幻想郷的ウミガメのスープ まとめWiki

フランちゃんの探偵ごっこ

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アンケート番号T18

フランちゃんの探偵ごっこ





         _,, -──--,へ
      , ;'"´      / /^ヽ、_,へ
    ,;'  、   、  i  i ゝi_,イ-〈(     ,-<>
  〈ヽr'へ__r-、_、へ_k-ヽ、_,,イーi,__i     r/
   ゝ,〈r イノ-k,_ノレイr,;tゝ,イゝ、ノ、〉、    ノノ<>
     ゝ 〉iイヒ〉.  └'  !イ ̄,i´ヽ.i.、 r/
      i ノ'!"  r─,、 ""iノ   i  i ! //<> こんにちは、私はフランドールって言うの
    <ノ イゝ、   _.ノ  ,.イ !ノ イ i  iノノノ     フランドール・スカーレット
     〈r´レル` ' ;ー _'´ゝiλ ,-.,イ〉 (i<>    …あのね、今私のお姉様は楽しそうなことをしているのよ
      <>ヽr/.i,/´,イ,-/ .//_)__,,      安楽椅子探偵……とか言ったかしら
        r´/ヽrゝ/ r_/ ,' r´,, -´     私も混ぜてほしかったけど、でも今、それより楽しそうなこと思いついたの
       〈、/ //i ,'"´  -─- ヽ、
       /i .〈λ_>'-"´`ー-´ー ^ 、j
      /|

─探偵ごっこに夢中なお姉様、それに扱き使われている咲夜─
─パチュリーだっていつもよりたくさんの本に囲まれて、何かを調べるのに没頭してるみたい─

─つまり─

─ ここをこっそり抜け出すには、もってこいの状況だと思わない?─


【説明】
  • 「お姉様が弾幕ごっこで異変を解決しようとしてるなら、私は頭を使って解決するわ!」とフランちゃんがはりきってる連作です
  • 問題を解く→移動(移動先は候補を出しますから、皆さんで相談して決めてください)→出向いた先で出題される 基本的にはこんな流れです
  • なお、出題される問題の形式は行く先々でそれぞれ異なります 問題の形式は移動するまでわかりません
  • 7問目まで解いた時点で、正解数が不正解数を上回り、尚且つ今回の異変の首謀者を懲らしめることに成功していればExに突入します
  • なんでフランちゃん緋に出てないのという疑問とウミガメのスープやりたいという欲が合わさり最強に見える





???「時を操られるわけでもない。雨が降り続けるわけでもない」
???「何よりも、外では皆が面白そうなことをしている」

フラン「これは、早く抜け出せって言われているようなものよ」

 STAGE 1 探偵ごっこの幕開け

フラン「お姉様のお部屋は……ここね」
フラン「あ、あったあった。この日傘があれば、私も外に出て大丈夫」

???「あなたは大丈夫でも、私が困りますよ」
美鈴「正確には、私たちが」

フラン「あー、えっと。あなたは誰だっけ」
美鈴「妙なあだ名ですら呼ばれないのは久々です。
   とにかく、お部屋に戻ってください」
フラン「嫌よ。お姉様は今日も楽しそうに弾幕ごっこ。ずるいわ」
美鈴「弾幕ごっこなら、私がお相手しますから」
フラン「お姉様はずるいけど…でも、異変を解決するのに力技ってどうなのかしら」
美鈴「どう、と言われても。それが幻想郷のルールだったような」
フラン「私、せっかくだから頭を使うことにしたのよ。
    本当の探偵ごっこ。お姉様とは違うやり方で、私なりに楽しむの」
美鈴「そうですか。ところで、そのためにはどうしたらいいと思います?」
フラン「あなたを倒して進めばいい!」

\イキマスヨイモウトサマ、サイコウフウリ\キュットシテドカーン/

      \ドォォォォォン/

美鈴「………」
フラン「この力を使うのは久しぶり。ちょっと壁が崩れちゃった」
美鈴「ちょ、ちょっと待ってください。今のは弾幕じゃないですよ」
フラン「そういえば思い出した。あなた、ここの門番だったわね」
美鈴「…まぁ、そうですけど」
フラン「覚えておいて。
    あなたは咲夜が時を止め、パチュリーが魔法でも使わない限りは
    決して私を止められない」
フラン「つまり、あなただけじゃ無理ってことよ。わかったら通して」
美鈴「……さっき、妹様は『頭を使う』って言ってましたね」
フラン「言ったわ。それがどうしたの?」
美鈴「これは頭を使った方法ですか?」
フラン「………一理ある」
美鈴「そうでしょう」
フラン「だけど私も外に出たいわ。このお祭りで、皆と一緒に遊びたい」
美鈴「なら、私と知恵比べでもしませんか?」
フラン「知恵比べ?」
美鈴「探偵には、頭の柔軟さも求められますよ。
   これに勝てたら、今日だけは特別に見逃してあげます」
フラン「死ぬのが嫌なんじゃなくて?」
美鈴「……さぁ、行きますよ!」
フラン「人の話は聞かなきゃダメってお姉様が言ってた」




アンケート番号T18-1

STAGE 1<ウミガメのスープ>


運命とともに

私の居場所が、なくなった。
忽然と、消え去るように。

でも平気なの。私には、わかってるから。
ちゃんと、全部戻ってくることが、わかってるから…

状況を説明してください。




美鈴「うう、頭脳勝負でも負けてしまった」
フラン「そもそも私には脳みそなんてないわ。だから元から柔らかい」
美鈴「仕方ないですねー。くれぐれもお嬢様や咲夜さんに見つかっちゃダメですよ」
フラン「死なずに済んでよかったね」
美鈴「なんのことです?」
フラン「……まぁいいや。いってきます」
美鈴「………ほっ」

フラン「考えてみれば、一人でお出かけするのははじめてね」





 アリス「ああ、間に合わなかったわ。私の予想は正しかったのだけど…」

 ???「誰!」
 霊夢「何だ、あんたか」

 アリス「やっぱり地震、起きたのね?」
 霊夢「やっぱりって何よ」





フラン「異変を解決したければ最初はぶらぶらしとけばいいぜって、魔理沙がお話を聞いたときに言ってたけど」
フラン「えーっと。どこに行こうかな?」
フラン「そうだ、空も飛べない普通の人間を一度でいいから見てみたかったんだ」
フラン「見に行くくらいなら別にいいよね。もう、今日はお腹いっぱいだし」

 STAGE 2 ミステリにおける退屈な手続き

フラン「と言っても、いきなり里の中に入ったら驚かれちゃう。この辺りからこっそりと……」

???「そこの君」
慧音「そんなところで一体何をしてるんだ?」

フラン「ああ、もう見つかっちゃった。残念」
慧音「む、その姿は。ひょっとしなくても、噂に聞く紅魔館の悪魔の妹か?」
フラン「私も吸血鬼だけどね。紅魔館の悪魔の妹、という種族は存在しない」
慧音「ひょっとしなくても、人里の人間を食いに来たのか」
フラン「違うわ」
慧音「じゃあ、どうしてこんなところに」
フラン「うーん。人間観察?」
慧音「怪しいな。悪いがお引取り願おうか」

フラン「あれ?里がなくなっちゃった」
慧音「そうだ、ここには何もない。君らにとっての食料もね」
フラン「目の前に、いっこ」
慧音「いつかも人間扱いされたことがあったなぁ。おまけにそんな口をきいた失礼なやつには負けてしまった」
フラン「そんなあなたが私に勝てるの?」
慧音「やってみなけりゃわからない!お前がどんな弾幕を使うかは知らないが、私は里を守るワーハクタクだ」
フラン「ねぇねぇ」
慧音「なんだ。弾幕勝負の寸前に雑談なんて無粋だぞ」
フラン「弾幕ごっこに自信がないなら、お互いに頭を使うのはどう?」
慧音「ほう、頭を使うのは私の得意分野だ。何が言いたいのかはよくわからないが……聞くだけ聞いてやろう」
フラン「何か問題を出してくれれば、なんだって解いてみせるわ」
慧音「知を比べるということか」
フラン「そういうこと」
慧音「なるほど、その方がいい。歴史を紡いできた我が知で君を打ち破り、今こそ悪魔に喰われた人々の血を浄化しよう!」
フラン「知と血をかけたのね。でも、それだと知も私の食料ってことになるわ」




アンケート番号T18-2

STAGE 2<20の扉>


慧音の20の知識

よし、出題しよう。
私が今思い浮かべた伝説上の生き物を一匹当ててごらん。
ただし質問は20回まで。それまでに正解が出なければ、君の負けとする。

  • 制限時間も設けます 15時を少し過ぎるまでに、解答を出してください
  • それ以外には特殊なルールはありません



慧音「くっ、まさか脳のない生き物に知恵で負けてしまうなんて」
フラン「脳はないけど、能はあるわ」
慧音「……里は、死んでも君の前には晒さないぞ」
フラン「そもそも人を食べに来たんじゃないのに」
慧音「本当にそうなのか?」
フラン「頭が固いよ。脳みそがなまじっかあると逆に不便みたい」
慧音「むむむ、その落ち着き払った態度。どうやら私は誤解していたようだ」
フラン「空飛ぶ人間や魔法を使う人間は近くで見れるようになったけど、普通の人間は見たことがなかったから、見学しに来ただけなの」
慧音「そうか、それはすまなかった。謝るよ」
フラン「すまないと思うなら、何かヒントをちょうだい」
慧音「ヒント?一体何の」
フラン「最近、天気が不安定でしょう。
    ここまであちこちでころころ変わっているのはおかしいと思わない?」
慧音「ああ、そのことか。里でも話題になっていたな。
   天気が変わりやすくなったころから、
   見える者には『あるもの』が見え始めたようだし」
フラン「『あるもの』?」
慧音「霧だよ、緋色の霧。霊力か魔力を持つ者が集中すると見えるそうだ」
フラン「緋色の霧……」
慧音「おまけに、それはあらゆる生き物の体から出ているらしい。
   異変の前触れかと思って、私も警戒を強めていたってわけさ」
フラン「なるほど。ありがとう」
慧音「どういたしまして。君は君の姉に比べて、幾分話が通じるようだ」
フラン「そう言っているわりには、結局里は隠したままなのね」
慧音「念のためというやつだよ。
   本当に里に興味がないなら、君はこのまま去るだろう。
   実は里に入り込むつもりだったなら、この後侵入の機会を窺うだろう」
フラン「あなた、少し頭が固すぎるよ。正解は前者。それじゃあね」





 魔理沙「雨乞いはよく聞くけど、その反対はどうすればいいんだ?
     まさか照る照る坊主なんて迷信を信じる訳にも行かないし」
 霊夢「居るかしら?」
 魔理沙「今は居ないぜ」
 霊夢「そう、って目の前に居るじゃない」
 魔理沙「おお?私はお天道様はここには居ないと言ったんだが」
 魔理沙「お前が来たらあっさりと晴れたな」





フラン「頭脳的に解決するために、今は情報がほしいなぁ」
フラン「どこに行けば、いいこと聞かせてもらえるかな」
フラン「そういえば、幻想郷にはスキマ妖怪というのがいて、その人はなんでもお見通しらしいわ」
フラン「スキマ妖怪の式神の式神になら簡単に会えるって聞いたけど…」

 STAGE 3 店の主、知の神、猫の心

フラン「この辺りかな。話に聞いたのは」

???「うう、どうしようどうしよう」
橙「まだかな、まだかな」

フラン「第一妖怪発見。早速話を聞かなきゃ」
橙「藍さま……紫さま……」
フラン「こんにちは」
橙「呼ばれたらいつもみたいに元気に動いてればそれでいいんだよね、練習したし大丈夫だよね」
フラン「もしもーし」
橙「怖くない、怖くない…」
フラン「一体どうしたのかしら、この子」
橙「私はここにいる…」
フラン「あっ、紫さま!」
橙「え!?つ、ついに出番なのね!」
フラン「っていうのは嘘だけど」
橙「なんだ、嘘かぁ。って、あなたいつからそこにいたの?」
フラン「今朝からちょっと」
橙「…やっぱり緊張しすぎてるのかなぁ。お客様にも気付けないなんて」
フラン「悩みがあるなら聞くわ。代わりに、あなたのご主人様のご主人様の居場所くらいは教えてもらうかもしれないけど」
橙「そうよ、紫さま………お役に立てなかったらどうすれば」
フラン「その紫ってのがあなたを困らせているのね」
橙「こ、困らせるだなんてとんでもないよ。だけど…」
フラン「埒が明かないなー。あなた、少し緊張をほぐした方がいいわ」
橙「そう言われたって、私……」
フラン「ああ、もう。ならちょっとしたクイズでも私に出してみてよ。
    知恵比べしてる内に、ある程度は落ち着いてるかも」
橙「弾幕勝負より、今はそっちの方がいいかな?」
フラン「うだうだ言ってないで、やるならやりましょう」
橙「じゃあ、お言葉に甘えて…」




アンケート番号T18-3

STAGE 3<ウミガメのスープ>


はじめての…

私、実は初めて……するとき、すごい怖かったんです。
痛そうだなぁって思っちゃって…

でも私のご主人様の藍さまは優しいから、ちゃんと痛くないようにしてくれたんですよ。
それからは平気になりました♪

橙の思い出話が何を指しているものか答えてください。

  • ちなみに、パチュリーが止めに来るような話ではありません。



フラン「あなたは人間より、お魚でも咥えている方が絵になると思うんだけどね」
橙「あなたはそんな私を見たら裸足で追いかけてくるの?」
フラン「もう緊張はほぐれたみたいね。よかったわ」
橙「えへへ、あなたのおかげだよ」
フラン「ついでに紫さまとやらが今どこにいるか教えてくれると、私も嬉しいな」
橙「それが、私にはわからないの。ごめんなさい」
フラン「じゃあ藍さまの方は?」
橙「藍さまの居場所もわからなくって」
フラン「縦社会だ」
橙「でも、紫さまは異変解決のために今色んなところを見て回っているみたい。
  私も博麗神社が壊れてるってことは教えてもらったよ」
フラン「スキマ妖怪も行動を始めていたのね」
橙「うん。それで、『ひょっとしたらあなたを式として呼ぶことがあるかもしれない』って言われて…」
フラン「あ、それで緊張してたんだ」
橙「ゆ、紫さまに直接お願い事されるなんて滅多にないから!それで、ちょっとだけ…」
フラン「ま、呼ばれたらしっかりやることやりなさいよ」
橙「できることはやるよ、もちろん!」
フラン「よしよし」
橙「なーでーるーなー」
フラン「じゃあね、化け猫ちゃん。話せて面白かったわ」
橙「あ、ちょっ……行っちゃった。あの人なんだったんだろう?」

フラン「誰よりも早く真相を知りたかったんだけどな」
フラン「スキマ妖怪が調査し始めてるなら、それはもう無理ね」

フラン「…でも、せめてお姉様には負けないわ」





 鈴仙「ここならよく見えるでしょ?妖怪の山に掛かった雲が」
 魔理沙「余り天気が良くなくて良く見えないが」
 鈴仙「不自然な色の雲、不自然な天候、これが何を意味するのかというと…」
 魔理沙「ああもうどうでも良いぜ。私は晴れて暑い夏を取り戻したいだけだ」





フラン「少しずつでも真実に近付けているといいんだけど」
フラン「…お姉様はマイペースにやっていたし、きっとまだ大丈夫よ」

フラン「さーて、次に調べるのはどこにしようかな」

フラン「やっぱり、前に一度異変を起こしてるやつは怪しい」
フラン「次の目的地は、あそこにしてみよう」

 STAGE 4 終わらない冒険

フラン「寒い」

???「雪を見るのは初めて?」
幽々子「実は食べても美味しいわよ。あまりお行儀はよくないけど」

フラン「窓から見たことならあったよ。でも、こんなに近いのは初めて」
幽々子「食べたことは?」
フラン「あるわけない」
幽々子「ぱくっと」
フラン「ぱくー」
幽々子「どうかしら?」
フラン「悪くないかも」
幽々子「でしょう。それで、あなたはどちら様?」
フラン「フランドール・スカーレットよ。よろしくね、幽々子さん」
幽々子「ああ、あの吸血鬼のお嬢ちゃんの妹さん。こんなところまで何をしに?」
フラン「ちょっと怪しげな人を調べに来ました。探偵として」
幽々子「妖夢ー。ついに辻斬りの件であなたにお縄が」
フラン「用があるのはあなた」
幽々子「え?私は特に何も」
フラン「今回のことについて、何か知ってるんでしょう」
幽々子「ああ、そんなことよりお腹が空いたわ」
フラン「話を逸らさないでよ」
幽々子「そうねぇ。今猛烈に食べたいものがあるんだけど、
    それを探し当てられたら私が知ってることは全部話してもいいわよ」
フラン「ほんと?」
幽々子「食欲には変えられないわよね。三大欲求の一つよ、食欲」
フラン「それは生きてる人間にしか当てはまらないと思うわ」




アンケート番号T18-4

STAGE 4<亀夫君問題>

131スレ目155~238
平成九年の上海アリス

今、私には食べたいものがあるのよ。
何もかもうろ覚えだけど、確かにそれは屋敷の中のどこかにある。それだけは嘘じゃないの。
でも、どこにやったかしらねぇ。

フランに指示を与えて、幽々子が食べたがっているものを探し出してください。
随所随所で幽々子が過去を思い出し、ヒントをくれます。

  • 18時前後までに幽々子が食べたがっているものを推測し、見つけ出しましょう




フラン「ふー、これで探偵ごっこもクライマックスね。やっぱりお外は楽しかったわ」
フラン「…最後に、明確な答えを得ることができそうな人たちのところに行っておこうかな?念のために」





 魔理沙「何処も天気に悩んでるのは同じなんだな。
       でも、風の神様にお願いすればいいんじゃん?」
 文「それが、どうやら風が吹いているのは私の周りだけみたいで…」
 魔理沙「ほほう。ま、私はこれから雨のない世界へ旅立つつもりだがな」
 文「どうやって?」
 魔理沙「山を登って雲の上まで行くんだよ」
 文「それでどうやって?どうやって天狗の目をかいくぐって登るのかしら?」





フラン「そろそろ大詰めね。さぁ、どうしよう」
フラン「…できれば全部お見通しな人のところに行きたいかな?」
フラン「ちょっと前に異変を起こした連中…」
フラン「最初から、ここに来ればよかったかもしれない」

 STAGE 5 真実に至る病

フラン「ここにいるのは、山の神ね。
    そういえば、霊夢の神社に神様はいたっけ」

???「あそこには神様はいませんよ」
早苗「ここにはちゃんといますけどね」

フラン「やっぱり巫女は腋を出すものなの?」
早苗「急に何を」
フラン「私、社会勉強中なの。495年くらい外に出てなかったから」
早苗「あら、そうなんですか。大変だったんですね」
フラン「そろそろ心の拠り所が欲しいなと思ったから、神様を見に来たわ」
早苗「そういうことならご案内しますよ。今は神奈子様しかいませんが」

???「早苗、どうしたの?」
神奈子「誰か来ているみたいだけど」
早苗「あ、こちらの方が神社を参拝したいと」
フラン「見つけたよ、悪い神様」
神奈子「今じゃ改心したわよ、こてんぱんにされて。いきなり失礼な娘だ」
早苗「え?あの、これはどういう」
フラン「神様って言うくらいなんだから、全部わかってるんでしょ?
    今幻想郷を襲っている異変について、全て喋ってもらう」
神奈子「少しは遠慮しなさいよ。いきなり好き放題言ってくれちゃって」
早苗「な、なんなんですか一体」
神奈子「まぁ、今ちょうど退屈してたからね。
    お前が天上の娘と戦うのを見させてもらうのも悪くはないか」
フラン「それってつまり、犯人は上の方にいるのかしら」
神奈子「さぁ、どうかな?
    私に口を開かせたければ、そこにいる早苗と知恵比べして勝ってみせよ」
早苗「私ですか!?」
神奈子「そこの娘をちょっと試すだけだよ。
    こんなところで足止めを食うようじゃ、最初からその程度だったってことだし」
フラン「いいわ。来なさい」
早苗「では、えっと、即席クイズですけど……」




アンケート番号T18-5

STAGE 5<20の扉>


早苗の10の自動ドア

じゃあ、私が外の世界にいたとき、一番好きだった小説のジャンルを当てられますか?
ただし、「そのジャンルの代表的なタイトルはなんですか?」は禁止します。
それから、私に質問するのはかまいませんけど10回までしか答えませんよ。

うまく質問して、早苗さんが好きだった小説のジャンルを当ててください。

  • 質問を10回までしか受け付けない以外に、特殊ルールはありません



フラン「即席だなんて言って。全然わからないわよ」
早苗「私のせいじゃないですよ」
神奈子「残念だけど、その程度じゃねぇ。出直してきな」
フラン「せっかくこんなところまで来てあげたのに」
神奈子「せっかくだから、このまま山の上の上まで登ってみれば?」
フラン「何よ」
神奈子「退屈すぎて、異変起こしたくなっちゃったやつがいるかも」
フラン「…結局教えてくれるなんて。わりと優しいのね」
神奈子「ふん、何のことやら。今のは独り言だ」
フラン「じゃあ、私も独り言。ありがとうね、神様」
早苗「ところで、私だけ会話についていけないんですけど」
フラン「さて、それじゃあ山登りでもしてこようかしら」
早苗「え、ちょっと」
神奈子「適当に頑張っておいで。どっちがどうなろうが、私には関係ないけどね」
早苗「私のこと無視しないでくださいよ。ねぇ」

フラン「…これで全部わかったわ。いよいよね!」





 衣玖「私には地震を鎮める力はありません。ただ」
 魔理沙「ただ?」
 衣玖「この雲の上に地震を鎮める事の出来るお方がいます…」
 魔理沙「間違いない、私の目的地は雲の上だ。全てにおいて間違いは無かった」





 STAGE 6 時よ止まれ、汝はいかにも美しい

フラン「やーまのぼり、やまのぼりー」
フラン「いつの間にか、雲の中にまで来ていたわ。もうちょっとかしら」

???「私は警告しただけだったのに…」
衣玖「あの魔法使い、どうしてここまで」

フラン「なんだか障害物っぽいやつがいる」
衣玖「…はっ。あなたは?」
フラン「私はただの登山客よ」
衣玖「本当ですか?そうとは思えないのですが」
フラン「疑ってばかりだと疲れると思うの」
衣玖「それもそうですね。でも」
フラン「でも?」
衣玖「今の私は少し苛立っていまして。
   ここから先には絶対に行かせません。主に私情によって」
フラン「八つ当たりね」

\ワルイデスガ、アナタデウサバラシサセテ\キュットシテドカーン/

      \ドーン/

フラン「私、急いでるの。通してよ」
衣玖「………」
フラン「どこ見てるの?」
衣玖「…あ、い、いやいや。ダメです、通せません」
フラン「大分冷静そうな顔になったね。もういいんじゃない?」
衣玖「どんなに、あ、あなたが強くても、絶対に通しませんわ」
フラン「もうただの意地だよ、それ」
衣玖「……そんなに嫌そうな目で見ないでくださいよ」
フラン「じゃあ、クイズで勝ったら通っていいかしら?」
衣玖「え?」
フラン「あなたが出すクイズに、私が勝てたら通ってもいい?」
衣玖「………私は、そ、それでも、いいですよ。やりましょうか」
フラン「乗ってきたね。なんでもこいよ!」
衣玖「では…こんなのはどうですか?」

フラン「あ、あの人急に飛んで行っちゃった。何するつもりかしら」




アンケート番号T18-6

STAGE 6<20の扉>


龍宮の使いの20の入り口

さぁ、今私は雲の中で何をしているでしょうか。
もちろん勘だけで当てろというのは理不尽ですから、質問も受け付けますよ。
ただし、それは20回までです。20回までなら、どんな質問にも答えましょう。

  • 23時までに答えを出してください




フラン「雷雲の中で平気だったくらいだし、この程度じゃ倒れないかと思ってたら」
衣玖「………きゅう」
フラン「もうこいつはこのままで大丈夫そうね」

フラン「さぁ、それじゃあ山を登り切って」
フラン「めでたく名探偵は真犯人と出会うのよ」





 魔理沙は、天界から戻ってくるとすぐに本格的な部屋の掃除を始めた。
 数年ぶりの掃除である。

 魔理沙「あー暑い暑い。夏は暑い。
     ま、片付ければ少しは風通しも良くなるかも知れないな」

 彼女は大地震が起きた時、物が多いと埋もれてしまうと思った。
 それで慌てて片付けを始めたのである。

 魔理沙「地震が起きたら神社みたいに家が潰れるのかな。
     神社は壊滅していたしなぁ……」

 魔理沙「ま、体さえ無事なら、地震など怖くもない。
     例え住む処が壊れたって、いつでも建て直せるようにしておけばいいんだ」





 STAGE FINAL 流星雨のU.N.オーエン

フラン「あれれ、随分お疲れみたい。大丈夫?」
天子「魔砲…いえ、魔法使いが全然容赦してくれなくてね。私はかなり手加減してあげたのに」
フラン「疲れてるんなら、私とは頭を使った勝負をしてみない?」
天子「あら、私はまだ戦えるわよ。急に何を言い出すの?」
フラン「何って。弾幕ごっこより、探偵ごっこよ。頭を使うの。コインは、いらない」
天子「知恵遊びなら天界でも散々やったわ。優雅で、洒落ていて、くだらないのを。うんざりで、退屈で、飽き飽きよ」
フラン「ふーん……」
フラン「だったらあなたが私に出せる問題もその程度のものなんじゃないの?天人さん」
天子「知った風に言わないでほしいわね。体を張らない勝負でも、私は負けたことがないわ」
フラン「なら、今ここでそれを証明してごらん。ただしコンテニューはなしだ!」
天子「言わせておけば!お前は物を知らず、広き世界を知らず、自身の限界を知らないようだ」
フラン「私の限界?そんなものはとうの昔に壊してるわ!」
天子「この世にも壊せぬ物があることを、今ここで教えてやる。幼稚な遊戯の終わりに、汝自身を知れ!」



アンケート番号T18-7

STAGE FINAL<ウミガメのスープ>


大きなのっぽの古時計

その少女は全てを知っていた。
結果も。運命も。結果に至ろうとする過程で、自分の心が張り裂けてしまうことも。
だから、先延ばしにした。してしまった。
本当は、とても大事なことだったのに。
本当は、しなくてもならないことなのに。

ごめんね。ごめんね。

状況を説明せよ。







夏の紅魔館
湖の畔にある悪魔の館。
紅魔館一帯は深い霧に包まれ、気温が上がらない夏となった。

館の主の探偵ごっこが一段落つくころ、その妹の探偵ごっこもまた、終わりを迎えた。
誰にも気付かれずに外出し、無事帰ってくることができたのである。

フラン「誰も知らない。私がした冒険を」

彼女は自分が生まれて初めてした活躍を誰かに話したくてしょうがなかった。
しかし、話してしまえば黙って館から出ていたことがわかってしまう。

フラン「あ、でもあの門番なら問題ないわ。あれは、私がこっそり抜け出したことを初めから知っている」

これは名案だと思われたが、すぐに少女の表情は暗くなった。

フラン「いや、口が軽そうだからやめておこう。すぐに誰かに話されてしまう」

私も異変解決に参加していたのに。私も幻想郷の敵と戦ったのに。

うっかり自分も探偵ごっこをしていたなどと言ってしまうと、大変なことになる。
少女は自慢したくならないように、しばらくは皆の話をまともに聞かないことにした。


東方緋想天 -Scarlet Weather Rhapsody-

                       Fin




 Extra Stage 探偵ごっこの終焉

色々な者が今回の異変には携わっていた。
フランドール・スカーレットは、自分の話ができない代わりに、皆の諸々の話をこっそり聞いていた。

異変は収まったものの、そうして他の人々の話を聞いていたフランは疑問を感じた。

あれはあの天人の父親の剣のはず。そして、あの剣はとても強い力を持っていたらしい。
地上の人々の性質を霧に変え、無限に集めることができるほどの、強い力。

そんなもの、あっさり持ち逃げできるような場所に置くかしら。

運命を操れる者が身近にいるフランは確信した。
何か見えない大きな力があの娘に手を貸したことで、今回の異変は起こったのだ、と。





 パチュリー「よいしょっと」
 天子「あら、遅そうな人が随分と早くに」
 パチュリー「ああ貴方、この間は勘違いをしていたわ」
 天子「していましたね」
 パチュリー「諸々の犯人は貴方だったのね。
       余りにもオーラが出てなかったので気付かなかった」
 天子「貴方が鈍感なだけね。しかし、本当に強い者はオーラなんかまき散らさないわ。
    目立ってしまっては勝てる勝負も負けかねない」





天子「あら、また来たの。今日はなんの用?」
フラン「もう私にはわかってるわ。幻想郷を狙う、悪い影さん」
天子「……はぁ?何をいきなり」
フラン「お前はいずれ大きな災禍をこの地にもたらすために、
    まずは小さな災いを巻き起こした」
天子「………」
フラン「自分の力がどの程度この地に通用するか、とか……
    そういうのが知りたかったの?それよりも、人々の災害への恐れ方?」
天子「えーっと。何言ってるのかわからないんだけど…それは一体?」
フラン「もう私にはわかってるって、さっきも言ったよ?
    私は探偵ごっこに決着をつけるために、真実を知りに来ただけなの」
天子「……」
フラン「それに、本当の天子ちゃんは今向こうでパチュリーと弾幕ごっこしてる」
天子?「ふ…ふふふ……はははは!!」
天子?「紅き悪魔の妹め、
    姉どころかこの地に住まう賢人全員を出し抜いて真実に至るとは」
フラン「私、賢かった?」
天子?「ああ、賢い。賢いが…一つ間違ったな」
フラン「何を?」
天子?「わしのことをなめすぎているのだ。
    仮にもわしは世に災いを落とす太歳星君の影ぞ!」
フラン「すごいすごーい」
天子?「今回の異変のシナリオを書いたのが誰だかわかっているのだろう?
    それはわしだ!わしが災いの引き金を引いた!
    引き金とはこの天人の小娘のことだがな」
フラン「それで?」
天子?「……どうやら、本当の姿を見せてやらねばお前はわしを畏れぬらしい」
ナマズ「ふん。わしが動くだけで地は喚き、大地は崩れ行く。
    紅き少女よ、このわしをどうするつもりだ?」
フラン「んー。ぎゅっとして、どかーんってする?」
ナマズ「なんだ、それは。子供の遊びには付き合いきれんな」

\ネゴトハネテカラ\キュットシテドカーン/

      \ドォォォォォン/

フラン「……私もね、得意だよ。私が暴れれば皆慌てて地が揺れる。
    大地を崩壊させるのは…この能力があればそれでいいわ!」

ナマズ「ちょっとタイム」

フラン「…何?」
ナマズ「その能力わし自身に対しても使えるのか」
フラン「うん。内側から、ぼーんってなるよ」
ナマズ「よし、今からお前に問いを出す。これが解けたらお前の勝ちとしよう」
フラン「え?もうほんとのこと全部わかったし、私は弾幕ごっこでもいいんだけど」
ナマズ「ではいくぞ!降りかかる災禍を防ぎたければ、知を以ってして勝利せよ!」
フラン「人の話は聞かなきゃダメってお姉様が言ってた」




アンケート番号T18-8

STAGE EXTRA<20の扉>


大ナマズ様の30の非常口

今わしが思い浮かべたものを当ててみせよ。
さて、わしは必死に正解へ至ろうとしているお前のために、
30 回までの質問を許可しようと思う。ただし30回だけで、それ以上も以下もないぞ。

  • 質問可能数が30であること以外に、特殊ルールはありません




フラン「さぁ、敗北を認めてよ」
フラン「って、いない!逃げられたわ」

ナマズ「か、かなわん……」
ナマズ「今は逃げるっ…!」

\ニゲノビテ\キュットシテドカーン/

      \ドーン/

フラン「あなたがコンテニュー出来ないのよ」
フラン「…ちゃんと仕留められたかな?」

フラン「何これ。ナマズはナマズなんだけど、さっきのより随分小さい」

フラン「…あー。分身とか、変わり身とか、そういうことかしら」
フラン「………こんなもの!」

 ポーイ
         ヒューン
     ボチャッ




 咲夜「…あら?」
 咲夜「ナマズが、山の上の方から流れてきた」

 咲夜「……あの天人を倒した後、どうせ皆で宴会でもするに違いない。幻想郷の連中は皆浮かれているからねぇ」
 咲夜「これを持っていけば、きっと喜んでもらえますわ」





天人は言った。
いずれ大地震が起こるが、それは止められない。

紅魔館の門番は確かに見ていた。
太歳星君を、幻想郷の空に。

太歳星君は本当に幻想郷に居て、災禍をもたらそうとしていたのだ。
しかし。その目論見は、たった一人の少女によって止められたのである。
当分、幻想郷に大きな災いは起こらないだろう。

少女は今日も館から出ることを許されないままだったが、それでも、幸せそうではあった。
生まれて初めて、姉に内緒で、姉ができないことをやったのだから。



#Unknown




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