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*紅魔館強盗事件(仮) ***ウォーミングアップ問題 : ウミガメのスープ [[116スレ目166~567>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R166]] #asciiart(){{{          ヘ        イ"´ ̄`'ヽ   えーっと、実は今回お集まりいただきましたのは、        | i.|ノリハノリ〉_  とある事件が発生したとの報告を受けたからなのです。      ,ヘルlリ ゚ ヮ゚ノiiノ㌻       ゝφ`ハ´i,⊂)__  では、まずは皆さんの腕試しも兼ねて、       /  /三/ /|  今からその事件の『現場』と『種別』を     .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|  45分以内に特定していただきましょう。     .| 文 々 。  |/       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }}} #openclose(show=解答を表示){ #asciiart(){{{          ヘ        イ"´ ̄`'ヽ   ……恐れ入りました。流石、お力は十分のようですね。        | i.|ノリハノリ〉_        ,ヘルlリ ゚ ヮ゚ノiiノ㌻ 椛からの報告によると、今日の夕刻より紅魔館で行なわれている、       ゝφ`ハ´i,⊂)__  パーティ会場にて強盗事件が発生したようなのです。       /  /三/ /|      .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|  私は原稿作業のため、今回のパーティはパスさせていただいたのですが……。     .| 文 々 。  |/  事件とあっては黙って見過ごすわけにはいきません!       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    早速現地へ向かいましょうっ!      【紅魔館へ移動します】      【少女移動中。。。】 ※編集者追記…うん、明らかにページ名のつけ方が軽率だった。ウォーミングアップの意味が無くなりますね。でもどうしたものやら。 }}} } ***紅魔館強盗事件(仮) [[116スレ目219~171>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R219]] [[116スレ目735~1000>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R735]] [[117スレ目1~257>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame117.html#R1]] [[117スレ目489~876>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame117.html#R489]] 【紅魔館 : 正門前】 文    「さて……到着しましたが……。        門番やら守衛妖精やらでなんだか物々しい雰囲気ですね」 美鈴   「おっと、『如何なる人妖も通すな』と、お嬢様の命令よ」 文    「新聞の取材です。通していただけませんか?」 ??? 「残念だけど、記者さんもお断りね」 文    「あやや! 警察の方ですか……!」 小兎姫 「ええ。現場の保存のためとのここの主からの申し出なのよ。        申し訳ないけど、ね~」 ……う~ん、困りましたね。 どうしましょうか? 1.武力行使 2.頭を使う 3.道具を使う 指示>>2 頭を使う、ですか……うーん。 立ち入り禁止、如何なる人妖も通すな……。 ……そうだ、『人妖』でなければ良いんですよ! このぶんぶん丸(カラス)を使いましょう! ちょうど妖怪の山製の小型カメラ付き通信機もあります。 文    「と言うわけで、行って来いぶんぶん丸っ!!」 美鈴   「あ、しまった!! ま、待てぇぇぇぇ~!!」 小兎姫 「え、ちょっとあなた門番は?!!」    【紅魔館内部へカメラが進入します】 【紅魔館内部 : パーティ会場】 レミリア 「―― というわけで、会場はパチェの魔法で封鎖する。        犯人は必ずこの中に……って、鴉?」 文    『清く正しい射命丸です! 取材に来ました!!』 レミリア 「……!」 美鈴    「すいませんお嬢様! すぐ連れ出します!!」 レミリア 「……いい」 美鈴    「……へ?」 レミリア 「構わない、と言っているの。……その代わり。        天狗、貴女がこの事件を解決しなさい」 文    『……なるほど、面白い。        分かりました、無事解決して見せましょう』 レミリア 「とは言っても、流石にその鴉一匹では不便でしょう。        この中にいる人妖ならサポートさせることを許可するわ。        ……最も、犯人は素直に協力するとも思えないけれど」 文    『う~ん、そうですねぇ……』 【問題 : 亀夫君問題】 ……ということで、紅魔館でおこった事件を解決することになりました。 皆さんのご協力をお願いします!! では、まずサポートキャラを選びましょう。   【サポートキャラクターを選択してください】  ○楽園の素敵な巫女  博麗霊夢 (EASY)     ・ 異変解決と言えばやはり右に出るものはいない。   ・ 全ての人妖に好まれる性格で、多くの協力が得られる。   ・ 勘が鋭く、的確なヒントが得られそう。   ・ というか、ぶっちゃけ放っておいても解決しそうな勢い。  ○普通の黒魔術師  霧雨魔理沙 (NORMAL)     ・ 同じく異変解決には定評がある。   ・ 豊富な知識量を持ち、また細かいことには気付きやすい。   ・ 特定の人妖との交流はあるが、有効度はまちまち。   ・ 正直『強盗』という時点で一番怪しい。 (えっと、ややこしいので言っておきます。 ハードですが、あるにはあったんですが、 本スレ開催&時間も経過しているということでカットしました。 ……ここまで書けば分かる人は分かるはず。 それでも構わないと満場一致なら、解放してもいいですが。) 【魔理沙をサポートキャラに選びました】 文    「では、魔理沙さんにサポートをお願いして、さっそく調査を始めましょう。        私自身も、『強盗事件』以上の情報は知りませんし」 #openclose(show=問題の流れ){ 編集者注…下の文より、こちらの図を見た方が早い。 [[事件現場>http://coolier.sytes.net:8080/th_up3/file/th3_7852.png]] [[冷凍庫内部>http://coolier.sytes.net:8080/th_up3/file/th3_7845.jpg]] ・魔理沙は事件開始時アリスと会話していた。 ・参加者は風神録までの登場人物ほぼ全員。 ・魔理沙は何かが落ちる「ガーン」という音と、湯気の上がるような「シュー」という音を聞いていた。 ・事件概要 レミリア 「……私から説明する」 今日は紅魔館にて指輪の紹介をする口実でパーティが行なわれていた。 お披露目されたのは『ガイアの瞳』という巨大ダイヤモンドの付いた指輪。 咲夜に実際に身につけさせて自慢していた。 しかし、ぶっちゃけ幻想郷の住人はそんなことどうでもいい。 酒呑んで騒げればいいのだ。 今日もそんな感じでまったりと進んでいた。 ところが、事件は起きた。 突如大きな音が厨房のほうから聞こえ、駆けつけたところ咲夜が倒れていた。 そして、その手についていた指輪は消えていたのだった。 レミリア 「……以上よ」 パチェ  (こっそり耳打ちするのも疲れるわ) ・最初に発見したのはレミリア。 ・咲夜には頭に何かで殴られたような跡があり、倒れていた床側は軽い火傷があった ・咲夜と最後に話したのはチルノ。辛いピザを食べたので何かくれと言ったらしい。咲夜はそのまま厨房に行って帰ってこなかった。 ・咲夜はおでこの左あたりを殴られたようなケガをして、仰向けに倒れていた。また、倒れて下向きの側(背中)や手・腕に軽い火傷があった。指輪をつけていた左手指先のあたりが比較的ひどい(熱湯に10秒くらい浸かったくらい)。向きは頭が入口側で足が冷凍庫側。 ・厨房にはほかに誰もいなかった。 ・話の設定は地霊殿以前。 ・事件現場の様子。厨房の床が濡れている。大鍋が転がり、コンロは火がついたまま。鍋は汚れていない。 ・咲夜に近い向かって左側の冷凍庫はかなり大きい(中で飛べる)。中身はたくさんのシャーベットとさほど多くない冷凍食品の箱など。 ・左の冷凍庫の中身はシャーベットを見る限り、不自然に融けたりはしていない。 ・厨房はお湯と鍋以外、特に何も出されていなかった。 ・冷蔵庫の方にはいろいろと物が入っている。 ・事件直後は湯気がかなり立っていた。 ・咲夜は指輪を隠し持ってはいない。 ・冷凍庫は戸が勝手に閉まるタイプ。 ・向かって左側の冷凍庫のノブに白い粉がついている。鍋にはない。咲夜の右手の中指の先にもついている。ちなみに指輪は左手の薬指にあった。粉の正体は片栗粉。 ・向かって右の冷凍庫の表面にも片栗粉がついている。 ・片栗粉を使うような料理はぱっと見、出ていない。 ・凶器らしきものは厨房には転がっていなかった(鍋を凶器にするのは難しい)。 ・パーティー会場概略 長方形の広いホール。 長辺の中央付近にホールの入り口の扉がある。対するもう一方の長辺側に小さな舞台。 舞台に向かい合った状態で、舞台の右側、長辺の端付近に厨房への扉がある ホールには6つの大きな円テーブルが2×3の並びで置かれており、 舞台側の、厨房に近いほうから順に1番、2番、3番テーブルとなっている。 同じようにホール入り口側も、1番テーブルの手前から4番、5番、6番テーブルが置かれている。 ・厨房概略 ホールから入った位置を基準に考える。 質問が無いのでわざと触れなかったが(←ドS)、実は右側にかなりのスペースがある。 漢字の『日』という字を横に倒したようなかたちである。 島の部分は、それぞれ調理スペースとして使用されている。 入り口から入って、左側の面には奥から流し台とコンロがある。 奥の壁には、左から冷凍庫が2つ、冷蔵庫も2つ並んでいる。 入り口から見て左後ろに延びる面、つまり冷蔵冷凍庫の真正面の壁には、 主に洗い場や食器洗い乾燥機などが置かれていたりする。 ・事件発生時の参加者の位置 1番…秋姉妹・雛・幽々子・妖夢 2番…アリス・魔理沙・メディ・(紅魔組、ステージ寄り) 3番…紫・藍・橙・萃香・永琳・鈴仙・てゐ 4番…霊夢・神奈子・諏訪子・早苗・にとり・幽香 5番…チルノ・大妖精・リグル・ルーミア・ミスティア・レティ・リリー・(プリバ、出番打ち合わせ中) 6番…妹紅・輝夜・慧音 ・左の冷凍庫の扉の裏側にテープか何かが張り付いていた跡がある(2センチ×5センチくらい)。高さは2メートルくらいで、冷蔵庫内の棚の高さ。近くにテープのようなものは見つからない。 ・左の冷凍庫の棚はなぜか、奥の方に物が置かれている。箱で3段くらいの階段になっているような感じ。 ・冷凍庫には大鍋は寝せないと入らない。 ・咲夜の傷は上を向いたときに前方上から殴打されたと思われる。 ・厨房の排水溝の排水口のカバーでテープのついた細い紐発見。 ・右の冷凍庫から雪見大福発見。トレーの上に並んでいる。表面は片栗粉で覆われている。 ・左の冷凍庫にシャーベットが入っている。 ・雪見大福とシャーベットを作ったのはパチュリー。作ったのは朝。 ・左の冷凍庫(シャーベットが入っていた方)はもともと壊れていた。そのため、パチュリーは雪見大福と一緒に右の冷凍庫に入れていた。 ・その後、パチュリーや妖精たちは咲夜から「修理したが半日は使えない」とパーティーの始まる少し前に聞いた。 ・壊れた冷凍庫はにとりが昼前に直した。 ・にとりは直した後、咲夜に「すぐ使える」と伝えた。他の者は聞いていない。 ・冷凍庫を今日直すことに決めたのはおそらく咲夜。 ・1番テーブルの人間で咲夜以外で事件前に厨房に出入りしたのは幽々子、妖夢、魔理沙。 ・魔理沙が入ったのは調理中のとき。 ・幽々子と妖夢が入ったのはパーティーが始まったころ。咲夜がお湯を沸かしていた。 ・咲夜が指輪を身につけたのはパーティーが始まるとき。レミリアがパーティーが始まったときに渡した。ただし、咲夜が身につけること自体は事前にチラシで伝えられていた。 ・にとりは修理後、一度荷物を置きに帰った。 ・パーティー開始時にはほとんど料理は終わっていたので、デザート以外の料理が出払ったあとは咲夜以外のメイドたちもパーティーに参加していた。その後、厨房は誰もいないか咲夜がいたかの二択。逆に、パーティーが始まる前は必ずだれかがいた。 ・パーティーが始まるまでに冷凍庫に触れたor触れた可能性があるのは、咲夜・パチュリー・メイドの一部・にとり・魔理沙。 ・調理の予定を把握しているのは咲夜のみ。ほかのメイドたちは指示に従っているだけ。 ・メイドたちにシャーベットが移動した理由は分からない。 ・これまで、厨房の冷蔵庫・冷凍庫の中身の食料が荒らされたことは無い。 ・大鍋(寸胴)は少しくぼんでいる。 ・コンロ周りなどには片栗粉はついていない。 ・厨房の床の濡れている範囲は不自然に広い。単に鍋が落ちただけでは広がらないくらいに。 ・大鍋には細工は無さそう。 ・厨房の扉は出入りの際、人とぶつかったりしないように体で押し出したりできるようになっている。上下も開いているので内外見通しはいい。 ・流しで水を流してみると流れない。下のパイプが詰まっているようだ。 ・指輪はパイプにつまるほどの大きさではない。 【解説】  紅魔館のパーティ当日の昼前、河城にとりは故障した冷凍庫の修理を依頼されていた。  会場用の厨房に置かれていた冷蔵庫及び冷凍庫は、もともと妖怪の山製のものである。  該当の型の資料は、彼女の手持ちの中にも含まれている。  この分なら容易に片付くだろう。にとりは準備のかたわらでそう考えていた。  そんなときだった。  ――『ガイアの瞳』の紹介文が、彼女の目に留まったのは。  にとりはエンジニアである。  “作る”ということの素晴らしさを知り、それに魅せられた存在なのだ。  しかしながら、次々溢れ出るアイデアを形にするには、相応の代価が必要となるということもまた知っていた。  その高価なダイヤモンドは、パーティにて十六夜咲夜が実際に身につけることでお披露目されるらしい。  次の瞬間、彼女の頭の中では既に、まるで美しい機械を組み立てるかのように計画が築き上げられていた。  紅魔館での作業は、非常にスムーズに進んだ。    パーティの準備に追われ、にとりの行動を意識するものはいなかったし、 冷凍庫の扉が右端を軸に左から開く方式であったため、実際に彼女の行動を見られる心配も無かったのだ。  一通りの修理を済ませたあと、にとりは自分のラボから持ってきた球状の氷を件の冷凍庫にセットした。  冷凍庫の扉がある程度開かれ、紐で少しの力が加われば、氷塊が対象の頭部目掛けて落下する仕掛けとして。  この際、隙を見て隣の冷凍庫から幾つかの箱を移したのだが、 おそらく修理の確認でもしていると周囲には思われたのだろう、特に気に留められることも無かった。  また、この時に見つけたシャーベットを用いて、もう一つ手を打つことを思いついた。  全ての準備が終わった後、にとりは咲夜に声をかけた。 「最後に一度冷気を溜める必要がある。今から少なくとも6時間は扉を開いてはいけない」と。  本当のところは、修理完了後すぐにでも使える状態になっていた。  しかし咲夜はこのエンジニアの言うことを信じ、「半日はまだ使えない」という情報をスタッフに伝えたのだった。  昼過ぎには、工具入れに見せかけたクーラーボックスと修理用具を一度持ち帰り、 パーティの始まる夕刻に改めて会場へ。  ここでも彼女は咲夜に一言、伝えておいた。 「置き忘れてた工具があって汚れを早めに落としたいから、パーティがひと段落したら沢山の熱湯が欲しい」  あとは料理が一段落し、メイドたちが仕事をしなくなるタイミングを待ったのち、 タバスコをたっぷりかけたピザをチルノの皿にのせ、厨房の中が見える4番のテーブルへすばやく戻る。  ピザには直前まで光学迷彩をかけていたから、不審がられることも無かった。  チルノの要求を受けた咲夜は、きっとシャーベットを与えようとする。  氷精にとって一番いいのはアイスクリームではなく氷だからだ。咲夜をこういうところも拘るはずだ。  案の定、咲夜は2つ目の冷凍庫で雪見大福しかないことに気付き、手を止めた。  そしてしばらく思案したあと、にとりの指定した時間が経過していることを確認し、 咲夜は念のため、といった様子で隣の冷凍庫の取っ手に手をかけた ――    面白いほど、にとりの思惑通りに事は運んだ。  咲夜の指元に熱湯で強い流れを作り、指輪を奪い去ることにも成功した。  ミスらしいミスといえば、テープと紐も一緒に排水溝上流へ流すことが出来なかったくらいのものだ。  あとはほとぼりが冷めたのち、洗い場の排水パイプに留めてある指輪を回収するだけだった。  そう、もう少しで彼女は『ガイアの瞳』を手にすることができる、はずだったのだ。  ―― ところで、このトリックには数多くの穴があることにお気づきだろうか。  まず、計画実行までに何かの事故で冷凍庫が開かれ、仕掛けが露見してしまう危険性がある。  本番でちゃんと仕掛けが作動したとしても、それが咲夜を上手く仕留められるという保証も無い。  そして何より、咲夜を気絶させるだけでは完全に口封じをすることが出来ないという点。 咲夜がいずれ目を覚まし、にとりの言葉を証言すれば、彼女のトリックは一気に暴かれることとなってしまう。  ……もっとも、にとりがそのようなことを心配する必要はなかったのだが。 【エピローグ】 レミリア  「……まぁ、いろいろあったけど、パーティは盛況だったかしら?」 パチェ  「そうね、お疲れ様レミィ」 レミリア  「パチェもね、お疲れ様よ」 咲夜   「お疲れ様でしたわ、お嬢様、パチュリー様」 レミリア  「……あら咲夜、もう大丈夫なのかしら?」 咲夜   「おかげさまで、大分よくなりました」 レミリア  「あら、自分で治したんでしょ? 私のおかげさまじゃないわ」 咲夜   「……ところで、ご自分で犯人をお捕らえにならなくてもよかったのですか?」 レミリア  「……私にやって欲しかったの?」 咲夜   「お嬢様は意地悪ですわ」 レミリア  「あら、私は悪魔よ? それに ――」 レミリア  「―― こういった“推理ショー”は、黙って観客に徹するのがルールでしょう?」 咲夜   「……お分かりでしたか」 レミリア  「ふふ。でも楽しい余興だったわ。またお願いするわね、咲夜」 咲夜   「御意のままに……」                         おしまい。 【舞台裏】 にとり  「……あんな感じでよかった?」 咲夜   「迫真の演技でしたわ」 にとり  「痛くなかった?」 咲夜   「平気です。割と熱いのには慣れてます」 にとり  「良かった。盟友を傷つけるのは、やっぱり嫌だからね」 咲夜   「嫌な役やらせてすみませんでした」 にとり  「ううん、楽しかったよ!」 【最後に】 誤解されたままだとアレなので、念のためのネタばらし パチェ 「発案者です。        >>857-858みたいなそれっぽいシナリオ考えたのも私です」 咲夜  「仕掛け人(被害者役)です」 にとり  「仕掛け人(加害者役)です」 レミィ  「本来のターゲットよ、気付いてたけど」 文    「あやややや……。まさかの実際のターゲットです」 ※他の人妖は本当に事件だと思っていました。   永琳は診察したときに気付いたようですが。 } ----
*紅魔館強盗事件(仮) &aname(T5-7,option=nolink){アンケート番号}[[T5-7>良問アンケート/大作1~10問目#5]] ***ウォーミングアップ問題 : ウミガメのスープ [[116スレ目166~567>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R166]] #asciiart(){{{          ヘ        イ"´ ̄`'ヽ   えーっと、実は今回お集まりいただきましたのは、        | i.|ノリハノリ〉_  とある事件が発生したとの報告を受けたからなのです。      ,ヘルlリ ゚ ヮ゚ノiiノ㌻       ゝφ`ハ´i,⊂)__  では、まずは皆さんの腕試しも兼ねて、       /  /三/ /|  今からその事件の『現場』と『種別』を     .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|  45分以内に特定していただきましょう。     .| 文 々 。  |/       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }}} #openclose(show=解答を表示){ #asciiart(){{{          ヘ        イ"´ ̄`'ヽ   ……恐れ入りました。流石、お力は十分のようですね。        | i.|ノリハノリ〉_        ,ヘルlリ ゚ ヮ゚ノiiノ㌻ 椛からの報告によると、今日の夕刻より紅魔館で行なわれている、       ゝφ`ハ´i,⊂)__  パーティ会場にて強盗事件が発生したようなのです。       /  /三/ /|      .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|  私は原稿作業のため、今回のパーティはパスさせていただいたのですが……。     .| 文 々 。  |/  事件とあっては黙って見過ごすわけにはいきません!       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄    早速現地へ向かいましょうっ!      【紅魔館へ移動します】      【少女移動中。。。】 ※編集者追記…うん、明らかにページ名のつけ方が軽率だった。ウォーミングアップの意味が無くなりますね。でもどうしたものやら。 }}} } &aname(T5-8,option=nolink){アンケート番号}[[T5-8>良問アンケート/大作1~10問目#5]] ***紅魔館強盗事件(仮) [[116スレ目219~171>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R219]] [[116スレ目735~1000>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame116.html#R735]] [[117スレ目1~257>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame117.html#R1]] [[117スレ目489~876>http://gensokyotekiumigame.web.fc2.com/thread2/umigame117.html#R489]] 【紅魔館 : 正門前】 文    「さて……到着しましたが……。        門番やら守衛妖精やらでなんだか物々しい雰囲気ですね」 美鈴   「おっと、『如何なる人妖も通すな』と、お嬢様の命令よ」 文    「新聞の取材です。通していただけませんか?」 ??? 「残念だけど、記者さんもお断りね」 文    「あやや! 警察の方ですか……!」 小兎姫 「ええ。現場の保存のためとのここの主からの申し出なのよ。        申し訳ないけど、ね~」 ……う~ん、困りましたね。 どうしましょうか? 1.武力行使 2.頭を使う 3.道具を使う 指示>>2 頭を使う、ですか……うーん。 立ち入り禁止、如何なる人妖も通すな……。 ……そうだ、『人妖』でなければ良いんですよ! このぶんぶん丸(カラス)を使いましょう! ちょうど妖怪の山製の小型カメラ付き通信機もあります。 文    「と言うわけで、行って来いぶんぶん丸っ!!」 美鈴   「あ、しまった!! ま、待てぇぇぇぇ~!!」 小兎姫 「え、ちょっとあなた門番は?!!」    【紅魔館内部へカメラが進入します】 【紅魔館内部 : パーティ会場】 レミリア 「―― というわけで、会場はパチェの魔法で封鎖する。        犯人は必ずこの中に……って、鴉?」 文    『清く正しい射命丸です! 取材に来ました!!』 レミリア 「……!」 美鈴    「すいませんお嬢様! すぐ連れ出します!!」 レミリア 「……いい」 美鈴    「……へ?」 レミリア 「構わない、と言っているの。……その代わり。        天狗、貴女がこの事件を解決しなさい」 文    『……なるほど、面白い。        分かりました、無事解決して見せましょう』 レミリア 「とは言っても、流石にその鴉一匹では不便でしょう。        この中にいる人妖ならサポートさせることを許可するわ。        ……最も、犯人は素直に協力するとも思えないけれど」 文    『う~ん、そうですねぇ……』 【問題 : 亀夫君問題】 ……ということで、紅魔館でおこった事件を解決することになりました。 皆さんのご協力をお願いします!! では、まずサポートキャラを選びましょう。   【サポートキャラクターを選択してください】  ○楽園の素敵な巫女  博麗霊夢 (EASY)     ・ 異変解決と言えばやはり右に出るものはいない。   ・ 全ての人妖に好まれる性格で、多くの協力が得られる。   ・ 勘が鋭く、的確なヒントが得られそう。   ・ というか、ぶっちゃけ放っておいても解決しそうな勢い。  ○普通の黒魔術師  霧雨魔理沙 (NORMAL)     ・ 同じく異変解決には定評がある。   ・ 豊富な知識量を持ち、また細かいことには気付きやすい。   ・ 特定の人妖との交流はあるが、有効度はまちまち。   ・ 正直『強盗』という時点で一番怪しい。 (えっと、ややこしいので言っておきます。 ハードですが、あるにはあったんですが、 本スレ開催&時間も経過しているということでカットしました。 ……ここまで書けば分かる人は分かるはず。 それでも構わないと満場一致なら、解放してもいいですが。) 【魔理沙をサポートキャラに選びました】 文    「では、魔理沙さんにサポートをお願いして、さっそく調査を始めましょう。        私自身も、『強盗事件』以上の情報は知りませんし」 #openclose(show=問題の流れ){ 編集者注…下の文より、こちらの図を見た方が早い。 [[事件現場>http://coolier.sytes.net:8080/th_up3/file/th3_7852.png]] [[冷凍庫内部>http://coolier.sytes.net:8080/th_up3/file/th3_7845.jpg]] ・魔理沙は事件開始時アリスと会話していた。 ・参加者は風神録までの登場人物ほぼ全員。 ・魔理沙は何かが落ちる「ガーン」という音と、湯気の上がるような「シュー」という音を聞いていた。 ・事件概要 レミリア 「……私から説明する」 今日は紅魔館にて指輪の紹介をする口実でパーティが行なわれていた。 お披露目されたのは『ガイアの瞳』という巨大ダイヤモンドの付いた指輪。 咲夜に実際に身につけさせて自慢していた。 しかし、ぶっちゃけ幻想郷の住人はそんなことどうでもいい。 酒呑んで騒げればいいのだ。 今日もそんな感じでまったりと進んでいた。 ところが、事件は起きた。 突如大きな音が厨房のほうから聞こえ、駆けつけたところ咲夜が倒れていた。 そして、その手についていた指輪は消えていたのだった。 レミリア 「……以上よ」 パチェ  (こっそり耳打ちするのも疲れるわ) ・最初に発見したのはレミリア。 ・咲夜には頭に何かで殴られたような跡があり、倒れていた床側は軽い火傷があった ・咲夜と最後に話したのはチルノ。辛いピザを食べたので何かくれと言ったらしい。咲夜はそのまま厨房に行って帰ってこなかった。 ・咲夜はおでこの左あたりを殴られたようなケガをして、仰向けに倒れていた。また、倒れて下向きの側(背中)や手・腕に軽い火傷があった。指輪をつけていた左手指先のあたりが比較的ひどい(熱湯に10秒くらい浸かったくらい)。向きは頭が入口側で足が冷凍庫側。 ・厨房にはほかに誰もいなかった。 ・話の設定は地霊殿以前。 ・事件現場の様子。厨房の床が濡れている。大鍋が転がり、コンロは火がついたまま。鍋は汚れていない。 ・咲夜に近い向かって左側の冷凍庫はかなり大きい(中で飛べる)。中身はたくさんのシャーベットとさほど多くない冷凍食品の箱など。 ・左の冷凍庫の中身はシャーベットを見る限り、不自然に融けたりはしていない。 ・厨房はお湯と鍋以外、特に何も出されていなかった。 ・冷蔵庫の方にはいろいろと物が入っている。 ・事件直後は湯気がかなり立っていた。 ・咲夜は指輪を隠し持ってはいない。 ・冷凍庫は戸が勝手に閉まるタイプ。 ・向かって左側の冷凍庫のノブに白い粉がついている。鍋にはない。咲夜の右手の中指の先にもついている。ちなみに指輪は左手の薬指にあった。粉の正体は片栗粉。 ・向かって右の冷凍庫の表面にも片栗粉がついている。 ・片栗粉を使うような料理はぱっと見、出ていない。 ・凶器らしきものは厨房には転がっていなかった(鍋を凶器にするのは難しい)。 ・パーティー会場概略 長方形の広いホール。 長辺の中央付近にホールの入り口の扉がある。対するもう一方の長辺側に小さな舞台。 舞台に向かい合った状態で、舞台の右側、長辺の端付近に厨房への扉がある ホールには6つの大きな円テーブルが2×3の並びで置かれており、 舞台側の、厨房に近いほうから順に1番、2番、3番テーブルとなっている。 同じようにホール入り口側も、1番テーブルの手前から4番、5番、6番テーブルが置かれている。 ・厨房概略 ホールから入った位置を基準に考える。 質問が無いのでわざと触れなかったが(←ドS)、実は右側にかなりのスペースがある。 漢字の『日』という字を横に倒したようなかたちである。 島の部分は、それぞれ調理スペースとして使用されている。 入り口から入って、左側の面には奥から流し台とコンロがある。 奥の壁には、左から冷凍庫が2つ、冷蔵庫も2つ並んでいる。 入り口から見て左後ろに延びる面、つまり冷蔵冷凍庫の真正面の壁には、 主に洗い場や食器洗い乾燥機などが置かれていたりする。 ・事件発生時の参加者の位置 1番…秋姉妹・雛・幽々子・妖夢 2番…アリス・魔理沙・メディ・(紅魔組、ステージ寄り) 3番…紫・藍・橙・萃香・永琳・鈴仙・てゐ 4番…霊夢・神奈子・諏訪子・早苗・にとり・幽香 5番…チルノ・大妖精・リグル・ルーミア・ミスティア・レティ・リリー・(プリバ、出番打ち合わせ中) 6番…妹紅・輝夜・慧音 ・左の冷凍庫の扉の裏側にテープか何かが張り付いていた跡がある(2センチ×5センチくらい)。高さは2メートルくらいで、冷蔵庫内の棚の高さ。近くにテープのようなものは見つからない。 ・左の冷凍庫の棚はなぜか、奥の方に物が置かれている。箱で3段くらいの階段になっているような感じ。 ・冷凍庫には大鍋は寝せないと入らない。 ・咲夜の傷は上を向いたときに前方上から殴打されたと思われる。 ・厨房の排水溝の排水口のカバーでテープのついた細い紐発見。 ・右の冷凍庫から雪見大福発見。トレーの上に並んでいる。表面は片栗粉で覆われている。 ・左の冷凍庫にシャーベットが入っている。 ・雪見大福とシャーベットを作ったのはパチュリー。作ったのは朝。 ・左の冷凍庫(シャーベットが入っていた方)はもともと壊れていた。そのため、パチュリーは雪見大福と一緒に右の冷凍庫に入れていた。 ・その後、パチュリーや妖精たちは咲夜から「修理したが半日は使えない」とパーティーの始まる少し前に聞いた。 ・壊れた冷凍庫はにとりが昼前に直した。 ・にとりは直した後、咲夜に「すぐ使える」と伝えた。他の者は聞いていない。 ・冷凍庫を今日直すことに決めたのはおそらく咲夜。 ・1番テーブルの人間で咲夜以外で事件前に厨房に出入りしたのは幽々子、妖夢、魔理沙。 ・魔理沙が入ったのは調理中のとき。 ・幽々子と妖夢が入ったのはパーティーが始まったころ。咲夜がお湯を沸かしていた。 ・咲夜が指輪を身につけたのはパーティーが始まるとき。レミリアがパーティーが始まったときに渡した。ただし、咲夜が身につけること自体は事前にチラシで伝えられていた。 ・にとりは修理後、一度荷物を置きに帰った。 ・パーティー開始時にはほとんど料理は終わっていたので、デザート以外の料理が出払ったあとは咲夜以外のメイドたちもパーティーに参加していた。その後、厨房は誰もいないか咲夜がいたかの二択。逆に、パーティーが始まる前は必ずだれかがいた。 ・パーティーが始まるまでに冷凍庫に触れたor触れた可能性があるのは、咲夜・パチュリー・メイドの一部・にとり・魔理沙。 ・調理の予定を把握しているのは咲夜のみ。ほかのメイドたちは指示に従っているだけ。 ・メイドたちにシャーベットが移動した理由は分からない。 ・これまで、厨房の冷蔵庫・冷凍庫の中身の食料が荒らされたことは無い。 ・大鍋(寸胴)は少しくぼんでいる。 ・コンロ周りなどには片栗粉はついていない。 ・厨房の床の濡れている範囲は不自然に広い。単に鍋が落ちただけでは広がらないくらいに。 ・大鍋には細工は無さそう。 ・厨房の扉は出入りの際、人とぶつかったりしないように体で押し出したりできるようになっている。上下も開いているので内外見通しはいい。 ・流しで水を流してみると流れない。下のパイプが詰まっているようだ。 ・指輪はパイプにつまるほどの大きさではない。 【解説】  紅魔館のパーティ当日の昼前、河城にとりは故障した冷凍庫の修理を依頼されていた。  会場用の厨房に置かれていた冷蔵庫及び冷凍庫は、もともと妖怪の山製のものである。  該当の型の資料は、彼女の手持ちの中にも含まれている。  この分なら容易に片付くだろう。にとりは準備のかたわらでそう考えていた。  そんなときだった。  ――『ガイアの瞳』の紹介文が、彼女の目に留まったのは。  にとりはエンジニアである。  “作る”ということの素晴らしさを知り、それに魅せられた存在なのだ。  しかしながら、次々溢れ出るアイデアを形にするには、相応の代価が必要となるということもまた知っていた。  その高価なダイヤモンドは、パーティにて十六夜咲夜が実際に身につけることでお披露目されるらしい。  次の瞬間、彼女の頭の中では既に、まるで美しい機械を組み立てるかのように計画が築き上げられていた。  紅魔館での作業は、非常にスムーズに進んだ。    パーティの準備に追われ、にとりの行動を意識するものはいなかったし、 冷凍庫の扉が右端を軸に左から開く方式であったため、実際に彼女の行動を見られる心配も無かったのだ。  一通りの修理を済ませたあと、にとりは自分のラボから持ってきた球状の氷を件の冷凍庫にセットした。  冷凍庫の扉がある程度開かれ、紐で少しの力が加われば、氷塊が対象の頭部目掛けて落下する仕掛けとして。  この際、隙を見て隣の冷凍庫から幾つかの箱を移したのだが、 おそらく修理の確認でもしていると周囲には思われたのだろう、特に気に留められることも無かった。  また、この時に見つけたシャーベットを用いて、もう一つ手を打つことを思いついた。  全ての準備が終わった後、にとりは咲夜に声をかけた。 「最後に一度冷気を溜める必要がある。今から少なくとも6時間は扉を開いてはいけない」と。  本当のところは、修理完了後すぐにでも使える状態になっていた。  しかし咲夜はこのエンジニアの言うことを信じ、「半日はまだ使えない」という情報をスタッフに伝えたのだった。  昼過ぎには、工具入れに見せかけたクーラーボックスと修理用具を一度持ち帰り、 パーティの始まる夕刻に改めて会場へ。  ここでも彼女は咲夜に一言、伝えておいた。 「置き忘れてた工具があって汚れを早めに落としたいから、パーティがひと段落したら沢山の熱湯が欲しい」  あとは料理が一段落し、メイドたちが仕事をしなくなるタイミングを待ったのち、 タバスコをたっぷりかけたピザをチルノの皿にのせ、厨房の中が見える4番のテーブルへすばやく戻る。  ピザには直前まで光学迷彩をかけていたから、不審がられることも無かった。  チルノの要求を受けた咲夜は、きっとシャーベットを与えようとする。  氷精にとって一番いいのはアイスクリームではなく氷だからだ。咲夜をこういうところも拘るはずだ。  案の定、咲夜は2つ目の冷凍庫で雪見大福しかないことに気付き、手を止めた。  そしてしばらく思案したあと、にとりの指定した時間が経過していることを確認し、 咲夜は念のため、といった様子で隣の冷凍庫の取っ手に手をかけた ――    面白いほど、にとりの思惑通りに事は運んだ。  咲夜の指元に熱湯で強い流れを作り、指輪を奪い去ることにも成功した。  ミスらしいミスといえば、テープと紐も一緒に排水溝上流へ流すことが出来なかったくらいのものだ。  あとはほとぼりが冷めたのち、洗い場の排水パイプに留めてある指輪を回収するだけだった。  そう、もう少しで彼女は『ガイアの瞳』を手にすることができる、はずだったのだ。  ―― ところで、このトリックには数多くの穴があることにお気づきだろうか。  まず、計画実行までに何かの事故で冷凍庫が開かれ、仕掛けが露見してしまう危険性がある。  本番でちゃんと仕掛けが作動したとしても、それが咲夜を上手く仕留められるという保証も無い。  そして何より、咲夜を気絶させるだけでは完全に口封じをすることが出来ないという点。 咲夜がいずれ目を覚まし、にとりの言葉を証言すれば、彼女のトリックは一気に暴かれることとなってしまう。  ……もっとも、にとりがそのようなことを心配する必要はなかったのだが。 【エピローグ】 レミリア  「……まぁ、いろいろあったけど、パーティは盛況だったかしら?」 パチェ  「そうね、お疲れ様レミィ」 レミリア  「パチェもね、お疲れ様よ」 咲夜   「お疲れ様でしたわ、お嬢様、パチュリー様」 レミリア  「……あら咲夜、もう大丈夫なのかしら?」 咲夜   「おかげさまで、大分よくなりました」 レミリア  「あら、自分で治したんでしょ? 私のおかげさまじゃないわ」 咲夜   「……ところで、ご自分で犯人をお捕らえにならなくてもよかったのですか?」 レミリア  「……私にやって欲しかったの?」 咲夜   「お嬢様は意地悪ですわ」 レミリア  「あら、私は悪魔よ? それに ――」 レミリア  「―― こういった“推理ショー”は、黙って観客に徹するのがルールでしょう?」 咲夜   「……お分かりでしたか」 レミリア  「ふふ。でも楽しい余興だったわ。またお願いするわね、咲夜」 咲夜   「御意のままに……」                         おしまい。 【舞台裏】 にとり  「……あんな感じでよかった?」 咲夜   「迫真の演技でしたわ」 にとり  「痛くなかった?」 咲夜   「平気です。割と熱いのには慣れてます」 にとり  「良かった。盟友を傷つけるのは、やっぱり嫌だからね」 咲夜   「嫌な役やらせてすみませんでした」 にとり  「ううん、楽しかったよ!」 【最後に】 誤解されたままだとアレなので、念のためのネタばらし パチェ 「発案者です。        >>857-858みたいなそれっぽいシナリオ考えたのも私です」 咲夜  「仕掛け人(被害者役)です」 にとり  「仕掛け人(加害者役)です」 レミィ  「本来のターゲットよ、気付いてたけど」 文    「あやややや……。まさかの実際のターゲットです」 ※他の人妖は本当に事件だと思っていました。   永琳は診察したときに気付いたようですが。 } ----

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