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亀夫君問題 11スレ目」(2007/10/13 (土) 22:20:34) の最新版変更点

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*亀夫君問題 11スレ目 ***髪の色 [[11スレ目759~818>http://jbbs.livedoor.jp/computer/6306/storage/1169913992.html#759]] 【問題】  私が道端に倒れていると、見ず知らずの誰かが話しかけてきた  その人の髪は何色? 【解説】 &color(#ffffff){ トランシルヴァニアは森のかなたの国。} &color(#ffffff){ 私は暗い森をさまよっていた、ちょうどダンテのように。} &color(#ffffff){ 人々からも畏怖され、悪魔たちからも嫌悪され。} &color(#ffffff){ せめて名誉を得ようと吸血鬼退治に乗り出したはいいものの、} &color(#ffffff){ 途中の森で気性の荒い獣たちで、館を目前に倒れてしまった。} &color(#ffffff){ このまま私は死ぬのか――。} &color(#ffffff){ 永遠に森をさまよい続けるのだろうか。} &color(#ffffff){ そう思っていたとき。} &color(#ffffff){「大丈夫かい?」} &color(#ffffff){ 空耳? かすかに顔を上げると、なぜか真夜中のこの時、} &color(#ffffff){ 輝く曙の薔薇色が目に飛び込んできた。} &color(#ffffff){「人間かな。こりゃ、ずいぶん珍しいね」} &color(#ffffff){ 薔薇色がふわりと落ちた。やはり幻? けれど、薔薇が落ちたのは} &color(#ffffff){山の中ではなく、いつの間にか私の傍にたっていた、乙女の肩の上だった。}   &color(#ffffff){「生きてる? 立てる?」} &color(#ffffff){「……綺麗なねーちゃん見てたら色々立てそうな気がしてきたわ……」} &color(#ffffff){「無理しなさんな。ほら、助けてやろう」} &color(#ffffff){「食べて、この苦しみを開放してくれるの?」} &color(#ffffff){「違う。あんた用の食べ物をやる。さ、肩におぶさって」} &color(#ffffff){ 彼女はそう言って、私をひょいっと担ぎ上げた。} &color(#ffffff){「何をしたいのか知らないけど、自分の居場所くらいちゃんと見つけなよ。} &color(#ffffff){ 森を突っ切るなんて正気じゃないわ」} &color(#ffffff){「私の住処は暗い森よ。あらゆる苦悩が私の寝床」} &color(#ffffff){「それは臭そうね」} &color(#ffffff){「しかも一年中冬」} &color(#ffffff){「なんだ、それならいい」} &color(#ffffff){「え?」} &color(#ffffff){「だって……冬くらいは太陽がさすものな」} &color(#ffffff){ そういって笑う彼女の肩で、曙のように赤い髪が揺らいだ。} &color(#ffffff){「――というようなことがあったのですわ」} &color(#ffffff){「ふふ」} &color(#ffffff){ 話を聞き終えて、お嬢様は面白そうに笑った。} &color(#ffffff){「それは、運命ね」} &color(#ffffff){「運命?」} &color(#ffffff){ お嬢様が何か仕組んだ、ということだろうか。} &color(#ffffff){ 怪訝な顔をしている私の様子に、お嬢様はずずっと紅茶を啜り。} &color(#ffffff){ それからカップをテーブルに置く。} &color(#ffffff){「分からない? 言っておくけど、私の能力は関係ないわ」} &color(#ffffff){「はぁ」} &color(#ffffff){ すこしの沈黙。} &color(#ffffff){ お嬢様は窓から、落ちる夕日を眺めた。} &color(#ffffff){ おそらく美鈴のことも考えているだろう。紅魔館の主は生命と混沌を愛する。} &color(#ffffff){ 「ほら、」お嬢様は微笑を浮かべて言った。} &color(#ffffff){「言うでしょ? 赤の他人って」}
*亀夫君問題 11スレ目 ***髪の色 [[11スレ目759~818>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread/umigame11.html#R759]] 【問題】  私が道端に倒れていると、見ず知らずの誰かが話しかけてきた  その人の髪は何色? #openclose(show=解答を表示) {  トランシルヴァニアは森のかなたの国。  私は暗い森をさまよっていた、ちょうどダンテのように。  人々からも畏怖され、悪魔たちからも嫌悪され。  せめて名誉を得ようと吸血鬼退治に乗り出したはいいものの、  途中の森で気性の荒い獣たちで、館を目前に倒れてしまった。  このまま私は死ぬのか――。  永遠に森をさまよい続けるのだろうか。  そう思っていたとき。 「大丈夫かい?」  空耳? かすかに顔を上げると、なぜか真夜中のこの時、  輝く曙の薔薇色が目に飛び込んできた。 「人間かな。こりゃ、ずいぶん珍しいね」  薔薇色がふわりと落ちた。やはり幻? けれど、薔薇が落ちたのは 山の中ではなく、いつの間にか私の傍にたっていた、乙女の肩の上だった。   「生きてる? 立てる?」 「……綺麗なねーちゃん見てたら色々立てそうな気がしてきたわ……」 「無理しなさんな。ほら、助けてやろう」 「食べて、この苦しみを開放してくれるの?」 「違う。あんた用の食べ物をやる。さ、肩におぶさって」  彼女はそう言って、私をひょいっと担ぎ上げた。 「何をしたいのか知らないけど、自分の居場所くらいちゃんと見つけなよ。  森を突っ切るなんて正気じゃないわ」 「私の住処は暗い森よ。あらゆる苦悩が私の寝床」 「それは臭そうね」 「しかも一年中冬」 「なんだ、それならいい」 「え?」 「だって……冬くらいは太陽がさすものな」  そういって笑う彼女の肩で、曙のように赤い髪が揺らいだ。 「――というようなことがあったのですわ」 「ふふ」  話を聞き終えて、お嬢様は面白そうに笑った。 「それは、運命ね」 「運命?」  お嬢様が何か仕組んだ、ということだろうか。  怪訝な顔をしている私の様子に、お嬢様はずずっと紅茶を啜り。  それからカップをテーブルに置く。 「分からない? 言っておくけど、私の能力は関係ないわ」 「はぁ」  すこしの沈黙。  お嬢様は窓から、落ちる夕日を眺めた。  おそらく美鈴のことも考えているだろう。紅魔館の主は生命と混沌を愛する。  「ほら、」お嬢様は微笑を浮かべて言った。 「言うでしょ? 赤の他人って」 } ----

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