精霊の悪戯~恋の徒~
この世界は、魔王によって支配されていた。
そこで立ち上がったのが勇者テンである
テンは幼馴染のアイリとともに魔王を封印するために旅立った。
「ふう、あと水の精霊と契約さえすれば・・」
「そうね今までの道のりは長かったわね」
実はテンとアイリは旅を続けるとこの世界に住む5体の精霊と契約し、封印しなければならないということを掴んでいた。
「そうだな、炎の精霊の時の試練は戦闘だったから、まだマシだったけど」
「あぁそうそうやっぱり私が水の魔法を使えたおかげよね」
「いややっぱり俺の魔法剣のおかげだろ」
「でもあの時・・・・」
彼らが炎の精霊と契約した時のことだ。
「いままで頑張って魔物倒してたけど精霊を5体見つけて契約すれば魔王は封印できるんだな」
「えぇ、そのはずよ・・でも簡単に全ての精霊が見つかるとは思えないけど」
「そうだな、それに契約したあとも魔王を封印しに行くために敵の本拠地にいかないといけないから
まだまだ先は長そうだ」
「けどやっと炎の精霊が住む神殿を見つけたんだから」
「あぁそうだな行くか」
「えぇ、気を引き締めてね」
・・・・・・・・
「くそっこの神殿やけに暑いな・・」
「ま、まぁ炎の精霊の神殿だから・・・ね」
「思ったより仕掛けが多いな」
「たぶん古代の人か炎の精霊が自分を守るために作ったのでしょう」
「なるほどな」
そのとき大きな扉が2人に立ちはだかった。
「この扉どうやってあけたらいいんだ」
「うん・・・大きすぎるね、それに魔法でも・・・・・」
「どうした、アイリ」
「テン、扉が勝手に開いてる・・」
「そんな馬鹿な・・・っ」
「そなたが魔王を封印しようとしている者か」
「そうだ、おまえが炎の精霊だな」
「そなたたちのしようとしている事は分かっている。私の力が必要なのだろう」
「あぁ」
「ではそなたたちに試練を与えよう」
「試練?」
「私の試練・・それは私と戦うことだ」
・・・・・