シュネービッチェンブルク

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-概要 帝国南方国境ほど近くにある堅牢な城塞都市。 高地にあるが、国境都市としてオーラムからの輸入品入管を行っていることもあり、最前線ほど近くの高地、という割にはそこそこ商業が盛えている。 -基本情報 1.[地区分] 帝都南方のオーラム共和王国との国境近く。ドラッヘグラート、グランツェホルンという急峻に挟まれた場所に築かれた城塞都市。 2.[地形、気候] ヴァルトリエの中でも南方にあるため、緯度から考えると亜寒帯~温帯に位置するが、標高が高いために同緯度の低地に比べて気温が低く、年間を通して降雪量が非常に多い。両隣の山岳頂上近くは永久氷雪地帯となっている。 また、植生からみると、城塞都市付近は針葉樹林が広がっているが、少し上ると森林限界に達し、樹木の見られない高山ツンドラとなる。 この山岳では良質な石材が取れることが知られており、都市の城壁にも多数用いられている。 3.[歴史] かつて「弱小」であったヴァルトリエはオーラムからの侵攻に対抗するため、両側を高い山で囲まれた高地であり、年間を通して雪が多いという天険であるこの土地に小さな城砦を築いた。 戦が途絶えればオーラムとの国交で栄え、山から切り出した岩で城壁の増築を繰り返した結果、都市として成長していった。 鉄道敷設が決定された際、壁を一部撤去することとなったが、そこに重厚な鉄の門扉を設けたことで威圧感は増している。 なお、両側の山々は同地域において、ドラッヘグラート、グランツェホルンと呼ばれている。 4.[地名の由来] 城砦が年中雪に覆われることと、大国オーラムに対して常に窮地に晒され続けた現状を自虐的に童話の姫に喩え、いつしかこの城砦は白雪の城、シュネービッチェンブルクと呼ばれる様になった。 ヴァルトリエ首脳部は当初それほどの期待を持っていなかった。 大国オーラムに対し、当時の軍は装備も錬度も貧弱だったからだ。 しかし大方の予想に反し、同城砦は非常に堅固な防御を行い、何度もオーラムの襲撃を凌いだ。 業を煮やした当時のオーラム遠征官は、部下をヴァルトリエの輸送部隊に変装させ、城砦に毒入りの食べ物を運び込んだ。 城砦は大混乱に陥った。 ヴァルトリエの指揮官は毒に倒れ、兵士達の士気は下がり、もうだめかと思われた。 このとき偶然居合わせた研究者が蘇生措置を行い、指揮官は九死に一生を得たのだと言う。兵士達はこの者に感謝し、卑劣な手を使ったオーラム側に激怒して憤怒の形相で戦い、オーラム軍を壊滅に追い込んだ。 このように報告されているが、残念ながら、この部分についての詳細な記録がヴァルトリエには全くといっていいほど残っていないため、ここで登場する研究者という者が何者であったのかは分かっていない。 しかし、当時のヴァルトリエ指揮官が蘇生措置によって助かった後、人が変わったかのような言動を取っていたとの報告もあり、何かがあったことは間違いない。 また、周辺住民の間では、それこそ童話の白雪姫のごとく、いずこかより現れた者のキスによって司令官が目覚め、怒りに燃えた司令官がオーラム軍を火責めで焼いたのだと伝えられているが、上述の報告が漏れ伝わった際に内容が変質してしまったものと考えられる。 いずれにせよ、このとき何があったのかは、現在でもヴァルトリエ戦史研究を行っている識者達の間で議論が交わされている。 5.[産業、名産品等] 傍に良質な石材が取れる同地域では、オーラムからの襲撃に備えた城壁の構築技術が生命線となっていたこともあり、非常に高い加工技術を獲得している。 初期に作られていた城壁は野面積と呼ばれる、自然石や加工を伴わない割り石を用いた石積法がとられていたが、度重なる防衛戦によって石材加工技術の向上に迫られ、現在の城壁は、砕石方法や道具、石材の加工技術の向上により、切込接と呼ばれる手法がとられるようになった。この技術により、石を磨きほぼ完全な方形に精加工することで規格化された大きさへの整形が可能となり、運搬効率や施工性の向上、さらに石積み技術そのものが簡便化し、石材の量産化に成功している。 現在では、これら良質の石材をヴァルトリエ横断鉄道を使って帝都へ運ぶ、または、オーラムへ輸出することが一般的となっており、その品質の高さからオーラムでも人気が高い。 毎年行われる石材加工コンテストでは、斬新な加工技術の展示もあり、14日間の開催中に、のべ数万人の人々が訪れるといわれている。 食べ物としては、従来よりジャガイモを主食としており、そのほか、魚、家禽、野生の鳥獣の肉、キノコ類、チーズ等が食べられた。風味豊かなスープやシチューは、旬の、あるいは貯蔵可能な食材、魚、そして肉を中心としたものである。冬が長く厳しいため、様々な野菜のピクルスや果物のジャムなど多くの保存食料が作り出された。 近年では、鉄道輸送によってオーラムの食材が流入しているため、ライ麦、小麦、大麦、キビ等の穀物によって、パンやパンケーキ、ビールなども作られるようになっている。 6.[領民] 石材加工については、従事する労働者が比較的多い。これは、城塞建築に携わった者達がそのまま住み着き、石材加工ギルドを形成しているからである。一丸となってオーラムと対峙してきた経緯から、軍との関係も良好で、軍への資材提供は格安で行い、また、年に一度の石材加工コンテストでは、軍も無償で街の警護にあたっている。 また、地元住民は、もともとが降雪量の多い気候帯に住んでいたためか、非常に我慢強く粘り強い傾向がある。 長い冬の間を綿織物や木材加工品の製作に当てており、その加工品は精度が良く、比較的高値で取引されている。 最近では、鉄道と輸入品入管による都市部への物資流入により、商人の人数も増加傾向にある。経済が活性化していることもあり、総じて城砦都市の市民は明るい顔をしている。 7.[統治] 前述の通り、オーラムを目の前にした最前線のため、軍の影響はかなり強い。しかし、地元の軍部の発言力が大きく、中央の威光よりも地元の指揮官のほうに地元住民の信頼が厚くなっている。 とはいえ、鉄道施設を契機に比較的商業性が高くなってきており、住民も生活の質向上に歓迎している模様。 8.[軍隊] 城塞都市の側面が強いことから精強な兵士を多数抱えており、長年に亘ってオーラムからの防衛によって培われた技術により、守勢に回れば右に出るものはないとまで言われるほど。 常に緊張感にさらされる任務だが、彼らはこれまで都市を護ってきたことに誇りを持っており、それ故に非常に士気が高い。
-概要 帝国南方国境ほど近くにある堅牢な城塞都市。 高地にあるが、国境都市としてオーラムからの輸入品入管を行っていることもあり、 最前線ほど近くの高地、という割にはそこそこ商業が盛えている。 -基本情報 1.[地区分] 帝都南方のオーラム共和王国との国境近く。 ドラッヘグラート、グランツェホルンという急峻に挟まれた場所に築かれた城塞都市。 2.[地形、気候] ヴァルトリエの中でも南方にあるため、緯度から考えると亜寒帯~温帯に位置するが、 標高が高いために同緯度の低地に比べて気温が低く、年間を通して降雪量が非常に多い。 両隣の山岳頂上近くは永久氷雪地帯となっている。 また、植生からみると、城塞都市付近は針葉樹林が広がっているが、少し上ると森林限界に達し、 樹木の見られない高山ツンドラとなる。 この山岳では良質な石材が取れることが知られており、都市の城壁にも多数用いられている。 3.[歴史] かつて「弱小」であったヴァルトリエはオーラムからの侵攻に対抗するため、 両側を高い山で囲まれた高地であり、年間を通して雪が多いという天険であるこの土地に小さな城砦を築いた。 戦が途絶えればオーラムとの国交で栄え、山から切り出した岩で城壁の増築を繰り返した結果、都市として成長していった。 鉄道敷設が決定された際、壁を一部撤去することとなったが、そこに重厚な鉄の門扉を設けたことで威圧感は増している。 なお、両側の山々は同地域において、ドラッヘグラート、グランツェホルンと呼ばれている。 4.[地名の由来] 城砦が年中雪に覆われることと、大国オーラムに対して常に窮地に晒され続けた現状を 自虐的に童話の姫に喩え、いつしかこの城砦は白雪の城、シュネービッチェンブルクと呼ばれる様になった。 ヴァルトリエ首脳部は当初それほどの期待を持っていなかった。 大国オーラムに対し、当時の軍は装備も錬度も貧弱だったからだ。 しかし大方の予想に反し、同城砦は非常に堅固な防御を行い、何度もオーラムの襲撃を凌いだ。 業を煮やした当時のオーラム遠征官は、部下をヴァルトリエの輸送部隊に変装させ、 城砦に毒入りの食べ物を運び込んだ。 城砦は大混乱に陥った。 ヴァルトリエの指揮官は毒に倒れ、兵士達の士気は下がり、もうだめかと思われた。 このとき偶然居合わせた研究者が蘇生措置を行い、指揮官は九死に一生を得たのだと言う。 兵士達はこの者に感謝し、卑劣な手を使ったオーラム側に激怒して憤怒の形相で戦い、オーラム軍を壊滅に追い込んだ。 このように報告されているが、残念ながら、この部分についての詳細な記録がヴァルトリエには 全くといっていいほど残っていないため、ここで登場する研究者という者が何者であったのかは分かっていない。 しかし、当時のヴァルトリエ指揮官が蘇生措置によって助かった後、人が変わったかのような言動を 取っていたとの報告もあり、何かがあったことは間違いない。 また、周辺住民の間では、それこそ童話の白雪姫のごとく、いずこかより現れた者のキスによって司令官が目覚め、 怒りに燃えた司令官がオーラム軍を火責めで焼いたのだと伝えられているが、 上述の報告が漏れ伝わった際に内容が変質してしまったものと考えられる。 いずれにせよ、このとき何があったのかは、現在でもヴァルトリエ戦史研究を行っている識者達の間で議論が交わされている。 5.[産業、名産品等] 傍に良質な石材が取れる同地域では、オーラムからの襲撃に備えた城壁の構築技術が生命線となっていたこともあり、 非常に高い加工技術を獲得している。 初期に作られていた城壁は野面積と呼ばれる、自然石や加工を伴わない割り石を用いた石積法がとられていたが、 度重なる防衛戦によって石材加工技術の向上に迫られ、現在の城壁は、砕石方法や道具、石材の加工技術の向上により、 切込接と呼ばれる手法がとられるようになった。この技術により、石を磨きほぼ完全な方形に精加工することで 規格化された大きさへの整形が可能となり、運搬効率や施工性の向上、さらに石積み技術そのものが簡便化し、 石材の量産化に成功している。 現在では、これら良質の石材をヴァルトリエ横断鉄道を使って帝都へ運ぶ、または、 オーラムへ輸出することが一般的となっており、その品質の高さからオーラムでも人気が高い。 毎年行われる石材加工コンテストでは、斬新な加工技術の展示もあり、14日間の開催中に、 のべ数万人の人々が訪れるといわれている。 食べ物としては、従来よりジャガイモを主食としており、そのほか、魚、家禽、野生の鳥獣の肉、 キノコ類、チーズ等が食べられた。 風味豊かなスープやシチューは、旬の、あるいは貯蔵可能な食材、魚、そして肉を中心としたものである。] 冬が長く厳しいため、様々な野菜のピクルスや果物のジャムなど多くの保存食料が作り出された。 近年では、鉄道輸送によってオーラムの食材が流入しているため、ライ麦、小麦、大麦、キビ等の穀物によって、 パンやパンケーキ、ビールなども作られるようになっている。 6.[領民] 石材加工については、従事する労働者が比較的多い。これは、城塞建築に携わった者達がそのまま住み着き、 石材加工ギルドを形成しているからである。一丸となってオーラムと対峙してきた経緯から、軍との関係も良好で、 軍への資材提供は格安で行い、また、年に一度の石材加工コンテストでは、軍も無償で街の警護にあたっている。 また、地元住民は、もともとが降雪量の多い気候帯に住んでいたためか、非常に我慢強く粘り強い傾向がある。 長い冬の間を綿織物や木材加工品の製作に当てており、その加工品は精度が良く、比較的高値で取引されている。 最近では、鉄道と輸入品入管による都市部への物資流入により、商人の人数も増加傾向にある。 経済が活性化していることもあり、総じて城砦都市の市民は明るい顔をしている。 7.[統治] 前述の通り、オーラムを目の前にした最前線のため、軍の影響はかなり強い。しかし、地元の軍部の発言力が大きく、 中央の威光よりも地元の指揮官のほうに地元住民の信頼が厚くなっている。 とはいえ、鉄道施設を契機に比較的商業性が高くなってきており、住民も生活の質向上に歓迎している模様。 8.[軍隊] 城塞都市の側面が強いことから精強な兵士を多数抱えており、長年に亘ってオーラムからの防衛によって培われた技術により、 守勢に回れば右に出るものはないとまで言われるほど。 常に緊張感にさらされる任務だが、彼らはこれまで都市を護ってきたことに誇りを持っており、それ故に非常に士気が高い。

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