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0711Hikaru.I **1.導入  「教養」とは何であろうか。  明治後期に成立した「修養主義」、意味上それに包含される形で存在するであろう「教養主義」。当時とは違い、現代社会においては「教養」という言葉に様々な意味が含まれるようになってきた。それ故今我々は、先人達が残した足あとを、何も考えることなく辿り歩み続けることに疑問を覚えなければならない。しかし、目的地とするべき「光」の選択は困難を極め、さらに未開の地に足を踏み入れることは恐怖さえも覚える。  理工系の学生である我々にとって、文系科目は「教養」そのものでもあり、文系科目は当然必要不可欠なものである。しかし現状では単なる文系科目として、価値もわからぬまま、なし崩し的に講義を履修してしまい、本来の目的が十分に果たされていないように見える。我々はリベラルアーツの名のもとに、自由な意志に基づく「教養」への定義を促し、広く様々な領域に関する学問を俯瞰できるような科目を設計することを第一の目的として、文系科目へメスを入れることにする。   **2.現状の文系科目の課題  現在文系授業が抱えている問題点を以下に述べる。 ・講義を通して獲得できる能力や知識などが不明瞭である  ←講義内容に関しては現状でも、シラバスOCWなどに記載されていることが多いが、講義においてそれらのツールに関するアナウンスがない状態では、参照しない学生も多く、講義の選択は講義名であったり初回の講義の説明等のみで行うことが多く、不十分さが感じられる。 ・学生の文系授業に対する意識、意欲の低下、また、それに伴い、文系科目で期待される効果が実現されていない  ←文系科目の価値、またより大きな視点に立てば、「教養」の価値についても見いだせない学生が多く、そのまま必要性を意識しないまま講義を履修せざるを得ない状況であるため、当然の如く意欲は低下し、効果も実感することはできない。  列挙された問題点の本質として、文系科目の価値を学生個人が個々の主観に基づいて設定できるような「機会」がまず不十分であるということが考えられる。その「機会」を与えることにより、自主性が生まれ現状の課題への解決策となり得る。  そこで我々は、まず本質的な問題に対応する、長期的な解決策として、「より効果的な「機会」を与えることを主題とした文系科目の設計及びそれに応じた文系科目の再編成」。また、短期的な視点に立った、対症療法のような解決策として、「文系科目に関する情報の集計及び、開示に関する新しいシステム」の2つに関して提言を行うことにする。 **3.文系科目の具体的な内容  我々が提案する新たな文系科目は以下の2本に大きく分類されたから構成される。まずは1年次の「文系導入科目」。そして2年次以降の「文系基礎科目」。それぞれの科目の具体的な内容を以下に述べる。 ●文系導入科目  学部1年生、つまり高校~大学へと学問の場が移り変わり、より専門性に特化していくという大きな転換期を迎えたばかりの学生を対象としており、幅広く文系科目全体を俯瞰でき、問題意識を自主的に持てるような授業を行う。具体的には"講義形式"と"ワークショップ形式"の二つの講義形式からなり、この二つに密接な関連を持たせる。  まず"講義形式"にて、議論が二分化し、かつ、熟考の経験が薄いもしくは、現在世間で話題となっているようなテーマ条件を満たしたテーマを元に、学生に簡単な講義を行う。また具体的なテーマ設定に関しては、担当する講師が個々で挙げ、後述する二年次以降の科目へと引き継がれることが望ましい。  そのように与えられたテーマに関する大変少量な知識を元に、次は"ワークショップ形式"にて、基本的には学生間、時には講師であったり、学内の高学年生、留学生、また四大学連合を活用することによる他大学の学生などの間で活発的なディベートを行なっていく。  このような形式を取ることで、学生は様々なテーマを効果的に俯瞰、熟考することができ、またそれに伴い、今自分に必要な知識や能力は何かを見つめなおす「機会」を得ることが期待できる。また、学生全員が一定の「機会」を得ることが大きな目標であるため、当然講義への出席は不可欠のものとなるが、既存の講義と比較し自主性や連帯性が高い形式のために、出席率の向上も期待できる。  なおこの科目は全学共通科目とし、教室の収容人数の問題や講師の人数の問題に対しては、学部により日程をずらしたり、講師を短期間でローテーションさせていくことで基本的に解決するものとする。 ●文系基礎科目  学部2年生以降を対象とし、文系導入科目から引き継ぐような形として、自由度の高い講義により、あくまで学生の自主性に基づくさらなる高度な知識や能力の獲得を目指す。  また、文系導入科目からの以降をよりズムーズに行う必要が有るため、この科目は、知識や能力などによる分類を元に既存の講義を整理または改良、または必要な知識や能力に応じた新しく用意された講義から構成される。具体的には、先述したように、文系導入科目における"講義形式"で扱われたテーマに関する延長のような知識の獲得を目指す講義であったり、プレゼン能力やコミュニケーション能力などを養成するワークショップであったり、既存の大学の講義という形式にとらわれない自由度の高い講義を用意する。  双方共に、自由度の高く、幅広い領域での講義を必要としているため、講師の選択も多岐に渡る可能性もある。現状の文系科目を担当している講師だけではなく、新たに様々な著名人や専門家を講師として用意することも検討する必要がある。 (記載すべき具体的内容に関しては0711の議論にて…
[[提言メモ>>proposalmemo]] [[提言書(仮)>>proposal1]]

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