第六弾カードリスト・詳細版



スペルカード

灯符『ファイヤフライフェノメノン』

《灯符「ファイヤフライフェノメノン」》

No.421 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(1) 術者:リグル・ナイトバグ
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続

 ターン終了時まで、〔全てのキャラクター〕は以下の効果を得る。

「(自動γ):
  〔このキャラクター〕はダメージを受けた場合、破棄される。」

ゲンジボタルの雄が群れで飛びながら発光する場合、
一斉に光る集団同時明滅を行う。

Illustration:chink

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リグル・ナイトバグのスペルカード
場の全てのキャラクターにリグル・ナイトバグと同じような(自動γ)を付与するスペル。

カード単体では何も出来ない為、蛍符『地上の流星』雹符『ヘイルストーム』リリーブラック等の複数のキャラクターに低火力のダメージを与えるカードと組み合わせる事で真価を発揮するコンボカードであるが、その点において征服の果てにと非常に性質が似ており、一種の互換カードであると言える。

先のカードとの効果の違いとして、以下のようなものがある。
  • スペルカードとコマンドカードの違い
  • 決死状態にするのではなく破棄
  • 戦闘ダメージを受けた場合でも破棄される
  • キャラクターに(自動γ)を付与する効果である

特に如実なのがスペルカードであると言う点で、魔法研究によるサーチが可能である事はコンボカードとしての性質が強いこの手のカードとしては非常にありがたい。
他にも、例えば符ノ壱“伊吹 萃香”のような「決死状態にならない」カードに対しても有効であったり、戦闘によっても破棄する事が出来るなど、征服の果てにより比較的安定性が向上している印象を受ける。
また霊符『夢想妙珠』をキャラクターに張り付ければこの効果を無視する事が出来たりなど、先のカードでは出来なかった独自のコンボもある(詳しくは以下)。

逆に、コマンドカードの優位性であった死神『ヒガンルトゥール』のようなカードと組み合わせられたという要素を失っている点に注意が必要。

性能としては一長一短だが、同じ種類のカードを必要とするコンボギミックとしてどちらもデッキに採用し安定性の向上を図るというのが基本となるだろう。



関連



闇符『ダークサイドオブザムーン』

《闇符「ダークサイドオブザムーン」》

No.422 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(1) 術者:ルーミア
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】 維持コスト(2)

(自動α):
 〔「種族:妖怪」を持つあなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+2/+0」を得る。この効果は重複しない。

古より災いの先触れとされて来た日食。暗黒面の中で、妖怪の真の力が解き放たれる。

Illustration:たこ焼き

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ルーミアのスペルカード
種族:妖怪を持つキャラクターの攻撃力を強化する世界呪符

維持コストが2と重いため、術者によりコストを踏み倒したいところ。しかし肝心の術者であるルーミア/1弾が強化後も4/1と耐久力に難があり、場持ちしづらいのが問題。よって、戦線維持が可能なルーミア/7弾を採用してみるのもいいだろう。

が、たとえ維持できなくとも3ノード1コストで1ターンは全体強化となるため、怪奇『釣瓶落としの怪』などにより種族:妖怪を大量展開するデッキとは相性がよい。
他にも後天性変異で自分の場のキャラクター全ての種族妖怪に変更することで、あらゆるキャラクターを強化することが出来る。

また対象なため、古明地 こいし/5弾を強化できる数少ないカードでもある。

ただし効果は重複しないため、このカードを複数枚場に出しても得られる戦闘修正は「+2/±0」である。手札に2枚来ると片方が腐るのでデッキにこのカードを採用する場合、採用枚数はよく考える必要がある。
また、同じく全体強化カードの代表である神術『吸血鬼幻想』とは種族を吸血鬼に変更してしまうので相性が悪い。採用するキャラクターの種族により切り換えていこう。



関連



冬符『フラワーウィザラウェイ』

《冬符「フラワーウィザラウェイ」》

No.423 Spell <第六弾
NODE(4)/COST(1) 術者:レティ・ホワイトロック
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔あなたのノード2枚まで〕を手札に戻す。その後、〔相手プレイヤー〕はあなたが手札に戻した枚数と同数の〔自分のノード〕を選んで手札に戻す。

冬が訪れ、多くの花は枯れ果てる。

Illustration:芋川

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レティ・ホワイトロックのスペルカード
自分と相手のノードを最高2枚まで持ち主の手札に戻す。

仙符『鳳凰卵』大寒波と同じ系列にあるいわゆるノードロックカードに当たる。

相手のノードを削るカードとしては必要ノードが4と高めである事が大きなネックで、自分も2枚戻さなければならないので実質的なコストも高くなりがちだが、それでも一度に2枚のノードを減らせるのは強力。
これらのコンセプトの欠点である「一度ノード加速を許すと挽回が難しい」という点を補い得るカードであり、先の2枚と組み合わせてこそ力を発揮するカードとなるだろう。

また「手札に戻す」という点もポイントであり、自分がセットしたマナの生成を回収すれば損害を軽減する事も可能となる。
ただしそれは相手も同じ事なので、相手がそれまでに使ったカードには一応注意を向けておくと良いだろう。


関連



鬼神『鳴動持国天』

《鬼神「鳴動持国天」》

No.424 Spell <第六弾
GRAZE(2)/NODE(5)/COST(3) 術者:橙

【幻想生物】 維持コスト(3)

(自動α):
 〔あなた〕は、ライフポイントが0以下になっても敗北しない。

【(自動γ):
  〔このキャラクター〕が破棄、または相手プレイヤーの場に移った場合、〔このカードの本来のプレイヤー〕は敗北する。】

攻撃力(5)/耐久力(3)

持国天は帝釈天の配下、賢上城に住む盲目の王である。
東方の守護神であり、国を支える者と伝えられている。

Illustration:仄柑
(テキスト修正@2011/03/13)

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自分の場にある限り、ほぼライフを気にする必要がなくなるカード。ライフが0になっても敗北しない効果は強力ではあるが、このカードが自分の場にいなくなった時点で敗北するため、過信は禁物である。

このカード自体を除去から守るだけでなく、維持コストを払えなくなる事での破棄を防ぐため術者やマナチャージャーも守らなければならない。
夢符『二重結界』倭符『邪馬台の国』でキャラクターを守りながら使用しなければ、安定することは厳しい。

また、敗北するのは「このカードの本来のプレイヤー」であるため、相手に古明地 さとり/5弾起動効果想起『テリブルスーヴニール』奪われた叡智などでこちらのを鬼神『鳴動持国天』を相手の場に出されたのち、何らかの効果で破棄されたり、こちらの場に押し付けられたりしてもやっぱり敗北してしまう。

ちなみに、符ノ壱“八雲 紫”迷ひ家などで除外された場合は(自動γ)の効果で敗北することはないが、その時点でライフが0以下だった場合は即座に敗北となる。
これはライフが0以下のときに自動効果を無効にされた場合も同じであるため、ライフが0以下になっている場合は符ノ弐“博麗 霊夢”真実の光景などのカードにも注意しなければならない。

  • あくまで「ライフが負である」ことでの敗北を免れるのみ。他の敗北条件を満たしたり、特殊勝利効果を使用されたりすると普通にそのまま敗北する。例えば魂の花(自動α)や相手の『反魂蝶』の第3効果で敗北する。

関連


※特殊敗北効果を持つカード


鳥符『ヒューマンケージ』

《鳥符「ヒューマンケージ」》

No.425 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(1) 術者:ミスティア・ローレライ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔「種族:人間」を持つキャラクター1枚〕をあなたの場に移す。

(自動β):
 〔あなたの場の「種族:人間」を持つキャラクター全て〕は、あなたの冥界にある
「ヒューマンケージ」1枚につき「戦闘修正:-1/-1」を得る。

人を誘い込む闇夜の鳥籠。

Illustration:芋川

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ミスティア・ローレライのスペルカード
種族:人間に限定した離反工作といえるか。

種族:人間であればこちらの場に移せる上、それが場を離れると効果を失った離反工作と違い奪い返される心配も少ない。種族:人間には採用率の高いキャラクターカードが多数居るので強力なメタカードになるだろう。

が、その手軽さの代償として自分の場の種族:人間全体に対するマイナス修正を与える(自動β)を持つ。
この(自動β)は「場以外にあっても発揮される効果」である。よって冥界にある全ての鳥符『ヒューマンケージ』がこの効果を発生させるため、n枚の鳥符『ヒューマンケージ』がある場合自分の場の種族:人間のキャラクター全ては「-n^2/-n^2」の修正を受けることになる(解説は後述)。
最大3枚が冥界に落ちた場合「-9/-9」修正となるため、一部を除く殆どの種族:人間決死状態になってしまう。無縁塚等で冥界鳥符『ヒューマンケージ』を除外してやればデメリットを無くす事は出来るので余裕があれば狙ってみよう。

(自動β)効果が『冥界にある「ヒューマンケージ」1枚につき』と枚数をカウントしているため、因縁の魔障によって無効化が可能。相手側の人間を奪いつつ弱体化を防ぐことが出来る上、起動効果を使っていけばヒューマンケージそのものを除外してしまえる自己完結コンボが成立する。


公式QAより

  • Q120.No.425 鳥符「ヒューマンケージ」が冥界に複数ある場合、1枚ごとに戦闘修正を得るのですか?
  • A120.はい、その通りです。仮にNo.425 鳥符「ヒューマンケージ」が冥界に3枚あった場合、合計で「戦闘修正:-9/-9」を得ます。
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      • こうなる理由は以下の通り。

【ケージが1枚の場合。X=1】
[-1/-1]

【ケージが2枚の場合。X=2】 
[-2/-2] [-2/-2] → 合計[-4/-4]

【ケージが3枚の場合。X=3】 
[-3/-3] [-3/-3] [-3/-3] → 合計[-9/-9]
                    (2chVISIONスレPart3>>213改)

つまり、冥界にある鳥符『ヒューマンケージ』それぞれが
「ヒューマンケージ」の枚数を参照する為-(X^2)の修正を受ける。

関連



豊符『オヲトシハーベスター』

《豊符「オヲトシハーベスター」》

No.426 Spell <第六弾
NODE(1)/COST(0) 術者:秋 穣子
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔全てのプレイヤー〕は、〔デッキの上のカードX枚〕をスリープ状態でノードに加える。Xは(そのプレイヤーの)相手プレイヤー1人の場のキャラクターの枚数に等しい。

大年神はスサノオと神大市比売との間に生まれた穀神であり、御年神と共に祝福をもたらすと言われている。

Illustration:たこ焼き

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秋 穣子のスペルカード
要約すると「自分は相手の場の」「相手はこちらの場の」キャラクターの数だけスリープノードが増えるカード。

こちらの場に1枚もキャラクターが居なければ当然相手は何も得られないため、戦況を調整してやれば多大なノードアドバンテージを手に入れることができるだろう。

必要ノード1、プレイコスト0ととても手軽であり、これがプレイできない状況はほとんどない。
このため特に序盤に多数のキャラクターを展開するようなデッキに対して有効で、中でもプリズムリバーデッキのような「相手にグレイズさせず、ノードを増やさせないデッキ」には強力なアンチカードとなる。

解決時にデッキがX枚以上あるならば必ずスリープノードにしなければならない。
なので、幻想の四季などで一時的にキャラクターを増量した上で撃てば、相手に大量のノードを与える代わりに強力なライブラリーアウトの手段として機能するので、狙ってみるのも一興だろう。

  • Xは効果の解決時にキャラクターの枚数を参照し決定する。
  • 解決時にデッキがX枚未満である場合、スリープノードは1枚も得られない。
  • 必要ノードとコストの関係で術者を据える意味がほとんどない。秋姉妹の明日はどっちだ


関連



瘴符『フィルドミアズマ』

《瘴符「フィルドミアズマ」》

No.427 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(1) 術者:黒谷 ヤマメ
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】 維持コスト(2)

(自動α):
 〔相手プレイヤー〕がプレイするキャラクターカード、スペルカードのコストは+1される。

瘴気が漂う中では衰弱し、本来の力を出す事が出来ない。

Illustration:巫女街

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黒谷 ヤマメのスペルカード
相手プレイヤーの動きを阻害するタイプの世界呪符で、
必要コストを+1することができる。

霧雨 魔理沙/5弾と異なり「重複しない」の記述がないため、
これをn枚並べると相手はプレイコストが+nされることになる。
また、魔理沙とは別の効果であるため、スペルカードに限れば相手のプレイコストを+4まですることが可能である。
ただし、相手の場に術者いる状態でコスト無視によりスペルカードを使用された場合は意味を成さないので注意。

維持コストが2と高いため、術者無しでこれを維持するのは相当難しいだろう。
とはいえキャラクターカードのプレイコストを増やせる効果は大きいため、
専用にデッキを組めば、かなりのコントロール力を発揮できる……かもしれない。


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舌切雀『大きな葛籠と小さな葛籠』

《舌切雀「大きな葛籠と小さな葛籠」》

No.428 Spell <第六弾
NODE(6)/COST(1) 術者:水橋 パルスィ
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】

(自分ターン)(1)(S):
 〔あなた〕は〔デッキの上のカード1枚〕を公開し、手札に加える。
その後、〔あなた〕はデッキの上のカードの必要ノードとコストの合計値が直前に公開したカード以上か未満かを選択し、〔デッキの上のカード1枚〕を公開する(この行動は〔あなた〕が(1)支払う度に、選択を間違えるまで何度でも行う事が出来る)。選択が正しければ〔そのカード〕を手札に加える。間違っていた場合、〔このカード〕を相手プレイヤーの場にアクティブ状態でセットする。このカードは以後、以下の効果を持つキャラクター「魑魅魍魎(GRAZE0、10/10、種族:妖怪)」として扱う。

「(自動α):
  〔このキャラクター〕は相手プレイヤーのカードの効果の対象にならない。」

葛籠の中からは蛇やマムシがゾロゾロ這い出し、お婆さんに噛みつき毒針を刺して殺してしまいました。~舌切り雀。

Illustration:宮野えりな
テキスト修正@2011/02/09

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水橋 パルスィのスペルカード

非常に大きなリスクを伴う強力な起動効果をもつ世界呪符
1コスト支払う度に手札を1枚ずつ補充することができるが、宣言を間違えると相手の場に強力なキャラクターが出てくることになる。

「魑魅魍魎」は実質的に戦闘以外での破棄・除外がほぼできない(※)ため、ひとたび出してしまったら最後、グレイズすらさせてもらえずに殴り負ける可能性が高い。

デッキの構成時にノード・コストの合計値をある程度操作したり、宏観前兆を使うことで確実に手札を増やすなどの対策が必要になる。
エニグマティクドールを併用する場合、あえて間違えることも悪くはない選択。しかしリスクの面ではとてもお勧めできない。

(※)相手プレイヤーの場に出る魑魅魍魎は、こちらのカード効果の対象にならないため、こちらのスペルコマンド・キャラクター効果を一切受け付けない。そのため、戦闘で倒すか相手が自壊させてくれるか以外に除去する手段がなかった。
ただし第七弾で収録された闇符『ディマーケイション』は、選ぶキャラクターが対象ではないため、相手の場に他のキャラクターがいなければ魑魅魍魎を決死状態にさせることが出来る。

コストがあり、宣言を間違えなければ何枚でも手札を肥やせる。
魚符『龍魚ドリル』と合わせればかなりの威力の貫通ダメージを飛ばすことができるが、障壁で簡単に防がれるため、ダメージ通せないと絶望。
その場合もディスカードフェイズで手札を破棄した後大災厄を打てば何とかなるかもしれないが非現実的。

  • 当初はノーコストで宣言を行うことが出来、さらに正解するたびにライフが3点回復するおまけがついていたが、共に09/09/01施行のエラッタで削除された。
  • それ自体が場に出ないカードであるため「神秘の人形」と区別出来るエニグマティクドールなどと違い、舌切雀「大きな葛籠と小さな葛籠」は場に単独で存在することが出来るカードであるため、舌切雀「大きな葛籠と小さな葛籠」なのか魑魅魍魎なのかを区別出来るようにする必要がある。


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騒符『ルナサ・ソロライブ』

《騒符「ルナサ・ソロライブ」》

No.429 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(0) 術者:ルナサ・プリズムリバー
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔あなたの冥界にある「ルナサ・プリズムリバー」1枚〕をあなたの場にアクティブ状態で出す。その後、〔必要ノードが1以下の全ての相手キャラクター〕をスリープ状態にする。

彼女の演奏は精神に影響を与える為、子供に聞かせるのは止めた方が良い。

Illustration:雨宮のの

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ルナサ・プリズムリバーのスペルカード
いわば強烈な付加効果が付いたルナサ専用のリアニメイトカード。

アタッカーとして有用なルナサ・プリズムリバー/1弾を冥界からアクティブで出せる上に、人形などノード1以下のブロッカーをすべてスリープにさせるので、こちらの展開状況次第ではそれで勝負が決まってしまう事もある。
同じソロライブ系のスペルの中でも特に強烈な付加効果であり、ノード、コスト共に文句の付け所も無い優秀なカードである。

冥界にルナサがいなければ効果を発揮出来ない性質上、相手に警戒されやすいのがネックと言えなくも無いが、逆に言えばこのカードの存在によりルナサに対する除去や防御に大きなプレッシャーを与えられるという事でもある。
もちろん勝負を決めにいく為には、場合によっては攻撃後に自ら人界剣『悟入幻想』で冥界に落としてリアニメイト、というのも選択肢として考える必要があるだろう。ノードにセットして自ら破棄も有効だが、速攻寄りで1体でも多く場に並べたいプリズムリバーデッキでは多少悠長な面が否めないか。

同じく冥界のプリズムリバーを目標にしたレイラ・プリズムリバー/3弾とは択一になりやすいが、香霖堂のような同じサポートが通用するという意味では相性が良い。


  • 〔あなたの冥界にある「ルナサ・プリズムリバー」1枚〕は目標ではなく対象である。つまり、「Aする。その後Bする。」のA、Bどちらも対象を指定するタイプのカードである。
    • プレイ時に冥界に「ルナサ・プリズムリバー」がいなくてもプレイは可能。
    • 解決時に、冥界に複数の「ルナサ・プリズムリバー」がある場合、いずれか1枚を指定し場に出すことが可能。
    • 解決時に、冥界に「ルナサ・プリズムリバー」が1枚も存在しない場合解決に失敗する。なお、後者の対象については「全て」の記述であるため、0枚でも対象不適切にはならない。

公式Q&Aより

  • Q271.「全て」が対象の効果で対象が0の場合、その効果は対象不適切として扱いますか?
  • A271.いいえ、「全て」という対象は特に最低枚数が指定されていない場合、0でも適切な対象として扱います。例えば「No.064 マスタースパーク」は場にキャラクターが1枚も居ない場合でも対象として適切のため、効果を解決します。
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騒符『リリカ・ソロライブ』

《騒符「リリカ・ソロライブ」》

No.430 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(1) 術者:リリカ・プリズムリバー
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔あなたの冥界にある「リリカ・プリズムリバー」1枚〕をあなたの場にアクティブ状態で出す。その後、〔あなた〕は1ドローし、あなたのデッキの上のカード1枚をスリープ状態でノードに加える。

リリカが単独で行動している時は、悪巧みをしているか姉と喧嘩をしたかのどちらかであろう。

Illustration:雨宮のの

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リリカ・プリズムリバーのスペルカード
付加効果の付いたリリカ専用のリアニメイトカード。

「リリカ・プリズムリバー」を冥界からアクティブ状態で場に出す。さらに付加効果として1ドローにデッキの上のカードがスリープノードとしてセットされるので、実質的に手札消費とコストがそのまま帰って来る。
非常に安定した効果のリアニメイトカードと言えるが、他の姉妹のソロライブ系のスペルと違いリアニメイト以外では場に影響を及ぼさない。リリカ自体がアタッカーとしての性能がお世辞にも高いとは言えないのもあって、「ただ戻せるだけ」に終わってしまう事も多かった。

しかしリリカ・プリズムリバー/11弾の登場によって状況が変化。マイナス修正の除去を用意しつつノード加速まで出来るスペルに生まれ変わった。実質的には除去カードをノーコストで使用しつつ1ドローできるので、不意打ちのようなカード消費なしの除去を耐久力3までのキャラクター相手に行えることになる。
現在では文句なく、ソロライブ系のスペルカード中で最も優秀であると言えるだろう。八雲 藍/1弾のように後から出たカードによって評価が爆発的に上がるカードは数多くあるが、中でもこのカードの躍進ぶりは凄まじいものがある。

  • 2012年11月23日のエラッタで冥界の「リリカ・プリズムリバー」を目標として指定するとともに、ノードへセットするのがこのカードではなくデッキの上のカードに変わった。紅葉狩りなどでノードにあるこのカードを回収し、何度も使うことを防ぐためだろう。


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騒符『メルラン・ハッピーライブ』

《騒符「メルラン・ハッピーライブ」》

No.431 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(1) 術者:メルラン・プリズムリバー
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続

 〔あなたの冥界にある「メルラン・プリズムリバー」1枚〕をあなたの場にアクティブ状態で出す。その後、ターン終了時まで〔あなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:+1/±0」を得る。

彼女の音の影響を受けすぎると、突然踊りだしたりまともに会話が出来なくなったりする。

Illustration:雨宮のの

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メルラン・プリズムリバーのスペルカード
付加効果の付いたメルラン専用のリアニメイトカード。

全体強化の付加効果により、戻したメルランはもちろん全体の打点を上げる事が出来る為、それだけでも非常にコストパフォーマンスに優れるカードである。
またメルラン・プリズムリバー/1弾自体の性質により、アクティブで場に出る為普通にプレイするより高い奇襲性を得られ、その耐久力の低さゆえに「相打ち覚悟で特攻」という機会も非常に多いなど、ソロライブ系のスペルの中でも最も有効活用しやすいのもポイント。

騒符『ルナサ・ソロライブ』と比べて効果の影響力が低い分汎用性が高いという利点もあるので、同系統スペルの中でも使い勝手の良さではトップクラスのサポートカードと言えるだろう。

  • 〔あなたの冥界にある「メルラン・プリズムリバー」1枚〕は目標ではなく対象である。つまり、「Aする。その後Bする。」のA、Bどちらも対象を指定するタイプのカードである。
    • プレイ時に冥界に「メルラン・プリズムリバー」がいなくてもプレイは可能。
    • 解決時に、冥界に複数の「メルラン・プリズムリバー」がある場合、いずれか1枚を指定し場に出すことが可能。
    • 解決時に、冥界に「メルラン・プリズムリバー」が1枚も存在しない場合解決に失敗する。なお、後者の対象については「全て」の記述であるため、0枚でも対象不適切にはならない。

公式Q&Aより

  • Q271.「全て」が対象の効果で対象が0の場合、その効果は対象不適切として扱いますか?
  • A271.いいえ、「全て」という対象は特に最低枚数が指定されていない場合、0でも適切な対象として扱います。例えば「No.064 マスタースパーク」は場にキャラクターが1枚も居ない場合でも対象として適切のため、効果を解決します。
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大合葬『霊車コンチェルトグロッソ』

《大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」》

No.432 Spell <第六弾
NODE(0)/COST(0) 術者:プリズムリバー
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:その他

 以下の効果から解決できるものを、上から順に全て解決する。

 1.あなたの場に「ルナサ・プリズムリバー」がいる場合、目標の〔キャラクター1枚〕をスリープ状態にする。
 2.あなたの場に「リリカ・プリズムリバー」がいる場合、〔あなた〕は1ドローする。
 3.あなたの場に「メルラン・プリズムリバー」がいる場合、ターン終了時まで〔あなたの場のキャラクター全て〕は「貫通」を得る。

プリズムリバー楽団は、妖怪のパーティなどに呼ばれてはライブを行う。謂わば幽霊楽団である。

Illustration:雨宮のの

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プリズムリバー三姉妹のサポートスペルカード
自分の場のキャラクターによって効果が増えるカード。

ノード・コストともに0であるため術者なしでノーコストでプレイできるが、解決時に術者でもある「ルナサ・プリズムリバー」「リリカ・プリズムリバー」「メルラン・プリズムリバー」が最低でも1人は場に居ないと発生する効果も0なのであまり意味は無い。
しかし「解決可能であるものを順番に全て~」であるため、1~3のうちのいずれかが解決できなかったとしても他の全ての効果まで解決できなくなることはない。

1つ目の効果は「ルナサ・プリズムリバー」が存在する場合、キャラクター1枚をスリープ状態にするというもの。
そこそこ優秀ではあるが、相手をスリープ状態にするカードならば他にいくらでもある。わざわざこの効果の為だけにこのカードを入れる意義は薄い。あくまでもオマケと考えていた方が良いだろう。

2つ目の効果は「リリカ・プリズムリバー」が存在する場合、カードを1枚ドローするというもの。
所謂キャントリップ効果を得る。このカードにはコストが掛からないので、他の効果を使う場合ならカード消費無しで効果を使用する事が出来る。こちらも上記同様、この効果の為だけに投入する意義は薄い。

3つ目の効果は「メルラン・プリズムリバー」が存在する場合、自分の場のキャラクター全ては貫通を得るというもの。
このカードを採用する場合この効果を目当てに使う事になるだろう。展開力に優れるプリズムリバーデッキにおいて、全員が貫通を得るのは大きい。厄介なキャラクターは第1効果でスリープ状態にしたり出来るほか、第2効果も発動出来れば手札消費0で貫通を付与出来る。

騒霊三姉妹チームが居れば、1枚で全ての効果を適用する事が出来る。

  • 場に~がいるとは次のように定義された用語である。
●場にいる(いない)
「キャラクターとして場にいる(いない)」事を指す。
このため起動効果で呪符化したメルラン・プリズムリバー/1弾リリカ・プリズムリバー/1弾後天性変異に表向きにセットされているキャラクターカードといった「キャラクターではない」ものを参照することは出来ない。
逆に、キャラクターであるならばメルラン・プリズムリバー/3弾リリカ・プリズムリバー/3弾ルナサ・プリズムリバー/3弾などの、種族:幽霊でないものでもかまわない。


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兎符『開運大紋』

《兎符「開運大紋」》

No.433 Spell <第六弾
NODE(6)/COST(3) 術者:因幡 てゐ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符

【呪符】

(常時)(S):
 〔あなた〕は1ドローする。

彼女は別名幸運の素兎とも言われ、姿を見た者には幸せが訪れると言われている。

Illustration:宮野えりな

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因幡 てゐのスペルカード

毎ターン1枚ドローを増やすことができるため、初めのプレイコストは高いもののそれに見合った効果はある。
ただ、それだけ相手に対しての除去の目標にもなりやすいため注意が必要。

このカード最大の利点はスリープ以外は特にコストを必要としない点。タイミングも(常時)なのでいざとなれば相手ターンで起動することも出来る。
代表的なのは木符『シルフィホルン』とのコンボだろう。木符『シルフィホルン』にこのカードをセットすることで毎ターン2枚ドローすることが出来る。彩符『彩光乱舞』警戒持ちとの組み合わせも強力。

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疵痕『壊されたお守り』

《疵痕「壊されたお守り」》

No.434 Spell <第六弾
NODE(4)/COST(1) 術者:鍵山 雛
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備

【装備】

(自動α):
 〔このキャラクター〕がスペルカード、コマンドカード、及び自動効果の目標となった場合、その効果を無効とし、破棄する。その後、〔あなたのデッキの上のカード1枚〕をこのキャラクターにセットする。以後、そのカードは以下の効果を持つ呪符カード「厄」として扱う。

「(自動α):
  「厄」が3枚以上セットされているキャラクターは破棄される。」

昔、ある仏師が胸を矢で射抜かれたが無事だった。
代わりに彼が作った観音像の胸からは血が流れていたという。

Illustration:日向あずり

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鍵山 雛のスペルカード
スペルコマンドに加え自動効果の目標になっただけでそれを無効化できるため、死符『ギャストリドリーム』離反工作に加え、符ノ壱“八雲 紫”などから守れ、場持ちさせたい場合とても便利である。

しかし、このカードの持つ多くの欠点は軽視出来ない。
まず、自分の使ったカードであっても効果が無効にされること。他のカードによるアシストがしづらくなるため、運用が難しくなる。
次に、装備であること。アタッカーにセットする場合、他の攻撃的な装備を諦めることになるため、打点自体は下がってしまう。
さらに、目標になったならば必ず無効化した上破棄しなくてはならないこと。どれだけ弱い効果であろうと、目標になっただけで厄がセットされる。
そしてなにより、(自動α)の存在である。厄が3枚以上セットされていれば破棄されてしまうため、弱い効果の積み重ねでも致命傷になりうるのである。

とはいえ、自動効果を無効化した場合、その発生源がキャラクターだろうが世界呪符だろうが破棄出来るため、「プレイされて場に出た場合、~を目標とし」という(自動β)を持つキャラクターへのアンチカードとして役立てることは不可能ではないだろう。

鍵山 雛/3弾につけた場合あらゆる効果を防ぐことができるが、目標をとらない効果、及び風見 幽香/5弾因幡 てゐ/1弾あるいは河童『のびーるアーム』を装備したキャラクターなどの起動効果は普通に通ってしまうので注意が必要である。



公式Q&Aより

  • Q123.「効果を無効とし、破棄する」という効果で、場のキャラクターから発生した効果を無効とした場合、そのキャラクターは破棄されますか?
  • A123.はい、破棄されます。キャラクターや世界呪符等であっても、その効果によって無効にされた場合は破棄されます。
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  • Q224.「デッキの上のカードを場にセットする」という効果は、裏向きのまま場にセットするのですか?
  • A224.はい、特に指示のない場合は裏向きのままセットします。
    • コメント
      • このカードには玉兎/5弾のように「裏向きにし」という記述がないが、そもそもデッキのカードは裏向きであるため、特に指定がなくとも裏向きのままセットする。


関連



譫妄『イントゥデリリウム』

《譫妄「イントゥデリリウム」》

No.435 Spell <第六弾
NODE(3)/COST(0) 術者:メディスン・メランコリー
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔全ての場の「人形」を持たないキャラクターのうち、最も攻撃力が低いキャラクター1枚〕を決死状態にする。

彼女から発せられる毒には神経を錯乱させるものもあり、元来精神の弱いものは深刻な事態に陥る。

Illustration:巫女街

コメント

メディスン・メランコリーのスペルカード。頭の二文字の読みは「せんもう」。

キャラクターの攻撃力に依存する単体除去カード。コスト0であるため撃ちやすさは抜群だが、その代わりに除去できるキャラクターに制限がある。

軽量のマナチャージ持ちキャラクターやブロッカーは攻撃力が低いことが多く、それらの相手には良く刺さる。また、場全体に人形以外のキャラクターが1枚しかないときはそのキャラクターを決死状態にできる。

恐怖と合わせて使うと人形以外のすべてのキャラクターを破棄できたりする。他にも時効『月のいはかさの呪い』や、戦闘修正を受けているキャラクターなら運命のダークサイドが有効になる場面もある。

解決時、自分の場のキャラクターの攻撃力が最も低い場合はそちらを破棄しなくてはならない。一般的なカウンターカードの他にコマンド装備等にも注意が必要。

なお、該当のキャラクターが複数の場合は、プレイヤーが破棄するキャラクターを選択することができる。

関連




幻惑『花冠視線(クラウンヴィジョン)』

《幻惑「花冠視線(クラウンヴィジョン)」》

No.436 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(2) 術者:鈴仙・優曇華院・イナバ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

この干渉終了後、目標の〔キャラクター1枚〕は直ちに〔そのキャラクターのプレイヤー〕に攻撃を行う。

攻撃を受けたプレイヤーは、通常通り防御、及びその他の干渉を行う事が出来る。

催眠術で他者を意のままに操る。

Illustration:gisyo

コメント

鈴仙・優曇華院・イナバのスペルカード

要するに同志討ちを誘発させる効果である。
アクティブ・スリープの表示形式を問わず、その表示形式が変更されることもない。干渉で防御を行うキャラクターは通常通りスリープにしなくてはならないので混同しないよう注意。

相手の場に大型キャラクターがいる時や、先制を持つキャラクターがいる時に使ってやると面白いことになる。

人形を持つキャラクターは、人形(自動α)のため攻撃を行わせることはできない。

一応自分の場のキャラクターも目標に取ることができる。

  • 貫通などの「相手○○に戦闘ダメージを与えた場合」という効果の処理には注意が必要。効果について「相手プレイヤー」や「相手キャラクター」とはその発生源から見て判断するため、対戦相手のキャラクターにこのカードをプレイし解決した場合攻撃している先は(あなたから見れば「相手プレイヤー」であるが、そのキャラクターの効果上の扱いは)「あなた」となる。
    • 例えば相手プレイヤー(=a)の場の、禁忌『レーヴァテイン』がセットされているキャラクター(=A)を目標にあなた(=b)が幻惑「花冠視線(クラウンヴィジョン)」を解決した場合を考える。
      Aがaに戦闘ダメージを与えても、レーヴァテインの(自動γ)によるデッキ破棄は発生しない。何故ならばAがダメージを与えたaはAからみれば「あなた」であり「相手プレイヤー(=b)」ではないからである。
    • 戦術のうち、貫通隠密の場合、攻撃させられたキャラクターを防御するのは、攻撃キャラクターと同じ場のキャラクターであるため「相手キャラクター」ではない。したがって「相手キャラクターに~」で発生する効果である貫通隠密は発生しない。先制についてはこのような縛りはない。


公式Q&Aより

  • Q125.スリープ状態のキャラクターに「攻撃する」「攻撃を行う」という効果を解決した場合、スリープ状態でも攻撃が出来ますか?
  • A125.はい、出来ます。
    • コメント
      • 目標としたキャラクターがスリープ状態だったり、干渉でスリープ状態になるなどしても、攻撃を行わせることは可能である。

  • Q131.「No.436 花冠視線(クラウンヴィジョン) 」でアクティブ状態のキャラクターを目標にして解決した場合、そのキャラクターの攻撃をそのキャラクター自身で防御することは出来ますか?
  • A131.いいえ、出来ません。攻撃を行うキャラクターと防御を行うキャラクターは別である必要があります。(後ほどリファレンスの改訂を検討します)
    • コメント


  • Q132.「(対象のキャラクターは)攻撃する」という効果で、「人形」を持つキャラクターは攻撃を行うことは出来ますか?
  • A132.いいえ、出来ません。「人形」の攻撃を行うことが出来ないという効果が優先されます。
    • コメント
      • 「出来ない」という効果が優先されるため。
      • 秘術『グレイソーマタージ』などの「〔このキャラクター〕は攻撃を行うことが出来ない」という効果が適用されているキャラクターについても同様。


関連



水符『河童のポロロッカ』

《水符「河童のポロロッカ」》

No.437 Spell <第六弾
NODE(5)/COST(5) 術者:河城 にとり
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

【自分ターン1枚制限】 

 〔全てのプレイヤー〕は手札が上限枚数になるまでドローする。その後、全てのプレイヤーは〔自分の冥界の上のカードX枚〕を、任意の順番でデッキの下に戻す。Xはそれぞれのプレイヤーがドローしたカードの枚数に等しい。

ポロロッカとはアマゾン川を逆流することを指す。
川口に入る潮波が垂直壁となって河を逆流する現象である。

Illustration:巫女街

コメント

河城 にとりのスペルカード

全てのプレイヤーの手札を上限枚数になるまでドローさせる。
この効果で手札に加えた枚数よりも冥界のカードの枚数が少ない場合は、「その後」の効果は解決に失敗する。

手札補充カードとしては確実性が高く優秀な部類に入る。

欠点はコストが5である点と相手プレイヤーも対象になること。
ただ、コストについては術者を据えてのプレイでカバーが可能である。相手プレイヤーもドローすることについては、大将棋術者である河城 にとり/3弾と併用するならば一概に欠点であるとも言い切れないし、ドローさせたくないのであればルイズ/7弾を出しておくことで対処できる。

  • 山札が増えてしまう効果が付いているが、ドローが出来ない時点で負けが確定するためデッキアウトの最後の一押しに使えなくもない。
  • 効果を解決する時点で手札が上限枚数以上であるプレイヤーは、何も行わない。


関連



式神『橙』

《式神「橙」》

No.438 Spell <第六弾
NODE(4)/COST(2) 術者:八雲 藍
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔あなたのデッキ〕をすべて見て、「橙」1枚を抜き出し、あなたの場にアクティブ状態で出しても良い。その後、デッキをシャッフルする。

八雲藍の式神で二本の尾を持つ猫又、橙を呼び出す。

Illustration:宮野えりな

コメント

八雲 藍のスペルカード
式神『八雲 藍』とほぼ同じ動きをするカードであるが、
呼び出せるカードはではなくである。

橙/5弾の持つ名称「八雲」とのシナジーを生かす為
基本的には場に八雲 藍が居る状態でこのスペルを打ちたい所。
アクティブ状態で場に出るので名称「八雲」を中心としたデッキであれば使い勝手は悪くない。

式神『八雲 藍』と同じく、デッキに存在する橙しか対象に取れない点は注意。
ただし八雲 藍/1弾ほどノードコスト共に重くはないので
仮に橙/5弾が直接手札に来ても場に出せない事もない。


関連


※名称に「橙」を含むカード


難題『燕の子安貝 -永命線-』

《難題「燕の子安貝 -永命線-」》

No.439 Spell <第六弾
NODE(5)/COST(3) 術者:蓬莱山 輝夜
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備

【装備】 神器

(自動γ):
 〔このキャラクター〕が攻撃を行った場合、〔あなた〕は冥界の上のカード2枚をスリープ状態でノードに加えても良い。

(自動α):
 あなたのノードが相手プレイヤーのノードより3枚以上多くなければ、以下の効果を使用することは出来ない。

(常時)(1):
 この干渉終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕の決死状態を1度だけ無効にする。

攻撃力(+2)/耐久力(+4)

財産と子孫の繁栄をもたらす霊鳥、燕が子を産むときに出来ると言われる宝貝。
(SP-43:燕が子を生む時に出来る珍宝。繁栄、生誕、富などの象徴とされ、装身具やお守りとして身に着けられる。)

Illustration:羽瀬ななせ(SP-43:仄柑

コメント

蓬莱山 輝夜のスペルカード
冥界を利用してノードを増やす自動効果と、干渉終了まで決死状態を無効にする起動効果を持つ。

起動効果(自動α)により使用制限が課されているものの、(自動γ)によりノードを増やせるため、単体でシナジーを形成している。

  • 近接戦闘霊符『夢想妙珠』などで自動効果を無効にした場合、起動効果の使用に関する制限は消滅する。
  • 一度の干渉では発生源が同じである効果を複数回使用することは出来ない点に注意。
  • 効果を解決するまで決死状態を無効にできるようにはならないため、(常時)を使用した後にプレイされたカード(=(常時)より先に解決されるカード)で決死状態にされたのであれば、無効化できない。
  • (常時)待機中の効果であるため、その解決後、このカードが場を離れたとしても無効になることは無い。

  • このカードでノードを2枚増やしたとしてもグレイズによって相手とノードの差が開かないこともありうるので注意が必要。


関連



虚人『ウー』

《虚人「ウー」》

No.440 Spell <第六弾
GRAZE(2)/NODE(4)/COST(2) 術者:藤原 妹紅

【幻想生物】

(自動α):
 〔このキャラクター〕は、ダメージを受けない。

(自動γ):
 〔このキャラクター〕は戦闘修正を得ることが出来ない。

攻撃力(3)/耐久力(3)

不死身の生命体、無。

Illustration:えう

コメント

藤原 妹紅のスペルカード
戦闘ダメージ、効果ダメージを受けることがない幻想生物

その性質上ブロッカーとして働くか。
戦闘においては負けることが無いため、壁としては最適といえるだろう。

ただしあくまでダメージを受けないだけであり、死符『ギャストリドリーム』符ノ壱“八雲 紫”などによる除去はもちろん、秘術『グレイソーマタージ』などでも無効化されてしまう。
また、物量により場を制圧してくるデッキとも相性が悪い。


関連



表象『夢枕にご先祖総立ち』

《表象「夢枕にご先祖総立ち」》

No.441 Spell <第六弾
NODE(5)/COST(2) 術者:古明地 こいし
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続

 〔あなた〕は種族を1つ宣言する。ターン終了時まで、〔あなたの場の、あなたが宣言した種族を持つキャラクター全て〕は、「戦闘修正:+X/+X」を得る。Xはあなたの冥界にある、あなたが宣言した種族を持つキャラクターカードの枚数に等しい。

心理学者であるユングは無意識の真相領域に、個人を越えた集団や民族、人類の心の作用力動があると考えた。

Illustration:えう

コメント

古明地 こいしのスペルカード
冥界を参照し、自分の場の指定種族に全体修正を加える。

その性質上、種族統一デッキと相性がよい。
特に闇符『ダークサイドオブザムーン』の影響も受ける種族:妖怪などは、大幅修正を得ることも可能。術者である古明地 こいし/5弾を強化できる数少ないカードである。

またカードの種類も多い種族:人間種族:幽霊種族:獣種族:なしなども構築により大幅修正を得ることが可能だろう。
特に種族:なしの多くは人形を併せ持っているため、人形解放戦線と併用することで攻撃を終えたキャラクターを破棄し冥界に置くことで、Xを増やし後続の人形の戦闘修正を大きくすることが可能である。
もっとも、裏向きのパペットリッター蓬莱人形についてはその限りではないが。

ただし、種族を統一すればするほど疾風『風神少女』による一掃の危険も孕んでしまうので警戒が必要となる。

無縁塚古の記憶は天敵。
秘密結社禁弾『カタディオプトリック』などの対策は必須となるだろう。

  • 種族の指定はプレイ時の「目標を指定するタイミング」。
    • どの種族を指定するか聞いてから無縁塚などをプレイするタイミングが存在するため、相手の手札によっては何も効果が得られないという可能性もある。
  • コストの支払いでノードから破棄されたキャラクターカードも、種族が一致するならば参照可能である。
  • Xは「解決時の~」という指定がないため、解決後も変動する。


公式Q&Aより

  • Q008.「種族:なし」のキャラクターが「隠密」を所持して攻撃する場合、「種族:なし」のキャラクターで防御を行い、「隠密」の効果を無効にすることは出来ますか?
  • A008.はい、出来ます。種族を参照する場合、種族を持たないキャラクターは便宜的に「種族:なし」という種族であるとして扱います。

  • Q025.「種族」を宣言する効果で、「種族:なし」を宣言することは出来ますか?
  • A025.はい、出来ます。
    • コメント
      • QA008とQA025から、種族:なしを宣言し戦闘修正を与えることは適正であると考えられる。何故ならば「種族:なしの宣言」は可能であるし、「“種族:なしのキャラクター”は便宜上“種族:なしを持つキャラクター”として扱う」ため。(……QAは「キャラクターカード」については言及していない、と言ってしまうとそこまでだが。)

  • Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
  • A049.目標の指定を行うタイミングで行います。(後ほどルールに追記します)
    • コメント
      • 相手はどの種族を参照するかを知っている状態で対応することが出来る。無縁塚古の記憶など冥界のカードを除外するコマンドカードでの対応が容易であるため注意が必要。


関連



天呪『アポロ13』

《天呪「アポロ13」》

No.442 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(1) 術者:八意 永琳
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】

(自動α):
 〔相手プレイヤー〕は、冥界のカードを手札に加えた場合、(4)支払う。支払うことが出来ない場合、相手プレイヤーは〔自分の場のカード2枚〕を破棄する。

(常時)(1)(S):
 ターン終了時まで、〔相手プレイヤー〕は冥界にあるキャラクターカードを場に出す事が出来ない。

1970年4月13日、ケネディ宇宙センターから発射されたサターンV型ロケットの機械船の酸素タンクが爆発した。

Illustration:Capura.L

コメント

八意 永琳のスペルカード
相手の冥界利用を妨害する世界呪符

1つ目の効果はカード回収の際に4コスト支払わない限り、場のカードを破棄させる自動効果
相手はカード1枚の回収に4コスト余計に支払うか場のカード2枚を犠牲にすることを迫られることとなり、そうした効果を使い辛くなるだろう。
しかし、冥界からのカード回収を相手が重視していない場合は意味がない。

2つ目の効果はリザレクションなどのリアニメイトに有効な起動効果。特に霊符『古き地縛霊の目覚め』においては自分、相手のどちらが使用する場合であっても有用であり、
  • 相手の使用に対する抑止
  • こちらの使用の際のデメリット軽減
という効果がある。
また「冥界にあるキャラクターカードを」という記述であるため、どちらのプレイヤーの冥界からも、相手プレイヤーはキャラクターカードを場に出すことが出来ない。
再思の道などこちらの冥界を対象にしたカードで場に出すことを制限できる一方、冥界にあるスペルカードコマンドカードなどを解決して幻想生物など「キャラクターだがキャラクターカードではないもの」を場に出すことは制限できない。

  • 一つ目の自動効果について、テキストは「支払っても良い」ではなく「支払う」なので、相手は4コストを支払えるならば必ず支払わなくてはならない。逆に、ノードが3枚以下などでどうしても支払えない場合、「支払うことができない場合~」の記述に従い以降の効果を解決する。
    • ノードが3枚以下で、場のカードが2枚未満であるならば、効果の解決に失敗し1枚も破棄しなくて良い。


公式Q&Aより

  • Q133.「No.442アポロ13」が相手の場にある時に、デッキまたは手札から「No.286 銀ナイフ」が破棄され自働効果により手札に戻る場合、「No.442アポロ13」の(自動α)効果は適用されますか?
  • A133.はい、一旦冥界に置かれた後に手札に戻るため、適用されます。
    • コメント
      • 一度でも冥界に置かれたカードであれば、それを何らかの効果で手札に加える場合「アポロ13」の(自動α)が発生する。

  • Q169.冥界のカードを裏向きにして場に出す効果に対し、「No.442 アポロ13」の常時効果が解決されていた時、裏向きで場に出すカードがキャラクターカードの場合、場に出す事は出来ますか?
  • A169.いいえ、出来ません。場に出す効果の解決に失敗します。


関連



光星『光龍の吐息』

《光星「光龍の吐息」》

No.443 Spell <第六弾
NODE(4)/COST(1) 術者:永江 衣玖
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔スリープ状態のキャラクター全て〕に2ダメージを与える。

油断している者たちを凄まじい放電が襲う。

Illustration:道井裕輝

コメント

永江 衣玖のスペルカード

ダメージの点数として2点はいまひとつ足りないが、複数枚にダメージを与えることができる可能性を秘めている。

相手キャラクターをスリープ状態に変更できるカードと組み合わせて使っていくと効果的。

自分の場のキャラクターも影響される点には注意。


関連



要石『天地開闢プレス』

《要石「天地開闢プレス」》

No.444 Spell <第六弾
NODE(5)/COST(2) 術者:比那名居 天子
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔相手プレイヤー1人〕に5ダメージを与える。

天と地が分かれて世界が誕生した。
今再び空を落とし、地上の混乱を終わらせる時が来た。

Illustration:鳥居すみ

コメント

比那名居 天子のスペルカード
実にシンプルな火力カード。初期体力の5分の1を削り取る。

効果は白符『アンデュレイションレイ』の上位版と言え、やはりカード一枚消費して相手に一度ダメージを与える事しか出来ず、ただ使ったのではアドバンテージ面で心許ない。

しかしこのカードの場合ダメージ量が大きい為、ビートダウンのお供やトドメなどに馬鹿に出来ない爆発力を秘めており、上手く使えば有用なダメージソースとなってくれるだろう。

大災厄のトドメ用としても、他の火力カードが一癖あるものばかりなこのゲームにおいてトップクラスの使い勝手を誇る。


関連


※「要石」を参照するカード


禁弾『カタディオプトリック』

《禁弾「カタディオプトリック」》

No.445 Spell <第六弾
NODE(2)/COST(1) 術者:フランドール・スカーレット
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符

【世界呪符】

(自動α):
 〔あなた、あなたのデッキ、あなたの手札、あなたの冥界のいずれか〕が相手プレイヤーのカードの効果の対象となった場合、〔このカード〕を破棄しても良い。破棄した場合、その効果を無効とし、破棄する。

catadioptricはcatoptricとdioptricの合成語で反射屈折光学を意味する。

Illustration:市緒

コメント

フランドール・スカーレットのスペルカード
事前に場に出しておくことで、火力からハンデスまでありとあらゆる効果に保険をかけておくことが出来る世界呪符

効果範囲の関係上、「アンチカードに対するアンチカード」として働く場面が見られる。
例えば秘密結社に対しての無縁塚を無効にし無事秘密結社を通したり、八雲 藍/5弾自動効果を無効化し(この場合相手プレイヤーも手札公開や破棄は行わないが)、藍を破棄しつつカウンターカードを守ったり。特に近年では冥界利用を頻繁に行うデッキが複数登場しているので、このカードをサイドボードに入れて相手の冥界利用対策カードを対策するというのはよく見られる光景である。


また、非常に厄介なスペルカードである禁忌『フォービドゥンフルーツ』に対しても効果的。

ただし閉ざされた瞳と違いスペルカードであり世界呪符であるため、相手の急な動きには対処できない。解呪破壊工作などで除去するタイミングも存在するため、確実性には欠けるかもしれない。

それでも、維持コストが存在せず、対象になった場合に「無効&破棄」のする/しないを選べるため、より危険な効果に備えて温存しておくことが可能など、カード自体の使いやすさは悪いものではない。
なにより、無効化効果が、(自動α)というのが強み。干渉では割り込めない各種自動効果をこれだけ幅広く無力化できるカードは他に類を見ない。

処理がややこしく初心者泣かせのかーどである。このカードを使うのであれば(自動)の項はきっちりと把握しておこう。

  • 「~が対象になった場合」が条件であるため、「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミングでのみ、カタディオプトリックの(自動α)は発生する。何らかの効果で手札などが対象になっているときにカタディを後出ししても、自動αは使えない。
  • 無効にしているのは「カードのプレイ」ではなく「効果」である。また、カードは対象にとっていない。
    • 「プレイは無効にできない」カードに対しても有効。
    • そのカードに「対象にならない」効果が適用されていても効果は無効にできるし、破棄できる。
  • あなた、あなたのデッキ、あなたの手札、あなたの冥界などに「対象にならない」効果が適用されている場合、それはそもそも対象になることがない。このため、通常ならばそれらを対象にしている効果が発生したり、カードがプレイされても、このカードの自動効果を解決することは出来ない。
  • 術者のフランドールらしくない防御的なスペルカードだが、一応「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」の通りあらゆる種類のカードを破棄する事は出来る。ようは「防御は最大の攻撃」という事である。
  • 2011/03/13にエラッタが適用され、このカードを破棄するタイミングがカード効果無効の前になった。
  • 特に記述がないため、カタディオプトリックは「戦術」や「特殊効果」を無効にすることはできない。


公式Q&Aより

  • Q066.「その後」、「その場合」以降に対象や目標を指定する効果の場合、どのタイミングで指定しますか?
  • A066.「その後」「その場合」以降に書かれていた場合でも、通常どおり指定します。つまり、対象の場合、その効果の解決開始時に指定します。目標の場合はプレイ時にしています。

  • Q121.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で、「Aその後B」のBの時点でNo.445 禁弾「カタディオプトリック」のプレイヤーが対象になる場合、Bだけが無効になるのですか?
  • A121.Bが対象を指定する場合は、Aが既に解決されてしまっているのでB以降の効果だけが無効になります。遡ってAが無効になる事はありません。Bが目標の場合は目標として指定した時点で無効に出来るため、全ての効果が無効になります。
    • コメント
      • 対戦相手が月の間諜をプレイし、その効果を(自動α)で無効化した場合、Aの効果も無効になる為、対戦相手が手札を破棄する必要もなくなる。
      • 対戦相手が日符『ロイヤルフレア』をプレイし、解決を開始した場合は、「その後」以降の部分で初めて"あなた"は対象になるため、ここで初めて効果を無効にする。対戦相手は手札を破棄する必要がある。正確には既に破棄した後であるが。

  • Q122.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で、「プレイを無効にされない」効果を持つカードによってプレイヤーが対象になる場合、その効果は無効に出来ませんか?
  • A122.いいえ、無効になります。プレイそのものは無効にされませんが、効果の解決に入った時点でプレイヤーが対象になった場合は効果が無効にされ、解決に失敗します。
    • コメント
      • 「プレイを無効にされない」とは作戦阻止などで「プレイ自体を無かったことにされることはない」という効果。「カードの効果そのものを無効にする」ことは可能であるということ。また、「プレイを無効」にした場合は全てのテキストが解決されないが、カタディオプトリックで「効果を無効」にする場合、テキストの一部は実行される可能性がある。このように二つの効果には差異がある。

  • Q123.「効果を無効とし、破棄する」という効果で、場のキャラクターから発生した効果を無効とした場合、そのキャラクターは破棄されますか?
  • A123.はい、破棄されます。キャラクターや世界呪符等であっても、その効果によって無効にされた場合は破棄されます。

  • Q136.No.445 禁弾「カタディオプトリック」で(自動α)効果を無効にする場合、どのタイミングで無効にしますか?
  • A136.(自動α)の適用タイミングによって異なります。

    1.常に適用される効果(例:No.318 霧雨 魔理沙)
    予めNo.445 禁弾「カタディオプトリック」が場に出ている場合に限り、(自動α)が有効になった時点でのみ効果を適用するかどうかを選択出来ます。
    仮に適用しない事を選択した場合、以後は効果を適用する事は出来ません。
    例の場合、既にNo.445 禁弾「カタディオプトリック」が場に出ており、後から残りNo.318 霧雨 魔理沙が場に出た時に、No.318 霧雨 魔理沙の効果を無効にするかどうかを選択します。この時に無効にしなかった場合、以降はNo.318 霧雨 魔理沙の効果をこのNo.445 禁弾「カタディオプトリック」によって無効にする事は出来ません。

    2.特定の条件・タイミングを満たした場合に適用される効果(例:、No.442 天呪「アポロ13」)
    (自動α)が適用される条件を満たした場合、効果が解決される前に無効にするかどうかを選択します。無効にしなかった場合、例えば効果の解決途中に無効にする事は出来ません。
    例の場合、冥界のカードを手札に戻した時点で、No.442 天呪「アポロ13」の効果を無効にするかどうかを選択します。無効にしなかった場合、No.442 天呪「アポロ13」の効果は全て解決されます。
    • コメント
      • カタディオプトリックの(自動α)が「~対象になった場合」という記述であるのがポイント。すなわち、「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミングでのみ、カタディオプトリックの(自動α)は発生する
      • 例1「常に適用される効果」については、まず、すでに手札などが何らかの「常に適用される効果」の「対象になっている」ときに後からカタディオプトリックを出してもカタディオプトリックの(自動α)は発生しない。
        次に、カタディオプトリックが先に場に出ているケースでも、「常に適用される効果」が有効になった時点(=「対象になっていない状態」から「対象になっている状態」に切り替わるタイミング)でのみカタディオプトリックの(自動α)が発生するので、そこで無効にしなければ「対象になっている」状態となり、以降はこのカタディでの無効化はできないということである。
      • 例2「特定の条件・タイミングを満たした場合に適用される効果」については、それらの効果は条件・タイミングが満たされたそのときに「対象をとっていない状態」から「対象をとっている状態」に切り替わるため、カタディオプトリックの(自動α)は、条件・タイミングを満たしたその瞬間に発生し、そこで無効にしなければ「対象になっている」状態となり、以降はこのカタディでの無効化はできないということである。


  • Q138.複数の効果から1つを選んで解決する(または自動的に選ばれる)効果で、相手プレイヤーを対象としない効果を選んだ時、選ばなかった他の効果に相手プレイヤーを対象にする効果があった場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」の効果でその効果を無効にする事は出来ますか?
  • A138.いいえ、出来ません。選ばれなかった効果は一切対象をとりません。
    • コメント
      • 例えば紅い飼い主は第2効果で〔相手プレイヤー1人〕を対象にとっているが、第1効果が選択された場合はカタディオプトリックで無効化することは出来ない。

  • Q139.対象であるかどうかはどこで判断しますか?
  • A139.テキスト中の〔 〕で括られている部分が対象です。〔 〕で括られていない部分で他の情報を参照する場合でも、それは対象ではありません。

  • Q153.相手のカードの効果が全てのプレイヤー(や手札など)を対象とする場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」の効果を適用することは出来ますか?
  • A153.はい、出来ます。

  • Q163. 「スペルカードの効果の対象にならない」効果を受けている「貫通」を持つキャラクターで攻撃をし、相手キャラクターが防御しました。戦闘の解決時、相手がNo.445 禁弾「カタディオプトリック」の自動効果を適用する場合、攻撃を行ったキャラクターは破棄されますか?
  • A163.No.445 禁弾「カタディオプトリック」では貫通を無効にすることはできません。
    ただし、No.445 禁弾「カタディオプトリック」で無効にできる効果を使用した場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」自身はキャラクターを対象としないため、そのキャラクターを破棄することは出来ます。
    • コメント
      • ルールリファレンスが改訂され、貫通を無効化できなくなり挙動が変化した。

  • QA-242.「待機中の効果」が解決され、その効果を発生させたカードが既に冥界に置かれている場合、No.445 禁弾「カタディオプトリック」で無効とすることは出来ますか?
  • A.はい、出来ます。


関連



カタディオプトリックによって破棄できるカード一覧

※破棄出来るキャラクターカード(第十三弾現在)

※破棄出来るスペルカード(第十三弾現在)

※破棄出来るコマンドカード(第十三弾現在)


コマンドカード

障壁

《障壁》

No.446 Command <第六弾
NODE(0)/COST(0)
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:持続

 以下の効果から1つ選んで解決する

 1.このターン、〔あなた〕が次に戦闘ダメージを受ける場合、そのダメージを無効とする。

 2.ターン終了時まで、目標の〔あなたのノード1枚〕は相手プレーヤーのカードの効果の対象にならない。

「だからあんたは弱いのよ」

Illustration:とり

コメント

貴重な0ノード0コストのカードの一枚。
戦闘ダメージを一度だけ無効にする効果と、ノード1枚を相手のカードの効果の対象にならなくさせる効果を持つ。

文字通りノードが0枚でもプレイ出来る為、手札に引くだけで速攻デッキやワンターンキルデッキに対してアンチカードとなる非常に希少なカード。
またノードに対する効果も封じるので、グレイズ0アタッカーによるノードロックデッキに対するアンチカードとしても同様に働く。

その局所的な効果から例え同じ速攻寄りであってもあまり役に立たないデッキも多いが、前述のワンターンキルのように「このカードでしか対策出来ない」というデッキも存在し、その意味では典型的なサイドボード向けのカードと言えるだろう。


関連



蟲の知らせ

《蟲の知らせ》

No.447 Command <第六弾
NODE(1)/COST(0)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符

【呪符】

警戒

「朝だよー」

Illustration:源五郎

コメント

セットしたキャラクターに警戒を持たせる。

アクティブになるタイミングが相手ターンなので、その効果を生かす為には自分ターンと相手ターンのどちらにも使い道があるカードとの併用が望ましい。

相手ターンに出来る行動の関係から、基本的には高い戦闘力を持つ大型キャラクター1枚で攻撃と防御を併行して行わせると言ったような防御的な使い方が主となるだろう。その性質上、攻撃・防御両面で活躍する先制持ちアタッカーとは相性が非常に良い。
またマナチャージと防御の併用などもキャラによっては有効となるだろう。特に霧雨 魔理沙/1弾などは前述の理由もあり優秀である。

スリープ起動効果と組み合わせる場合、攻撃的な使い方も視野に入る。
例えば符ノ弐“パチュリー・ノーレッジ”のような相手ターン限定の起動効果を持つキャラの場合、攻撃やマナチャージといった能動的な行動を行いつつ使用できるので非常に使い勝手が良くなる。

  • これの装備版が玄爺/9弾にあたる。あちらは戦闘修正が付与される。
  • テキスト修正の結果、やたらシンプルなテキストになった。


関連



密命

《密命》

No.448 Command <第六弾
NODE(1)/COST(1)
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:瞬間

 〔このカード〕はメインフェイズにしかプレイ出来ない。このカードがあなたのターン中にプレイされた場合、以下の効果の「1」を、相手ターン中にプレイされた場合、以下の効果「2」を解決する。

 1.〔あなた〕は②払う。支払った場合、この干渉終了後、直ちに目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は攻撃を行う。

 2.相手プレイヤーの場のキャラクターが攻撃を行っており、あなたの場のキャラクターが防御を行っていない場合、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕で防御する。

「咲夜、私は動けないから私の下に容疑者をしょっ引いてきて!」

Illustration:Fue

コメント

キャラクター一体に攻撃・防御させるコマンドカード

目標のアクティブスリープと言った状態は問われず、攻撃・防御を行ったとしてもスリープ状態にする事を要求されたりする事も無い。
いわばコマンド版奇術『ミスディレクション』とでも言うべきカード。

同じような立ち位置にある葉団扇と比べ、攻撃する為のコストが高くなっている代わりに防御する為のコストが安くなっている。
また装備であるあちらと違い、神器のような他の装備カードと組み合わせられる点や、一度使用済みのキャラクターに対して再度使用が可能な点なども異なる。

あくまで攻撃・防御をさせるカードであり、アクティブ状態にする効果では無い為スリープ起動効果の連続使用や魂魄 妖忌のデメリット効果の回避などには使えなくなっているのも注意が必要。

何といってもその攻撃時のコストの高さから4枚目の奇術『ミスディレクション』としては使い勝手の悪さが否めないが、それでも「伝説持ちキャラクターのサポートに使える」という葉団扇には無い大きなメリットを持つカードである為、一概にどちらが優秀かは決め兼ねる所だろう。

  • 目標にしたキャラクターが干渉で使用された離反工作などであなたの場から移動した場合、それは〔あなたの場のキャラクター〕ではなくなるため目標不適正となり、効果の解決に失敗する。
  • 「攻撃を行う」という効果が解決された後は、通常の攻撃に対するものと同じように干渉することが可能。密命による攻撃は、別の干渉枠として防御その他の干渉を行うことができる。戦闘処理詳細の「1.攻撃の宣言」に該当する効果を与えるものであるため。
  • 2009/09/01のエラッタより、1番の効果を使う場合、追加で2コストを払わなければいけなくなった。
  • 相手の攻撃に対して防御したが、すり抜けを発動されたのでこのカードで2体目の防御を宣言するといったプレイングは不可能。このカードで干渉を宣言するタイミングでは防御が取り消されておらず、逆に防御が取り消された後では攻撃が通っているためである。


公式Q&Aより

  • Q125.スリープ状態のキャラクターに「攻撃する」「攻撃を行う」という効果を解決した場合、スリープ状態でも攻撃が出来ますか?
  • A125.はい、出来ます。
    • コメント
      • おそらく防御に関しても同様の裁定が下されるものと思われるため、相手ターンに使えばスリープ状態のキャラクターで防御が出来る。

  • Q132.「(対象のキャラクターは)攻撃する」という効果で、「人形」を持つキャラクターは攻撃を行うことは出来ますか?
  • A132.いいえ、出来ません。「人形」の攻撃を行うことが出来ないという効果が優先されます。
    • コメント
      • 秘術『グレイソーマタージ』などの「〔このキャラクター〕は攻撃を行うことが出来ない」という効果が適用されているキャラクターについても同様。

  • Q140.攻撃を行っている自分のキャラクターを目標に密命を解決した場合、攻撃はいつ行いますか?
  • A140.現在行っている攻撃の干渉が終了した後、直ちに攻撃の干渉が発生します。
    • コメント

  • Q141.1つの干渉中に複数枚の密命を自分のキャラクターを目標に解決した場合、その枚数分だけ攻撃が発生しますか?
  • A141.はい、その通りです。ただし、1つの干渉中に複数の攻撃は発生しないため、1つ目の密命の効果で発生した攻撃の干渉が終了した直後に次の密命の効果で攻撃が発生します。
    • コメント

  • Q142.覚醒に干渉で密命を同じキャラクターを目標に対象とした場合、密命による攻撃(防御)は発生しますか?
  • A142.はい、発生します。密命の解決時に既に攻撃(防御)が行われる事が確定されているため、後から効果の対象にならない効果を得たとしても、攻撃(防御)は行われます。
    • コメント


関連



月の間諜

《月の間諜》

No.449 Command <第六弾
NODE(1)/COST(X)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

【自分ターン制限】

 〔あなたの手札X枚〕を破棄する。その後、目標の〔相手プレイヤー1人〕は〔自分の手札X枚〕を選べるだけ選び、破棄する。

「もし月に辿り着きたいのなら私の言う愛称を提案してもらえるかしら?」

Illustration:芋川

コメント

支払ったコストの分だけ互いの手札を破棄するハンデスカード。

捨てさせた枚数分だけコストも掛かるので非常に重く、また捨てさせる手札の内容は相手が決めるので影響力が低い。カードアドバンテージの側面においても一枚分の損となる。
単体でただ使ったのではデメリットが多くなりがちなので、相手との手札の枚数差がある状況で行動を制限する手段として用いるのが望ましいだろう。

ボーダーオブライフのような手札を一度に増強するカードと組み合わせれば、相手の手札を空にさせる事で多少の損は強引にカバー出来る。
また銀ナイフ怪奇『釣瓶落としの怪』などの手札コスト代用カードと組み合わせる事でディスアドバンテージを軽減する事も出来る。

  • 払ったコスト=自分の捨てる枚数という点に注意。何らかの干渉で解決時に手札がX未満となった場合、解決に失敗してしまいコスト払い損となってしまう。
  • 2009年12月30日付けのエラッタにより、対戦相手の手札破棄については「選べるだけ選び、破棄」に変更された。これにより、解決時に対戦相手の手札がX枚未満でもきちんと効果は解決されるようになった。


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後天性変異

《後天性変異》

No.450 Command <第六弾
NODE(2)/COST(0)
効果範囲:その他
発動期間:装備

【装備/場】

(自動α):
 〔あなたの場のキャラクター全て〕の種族はこのカードにセットされているキャラクターカードの持つ種族に変更される。

(自動β):
 〔このカード〕がプレイされて場に出た場合、〔あなたのデッキ〕を全て見て「種族:人間」を持たないキャラクターカード1枚を抜き出し、このカードにセットする。その後、デッキをシャッフルする。

【(自動γ):
  〔このカード〕に種族を持つキャラクターカードがセットされていない場合、このカードを破棄する。】

「あら、すっかりお変わりになって」

Illustration:名波早乃

コメント

自分の場のキャラクター全ての種族を変更する装備/場

変更したい種族を持つキャラクターカードがデッキに無ければ意味がない。
逆に言えば、デッキに1枚でも存在していればサーチしてこられるので、よほどデッキに少数しか入れていない種族を指定するのでも無い限り安定性の面で問題にならない。
この性質により、このカードの使い道は基本的には「元々ある程度種族を統一してあるデッキ」において「そうでないキャラ」を同じ種族にし、種族単位で効果を及ぼすカードの対象に含めることとなるだろう。
特に、表象『夢枕にご先祖総立ち』とは上手く噛み合う。
ただし冥界のキャラクターカードの種族は変更されないため、高い効果を得るには元々デッキの種族がほとんど統一されている必要があるが。

現環境において、このカードによって種族を変更する候補として挙げられるのは妖怪妖精吸血鬼辺りか。
上白沢 慧音ハクタク化を意識したデザインであるためか、種族:人間だけは指定出来ない点に注意。

変更される側のキャラクターについてはそれこそ状況によって千差万別だが、当然ながら変更してまで使いたいだけのキャラクターがデッキにいなければそもそもこのカード自体が不要になる。
種族が違うものの同じコンセプトと優秀なスペックを持つキャラクター(速攻デッキなら速攻アタッカーなど)や、単体でアドバンテージを得やすいキャラクターなどデッキそのものに安定性をもたらすようなカードが望ましいだろう。

  • セットされているカードは「キャラクター」ではなく「キャラクターカード」である。用語の定義「場にいる」に該当しないので注意。
  • 「対象にならない」効果が適用されているキャラクターは種族を変更されない。
  • (自動β)はプレイされて場に出た場合しか発生しないため、プレイ以外の方法で場に出した場合(自動γ)により破棄されてしまう。
  • 滅多にない状況であるが、(自動β)の解決途中でデッキ内に条件を満たすキャラクターカードが存在しなかった場合、カードがセットできず解決に失敗する。結果、(自動γ)により破棄されてしまう。
  • 冥符『紅色の冥界』神術『吸血鬼幻想』など、「種族を変更する効果」を持つカードの効果が複数適用されている場合、最後に解決した効果にしたがって種族を決定する。
  • 何らかの方法により、表向きに2枚目以降のキャラクターカードがセットされた場合、セットされているカードのすべての種族を得る(例:水橋 パルスィ呪精がセットされている場合、変更後の種族は妖怪・鬼・妖精・幽霊の4つとなる)。


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マナの蕩尽

《マナの蕩尽》

No.451 Command <第六弾
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔相手プレイヤーのノード全て〕をスリープ状態にする

「わぁ、この壷すごーい!」

Illustration:菊一文字

コメント

相手のノードのみを全てスリープ状態にするコマンド。

コストの安さの割に大規模な効果を持ち、多数のアクティブノードを並べている相手なら非常に高い効果を発揮するだろう。

ただし、このゲームではノードが多数増える最大の要因はマナチャージグレイズと言ったスリープノードを並べる効果であり、通常通り手札からセットしたノードであっても少し経てばコストを支払われスリープ状態になっていたという事も少なくない。
その為、必然的に「アクティブノードが多数並ぶ」という状況自体が少なくなりがちであり、シンプルな効果の割に使い所が難しいコマンドである。

特にノード消費のペースが早い速攻デッキではとかく腐りがちである。
逆に言えば、積極的にコストを支払う事が比較的少ないパーミッションなどのコントロールデッキ相手なら刺さりやすいと言えるか。

豊作『穀物神の約束』とのコンボを行えば自分のノードだけをアクティブにしつつ相手のノードを全てスリープに出来る。
相手のノード自体を減らしているわけではなく、どちらかと言えば豊作『穀物神の約束』のリスクを緩和する意味合いが強いものの、揃えればその後の動きの自由度を飛躍的に上げられる強力なコンボである。
逆に言えば相手の豊作『穀物神の約束』に対するアンチカードでもあるわけで、使用の際は相手が持つこのカードの存在には十分注意したい。

  • 読みは「マナのとうじん」。蕩尽とは(財産などを)使い尽くすこと。


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ボーダーオブライフ

《ボーダーオブライフ》

No.452 Command <第六弾
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔あなたの場の任意の枚数の裏向きカード〕を選んで手札に加える。その後、〔あなた〕はXダメージを受ける。Xはこの効果で手札に戻したカードの枚数の2倍に等しい。

「御覧なさい、これこそが生命の実態よ」

Illustration:cercis

コメント

ライフコストと引き換えに場の裏向きカードを手札に加えるコマンド。

枚数分ダメージを受けるものの、任意の枚数だけ手札に戻せるので使い勝手が良く、組み合わせるカードによって様々な用途が考えられる。
3枚で6点、5枚で10点と考えれば安い取引とは言い難いが、その分単純にかなり低いノードで多数のカードを手札に加えられる為、使い方によっては強力な手札増強手段として用いる事が出来る。

組み合わせるカードの種類によって、伊吹 萃香怪奇『釣瓶落としの怪』のようなカードなら冥界から回収、玉兎レミリア・スカーレット/1弾のようなカードならデッキからの大量ドローに等しい。

また死神『ヒガンルトゥール』のようなセットカードを手札に戻す事で効果をリセットさせる事が出来る。このカード自体のノード・コストがかなり控え目なので、効果を使い回しつつ手札を増やせるリターンの大きさが利点。

逆に言えば、これらのカードと組み合わせる事が大前提であり、単体では何も出来ない典型的なコンボカードである為、採用するならそれだけの価値があるコンボギミックを用意しておきたい所だろう。

手札に加えた後にダメージが発生するため、森羅結界を干渉等でプレイすることで手札補充+ライフ回復が可能。大結界『博麗弾幕結界』でダメージを無効化することもできる。
が、ただでさえ事故要素の大きいこのカードにそこまでフォローするのはさすがに辛いものがある。


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魂の花

《魂の花》

No.453 Command <第六弾
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:その他
発動期間:装備

【装備/場】

(自動α):
 〔あなた〕のライフポイントが0以下になった場合、〔このカード〕を破棄し、あなたのライフポイントを1にする。この干渉終了後、直ちにこのターンを終了し、あなたのターンを開始する。そのターン終了時、あなたは敗北する。

「死後には想像を超えた楽園が待っている、と思うことで逆に生きる力が湧くのだ」

Illustration:chink

コメント

一度だけ敗北を免れた後、最期の戦いを挑むという装備/場

(自動α)により発生する効果は待機中の効果であるため、既に魂の花が場に存在しなかろうが問答無用でゲームに敗北する。
このため、(自動α)を解決した次のターンには死に物狂いで勝利をもぎ取らなくてはならない。

(自動α)は相手によってもたらされたダメージ以外でライフが0以下になっても発生するため、霊符『古き地縛霊の目覚め』などで能動的に発生させることも可能。上手くやればワンショットキルも可能かもしれない。

新たに得たターンが終了すれば敗北してしまうため、閉ざされた瞳(自動β)などで追加ターンのメインフェイズを終了させられた場合、投了するしかない。

また、よほどの激戦にならない限り自分のライフが0になった時にはキャラクターや場は非常に不利な状況に陥っている事が多く、カードアドバンテージを得る事が出来ない1ターンだけで勝利をもぎ取る事はかなり厳しい。そして1ターンで勝利できるならライフが0になる前に勝てる場合が殆ど。
このカード単体で効果を生かそうとした場合、ライフが0になる前に場に出さなくてはいけないため、相手の計算にも入ってしまうというのも欠点。

また、同時期に収録された障壁が0ノード0コストであるため、例え先攻を取って決死のワンショットを放っても防がれる可能性がある。後に雲外蒼天なども登場し、勝ったと思ったら負けていたというパターンもある。その場合もやはり投了するしかない。

良くも悪くも、第六弾の特徴をもっとも良く表しているカードの一つだろう。

  • ターンを終了し、新しいターンを始めるのは「この干渉終了後」。
    • 「ダメージを受ける。その後~」という効果で魂の花の(自動α)を解決した場合であっても、「その後~」の効果も正常に解決できる。
    • 干渉が終了する前に何らかの効果の解決によって1以上のダメージを受けると敗北してしまう。
      • 例えばライフが4以下のとき、自分の場のパペットリッター3体が同時に決死状態になった場合などに起こる。
        パペットリッター(自動γ)は同時に発生するが、解決は順番を決めて行う。
        このため、2体目の(自動γ)によりライフが4→2→0になり、魂の花の(自動α)が発生、解決する。
        ライフは1になるが、干渉はまだ終了していないため、ターン終了・新しいターンの開始より先に、残っている(自動γ)を解決することになり、2ダメージを受けてライフは1→0になって敗北する。


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※特殊敗北効果を持つカード


逆さ虹

《逆さ虹》

No.454 Command <第六弾
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 この干渉終了時まで戦闘が行われる場合、その戦闘終了時まで〔戦闘を行っているキャラクター2枚〕の戦闘力を入れ替える

「なんなら貴方も次の悪戯に参加する?」
「そう。巫女を何とかこてんぱんにする悪戯に」
(PR.035:「まだ霊夢を騙していないわ。これからが本番よ」)

Illustration:茶葉

コメント

戦闘を行っている攻撃側と防御側の戦闘力を入れ替えるカード。

相手が強力なアタッカーを展開している際に上海人形のような低戦闘力ブロッカーをぶつけたり、逆にブロッカーによってこちらのキャラクターが戦闘で決死判定になりそうな時の回避手段として用いたりなどが主な用途となるだろう。

キャラクターが別途に必要となるものの、その条件は「相手キャラクターより低戦闘力である」事のみであり比較的緩く、戦闘力次第では1対1交換も可能なのでそのコスト面の手軽さの割には高い効果を得られるカードと言えるだろう。

ただし特定のキャラクターを決死状態にしたい場合はそのキャラクターが攻撃・防御をしてくれる必要がある為相手に依存する面が大きいのがネックか。
あくまで戦闘力を入れ替えるのみであり戦術や効果などは入れ替わらないという点にも注意が必要。

装備呪符による戦闘修正は入れ替わらないことにも注意。ルールリファレンスで戦闘修正の優先順位は以下の様に定義されているからである。

1.変更
2.入れ替え(逆さ虹の効果発生のタイミングがここ)
3.加減算(戦闘修正が付与されるタイミングがここ)
4.「常に」で指定された変動


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天狗の小槌

《天狗の小槌》

No.455 Command <第六弾
NODE(3)/COST(0)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備

【装備】 伝説

(自動α):
 〔このキャラクター〕は装備カード2枚までセットする事が出来る

「お詫びとして天狗の秘法を一つ置いていきます。
                    敬具 深山の大天狗」

Illustration:日向あずり

コメント

伝説を得る装備
効果により装備をもう一枚セット出来るので、事実上神器をセット可能になる装備である。

森近 霖之助/1弾との違いとして、コストが非常に低い為神器をプレイする為の阻害にならない点と、コマンドカードである為神器と一緒にセットすれば良いのでタイミングに融通が利きやすい点が上げられる。
総じて、非常に使いやすくなった森近 霖之助/1弾といった具合のカードと言える。

ただしこちらは一枚に付き一体しか効果が及ばず、複数のアタッカーに神器を付ける、などのような状況だと森近 霖之助/1弾に分がある。また魂魄 妖夢/1弾の場合元々持っている効果と重複する為、森近 霖之助/1弾なら可能だった「神器を2枚セット」という芸当は出来なくなっている。

逆に言えばそのような限られた状況でも無い限りこちらで十分であるわけだが、霖之助自体がそこそこ優秀なアタッカーでもある為、使い分けの範疇だろう。


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美しき慈愛の心

《美しき慈愛の心》

No.456 Command <第六弾
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続

 この干渉終了時まで、〔相手プレイヤーの場のキャラクター〕が決死状態になった場合、直ちにその決死状態を無効にする。この干渉終了時、〔相手プレイヤー〕は(X)支払い、〔あなた〕はXドローする。Xはこの効果で決死状態を無効にした相手キャラクターの枚数に等しい。

「誰がこんな酷い事を!すぐに手当てしますね」

Illustration:菊一文字

コメント

相手キャラクターの決死状態を無効にし、一度に無効にしたキャラクターの分だけコスト強要とドローを行うカード。

効果は無効にするキャラクターの枚数分なので、通常の戦闘や人界剣『悟入幻想』のような単体除去と組み合わせてもメリットを得づらく、恋符『マスタースパーク』のような一度に複数のキャラクターを除去するカードと組み合わせる事で初めて意味を成すコンボカードと言える。

条件が厳しいが一度に大量ドロー&コスト強要が可能なカードであり、決まればそれなりに強力。
ただ一枚分除去カードを自ら無力化させるからにはそれに見合った枚数のドローやコスト強要を行いたい所なのだが、その為には相手の場に多数のキャラクターが展開されている必要があるので、効果が多少なりとも相手のデッキの性質に依存するのがネック。
ただ、パペットリッターを使えばいくらかは稼げるか。

また大量にキャラクターを決死状態にする手段は「重い」か「必要カードが多く安定しない」事がほとんどなので、ただでさえ単体では役に立たないこのカードと組み合わせる事を考えるとデッキの安定性を大きく下げかねないのも悩み所。

大量にキャラクターを決死状態にすることに成功しても、Xが相手のノードを超過した場合は干渉終了時の効果が発生しない点も注意。


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精神の海

《精神の海》

No.457 Command <第六弾
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符

【呪符】 人形

攻撃力(+2)/耐久力(+2)

「てゐの波長は兎の中でも飛び抜けて短いから、近くにいるとすぐ判るのよ」
(SP-44:「こら、何処をほっつき歩いていたのよ」)

Illustration:入穂(SP-44:黒鴉

コメント

+2/+2の戦闘修正と戦術人形を与える呪符

セットされたキャラクターは人形の効果により攻撃宣言を行えなくなるので、相手のアタッカーにセットする事で妨害呪符として機能する。どれほど大型のキャラクターでもコスト1点で攻撃を継続的に封じられるが、防御は可能なので相手の場に強力なブロッカーを一体作り出してしまう事になり、その点では時効『月のいはかさの呪い』と似た効果を持つカードと言える。

こちらのブロッカーの強化としても使えるが、デメリットや使い所の少なさに対して戦闘修正がパッとしないので、強化だけが目的なら他の装備呪符を採用した方が良い。

ただ、サポートカードの多い人形なので、それらとの組み合わせによる採用も考えられる。
符ノ弐“アリス・マーガトロイド”のような効果の為に人形の数を増やすサポートカードとして用いたり、人形潰し占いとのコンボで「単体除去+サーチ」を一度に行ったり、人形解放戦線とのコンボでキャラクター一体に攻撃+5という戦闘修正を与えて特攻させたりなど用途は多岐に渡る。
これらのカードを使うデッキなら前述の妨害呪符やブロッカー強化の用途も合わせて使える為、1枚でいろいろ出来る便利カードとしての活用も可能となるだろう。
特に魔操『リターンイナニメトネス』とのコンボは強力で、場で最も耐久力の高いキャラクターを、このカードで人形化&耐久力+2した後に発動すれば、相手の場のカードをすべて決死状態にしたあげく、相手に直接ダメージが飛ぶという壮絶なことができる。相手の龍神西行妖/1弾などを対象にとれば15以上の直接ダメージも狙うことができ、壊滅的被害を与えられる。

  • 人形のテキストの都合上、精神の海をプレイしたターンは人形を持つキャラクターカードがプレイできない。
    • 精神の海自体はキャラクターカードではないため、逆の順番なら可能


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パペットリッター

《パペットリッター》

No.458 Command <第六弾
NODE(3)/COST(2)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔プレイヤー1人のデッキの上の3枚〕を、そのプレイヤーの場にアクティブ状態でセットする。以後、そのカードは以下の効果を持つキャラクター「パペットリッター(GRAZE(0)、3/1、種族:なし)」として扱う。

「人形

(自動γ):
 〔このキャラクター〕が決死状態になった場合、〔あなた〕は2ダメージを受ける。」

「数は多いに越した事はない。大は小を兼ねるのよ!」

Illustration:影吉郎

コメント

プレイヤー一人の場にパペットリッターを3枚展開するカード。

人形を持つため攻撃は行えない上、決死状態になった際にダメージを受けるデメリット効果を所持するためとしてもあまり適さない。
ただし、受けるダメージは2であるため、例えば小野塚 小町/5弾のような「攻撃力が3以上かつ耐久力3以下」のキャラクターを防御した場合、相打ちをとった上ダメージを2に押さえられるため悪くない。

(自動γ)の発生条件が「決死状態になった場合」であるが故のメリットもあり、魔符『アーティフルサクリファイス』戦操『ドールズウォー』などの破棄するカードとは相性が良く、人形を主軸としたデッキで威力を発揮すると思われる。

アクティブ状態で場に出るため、人形解放戦線を使えば即座に攻撃可能。攻撃が全て通ればダメージが18点にもなるのでかなり強力。

また相手プレイヤーに対して使用する事も可能で、その場合相手の場に3体のパペットリッターが出て来ることになる。
空間操作を先に場に出しておき、相手のキャラクターのプレイに干渉でプレイし解決した場合、そのキャラクターの解決に失敗させることが出来る。
パペットリッターが場に残るものの、人形を持つため攻撃させられず、防御させても(自動γ)でダメージを受ける為、非常に高度なキャラクターへのロックが完成する。
またその上で紅符『スカーレットシュート』リリーブラック/1弾などの全体火力をプレイすれば6点分ものライフダメージになる為、詰めの手段としても使えなくも無い。
憂いの雨の打点を引き上げたり、封獣 ぬえ/7弾(自動β)の条件を満たしやすくするなどの使い道もある。

他にも、大妖怪降臨のエサとしても最適である。八雲 紫/1弾風見 幽香/1弾古明地 こいし/5弾を早期から出せるので、大型の妖怪を使うデッキへの採用を考えてもいいだろう。

  • 戦操『ドールズウォー』起動効果と同様、セットされた後にキャラクターカードとして扱われるようになるため、場に空間操作がセットされていても問題なく使用できる。
  • 場に空間操作がありキャラクターのプレイの解決に失敗させた場合、相手の八雲 藍/5弾などの「場に出る場合~」「場に出た場合~」の自動効果も発生しない。
  • プレイ時と解決時で〔プレイヤー1人のデッキの上の3枚〕が異なっていても解決できるが、デッキが3枚未満の場合は解決に失敗する。


公式Q&Aより

  • Q114.「目標の〔プレイヤー1人のデッキの上のカードX枚〕」といった目標を指定する効果は、その効果の解決前にデッキの上のカードが破棄されるなどして指定した時と異なる状況になった場合、目標として不適切となり、効果の解決に失敗しますか?
  • A114.いいえ、解決することが出来ます。目標となるのはあくまで「指定されたプレイヤーの山札の上のカードX枚」にあるカードのため、効果の解決時にデッキにX枚以上のカードがある場合は目標として適切です。
    一方、「プレイヤー1人の冥界にあるカードX枚」や「ノードX枚」などを目標とする場合、具体的にどのカードを目標とするのかを最初に指定するため、解決時に指定されたカードが存在しない場合は目標不適切として解決に失敗します。
    • コメント

  • Q224.「デッキの上のカードを場にセットする」という効果は、裏向きのまま場にセットするのですか?
  • A224.はい、特に指示のない場合は裏向きのままセットします。
    • コメント
      • このカードには玉兎/5弾のように「裏向きにし」という記述がないが、そもそもデッキのカードは裏向きであるため、特に指定がなくとも裏向きのままセットする。


関連



祇園様の剣

《祇園様の剣》

No.459 Command <第六弾
NODE(3)/COST(3)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備

【装備】 神器 先制

(自動γ):
 〔このキャラクター〕がアクティブ状態の場合、〔攻撃を行った相手キャラクター〕に直ちに4ダメージを与える。

攻撃力(+4)/耐久力(-)

「女神を閉じ込める祇園様の力」

Illustration:Fue

コメント

メディスン・メランコリー/1弾自動効果をさらに強力にしたような防御効果を持つコマンド神器

メディスン・メランコリー/1弾と異なり、これをセットしているキャラクターが防御宣言をしなくても効果ダメージを与えられる。その為、複数のアタッカーに対して一体で、このカードをセットしたキャラクター自身が戦闘で倒されるリスクを冒さず決死状態・もしくは弱体化させられる。
またこの効果を発揮したからブロックは不可能という事は無く、攻撃+4という高い補正値に加え先制が付与されるので、その気になればほぼ全てのアタッカーに対して一方的に決死状態を強いる事が出来る。
また、「防御した時」や「防御された時」に発生する効果よりも早いタイミング(攻撃宣言による効果の解決タイミング)に解決される為相手の動きを封じやすい。

たった一体で相手の攻撃宣言をほぼ封殺する事が出来る、非常に強力な防御効果を持った神器である。

ただし効果が発生するためには、これをセットしているキャラクターがアクティブ状態でなくてはならない。その為、セットしたキャラクターの攻撃・及びそのターンの以降のブロックとの択一となる。
またスペルやコマンドなどの耐性効果も得られないので、セットしているキャラクターごと死符『ギャストリドリーム』などで除去されたり、奇術『ミスディレクション』でスリープ状態にされたりすることで、割とあっさり無力化されてしまう。

コストも3とコマンド神器としては高めの数値で、術者による軽減も行えない。よって、自身の効果でデッキからサーチ・セット可能な綿月 依姫/10弾専用のカードといってもいいだろう。
彼女自身が警戒を持つため、攻撃してもこのカードの効果を活かせるというシナジーを形成しており、見事に自己完結している。フィニッシャーとして十分なスペックと言える。

関連



白羽の矢

《白羽の矢》

No.460 Command <第六弾
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

 〔あなた〕は必要ノードの合計値が9になるように手札のキャラクターカード2枚を選び、裏向きのまま相手プレイヤーに見せる。その後、〔相手プレイヤー〕はあなたの選んだカードから1枚選ぶ。〔選ばれたキャラクターカード〕をあなたの場にスリープ状態で出し、選ばれなかったキャラクターカードは破棄する。但し、この効果では必要ノードが「-」のカードを場に出すことはできない。

「さ、早く行こう。地底巡り楽しみだあね」
「何言ってるの、魔理沙は私のパートナーよ!」

Illustration:もここ

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月都万象展などのようにキャラクターを場に出す効果を持つコマンドカード。

同系統のカードとしてはノード・コスト共にお手軽で、使用タイミングにも制限が無い為擬似的に奇襲キャラクターとして展開することが出来るのが利点。

ただし場に出すキャラクターに大きな制限が付いており、まず必要ノードの合計が9になるようにキャラクターを2枚用意しなければならず、しかもそのうちで場に出るキャラクターは相手がランダムに選んだ一枚のみであり、特定のキャラクターを場に出したい場合の手段としては安定性に大きく欠ける。

特にノードを極振り(ノード1+8やノード2+7など)して大型キャラクターを展開しようとするなら、必然的にギャンブル性が高くなり安定し辛くなる。
かといって4~5ノードのキャラクター2枚を選び「どちらを選ばれても良い」という状況を作ろうとすると、その場合はこのカードで展開する利点があまり無くなってしまう(ノードがこのカード自体と大差無く、コストもそこまで高い事は少ない為)。

いずれにしても三枚もの手札を消費するのもあり、展開補助カードとして使いづらさは否めないだろう。

  • キャラクターカード2枚を選ぶのは効果の解決時。プレイ時に条件を満たすキャラクターカードが手札になくても、プレイ自体は可能である。その為、干渉でドローが行われて解決時までに条件を満たされれば通常通り効果を解決し、逆にハンデスなどが行われ解決時に条件に当てはまらなくなる(合計ノード9になるようにキャラクターが選べなくなる)と効果の解決に失敗する事になる。
  • 手札が非公開情報であることから、「選べないので解決に失敗します」と虚偽の申告をする可能性は残る。よって、公式大会においては、プレイヤーが「合計9になるように2枚選べないので解決に失敗する」と宣言した場合、他のプレイヤーはジャッジを呼び本当に選べないのか確認させることが出来る。
  • 選んだカード2枚の合計ノードが9でなかった場合の処理については不明瞭。
  • 必要ノード「-」のキャラクターはこれの効果では場に出せないが、2枚のうちの1枚として選ぶだけならば適性。よって「-」と「9」のキャラクターカードを選べば、場合によっては八雲 紫風見 幽香/1弾などの必要ノード9のキャラクターを場に出すことが出来る。
  • イラストの通り、アリス(1弾or壱符)とにとりの合計ノードも「9」。手札2枚にこの2人を選ぶのが、ある意味では正しい使い方かもしれない。


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渾天儀

《渾天儀》

No.461 Command <第六弾
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備

【装備】

(自動α):
 〔あなた〕がスペルカードの効果によって手札をX枚破棄する場合、代わりにデッキの上のカードX枚を破棄しても良い。

(自動β):
 〔このカード〕は相手キャラクターを目標にプレイできる。

攻撃力(-1)/耐久力(-1)

「どれどれ?『著作 八雲…紫』?げげ、渾天儀って、もしかしてあいつが作った道具だったのか?」

Illustration:くろな

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スペルカードによる手札の破棄をデッキで代用する事が出来るようになる装備

装備なので場にキャラクターの存在が必要となるが、その代わりセットしたキャラクターが場にいる限り継続的に恩恵を得られるのが特徴。戦闘力こそ下がるものの、セットしたキャラクターがただ存在するだけで効果を発揮するのもポイント。

恋符『マスタースパーク』脱兎『フラスターエスケープ』旧史『旧秘境史 -オールドヒストリー-』などの手札コストが必要となるスペルカードの代わりとなるので、銀ナイフのような他の手札コスト代用カードと合わせてデッキ単位で統一すれば複数回使えるメリットを生かせるだろう。

また相手の光撃『シュート・ザ・ムーン』などのスペルカードによるハンデスに対して対抗策にもなる。
対策カードとしては効果が局所的過ぎるのでそれを目当てに採用する事は少ないだろうが、使い方の一つとして覚えておいて損は無いだろう。
日符『ロイヤルフレア』の場合、前述の手札コストの代用と手札破棄の無効化を一枚でこなしてしまうので、相手の手札のみを空にさせるコンボとして運用出来るようになり強力。

二番目の自動効果により、装備カードでありながら相手キャラクターに貼り付ける事が出来るという性質も持つ。
いわば秋の女神のように「1点火力を内蔵したメリット装備」と言えるが、このカードはそれだけでなく装備のルールにより相手キャラクター一体に対する装備セットを妨害するという使い方も出来る。
ただし、セットした後は相手に上述の手札コスト代用効果を使われるリスクがあるのは忘れないようにしたい。


公式Q&Aより

  • Q150.「No.461 渾天儀」を自分のキャラクターに装備した状態で、相手の「No.207 シュート・ザ・ムーン」が解決された場合、デッキの上のカードを代わりに破棄することは出来ますか?
  • A150.はい、出来ます。その場合、手札を公開し破棄するカードを確定した時点で「No.461 渾天儀」の自働効果を適用するかを選びます。デッキの上のカードを破棄した場合、「No.207 シュート・ザ・ムーン」のXはその破棄したカードのコストを参照します。

  • Q151.手札を全て破棄する効果に対して「No.461 渾天儀」の自働効果は適用できますか?
  • A151.はい、出来ます。破棄する時点での手札の枚数をXとします。


関連



是非曲直庁の威令

《是非曲直庁の威令》

No.462 Command <第六弾
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔プレイされたスペルカード、またはコマンドカード1枚〕のプレイを無効とし、破棄する。

「死後の生活を良い物にしようという考えが、人生を善い物にする唯一の方法だと知れ!」

Illustration:chink

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相手のスペルカード、コマンドカードを無効にするコマンドカード。
いわば作戦阻止ディゾルブスペルを一緒にしたようなカウンターカード。

似たタイプのカウンターである断罪裁判と比べ、その汎用性の高さの割にコストが元となるカウンターと同じである事が最大のメリット。
これによりノードの高さ以外は作戦阻止と同じような感覚で扱う事が出来、効果は上位互換である為非常に取り回しやすい。

速いデッキを相手にする場合など、そのノードの1点差が仇になる事もあるので過信は出来ないものの、少なくとも現存するカウンターカードの中では群を抜いたカードパワーの高さを持つカウンターである事は間違いないだろう。
コントロールデッキの新たな戦力であり、またそれ以外のデッキであってもその取り回しやすさと汎用性は非常に便利な戦力として期待出来る。

このカードも断罪裁判魔力掌握と同じく、ディゾルブスペルの「無効化されない」効果とは使い分けとなる。
ただしこのカードの場合、これ自体が作戦阻止との無効合戦を可能とする(コスト面でも互角に張り合える)という点が大きく異なり、その分他のカウンターに比べて大きく有利である。

なお、7弾においてサラ/7弾の登場により、作戦阻止ディゾルブスペルならばプレイできるのに、このカードであるがゆえにプレイできない、という局面もあり得るようになった。相手のデッキ次第ではあるが、頭の片隅にとどめておいていい事項である。

亜種に十王の激怒が登場したが、運用法が異なるのでこのカードの地位は揺らがないだろう。

  • 近年さらに評価が上がっているらしく、マナチャージもロクに入れないほどの速攻デッキでもなければグッドスタッフ、コントロール問わずほとんどのデッキに採用されている。ある意味強引な取引マナの生成の仲間入りをしたと言える。
  • 読み方は「ぜひきょくちょくちょうのいれい」。


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ヴォヤージュ1970

《ヴォヤージュ1970》

No.463 Command <第六弾
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符

【呪符】

(自動γ):
 〔このキャラクター〕が相手プレイヤーに防御された場合、直ちにこのキャラクターの攻撃を取り消す。

(自動γ):
 〔このキャラクター〕が相手キャラクターを防御した場合、直ちに相手キャラクターの攻撃を取り消す。

「貴方達が作った半端な永遠の夜なんて…私の永遠を操る術で全て破って見せる。
夜明けはすぐそこにあるはずよ」

Illustration:羽瀬ななせ

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攻撃を取り消す効果を持った少々トリッキーなコマンド呪符

基本的に相手を攻撃させない為のカードだが、自分のキャラクターと相手のキャラクターのどちらにセットしたかによって使い勝手が異なるのが特徴。
その場の状況や組み合わせるカードに合わせて使い分けることになる。

相手のキャラクターにセットした場合、セットされたキャラクターの攻撃はこちらがどのキャラクターで防御しても取り消せるようになる。
例えばサニーミルクのように低戦闘力であってもこちらに(アクティブ状態の)キャラクターが存在する限りその攻撃を防げるようになるので、よほどのことがない限り攻撃不可能にできる。

同様に特定のキャラクターの攻撃を制限する呪符である秘術『グレイソーマタージ』と比べて、起動効果を制限出来ずこちらのキャラクターの存在に依存するため拘束力に劣るものの、必要ノードが低くコマンドカードなので相手ターンに使えるなどのメリットがある。

一方、自分のキャラクターにセットした場合、セットされたキャラクターで防御することで相手のどのキャラクターの攻撃でも取り消せるようになる。
複数あるいは後出のキャラクターに対しても対応しやすいが、結局は1ターンに1体分しか凌げず、相手はこちらの一体の防御を除去などで封じるだけで対処出来る為、基本的な使い勝手は相手キャラクターにセットした場合より劣る。

ただし、符ノ壱“紅 美鈴”のような1ターンに複数回防御が行えるキャラクターとは非常に相性が良く、耐久力の低下により決死状態になりやすくなっていくというデメリットもこのカードによってフォローすることが可能となる。
また祇園様の剣などと組み合わせても高い拘束力を発揮するだろう。

注意すべき点として、効果は強制なのでどちらの用途で用いる場合もこのカードがセットされている限り相手キャラクターを戦闘で決死状態に出来なくなる点があげられる。
例え一方的に勝てるキャラクターを後から展開してもいつまでも場に居座られ、攻撃をスルーすれば当然ダメージを受けてしまうので常にブロッカー一体分の行動を制限されてしまう、といった事態が起こりかねない。

  • 秘術『グレイソーマタージ』と異なり、これがセットされていても攻撃宣言自体は可能である。「攻撃した場合」の自動効果などは通常通り発生する。
  • 戦闘中の干渉でプレイしてセットした場合、基本的にはこのカードは何も出来ない。防御は既に行われているため、「防御した(された)場合」の(自動γ)効果を解決するタイミングを過ぎているからである。ただし、奇襲速攻反転攻勢などによりこれが場に出たあとに「防御」が実行される場合はこの限りではない。


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召喚魔術

《召喚魔術》

No.464 Command <第六弾
NODE(4)/COST(X)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

【相手ターン制限】

 〔あなたのデッキ〕を全て見て、〔コストがX以下の「幻想生物」を持つスペルカード1枚〕を抜き出し、あなたの場にアクティブ状態でセットする。その後、デッキをシャッフルする。

「我が呼びかけに応じ、姿を見せよ!」

Illustration:Dai

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幻想生物サーチカード。
デッキから直接、アクティブ状態で場に出す。

相手ターン制限なので虚人『ウー』のようなブロッカーを出したくなるが、奇襲速攻と違い干渉での防御は出来ないため、タイミングをみなければならない。
いっそ、アクティブで場に出る恩恵を捨ててアタッカーのサーチ手段として使う手もあるだろう。

魔法研究との違いは「ドローを潰さない」「アクティブ状態である」「コストが無視できない」「プレイされて場に出た場合の効果が使えない」という違いがある。幻想生物が維持コストの関係で術者とセットで使う必要があるものが多いので、Xコストの支払いは馬鹿には出来ない。

  • 召喚魔術プレイ時に支払ったコストでXが決定するので、デッキにX未満のコストのカードしか無かったり、サーチ対象が無かったりなどでコストの払い損になることもある。
  • 鬼神『鳴動持国天』を呼び、ライフ負けを突然無効化させる荒業も可能だが、扱いには十分な注意が必要。
  • このカードにそこまでの記述はないが、場にセットされた「幻想生物を持つカード」は、以降、キャラクターとして扱う(IR-10.16.3)


関連


―幻想生物






再思の道

《再思の道》

No.465 Command <第六弾
NODE(5)/COST(0)
効果範囲:その他
発動期間:瞬間

 〔このカード〕はメンテナンスフェイズにしかプレイ出来ない。このターンのメインフェイズ終了時に、〔このターンのメインフェイズ中、最後に場から破棄された冥界にあるキャラクターカード1枚〕をあなたの場にアクティブ状態で出す。

(自動β):
 メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕を除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「再思の道」1枚〕を手札に戻す。

「自殺する愚か者はいねーかねー」

Illustration:もここ

コメント

リアニメイトカードの一枚。
また紅魔館白玉楼などと共に冥界回収能力を持つカードの一つ(詳細は紅魔館の項)。

必要ノードは高いものの、ノーコストで冥界のキャラクターカード一枚を場にアクティブで出すことができる。
ただし、その条件により出すキャラクターを完全に選ぶことはできない。

人界剣『悟入幻想』死符『ギャストリドリーム』で相手のキャラクターを決死状態にし破棄できれば、より低いコストで離反工作とほぼ同じ効果を得られる。
これを狙うときは、除去を使った後は極力行動を起こさないほうがいい。

それでも、相手がコマンドカードなどで他のキャラクターを場から破棄したりなど、妨害される可能性は十分にあるので、欲しいキャラクターを必ず出せるカードではないということを忘れないように。
(例えばミスティア・ローレライ/1弾のように自前で決死状態になる能力を持つキャラクターなどがいる場合は難しくなる)

尤も、前述の冥界回収能力により、フル投入すればノーコストのリアニメイトが最大五回行えると考えれば十分な性能ではあるか。

1ターンに複数枚プレイされた場合の注意点としていくつかを挙げておく。
  • 基本的に「最後に場から破棄した冥界にあるキャラクターカード」は1枚しかない。このためキャラクターを場に出せるのはメインフェイズ終了時に最初に効果を適用した1枚分のみになる。
    2枚目以降の再思の道が「最後から2番目に破棄されたキャラクターカード」を場に出すようなことはない。あくまで対象は「最後に場から破棄した冥界にあるキャラクターカード」。複数のプレイヤーの場から同時に破棄されない限り2枚目以降は何もできない。
  • ルール上待機中の効果は「解決した順番」にかかわらず、「アクティブプレイヤーのカード効果」が「非アクティブプレイヤーのカード効果」より先に解決される。
    • アクティブプレイヤーの再思の道に干渉で非アクティブプレイヤーが再思の道をプレイしても、先に「最後に場から破棄した冥界にあるキャラクターカード」を場に出すのはアクティブプレイヤーであるため意味はほとんどない。つまり、相手のターンに再思の道がプレイされた場合干渉で再思の道をプレイしても意味がないし、相手のターンに再思の道をプレイしても相手も再思の道をプレイしてきたら意味がないということ。
    • 逆に自分のターンに再思の道をプレイすれば、相手の再思の道を事実上無力化できるということ。
    • もっとも、エラッタにより「場から」の一文が追加されたため、相手ターンにプレイする機会は以前より減っているかもしれないが。
纏めてみれば、「基本的に複数枚同時にプレイする意味はない」ということ。

  • カードの効果は待機中の効果に該当する。
  • 何もキャラクターカードが破棄されなければ何も出せない。
  • 恋符『マスタースパーク』などで複数のプレイヤーのキャラクター複数が同時に破棄された場合、それぞれのプレイヤーが冥界の一番上に置いたキャラクターカード全てを「最後に破棄にされたキャラクターカード」として扱い、それらのうち一枚を選択して場に出すことになる。
  • メインフェイズを相手プレイヤーに無断で終了することは出来ない。あなたがメインフェイズを終了したいと宣言した時、あなたは優先権を次のプレイヤーに渡す。そのプレイヤーが優先権を放棄し「これ以上の干渉を行わない」ことを宣言した場合初めてメインフェイズは終了する。
    • つまり、あなたがメインフェイズに何も行わなくても、対戦相手がカードを使うことは出来るという話。
  • 天呪『アポロ13』が天敵。これが相手の場にあるならば、このカードはプレイしないほうがいい。
  • 2009/09/01のエラッタより、『最後に「場から」破棄された「冥界にある」キャラクターカードを~』となった。
    • 場以外から破棄されたキャラクターは対象に出来なくなった。
    • 「冥界にある」の一文が追加されたため、「最後に破棄されたキャラクターカード」が冥界に存在しない場合、場に出すことが出来ないと明文化された。古の記憶無縁塚での対応はきちんと効果を成すようだ。
  • 裏向きキャラクターは表向きにしてから破棄され冥界に置かれる。このため、表がキャラクターカードだった場合、それが「メインフェイズの最後に破棄されたキャラクターカード」であったならば、再思の道の効果の対象として適正である。


公式QAより

  • Q129.「No.456 再思の道」を解決した後、最後に破棄されたキャラクターカードが複数ある場合、どのキャラクターカードが場に出ますか?
  • A129.破棄された状況によります。
    (1)1人のプレイヤーのキャラクターカードが同時に複数破棄された場合
    →その中で、最終的に冥界の一番に置いたキャラクターカード1枚を便宜的に最後に破棄されたキャラクターとして場に出します。
    (2)複数のプレイヤーのキャラクターカードが同時に破棄された場合
    →(1)に基づき各プレイヤー毎に最後に破棄されたキャラクターカードを決めた後、各プレイヤーの最後に破棄したキャラクターカードの中から好きな1枚を場に出します。
    (つまり同時に破棄されたカードの中で1番上になったキャラクターカードの中から1枚選びます)
    注意点として、裏向きのカードが破棄される時は表側を見る前に破棄する順番を決定する事を忘れないように気をつけてください。
    • コメント
      • 実質的に自分のキャラクターを出す場合は自分が、相手のキャラクターの場合は相手が、場に出るキャラクターを任意に決めることが出来る。

  • Q130.「No.456 再思の道」は、デッキや手札から直接破棄されたキャラクターカードでも含みますか?
  • A130.場から破棄されたキャラクターカードのみとなります。(裏向きの状態から破棄されたものも含みます。)
    • コメント
      • エラッタの適用によりQ&Aの回答も変化した。現在は場から破棄されたもののみとなっている。


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※似たような(自動β)を持つカード


悠久の月明

《悠久の月明》

No.466 Command <第六弾
NODE(5)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続

 あなたの場に「蓬莱山 輝夜」がいる場合、ターン終了時まで〔あなたと、あなたの場のキャラクター全て〕はダメージを受けない。

(自動β):
 〔このカード〕があなたの冥界の一番上にあり、あなたの場に「八意 永琳」がいる場合、〔相手プレイヤー〕はキャラクターに攻撃を行わせることが出来ない。また、攻撃が行われている場合、直ちにその攻撃を取り消す。

「穢れのない月は、穢れのない地上を妖しく照らす。この光は貴き月の民ですら忘れた太古の記憶なのよ」
(PR.029:「人間に宿るは儚い霊。その人間が住むのは大きな球。そして、貴き民が住むのは……、後ろに見える狂おしい珠」)

Illustration:Capura.L

コメント

使用時と使用後のどちらも防御的な効果を発揮するコマンドカード。

「蓬莱山 輝夜」あるいは「八意 永琳」が場に存在しなければ効果を発揮出来ない。
単体では何も出来ないのでかなりコンボカード寄りのカードである。

効果の解決時に自分の場に「蓬莱山 輝夜」(1弾5弾)がいる場合は、ターン終了時まで自分と自分のキャラクター全てがダメージを受けなくなる効果を発揮する。
戦闘ダメージ効果ダメージを問わず防げるので、キャラクターを除去から守ったり、火力でライフを削られそうになった時の緊急回避に用いたり、戦闘中の干渉で使って一方的に決死状態を強いたりなど融通が利き汎用性が高い。

ただし、当然ながらダメージ以外の破棄に対しては無力。
また既に発生している効果である為、場から「蓬莱山 輝夜」がいなくなった場合は効果の適用が終了してダメージを受けるようになってしまう点には注意が必要。

(自動β)は「八意 永琳」(1弾5弾)が場にいる限り、相手の全てのキャラクターの攻撃を封じる効果。
上記の効果に比べて持続力に優れるので、上手く継続させれば手軽に相手の全てのキャラクターの攻撃を封じるそこそこ強力なロックカードとなる。
また上記の効果を蓬莱山 輝夜/1弾で満たていた場合、効果でデッキからサーチしてこられるので、自然とこちらの発生条件も満たしやすい。

ただし、発生条件として「このカードが冥界の一番上のカードである」必要があるので、その他のカードが1枚でも冥界に送られた時点で効果が発揮出来なくなる。
スリープノードによるコストの支払いさえも行えなくなるので、継続させる為にはかなり気を使って立ち回る必要がある。
もちろん場の「八意 永琳」が場からいなくなった場合も効果が切れてしまうので、ロックカードとして信頼性はお世辞にも高いとは言い難い。

一応、干渉の途中で条件を満たしても効果を発揮するので、スリープノードにこのカードを忍ばせておいてここぞという時の防御手段として使う、というような事が可能ではある。
またこれを臭わせれば場に「八意 永琳」を出しておくだけである程度ブラフ効果が生まれるというメリットもあると言えるか。

基本的には「蓬莱山 輝夜」と神器を主軸にしたデッキの除去対策兼コンバットトリックとして採用し、蓬莱山 輝夜/1弾を用いるなら状況次第で「八意 永琳」とのシナジーを狙ってみる、ぐらいの使い方が主となるか。

  • もし場に「蓬莱山 輝夜」がいない状態でプレイし、解決時にも「蓬莱山 輝夜」がいない場合、効果を解決せずにそのまま冥界にいく。もちろんプレイ時に支払ったコストが戻ってくるような事は無い。
    • こちらの場に1枚もキャラクターがいない場合対象不適切となり解決に失敗するが、すなわち「蓬莱山 輝夜」もいないということであるため気にする必要はない。


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※名称に「蓬莱山 輝夜」を含むカード

※名称に「八意 永琳」を含むカード


封印

《封印》

No.467 Command <第六弾
NODE(5)/COST(1)
効果範囲:その他
発動期間:装備

【装備/場】

(自動α):
 〔全てのプレイヤー〕は、〔自分の冥界にあるカードと同名のカード〕をプレイできない。

(自分ターン)(1):
 〔あなたの冥界にあるカード1枚〕をゲームから除外する。この効果は全てのプレイヤーが、それぞれ自分のターンに1度だけ使用できる。

「亡骸は一箇所に集めるから美しいのよ。春も桜も同じ…」

Illustration:桜庭友紀

コメント

冥界に同名のカードが存在するカードのプレイを封じる装備/場

ただ相手が使うのを待っていたのでは効果は薄いので、能動的に相手の冥界を肥やす手段と組み合わせるのが望ましいだろう。
「冥界に同名のカードがある」という条件さえ満たせばあらゆるカードのプレイに対して妨害となるので、状況や相手のデッキの性質にも寄るがその影響力は高い。
一応起動効果により最悪の事態に対してフォローは互いに可能だが、1ターンに一回しか使えずその分だけコストも掛かるので速度低下は免れない。

その性質上、ハイランダーやそれに似た構成をしたデッキを組めば良く噛み合う。
起動効果のフォローによりある程度融通が効くので、採用しない事で著しくデッキパワーを落とす重要カードを無理に1枚構成にする必要が無いのも使う側にとっては嬉しい所。

逆に言えば、相手も同じような構成のデッキであった場合途端に腐るのがネックと言えるか。


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奪われた叡智

《奪われた叡智》

No.468 Command <第六弾
NODE(5)/COST(1)
効果範囲:その他
発動期間:装備

【装備/場】

(自動β):
 〔このカード〕がプレイされて場に出た場合、目標の〔プレイされた、術者がいないスペルカード1枚〕のプレイを無効とし、このカードにセットする。

(自分ターン)(1):
 〔このカードと、このカードにセットされているスペルカード1枚〕を破棄する。その後、〔この効果で破棄したスペルカード〕を、あなたがプレイしたものとして解決する。この効果はスペルカードのタイミングでしか使用できない。

「あのスペルはなかなか面白かったな」

Illustration:滝島朝香

コメント

魔力掌握の亜種で、装備/場を持ち無効にしたカードを破棄せず自身にセットし場に残るという一風変わったカウンター

必要ノードが5と重い上、無効に出来るカードの種類が限られる為カウンターとしては扱い辛いが、その分決まれば強力。
相手の死符『ギャストリドリーム』などの術者なしで使用されることが多い強力なカードを、1コストで手札を消費する事無く使用することが出来る。

後天性変異と違いセットカードがなくなっても破棄されないため、(自動β)の効果でスペルカードをセットできなかったり、何らかの効果でセットカードだけが場を離れてしまった場合、このカードだけが場に残ることになる。
この状況では起動効果を使用しても“〔このカードと、このカードにセットされているスペルカード1枚〕を破棄する。”が実行できないため効果の解決に失敗し、このカードを破棄することは出来ない。後続の装備/場を出すためには、別の手段でこれを場から離れさせる必要がある。

  • カードは表向きでセットする。幻想生物であるスペルカード(仮にカード名Aとする)を無効にしセットした場合、場に同名の、キャラクターとなったAがいれば『全人類の緋想天』で両方とも破棄される。


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満月の爆発

《満月の爆発》

No.469 Command <第六弾
NODE(5)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間

 目標の〔場の「装備/場」を持つカード1枚〕を破棄する。その後、〔このカード〕を相手プレイヤーの場にアクティブ状態でセットする。以後、このカードは【装備/場】を持つカードとして扱う。

「単なる脅しよ脅し。みんなで面白がって鬼は外、鬼は外って言うもんだから、ちょっと脅かしてみただけよ」

Illustration:とり

コメント

装備/場専用の破壊の目
破棄出来るカードの種類が限定された代わりに、破棄後に相手の場に装備/場としてセットされる。

セットされたこのカードは何の効果も持たない装備/場として居座り、「互いの場に一枚しかセット出来ない」というルールにより以降の相手の装備/場のプレイを封じる事が出来る。
プレイ時だけでなくプレイ後も装備/場に対して影響を与え続ける、生粋のアンチカードと言えるだろう。

いわゆる難題デッキのキーカードである五つの難題連結の使い回しを可能とする運命の輪を筆頭として、空間操作花果子念報大将棋など、装備/場にはプレイされてしまうとその後の展開が大きく変わるカードが幾つか存在している。
他にも装備/場には後天性変異魔法使いの憂鬱非統一魔法世界論など、デッキとしての中核になるようなカードが多くあり、今後その種類が増えれば増えるほどそれらへの対策カードとして有効である。

しかし、破棄だけなら世界呪符など他の厄介なカードの対策も兼ねる事が可能な星熊 勇儀/9弾蝶符『鳳蝶紋の死槍』などで済む話であり、わざわざ汎用性を落として相手の以降の装備/場のプレイを封じる必要があるほど装備/場に頼っているデッキは当然限られてくる。
テキストの関係上、破棄出来なければ相手の場にセットも出来ないのもネック。要石のように自壊効果がある場合はその効果で回避され、2枚目の装備/場を展開されてしまう事もある。

良くも悪くも特定デッキへの対策に特化したサイドボード向けのカードと言えるだろう。

  • フレーバーテキストの内容が節分と繋がっており、節分装備/場なのでこのカードで対策出来る。イラストに描かれている伊吹 萃香は種族:鬼なので、このカードで節分を破棄しようとするのは正しい考えだろう。
    • イラストはとり氏の独特のイラストからか「ちょっと脅かしただけ」にはとても見えない。むしろ本気で怒っているように見える。


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横溢

《横溢》

No.470 Command <第六弾
NODE(6)/COST(1)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間

【自分ターン制限】

 目標の〔プレイヤー1人〕は自分の手札1枚をアクティブ状態でノードに加え、〔あなた〕はライフポイントを5得る。その後、あなたの場に「風見 幽香」がいる場合、〔相手プレイヤーの手札1枚〕を無作為に選び、そのプレイヤーのノードにアクティブ状態で加え、〔あなた〕はライフポイントを5得る。

「この世の全てに花を咲かせましょう」

Illustration:鳥居すみ

コメント

普通に使った場合はハンドアドバンテージを失わずライフを得るコマンドとなるが、ノードに埋めるカードを相手が選べるため効果としては少々心許ない。

やはり「風見幽香」が場にいることで真価を発揮する。
スペルカードの少ない幽香への救済処置といえるだろう。
相手のノードを増やしてしまうものの、ハンドアドバンテージとライフアドバンテージを同時に得ることが出来る上、彼女自身の効果とも非常に相性が良い。
風見 幽香/1弾はノードが2枚増えることで修正を得、
ライフが10増えることで風見 幽香/5弾起動効果がより強くなる。
相手のライフ次第では風見 幽香/14弾の効果で2ドローもできる。

一応最初のプレイヤー指定で自分を選ぶこともできる。
どうしてもノードが必要な時などに使えるが、そういう状況のみにとどめておいたほうが良いだろう。

なお、このカードは一つ目の効果が目標を指定し、条件付きで処理を行う「その後~」の効果が対象を指定するという、やや複雑なテキストであるため、扱いには注意が必要。

一つ目の効果は〔プレイヤー1人〕を目標にとる。
  • プレイ時に、いずれかの「プレイヤー」に「対象にならない」効果か「目標にならない」効果が適用されている場合、そのプレイヤーを目標にプレイすることは出来ない。いずれのプレイヤーも目標に出来ないのであれば、プレイできない。
  • 解決時に、「目標にしたプレイヤー」に「対象にならない」効果「目標にならない」効果が適用されていた場合、効果の解決に失敗する。

「その後~」の効果は〔相手プレイヤーの手札1枚〕を対象にしている。そして、この効果はこれをプレイしたプレイヤーの場に風見幽香がいる場合のみ解決される。
このため「風見幽香」がいる、いないで扱いが大きく変る。
  • 「風見幽香」がいない場合
    • このとき、「その後」の効果は解決や対象の確認を行わないため、こちらの効果の対象が適切であるか否かを考える必要はない。
    • プレイ時でも解決時でも、「対象にならない」効果が適用されていたり、相手プレイヤーの手札が0枚でも、プレイは可能だし、「その後」以前に部分は通常通り解決される。もちろん、「その後」以前の部分が適切に解決出来る状況である必要があるが。
  • 「風見幽香」がいる場合
    • このとき、「その後」以前の部分の「目標」と、こちらの効果の対象の両方が適切であるか否かを考える必要がある。
    • プレイ時に〔相手プレイヤーの手札1枚〕を適切に対象として指定出来ない場合、たとえ「その後」以前の部分で適切な目標を指定できてもプレイできない。
      • 解決時に、〔相手プレイヤーの手札1枚〕を適切に対象として指定出来ない場合、「その後」以前の部分も含めて解決に失敗する。

つまり、これをプレイされたとき、風見幽香がおり「その後」以降を解決する場合のみ、閉ざされた瞳で解決に失敗させることが出来る。
逆に、風見幽香がいなければ、閉ざされた瞳をプレイしてもなんの意味もない。
禁弾『カタディオプトリック』ならば、どちらの場合でも対応することが出来る。

  • ちなみに、読み方は「おういつ」。「おうえき」ではないのでお間違えなきよう。
  • 2009/09/01のエラッタより、自分ターン制限が付加された


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最終更新:2009年08月27日 16:12