教員採用試験の勉強のために

 教師になるためにはふたつのことを通過しなければなりません。ひとつは、免許状を取得すること、そして採用試験に受かることです。みなさんは、大学での授業をしっかり勉強すれば、まず問題なく免許状を取得することができます。しかし、採用試験は競争試験なので、当然勝ち抜くことが必要です。
 でも、採用試験に合格すれば、教師としてやっていけるでしょうか。
 残念ながら、近年教師に対する世間の目は非常に厳しく、また、「不適格教員」というような言い方をされて、教師を辞めさせられる人も出てきました。また、昔は教師は休みがたっぷりある職業と考えられていましたが、今は実は通常のサラリーマンよりももっと勤務条件が厳しい、長時間労働を強いられる職業になっています。そして、なんといっても、子どもや親が以前と違って、先生だから従うというような雰囲気ではなくなっています。
 つまり、教師としての実力、努力が欠けていると、生徒や親とうまくやっていけず、教師として十分な仕事ができず、最悪学級崩壊状態にしてしまう、そんな教師も少なくないのです。

 だから、学生のときに、採用試験に受かればいいや、というような勉強に終始していてはいけません。教師としてやっていける実力をつける、もちろん、実力があれば、採用試験にも受かるはずです。

 今年はこれまでのやり方を十分に考慮した上で、次のようなやり方をとることで、今のところ合意しています。みなさんの意見も聞いた上でのことなので、しっかりやりましょう。

1 これから一年を半年ずつの2期にわける。
 第一期は「実力養成」期間。
 第二期は「試験対策」期間。
2 実力養成期間の間は、教職については、「自分たちの教科書」を作成する。全科については、学習指導要領と学校の教科書をきちんと確認し、適宜模擬授業をやり、授業案・記録を作成していく。
 それらをもとに、試験対策期間では問題を解く練習をする。

 とりあえず、11日は、実力養成の要となる「自分たちの教科書」作成のため、目次を決めること、そして分担を決めることをしてください。分担を決めたら、どんどん書き始める必要があります。分担の決め方は任せます。




1ー「教育の目的」
2-「教育課程」
3-「学習指導」
4-「生活指導」
5-「教育評価」
6-「教育制度」
7ー「学校経営」
8-「家庭教育」
9-「社会教育・生涯学習」
10-「教師論」
最終更新:2007年06月12日 10:09