読書ノート(人間関係の心理学 第4章)

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*図解雑学人間関係の心理学 斉藤 勇 ナツメ社 2003年7月20日 第5刷 第4章 表情とコミュニケーション 1. 瞳孔の心理的反応   人は好きなものや関心のあるものを見たとき、瞳孔が拡大する。   ヘスの実験: 2. 好意を決定する5つの要因   A.相手要因(相手の魅力) B.自己要因(性格・状態・興奮度) C.相互的要因(態度や好みの一致) D.相互作用要因(接触回数) E.環境的要因(物理的<物理的近接性など>・地理的環境) 3. 単純接触の効果(ザイヤンスZajonc)   人は何回か顔を合わせているだけで好意を持つし、接触の回数に応じて好意も増す。   ザイヤンスの実験(記憶の実験):写真を見た回数を変え、記憶のテストをするとして合わせて好意度も評価させると、回数が多い・多くなると好意度が増す。 4. 外見的魅力と好意度   ウォルスターの仮説:人は魅力のある人と恋人になると自尊心が傷つくため、自分より魅力のある人を避け、同じくらいの魅力の人を求める。   ウォルスターの実験:コンピュータによるダンス相手の紹介という設定で、実際にはランダムに引き合わせたところ、外見的魅力度(評価者がチェック)と好意度は一致していた。 5. 外見的魅力による性格評価のバイアス   ディオンの実験:教師を志望する大学生を被験者として、教師の日誌から子供の性格を判断させる。同一の日誌に別々の子供の写真がつけられているが、魅力的な写真の子供のいたずらは一時的と判断され、そうでない場合には性格によるものとされた。 6. 社会的交換理論   人間関係における心理と行動を市場原理によって説明するもの。心理的報酬と心理的コストをキーとして用いる。   フォアFoa & Foa:心理的報酬は愛情→サービス→物品→金→情報→地位→(愛情)の6つであり、特定性と具体性という2次元上に円環状に並べられる。特定性では愛情から金へと下がり、具体性ではサービスから情報へ下がる。隣接する報酬同士の交換が適切である。 7. 好意の互恵性(好意を示した人には好意を返す)   アロンソンとリンダーの実験:自分に対する印象を7セッション聞かされた被験者が評価者に対して持つ好意度は、終始P、初めNのちPの場合に好意が示され、初めPのちN、終始Nではそうではなかった。*PはPositive、NはNegative 8. 情緒の2要因説(生理要因と認知要因があり、情緒の大きさは生理要因で決まる)   ダットンとアロンの実験(つり橋の実験):つり橋を渡る男性被験者に女性がアンケートを行い、詳しい説明については電話して欲しいと告げる。この場合の電話してくる比率を図ったところ、つり橋で行った実験での比率(半数)が高く、固定された橋の場合(13%)より高かった。 9. Feeling Good 効果(グリフィット)   雰囲気が良いと好意も増す。   グリフィットの実験:性格判断を依頼された被験者を、高温多湿・適温の室内条件で比較。高温多湿状態では意見が異なる人に嫌悪を、適温ではニュートラルな反応(同じ意見の人には好意)を示した。 10. 尽くすことによって好意を持つ   ジェッカーとランディの実験:被験者はテストを受けた後、しかめ面をした実験者から、研究資金不足を理由に報酬を返還するよう要請される。要請を受けなかった被験者は実験者に対してあまり好意を持たなかったのに対し、要請された被験者は好意を持つことが確認された。 11. 自尊理論(ウォルスター)   人は自己評価が下がったときの方が恋に落ちやすい。   ウォルスターの実験:性格検査の結果を聞きに来た女性被験者は男性にデートに誘われる。その後、非常に低い性格検査の結果を聞かされた後で男性に対する好意度を聞くと、好意を示すことがわかった。 12. 認知的バランス理論(ハイダーHeider)   P(自分) O(相手) x(趣味や話題)の3つの間に+とーの関係を考えると、この3つの関係はバランス状態に向かう。 13. 意見が同じ方が好意度は増す   バーンByneの実験:被験者の意見を事前にアンケートで調べておき、他人のアンケート結果を元に知能や適応性を評価させた。この際、同意見の多さよりも、比率の方が好意に影響することがわかった。 14. マッチング仮説(マーステインMurstein)   結婚において最小のコストで最大の報酬を得ようとすると、身体的魅力が同等の人にプロポーズすることになるだろう。   マーステインの実験:99カップルの写真(A)について魅力度を8段階評価。さらに写真をばらばらにしランダムに組み合わせた場合(B)とでカップルの魅力度の差を比較。0.5%以下のカップルがAでは60%であったのに対して、Bでは49%となった。 15. 物理的距離と心理的距離は正比例する   フェスティンガーの調査:学生寮に入った新人が誰を友達とするかについて調査。新入6ヵ月後では「隣人」41%、「1部屋おいて隣」22%「2部屋」16%「3部屋」10%であった。 14. 社会的交換理論による説明   「同じ趣味の人を好きになる」のは、そのことによる心理的利得が大きいから。 15. SVR理論(マーステインMurstein)親密化の発展段階   第1段階:刺激Stimulateステージ:出会いにおいては外から見える刺激が重要。   第2段階:価値Valueステージ:価値観の類似性が重視される。   第3段階:役割Rollステージ:相互に相補的な関係となる。 16. 親密度の発展プロセス(レヴィンガーLevinger)   第1段階:接触度0   第2段階:一方的知覚段階   第3段階:直接接触段階   第4段階:相互作用段階(低・中・高)相互作用が深まる要因として価値観の共有、共感、同情、相補関係など   関係が発展する要因として、距離の近さ、環境のよさ、社会・経済的状況、性格など 17. 愛の三角理論(スターンバーグ)   愛の構成要素は3つ:a.親密性 b.情熱 c.コミットメント   これが異なる強度で結びつく結果、8つのタイプが出来上がる(カッコ内は強い部分)   1.完璧愛(abc)  2.好意愛(a)  3.夢中愛(b)  4.虚愛(c)  5.情愛(ab)  6.友愛(ac)  7.愚愛(bc)  8.悲愛 18. 恋愛の6タイプ(リーLee)   多くの個人の恋愛物語から分析   基本:a.情愛(エロス)  b.遊愛(ルダス)  c.友愛(ストーゲ)   組み合わせ:d.狂愛(マニア ab)  e.利愛(プラグマ bc)  f.神愛 19. 自己開示    ルービンの実験:実験者が例示した文章の横に被験者が文章を書く。実験者の文章には3段階の深さで自己開示があり、被験者の書く文章もそれに応じて深くなった。 20. 親和欲求    シャクターSchacterの実験:電気ショックを受けると告げられた被験者が、人のいる待合室といない待合室のどちらを選ぶか。電気ショックが強いと言われた被験者の多くは相部屋を選び、痒い程度と言われた被験者はどちらでも良いと応えた。    ジョーンズJonesの実験:孤独感の強い学生を調査(UCLA孤独尺度)。孤独感強い学生は自尊心が低く、自己評価が低い。また異性と15分間話した際の相互作用分析では否定的な感情を持つことが分かった。
*図解雑学人間関係の心理学 斉藤 勇 ナツメ社 2003年7月20日 第5刷 第4章 表情とコミュニケーション 1. 瞳孔の心理的反応   人は好きなものや関心のあるものを見たとき、瞳孔が拡大する。   ヘスHessの実験:被験者に赤ん坊やヌードの写真を見せると、異性のヌード、赤ん坊(女性)のときに瞳孔が拡大することを確認した。さらに、同一の女性写真で瞳孔のみ拡大修整した写真に対して、より瞳孔が開き、好意度が上がることが分かった。 2. 座席選択における心理(空間心理)   クックCookの実験:いくつかの場面で、どこに座るかを聞いたもの。1.会話場面では直角か対角の位置、2.協力場面では隣り合わせ、3.単独場面では距離のある斜めの位置、4.競争場面では正面向き、が多く選ばれた。   また、外向的性格と内向的性格に分けると、外向的性格では正面が、内向的性格では斜めの位置が好まれる。 3. パーソナルスペース(空間心理、ホール)   4つのPersonal spaceに分類   1.親密ゾーン:自分の体の半径50cmくらいの円の中。恋人や家族など   2.対人的ゾーン:半径50cm~1m。プライベートな関係   3.社会的ゾーン:半径1~3m。フォーマルな人間関係   4.公的ゾーン:半径3m以上。個人的な関係が成立せず、相手は公衆となる。 4. 非言語的コミュニケーション(ボディランゲージ)   マーラビアンの一般公式:対人態度=0.55F(表情)+0.37V(音声)+0.07C(会話内容)   音声には声の調子(パラ・ランゲージ)も大きな影響を持つ。音声の要素は、声の大きさ・高さ、話のスピード、イントネーションなどが含まれる。     2. 好意を決定する5つの要因   A.相手要因(相手の魅力) B.自己要因(性格・状態・興奮度) C.相互的要因(態度や好みの一致) D.相互作用要因(接触回数) E.環境的要因(物理的<物理的近接性など>・地理的環境) 3. 単純接触の効果(ザイヤンスZajonc)   人は何回か顔を合わせているだけで好意を持つし、接触の回数に応じて好意も増す。   ザイヤンスの実験(記憶の実験):写真を見た回数を変え、記憶のテストをするとして合わせて好意度も評価させると、回数が多い・多くなると好意度が増す。 4. 外見的魅力と好意度   ウォルスターの仮説:人は魅力のある人と恋人になると自尊心が傷つくため、自分より魅力のある人を避け、同じくらいの魅力の人を求める。   ウォルスターの実験:コンピュータによるダンス相手の紹介という設定で、実際にはランダムに引き合わせたところ、外見的魅力度(評価者がチェック)と好意度は一致していた。 5. 外見的魅力による性格評価のバイアス   ディオンの実験:教師を志望する大学生を被験者として、教師の日誌から子供の性格を判断させる。同一の日誌に別々の子供の写真がつけられているが、魅力的な写真の子供のいたずらは一時的と判断され、そうでない場合には性格によるものとされた。 6. 社会的交換理論   人間関係における心理と行動を市場原理によって説明するもの。心理的報酬と心理的コストをキーとして用いる。   フォアFoa & Foa:心理的報酬は愛情→サービス→物品→金→情報→地位→(愛情)の6つであり、特定性と具体性という2次元上に円環状に並べられる。特定性では愛情から金へと下がり、具体性ではサービスから情報へ下がる。隣接する報酬同士の交換が適切である。 7. 好意の互恵性(好意を示した人には好意を返す)   アロンソンとリンダーの実験:自分に対する印象を7セッション聞かされた被験者が評価者に対して持つ好意度は、終始P、初めNのちPの場合に好意が示され、初めPのちN、終始Nではそうではなかった。*PはPositive、NはNegative 8. 情緒の2要因説(生理要因と認知要因があり、情緒の大きさは生理要因で決まる)   ダットンとアロンの実験(つり橋の実験):つり橋を渡る男性被験者に女性がアンケートを行い、詳しい説明については電話して欲しいと告げる。この場合の電話してくる比率を図ったところ、つり橋で行った実験での比率(半数)が高く、固定された橋の場合(13%)より高かった。 9. Feeling Good 効果(グリフィット)   雰囲気が良いと好意も増す。   グリフィットの実験:性格判断を依頼された被験者を、高温多湿・適温の室内条件で比較。高温多湿状態では意見が異なる人に嫌悪を、適温ではニュートラルな反応(同じ意見の人には好意)を示した。 10. 尽くすことによって好意を持つ   ジェッカーとランディの実験:被験者はテストを受けた後、しかめ面をした実験者から、研究資金不足を理由に報酬を返還するよう要請される。要請を受けなかった被験者は実験者に対してあまり好意を持たなかったのに対し、要請された被験者は好意を持つことが確認された。 11. 自尊理論(ウォルスター)   人は自己評価が下がったときの方が恋に落ちやすい。   ウォルスターの実験:性格検査の結果を聞きに来た女性被験者は男性にデートに誘われる。その後、非常に低い性格検査の結果を聞かされた後で男性に対する好意度を聞くと、好意を示すことがわかった。 12. 認知的バランス理論(ハイダーHeider)   P(自分) O(相手) x(趣味や話題)の3つの間に+とーの関係を考えると、この3つの関係はバランス状態に向かう。 13. 意見が同じ方が好意度は増す   バーンByneの実験:被験者の意見を事前にアンケートで調べておき、他人のアンケート結果を元に知能や適応性を評価させた。この際、同意見の多さよりも、比率の方が好意に影響することがわかった。 14. マッチング仮説(マーステインMurstein)   結婚において最小のコストで最大の報酬を得ようとすると、身体的魅力が同等の人にプロポーズすることになるだろう。   マーステインの実験:99カップルの写真(A)について魅力度を8段階評価。さらに写真をばらばらにしランダムに組み合わせた場合(B)とでカップルの魅力度の差を比較。0.5%以下のカップルがAでは60%であったのに対して、Bでは49%となった。 15. 物理的距離と心理的距離は正比例する   フェスティンガーの調査:学生寮に入った新人が誰を友達とするかについて調査。新入6ヵ月後では「隣人」41%、「1部屋おいて隣」22%「2部屋」16%「3部屋」10%であった。 14. 社会的交換理論による説明   「同じ趣味の人を好きになる」のは、そのことによる心理的利得が大きいから。 15. SVR理論(マーステインMurstein)親密化の発展段階   第1段階:刺激Stimulateステージ:出会いにおいては外から見える刺激が重要。   第2段階:価値Valueステージ:価値観の類似性が重視される。   第3段階:役割Rollステージ:相互に相補的な関係となる。 16. 親密度の発展プロセス(レヴィンガーLevinger)   第1段階:接触度0   第2段階:一方的知覚段階   第3段階:直接接触段階   第4段階:相互作用段階(低・中・高)相互作用が深まる要因として価値観の共有、共感、同情、相補関係など   関係が発展する要因として、距離の近さ、環境のよさ、社会・経済的状況、性格など 17. 愛の三角理論(スターンバーグ)   愛の構成要素は3つ:a.親密性 b.情熱 c.コミットメント   これが異なる強度で結びつく結果、8つのタイプが出来上がる(カッコ内は強い部分)   1.完璧愛(abc)  2.好意愛(a)  3.夢中愛(b)  4.虚愛(c)  5.情愛(ab)  6.友愛(ac)  7.愚愛(bc)  8.悲愛 18. 恋愛の6タイプ(リーLee)   多くの個人の恋愛物語から分析   基本:a.情愛(エロス)  b.遊愛(ルダス)  c.友愛(ストーゲ)   組み合わせ:d.狂愛(マニア ab)  e.利愛(プラグマ bc)  f.神愛 19. 自己開示    ルービンの実験:実験者が例示した文章の横に被験者が文章を書く。実験者の文章には3段階の深さで自己開示があり、被験者の書く文章もそれに応じて深くなった。 20. 親和欲求    シャクターSchacterの実験:電気ショックを受けると告げられた被験者が、人のいる待合室といない待合室のどちらを選ぶか。電気ショックが強いと言われた被験者の多くは相部屋を選び、痒い程度と言われた被験者はどちらでも良いと応えた。    ジョーンズJonesの実験:孤独感の強い学生を調査(UCLA孤独尺度)。孤独感強い学生は自尊心が低く、自己評価が低い。また異性と15分間話した際の相互作用分析では否定的な感情を持つことが分かった。

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