第二弾カードリスト・詳細版
雪符『ダイアモンドブリザード』
《雪符「ダイアモンドブリザード」》
No.101 Spell <
第二弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:チルノ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕の持つ「マナチャージ」の効果は無効になる。
攻撃力(-1)/耐久力(-)
暴風雪の中は地の恵みを得ることが出来ない、死の世界である。
コメント
ノードにおいてアドバンテージを取れる
マナチャージを潰すためのカード。
付けば強いのだが引かなかったりして噛み合わないのはお約束。
相手の場にマナチャージを行うキャラクターがいなくても、
補正として攻撃力-1があるので完全に無駄になるわけではない。
補正により、マナチャージの阻害以外に、攻撃をブロックされることで一方的に殺されたり相打ちになるのを防ぐことも出来る。
関連
弦奏『グァルネリ・デル・ジェス』
《弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」》
No.102 Spell <
第二弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:ルナサ・プリズムリバー
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】
(自動γ):
〔このキャラクター〕が攻撃を行う場合、あなたは(1)支払っても良い。支払った場合、〔あなた〕は1ドローする。
「イエスのジュゼッペ」と呼ばれたバルトロメオによる稀代の名器。
コメント
ルナサ・プリズムリバーの
スペルカード。
攻撃宣言の際にコスト1点を支払うことで1枚ドロー出来るようになる
装備。
カードを消費せずに手札が増える為ハンドアドバンテージを得やすく、持続的に効果を発揮し続ける事が出来れば強力なカードではある。
しかし、その為には
セットしたキャラクターが攻撃宣言をしなければならず、かつ恒常的に用いるにはそのキャラクターが防御されて
決死判定にならないようにしなければならない。
このカード自体が
装備であり、戦闘修正も無く他のカードと組み合わせる事も出来ないので、セットしたキャラクターを場に留め続けるのは難しく、見た目以上に使い勝手が悪くなりがちなカードである。
一応、その性質上
隠密持ちキャラクターとは比較的相性が良い。
射命丸 文/1弾を使いたい場合などは自身の効果のフォローにもなり特に相性が良いと言えるだろう。
後出の同じような効果を持つ
兎符『開運大紋』と比べ、プレイ時のノード・コストが安いのがメリット。
とはいえ、それを差し引いても使い勝手は大きく劣る感は否めず、2~3ターン維持すれば結果的にあちらの方が安く済む事すらある為、かなり存在意義が危ぶまれるカードである。
関連
冥鍵『ファツィオーリ冥奏』
《冥鍵「ファツィオーリ冥奏」》
No.103 Spell <
第二弾>
NODE(2)/COST(2) 術者:リリカ・プリズムリバー
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は「戦闘修正:+X/±0」を得る。Xはあなたの冥界にあるキャラクターカードの枚数の半分(端数切り上げ)に等しい。
ピアノ生誕の地、イタリアの誇る名器。
ヴェルディ峡谷で生産される響板が独特の音色を生む。
コメント
リリカ・プリズムリバーの
スペルカード。
自分の冥界のキャラクターカードの枚数だけ、キャラクターに戦闘修正を与えるカード。
攻撃力しか上がらないのがネックだが、冥界のキャラクターの枚数次第では+3、+4と高い修正を得られるようになる。
貫通や
隠密などの攻撃を通しやすいアタッカーと組み合わせればフィニッシャーとして有効だろう。
ただし普通のデッキでただ採用しただけでは、よほど相手の除去・リセットカードなどと噛み合わない限り大した補正にならない事が多い。
採用するなら
黄泉の舟などを用いて意図的に冥界を肥やしてから使いたいカードだろう。
関連
管霊『ヒノファンタズム』
《管霊「ヒノファンタズム」》
No.104 Spell <
第二弾>
GRAZE(2)/NODE(3)/COST(2) 術者:メルラン・プリズムリバー
【幻想生物】 維持コスト(1)
(自動α):
〔このキャラクター〕の戦闘力「X/X」はあなたの手札の枚数に等しい。
(自動α):
あなたのドローフェイズはスキップされる。
攻撃力(X)/耐久力(X)
鬼才「ヒノ」。彼が奏でるトランペットは何万もの大観衆を静まらせる力を持つという。
コメント
戦闘力=手札の枚数であり、しかもドローが止まる。それでいて維持コストが必要とかなり気難しい
幻想生物。
エラッタ前の
幻想生物だったならそれだけで強力だった為扱い辛いとは言えそれなりに望みのあるカードと言えたのだろうが、今では例え手札を4~5枚維持出来たとしてもそれだけのリターンがまず望めない。
維持コストの踏み倒しにより、不要になったら能動的に破棄する事でドローを止めずに済むのは数少ない救いか。
弦奏『グァルネリ・デル・ジェス』などと組み合わせて手札を増やす事でドローが止まる効果をフォローする事が出来るが、結局このカードの為にそこまでする必要があるのか、という点に落ち着く。
むしろ二つ目の能力の方が重要視される場合がある。
ドローが止まる、つまり長期戦の場合山札切れが遠のくので耐久デッキの場合に戦闘力は無視して投入されることもある。
ただ、その場合も
竹林の火事などで代用した方がずっと使いやすく確実なのは言うまでも無い。
- 超大量に手札を抱える機会があるなら、高戦闘力のフィニッシャーとなる。舌切雀『大きな葛籠と小さな葛籠』などでデッキの中身を調整すればワンショットも夢ではない。
- 風月記からの再録カード。
関連
脱兎『フラスターエスケープ』
《脱兎「フラスターエスケープ」》
No.105 Spell <
第二弾>
NODE(4)/COST(2) 術者:因幡 てゐ
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたの手札1枚〕を破棄する。その後、目標の〔キャラクター1枚〕を本来のプレイヤーのデッキの上に戻す。
攻撃力(-)/耐久力(-)
俊敏な動きを持つ兎を捕らえることは難しい。
それが狡猾な知恵を持つのであれば尚更である。
コメント
場のキャラクター1枚をデッキの上に戻す除去カード。
手札破棄が必要なため1:1交換こそ取れないものの、
冥界を肥やさせないというメリットがあり、また
決死状態にしないため
紅 美鈴/9弾や
嫦娥といった強力な除去耐性を持つカードを処理することが出来る。
さらにキャラクターはデッキトップに戻るため、プレイし直しとなれば2ターン分のテンポアドバンテージを奪うことも可能。新たなカードを引くことができないので、
ピーピングや
ハンデスとの相性も良い。
しかし、デッキトップに戻すことはリスクも伴う。あくまで一時的な除去であるため、グレイズなどがなければ次のターンにドローされてしまう。
速攻や
警戒を持ったキャラにはすぐさまの行動を許し、
符ノ壱“八雲 紫”や
パチュリー・ノーレッジ/9弾といった強力な
(自動β)を持つキャラクターを戻せば、再びアドバンテージを奪われかねない。
よって、高いコストを支払って出されたもの、プレイ以外の方法で場に出されたものには大きな効果を持ち、
西行妖/1弾のような通常の手段では出しにくいキャラクターや場に出る時にカードの除外を必要とする
【連結】(ユニオン)持ちなどに対しては除去以上の効果を発揮すると言える。
当然ながら
銀ナイフとは好相性。ディスアドバンテージの軽減につながるため、このカードをデッキに投入する際はほぼ必須カードとなるだろう。
術者が持つ
種族:獣は
銀ナイフとの相性が非常に良い
歴史創造を擁し、デッキ自体への親和性が高い。種族統一デッキでの万能キャラクター除去としての採用が期待できる。
第十弾にて
蝶符『鳳蝶紋の死槍』という同じデメリットを持つ強力な後輩が出現した。
あちらは
キャラクター以外も目標に取ることが出来るため汎用性が高く、こちらはデッキトップに戻すためテンポアドバンテージを取ることが出来る。術者なども含め、総合的に見ればあちらの方が使いやすいが、こちらも下位互換というほどではない。
- エラッタにより、手札1枚を破棄するテキストが加わった。
- 登場当時は死符『ギャストリドリーム』より軽く強い万能除去兼ハンデス補助パーツとして、情報戦、人形の森と共によく採用されていた。手札破棄が必要になったため一気に価値が激減し、デメリットの方が大きくなった為万能除去としての採用はほぼなくなり、銀ナイフの登場により現在の位置づけに戻る。
関連
幽鬼剣『妖童餓鬼の断食』
《幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」》
No.106 Spell <
第二弾>
NODE(2)/COST(1) 術者:魂魄 妖夢
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔「種族:吸血鬼」または「種族:鬼」〕を持つキャラクター1枚〕を決死状態にする。
餓鬼は元々断食の状態である。当然のことを、いかにも善行のように述べるたとえ。
コメント
一応
スペルカードなので、術者である「魂魄 妖夢」が場に居れば
夜天の鬼神チームの対策として使えない事も無い。「魂魄 妖夢」を採用しているのならば、
夜天の鬼神チーム対策カードとしてサイドボードに仕込むのもアリと言えばアリか。
また、
吸血によって相手キャラクターを無理矢理対象に出来るようにするという芸当が可能なのも特徴的。しかし、2枚も使うコンボでかつキーカードが
スペルカードでは
緑眼のジェラシーの方がよっぽど有効である。
中々目標となる種族が増えないので
霊符『夢想封印 集』と比べると大分使い勝手に差が付いてしまった。
- 2008/11/30にエラッタが施行され、コストが(2)→(1)になった。
関連
咒詛『魔彩光の上海人形』
《咒詛「魔彩光の上海人形」》
No.107 Spell <
第二弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:アリス・マーガトロイド
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔キャラクター1枚〕にXダメージを与える。Xはあなたの場の「人形」を持つキャラクターの枚数に等しい。
彼女が操る人形の連携には一糸の乱れもない。
コメント
関連
幻幽『ジャック・ザ・ルドビレ』
《幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」》
No.108 Spell <
第二弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:十六夜 咲夜
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔プレイヤー1人のデッキの上から7枚〕を公開する。その中に含まれているキャラクターカードを全て破棄し、それ以外のカードをデッキに戻す。その後、そのデッキをシャッフルする。
「きちがい草」。狂気の事件はあたかも見世物のように行われた。
コメント
キャラクター除去+デッキ把握を同時に行える「かもしれない」カード。
やや博打的要素が強いが、1ターン目から使えることを考えれば十分すぎる効果。
単純に山札削りに使用されるのが主な目的になるだろうが、他にも公開されたカードやそこから連想されるパーツを
禁忌『フォービドゥンフルーツ』で除去したり、カウンターのポイントを見極めたりと、プレイヤーのセンスが問われる1枚といえる。
他には、コントロールデッキが意図的に相手の息切れを発生させる目的で使用するのも有効だろう。
秘密結社や
兎角同盟を入れているデッキ相手だと、
相手の手伝いをすることになる可能性もあるので、そこだけは注意が必要。
- 目標とするのは「プレイヤー1人」ではなく「プレイヤー1人のデッキの上のカード7枚」である。よって、プレイヤーに「対象(目標)にならない」効果が適用されていても、そのプレイヤーのデッキの上のカード7枚を目標にプレイすることは可能
- 逆に、閉ざされた瞳などによりデッキそれ自体に「対象(目標)にならない」効果が適用されている場合、そのデッキの上のカード7枚を目標にプレイすることは出来ない。相手プレイヤーのデッキの上の7枚を目標にこれをプレイし、相手が干渉で閉ざされた瞳をプレイし解決した場合、これは解決に失敗し何も効果を発揮できない。
公式Q&Aより
- Q114.「目標の〔プレイヤー1人のデッキの上のカードX枚〕」といった目標を指定する効果は、その効果の解決前にデッキの上のカードが破棄されるなどして指定した時と異なる状況になった場合、目標として不適切となり、効果の解決に失敗しますか?
- A114.いいえ、解決することが出来ます。目標となるのはあくまで「指定されたプレイヤーの山札の上のカードX枚」にあるカードのため、効果の解決時にデッキにX枚以上のカードがある場合は目標として適切です。
一方、「プレイヤー1人の冥界にあるカードX枚」や「ノードX枚」などを目標とする場合、具体的にどのカードを目標とするのかを最初に指定するため、解決時に指定されたカードが存在しない場合は目標不適切として解決に失敗します。- コメント
- たとえマナチャージなどでプレイ時と解決時の「上のカード7枚」の内容が一致せずとも、カードが7枚未満にならない限り、解決には成功するようだ。
関連
霧符『ガシングガーデン』
《霧符「ガシングガーデン」》
No.109 Spell <
第二弾>
NODE(1)/COST(1) 術者:メディスン・メランコリー
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(2)
(自動γ):
〔全ての「人形」を持たないキャラクター〕は、攻撃または防御を行った場合、直ちに2ダメージを受ける。
(自動γ):
〔全てのプレイヤー〕は「人形」を持たないキャラクターに攻撃または防御を行わせた場合、直ちに1ダメージを受ける。
拡散した毒ガスは、そこで動くものに深刻な神経ダメージを与える。
コメント
メディスン・メランコリー/1弾の効果と合わせると、基本的に防御を宣言した時点で敵の耐久5以下のキャラクターは
決死状態になる為、軽量キャラクターでの攻撃をほぼ完全に止められる。
また、その場合同時に5ダメージを与えているのではなく3ダメージ→2ダメージ(または2ダメージ→3ダメージ。どちらの
自動効果を先に解決するかは選択可能である)と分割してダメージを与えるため、
(自動α):〔このキャラクター〕は1度に5以上のダメージを受けない。
その上、メディスン自体の攻撃力が3あるため耐久8までのキャラクターと相打ちをとれるので、中盤以降もそれなりに役立つ。
ライフ管理を行うデッキであれば、それこそ最後まで張り続ける価値があるだろう。
と、相手の事ばかり考えたくもなるが、残念ながら効果は自分にも及ぶ。
残りのライフとダメージ計算には十分に注意しよう。
- このカードと魔導書、符ノ弐“アリス・マーガトロイド”に人形が複数存在すれば、ほぼアリスの独壇場である。特に魔導書を使った場合、防御を行っただけで3ダメージ受けることになるので、小型キャラクターを無力化できる地獄絵図が起こりうる。
- 狂夢『風狂の夢(ドリームワールド)』と同時展開して小型を完封するのは誰もが思いつくであろうコンボ。ただし6ノード溜まるまで待たなくてはならない、世界呪符2枚を同一ターン中にプレイすることはできない、術者であるメディスンが消えると維持コスト支払いが困難、ある程度の大型相手にはあまり効果がない、などの多くのデメリットも孕んでいるため実現は少々難しい。
- スペルカードの対象にならない効果が適用されているキャラクターが攻撃または防御を行った場合、一つ目の(自動γ)は解決されずキャラクターはダメージを受けない。
- ただし、プレイヤーを対象とする自動効果である二つめの(自動γ)は通常通り解決される。逆に、プレイヤーのみ対象にならない効果が適用されていれば、キャラクターはダメージを受けプレイヤーはダメージを受けない。
関連
夢符『二重結界』
《夢符「二重結界」》
No.110 Spell <
第二弾>
NODE(2)/COST(1) 術者:博麗 霊夢
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕はスペルカードの効果の目標にならない。
博麗大結界を守る彼女の結界の力は、様々な攻撃から身を守ることが出来る。
コメント
非常に容易くあらゆるキャラに対しスペルカード耐性を持たせられるので、スペル除去をいちいちカウンターカードで無効化させる必要が無く、キャラクターを守るのには打って付けのカードである。
ただしコマンドカードやキャラクター効果には無力であり、また自分からも目標に出来なくなり、目標を取らないスペルカードについても効果を発揮出来ないので注意。
基本的に
白玉楼の幻闘の存在から、能動的に攻めるキャラよりコンボパーツの一つとして術者を守る目的で使われる場合が多い。
メディスン・メランコリーや早苗など強力な
世界呪符を持つキャラを除去から守るアクセントとして採用すればそれなりに厄介な存在となるだろう。
- 既にセットしてあるスペルカードの呪符や装備が破棄されるような事は無い。
関連
魔符『ミルキーウェイ』
《魔符「ミルキーウェイ」》
No.111 Spell <
第二弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:霧雨 魔理沙
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔場の「世界呪符」を持つカード全て〕を破棄する。
銀河に広がる負の圧力が押し寄せて、世界を覆う力は消散する。
コメント
キャラクター・ノードと来て今回は
世界呪符の破棄である。
現環境でほおっておくと困る
世界呪符は多く、使う価値があるかもしれない。
「全て」とあるので複数破棄しないと効率が悪いように思えるが、1枚破棄するだけでも
解呪より必要ノードは低い。
また
解呪と違い、
魔法研究で持ってこれるのもひとつのポイントだろう。
当然のように、自分が出している
世界呪符も吹き飛ぶので注意。
関連
疾風『風神少女』
《疾風「風神少女」》
No.112 Spell <
第二弾>
NODE(4)/COST(2) 術者:射命丸 文
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなた〕は種族を1つ宣言する。〔あなたが宣言した種族を持つキャラクター全て〕に3ダメージを与える。
天狗は山の神の化身である。
大団扇を振り空を駆けるだけで、空気の流れまでも変えてしまう。
コメント
特定種族に偏ったデッキに対しては強力なアンチカードとなりうる。
一対多数での除去を実現可能とする効率の良い除去カードである。
特に
神術『吸血鬼幻想』を用いた速攻デッキや、
人形を大量に展開するデッキの場合、このカード一枚が致命的な損害になる事も多い。
逆に言えばアンチカードとしての性格が強く、全体除去としても汎用性はお世辞にも良いとは言えない為、相手のデッキと噛み合わないと辛いカードだろう。
- 指定する種族は種族:なしでも構わない(Q&A025)。
- 種族の宣言はプレイ時の「目標を指定するタイミング」で行う。(Q&A049)
公式Q&Aより
- Q025.「種族」を宣言する効果で、「種族:なし」を宣言することは出来ますか?
- A025.はい、出来ます。
- Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
- A049.目標の指定を行うタイミングで行います。(後ほどルールに追記します)
関連
日符『ロイヤルフレア』
《日符「ロイヤルフレア」》
No.113 Spell <
第二弾>
NODE(5)/COST(3) 術者:パチュリー・ノーレッジ
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたの手札2枚〕を破棄する。その後、〔全てのプレイヤーの手札全て〕を破棄する。このターン終了時に〔全てのプレイヤー〕は1ドローする。
篤実の火。全てが燃え尽きた後、本当に心強く頼れるものが残る。
(SP-23:篤実の火が全てを焼き尽くした後には真に頼れる者だけが残る。)
コメント
パチュリー・ノーレッジの
スペルカード。
両プレイヤーの手札を全て破棄させるリセットスペル。
代償として2枚の手札を要求されるため、これを含めて最低3枚の手札が必要となる。
その分効果は大きく、打ち消されない限りはそのターン中はほぼすべての不確定要素を廃することが出来る。
ある意味自ターン専用で重く強くなった
流出ともいえる。
なにしろ
奇襲速攻によるブロックすら許しはしないのだ。ただし、これのプレイに干渉して出される場合はあるが、攻撃を宣言してから出されるよりはましだろう。
手札をすべて使い切らせるため、相手にノードがいくらあっても関係なくなるのも大きい。
優勢な状況を作り次第打ち込めば、それによって相手の反撃を封じることも可能。
ただし、その後覆された場合対応がとり辛くなるのはこちらも同じなので、その点は注意。
- 手札を破棄するのは解決時。プレイを是非曲直庁の威令などで無効にされた場合、手札を破棄する必要は無い。
関連
式神『前鬼後鬼の守護』
《式神「前鬼後鬼の守護」》
No.114 Spell <
第二弾>
GRAZE(1)/NODE(3)/COST(1) 術者:八雲 藍
【幻想生物】 維持コスト(1)
(自動α):
〔このキャラクター〕は自分ターンの間、「戦闘修正:+1/+1」を得る。
(自動α):
〔このキャラクター〕は相手ターンの間、「先制」を得る。
攻撃力(3)/耐久力(3)
前鬼、後鬼の働きで永遠亭の動向は紫に通じていた。
コメント
効果がどちらも弱くは無いが、地味。
自分ターンに戦闘力が増えてもせいぜい4/4であり、同じノード帯で考えれば高めだが
戦術も効果も無いキャラクターとしては強いとは言えず、使い所に困る。
相手ターンに得られる
先制は確かにそれ自体は優秀な戦術なのだが、攻撃力3では一方的に倒せるキャラクターも限られ、ブロッカーとしての汎用性は今一つである。
八雲 藍/5弾が出た事で藍を場に出すこと自体は大分楽になったのだが、
それでもこのカードが使われるかどうかは微妙な所。
関連
死神『ヒガンルトゥール』
《死神「ヒガンルトゥール」》
No.115 Spell <
第二弾>
NODE(4)/COST(1) 術者:小野塚 小町
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(1)
(相手ターン)0:
目標の〔プレイヤー1人、またはキャラクター1枚〕に1ダメージを与える。その後、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を裏向きにして〔このカード〕にセットする。セットできない場合、このカードを破棄する。
【(自動γ):
〔このカードにセットされているカード〕が3枚以上になった場合、〔このカード〕を破棄する。】
死神の介錯で、また一人彼岸に帰っていく・・・
(テキスト修正@2011/03/13)
コメント
相手ターン限定だが
人界剣『悟入幻想』のような働きをする。
出してから次の相手ターンで使えば実質掛かるコストは1なので意外と使える。
スターサファイアや
ルナチャイルドのような耐久1のキャラクターが相手の場に複数居れば一掃出来る。
魔導書とのシナジーが凶悪。数次第では大型も落とせるようになる。
たまに相手プレイヤーに3点ダメージで、最後の一押しになったりもする。
注意すべき点は、以下の2つ。
- 1つ目は、冥界にカードが2枚以上ないと本来の性能を発揮できないこと。つまり、序盤に相手が場に出したサニーミルクを除去しようと思ってもできない場合があるということ。
- 2つ目は、VISIONにおいては「1枚のカードの同一の効果はその干渉内で一度しか使用できない」というルール。一度の干渉内で三連射は出来ない。
- テキスト修正により「3枚」→「3枚以上」になった。
- 冥界のカードが1枚もなくてもダメージを与えることが出来る。この場合「その後~」の効果の解決には失敗するが、「セットできない場合~」の効果は問題なく発揮され、このカードが破棄される。
- 永続的に利用する方法も幾つかある。
- 知略の幻術チームと組み合わせる。相手ターンに2回効果を起動→知略の幻術チームの効果で自分ターン開始時に1枚、次の相手ターン開始時に1枚破棄する。
- マナシールド、ボーダーオブライフ2枚(1枚は冥界の一番上、もう1枚は手札)、森近 霖之助/7弾と組み合わせる。ヒガンルトゥール効果起動→ボーダーオブライフ→ヒガンルトゥール……というループを無限に繰り返し、好きなだけダメージを与えられる。揃えるカードの枚数が多い、冥界対策、カウンター、キャラクター除去などで対策が取れるため現実的ではないが、決まれば勝利が確定する。
関連
難題『火鼠の皮衣 -焦れぬ心-』
《難題「火鼠の皮衣 -焦れぬ心-」》
No.116 Spell <
第二弾>
NODE(5)/COST(3) 術者:蓬莱山 輝夜
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】 神器
(自動γ):
〔このキャラクター〕がダメージを受けた場合、〔全てのプレイヤー〕にXダメージを与える。Xはこのキャラクターが受けたダメージの値に等しい。
攻撃力(-)/耐久力(+6)
輝夜が阿倍御主人に持参を求めた、火山に住むと言われている火鼠の皮で出来た衣。
(SP-24:右大臣阿部御主人は唐からの交易船の王慶に黄金を渡し、輝夜が求める伝説の衣を持って来させた。)
コメント
蓬莱山 輝夜の
スペルカード。
耐久力を大幅に増加させ、また受けたダメージを両プレイヤーにダメージとして与える効果を持つ。
耐久力が6も増加される為、かなり頑丈になる。
戦闘ダメージはもちろん、
楼観剣や
人界剣『悟入幻想』等のダメージもプレイヤーに及ぶことになる。
それらのキャラクターへのダメージをプレイヤーへのダメージへ変換できるので、
エンドカードにもなるが、相手のライフがこちらのライフを上回ってしまうと
自分が先に死ぬという事態も起きる。
デッキ構築時には特に注意しよう。
霧符『ガシングガーデン』を貼って突撃とかすると、かなりゴリゴリ削れる。
ただし自分もゴリゴリ削れる。防御キャラの攻撃力には注意しよう。
発想を逆転させて長期戦に縺れ込ませる事を目的として組み込む人間も居る。
その場合、大抵、ライフ回復デッキも兼ねている。
関連
神術『吸血鬼幻想』
《神術「吸血鬼幻想」》
No.117 Spell <
第二弾>
NODE(2)/COST(1) 術者:レミリア・スカーレット
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(2)
(自動γ):
〔このカード〕の維持コストを支払う場合、代わりに〔あなた〕のライフポイントから支払っても良い。
(自動α):
〔あなたの場のキャラクター〕の種族は「種族:吸血鬼」に変更され、「戦闘修正:+1/+1」を得る。
誇り高き吸血鬼のみが存在を許される、紅き世界。
(SP-08:紅魔館に棲むスカーレット家の当主、レミリア・スカーレット。彼女の前では世界が紅に染まる。)
コメント
レミリア・スカーレットの
スペルカード。
数少ないシンプルな全体強化カードであり、維持コストをライフで支払えるという特殊な性質も持った
世界呪符。
全体強化カードのお約束として、速攻系や中速のデッキには非常に相性が良い。
特にプリズムリバーのような複数のキャラクターによる展開型速攻デッキにおいて、全体強化はダメージの発生源の数だけダメージ増加に繋がる上に、それぞれのキャラクターの耐久力を強化する事が除去され辛さに繋がる。一体に掛けられる戦闘補正の水準が
鬼符『ミッシングパワー』等の「+3」のこのゲームにおいて、下手に一体を強化するよりずっと効率的にデッキの速度を上げる事が出来るわけである。
また維持コストをライフポイントから支払うことが出来る効果も、速攻デッキとの相性の良さを出している。
要はこちらのライフが削りきられるより前に相手を削り切れば良いわけで、そう考えれば1ターンに2ダメージ等それによって得られる効果から考えれば安すぎるぐらいだろう。そしてこのカード自体はノード2コスト1と非常に安価である事もあり、かなり早期から場に出してダメージの底上げを可能とするわけである。
もちろん速攻以外にも、複数のキャラクターを一度に強化出来るというアドバンテージはなかなかのものであり、特に術者である
レミリア・スカーレット/1弾とそれによって場に出た
サーヴァントフライヤーとは相性が良い。
シンプルな効果なだけに、それこそ様々な活用法が考えられるカードである。
そして逆に、相性の悪いカードは
幽鬼剣『妖童餓鬼の断食』、
疾風『風神少女』あたりだろうか。
全員の種族が
吸血鬼になってしまう為、どのキャラクターも対象になってしまう為だ。
特に後者は致命的で、低コストキャラクターでの速攻デッキを組んでいた場合
疾風『風神少女』で自分の場のキャラクターが全滅…なんてこともある。
もちろんこのカード自体が耐久+1であり、多少は除去によるダメージに耐性が付いているのだが、複数枚展開でもしない限り場のキャラクター全てを守りきるのは到底不可能であり、何らかの対策は必要となってくるだろう。
ちなみに、種族を吸血鬼に変えるという点から
神鬼『レミリアストーカー』との相性も良い。どちらも速攻デッキでこそ生きるカードであり、多少の博打っぽさは否めないが決まった時の爆発力は相当なものとなる。
- 複数枚場に出した場合、その枚数分だけ戦闘補正が発生する(2枚なら+2、3枚なら+3)。
- 「支払っても良い」なので、通常通りノードから払う事も出来る。もちろん維持コストを払わない事によって破棄する事も可能である。
関連
亡郷『亡我郷 -宿罪-』
《亡郷「亡我郷 -宿罪-」》
No.118 Spell <
第二弾>
NODE(4)/COST(2) 術者:西行寺 幽々子
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕の戦闘力は「0/1」に変更される。
(自動γ):
〔このキャラクター〕が破棄された場合、〔このキャラクターにセットされていた「亡我郷 -宿罪-」1枚〕を、目標の〔別のキャラクター〕にセットしても良い。
死の力が再び現世に溢れぬよう、西行妖を封印し、それを結界とした。
コメント
西行寺 幽々子の
スペルカード。
貼り付けたキャラクターの戦闘力を0/1にしてしまう
呪符。
こうなっては当然ながら戦力としては期待できず、戦闘どころかあらゆる火力カードであっさり除去されてしまうためほぼ無力化されている状態に近い。
だが、このカード単体でキャラクターを除去する事は不可能であり、効果を防ぐ事も出来ない為、結局は
死符『ギャストリドリーム』で除去してしまった方が確実で効率的だったりもする。
そこで重要となってくるのが2番目の張り替え効果なのだが、これはいわば一長一短で、使い捨てではなく何度も使う事が可能な代わりに、自分のキャラクターも影響下に置かれてしまう。再利用する為には逆に貼り付けられた自分のキャラクターをまず処理しなければならない。
自分の場のキャラクターなのでブロックさせるなどで処理出来るためまだマシとは言え、非常に手間が掛かり、またセットされたキャラクターの種類によっては洒落にならない損害になり得る。
保険として
八坂 神奈子/5弾や
霊烏路 空/9弾のように能動的に
呪符を
破棄出来るカードを採用しておきたい。
これだけならともかく、このセット効果は任意である。相手が最悪の状況を見越しこちらに渡さずそのまま
冥界へ落としてしまうという事態も考えれば確実性に欠け、使い勝手はお世辞にも良くは無いカードである。
- 以上のように非常に使いづらいカードのためか、大抵の場合再迷『幻想郷の黄泉還り』の連結素材として採用されている事が殆どである。
- 戦闘力の修正は変更→戦闘修正の順なので、たとえばミニ八卦炉をセットしているキャラクターの場合、「亡我郷の効果で0/1に変更→ミニ八卦炉の効果で攻撃力+2され2/1」となる。同様に、秋の女神と同時にセットされた場合、その瞬間にそのキャラクターは耐久力が0になるので破棄される事になる。
- ミスティア・ローレライ/1弾に貼り付け、能動的に破棄する事で相手にセットしつつ1点ダメージを与えて決死状態にする、いわゆる「みすちー砲」というのが巷で密かにあるらしい。実用性はともかく、いわば「相手ターンに干渉で使える死符『ギャストリドリーム』」のようなものなので、決まればそれなりに強力ではあるだろう。
- 手間はかかるものの小野塚 小町/1弾にセットし、防御した後また相手に貼り付けるということもできるか。
関連
不死『火の鳥 -鳳翼天翔-』
《不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」》
No.119 Spell <
第二弾>
GRAZE(1)/NODE(6)/COST(2) 術者:藤原 妹紅
【自分ターン1枚制限】 【幻想生物】 速攻 維持コスト(1)
(自動γ):
〔このキャラクター〕が戦闘によって決死状態になった場合、あなたはこのキャラクターを手札に戻しても良い。
攻撃力(4)/耐久力(3)
永遠を生きる伝説の鳥。自らを火で焼くことで再臨すると言われている。
コメント
藤原 妹紅の
スペルカード。
幻想生物としては並程度の戦闘力に、まさに不死鳥の名に恥じない能力を持つ。
速攻を持ち、戦闘によって
決死状態になった場合は手札に戻る事が出来る為、相打ちになっても次のターンに(不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」をこのターンに1枚もプレイしていなければこのターンに)すぐ復活出来るという性質を持つ。
藤原 妹紅自体がコストが低めで自身の効果により場持ちしやすい事もあり、
決死状態にされる事を省みる事無く継続的に運用する事が可能な【
幻想生物】だろう。
主な用途としては、
藤原 妹紅を用いたライブラリーアウト狙いのデッキのブロッカー役などが挙げられるか。
アタッカーとして用いるには、戦闘力面であまり特化していないのに加え、肝心の
藤原 妹紅があまりビートダウンに向いた性能をしていないので多少厳しいだろう。
- (自動γ)は戦闘によって決死状態になった場合のみ解決される。
- 3という人界剣『悟入幻想』で焼いてくださいとでも言いたげな耐久力もあり、弱くは無いのだがどうにも使い所に困るカードである。
- 自動効果を無効にされた場合も手札には戻らない。
- 性質上仕方がないとはいえ、【自分ターン1枚制限】を持っているのもネック。プレイしたターンに戦闘で決死状態になり手札に戻ってきても、そのターン中もう一度場に出すことは出来ない。
- エラッタにより、速攻が追加された。
関連
禁薬『蓬莱の薬』
《禁薬「蓬莱の薬」》
No.120 Spell <
第二弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:八意 永琳
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【ラストスペル】 【呪符】
(自動γ):
〔このキャラクター〕が決死状態になった場合、〔このキャラクターにセットされている「蓬莱の薬」1枚〕を破棄しても良い。破棄した場合、このキャラクターの決死状態を無効にする。
飲むと死ななくなる禁断の秘薬。調岩笠は帝からこの蓬莱の薬を駿河の山で焼くよう命じられた。
(PR.103:藤原妹紅は調岩笠を殺害して蓬莱の薬を奪った。)
コメント
キャラクターを守る手段としてシンプルかつ強力であるものの、無効にできるのは
決死状態だけである。
疑惑の五芒星など決死状態以外の除去も多い昨今ではやや苦しいか。
しかしそれでも、セットされると『一度殺したくらいでは死なない』ので、
メイン
アタッカーやギミックの要などにこれがセットしておくと、相手に大きなプレッシャーを掛けることが可能かもしれない。
エラッタによる「ラストスペル」の追加で、術者さえいれば緊急回避カードにもなるようになった。
- 余り意味は無いが、効果は任意なので使わなくても良い。
- 2012/05/27付のエラッタでラストスペルとなり、また決死状態を無効にできるセット先がキャラクターカードからキャラクターになった。コンバットトリックとしての使用が可能になり、幻想生物などに付けられていても決死状態を無効にできるようになったので単純に強化されたと言えるだろう。
公式Q&Aより
- Q012.(自動γ)の効果で「決死状態になった場合」という効果は、(自動γ)の解決前に決死状態が無効になった場合でも解決することができますか?
- A012.いいえ、出来ません。(自動γ)の効果を解決する前に決死状態が無効になった場合、「決死状態になった」という事実が無効になります。なお、決死状態が無効になる前に解決した「決死状態になった場合」という効果が遡って無効になることはありません。
- コメント
- 先にこのカードで決死状態を無効にすることで、裏向きカードのパペットリッターのように「決死状態になった場合」に発生するデメリット系の(自動γ)を回避できる。ただし同時に複数の効果が発生した場合、ターンプレイヤーのカードの効果から先に解決するため、相手のターン、火焔猫 燐/5弾の攻撃を防御して決死状態になったキャラクターを救うことは出来ない。
関連
鬼符『ミッシングパワー』
《鬼符「ミッシングパワー」》
No.121 Spell <
第二弾>
NODE(3)/COST(1) 術者:伊吹 萃香
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕はこの効果の解決時にアクティブ状態の場合、「戦闘修正:+3/+3」、「貫通」、及び、以下の効果を得る。
「【(自動γ):
〔このキャラクター〕はディスカードフェイズの終了時にスリープ状態の場合、決死状態になる。】」
失われた鬼の力を一時に限り甦らせる。
(PR.027:幻想郷から失われた鬼の力、萃める力。)
コメント
また、
ディスカードフェイズ終了時にスリープであれば
決死状態にできるので、ディスカードフェイズ終了時以降に「除外」されてしまうデメリットを付与するカードと相性が良い。
- プレイの干渉で十六夜 咲夜/1弾などでスリープ状態にされると効果を発揮出来ない。
- 付与される(自動γ)はキャラクター効果であり、スペルカードの効果でもある。このため術者である符ノ壱“伊吹 萃香”は決死状態にならず、ノーコスト・ノーリスクで戦闘修正+3/+3と貫通を得られる。
- ディスカードフェイズ終了時までに覚醒が使用されるなどしてこのカードの効果を「適用できなくなった場合」、(自動γ)によって決死状態になることはない。
- 2009/07/25にテキスト修正が発表された。
- この変更により、このカードをプレイする時点ではアクティブ状態でなかろうと目標に取れるようになった。
- 以前のテキストの場合、「このカードを適用したキャラクターがスリープ状態になった場合、目標として不適切になるため効果の適用が終了してしまう」「結果として戦闘修正や貫通の付与すら無意味」となってしまうためと思われる。
関連
禁忌『フォービドゥンフルーツ』
《禁忌「フォービドゥンフルーツ」》
No.122 Spell <
第二弾>
NODE(3)/COST(2) 術者:フランドール・スカーレット
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなた〕はカード名称を1つ宣言する。〔全てのプレイヤーのデッキ〕と〔全てのプレイヤーの手札〕を公開し、宣言された名称と一致するカードを全てゲームから除外する。その後、デッキをシャッフルする。
エデンの園の中央部にあった、善悪を知る禁断の果実を食べたアダムとイヴは
楽園を追放された。
コメント
フランドール・スカーレットの
スペルカード。
互いのデッキ、手札にある「指定した名称のカード」をゲームから除外する。
このゲームの数少ないカード名を宣言するタイプのカード(キャラクター名や
種族を指定なら他にもある)。
当然ただ撃ってもまず当たらないので、相手のデッキの内容をある程度知っている必要がある。
サイドボード向けのカードだが、例えばデッキ破壊における
竹林の火事、コントロールデッキにおける
作戦阻止など、序盤に知った相手のデッキの傾向から必須カードを予想し封じる事も出来なくは無い。
またトーナメント環境から採用率の高いカードを指定しても良いが、自分も指定したカードを除外しなければならないので
作戦阻止のようなカードを指定する場合は注意が必要(例え積んでいなくとも、相手に「デッキに積んでいない」という情報を与える事になるため)。
情報戦や
光撃『シュート・ザ・ムーン』などの手札を確認出来る効果と相性が良く、これらと組み合わせる事で最低1枚はこのカードで落とせる。いわば残り2枚を除外するおまけが付いた
情報戦だが、手札に同じカードが2枚以上あればこのカード1枚でどちらも除外出来る為それ以上の効果にもなり得る。
例え手札に落としたいほどめぼしいカードが存在しなくても、相手の手札の内容を知る事は相手のデッキの必須カードを予想する上でも大きな補助となるだろう。
どこまでその不確定要素を割り切るかという点で使い方が問われるカードだが、しっかり使えばどれほど強力なカードでも一種類完全に封じる事が出来る為、強力なスペックを秘めた手札・デッキ破壊兼用カードである。
逆に言えば、デッキを組む上でこのカードの存在は最低限意識しなければならないという事でもある。直接的な対策カードとしては
閉ざされた瞳や
禁弾『カタディオプトリック』などによって手札・デッキどちらも守る事が可能。
構築のレベルでも、例えばキーカードを複数種類採用する、一枚のカードに大きく依存したコンボデッキは使わないなどである程度対策は可能。
またノードは除外の対象外なので、
紅葉狩りなどを用いて一時的にキーカードをノードに避難させる、という抜け道が存在する。
また、何の情報なしに適当に打っても、相手の手札とデッキすべてを確認することが可能と考えればこのノード、コストは非常に安いと言えるかもしれない(自分の手札とデッキも相手にばれるが)。
ただし、
根絶の登場から的確に相手のキーカードを抜き出さなければアド損になりやすくなってしまったので注意。あちらはこちらのデッキを見せる必要も無い。
- カード名称の宣言はプレイ時に行う。(Q&A049)
- このような宣言タイプのカードのお約束として、指定するカードの名称は『カードに印刷されている正式名称』を指定しなければならない。渾名、略称はもちろん、漢字の読みを知らなかったり間違えたりした場合も厳密にはNGとなる(瞋怒・黄泉平坂行路・鈴仙の各種スペルなど)。
ただ、東方である以上完全に統一するのは(特にスペルカードの「○○符」関連は)無理があるので、間違えた場合はまずジャッジと相談した方が無難かもしれない。
- 以前はサイドボードの常連といえるカードだったが、根絶の登場でその立場が危うい。やはり自分に影響が無い点とコマンドカードの差は大きいといえる。だがこちらの方は手札も対象に含み、さらに除外するのでより確実に「根絶」出来るのは流石というべきか。
- 相手のキーカードを根こそぎ除外出来てしまうため、デッキ内容が前もって分かってしまっている友達との戦いではあまり使わない方がいいかも知れない…
公式Q&Aより
- Q049.名称や種族などを宣言する必要がある効果の場合、その宣言はいつ行いますか?
- A049.目標の指定を行うタイミングで行います。(後ほどルールに追記します)
- コメント
- 相手は何を指名したのか判断してから対応することが出来る。自分のデッキにも手札にも入っていないカード名が宣言されたのであれば、禁弾『カタディオプトリック』が場に出ている場合などは、無効化しないのも選択肢として考えられる。
関連
式神『八雲 藍』
《式神「八雲 藍」》
No.123 Spell <
第二弾>
NODE(6)/COST(4) 術者:八雲 紫
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたのデッキ〕をすべて見て、「八雲 藍」1枚を抜き出し、あなたの場にアクティブ状態で出しても良い。その後、デッキをシャッフルする。
八雲紫の式神で九尾を持つ妖獣、八雲藍を呼び出す。
(SP-09:最強の妖怪、八雲紫が従えるのが妖獣の最高峰、八雲藍である。)
コメント
八雲 紫の
スペルカード。
デッキから「八雲 藍」を出す。珍しい専用サーチカードである。
八雲 藍/1弾自体はスペル、コマンドに対する耐性能力を持つ優秀なアタッカーであり、サーチ対象としては十分なスペックを持っている。
コスト自体は直に出すよりも1コスト高いが、デッキからアクティブ状態で場に出せるため、「サーチ代+
速攻付与」が1コストと思えばむしろ破格である。
また紫を術者に据えて使用すれば、いわばノーコストで8/10の戦闘力を持つ
八雲 藍/1弾が場に出る事になる。
そして効果で呼び出しているため
奇襲のように他のキャラクターと一緒にプレイする事が可能で、スペルカードなので
魔法研究で操作することも出来る。他にも
瞋怒を使われるより
ディゾルブスペルの方が被害が少ないという面での利点もある。
八雲 藍/1弾のアタッカーとしての優秀さを支える非常に強力なカードであり、紫を絡めたデッキは言わずもがな、彼女を主軸に据えたデッキならまず必須カードとして挙げられるカードであると言えよう。
惜しむらくはデッキしか対象に出来ない事。
このゲームで手札に引いてしまったカードを場に出さずにデッキに戻すには一苦労(
幽霊移民計画など)必要で、早期に
八雲 藍/1弾を3枚手札に引いてしまったり
マナチャージで落としてしまったりした場合はその強力な効果を生かす事が出来なくなってしまう。
転世『一条戻り橋』や
不可解な行動により、引いてしまった「八雲 藍」をデッキに戻すのが容易になったので使用するならセットでデッキに入れてみると使い勝手が向上する。
- 一応このカード自体も名称に「八雲 藍」を含む為、サーチして場に出す事が可能。しかし世界呪符を持たないため、一切の効果はない。
- イラストの藍がやけにふとましいと巷で評判らしい。
公式Q&Aより
- Q189.カードの効果で本来場に表向きで存在する事が不適切なカードが場に出た場合や、場のカードに表向きでセットされることが不適切なカードがセットされた場合、それらのカードはどのように扱いますか?
- A189.キャラクターカードと幻想生物の場合はキャラクターとなります。装備/場、世界呪符の場合は効果が有効になります。その他のカードの場合、そのまま場に残り続けますが、一切の効果を持たず、何の影響も及ぼしません。
(参考:IR-5.4 IR-5.5 IR-5.6 IR-6.1.8)
関連
※名称に「八雲 藍」を含むカード
花符『幻想郷の開花』
《花符「幻想郷の開花」》
No.124 Spell <
第二弾>
NODE(5)/COST(2) 術者:風見 幽香
効果範囲:その他
発動期間:世界呪符
【世界呪符】 維持コスト(1)
(自動γ):
あなたのターン開始時に、〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を、裏向きにして〔このカード〕にセットする。
(自動γ):
あなたのメンテナンスフェイズ開始時に、〔あなた〕はライフポイントをX得る。Xはこのカードにセットされている裏向きのカードの枚数に等しい。
幻想郷に溢れ出した強い生命力を持つ植物は、
あなたが生きるのに必要なものを与えるだろう。
コメント
風見 幽香の
スペルカード。
毎ターンライフポイントを回復し、その回復量もターンごとに1点ずつ増加していく
世界呪符。
回復量は1点から始まりターンごとに+1と実にスロースターター。
だが、ある程度以上セットカードが溜まえば加速度的にライフが増加していき、ダメージ量より回復量が上回りノーガードでもライフが減らないという悪夢のような状況を作り出す可能性も秘めている。
その意味で非常に危険な
世界呪符である。
解呪のような
破棄手段を用意するか、回復量が低いうちに決着を付ける、あるいは幽香を除去して
維持コストを無視出来なくさせ間接的に持久戦を封じるなどの対処をしなければ、手が付けられない事になる油断出来ないスペックを持っているのだ。
ただ、使われるとかなり厄介なこのカードだが、自分で使うとなるとやはりそのスロースターターぶりとライフ回復という要素そのものが持つ地味さが目に付く事になる。
上の例はあくまで回復量がダメージを上回った場合であり、またそこまで相手が殺し切れなかった場合の話なので、文字通り「された相手が悪い」という域にあるカードである。
いくらライフを得てもゲームに勝てるわけではないので、勝利に直結しない回りくどい性質もデッキ採用を躊躇わせている要員と言えるだろう。
奇跡『神の風』とのコンボによる完全封殺ロックコンボが有名だが、前述の通り時間さえ掛ければこのカードだけでもロックを掛ける事は可能であり、あくまでそれまでの時間を少々稼ぐぐらいの意味合いしかない。
どちらかと言えば、
解呪対策として
上白沢 慧音とのシナジーの方が重要であると言えるだろう。
なお、
大災厄とは致命的に相性が悪い。どんなに体力を稼いでもプレイ・解決を許してしまうとたちまちライフが5点になる。
こればかりは相手がそのようなデッキを使っていた時点で仕方が無い事なので諦めるしかないだろう。
- このゲームにライフの上限は無い(25点はあくまで初期値)。つまりその気になれば50点、70点と無尽蔵にライフを得る事も可能。
- 前述の通りスタートがかなり遅いが、参照する「裏向きのセットカード」はこのカードの効果によってセットされたものではなくても構わない。鬼火『超高密度燐禍術』をこのカードを目標にプレイし解決すると、次のターンには回復量が4となりスタートが遅いというデメリットを減らすことも可能。
- その効果の都合上、風見 幽香/5弾との相性が良い。
- 破滅の呼び声などのカードでこのカードのセットカードを除外し、一方的にアドバンテージを取ることも可能だが、現実味はないかも知れない。
関連
審判『十王裁判』
《審判「十王裁判」》
No.125 Spell <
第二弾>
NODE(6)/COST(1) 術者:四季映姫・ヤマザナドゥ
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔呪符カードがセットされているキャラクター全て〕を決死状態にする。
十王裁判は、
閻魔の宮殿にある浄玻璃鏡に映し出される生前の善悪を証拠として進められる。
コメント
恋符『マスタースパーク』と比べればかなり使いやすい全体除去であり、こちらのキャラクターの損害を最低限に留められるのがメリット。
ただ当然ながら対象に
呪符がセットされていなければどうしようも無いので、相手が
呪符を使ってくる場合を除き能動的に張りにいって巻き込むしかないのだが、そうなるとどうしても「相手のカード・ノード消費<こちらのカード・ノード消費」になってしまうのでアドバンテージを稼ぎ辛いのがネックとなる。ただ
呪符をばら撒きこのカードを使うだけでは、到底優位に立つ事は出来ない。
もちろん相手が
呪符を積極的に使う相手だった場合、五分~優位程度まで効果を伸ばす事は出来なくも無い。
ルナサ・プリズムリバー/1弾や「伊吹 萃香」全般などはその筆頭だろう。
- どちらかと言えば、このカードの為に呪符を積むというより呪符によってコントロールする仕上げにこのカードを据えるのが望ましい。より多く除去する事ばかりに固執して勝機を逃さないように。
関連
幽霊ちんどん屋
《幽霊ちんどん屋》
No.126 Command <
第二弾>
NODE(1)/COST(0)
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:持続
〔このカード〕があなたのターン中にプレイされた場合、以下の効果の1を、相手のターン中にプレイされた場合、以下の効果の2を解決する。
1.ターン終了時まで、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は、「戦闘修正:+2/-1」を得る。
2.ターン終了時まで、目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕は、「戦闘修正:-1/+2」を得る。
「これからお屋敷でお花見よ。私達は音楽で盛り上げるの」
コメント
自分のターンに使えば攻撃用、相手のターンに使えば防御用と、カード名に反してややトリッキーなカード。
コストパフォーマンスに優れ用途も意外と広い。
夜の王との違いはコスト1点分だが、まさにこの1点の差こそがこのカードのアイデンティティとも言える。
一見ピーキーに見えるが、実際に使ってみるとそれほどデメリットが目立つ事は少ない。
耐久1のアタッカーをこのカード単体で強化するような状況は少ないし、ブロッカーに戦闘破棄されやすくなる点も
鬼符『ミッシングパワー』や
神術『吸血鬼幻想』と組み合わせるなどで十分フォローが可能である。そうでなくても、コマンドカードという利便性から相手の虚を付きやすく、「防御宣言しないのを確認してから攻撃アップ」などが出来る点もこのカードの独壇場だろう。
また耐久力が減るという点を利用し、耐久1のアタッカーを敢えて自爆させて
ミニ八卦炉を使いまわしたり相手の
反転攻勢を無効化させるたりなどという使い方も出来なくは無い。
相手ターンに使う場合は言わずもがなである。ブロッカーとして運用する気が無いなら、コスト0で
人界剣『悟入幻想』などへの対策として機能する優秀なコマンドカードと成り得る。
確かに使い手の技量が問われるカードであるが、その分秘めるスペックは馬鹿に出来ないカードである。
関連
古の記憶
《古の記憶》
No.127 Command <
第二弾>
NODE(1)/COST(0)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔プレイヤー1人の冥界にあるキャラクターカード3枚〕をゲームから除外する。その後、〔あなた〕は1ドローする。
「この記録によれば、何者かが復活するみたいだけど・・・」
コメント
冥界からキャラクターを除外するカード。
キャラクターカード限定とはいえ、3枚カードを除外できるので、相手のデッキタイプによっては非常に大きな効果を挙げられるだろう。
例えば
の特定カードを除外すれば、大きなアドバンテージを得られるだろう。
また、3枚というそれなりの枚数を冥界から除外出来るので、
なども行えるか。
さらに1ドローが付いているので、最悪手札交換と思えばいい……かもしれない。
似たような効果を持つ
無縁塚に対し、除外能力はこちらの方が下だがやはり0コストで1ドローという取り回しやすさが大きなメリットとなっている。
どちらも一長一短であるため、デッキにあわせて選びたい。
- キャラクターカードが3枚未満の場合、適切に目標を指定することが出来ないためプレイできない。
- プレイ後に干渉で秘密結社などがプレイされた結果、このカードの解決時に「目標にしたキャラクターカード」のうち1枚でも存在しない場合、「目標不適切」により効果の解決に失敗する。
- 目標の「プレイヤー1人の冥界に~」ある。なので「相手の冥界から1枚除外、自分の冥界から2枚除外」というような事は出来ないので注意。
- あくまで目標は「冥界にあるキャラクターカード」でありプレイヤーではない。プレイヤーに「目標にならない」効果や「対象にならない」効果が適用されていても問題なくプレイできる。
関連
夜の王
《夜の王》
No.128 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕は「戦闘修正:+2/+2」を得る。
「本気で殺すわよ」
コメント
+2は意外と大きいので、攻撃にも防御にも使える。使うキャラクターの制限もない。
ある意味
幽霊ちんどん屋と互換関係にあり、こちらは汎用性の高さと使い勝手がウリ。
ただ、この程度の効果で汎用性云々を言うなら、役割意識をしっかりさせた上で素直にコストパフォーマンスに優れる
幽霊ちんどん屋や
鬼符『ミッシングパワー』などの上位カードを用いたいと思うのが常である。
それでもやはり他のカードと比べ半端であり、「とりあえず採用しておく」事でそれなりに仕事はしてくれるが、あくまでそれなり止まり、そんなカードである。
関連
三稜鏡
《三稜鏡》
No.129 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】
(自分ターン)(S):
〔あなたの冥界の上のカード1枚〕を、裏向きにしてあなたの場にアクティブ状態でセットする。以後、このカードはキャラクター「幻影(GRAZE0、0/1、種族:なし)」として扱う。
攻撃力(-2)/耐久力(-2)
「三稜鏡は光を通すと虹を作り出す。それを利用して風に色を塗ることが出来るんだ」
コメント
これらと比べると、キャラクターと組み合わせる必要があるとは言えそれ以外に必要な特定のカードが無い為、コンボに比較的自由度が高いという利点がある。
しかし、-2/-2という馬鹿に出来ないマイナス補正を持つ為、結局はセットするキャラクターの選択に難儀する事になる。
また生み出される
幻影が攻撃力0という点もネックで、これだけではいくら大量に展開してもブロッカーに当てる事しか出来ない。
先の二枚の場合も結局は
神術『吸血鬼幻想』のような全体強化と組み合わせる事が多くなるのでこれが致命的な欠点とまでは言えないものの、やはり「単体では何も出来ない」のとそうでないのとではプレッシャーが異なる。
それでも敢えてこのカードを使うならば、是非とも
彩符『彩光乱舞』と組み合わせて大量展開を狙いたい所。追加の
アクティブフェイズで起き上がったキャラクターを再び
エンドフェイズなどでスリープさせる事で、1ターンに2体展開が可能となる。
冥界のカードが存在する限りいくらでも場に出せる為、それを
アクティブ効果で加速させて最大限に活用する。これは、先の二枚には出来ないこのカード独自の芸当である。
そうやって大量に展開した幻影を、全体強化で攻撃力を持たせて総攻撃を掛けるか、
大妖怪降臨の餌にするなどに活用するかは自由である。
間違っても
疾風『風神少女』を使われて苦労して揃えたキャラクターを一掃される、などという事は無いようにしたい。
- 冥界のカードを幻影として場に出す為、小さな脱出劇や白玉楼の幻闘等で回収すると実質的に冥界のカードを手札に戻した事になる。
- 読みは「さんりょうきょう」。要するにプリズムの事。
関連
竹林の火事
《竹林の火事》
No.130 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔プレイヤー1人〕のデッキの上のカード4枚を破棄する。その後、あなたの場に「藤原 妹紅」がいる場合、更に4枚を破棄する。
「この辺で良く火の鳥を見かけるんですが、やっぱり火事の原因って・・・」
(テキスト修正@2011/03/13)
コメント
相手のデッキを4枚冥界に送る。
また藤原 妹紅がいるとさらに4枚冥界に送る。
使えば相手のデッキを削るというシンプルな効果のカードであり、このカードの登場により「デッキ破壊」というカテゴリがデッキ単位で組まれるようになったという意味で、このゲームにおける「デッキ破壊」の始祖とも言えるカード。
単体で用いる事も出来なくは無いが、大抵は藤原 妹紅とのコンボに期待して一緒に採用される。また安定性向上のために
符ノ壱“霧雨 魔理沙”も採用する。
前者はコスト面での軽さと場持ちのしやすさ、後者は単純な高い戦闘力と戦術によりブロッカーとして機能するという利点がある。
理論上、このカード3枚で最高24枚冥界へ送る事が出来る。
このゲームは原則的にデッキ50枚という制限があるのに加え、
マナチャージやグレイズ、各種ドローカードでデッキを自ら圧縮する事が多いので、
光の春や
幻幽『ジャック・ザ・ルドビレ』などと組み合わせれば能動的にデッキを削り切る事も不可能ではないだろう。
またデッキ破壊に特化したデッキを組む以外にも、耐久型のデッキで相手のデッキ枚数を減らす事で先にライブラリーアウトさせるという使い方もある。この場合わざわざ藤原 妹紅を場に据える必要性が無い為扱いやすい。
脱兎『フラスターエスケープ』で相手のキャラクターカードをデッキの上に置かせた後や、相手が
魔法研究を使用した後にこのカードを使う事で特定のカードを破棄するという使い方も出来なくはないが、掛かる手間や得るものの少なさから敢えて行う者は少ない。
- デッキの枚数が4枚未満の場合、効果の解決に失敗し1枚も冥界に送ることなく効果が終了してしまうので注意。纏めると次のようになる。
- こちらの場に藤原 妹紅がいる場合
- 8枚以上:8枚破棄]]、7~4枚:4枚破棄、4枚未満:解決失敗
- こちらの場に藤原 妹紅がいない場合
- このカードに限らず、ライブラリーアウト(山札切れ)は「ドロー出来なくなった瞬間」に判定されるので、このカードの効果によってデッキが0枚になってもその時点で勝敗は決しない。
公式Q&Aより
- Q114.「目標の〔プレイヤー1人のデッキの上のカードX枚〕」といった目標を指定する効果は、その効果の解決前にデッキの上のカードが破棄されるなどして指定した時と異なる状況になった場合、目標として不適切となり、効果の解決に失敗しますか?
- A114.いいえ、解決することが出来ます。目標となるのはあくまで「指定されたプレイヤーの山札の上のカードX枚」にあるカードのため、効果の解決時にデッキにX枚以上のカードがある場合は目標として適切です。
一方、「プレイヤー1人の冥界にあるカードX枚」や「ノードX枚」などを目標とする場合、具体的にどのカードを目標とするのかを最初に指定するため、解決時に指定されたカードが存在しない場合は目標不適切として解決に失敗します。- コメント
- たとえマナチャージなどでプレイ時と解決時の「上のカード4枚」の内容が一致せずとも、カードが4枚未満にならない限り、解決には成功するようだ。
関連
背水の陣
《背水の陣》
No.131 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(0)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕が持つ戦術を全て無効にする。
「くそ、背水の陣だ!」
コメント
だが、
速攻と
奇襲は事実上無効にできない。
速攻は、場に出るに際し効果を発揮する戦術であり、
奇襲はプレイ可能なタイミングについて効果を発揮する戦術だからである。
まだ場に出ていないカードは対象にとることはできないのだ。
- このカードは戦術の「効果」を無効化するのみで、記述自体は消えない(公式サイトQ&A-16参照) 。人形の効果を無効化しても人形の記述自体は消えないのでアリス・マーガトロイド/1弾は弱体化しないし、伝説を無効化しても記述は残るので神器をセットする事は可能。
- エラッタにより、コストが(2)→(0)となった。
関連
冥界一硬い盾
《冥界一硬い盾》
No.132 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(X)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、〔あなたの場のキャラクター全て〕は「戦闘修正:±0/+X」を得る。
「冥界一硬い盾、ごらんに入れましょう」
コメント
全体強化カード。自分の場のキャラクターの耐久力をX増加させる。
耐久力を1上げるのに1コスト、2上げるのに2コスト。それ以上となるととてもコストパフォーマンスに優れるとは言えず、また耐久力しか上げられないので単純な戦闘力強化としてはイマイチ頼りない。
単体キャラクターの防御力を上げたいだけならば
白楼剣の方がコスト・継続性的に優位なので、全体防御を考慮する場合向けだろうか。
その他の使い方があるとすれば、
お月見を使用することで攻撃にも利用することができる。
関連
ディゾルブスペル
《ディゾルブスペル》
No.133 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔プレイされたスペルカード1枚〕のプレイを無効とし、破棄する。その後、〔相手プレイヤー1人〕は1ドローする。
(自動β):
〔このカード〕のプレイは無効にできない。
「くそ、何だっていうんだ?」
コメント
範囲こそ狭いものの、その
(自動β)のおかげでこのカードの「プレイ」は決して無効にされない。
相手が
コントロールデッキであっても
作戦阻止や
是非曲直庁の威令によって無効合戦にならない。ほぼ確実に相手のスペルカードを無効化できる点が大きなウリである。
また、このテキスト故に定義にカウンター効果を持つ【
ラストワード】をカウンターできる数少ないカードになっている。ラストワードが登場したのはこのカードよりも随分と後であるが原作再現といったところか。
しかしいいことばかりではない。確実なカウンターの代償として、相手に1ドローを許す。たかが1ドロー、されど1ドロー。大会などで華麗なるトップドローを決められたことのあるプレイヤーは、これがどれだけ恐怖なのか分かるかもしれない。
そうでなくても、カウンターとして「相手のカードと1対1交換」が出来ず、相手にアドバンテージを与えてしまうこのカードはうかつに乱用は出来ない。下手な使い方をせず、何を無効にするべきかをしっかり考えて
プレイするべきだろう。
- エラッタによりコストが(0)→(1)になった。
- 一時期は魔力掌握や是非曲直庁の威令の登場でほぼ姿を消していた。それだけアドバンテージというものは重い。
- 干渉で運命のダークサイドをプレイし解決できれば、このカードによるドロー効果をハンデスに置換でき、カードアドバンテージを失わずに済む。もっとも運命のダークサイドは無効化されうるし、コストを考えるとあまり有用とは言えないが。
- ある意味抵抗持ちのご先祖様といえるカード。
- 特に黎明期では、致命的なカードをこのカードでカウンターしたら干渉で魔法研究され、同じカードを「今引き」されるという「お約束」があった。それでも使われたのは、スペルカードを止められるのがこのカード以外では重い断罪裁判と用途が限定されがちな対抗魔術しかなかったからである。
公式Q&Aより
- Q122.「No.445 カタディオプトリック」で、「プレイを無効にされない」効果を持つカードによってプレイヤーが対象になる場合、その効果は無効に出来ませんか?
- A122.いいえ、無効になります。プレイそのものは無効にされませんが、効果の解決に入った時点でプレイヤーが対象になった場合は効果が無効にされ、解決に失敗します。
- コメント
- 「プレイを無効にされない」とは作戦阻止などで「プレイ自体を無かったことにされることはない」という効果。「カードの効果そのものを無効にする」ことは可能であるということ。
関連
魔法研究
《魔法研究》
No.134 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(0)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたのデッキ〕を全て見て、スペルカード1枚を抜き出しても良い。その後、デッキをシャッフルし、抜き出したカードを相手プレイヤーに見せてからデッキの上に置く。
「えぇーと、簡単に素材のアクを取り除く調理法は・・・」
コメント
スペルカード限定のサーチカード。
厳密に言えばデッキ操作カードであり、ドロー自体は自力で引かなければならない。
スペルカードであるならどのようなカードでも、コスト0で確実に手札に加える事が出来る。
スペルはコンボのギミックに組み込まれる事が多く、そうでなくても除去や大量ドロー、
神器やリセットボタンなど全体的に派手な効果を持つカードが多い。
それらをコスト0で、その場の状況に合わせて適宜手札に加えられるこのカードは、デッキに非常に大きな安定性をもたらす。このゲーム自体が他の種類のサーチカードが控え目である事もあり、デッキによっては必須カードとして扱われる事も多い。
ただ、前述の通りあくまでデッキトップに持って行くだけであり、手札に加える為には自力でドローしなければならない。
つまりドローフェイズの規定のドローで引くつもりなら手札一枚分の損になり、そして使ってすぐ引けるわけでは無い為速効性に欠けるという欠点がある。
なので
強引な取引などと組み合わせて速効性をフォローしつつカード消費分を相殺する、などの工夫が成される事が多い。
またデッキの早さを重視した場合や、逆に終盤の無駄ドローを予防する為に敢えて採用しない、あるいは採用しなくても良いようなデッキ構築を心掛けるという戦術も存在する。
イラストはグランゾートED曲のパロディなのだが誰にも気付いてもらえず寂しい思いをしているらしい。
- あまり大差は無いが、極力相手へ与える情報を制限する為にドローフェイズや強引な取引などのドローカードの直前に使うのがセオリーとなる。とはいえ逆にそれを破る事で相手に情報を与え、ブラフとして活用するというテクニックもあるので状況次第だが。
- このカードの存在もあり、「スペルカードである」という要素がしばしばメリットと同義として扱われる。それぐらいサーチカードの影響力は高い。
関連
兎角同盟
《兎角同盟》
No.135 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(0)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなたの冥界にある「種族:獣」を持つキャラクターカード3枚まで〕を選んで抜き出し、裏向きにしてあなたのノードにスリープ状態で加えても良い。
「現状に満足せず、常に向上心を持って行動するのよ」
コメント
ノード加速カードとしてはキャラクターが冥界になければ使えないという使用条件が大きなネックだが、条件さえ満たせば一度に最大3枚ものノードを手軽に増やす事が出来る。
またコマンドカードである為プレイするタイミングを選ばず、他のカードのプレイを邪魔しないという使い勝手の良さも利点。
そのままでは使い辛いが、
黄泉の舟とのコンボで比較的早い段階から即効性あるノード加速が可能。
また軽量な獣キャラクターの
玉兎/5弾や
黒猫/10弾などを多くデッキに入れる事で、発動条件を満たし易くさせる事も出来る。
これ自体のプレイを目的とするよりは、むしろ種族統一デッキにおいて同じ
種族:獣を条件に持つカードを活用する為の補助的な役割として活躍するカードであると言えるだろう。
関連
幸せのお賽銭箱
《幸せのお賽銭箱》
No.136 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動γ):
あなたのターン開始時に〔あなた〕は(1)支払っても良い。支払わない場合、あなたは1ダメージを受ける。
「お賽銭の集金に参りましたぁ♥」
コメント
コストを払わないと1ダメージ受けてしまう地味に厄介なカード。
序盤でコストを支払うか、1ダメージを受けるか、相手のノードを良く見ておこう。
デッキの方向性の情報、謀略を垣間見る事が出来る。
更にこの効果は重複する為、3枚相手に付ければコストとライフポイントはじわりじわりと減っていくだろう。
ダメージとして受けることになるので
常闇は破棄されてしまう。
攻撃の抑制のためにそちらを用いている場合は注意しよう。
関連
破壊の目
《破壊の目》
No.137 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔装備カードまたは【装備/場】を持つカード1枚〕を破棄する。
「きゅっとしてドカーン」
コメント
装備であれば
神器であっても破棄する事が出来る。
また
装備/場のカードも破棄出来る数少ないカード。
特に
伝説持ちを主軸にした
神器によるアタックを対策する際に有効で、他にも
楼観剣や
人魂灯ロック、
光学迷彩スーツなどに対しても刺さるだろう。
解呪と比べ若干汎用性に難がある感は否めないが、その分上手く噛み合った場合こちらの方が高い効果を上げられる事が多い。
- 装備のセットに干渉して撃っても、まだ場に出ていない為破棄する事は出来ない。
- 2008年11月30日のエラッタにより「または【装備/場】」の一文が追加された(というより第五弾で新しく登場するカテゴリに合わせた)。
関連
紅魔館
《紅魔館》
No.138 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:瞬間
【自分ターン1枚制限】
以下の効果から1つを選んで解決する。
1.目標の〔キャラクター1枚〕に2ダメージを与える。
2.目標の〔プレイヤー1人〕に1ダメージを与える。
(自動β):
メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕をゲームから除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「紅魔館」1枚〕を手札に戻す。
「あなたもこの館に雇われたのかしら?」
コメント
霧の湖の畔に建てられた
悪魔の棲む洋館。
キャラクターに2点、またはプレイヤーに1点のダメージを与える
火力カード。
また
博麗神社・
白玉楼などと共に冥界回収能力を持つカードの一つ(詳しくは後述)。
そして、このカードには
博麗神社や
白玉楼なども持つ特殊な条件の回収能力を持つ。
「冥界に2枚このカードがあると、1枚を除外し1枚を手札に加える」ということなので、1枚を冥界に置いておいたりプレイしたりなどすれば、その後に使うこのカードの布石として機能するということである。
フル活用すれば最高5回分プレイ出来るのだ。
普通にプレイしてから2枚目、3枚目のプレイ後に回収したり、1枚目を遠慮無くノードに伏せることが出来るので、そういう使い方を視野に入れた運用が可能となる。
2点
火力で
除去出来るキャラクターは限られる為、あまり積極的に使えるカードではないが、他のカードには出来ない事が出来る面白いカードではあるか。
地味にプレイヤーへのダメージも選択する事が可能。
ダメージは1点と頼りないが、回収能力をフルに活用すれば2~3点は頑張れるので最後のトドメに使えない事も無い。
- 回収能力は、メンテナンスフェイズ中ならいつでも宣言できる。よってメンテナンスフェイズ中にプレイ→作戦阻止とされてもすでに1枚以上冥界に「紅魔館」があれば即座に回収、またプレイが出来たりもする。プレイが無効にされた場合は、プレイできなかったことになるのでターン1枚制限には数えられない。
- 冥界から回収するのを忘れてしまいがちであるが、だからといって冥界からこのカードだけ抜き出してわかりやすくする、といった行為はルール違反であるのでやってはいけない(冥界の順序は変更不可)。
- 2011/07/01に行われたルール改定前は、このカードと似た(自動β)を持つカードを無限に使いまわせるという恐ろしい挙動が起こっていた。簡単に説明すると除外状態にしたカードを手札に戻せるというもの。詳しくは無限塚で。
関連
陰陽玉
《陰陽玉》
No.139 Command <
第二弾>
NODE(3)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】
(自動γ):
〔このキャラクター〕が攻撃を行う場合、〔あなた〕は(1)支払っても良い。支払った場合、目標の〔プレイヤー1人、またはキャラクター1枚〕に1ダメージを与える。
攻撃力(-)/耐久力(+2)
「逃がすわけないでしょう」
コメント
カードのプレイに(1)、能力の使用の(1)と、コストこそ必要となるが、条件さえ満たせば継続的にプレイヤーやキャラクターにダメージを与えることができる。
低グレイズ型の速攻デッキには耐久力1のキャラクターが多いので、そのようなデッキが相手の場合はかなりのアドバンテージが期待できる。
楼観剣と異なり、装備したキャラクターのダメージがプレイヤーに通らなくなるということがないのも魅力と言える。
関連
常闇
《常闇》
No.140 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(0)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:呪符
【呪符】
(自動α):
〔このキャラクター〕は攻撃を行うことが出来ない。また、攻撃が行われている場合、直ちにその攻撃を取り消す。
(自動γ):
〔いずれかのプレイヤー〕がダメージを受けた場合、〔このキャラクターにセットされている「常闇」全て〕を破棄する。
「お化けも出るし、たまんないわ」
コメント
セットされたキャラクターの攻撃を封じる妨害
呪符。
だが、あらゆるライフダメージに誘発して自壊してしまうというデメリットを持つ。
コマンドカードであり、相手の攻撃宣言後に貼り付けても有効なので、相手キャラクターの攻撃を一回だけ防ぐカウンターカード的な使い方をする限りにおいてはそれなりに使いやすい。
コストも0で、仮にその後他のアタッカーによる攻撃や火力カードによるプレイヤーへのライフダメージなどで自壊してしまっても、少なくとも貼り付けられたキャラクターは
スリープ状態なので次のターンまで攻撃してくる事は無いからである。
白玉楼の幻闘や
館に棲むモノのようにカード消費を強いるわけでは無いのが大きなネックだが、使いやすさと天秤に掛ければ必要経費と割り切れるだろう。
ただ、対象のキャラクターをしばらく「足止め」させるとなると話は別で、どんな要因によって自壊するかも分からないこのカードにキャラクター一体の妨害を頼るのは非常に心許ない。
また同様の使い方で汎用性・確実性で上位となる
秘術『グレイソーマタージ』がある為、このカードがコマンドカードであるという事を差し引いてもこちらを選ぶ理由がほとんど無いというのが正直な所である。
審判『十王裁判』とのコンボを前提とした
呪符メインのコントロールデッキなら、コストが低いコマンド
呪符である為使い道もあるが、やはりダメージによって自壊してしまうという不安定さが大きく評価を下げてしまっていると言えるだろう。
- 「ライフポイントを支払う」はダメージではない。
- このカードを貼り付けられたキャラクターは「攻撃することが出来ない」だけであり、防御は普通に行う事が出来る。
関連
人形の森
《人形の森》
No.141 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(2)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔このカード〕はメンテナンスフェイズにしかプレイできない。このターンのドローフェイズをスキップし、〔あなた〕は1ドローする。
「今日は・・・ずっと一緒よ・・・・・・・・・」
コメント
使用ターンのドローフェイズをスキップするコマンド。
また使用後に1ドローが付いてくる。
相手ターンに使う事で、相手のドローを一回妨害する事が出来る。
なおかつ、こちらはこのカードの消費分のカードをドロー出来る為、カード取引としては1枚分のアドバンテージになる。
言うなれば
強引な取引の亜種であり、あちらは「手札が増える」という単純な効果ゆえにどのような状況でも手堅く効果を発揮するのに対し、こちらは相手の現状の手札に固定してしまうので行動し辛くさせるという非常に攻撃的な効果となっている。
またドローフェイズの直前に使われた
魔法研究に対して使う、というような事も出来る。
あくまで次のターンまで時間を稼ぐに過ぎないが、大きく計算を狂わせる事は可能だろう。
記載の都合上、自分のドローフェイズを飛ばすことも出来る。
管霊『ヒノファンタズム』を維持している最中でもこれによってカードをドローすることが可能であるが、その場合このカードの消費分から1枚分の損になってしまうので現実的ではない。
- 病んだ瞳のアリスに心奪われるプレイヤーが後を絶たないとか。
- エラッタにより、コストが(1)→(2)になった。
関連
瞋怒
《瞋怒》
No.142 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔プレイされたキャラクターカード1枚〕のプレイを無効とし、破棄する。
「この世から出てってほしいのよ」
(SP-25:「あなた、殺人犯ね」
「一人までなら大量殺人犯じゃないから大丈夫よ」)
コメント
読み方は「しんぬ」または「しんど」。主に前者で呼ばれる事が多い。
作戦阻止、
ディゾルブスペルと並ぶ特定カウンターのひとつで、これはキャラクター専用。
他の2枚と比べノードが一回り高くなっているが、その分書いてあることは非常に強力。
何故なら
死符『ギャストリドリーム』と同様キャラクターを種族・戦闘力問わず無力化出来るカードでありながら、非常に安価だからである。プレイするタイミングさえしっかり捉えられればいかなるキャラクターであってもコスト1点で1対1交換が出来るという破格の性能となるのだ。
相手キャラクターのプレイコストによっては多量のノードアドバンテージを得る事も可能。
またプレイ自体を無効化するため、「プレイされて場に出た場合」という
自動効果を防げる。
十六夜 咲夜/1弾他多数のキャラクターに対する回答になり得るのも、その強さを支えていると言えるだろう。
ただしこの場合「プレイした扱いになっていない」ため、そのターンに再度キャラクターカードをプレイできることに注意。
特にコントロールデッキ同士の対戦では、
霧雨 魔理沙/1弾などの厄介な
マナチャージ持ちの
プレイを無効化出来るこのカードを出せる「ノード4枚」に先に持っていけるかどうかである程度の有利不利が決まってしまうと言われているほど。
またカウンターカードとして見た場合、どのようなデッキでも大体刺さる他二枚に比べ、キャラクターのプレイというデッキによって割と個人差が出やすい要素を対象としているのがネックになる事がある。
特にコントロールデッキを相手にする場合などは、前述の
マナチャージ持ちのプレイを許してしまうと手札に腐ってしまいがちである。
それでも十分強力な汎用性とコスト対効果を持ったカードであり、特に大型キャラクターを主軸に据えたデッキでは必ず対策を講じておく必要性があるカードの一つである。
- 八雲 藍/1弾などの「(自動α)~コマンドカードの効果の目標にならない」というような記述を持つキャラクターでも無効化し、破棄する事が出来る。これは(自動α)が場に出ているときにのみ効果を発揮するためである。(自動)も参照のこと。
- 幻想生物はカードプレイ時はスペルカードなので、このカードでは無効に出来ない。
- 上白沢 慧音(白沢)/3弾の一つ目のテキストのような(自動β)で場に出るカードに対してはこのカードを使用することは出来ない。自動効果に対しては干渉できないし、そもそもそれらはプレイではないからである。
関連
博麗神社
《博麗神社》
No.143 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔キャラクター1枚〕はコマンドカードの効果の目標にならない。
(自動β):
メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕をゲームから除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「博麗神社」1枚〕を手札に戻す。
「今、お賽銭箱に葉っぱ入れなかった?」
コメント
キャラクター一体にコマンドカードへの耐性を持たせる。
また
紅魔館・
白玉楼などと共に冥界回収能力を持つカードの一つ(詳細は
紅魔館の項)。
いわば
作戦阻止の亜種であり、キャラクターを目標とするコマンドカードのみにしか効果を発揮せず、
作戦阻止と比べて一回りノードが大きい。
またその代わりと言っては何だが、冥界から回収出来る能力が付いている。
カウンターカードとしては冥界回収能力によりアドバンテージを維持しつつキャラクターを守ったり行動を妨害したり出来る為、上手く立ち回ればかなりいやらしい存在になるカードであると言えるだろう。
逆に言えば、この能力を視野に入れない限り
作戦阻止を超える事はまず不可能であり、安定性を重視するなら敬遠されがちなカードではある。
- より軽く目標ではなく対象に取られなくなる聡慧なる守護者の登場でこのカードの立場はほとんど無くなってしまった。冥界回収効果で差を付けたい所だが…
関連
※「博麗神社」を参照するカード
白玉楼
《白玉楼》
No.144 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(1)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:持続
ターン終了時まで、目標の〔「種族:幽霊」を持つキャラクター1枚〕は「戦闘修正:+3/+3」を得る。
(自動β):
メンテナンスフェイズに〔あなたの冥界にあるこのカード〕をゲームから除外しても良い。除外した場合、〔あなたの冥界にある「白玉楼」1枚〕を手札に戻す。
「あの世はいつも賑やかで華やかな処だわ」
コメント
他のカードと同様に
冥界からの回収能力を供えるが、単体でも十分強力なスペックなので、無理して使う必要はない。
もちろん
人界剣『悟入幻想』などからキャラクターを守る際に心理的な余裕が出来るのはプラスと言えるが。
ただ
神術『吸血鬼幻想』の影響下では使う事が出来なくなり、
種族:幽霊軸の速攻デッキとの相性が悪いのは痛いと言えるか。
コストは安いが、必要ノードはそこそこ高い4ノードなのも辛い。
- 名称に「白玉楼」を含んでいるので白玉楼の幻闘を回収しても良い。ただし、除外するカードは「このカード」と指定されている点に注意。
関連
白玉楼の幻闘
《白玉楼の幻闘》
No.145 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(2)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
目標の〔攻撃を行っているキャラクター1枚〕をそのプレイヤーの手札に戻す。
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ!」
コメント
相手の攻撃キャラクターをバウンスさせるカード。
カウンターカード的な使い方をするカードで、文字通り手札が壁となって相手の攻撃を防いでくれる。
同系統のカードである
館に棲むモノと比べ、確定で相手の攻撃キャラクターを妨害する事が出来るのが利点。
除去では無くバウンスなので一時凌ぎにしかならないが、高いコストを支払って出した大型キャラクターに対してならそれなりにアドバンテージを稼ぐ事が出来るだろう。また
神槍『スピア・ザ・グングニル』のようなセットカードによって強化している場合、それを剥がすという意味でも効果を発揮する。
他にも
情報戦などの
ハンデスと組み合わせたり、
瞋怒と組み合わせるなどすれば一応破棄させる事も出来なくは無い。
逆に低コストアタッカーや複数のアタッカーによる攻撃などには通用し辛く、
奇襲・
速攻持ちアタッカーに関しては使用ターンにもう一度攻撃される事さえある。
相手のデッキを選ぶカードであるのは否めないだろう。
- 2008年5月2日より、ルールサマリー加筆に伴うテキスト変更が加えられた。
- 名称のルール上白玉楼の(自動β)で回収することが可能。
関連
草薙剣
《草薙剣》
No.146 Command <
第二弾>
NODE(4)/COST(2)
効果範囲:目標のカードに及ぶ効果
発動期間:装備
【装備】 神器
(自動γ):
〔このキャラクター〕が戦闘によって相手キャラクターを決死状態にした場合、〔戦闘を行った相手キャラクター〕は破棄される代わりに本来のプレイヤーのデッキの上に戻る。
攻撃力(+3)/耐久力(+4)
「緋々色金で出来た剣・・・外の世界を変えてしまう程の、怖ろしく希少な品だ・・・」
(SP-26:「良い物だと言っている」)
コメント
古事記にも登場する緋緋色金で作られた由緒正しき
三種の神器のひとつ。
東方香霖堂によると、魔理沙の家に転がっていた物を霖之助が回収したことになっている。
VISIONにおける他の神器と比較すると、コマンドカードであり奇襲性が高いことと、プレイするコストが低いことが魅力である。上昇する戦闘力の合計値は同じ。
攻撃力の上昇値こそ劣るものの、耐久力の上昇値が高く、付与される自動効果によって相手プレイヤーのドローが停止してしまうためゲームの制圧力が高いといえる。
しかしながら、主に攻撃用途として使用する場合を考えると、その自動効果ゆえに注意すべき点がある。
相手の場に
上海人形か、
蓬莱人形がいると、1ターンおきにだが、相手はドローを止めることなく延々と防御し続けられるからだ。2体以上いる場合は毎ターンブロックしつづけられてしまう。こういった事態を防ぐためにも、
死神『ヒガンルトゥール』や
疾風『風神少女』を用意しておきたい。
防御する場合を考えると、ただいるだけでも十分いやらしいが、
鈴仙・優曇華院・イナバ/1弾とのシナジーによって2コストで相手のドローを止めることも可能である。
関連
無限刻
《無限刻》
No.147 Command <
第二弾>
NODE(5)/COST(1)
効果範囲:目標を取らず、複数のカードに及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔あなた〕は2ダメージを受ける。その後、〔場のアクティブ状態のカード3枚〕をスリープ状態にする。
「私にとっての時間が無限なだけ」
コメント
3枚のカードを一度にスリープ状態ににさせる
コマンド。
使用には2点のライフが必要だが、その効果は高く、相手の攻撃キャラクターの数を減らしたり、ひいては自分のキャラによる攻撃を通すための風穴を開ける手段となる。
〔場のアクティブ状態のカード3枚〕は目標ではなく対象である。
このため、その指定は効果の解決時に行う。
プレイ時に適切に指定出来そうに無くてもいい反面、解決時に場に
アクティブ状態のカードが3枚なければ2ダメージだけ受けることになる。
また、必ず3枚のカードを選ばなければならない点に注意。
相手の場のカードが3枚未満であるならば、自分の場からも選択しなければならない。
- ノードは場ではないため、ノードのカードを指定することは出来ない。
- 効果の解決時に、〔場のアクティブ状態のカード3枚〕を適切に指定できない場合でも2ダメージは受ける。→対象
公式Q&Aより
- Q030.「スリープ状態にする」という効果は、既にスリープ状態のカードを対象にすることは出来ますか?
- A030.「アクティブ状態のカード」等といった条件がついていなければ、出来ます。ただし、このカードの効果によってスリープ状態にしていないため、効果の解決に失敗したと見なします。そのため、「スリープ状態にする。その後~」といった効果の場合は「その後」以下は解決出来ません。
- コメント
- このカードの場合「アクティブ状態の」という指定があるため、スリープ状態のカードを対象にすることは出来ない。
- Q066.「その後」、「その場合」以降に対象や目標を指定する効果の場合、どのタイミングで指定しますか?
- A066.「その後」「その場合」以降に書かれていた場合でも、通常どおり指定します。つまり、対象の場合、その効果の解決開始時に指定します。目標の場合はプレイ時にしています。
- Q192.「Xダメージを受ける(与える)。その後~」という旨の効果は、Xダメージが無効にされた場合や加減された場合は「その後」以降は解決出来ますか?
- A192.ダメージが無効になった場合やダメージを受ける対象が「ダメージを受けない」効果を受けている場合は、ダメージ自体が発生しないため条件を満たせず「その後」以降は解決出来ません。
一方、効果によりダメージが加減される場合、ダメージ自体は適用されているためその後の加減に関わらず(仮に0ダメージ以下に軽減された場合でも)「その後」以降の効果は解決出来ます。
なお補足として0ダメージというダメージは存在しません。そのため「ダメージを与えた(受けた)場合」が条件の効果は軽減の結果0ダメージ以下になった場合は解決出来ません。- コメント
- 森羅結界などでダメージを無効にしてしまった場合はその後以降が解決できなくなるが、マナシールドでダメージを2減らし0にした場合は、スリープ状態にする効果を解決出来る。
関連
少女密室
《少女密室》
No.148 Command <
第二弾>
NODE(2)/COST(1)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:持続
この干渉の終了時まで、〔あなた〕は〔あなたの場のカードを目標にしているコマンドカード、またはキャラクター効果〕の目標を、任意で変更する。但し、この効果では不適正な目標に変更することは出来ない。また、1つの効果に対しては1度までしか目標を変更できない。
「私たちの邪魔をするというなら・・・」
(SP-31:「そこに居るのは誰?」)
コメント
こちらの場のカードを目標にしている、
コマンド、キャラクター効果の目標を変更する。
鍵山 雛/3弾同様、「目標不適切」なものに目標を変更することは出来ない。
「攻撃キャラクター」を目標に取るものについては、他に攻撃キャラクターが存在しないので同じキャラクターを目標に取り直すだけになる事に注意。
館に棲むモノや
白玉楼の幻闘に対しては使うだけ無駄になってしまう。
スペルに対して使用できないため使いどころが難しいが、
コマンド呪符に対してならば効果的か。
幸せのお賽銭箱を使用者の幸せのために使ってあげたりとか。
ちなみに目標を変更してもそのカードをプレイしたりセットしたりしたのが少女密室のプレイヤーになったりはしないため、相手の
離反工作の目標を相手のキャラクターに変更しても、奪ったりは出来ない。(5コストを1コストで帳消しにしたと思えば良い)
Q027.
キャラクターカードのプレイに干渉して「No.148 少女密室」をプレイして解決した場合、
そのキャラクターの持つ「場に出た時」に適用される自動効果の目標を変更することは出来ますか?
A027.
はい、出来ます。(ルールリファレンス「干渉」を参照ください。)
という裁定が下されており、
符ノ壱“八雲 紫” や
西行寺 幽々子/5弾などのプレイに干渉して打つことで、相手の指定したキャラクターから目標を変更できる。
しかし、
符ノ壱“八雲 紫” の
自動効果の目標は(紫から見た)〔相手の場のキャラクター1枚〕であるため、結局自分の場のキャラクターしか選べない。せいぜい弱いキャラクターを身代わりにする程度……。
しかしノード、コストが低いので一種の緊急回避カードであると考えれば良い悪くない。また、状況次第では下手なカウンターよりも質の悪い働きも見せてくれる。
例)
緑眼のジェラシー
相手のキャラクターに目標を変更した場合、相手の場、手札共々ディスアドバンテージは尋常ではないだろう
また、目標を変更できるのはこの干渉の間このカードより前にプレイされたカードのみであることに注意。逆に言えばこの干渉の間にプレイされたカードなら、どの効果(自分の場のカードを目標にとる効果)も一回ずつ変更できるということである。
余談だが、このカード自体は目標を取らず、「この干渉での目標をとる効果のコマンドとキャラクター効果」を対象に取っているカードである。
よって、
八雲 藍/1弾や
精神統一などの「相手のカードの目標、対象にならない」効果を持つカードのも適用できる。(自分のカードの目標、対象として処理される為)
- エラッタにより、ノードが(5)→(2)になり使いやすくなった。
- テキスト修正により記述が変わった。
関連
反転攻勢
《反転攻勢》
No.149 Command <
第二弾>
NODE(5)/COST(3)
効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果
発動期間:瞬間
〔このカード〕は相手キャラクターの攻撃に対する直接の干渉でのみプレイできる。〔あなたのデッキ〕をすべて見て、キャラクターカード1枚を抜き出し、スリープ状態で場に出し、そのキャラクターで防御する。この効果で場に出たキャラクターは以下の効果を得る。
「【(自動γ):
このターンの終了時、〔このキャラクター〕を決死状態にする。】」
「妹の遊び相手に丁度いいかしら?」
(SP-38:「甘いわ!そこの紅白!」)
コメント
キャラクター1枚をデッキから場に出し、防御させるカード。
呼び出したキャラクターはターン終了時に
決死状態となる。
普通に大型キャラクターを場に出して防御するだけでも、
死符『ギャストリドリーム』と同等のコスト。場にいないキャラクターを呼び出せる上
コマンドカードであるため奇襲性に優れ、どれほど重いキャラクターを呼び出してもコスト3で済む。
しかし、
術者によるコストの無視が出来ないし、カードアドバンテージを失うためホイホイ使えるものではない。
また、あくまで戦闘をさせるだけなので、場に出すキャラクターが攻撃キャラクターよりも強くなくては意味がない。
レミリア・スカーレット/1弾のような優秀な
戦術を持つキャラクターや
夜の王のような
コマンドカードによる強化で、出したキャラクターが一方的に
決死状態にされてしまうという可能性が拭い切れないのもネックである。
デッキから直接場に出せるので
サーチ手段としても優秀だが、ターン終了時に
決死状態になること、相手が攻撃しなければプレイ出来ない確実性に欠けるというのもマイナス。
それ以外のキャラの場合は、冥界にいる事が条件となるカードで無い限り
秘密結社や
リザレクション、
風祝の奇跡と組み合わせる必要があるが、どちらにしろ相手の攻撃宣言に依存しているのは変わらないため、あくまで選択肢の一つ程度に考えておくと良い。
逆に上述のカードのうちいずれかを持っていれば、コスト3の
サーチカードと言えなくもない。
〔このカード〕は相手キャラクターの攻撃に対する直接の干渉でのみプレイできる
という記述にも注意しなくてはいけない。反転攻勢をプレイするということは、他のキャラクターで防御を行うことが出来なくなるということ。
この流れについては
干渉の項目で
白玉楼の幻闘を例に説明されているのでそちらを参照されたし。
- 反転攻勢のプレイが解決されるまで、キャラクターは場に出ない。嫉視する夜叉などのコマンド除去に強い一方、カウンターに弱い。
- エラッタにより、場に出たキャラクターがターン終了時に決死状態になるように。
- 効率は微妙だが、ターン終了時に決死状態になるので、呼び出した後にキャラクターが生き残っているならばリーインカーネイションを使い、デッキから手札に加えてしまっても良いかもしれない。
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紅い飼い主
《紅い飼い主》
No.150 Command <
第二弾>
NODE(6)/COST(2)
効果範囲:複数の効果を持つカード
発動期間:瞬間
〔このカード〕はメンテナンスフェイズにしかプレイできない。目標の〔あなたの場のキャラクター1枚〕を破棄する。その後、以下の効果から1つを選んで解決する。
1.〔この効果で破棄したキャラクターと同じ種族を持つキャラクター1枚〕を破棄する。
2.〔あなた〕は(2)支払う。その後、〔相手プレイヤー1人〕にXダメージを与える。Xはこの効果で破棄したキャラクターの本来の攻撃力に等しい。
「咲夜、ここは手加減無しよ」
コメント
リニューアル前の
第二弾のパッケージイラストをそのまま採用したコマンドカード。
自分の場のキャラクター一体を破棄し、2つの効果のうち1つを選んで解決する。
1番目の効果は
種族を限定した除去。
この効果は目標を取っていない
破棄効果であるため、同じ種族のキャラクターさえ用意できるならば除去能力はかなり高い部類に入る。
目標に取れない
古明地 こいし/5弾、決死状態にならない
嫦娥のような除去しにくいキャラクターを除去可能である。
しかし、自分は手札のこのカードと、場のキャラクター1枚の合計2枚を消費しているのに対し、除去できるキャラクターは1枚のみ。アドバンテージ的には損をしてしまっている。
さらに同じ種族のキャラクターを用意しなければ除去できないという根本的な問題もあるため、やや使いにくい。どうしてもという時のおまけ程度に考えるのが無難だろう。
2番目の効果は相手プレイヤーへのバーン効果。
こちらがこのカードのメインの使用方法になるだろう。
八意 永琳/1弾とは、
永琳砲という言葉が生み出される程度には相性が良い。
蓬莱山 輝夜/1弾でサーチ、そのままこのカードで射出、さらにもう一度サーチといった芸当が可能である。
またダメージを与える時に参照するのは「本来の攻撃力」であるため、
蓬莱山 輝夜/1弾がいても、問題なく相手プレイヤーに8ダメージを飛ばせるのだ。
ただし、2の効果を解決するには追加の(2)コストが要求されるため、実質4コスト。実際には連射するのはコスト的に厳しいだろう。
それでも場の維持が比較的簡単に出来るため、揃いさえすれば効果は絶大である。
他にも大型キャラクターで攻撃した次の相手ターンに使用してゲームを終わらせにかかるという使い方も十分強い。
しかしこちらも強いばかりではない。
このカードをプレイできるのは
メンテナンスフェイズのみという厳しい制限が課せられている。
相手の除去に干渉してプレイすることも難しい上に、この類のカードで真っ先に思いつく、攻撃した後の
魂魄 妖忌/1弾のような使い捨てアタッカーを投げ飛ばす、という運用も不可能である。
ただダメージを与えたいというならば
要石『天地開闢プレス』を始めとした安定的な選択肢もあるため、デッキを選ぶカードなのは間違い無いだろう。
- 「その後、以下の効果から1つを選んで解決する」という記述であるため勘違いしやすいが、効果1か2の選択を行うのは、解決時ではなくプレイ時。
- エラッタにより、破棄するキャラクターを目標に取るようになった。
- カウンターなどで効果が無効にされた場合、当然ながら追加コストの支払いどころか、キャラクターの破棄も起こらない。
- パッケージイラストを飾った経験のあるカードの中で、そのカードセット名を冠していない珍しいカードである。一応第一弾における上海人形および蓬莱人形が前例にあるが、実質的にほぼ唯一と言っていいだろう。そういう意味では、VISIONの長い歴史を感じさせてくれるカードである。
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最終更新:2009年02月19日 14:03