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825 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22:58:47.38 ID:7hJSOMu2o [69/78]

[小料理屋]

幸恵「いらっしゃい」

洋榎「4人なー」

幸恵「それじゃこちらのお席にどうぞー」

数絵「なかなかオシャレなお店ですね」

京太郎「あ、どうも」 おしぼり受け取り

幸恵「お飲み物はどうしましょ」

猿野「鍛高譚の水割り」

洋榎「はぁ? とりあえずは生4つちゃうんかい」

数絵「私はワイン派なんですが……」

京太郎「俺はどっちかってーとカクテルが……」

京太郎「って、そーいう問題じゃなくて」

幸恵「悪いんだけど、未成年にはお酒は出せないの」

京太郎「そりゃそうなる……」

826 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:05:48.83 ID:7hJSOMu2o [70/78]

洋榎「いやいやこう見えてウチら大学4年生やねん」

数絵「あいにくついうっかり皆揃って身分証を忘れましたけど、全員20代前半です」

猿野「何ならパンツを脱いでオトナということを証明……」

洋榎「やめんかい」 ゴスッ

京太郎「……大事なことを忘れてないか?」

洋榎「ん?」

京太郎「……制服」

洋榎「…………あ」

洋榎(しもた……昨日制服のまま公園泊まったから制服なんやった……)

猿野「まぁ俺は制服じゃないから関係ないけどな」

京太郎「ユニフォーーーーム!」

数絵「やれやれ、ユニフォームで街中をうろつくなんて」

京太郎「南浦さんに至っては運動着ってことなのかバッセンからずっと体操服ですからね」

京太郎「しかも高校名と年組番号書いてあるし……」



827 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:07:11.80 ID:7hJSOMu2o [71/78]

幸恵「そんなわけだから、ごめんなさいね」

洋榎「実はウチらコスプレ研究会ですー、なんて……」

幸恵「だーめ」 ニッコリ

洋榎「うう……」

京太郎「とりあえずじゃあ烏龍茶4つで」




831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:12:21.05 ID:7hJSOMu2o [72/78]

京太郎「いやートイレも綺麗だったしいいお店だな……」

京太郎「って、あれ?」

京太郎「あの子……」

桃子「…………」

京太郎「…………」 軽く手を上げ

桃子「…………?」 気付く

桃子「どうもっす」

ゆみ「ん? どうかしたのか」

桃子「ああ、知り合いがたまたま居たんっすよ」

京太郎「どもーっす」

ゆみ「ああ、こんばんは」

ゆみ(……モモが見えている、のか)

智美「ワハハ。モモに友達がいるなんて驚いたなー」

桃子「……うう、さすがにそれは酷いっすよー」

桃子「それにこの人顔見知りっていうだけで友達じゃないっす」

京太郎(あ、ちょっと凹む)

832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:18:25.24 ID:7hJSOMu2o [73/78]

桃子「確か、ええと、清澄とかいう高校の野球部の人っす」

ゆみ「清澄……」

睦月「あまり聞いたことがありませんね」

京太郎「去年まで人数不足で大会出てませんでしたからね」

智美「ワハハ。うちらと同じだなー」

京太郎「ええと、鶴賀でしたっけ」

京太郎「今年はお互い初出場なんっすね」

ゆみ「ああ」

ゆみ「それでとりあえず野球に詳しいメンバー4人でオーダーを組んでいたところだ」

智美「ここの料理は美味いからなーワハハ」

京太郎「常連なんですか」

智美「ああ。ゆみちんとよく通っててなー」

智美「メニュー制覇を目論んで半年。今日は後スイカカレーってのを食べたらコンプなんだ」

京太郎「スイカカレー……また随分変わったものが……」

智美「でも多分すっごく美味いぞー」

智美「今から楽しみだ」

835 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:24:26.22 ID:7hJSOMu2o [74/78]

京太郎「あ、じゃあ俺はもう席戻った方がいいですよね」

京太郎「オーダー組んだりするみたいですし」

ゆみ「ああ、そこまで気にしなくても大丈夫だ」

ゆみ「ころころオーダー変えられるほど人もいないし、初戦で当たらない限りオーダーは筒抜けだろうからな」

京太郎(ウチも今の人数だったらそうなるんだよな……)

ゆみ「それと……この店は野球に携わるお客が多いらしい」

京太郎「そうなんですか?」

睦月「プロの選手もよく来るそうですよ」

智美「ほら、壁にサインいっぱいかかってるだろー」

京太郎「うわー、こんなにたくさん」

ゆみ「かくいう私達も、憧れの選手が本で紹介していたのを見てここに来たくらいだからな」

京太郎「なるほど……」

智美「だから多分、野球小僧もたくさん群がるんだろうなー」

智美「あっちのテーブル、風越のユニフォームを着た連中が座ってたぞー」

ゆみ「……しかもあれは、2年生レギュラーだったな」

智美「顔だけで分かるのかーワハハ」

ゆみ「有力校だからな」

桃子「それに、三年の先輩の想いがどうとか、1年レギュラーがどうとか言ってましたしね」

京太郎「へぇ……」

洋榎「おーいガースー、料理はよ選びー」

京太郎「あ、呼んでる……」

京太郎「それじゃ!」 タッタッタッタッタッ

ゆみ「ああ、それじゃあな」

ゆみ「……ガースー……ハーフの選手か何かか」

智美「いや、単なるニックネームだと思うぞー」 ワハハ

836 名前:まさか顔見せ回で原作清住が京ちゃんだけになるとは[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:28:21.89 ID:7hJSOMu2o [75/78]

洋榎「お好み焼きとー、あと軟骨のからあげやろー」

猿野「このステーキ食おうぜ」

数絵「南蛮チキンがいいな。南場ンだけに」

京太郎「あ、あと、スイカカレーっての頼んでみようぜ」

幸恵「す、スイカカレー……!?」

ざわざわ

ざわざわ

京太郎「?」

洋榎「何やそれ」

京太郎「さっきあっちで知り合いに会った時教えてもらったんです」

猿野「面白そうじゃねーか。俺も頼むか」

幸恵「ほ、ほんとに頼む……のかしら……」

洋榎「んじゃいっそ一人一個行くかー?」

幸恵「!?」

838 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:33:13.60 ID:7hJSOMu2o [76/78]

幸恵「あの……」

幸恵「取り皿用意するし、せめて一つを皆で分けた方が……」

京太郎「あー、それもいいかも」

数絵「その方がたくさん食べられる、か」

洋榎「ほんならスイカカレーひとつー」

幸恵「はい」 ホッ

洋榎「あと――――」

幸恵(1日でスイカカレーが二個も出るなんて……・)

幸恵(今日はどうなってるのかしら……)

839 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:39:52.22 ID:7hJSOMu2o [77/78]

華菜「すんませーん」

幸恵「はいはーい」

未春「華菜ちゃん、まだ食べるの?」

華菜「やっぱ〆はご飯ものだし!」

純代「…………」 コクリ

華菜「ふっふーん、それが、隣のテーブルの奴の注文聞いてたんだよね」

華菜「何でも、裏メニューがあるそうだし!」

未春「へえ、そうなんだ」

浅井「ここのご飯美味しかったし、食べてみたいかも」

大迫「さすがに全部はいらないから、皆で分ければいいよね」

華菜「というわけで、スイカカレー、注文せずにはいられないな!」

幸恵「!!」

ざわ・・・ ざわ・・・

幸恵(スイカ3つ目……?)

幸恵(一体どうなっているの……)



842 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:46:47.01 ID:7hJSOMu2o [78/78]

洋榎「何や隣の連中」

洋榎「こっちの見つけた裏メニューぱくりおってからに」

京太郎(……いや、まあ、こっちもパクったんだけどね……)

洋榎「って、あれは……」

華菜「ん?」

華菜「あれ……愛宕洋榎かし?」

浅井「華菜ちゃん、知ってるの?」

未春「私も知ってる……関西で有名な打者だよ!」

洋榎「ふふん、悪い気はせんな」

華菜「でもたしか荒川憩に個人的に完敗してチームとしても千里山に負け続けのような」

洋榎「…………カッチーン」

洋榎「今なんちゅーたんかなこの馬鹿猫は」

527 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:11:43.11 ID:7hJSOMu2o [2/78]

【6月30日(土)】

京太郎「う~~~~~ん……」

京太郎「眠たい……」

京太郎「昨日朝まで小走先輩に付き合って電車まで見送ったせいで寝不足だ……」

京太郎「もう昼だし、寝直すわけにもいかないよなぁ」

京太郎「何せ6月最終日だ」

京太郎「昼も夜もガッツリ使える休日も今日明日が大会前最後だし」

京太郎「みっちり特訓するにしても遠出で何かやるにしても、今日という日は大事にしないとな」

京太郎「さて……今日は何をしよう?」

>>530

531 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:18:27.55 ID:7hJSOMu2o [3/78]

京太郎「そういえば……洋榎さん、昨日はどうしたんだろう……」

京太郎「……ま、まさかとは思うけど、野宿したりはしてないよな……」

京太郎「いや、まさか……」

京太郎「どうせ泊まる宛はあったんだろ」

京太郎「じゃなきゃあそこであっさり解散するはずが……」

京太郎「…………」

京太郎「や、やっぱり電話してみよう、めちゃくちゃ不安だ……!」

534 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:23:54.56 ID:7hJSOMu2o [4/78]

Prrrrrr

Prrrrrr

ガチャッ

洋榎『ふぁい……』

京太郎「あ、おつかれさまですー」

京太郎「もしかして寝てました?」

洋榎『んー、まぁ……』

洋榎『どしたん?』

京太郎「いや……大した用事があるわけじゃないんですが……」

京太郎「昨日はどうしたのかなーって」

京太郎「泊まる宛はあったものと思いますけど、土地勘ないから迷ったりしなかったかなーとか」

洋榎『ははは……』

洋榎『長野に宛なんてあるかボケェ!!』

洋榎『気ィ使って泊めてくれるとかしてくれへんのかいっ!』

540 名前:仲間は構ってあげてパワーアップイベントを起こさないとだな(ry[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:30:17.16 ID:7hJSOMu2o [5/78]

京太郎「え……てことはもしかして……」

京太郎「いや、まさか……」

京太郎「か、カラオケボックスかネカフェに泊まってるんですよね……?」

洋榎『このコトリさんの囀り聴こえとらんのか!?』

京太郎「で、ですよねー」

京太郎「すんませんすんませんホンットすんません!」

洋榎『ったく……』

京太郎「あ、あの、迎えに行きますんで、場所を……」

洋榎『場所ぉ?』

洋榎『公園の名前見てくるからちょっと待っとき』

542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:36:03.76 ID:7hJSOMu2o [6/78]

[公園]

京太郎「はぁ、はぁ……」 ダッシュダーッシュダッシュ

京太郎「す、すみません……遅くなって……」

洋榎「ええよええよ、ウチも今来たとこやし~~」

洋榎「ってんなわけあるかッ!」 ズビシィ

洋榎「こちとらこの未開の地の未開の自然公園で12時間滞在やぞ!」

京太郎「ま、マジでごめんなさい……」

京太郎「あ、で、でも大丈夫でしたか?」

洋榎「ん?」

京太郎「その、スリとか、痴漢とか……」

洋榎「あー、それは大丈夫やったで」

洋榎「親切な人が家泊めてくれてん」

京太郎「えっ」

545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:38:55.47 ID:7hJSOMu2o [7/78]

京太郎「ま、ままままさか家出少女掲示板とかそういう……!」

洋榎「は?」

洋榎「よーわからんけど、アレやで」

洋榎「泊めてくれたん女の子やで」

京太郎「あ、ああ、ならよかった……」

京太郎「でも、それならお礼に行かないと……」

京太郎「あ、菓子買って来なきゃ」

洋榎「それなら、今から行くかー?」

洋榎「こっから近いし、さっきまで家おったからまだおるやろ」

546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:41:26.65 ID:7hJSOMu2o [8/78]

京太郎「と、いうわけでとりあえずクッキーの詰め合わせを買ってきたから……と」

洋榎「こっちやで~~」

京太郎「そんな茂みを通るのか……」

京太郎(急いでないし、こんなショートカットみたいな真似しなくても)

洋榎「ほら、この家や」

京太郎「おおっ、思ったよりも近かった!」

京太郎「しかも煙突までついててすっごく立派……!」

京太郎「でもひとつツッコミたい」

洋榎「ん?」

京太郎「コレ、イエジャナーイ! ダンボール!!」

553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:47:15.17 ID:7hJSOMu2o [9/78]

洋榎「おいおい失礼なヤツやな」

洋榎「お前は自分家案内して『コレ、イエジャナーイ! コンクリート!』とか言われたら気分害さへんのか?」

京太郎「え、俺が間違ってるの……?」

茜「あれ? 騒がしいと思ったら……」

洋榎「へっへー。また来たでー」

京太郎「うおっ、なんでこんな小さい女の子が……」

洋榎「そんなん言うたらアカンて」

洋榎「茜っちゅーんやけど、この辺一帯を仕切るダンボールハウス一級建築士なんやで」

茜「えへへー」

洋榎「ここの家も茜特製なんやで」

茜「お客様が来てもいいよう広々作ってあるんですよー」

洋榎「定住しとるのはアカシロコンビだけみたいやな」

京太郎「アカシロコンビ……?」

洋榎「ウチが名付けたんや」

洋榎「コイツが茜やし、もう一人のあだ名がシロやからな」

茜「シロさん! 挨拶挨拶!」

シロ「だる……」

558 名前:シロはどうしても名前表記でなくこう書いてまう[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00:54:24.40 ID:7hJSOMu2o [10/78]

洋榎「シロは何でも東北から来たらしいで」

洋榎「学校が過疎で廃校になって、スカウトされて東京に来たんやって」

京太郎「……それがなんでこんなことに?」

シロ「だる……」

茜「もー、そんなこととか言ったらダメですよー」

洋榎「龍門渕高校。知っとるやろ」

京太郎「そりゃあ、まあ」

洋榎「何でもそっから野球スカウト来て去年東京来たらしいんやけど……」

洋榎「その野球部が去年黄金時代を築いたメンバーに壊滅させられたらしくてな」

洋榎「何か行く場所なくなってもーたそうやで」

シロ「……だる」

京太郎「……よくよく考えると、自分トコの野球部壊滅させるとか凄い話だ……」

563 名前:>>541 なお大会編始まるとクロス乱発の模様。ライバル校合併必須なのに壊滅状態ワロス。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:06:38.52 ID:7hJSOMu2o [11/78]

洋榎「しっかも間抜けなことに、マンション契約するの面倒がってて結局忘れてもーたんやと」

洋榎「そんで公園ぶらついとって、茜に拾われたんだそうや」

洋榎「ホンマにアホな話やでー」 ゲラゲラ

胡桃「うるさいそこ!」 ドゲシッ

洋榎「あたっ!」

洋榎「何も蹴ることないやろ!」

胡桃「休日の公園で騒がない!」

胡桃「一般の人がたくさんいるんだから!」

胡桃「あんまり迷惑かけると、皆追い出されちゃうんだからね!」

胡桃「わかった!?」

胡桃「わかったら返事!」

洋榎「は、はい」 ビクッ

茜「洋榎さんは胡桃さん苦手ですね~」 クスクス



566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:12:05.92 ID:7hJSOMu2o [12/78]

京太郎「えっと……」

胡桃「あ、お客さん?」

茜「洋榎さんのお連れさんみたいです!」

胡桃「ふーん」

胡桃「岩手から来ました、鹿倉胡桃です」 ペコリ

京太郎「あ、これはどうもご丁寧に……あ、須賀京太郎っす」 ペコリ

胡桃「君、この人のカレシさん?」

胡桃「だったらちゃんと手綱握っておかなきゃだめだよー」

茜「そうですよー、彼女さんを夜の公園に放置なんてしたら可哀想です」

洋榎「誰が彼女や!」

胡桃「だよね。趣味悪いと思った」

洋榎「おい!」

茜「胡桃さんはシロさんと一緒に岩手から来たんですよー」

胡桃「ルームシェア予定だったのに、シロに物件任せたのが失敗だったね!」

シロ「はっきり言うね……」

茜「胡桃さんは、岩手からの野球留学生トリオの最後の一人・塞さんと隣のアカネハウスに住んでるんですよー」

571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:16:40.47 ID:7hJSOMu2o [13/78]

京太郎(野球留学生ってことは、野球は上手いんだよな……)

京太郎(しかも今野生のダンボーラーをやってるってことは、無所属……)

京太郎「ねえ、一個いいかな」

胡桃「ん?」

京太郎「君達を――――」

透華「貴女がたを勧誘に参りましたわっ!」

京太郎「へっ?」

透華「あら?」

はじめ「どもー……って、何か聞いてたより大所帯だね」

洋榎「お、お前は――!」

洋榎「龍門渕透華!」

透華「あら、私を知ってるんですのね」

透華「ま、当然ですけど!」

洋榎「それとなんか痴女!」

はじめ「手錠って首締めるのにも使えるんだよ?」

577 名前:>>570 洋榎=アレ、って言いたかったんだよ。台本系は慣れてないから誤解生んどるな。すまんこ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:26:00.30 ID:7hJSOMu2o [14/78]

茜「勧誘……?」

透華「ええ」

透華「我が龍門渕高校野球部はご存知ですよね?」

洋榎「そらまぁ、去年の台風の目やからな」

胡桃「テレビ見てなくても、ドラフト候補がたくさんいるのは知ってるよ!」

シロ「……だる」

京太郎「そんでもって、岩手の人達が来る前に自分らのトコの世紀野球部員を壊滅させたってことくらいは」

透華「そこまで知っているのでしたら話は早い」

透華「私達は去年、圧倒的少数精鋭で甲子園に行きましたわ」

京太郎「そんなに少数精鋭だったんだ?」

洋榎「確か、ドラ1間違いなしと言われる最強最悪のプレイヤー・天江衣の他に――」

洋榎「そこの二人を含む通称龍門渕四天王という全員がドラフト候補プレイヤーを取り揃え――」

洋榎「更にはホントに高校生なんかってくらいの優男とおどおどしたメイド服の少女がおった」

洋榎「んで何かショートとサードがおらんくてお菓子のムーンライトと萩の月が置かれとったわ」

はじめ「衣が来てくれない時なんて、更にセカンドは月見団子だったことまであるんだよ……」

胡桃「後先考えず数も数えないで壊滅させちゃったんだ……」

胡桃(かっこわる!)



584 名前:最終奥義「ダメってルールブックには書いてないもん」[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:33:21.10 ID:7hJSOMu2o [15/78]

洋榎「あの『外野なんてカーネルサンダースで十分、というか壁があって振り逃げさえ阻止してくれれば私一人で十分』とのたまったことで有名な」

洋榎「宮永照のいる白糸台高校ですら、一応守備に人間つかせとるっちゅーのに……」

透華「まあ確かに……甲子園は一筋縄ではいきませんでしたわ」

透華「実際、三遊間の穴を集中的に狙われるわ、なのにレフトは置物の歩だわで、惜しくも去年は臨海に敗れましたし」

京太郎(その状況で甲子園行って惜しいとこまで戦えたのがそもそもおかしい……)

透華「そんなわけで、それぞれ守備位置を複数持つことで柔軟なオヤツ配置を可能にしましたの」

胡桃「ばかみたい」

洋榎「努力の方向性間違えすぎやろ」

茜「すごい! 昨日一日見てただけで意見なんて合うわけないと思わせてくれた二人の意見が見事にシンクロ!」

透華「しかし……書類を漁っていて気が付きましたわ」

透華「壊滅させたヘタレ龍門部員とは違う、レギュラーを与えてもいい可能性がある野球部員の存在を!」

はじめ「学費免除だからって、入学書類は出してくれないと困るよー」

はじめ「存在に気がつくのに2年かかったんだから」

胡桃「シロ…・・それすらやってなかったんだ……」

シロ「……ごめ」

京太郎(何でこの人に任せる流れになったのかすっごく気になる……)

588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:47:08.61 ID:7hJSOMu2o [16/78]

透華「まぁそんなわけで、さっさとこの書類にサインしくされ、ですわ!」

透華「貴方達を、オヤツに代わる新生龍門渕のメンバーとして迎え入れます!」

はじめ「住み込みのメイドの仕事も斡旋させてもらうよ」

塞「ちなみに……私は龍門渕に行くことには賛成ね」

胡桃「!」

京太郎「……誰?」 ボソボソ

洋榎「廃校ンなった宮守高校トリオ最後の一人や」 ボソボソ

胡桃「その人達と一緒だったんだ」

塞「……この前ロードワーク中にばったり遭遇して、声かけられてたのよ」

塞「それから環境面で色々すりあわせして、ようやく自分は納得できる条件が貰えたからここに案内したってわけ」

透華「まったく参りましたわ、野球が出来るわけでもない他校の生徒を転校させずに一緒に住まわせてくれなんて」

茜「!」

塞「……新生龍門渕のメンバーは、血は繋がっていなくても皆家族なんだと聞く」

塞「私にとっては、共にこの公園で過ごした皆が家族だから」

塞「茜だけ置いてくなんてことはできない」

594 名前:なお、、当初の予定ではイベントもなく龍門入りしていた模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:53:42.77 ID:7hJSOMu2o [17/78]

洋榎「お、おい、このまま放っておいたら不味いんちゃうか」 ボソボソ

京太郎「わ、わかってるよ!」 ボソボソ

京太郎(でも、向こうは学費免除や家の提供、しかも茜ちゃんの分まで用意しているんだよな……)

京太郎(何か、こっちもセールスポイントはないものか……)

塞「……これだけの好条件を頂いておいてなんですけど」

はじめ「ん?」

塞「私にとって最も重要視する条件は、この三人でプレーが出来ることです」

塞「もし、二人が龍門渕に行きたがらないときは……」

塞「申し訳ありませんが、この話は白紙にさせて下さい」

透華「……いいでしょう」

透華「拒否なんてさせず、まるっと引き込んでやりますわ!」

塞「ありがとうございます」

塞「それで、二人はどう?」



597 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01:58:51.89 ID:7hJSOMu2o [18/78]

シロ「……だる」

シロ「どーでもいいよ」

シロ「皆の納得できる方で」

茜「私も元から選べる立場にありませんしね!」

茜「でも……こんな私を家族と言ってくれてありがとうございます」

茜「引越ししても、まだここに居るとしても、これからもよろしくです」 ニコッ

胡桃「うーん、私もどこでもいいかなー」

胡桃「このメンバーで楽しく野球して全国行けたらどこだろうと構わないかなー」

京太郎(うーん、一人だけ引きぬくのは無理か……)

京太郎(提供できる環境とかは桁違いだけど……)

京太郎(この子達、一緒に居られるって条件を除けば、特にどこでもいいって感じなんだよな)

京太郎(これがどう転ぶかだな……)

京太郎(でも、彼女達のことを思うなら、龍門渕入りを祝ってあげたほうがいい気もするし……)

京太郎(俺はどうしたらいいんだろう?)

どうする? >>600

602 名前:なお、宮守勢のデータは仲間になっても敵想定時のデータを使いまわす模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:06:26.45 ID:7hJSOMu2o [19/78]

京太郎(ええい、とりあえずは交渉だ!!)

京太郎「ちょっと待ったー!」

透華「?」

透華「なんですの?」

透華「ていうか誰ですの?」

京太郎「清澄高校野球部一年、須賀京太郎だ!!」

京太郎「俺も、君達を野球部に勧誘する!」

胡桃「!」

塞「?」

シロ(だる…・・)

604 名前:なお、シロはサブポジでライトがある模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:12:34.22 ID:7hJSOMu2o [20/78]

透華「何かと思えば、そんなことですの」

透華「あなた方に、私達以上の条件が出せまして?」

京太郎「うっ……」

透華「それに、原村和のいる高校なんかに渡すなんてシャクですし」

京太郎「何ィ!」

京太郎「和を馬鹿にするのは許さん!」

洋榎「えっ、和ってもしかしてあの中学ベストナインのか!」

京太郎「あれ、言ってませんでしたっけ」

洋榎「知らん」

透華「貴女、原村和のチームメイトですのに、知らなかったんですの?」

洋榎「ウチは昨日引きぬかれたばっかりやからな……」

はじめ「ああ通りで」

はじめ「あの有名な愛宕洋榎が何でここにいるんだろうって思ってたよ」

洋榎「え?」

洋榎「有名だなんてそんなホントのこと~」 テレテレ

洋榎「まーウチは泣く子も濡れる関西の超有名ユーティリティプレイヤーやからなぁ~~~~」 フッフン

606 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:16:21.20 ID:7hJSOMu2o [21/78]

透華「私は全然知りませんでしたわ……有名ですの?」

洋榎「うぐっ」

はじめ「有名だねー」

はじめ「最近は千里山の黄金時代で陰に埋もれてはいるけど……」

はじめ「荒川憩と同じ、野球大国大阪の有名人だよ」

透華「詳しいんですのね」

はじめ「透華が自分と原村以外のことに興味なさすぎるんだよ(苦笑)」

透華「ふうん……」

透華「わかりましたわ」

透華「貴女――愛宕洋榎といいましたっけ」

洋榎「ああ」

透華「どんな条件で引きぬかれたのか知りませんけど……」

透華「うちの野球部に移籍しませんこと?」

洋榎「えっ」

透華「衣の気まぐれ欠席で守備位置いじりまくったりで大変なのも、スーパーサブさえ存在してれば解決ですし」

透華「可能な限り要求は飲みますわよ」

京太郎「」

611 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:20:29.39 ID:7hJSOMu2o [22/78]

洋榎「……リューモンは家提供してくれるんやもんなぁ……」 フーム

京太郎「ちょ、洋榎さん!?」

洋榎「じょ、冗談やって!」

洋榎「ちゃんと納得の上で引きぬかれた身、義理人情は大事にするで、うん」

京太郎(目がマジだったぞ……)

透華「それは残念」

透華「では、私達がダンボールカルテットを、清澄が愛宕洋榎を獲得、ということで」 ニッコリ

はじめ「いいドラフトだったね」 ニッコリ

京太郎「そうですねー」

京太郎「ってちょっと待てい!」

はじめ「チッ」

617 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:25:29.70 ID:7hJSOMu2o [23/78]

京太郎「正々堂々奪い合えよ!」

はじめ(奪い合いって行為自体はいいんだ……)

透華「そうは言いましても……」

透華「待遇を提示して、より良い方を選んでもらう」

透華「これ以上に優れた競合方法がありまして?」

京太郎「うっ!」

透華「それに、清澄に私達より良い条件が提示できるとは思えませんけど」

洋榎(一個も否定出来へんな)

はじめ「反論ないなら、書類にサインもらっちゃうよ?」

京太郎「えーっと、えーっと」

京太郎(考えろ、何かいい方法……)

京太郎「>>620!」

624 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:31:21.51 ID:7hJSOMu2o [24/78]

京太郎「分かった、素直に諦める!」

透華「あら、意外と素直ですのね」

京太郎「これがゲームとかだったら意地でも食い下がってたけどな」

京太郎「奪い合うものが人間なんだ、そーいう事情を考慮せずにはいられないだろ」

京太郎「……悔しいけど、そっちほどの好条件は用意できそうにないしな」

透華「わかればよろしいんですのよ!」

胡桃「ごめんねー力になれなくて」

胡桃「でも茜のこともあるし、私達は龍門渕に行くよ」

塞「シロと茜もそれでいい?」

シロ「……うん」

茜「私は皆に従いますよぅ!」

透華「決まり、ですわね!」

京太郎「…………」

京太郎(勧誘はもう諦めたけど……)

京太郎(折角の強豪校と会えたこのチャンス)

京太郎(素直に帰しちゃっていいのか?)

京太郎(上手く立ちまわったり、何かやれれば、今後に活かせるんじゃあ……)

どうする? >>626

630 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:36:19.98 ID:7hJSOMu2o [25/78]

京太郎「待て!」

透華「……まだ何かありますの?」

京太郎「負けっぱなしは正直悔しい」

京太郎「清澄をなめられてるのも気に入らない」

京太郎「そこに河川敷がある」

京太郎「俺と勝負して下さい!!」

透華「!」

はじめ「……またこの展開?」

透華「ふん!」

透華「私は暇じゃありませんの」

透華「大体勝ちの見えた勝負をする意味なんてない」

透華「――と言いたいですが、原村和に間接的に私の成長を伝えるチャンス」

透華「負けたら素直に原村和に自信の完全敗北を伝えるというのでしたらやってあげてもよろしくってよ!」

京太郎「上等だ!」

京太郎「負ける気はないっ!」

胡桃「……公園なんだから、河原行かなくてもいいんじゃないかなー」

茜「多分、浪漫の問題ですね!」

シロ「だる……」

631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:40:12.62 ID:7hJSOMu2o [26/78]

[夢]

京太郎「何かいきなり不安な場所表示なんだけど……」

茜「勝負方法をバリバリのメタ展開で説明しないといけないんでしょうがないですよね!」

京太郎「しかも君が解説者か……」

茜「勝負は、安価で決まります」

茜「まず、相手の龍門渕透華さんのスペックを見てみましょう」



投 龍門渕 146km コントロールS スタミナC
スクリュー6 スローカーブ5 チェンジアップ4
ジャイロボール 低め○ 重い球 闘志 奪三振 フルカウント○ 対強打者○
短気 ランナー△ 対左打者○ 球持ち○ 回復○ ホーム○ 剛球



茜「はい、チートですねー」

茜「まぁ、甲子園前のライバルなんてこんなものです」

茜「ここまで割りとプロチームにいそうなスペックだったのに、急にあれになってすみませんね!」

茜「でもあれです。対人戦で使うものと考えてくれたらいいと思います」

茜「……リアルなプロの中継ぎ査定とかだと、ボッコボコの大炎上でしょう?」

塞「……それ以上その話題を掘り下げてはいけない(戒め)」

637 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:51:40.12 ID:7hJSOMu2o [27/78]

茜「さて、勝負方式ですが……」

茜「ぶっちゃけ高確率で負けます」

茜「こんなんそうポンポン運べませんし、実際猪狩は凡打ばっか作ってきますからね」

京太郎(誰だ猪狩って……)

茜「まず、A・B・C・Dの4つの選択肢を用意するので、アルファベットを書き込んで下さい」

茜「狙う球種を割り振って京太郎さん用の安価を、投げる球を割り振っての透華さん安価と同じレスで書き込みます」

茜「ちなみにじゃんけんのように、AはBに有利……とかしたいと思ってます」

茜「だから最初はグーチョキパーって名前にしようかと思ってたんですけど……」

茜「ジャイロボール(ストレート)入れたら4種類あるんだからしょうがないですよね」

茜「それで、有利な結果になれば――つまり狙い球を絞ることが出来れば、+60ポイントです」

茜「須賀さんが持ってるパワーヒッターで強打者○などの特殊能力を打ち消したと考えて……」

茜「大負けに負けてミートの少なさをパワーで強引にカバーしたってことにしてあげますので……」

茜「龍門渕さんはスクリューを放ったら+60点、スローカーブを放ったら+50点、チャンジアップを放ったら+40点」

茜「ストレートは……相当早くて重いですけど、出たら詰みになっても困っちゃうんで、+70点にしておきますね」

茜「更にそこに、アルファベットの安価の際のレス番のコンマの数字を足します」

茜「その合計点が高い方の勝利です!」

645 名前:>>638 何やこいつ(震え声) 末原レイプの時といいお前らスゴすぎ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02:58:08.08 ID:7hJSOMu2o [28/78]

茜「まぁ、そのへんは実際やってみたらわかると思います!」

京太郎「須賀ファントムは使っていいの?」

茜「前回は乱発した須賀ファントムですけど……」

茜「裏設定的に端的に言うと、寿命が縮みます」

京太郎「…………」

京太郎「ええーーーーーーーーーーーっ!?」

茜「元ネタの手塚ファントム事態が腕を壊すのと引き換えの大技ですから仕方ありませんよ」

茜「ましてや京太郎さんはマホちゃんのコピー能力を借りてる身」

茜「又貸しみたいなものなんですから……」

茜「こんなとこで使ったら爆弾爆破で野球人生の幕が閉じます!」

京太郎「聞かなきゃよかった……」

茜「まぁ、試合の時は選択肢に入れておきますよ」

茜「多分、MP制にするか、使い慣れてないからって安価結果次第では不発に終わったりさせますけどね」

京太郎「まあ、仕方ないか……」

茜「それじゃあ、いつものいきますよー」

茜「わくわくするなー」

茜「せーの、サヨナラ天さん!!」

ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

京太郎「誰だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ

京太郎「夢か……」

キンクリさん「こっから公園に行って龍門渕透華と戦いになるのだが、全く同じ展開ゆえキング・クリムゾンッ!!」

651 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:03:22.66 ID:7hJSOMu2o [29/78]

[河原]

透華「私はこの後も忙しい身」

透華「それに勝負は常に一瞬の攻防!」

透華「と、いうわけで、一球勝負でよろしいですわね?」

京太郎「おう!」

はじめ「キャッチャーはボクが務めさせてもらうよ」

透華「いきますわよっ!」 ビュッ

京太郎「こい!」

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


透華の球及び威力 >>655
京太郎の狙い球及び威力 >>656


透華の投球
A:速さが自慢のジャイロボールを投げる
B:切れ味最強のスクリューを投げる
C:タイミングをずらすスローカーブを投げる
D:意表をついてチェンジアップ


京太郎の狙い球
A:敢えてスクリューを狙い打ち
B:遅いから打ちやすいだろうスローカーブを狙い打つ
C:落差を警戒しチェンジアップを狙い打ち
D:どうせ真っ直ぐ勝負だろうとジャイロボールを叩く

663 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:10:10.27 ID:7hJSOMu2o [30/78]

京太郎「!」

京太郎(やっぱり一番キレのあるスクリューで勝負に来たか!!)


打 須賀(清澄高校)  VS  投 龍門渕(龍門渕高校)
  133(60+77)            64(60+4)


京太郎「うおおおおおおおおおおおおおお!!」


カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


透華「なっ……!」

洋榎「文句なしのホームラン、やな」

京太郎(台詞取られた……)


665 名前:>>661 この速さじゃやっぱ見てから狙うの余裕なんやろうか[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:15:02.52 ID:7hJSOMu2o [31/78]

洋榎「どうや、ウチらの切り札は凄いやろ」

透華「………………」

透華「いいでしょう」

透華「認識を改めますわ」

透華「貴女達清澄高校が、我が龍門渕高校の甲子園への最大の妨害だとみなしますわ!」

京太郎「!」

はじめ「……この前のショートカットの娘といい、愛宕洋榎の獲得といい、侮れないね」

透華「それに原村和もいる……」

透華「…………」

透華「ダンボーラーズ、行きますわよ!」

透華「帰って特訓ですわ!」 タッタッタッタッタッ

塞「その呼び名はやめてくれないかな……」 ザッザッザッ

胡桃「またねー!」 タッタッタッタッタッ

茜「大会でお会いしましょう!」 タッタッタッタッタッ

シロ「だるい……」

はじめ「ほら、行くよ」 ズルズルズル

京太郎「…………」

京太郎「こっちこそ、大会でも返り討ちにしてやる!」

洋榎「よっしゃ、その域や!!」 

673 名前:敵の球種決めはまた別の要素のがいいってことね、把握[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:20:15.35 ID:7hJSOMu2o [32/78]

トシ「ふむ……隠れて見てたけど……」

トシ「あの龍門渕さんがまた外野に飛ばされるなんてねぇ」

トシ「しかも今度は完全なホームラン……」

トシ「清澄高校、要チェックね」

トシ「……今年は、龍門渕と清澄の年になりそうだね」

トシ「……“あの子”をそろそろどこかの学校に入れてやりたかったんだが……」

トシ「さて、どうするかねぇ……」

トシ「どちらもまだ決め手に欠けるし、また勝負でもしてくれたらいいんだけど」



▼筋力が上がった! ピローン
▼技術が上がった! ピローン
▼パワーがちょっとだけ上がった! ピローン
▼スカウトの評価が上がった! ピローン

679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:24:52.63 ID:7hJSOMu2o [33/78]

[夢]

京太郎(またこの表記か……) ゲッソリ

洋榎「さて、勝ったわけやけど……」

洋榎「作中はまだオヤツの時間やけど、リアルじゃオヤツ食ったらアカン時間やな」

京太郎「?」

洋榎「まだ続けてもええし、人おるけど、明日平日っちゅーのがなー」

洋榎「>>1は休みやからえーけども、住人いないのにやってもつまらんしな~」

洋榎「続けるのと終わるの、皆どっちがええ?」

688 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:28:16.56 ID:7hJSOMu2o [34/78]

洋榎「じゃあもうちょっとだけ続くんや」

洋榎「>>683はおつかれさんさんさんころり~」

京太郎「よくわからんけどお前ら元気だな……」

洋榎「とりあえずいつものいくでー」

洋榎「芸術は爆発やーーー!!」

ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

京太郎「芸術っぽさどこらへんだーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ

京太郎「ま、また夢か……」 ゲッソリ

694 名前:>>691 シミュレート展開はありやな[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:32:27.99 ID:7hJSOMu2o [35/78]

[公園]

洋榎「何や自分、おつかれやん」

京太郎「まぁ大阪行って勧誘したり、他校乗り込んで勝負したり……」

京太郎「その後遅くまで守備練習して朝までボーリング玉で殴られ続けたら疲れもするさ」

洋榎「最後のはよくわからんわ」

洋榎「んー、でも、休むことも必要ではあるで」

洋榎「今日このあとどないすんねん」

洋榎「練習できるんか?」

洋榎「部長とかもおらんらしいし、休むんなら今日明日やで」

京太郎(うーん……休みたい気もするけど、練習したい気もする……)

京太郎(遠出できる希少なチャンスだし、それに他校に乗り込むにも持って来いなんだよなあ……)

京太郎(小走先輩とか灼さんみたいに連絡取れる人に連絡とってみるのもいいし……)

京太郎(鶴賀のおっぱいちゃんとか路地裏の怪しい女の子を探すのもありだよな)

京太郎(……どうしようかなあ、今日)


どうする? >>695

701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:39:02.54 ID:7hJSOMu2o [36/78]

京太郎「とりあえず、メンバーを探したいと思います」

京太郎「やっぱりまだ不安ありますし……」

洋榎「まぁ、そら部員大いに越したことはないわけやしな」

洋榎「ウチはどーしようかな」

洋榎「新人は見てみたい気もするんやけど、住む家見ないわけにもいかんからなぁ」

洋榎「アカネハウスにお世話になるーっちゅーのも、なんか申し訳ないっちゅーかなんちゅーか……」

洋榎「あんだけの友情見せつけられて、それ育んだ場所に勝手に居付くのはなあ」

京太郎(あ、そっか、龍門渕と違って、ウチは自費で勝手に住んでもらわなきゃダメなんだもんな……)

洋榎「まぁでもウチの力がいるっちゅーんなら全然つきあったるでー」

洋榎「特にいらんなら物件見に行くし」

洋榎「自分決めーや」


洋榎についてきてもらう?  >>703

707 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:42:23.57 ID:7hJSOMu2o [37/78]

京太郎「ついてきてもらっていいですか」

洋榎「しゃーないなー」

洋榎「ま、いうてもウチも暇やしな!」

洋榎「不動産屋探す以外は黙々と練習しかすることないし」

洋榎「たまの息抜きは大事やで」

京太郎「ならよかった」

洋榎「んで、どこ行くん」

洋榎「勧誘相手のアテとか、探し歩く候補地とかもう決めてあるん?」

京太郎「>>710」



713 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:50:45.04 ID:7hJSOMu2o [38/78]

[河川敷グラウンド]

京太郎「えーっと、ここだここだ」

洋榎「ほー、こんな所にグラウンドが」

京太郎「まあ、基本的に草野球の練習でいつもいっぱいなんですけどね」

洋榎「なるほど、確かに高校生っぽくない連中で満たされてんなー」

洋榎「……ちゅーかカニとかムシャとかピエロとか人間っぽくない奴まで仰山おるで……」

京太郎「色物っぽいですけど、あれ、取材受けてたこともあるくらい強い草野球チームなんですよ」

洋榎「ふうん」

洋榎「人は見かけによらんもんやなぁ」

京太郎(まぁ、見た目で強さが決まるなら、洋榎さんとか120%噛ませ犬のやられ役だし……)

716 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03:59:42.20 ID:7hJSOMu2o [39/78]

洋榎「でもあの連中誘っても、さすがに大会出られへんのとちゃう?」

京太郎「ええ。だからこっちに……」

洋榎「ん? そっちはグラウンドと逆方向やで」

京太郎「さっき言ってた草野球チームですけど……」

京太郎「昔はびっくりするくらい弱かったんですよ」

京太郎「でもある日、伝説的助っ人が現れてから、劇的に強くなったんです」

京太郎「その助っ人が、この河原の近くに住んでるんですよ」

京太郎「ああ、あれあれ」

京太郎「確か、あの家です」

洋榎「ほー、思った以上に近いやん」

洋榎「河原から徒歩一分、めっちゃええ環境やね!」

洋榎「――って、コレ、イエジャナーイ!」

洋榎「ただのテントやんけ!!」

洋榎「まっさか数時間前に自分がやったボケがまんま返ってくるとは思わんかったわ!!」

京太郎「すんませーん、レッドさんいるー?」

洋榎「って無視かい!!」

720 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:07:59.99 ID:7hJSOMu2o [40/78]

杏子「んだよ、騒がしいな……」

京太郎「レッドさん久しぶりー」

杏子「その名で呼ぶなっつってんだろ!」

杏子「魔法助っ人は廃業したんだよ」

京太郎「え……」

京太郎「そんな……何で……」

杏子「…………知るかよ」

杏子「ブラックの奴は惚れたヤツが出来たとかでわけわからんスタンドプレーに出ちまうし」

杏子「イエローだかオレンジだったから忘れたけどあのデブは死んだとか噂で聞いたし」

杏子「ピンクのヤツもいつの間にか姿が見えなくなってて、挙句今まで散々突っかかってきたブルーですら音沙汰がない」

杏子「浮かれて野球なんてしてた時期もあったけど、所詮私ら魔法少女は孤独な身なんだよ」

京太郎「レッドさん……」

杏子「もうあたしは馴れ合わねーぞ」

杏子「商店街連中にも飯の分の借りは返したし」

杏子「つまり何を企んでるのかしらねーが、お前の願いも聞く気はない」

京太郎「いきなり取り付く島もないな……」

726 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:15:55.66 ID:7hJSOMu2o [41/78]

洋榎「つーか自分ら、どーいう知り合いなん?」

杏子「あ? 誰だコイツ」

京太郎「あ、この人は俺のチームメイトで……」

洋榎「愛宕洋榎や!」

洋榎「浪速のセサリスト洋榎とはウチのことやで!」 ズビシィ

杏子「コイツ頭おかしいんじゃねーのか」

杏子「キョータロー、お前付き合う相手は考えた方がいいぞ」

洋榎「ああ!?」

洋榎「そーいう自分こそ怪しさ満点やろ!!」

洋榎「ホームレス少女がコイツとなんの関係があんねん!」

杏子「ないね」

洋榎「へ?」

杏子「コイツと関係あったことなんてねーんだよ」

京太郎「友達の友達っていうか何というか……」

京太郎「チームに原村和がいるって話は知ってましたよね」

洋榎「ああ、さっき聞いたわ」

京太郎「和が全中を制覇した時のチームメイトが、レッドさんです」


730 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:20:55.58 ID:7hJSOMu2o [42/78]

洋榎「ほー、自分やるやんけ」

洋榎「せやったら高校入っても野球したらええのに」

洋榎「迷わずガースーがここに来たっちゅーことは、部活入っとるわけやないんやろ?」

杏子「それどころか学校にも行ってないっての」

杏子「生きてくので精一杯、遊んでる暇なんてないね」

京太郎「何かよくわからないけど、自称・願われたから参上しただけの助っ人だとか……」

杏子「事実だ事実」

杏子「ノンキに殺伐殺しあいながら楽しく魔女狩りしてたってーのに」

京太郎(さらっとすっごく不穏なことを言ってる気がする……)

杏子「どっかの馬鹿が強い力で全中制覇なんてものを願いやがって!」

杏子「おかげで魔法少女まるっと巻き込まれてベースボールだ!」

杏子「魔法は奇跡じゃないんだよ!!」

杏子「願うならせめてMVPレベルの肉体とかにしとけっての!」

杏子「人数足りてないくせに皆で全国制覇とか抜かすから人手として魔法少女が駆りだされんだよ……」 イライラ

731 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:27:12.73 ID:7hJSOMu2o [43/78]

京太郎「でも確か年齢的にもう高校生だよね」

杏子「……やらねーぞ」

京太郎「え?」

杏子「野球だったらもうやらねえっつってんだよ!!」

京太郎「えー」

京太郎「あんなに楽しそうだったじゃねーか」

杏子「…………楽しいもんかよ」

京太郎(嘘だな)

洋榎(まーこの手の発言は嘘やろうなー)


734 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:31:02.03 ID:7hJSOMu2o [44/78]

京太郎「でもさ」

杏子「断る!!!」

杏子「絶対にごめんだね!!」

杏子「大体私はレストランのゴミ箱漁ったりで忙しいんだよ!」

杏子「お前らに構ってる暇なんてないんだよ!」

杏子「大体いつかは別れる連中のために、なんでわざわざ尽くさなくちゃならないんだ!」

杏子「ワン・フォー・オールとか虫唾が走る!」

杏子「プレイってのは自分のためだけにやるもんなんだよ」

京太郎「…………」

京太郎(うーん、なんとかやる気にさせる方法はないかな?)


どうする?>>737

743 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:39:05.94 ID:7hJSOMu2o [45/78]

京太郎「諦めよう、洋榎さん」

洋榎「ええの?」

洋榎「貴重な無所属戦力っぽいけど」

京太郎「ブランクのあるニワカなんて役に立ちませんよ」

京太郎「……愛があればカバーできるかもしれないけど」

京太郎「でも今のその精神状態じゃ、多分俺達の練習にはついていけませんから」

杏子「んだとテメェ……!」 ギロリ

杏子「出ていきやがれ!」 ガシャーン

洋榎「わわっ」

洋榎「もの投げたらあかんて……!」

京太郎「と、とりあえず逃げよう!」 タッタッタッタッタッ

洋榎「合点承知の助ェ!」 タッタッタッタッタッ

杏子「ハァ……ハァ……」

杏子「二度と来んなーーーーーーーーーーーーッ!」

746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:43:26.17 ID:7hJSOMu2o [46/78]

杏子「……クソが」

杏子「しょうがねえだろ、愛なんてねーんだから……!」

杏子「…………」

『ねえ、一緒にこのストレッチやってみようよ!』
『待ってピンク、それなら私が……!』
『転校生、鼻血鼻血』

杏子「私は……」

『……バットコントロールが雑よ』
『もー、ブラックちゃん言い方がきついよ』

杏子「野球なんて好きじゃないんだからよ……」

『そうね、走者を滅する光の矢、ティロ・フィナーレなんてどうかしら』
『そ、それはちょっと……』

杏子「私が……好きだったのは……」

『レッドナーイス!』
『へへ、あたしら結構いいコンビなのかもな!』
『どーしてもつっかかりたくなるんだけどねーw』

杏子「……クソが」

杏子「……どいつもこいつも勝手に先に逝きやがって……」

749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:46:47.50 ID:7hJSOMu2o [47/78]
安価故に書き溜めないから時間の浪費で終わることもある、しゃーない
しかしこのペースだと甲子園行くのにどんだけかかんねんって気もするから、平日は巻いていこう
ここで切ってもええねんけど、今日一日かけて6月30日の夕方までしか進まないとかなりそうだからもうちょっとだけ進めるんじゃ

753 名前:単発で終わって浪費になるかは安価次第やね[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:49:35.68 ID:7hJSOMu2o [48/78]

洋榎「あーこわ」

洋榎「いやー柄悪いってあかんなー」

京太郎(アンタが言うか……)

洋榎「つーか、もう日が沈みかけとるで……」

京太郎「人集めを狙ってたのに、結局誰も勧誘できてない……」 ゲッソリ

洋榎「どーすんねん」

洋榎「まだ一箇所くらいやったら回れそうやで」

京太郎「>>755」

757 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:56:30.27 ID:7hJSOMu2o [49/78]

京太郎「バッセンでも行きましょう」

京太郎「バッティングのシミュレーション出来ますし……」

京太郎「それに、バッティングセンターでいい打撃をする人が見つかるかも」

洋榎「せやな、一理あるわ」

洋榎「そーいやここ来るときに、ルーフトップだかって名前のバッセンあったで」

洋榎「そこ行ってみるか?」

京太郎「あー、いや、そこは……」

京太郎(メイドバッセン……)

洋榎「んー、じゃぁまぁ適当にガースーがまだスカウトしにいったことない地域のバッセン入ってみるかぁ」


758 名前:>>756 試合相手のデータと試合前後のイベントだけはもう書きためてあんねんで[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04:58:39.38 ID:7hJSOMu2o [50/78]

[バッセン]

京太郎「おお、ここのバッセンなかなかいい感じですね」

京太郎「値段もすっごく良心的……」

洋榎「?」

洋榎「バッセンの値段って、そこまで大きく変わるもんやっけ?」

洋榎「しかも相場こんなもんやろ」

京太郎「いや、まあ、うん……普通はそうっすよね……」

洋榎「?」

京太郎(何でメイドがいるってだけであんなに値上がりするんだろうなあ)

759 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:02:19.69 ID:7hJSOMu2o [51/78]

カキーン!

パラッパッパッパー

洋榎「ん……?」

京太郎「何だこの音?」

グワラガキン!

パラッパッパッパー

洋榎「打撃音の後に聞こえてくるな」

京太郎「ってことは、ホームランか何かの合図ですかね」

洋榎「どこのヤツやろ」

洋榎「ちょいと見てみたら」

京太郎「えーっと、あれか」

数絵「…………」

カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

パラッパッパッパー

761 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:09:00.80 ID:7hJSOMu2o [52/78]

南浦プロ「なかなかいい飛距離が出ているな」

南浦プロ「だが腰使いがイマイチだ」

数絵「……はい」

南浦プロ「…………」

南浦プロ「すまんな……わしが引き取ったばっかりに、野球部のない高校に入れてしまって……」

数絵「いいんですよ」

数絵「確かに、野球はできなくなりましたが……」

数絵「私にとって野球とはバッティングとピッチング」

数絵「バッティングとピッチングなら、独りでだってやることができます」

数絵「世間の球児が甲子園に現を抜かしているならば――」

数絵「私はバッセン王になります」

数絵「ホームラン王とストラックアウトパーフェクト記録」

数絵「ありとあらゆるバッセンのレコード記録を塗り替える――」

数絵「それが今の私の目標です」

南浦プロ「数絵……」

南浦プロ(いくらなんでもそれはちょっとない)

南浦プロ「すまないな……面倒をかける……」

南浦プロ(育て方をちょっと間違えたか……)

763 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:16:20.12 ID:7hJSOMu2o [53/78]

京太郎「な、何なんだあの人は……」 ドンビキ

洋榎「なるほど、アイツが……」

京太郎「へ?」

洋榎「ちょっと行ってくるわ」

京太郎「ちょ、ま、洋榎さん!」

洋榎「おいそこのおまえ!」

数絵「…………?」

洋榎「お前やお前」

洋榎「なんぽ・・・やっけ?」

数絵「はぁ……」

南浦プロ「うちの数絵の知り合いか?」

洋榎「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるな」

南浦プロ「は?」

766 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:25:08.75 ID:7hJSOMu2o [54/78]

洋榎「お前やったんやな……」

洋榎「ウチらのテリトリーのバッセンの記録を塗り替えまくっとった流れのバッセン王とやらは」

京太郎(なんだよ、流れって。なんだよ、バッセン王って……)

洋榎「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園」

洋榎「あのふざけた名前のバッセンランカーはお前やったんか」

数絵「…………」

数絵「如何にも、私がなんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園だ」

数絵「そういう貴女は何者だ」

洋榎「ウチか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

京太郎(な、なんだこの空間……)

洋榎「……ジト目ANGEL慟遁ホリィ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

洋榎「ウチのバッセンで使っとるハンネや」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

洋榎「見覚えあるやろ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

数絵「……なるほど」

数絵「あそこのスポッチャでジト目ANGEL慟遁ホリィの記録を抜けなかったことは未だに心残りとなってる」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

洋榎「ようやく対面出来たなぁオイ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

数絵「それはこっちの台詞です」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

769 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:29:29.69 ID:7hJSOMu2o [55/78]

洋榎「しっかし長野人とは思わんかったわ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

洋榎「関西まで来てバッセン網羅とかやることないんか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

数絵「貴女こそ、関西であっさり塗り替えられる程度の記録しかないじゃないですか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝
 
数絵「ああ、だから激戦区の関西から長野に逃げてきたんですか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝

京太郎(なんだこの無駄に殺伐とした空間は……) ゲンナリ

京太郎(面倒だけどほうっておくともっと面倒になりそうだし、一応何とかするか……)

京太郎「あのさ>>772」

773 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:38:58.62 ID:7hJSOMu2o [56/78]

京太郎「野球うまいの?」

数絵「なっ――――!」

数絵「あ、当たり前だっ!」

数絵「数々のバッセンで鍛え上げた私の前では」

数絵「野球など児戯に等しい!」

京太郎「へえ」

京太郎「じゃあちょっとバッティング見せてもらってもいいかな?」

京太郎「参考にさせてもらいたいし」

数絵「いいだろう、見ろ、この素晴らしきバッティングを!」

カキーン

カキーン

カキーン

京太郎「おお、確かにパワーもあるし、タイミングの取り方も優秀だ」

京太郎「でも――」

京太郎「洋榎さん」

洋榎「ん?」

京太郎「ちょっと、そこの、えーっと……ちんぽっぽさんに投げてみてよ」

洋榎「了解」 ニヤリ

数絵「私はそんな名前ではないっ…・…!」

778 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:47:31.04 ID:7hJSOMu2o [57/78]

洋榎「ほんなら、いくでー」


お試しバトル・投手編。
今回はレス数節約も兼ねて、このレスのコンマ部分でで敵パワー値を計算。



洋榎の投球する球 >>780
A:カーブ+10
B:フォーク+10

※変化球数だけ選択肢が出る。
※選択肢の中から自由に選んでレスして下さい。



数絵の狙い球 >>781
0~99:ストレート
成功で+50

※:真面目な試合の場合、変化球の数だけここに選択肢が。
※各選択肢を引く確率はほぼ同じになるよう設定。
※出た球種が投げた球と同じだったら「成功」判定となり、パワー値追加。

787 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:55:52.64 ID:7hJSOMu2o [58/78]

※基本的に、こちらが球種・狙い球を選ぶ際に選択肢外のレスがあったら安価は一個“ずつ”下にずれます。
 これは連番で安価することが多くなると思われるからです。

なので、この場合は――

洋榎(素人丸出しのフォークやけど、隅に投げりゃ十分やろ) ピュッ

数絵「!?」



 投 愛宕洋(清澄高校)  VS  打 南浦(平滝高校)
     12(10+2)            4(4+0)



すかっ!

数絵「くっ……も、もう一球!」

洋榎(んじゃまぁ次はションベンカーブでも)

ぶーん!

数絵「…………」

洋榎「……まあ、いくらヘナチョコ変化球っつっても、気持よく打たすための直球マシンとはちゃうわな」

788 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05:58:05.03 ID:7hJSOMu2o [59/78]

京太郎「……この人、真ん中らへんのストレートは全部スタンドイン出来るほど凄いのに……」

京太郎「ソレ以外の球にも全部振っちゃうのか……」

京太郎「バッセンには見逃すって行為はいらないもんなぁ……」

洋榎「ほれほれー打ってみー」

数絵「ぐぐぐぐう!」

洋榎「はーいズバっと三振まいどあり~!」

京太郎「ものすごい糞ボールまで打ちに行って空振っとる……」

京太郎「誘うにしても猛特訓いるぞこりゃ……」

790 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:02:41.49 ID:7hJSOMu2o [60/78]

数絵「ぴ、ピッチングなら負ける気はしないぞ!」

洋榎「よっしゃこーい!」

京太郎「お、大人げない!」

京太郎「あの人こそ本職は打者なのに……」


※今んとこコントロールPをどうするか考え中。
 全打席対決するわけにもいかないんで、オート進行の時の補正にしようかなあと漠然と考えて入る。


洋榎「はいまた入ったー」

京太郎「……まぁ、ストラックアウトパーフェクトに変化球はいらないしね……」

洋榎「しかも何か球がめっちゃ軽かったで」

京太郎「うーん、やっぱり勧誘は避けるべきかな……?」

洋榎「せやけど……ちょいと光るもんは感じたわ」

洋榎「アイツ、ションベンカーブとかいえ最後にはピッタリ合わせ始めとったし」

洋榎「打席重ねるごとに着実にミートしてくれそうな雰囲気はあるわ」

洋榎「体力もあるっぽいからイニングも食えそうやしな」

京太郎「うーん……どうしようか?」



どうする? >>792

797 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:07:20.90 ID:7hJSOMu2o [61/78]

京太郎「ねえ」

数絵「!?」

京太郎「才能すっごく感じるし、バッセンだけで終わるのって勿体無いよ」

京太郎「実践で鍛えることでバッセンでも打てるようになると思うし……」

京太郎「清澄高校で一緒に野球をやろう」

数絵「…………」

数絵「私は……」


>>800のコンマ秒数で成否決定!
00~09→心を折られた南浦さんは「もう野球やめる!」状態に。
10~90→勧誘成功。
91~99→腹を立てた南浦さん、洋榎達を倒すべく風越へ。

802 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:14:12.82 ID:7hJSOMu2o [62/78]

数絵「……お爺様は、私に打つ喜びと投げる喜びを教えてくれた……」

数絵「ホームレスの無駄に豪華なお家とかで石ころを使いストラックアウトしてた時」

数絵「そして近所のカカシをひたすらバットで叩いていた時」

数絵「お祖父様はバッティングセンターという素晴らしい場所を教えて下さいました……」

数絵「私はいっぱいお祖父様に教わりました」

数絵「今度は私が、お祖父様に返したい」

数絵「お祖父様が身内の出た甲子園大会を見る日が来るのを密かに夢見ていたことを知ってるから……」

数絵「そして私が勝つ喜びを知るためにも!」

数絵「お祖父様、私――清澄高校に行かせて頂きます」

803 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:17:31.53 ID:7hJSOMu2o [63/78]

洋榎「よっしゃ!」

京太郎「これでまた一歩甲子園が近づいたぞ!」

京太郎「俺は須賀京太郎、よろしくな!」

洋榎「ウチは清澄高校最強の野手・ジト目ANGEL慟遁ホリィや!」

数絵「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園。よろしく」

京太郎「そ、そうやって俺がまるでおかしいみたいな流れつくるのやめてくださいよ……」

洋榎「冗談や。ウチは洋榎。愛宕洋榎や。よろしゅう」

数絵「……南浦数絵」

京太郎「今日からよろしくおねがいします、なんぽさん!」



▼南浦数絵が仲間になった!

804 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:21:38.18 ID:7hJSOMu2o [64/78]

洋榎「そうと決まれば、みっちり練習させにゃーあかんな!」

洋榎「今から学校行って特訓や!」

数絵「……お爺様、行ってきます」

南浦プロ「……うむ」

洋榎「その前にどっかで飯でも食ってこーや」

数絵「そうですね」

数絵(チームメイトとご飯……まさか漫画の世界特有のフィクション慣例じゃなかったなんて……)

洋榎「……って思ったけど、もしかしてガースー、まだどっか別で行きたいとことかあった?」

京太郎「行けてもあと1箇所くらいですよね」

洋榎「そうなるわなぁ」

洋榎「まぁちんぽっぽを使えるレベルにせんとアカンし、回るなら次は悪いんやけど一人で行ってもらうことになるで」

京太郎(うーん、どうしよう)


どうする?  >>806

807 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:29:42.17 ID:7hJSOMu2o [65/78]

京太郎「俺も一緒に飯行きますよ」

洋榎「そうこなくっちゃ!」

洋榎「しゃーない、今日はウチが奢っちゃるわ!」

京太郎「おお、洋榎さんカッコいー!」

洋榎「一応ちんぽっぽの歓迎会も兼ねる予定やし、ちんぽっぽの食いたいものでええで」

京太郎(もうその呼び方は固定なんだ……)

数絵「食べたいもの……」 ウーン

数絵「あ」

洋榎「お。あった?」

洋榎「遠慮せんと言ってええでー」

数絵「ええと……>>810」

812 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06:43:35.62 ID:7hJSOMu2o [66/78]
おk、把握した。
とりあえず人も減ってきたし、そろそろさすがに眠たいから今日はこのへんで『セーブして終わる』
お付き合いありがとうございやした!

819 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22:34:52.78 ID:7hJSOMu2o [67/78]

猿野「夕食の時間だああああああああああああああああ!!」

数絵「……街中で随分やかましいですね」

洋榎「まあ、今日一日すっかり放置してもうた身やし、あんま注意できへんけどな」

京太郎「まさかちゃんと真面目にグラウンドで待ってるとは……」

猿野「ホントに何でもいいんだろうな!?」

洋榎「おーおーかまへんでー」

猿野「ま、とはいえ俺も聖人のパライソちゃんと呼ばれた身」

猿野「2つまで絞ったから、後はお前に選ばせてやる」

京太郎「まじ、いいの?」

猿野「おう」

猿野「オッパブとノーパンしゃぶしゃぶだったらどっちがいいよ」

京太郎「どっちも却下だ!」

京太郎「冷静に考えろよ!」

洋榎「ほんまやでー」

洋榎「せめてランジェリーパブとかやろ」

京太郎「いや、それも問題ありですって」

数絵「それならいっそハプニングバーとかの方がいいです」

数絵「ナンパは得意なんです。南場(なんぱ)だけに!」

京太郎(このメンツ疲れる……)

822 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22:49:15.59 ID:7hJSOMu2o [68/78]

京太郎「もっと普通の店にしましょうよ!」

数絵「ということは、ハプニングもランジェリーもないバーと?」

京太郎「バーはあんまり料理って感じじゃないような……」

洋榎「ほんなら居酒屋はどうや」

猿野「チェーンとかやだぜー」

猿野「せっかく先輩に奢ってもらうんだからよぉ」

猿野「あ、あそこの小料理屋とかどーよ」

猿野「酒も美味そうだし」

京太郎「皆酒は飲む前提なんですね……」

注)お酒はハタチになってから

825 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22:58:47.38 ID:7hJSOMu2o [69/78]

[小料理屋]

幸恵「いらっしゃい」

洋榎「4人なー」

幸恵「それじゃこちらのお席にどうぞー」

数絵「なかなかオシャレなお店ですね」

京太郎「あ、どうも」 おしぼり受け取り

幸恵「お飲み物はどうしましょ」

猿野「鍛高譚の水割り」

洋榎「はぁ? とりあえずは生4つちゃうんかい」

数絵「私はワイン派なんですが……」

京太郎「俺はどっちかってーとカクテルが……」

京太郎「って、そーいう問題じゃなくて」

幸恵「悪いんだけど、未成年にはお酒は出せないの」

京太郎「そりゃそうなる……」

826 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:05:48.83 ID:7hJSOMu2o [70/78]

洋榎「いやいやこう見えてウチら大学4年生やねん」

数絵「あいにくついうっかり皆揃って身分証を忘れましたけど、全員20代前半です」

猿野「何ならパンツを脱いでオトナということを証明……」

洋榎「やめんかい」 ゴスッ

京太郎「……大事なことを忘れてないか?」

洋榎「ん?」

京太郎「……制服」

洋榎「…………あ」

洋榎(しもた……昨日制服のまま公園泊まったから制服なんやった……)

猿野「まぁ俺は制服じゃないから関係ないけどな」

京太郎「ユニフォーーーーム!」

数絵「やれやれ、ユニフォームで街中をうろつくなんて」

京太郎「南浦さんに至っては運動着ってことなのかバッセンからずっと体操服ですからね」

京太郎「しかも高校名と年組番号書いてあるし……」



827 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:07:11.80 ID:7hJSOMu2o [71/78]

幸恵「そんなわけだから、ごめんなさいね」

洋榎「実はウチらコスプレ研究会ですー、なんて……」

幸恵「だーめ」 ニッコリ

洋榎「うう……」

京太郎「とりあえずじゃあ烏龍茶4つで」




831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:12:21.05 ID:7hJSOMu2o [72/78]

京太郎「いやートイレも綺麗だったしいいお店だな……」

京太郎「って、あれ?」

京太郎「あの子……」

桃子「…………」

京太郎「…………」 軽く手を上げ

桃子「…………?」 気付く

桃子「どうもっす」

ゆみ「ん? どうかしたのか」

桃子「ああ、知り合いがたまたま居たんっすよ」

京太郎「どもーっす」

ゆみ「ああ、こんばんは」

ゆみ(……モモが見えている、のか)

智美「ワハハ。モモに友達がいるなんて驚いたなー」

桃子「……うう、さすがにそれは酷いっすよー」

桃子「それにこの人顔見知りっていうだけで友達じゃないっす」

京太郎(あ、ちょっと凹む)

832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:18:25.24 ID:7hJSOMu2o [73/78]

桃子「確か、ええと、清澄とかいう高校の野球部の人っす」

ゆみ「清澄……」

睦月「あまり聞いたことがありませんね」

京太郎「去年まで人数不足で大会出てませんでしたからね」

智美「ワハハ。うちらと同じだなー」

京太郎「ええと、鶴賀でしたっけ」

京太郎「今年はお互い初出場なんっすね」

ゆみ「ああ」

ゆみ「それでとりあえず野球に詳しいメンバー4人でオーダーを組んでいたところだ」

智美「ここの料理は美味いからなーワハハ」

京太郎「常連なんですか」

智美「ああ。ゆみちんとよく通っててなー」

智美「メニュー制覇を目論んで半年。今日は後スイカカレーってのを食べたらコンプなんだ」

京太郎「スイカカレー……また随分変わったものが……」

智美「でも多分すっごく美味いぞー」

智美「今から楽しみだ」

835 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:24:26.22 ID:7hJSOMu2o [74/78]

京太郎「あ、じゃあ俺はもう席戻った方がいいですよね」

京太郎「オーダー組んだりするみたいですし」

ゆみ「ああ、そこまで気にしなくても大丈夫だ」

ゆみ「ころころオーダー変えられるほど人もいないし、初戦で当たらない限りオーダーは筒抜けだろうからな」

京太郎(ウチも今の人数だったらそうなるんだよな……)

ゆみ「それと……この店は野球に携わるお客が多いらしい」

京太郎「そうなんですか?」

睦月「プロの選手もよく来るそうですよ」

智美「ほら、壁にサインいっぱいかかってるだろー」

京太郎「うわー、こんなにたくさん」

ゆみ「かくいう私達も、憧れの選手が本で紹介していたのを見てここに来たくらいだからな」

京太郎「なるほど……」

智美「だから多分、野球小僧もたくさん群がるんだろうなー」

智美「あっちのテーブル、風越のユニフォームを着た連中が座ってたぞー」

ゆみ「……しかもあれは、2年生レギュラーだったな」

智美「顔だけで分かるのかーワハハ」

ゆみ「有力校だからな」

桃子「それに、三年の先輩の想いがどうとか、1年レギュラーがどうとか言ってましたしね」

京太郎「へぇ……」

洋榎「おーいガースー、料理はよ選びー」

京太郎「あ、呼んでる……」

京太郎「それじゃ!」 タッタッタッタッタッ

ゆみ「ああ、それじゃあな」

ゆみ「……ガースー……ハーフの選手か何かか」

智美「いや、単なるニックネームだと思うぞー」 ワハハ

836 名前:まさか顔見せ回で原作清住が京ちゃんだけになるとは[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:28:21.89 ID:7hJSOMu2o [75/78]

洋榎「お好み焼きとー、あと軟骨のからあげやろー」

猿野「このステーキ食おうぜ」

数絵「南蛮チキンがいいな。南場ンだけに」

京太郎「あ、あと、スイカカレーっての頼んでみようぜ」

幸恵「す、スイカカレー……!?」

ざわざわ

ざわざわ

京太郎「?」

洋榎「何やそれ」

京太郎「さっきあっちで知り合いに会った時教えてもらったんです」

猿野「面白そうじゃねーか。俺も頼むか」

幸恵「ほ、ほんとに頼む……のかしら……」

洋榎「んじゃいっそ一人一個行くかー?」

幸恵「!?」

838 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:33:13.60 ID:7hJSOMu2o [76/78]

幸恵「あの……」

幸恵「取り皿用意するし、せめて一つを皆で分けた方が……」

京太郎「あー、それもいいかも」

数絵「その方がたくさん食べられる、か」

洋榎「ほんならスイカカレーひとつー」

幸恵「はい」 ホッ

洋榎「あと――――」

幸恵(1日でスイカカレーが二個も出るなんて……・)

幸恵(今日はどうなってるのかしら……)

839 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:39:52.22 ID:7hJSOMu2o [77/78]

華菜「すんませーん」

幸恵「はいはーい」

未春「華菜ちゃん、まだ食べるの?」

華菜「やっぱ〆はご飯ものだし!」

純代「…………」 コクリ

華菜「ふっふーん、それが、隣のテーブルの奴の注文聞いてたんだよね」

華菜「何でも、裏メニューがあるそうだし!」

未春「へえ、そうなんだ」

浅井「ここのご飯美味しかったし、食べてみたいかも」

大迫「さすがに全部はいらないから、皆で分ければいいよね」

華菜「というわけで、スイカカレー、注文せずにはいられないな!」

幸恵「!!」

ざわ・・・ ざわ・・・

幸恵(スイカ3つ目……?)

幸恵(一体どうなっているの……)



842 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23:46:47.01 ID:7hJSOMu2o [78/78]

洋榎「何や隣の連中」

洋榎「こっちの見つけた裏メニューぱくりおってからに」

京太郎(……いや、まあ、こっちもパクったんだけどね……)

洋榎「って、あれは……」

華菜「ん?」

華菜「あれ……愛宕洋榎かし?」

浅井「華菜ちゃん、知ってるの?」

未春「私も知ってる……関西で有名な打者だよ!」

洋榎「ふふん、悪い気はせんな」

華菜「でもたしか荒川憩に個人的に完敗してチームとしても千里山に負け続けのような」

洋榎「…………カッチーン」

洋榎「今なんちゅーたんかなこの馬鹿猫は」

846 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:04:55.69 ID:KslEoBaXo [1/55]

洋榎「っつーか、よう見たら自分ら風越の制服やん」

洋榎「いやー毎年夏に出てきては一回戦で消えてくれる伝統芸が見られないと寂しいわー」

洋榎「去年の長野の決勝戦とか歴史に残るワンサイドゲームだったらしいやん」

洋榎「それで当時の1・2年生心折られてごそっとやめてまったらしいけど、今年は人数足りてるん?」

華菜「ぐっ……!」

華菜「きっさまー!」 バッ

未春「か、華菜ちゃん?!」

洋榎「やるか、コラー!」 ガタン

猿野「乱闘か!?」 ガタッ

猿野「修行の成果見せたるわー!」

大迫「ちょ、男子まで出てきた……!」

浅井「純代ちゃん、え、援護してあげて!」

純代「……」 ガタン

胡桃「うるさい、そこ!」

胡桃「お店で騒がない!」

胡桃「他のお客さんに迷惑でしょ!」

洋榎「あ?」

胡桃「……あれ?」


848 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:09:54.06 ID:KslEoBaXo [2/55]

塞「あれ……何やってるの?」

洋榎「自分らこそ何しとるん」

数絵「……どちらさま?」

京太郎「えっと、色々な意味でお世話になった人で……」

京太郎「龍門渕高校の人達です」

華菜「!!」

未春「龍門渕……」

はじめ「歓迎会をホテルでやる予定だったんだけど、アカネちゃんがここがいいって言うからね」

数絵「……何だあの格好……恥ずかしくないのか……?」

はじめ「やあ、また会ったね」

京太郎「龍門渕の……」

華菜「国広一……!」

京太郎(あ、そんな名前だったんだ)

851 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:15:46.75 ID:KslEoBaXo [3/55]

茜「喧嘩はだめですよー」

洋榎「茜……」

透華「まったく、茜がお兄さまとの思い出の店がいいというからわざわざ来ましたのに……」

透華「このような連中がいるのでしたら、さっさと貸切にすべきでしたわ」

華菜「龍門渕透華!!」

茜「折角なんですから、楽しく食べましょう!」 アホゲピョコピョコ

シロ「だる……」

洋榎「そないなこと言うてもなぁ」

茜「まぁまぁ、裏メニュー教えてあげますから」

茜「スイカカレーっていう、珍しいメニューがあるんですよー!」

塞「茜が食べたいっていうから、とりあえず頼んでおいたわ」


854 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:20:09.71 ID:KslEoBaXo [4/55]

華菜「何だ、お前らも頼んだのかし」

洋榎「大人気やなースイカカレー」

茜「あ、もうお二人とも知ってたんですか」

京太郎「今頃厨房はスイカカレーで大戦争だな」

茜「あ、じゃあこうしましょう!」

茜「喧嘩しないと気がすまないんだったら――」

茜「平和的に、スイカカレーの早食い対決にするんです!」

洋榎「ほう……」

華菜「面白いし……」

856 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:25:42.24 ID:KslEoBaXo [5/55]

洋榎「じゃあ新たに一人一個追加するか?」

浅井「それだと締めに入っていたこっちが不利です」

数絵「……なら、集団戦にしてみては」

洋榎「ほほう、集団戦か」

はじめ「結構ボリュームあるって言ってたし、いいんじゃないかな」

未春「こっちは1人多い5人だけど……」

猿野「ハンデだハンデ」

猿野「こっちゃ半分男だし、そっちと違って空腹だしな」

洋榎「そういうこっちゃ」

洋榎「負けたら土下座でもなんでもしたるわ!」

華菜「こっちだって負けたら裸で町内一周してやるし!」

857 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:29:51.30 ID:KslEoBaXo [6/55]

透華「その勝負、我が龍門渕高校も参戦しますわっ!」

華菜「えっ」

洋榎「は?」

透華「私達が勝ったら、やはり土下座していただきますわ」

透華「そこの貴方にっ!」 ズビシィ

京太郎「え、俺?」

洋榎「あー、さっき野試合で勝ったこと根に持っとるんか」

洋榎「ちっちゃいやっちゃなー」

透華「ち、違いますわっ!」

華菜「は? え? 勝った?」

京太郎「一応、龍門渕のエース相手にホームラン打ったんでね」 フフン

華菜「……なるほど」

華菜「単なるドシロウトかとおもいきや、なかなかやるじゃん」

華菜「ならば全力で叩き潰してやるし!」

胡桃(うわあ、皆揃って馬鹿みたい!)

858 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:34:20.27 ID:KslEoBaXo [7/55]

透華「我が龍門渕高校にハンデなど不要!」

透華「男性抜き、最少人数の3人でお相手いたしますわ!」 ホーッホッホ

茜「あ、じゃあ茜参加します!」 ワーイ

透華「いらっしゃいまし! あと一人!」

シロ「パス……だるい」

胡桃「私もパスかなー」 ジュウデンジュウデン

はじめ「じゃあ、ボクと胡桃で審判でもするよ」

胡桃(めんどくさい)

透華「任せましたわ!」

透華「贔屓なんて不要ですわよっ!」

はじめ「わかってるよ、とーか」

はじめ「そんなことしなくても勝ってくれるって、信じてるから」 ニッコリ

塞「あーはいはい、それじゃ最後の一人は私で」 ウンザリ

860 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:41:48.32 ID:KslEoBaXo [8/55]

 ・ ・ ・ ・ ・ ・

はじめ「皆、スイカカレーはそろったね?」

京太郎「揃ったけど……」

猿野「なんっつーか……」

華菜「み、見た目がゴリゴリ食欲を削ってくるし……」

はじめ「……それじゃ、とりあえず準備はいいかな」

浅井「うん」

洋榎「ええでー」

透華「いつでもこい、ですわ!」

はじめ「……一応言っておくけど、ここ、トイレ以外で吐いたら罰金だから、やめてよね」

京太郎(不吉なことを……)

はじめ「それじゃあ、ルールを説明するよ」

はじめ「同時に食べていいのは一人まで」

はじめ「交代して食べ進めていくスタイルを取るよ」

胡桃「まあ、じゃなきゃあまりに風越有利だしね」

はじめ「ま、それでもたっぷり休める分、風越有利なルールではあるしね」


862 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:53:40.18 ID:KslEoBaXo [9/55]

はじめ「清澄高校先鋒、位置について!」

猿野「別にこれ……完食しちまってもいいんだろう?」

洋榎「ふざっけんな! ウチの分も残しとけや!」

はじめ「龍門渕高校の先鋒は――」

透華「もちろん私が派手に優雅に食べてさしあげますわっ!」

はじめ「風越女子先鋒!」

大迫「ここは私が」

はじめ「位置について、よーい」

大迫(他校は男の人に去年辛酸をナメさせてくれたあの龍門渕の部長……)

大迫(負けられない……)

大迫(私はそんなに量は食べないけど、風越一の早食いっ)

大迫(負ける理由はどこにもないッ)

はじめ「スタート!」





864 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 00:56:41.57 ID:KslEoBaXo [10/55]

大迫(満腹状態のウチらのメリット、それは――)

猿野「おっしゃ、いただくぜっ」

透華「いただきます、ですわっ!」

大迫(いただきますをしなくてもいいことッ!) ガッ

大迫(この数文字の分素早く食べ、一気に差を広げるッ) バクバクバク

大迫「うっ……!?」 ガタン

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

京太郎「な、なんだぁ?」

数絵「口を抑えて急に走り出した……」

ガチャ、バタン!

ウォエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ

透華「…………」

猿野「…………」

京太郎「めちゃくちゃイヤな音が風越の人が駆け込んでいったトイレから聞こえてくる……」

867 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:02:28.45 ID:KslEoBaXo [11/55]

猿野「…………」

透華「…………」

茜「二人共手が止まってますよー?」

華菜(当たり前だしっ)

洋榎「猿野……」

猿野「あ?」

洋榎「訂正するわ。全部食ってもええで」

猿野「いやいや先輩差し置いて全部食うなんてできないっつーか」

洋榎「いいから食わんかいっ!」 ガッ

はじめ「む、無理やり食べさせたー!?」

猿野「ぬわーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 ドサッ

ビクビクビクビクビクンッ

数絵「う、うつぶせに倒れて凄い勢いで痙攣してる……」

京太郎「あ、泡吹いてるぞオイ!」

塞(ということは、風越のだけでなく、全部のスイカカレーがあの破壊力ということか…・・)

870 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:06:39.24 ID:KslEoBaXo [12/55]

京太郎(ま、まずいぞこれ……)

京太郎(食べたら普通に病気になる気がするっ!)

京太郎(それどころか、ランダムで野球が下手になる予感さえするぞ……)

京太郎(なんとなくだけど、風越の人はチャンスに弱くなって猿野は併殺を打ちやすくなった気がする……)

京太郎(意地でもこれを食うわけにはいかないっ!)

洋榎「…………」

透華「…………」

浅井「…………」

胡桃(あー、これ誰も食べずに終了かな?)

茜「頑張って、透華さん!」

茜「このお店、あまりにも残し過ぎると怒られて出禁になりかねないんですよ!」

茜「私このお店好きだから、それはイヤです!」

透華「うっ……」

数絵「ちなみに残し過ぎると罰金もあるってメニューに書いてあった」

洋榎「うぐっ


873 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:12:14.20 ID:KslEoBaXo [13/55]

浅井「す、スプーン一掬いくらいなら大丈夫かな……」 パクッ

浅井「!?」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

ガラガラガラ

華菜「猛ダッシュだったし……」

洋榎「……さっきの子、便所から帰ってこーへんしな……」

塞「吐きそうになったらダッシュで外に行くしかない、か……」

胡桃「この感じだと、外出た人は簡単には戻ってこられなさそうだね……」

京太郎「食い逃げ犯と間違われて捕まる程度ならいいけど、痙攣しながら倒れてたりしたら洒落にならん……」

ゆみ「か、蒲原ーーーーーー!?」

ダッダッダッダッダッダッダッダッダッ

透華「な、なんですの!?」

はじめ「今誰か凄いスピードで通りすぎて外行ったね……」

京太郎「そういえば、向こうのテーブルも頼んでたっけ……」

874 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:30:31.41 ID:KslEoBaXo [14/55]

透華(ま、まずいですわ……)

透華(あんなのを食べでもしたら、病院直行まちがいなし)

透華(ですが、龍門渕の者たるもの、尻尾巻いて逃げるなど……)

透華「…………」

透華「刮目して見てくださいまし!」

京太郎「あ、あれは――――!」

洋榎「ば、馬鹿な……マヨネーズやと!?」

華菜「何を考えてるし龍門渕ッ!」

はじめ「そういえば聞いたことがある……」

はじめ「この世には、マヨネーズさえかければ何でも美味しく食べられる人種もいると……!」

はじめ「でも、高級料理ばかり食べてた透華がマヨラーなんて話は……」

はじめ「らしくないよ……」

透華(ふふ……吐くのを承知でかきこんでダウンするも勝利、なんてしたら、周りは大ブーイングでしょう?)

透華(それならば!)

はじめ(まさか――)

透華(美味しく食べてなおかつ食べきる――)

透華(誰より目立って差し上げますわっ!!)

はじめ(目立つだめだけにオリジナルの味を変えた――――!?)

879 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:49:23.36 ID:KslEoBaXo [15/55]

華菜「くっ、龍門渕が何かやってるし!」

未春「ど、どうするの?」

未春「私達もイチかバチかで味を変えてみる……」

純代「……その必要は、ない」

華菜「すーみん!」

純代「私で――終わらせる」

透華「マヨネーズまし! 積もっ!」 デローン

透華「スイカカレー、いただきますわ!」 パクッ

透華「うぐっ!?」

透華(ま、まずいっ……!)

透華(なんですのこの凶悪な味はっ!)

透華(は、吐く……!)

透華(……吐く……?)

透華(私が……無様に駆け出し、胃液を吐く……?)

透華(許されませんわ……そんなことっ……!)

透華(飲め、飲み込め、ごっくんしなさい龍門渕透華っ!)

…………ゴクン

華菜「……龍門渕透華……」

華菜「気絶してなお君臨するというのか――――」

881 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:53:03.63 ID:KslEoBaXo [16/55]

洋榎「……ふっ」

洋榎「腹一杯や、京太郎、後は任せた」 ポン

京太郎「ちょ、ま、ふざけんな!」

京太郎「アンタ一口も食べてないだろ!!」

洋榎「いや、ほら、あれや」

洋榎「アンタらが龍門渕とか見とる時にちょこちょこーっとやな……」

京太郎「目をそらすなあああッ!」

洋榎「もう食ったさ……」

洋榎「腹ァ……いっぱいだ……」 フッ

京太郎「食ってもいないのに気絶したふりで誤魔化すな!」

数絵「…………」

数絵「あ、猿野さん店の外に出してきます」

数絵「ここで寝ゲロされると罰金とられますし」 スタコラサッサー

京太郎「えっ」

京太郎「…………マジで?」

883 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 01:59:15.30 ID:KslEoBaXo [17/55]

はじめ(まさかこんなことになるなんて……透華……)

胡桃(参加しなくてよかった……!) ツキダシパクパク

シロ「だる……」

華菜「それで、龍門渕はリアイアか?」

塞「うっ……」

茜「リタイアしません!」

塞「茜!?」

茜「龍門渕さんが必死になって勝とうとしたんです」

茜「家族として、負けられません!」

茜「龍門渕の次鋒茜、いきます!」

茜「グオゴゴゴ!」 ←気合を入れている

884 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 02:09:30.55 ID:KslEoBaXo [18/55]

塞(……茜……)

塞(東京に出て出来た、唯一の友人……)

塞(学校も行けずマンションもなくお金も落として路頭に迷っていた三人を救ってくれた子……)

塞(…………)

塞(龍門渕の人達が連絡を取れるようになったのも……)

塞(全部、アカネハウスがつべで晒されてネットで話題になってたから……)

塞(私達が今こうして野球をまた出来るようになったのも、全部この子のおかげ……)

塞「…………」

塞「待ちなさい、茜」

塞(……折角掴んだ練習環境……)

塞(それをくれた龍門渕にも、茜にも恩は返したい)

塞(…………)

塞「シロ。胡桃」

シロ「ん?」

胡桃「手伝わないよー?」 カラアゲパクパク

塞「明日私が練習に行けなくなっても、二人は久々のグラウンドを私の分まで満喫して」

胡桃「え?」

塞「龍門渕の二番手は私」

塞「――臼沢塞、参るッ」

889 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 02:16:24.10 ID:KslEoBaXo [19/55]

塞(とはいえ……勝負自体は決したようなものだな……)

塞(風越のデb――いや、ええと、まあ、あれだ。ちょっと大きい人)

塞(奴にはスイカカレーが効いていないようだ)

塞(普通にバクバク食べている……)

塞(私に出来るのは、完食して店にも龍門渕にも迷惑をかけず終えることだ……)

塞(一応、差を確認――) チラッ

塞「……ん?」

塞(意外と風越のスイカカレーが減っていない……?)

塞(あのペースなら、半分以下になっていてもおかしくはないのだが……)

塞(まぁいい、チャンスだ)

塞(龍門渕がかきこんでくれたおかげで、こちらのスイカカレーも大分減って――――)

塞「なっ……!?」

胡桃「どうかしたの?」 ポテトモグモグ

塞「いや……何でもない……」

塞(気のせいか……?)

塞(龍門渕が食べる前と大差がないような……)

塞(…………)

塞(いや……気のせいではないな)

塞(…………) モノクルソウビッ

塞(――――――防塞ッ!)

桃子「!?」

891 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 02:23:48.12 ID:KslEoBaXo [20/55]

はじめ「な――――!?」

京太郎「え、あの子……」

華菜「きゅ、きゅうに女の子が現れたしっ!」

未春「え、お、おばけ!?」

ザワザワザワ

桃子「なっ――――」

桃子(そんな馬鹿な……まさか、見えてるんすか!?)

桃子(皆の意識はスイカカレーに集中してるから、普段以上にステルス出来ているはずなのにっ!)

塞「どうやっていたかは知らないが……」

塞「その手にもったスイカカレー……そしてスプーン……ポーズ……」

塞「お前――自分のとこのスイカカレー、他所の皿に移していたな?」 ギロリ

桃子「くっ――――――!」

京太郎「そ、そういえば、彼女のテーブルでもスイカカレーを頼んでいた……!」


892 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 02:27:57.96 ID:KslEoBaXo [21/55]

塞「というわけで、責任をもって移した分のスイカカレーは引き取ってもらう」

塞「皿にでなく、胃の中にだっ!」

桃子「くっ……!」

はじめ「逃さないよ!」 ガシッ

胡桃「まぁ、審判としては、見逃すわけにはいかないよね」 ダシマキパクパク

塞「さあ、食べてもらおうか」

桃子「ま、待つっすよ、話せば分か――」

塞「問答無用」

桃子「ひっ」

桃子「ていうかそこまでたくさんは移してな――――」

塞「利子だ」

桃子「た、助けてせんぱ」 モギュッ

895 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 02:50:56.69 ID:KslEoBaXo [22/55]

ゆみ『やめろーーーーーっ!』 ドカッバキッボコッ

塞『龍門陛下、ばんざーーーーーーーーーーい!』

ドガーーーーーーーーーーーーーン!

ゆみ『大丈夫か、モモ!』

桃子『先輩……』 キュンッ

桃子『ごめんなさいっす……モモは……汚れてしまったっす……』

桃子『あの片眼鏡に、「あ~ん」をヤられちゃったっす……!』

桃子『先輩にも「あ~ん」されたことないのにっ』 ポロポロ

ゆみ『モモ……』

ゆみ『…………』 ギュッ

桃子『先……輩……』

ゆみ『馬鹿だな……他の女に「あ~ん」されてしまったからと言って、私がお前を嫌いになんてなるものか……』

ゆみ『それに……普通の口移し処女は奪われてしまったかもしれないが……』

ゆみ『口から口への「あ~ん」は、まだ誰にも経験させていないだろう?』

桃子『!』

ゆみ『モモ……お前の初めてを私にくれ……』

桃子『はいっす!』

桃子『こんな……私でよろしければ……!!』

ゆみ『何を口移しほしい……?』

桃子『先輩の……唾液がいいっす……』

ゆみ『ふっ……えっちな子だ……』 オシタオシッ

桃子『えへへ……先輩、大好きっす……』 ギュウッ










桃子「せ、ん……ぱい……一緒に……しあ……わせに……」 ガクッ

塞「あ、死んだ」

華菜「な、なんか、ものすごいレイプ目でウワゴト呟いてたしっ」

胡桃(きもちわるい……!!) オコノミヤキパクパク

はじめ「これ、ホントに食べても大丈夫なんだよね……?」 タラーリ

898 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:02:24.93 ID:KslEoBaXo [23/55]

京太郎(マジでヤバイな、このスイカカレーってやつ……)

京太郎(でも……今のやりとりは参考になった)

京太郎(何も素直に食べるだけが皿を空にする方法じゃないんだ)

京太郎(どうにか他の高校のやつに食わせる手段はないものか……)

京太郎(もしくは、最悪南浦さんか洋榎さんに食わせる方法を考えよう)

京太郎(何かいい策があれば俺が食ってもいいんだけど……)

京太郎(それともここは、覚悟を決めて一気に無策で食い切るべきかな……)


どうする? >>900

909 名前:スペックどーすんだよwwwwwww[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:22:17.18 ID:KslEoBaXo [24/55]

ゆみ「すみません、私と同じ制服の娘を見ませんでしたk――」

ゆみ「って、モモ!?」

純代「…………」 バクバクバク

塞(防塞で、この異常な不味さを封印する――!) パクッ

塞(そ、それでも鬼のように不味いっ……!)

塞(一気に嘔吐まではいかなくとも、普通にしんどい……)

塞(口直しに別のものを食べたり飲んだりしながら進めていかなきゃ……)

京太郎(やばい、他二校がスパートをかけてる……!)

京太郎(俺も覚悟を決めるしか――)

ガラッ

友子「待たせたわね!」 ここで超能力戦闘BGMスタート(友子、席間違える)

友子「とと、ここの席か」

京太郎「監督!」

友子「遅れてごめんねー」

友子「そのかわり……転校生を連れてきたから」 ニカッ

咏「おいーっす!」

912 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:26:37.40 ID:KslEoBaXo [25/55]

胡桃「……誰?」 シーザーサラダモグモグ

シロ「……だる」

茜「わあ、綺麗な着物!」

はじめ「いや、その私服はおかしいって」

京太郎(それはひょっとしてギャグで言っているのか……?)

咏「清澄に転校してきた3年三尋木、よろしくなー」 ヒラヒラ

華菜「え、そのビジュアルで17歳は若干無理が――」

ドガッ!

未春「か、華菜ちゃーーーーん!?」

咏「やれやれ、年上には敬語使えー?」

ゆみ「扇子を投げた……だと……」

咏「そりゃあバットで殴るわけにはいかんだろー。しらんけど」

咏「一応バットは野球をする道具だしー」

睦月「扇子も武器ではないのでは……」

ドガッ!

917 名前:安価は絶対って教わったから……(震え声)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:34:34.19 ID:KslEoBaXo [26/55]

友子「これでも咏ちゃんはプロまちがいなしって言われる逸材なのよ」

京太郎「それはすごい……!」

京太郎「でも何で和服なんですか……?」

咏「おいおーい、そりゃ部活のユニフォームが和服だからに決まってるだろー。しらんけど」

洋榎「落語研究会かなんかか?」

京太郎「やっぱり起きてやがった……!」

数絵「いや、どちらかというっと歌舞伎研究会……」

京太郎「ちゃっかり帰ってきてるしっ!」

京太郎「ていうか、和服っていったら普通は茶道とか華道じゃ……」

塞「……扇子を持っていたし、日本舞踊とかじゃ」

咏「やれやれ、これだから脳筋野球部はー」

咏「和服っつったら麻雀部に決まってるだろーしらんけど」

京太郎「え?」

洋榎「その理屈はおかC」

919 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:43:34.15 ID:KslEoBaXo [27/55]

京太郎「何で麻雀部なんですか!」

京太郎「和服無関係な部にするなら野球部でしょ普通!」

咏「ばっかお前ー」

咏「麻雀部は和服と親和性高いんだぜーしらんけど」

咏「想像してみー」

咏「小さく質素で、畳の匂いの香る和室」

数絵「……ふむ」

咏「和服に身を包んだ少女が、正座をし、心を落ち着け、和菓子を嗜み」

洋榎「ほほう」

咏「和の心を学びながら、皆で雀卓を囲む」

京太郎「いや、おかしい、絶対おかしい」

京太郎「最後のステップ明らかに浮いてるでしょ!」

咏「しらんがな」

咏「前居た麻雀部じゃ茶道部と麻雀部が一緒になってたしー」

咏「フツーのとこがどーなのかは知らんけど」

924 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 03:56:17.13 ID:KslEoBaXo [28/55]

咏「テレビで麻雀大会とか見てねーの?」

京太郎「いや、普通麻雀の大会とかテレビ中継しないから!」

友子(なんだろう、すごくアイデンティティを揺るがす発言をしてる気がする……)

咏「何で見てな、うまそうなもん食ってるじゃないかぁコレェ」

咏「カレーコレ?カレー?」 スイカカレーをパクーする

京太郎「あっ!」

洋榎「死んだな……」

咏「うん、うまい!」 テーレッテレー

京太郎「!?」

洋榎「ヒエ~……マジか……」

小太りの純代「おっかねぇ……」

純代(私ですら美味しいとは思わないのに……)

咏「それよりも麻雀をしろって言ってんだよ!」

咏「清澄には麻雀部がないらしいからな」

京太郎「ていうか麻雀部なんて認可がおりてる学校の方が少数派ですから!」

咏「お前ら、野球やめて麻雀やんねー?」

洋榎「野球しなくてもいいじゃん♪ って、ふざけるなぁ~!」

数絵「私も野球は続けたいですね」

京太郎「勿論、俺もだ」

928 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:07:08.43 ID:KslEoBaXo [29/55]

咏「とりあえずこれ全部食っていい?」

京太郎「あ、どうぞどうぞ」

洋榎「せやな。もう勝負とかどうでもええわ」

数絵「土下座で済むなら喜んで負けて処理するレベル」

咏「?」

はじめ「…………」

ゆみ「…………」

塞「…………」

ゆみ「あの……こちらでも頼んだのですが、食べきれなくて……」

ゆみ「よかったら、どうぞ」

咏「ほんとかー? もらうもらう」 ワーイ

はじめ「……ごめんね透華」

はじめ「どうせ風越に勝てそうにないし、さっさと普通の頼んで食べたいから……」

はじめ「というわけで清澄の人、うちのスイカカレーもあげるよ」

咏「お前ら太っ腹だなー」

塞(私があんなに気分を害してまで食べた意味は……) ゲッソリ

930 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:13:01.29 ID:KslEoBaXo [30/55]

洋榎「そういえば、麻雀部とかいう珍しいので活躍しててプロ注目されとったんなら……」

洋榎「何でわざわざ麻雀部のない清澄にやってきたん?」

京太郎(それ聞くんだ……)

数絵「……転勤か、離婚といったところですか」

京太郎(後者だったらどうするんだよ……)

咏「いやそれがさー」

咏「全国大会の決勝で、ちょっと緊張しちゃってさー」

咏「カメラも入ってたし、連覇もかかってたし?」

数絵「それでやらかした……と?」

咏「半分正解で半分不正解かなー、しらんけど」

咏「やらかしではあるけど、そっちが思ってるような敗退行為とかじゃないんだよなー」

932 名前:猿野とかいうステルス被害者[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:14:50.46 ID:KslEoBaXo [31/55]

咏「緊張して実力は出せなかったけど、打破方法もわかってたんだよねー」

洋榎「ほっほう」

咏「普段通りっての?」

咏「それをするべく、普段と同じ正座で打つことにしたんだわ」

咏「そしたらあれよあれよと逆転してなー」

咏「奇跡の逆転優勝を収めたんだ」

京太郎「それはすごい」


933 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:18:13.57 ID:KslEoBaXo [32/55]

咏「ただ、私正座苦手でさー」

咏「しこたま足が痺れたんだよね」

咏「でも優勝がうれしくて、抱きつきに来た親友に応えようと立ち上がったわけ」

咏「んですっ転んじまってさー、カメラの前なのに」 ゲラゲラ

京太郎「え、そんなことで?」

咏「いやー、“そんなこと”だろー?」

咏「ほんと、大したことじゃないと思うんだけどねー、しらんけど」

咏「まぁそんなわけで、転んだ拍子につい親友のスカートを掴んじゃって」

咏「そのまま全国中継中だってのに、一気に下まで下ろしちゃってさー」 アハハ

京太郎「ぜ、前言撤回! 大惨事じゃないですか!」

咏「それからアイツ口聞いてくれないし、引きこもっちゃうしで大変で」

咏「何か色々バッシングもあって、追い出されたって形になるのかなー。しらんけど」

洋榎「さすがにそのオトモダチに同情するわ……」

934 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:25:18.98 ID:KslEoBaXo [33/55]

貴子「池田ァ!」

華菜「……うーん」

貴子「てめぇ二年だけでミーティングっつーから早退認めてやったら」

貴子「何小料理屋で潰れて迎えにこさせてんだ!!」

未春「こ、コーチ……」

貴子「深堀、テメーは浅井と大迫かついでこい!」

貴子「吉留は迷惑かけた連中に挨拶だ」

未春「は、はい……!」 タッタッタッタッタッ


936 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:26:58.20 ID:KslEoBaXo [34/55]

咏「まー、えりも、おカタイ正確だったからなー」

京太郎(そういう問題じゃないような……)

未春「あ、あの、清澄の方」

京太郎「ん?」

未春「今日は遊んでくれてありがとうございました」

未春「華菜ちゃんに代わってお礼を言います」

京太郎「ああ、こっちこそ……」

京太郎「あの、罰ゲームは、また今度こっちから伺うんでそんときにでも……」

未春「あ、はい」

未春「でも……別に本気で言ってたわけじゃないだろうから、無理して来なくても大丈夫ですよ」 クスッ

京太郎「はは……ま、じゃあ、気が向いたら遊びにいくよ」

未春「はい。それじゃ……」 タッタッタッタッタッ

洋榎「さりげなく強豪校とパイプ作るとか、やるやんけー」

京太郎「まあ、来年から先も見越すなら、練習試合とかしてもらいやすくしないとだし」

洋榎「……実はあーいう娘が好みだったりするんか?」 ニヤ

京太郎「違いますよ! 俺の好みはもっと胸が……」

洋榎「…………」 ジトー

京太郎「……ナンデモナイデス」

939 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:38:08.91 ID:KslEoBaXo [35/55]

咏「いやー、でも、可哀想だとは思ったけど、えりの反応が傑作で――」

京太郎(こ、これがガールズトークなのか……?)

京太郎(ついていけない……!)

京太郎(咲やあのタコス娘って話しかけやすい性格していたんだなぁ……)

咏「しばらく呆然とつったってて、その間ずーっと股間がモニターに映ってるっていう……」 プークスクス

洋榎「そ、それは酷いわ……!」 ククッ

咏「しかもあいつ、うっかりスカートの中が映ることを想定していたみたいなんだよなー。しらんけど」

咏「もう見事なまでにツルッツルwwwwww」

洋榎「ブフォwwwwwwwwwwwwゴホwwwwwwwwwwwwwww」

数絵「懸念大正解……」 プククッ

友子「そりゃそんなものが放送されたらお嫁にいけなくなって引きこもるわー」

京太郎「…………」

京太郎「と、トイレ行ってきます」 ゲンナリ

941 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:47:55.55 ID:KslEoBaXo [36/55]

ゆみ「ん……?」

ゆみ「やぁ」

京太郎「ああ、鶴賀の……」

ゆみ「さっきはモモが迷惑をかけたな」

京太郎「いえ……」

ゆみ「睦月や蒲原も目を覚ましたみたいだし、私達はこれでお暇するよ」

京太郎「あ、お疲れ様です」

ゆみ「それで、ええと……」

京太郎「ああ、須賀です」

ゆみ「須賀か、わかった。私は加治木ゆみだ」

京太郎「よろしく」

ゆみ「これも何かの縁」

ゆみ「お互い親切の弱小校同士、これから何かあったら協力し合おうじゃないか」

京太郎「そうですね、練習試合とかしたくなりますし」

ゆみ「これは私のメールアドレスだ。何かあったら気軽に連絡をくれ」

ゆみ「それじゃあ」 ザッザッザッ

京太郎「……鶴賀学園か……勝ち上がってきたら、調べに行くのはありかもな」

943 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 04:52:48.01 ID:KslEoBaXo [37/55]

[数時間後]

塞「それじゃあ、私達も帰るから……」

洋榎「おう。おつかれさんさんさんころり~」

胡桃「それじゃ、次は大会でかな?」

茜「アカネとしてはいつでも遊びに来てくれていいんですけどね!」 アホゲピョコピョコ

シロ「だる……」

はじめ「大食いならともかく……野球では、もう負けないから」

京太郎「……次はチーム全体で勝つ!」

はじめ「トーナメント表、部長から見せてもらってる?」

京太郎「え? いや……」

洋榎「なんや、自分とこのトーナメント表しらんのかい」

京太郎「あの人、なんか試合直前にデータ教えてくれるだけみたいで……」

はじめ「じ、事前にミーティングとか対策とかしないの?」

京太郎「なんでも、それが伝統かお約束だかだからだとか……」

946 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 05:06:28.66 ID:KslEoBaXo [38/55]

はじめ「まぁよくわからないけど……」

はじめ「清澄と龍門渕が当たるとしたら決勝戦だよ!」

はじめ「決勝戦で会おう!」

はじめ「それじゃ」 ザッザッザッ

京太郎「決勝戦で会おう、か……」

京太郎「めちゃくちゃ定番の敗北フラグ立ててったな……」

咏「さすがにラスボスが言う場合は大丈夫なんじゃねーの、しらんけど」

友子「まぁ何にせよ、最大の敵は一番最後」

友子「大会の途中でも成長は出来るし、全然間に合うってことよ!」

友子「今日はこれで英気を養って、明日からまた頑張るわよ!」

京太郎「おー!」

洋榎(今気付いたんやけど、何でうちの奢り相手に勝手に来た監督達も入っとるんやろ……)

947 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 05:15:27.88 ID:KslEoBaXo [39/55]

[街中]

京太郎「あー食った食った」

咏「ごっそーさん」

洋榎「ホンマに遠慮せんかったな……」

友子「それじゃあ私は咏ちゃんと猿野くんを送って行くわ」

友子「……明日は最後の休日」

友子「つまりとっても大事なのよ」

京太郎「?」

友子「朝まで運動したりして、明日動けないなんてことはやめてね」 ニッコリ

洋榎「あ、あほか! さっさと帰れ!!///」

友子「あはは、それじゃあねー」 タッタッタッタッタッ

洋榎「ったく……」

950 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 05:25:10.41 ID:KslEoBaXo [40/55]

京太郎「でも確かに、今日は早めに寝た方がいいか……」

洋榎「せ、せやで」

洋榎「体調管理は大事やからな!」

京太郎「いやー、この時期じゃなきゃ、カラオケとか行きたかったですけどね~」

洋榎「!?」

京太郎(もうちょっと、親睦会みたいなことして、チームに馴染んでもらわないといけないしなぁ)

洋榎「アホか!」

洋榎「んな暇あったら練習や練習!!」

京太郎「え、洋榎さんは割りと息抜き推奨派じゃ」

洋榎「と、とにかくお前は目の前の大会だけを考ええ!」

洋榎「ええな!」 タッタッタッタッタッ

京太郎「あ、行っちゃった……」

951 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 05:30:57.14 ID:KslEoBaXo [41/55]

洋榎「……はー、びっくらこいた……」

洋榎「あのオバハンが余計なこと言うからやわ……」

洋榎「…………」

洋榎「いや、ありえへんからね、そんなこと」

洋榎「うん、ありえへんありえへん」

洋榎「と、とりあえず家帰ってシャワー浴びてさっさと寝よ」

洋榎「…………」

洋榎「……何か忘れてるような……」

洋榎「…………」

洋榎「あ!!」

洋榎「い、家探すん忘れとった……!」


954 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 05:36:42.78 ID:KslEoBaXo [42/55]
丁度キリもいいし、もう深夜通り越してモーニングだから『セーブして終わる』をしたいと思います。
SSってむずいうえにプロットだけなら短い展開を書ききるのにクッソ時間かかるのねと痛感。
SS書きってすげーわ。

960 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 16:13:47.34 ID:KslEoBaXo [43/55]
南浦さんはちゃんと帰りましたよ。
南浦さんの中では終電スレスレのところで宴会やってましたから。
台詞がない?
モニターの映りが悪いんじゃないですか。

968 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 21:35:34.53 ID:KslEoBaXo [44/55]
愛宕ネキ大人気
残念でもないし当然


ところでSS速報って1000で終わり?
次スレは立ててからURLはっつけて埋めた方がいいのかしら?

973 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 21:47:19.82 ID:KslEoBaXo [45/55]
じゃあちょっくらスレ立ててくる
きりがいいから本編続きは次スレからってことで
このスレは奈良に帰ったニワカ先輩とか大阪の死刑囚とかの番外編とか書きつつ埋めるとするわ

974 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 22:38:56.55 ID:KslEoBaXo [46/55]
スレ立てたやでー
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1340197024/

ダークスピアさん大暴れで超重力食らってるんで、まったりペースでやってきますわ……
サクサク行こうとすると心折れそうな程度にエラー起こしとる。

976 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 22:52:02.05 ID:KslEoBaXo [47/55]

[晩成高校]

やえ「晩成か……何もかも懐かしい……・」

初瀬「!」

初瀬「こ、小走先輩!?」

やえ「初瀬か」

やえ「元気にしてたか?」

初瀬「そんなわけないじゃないですか!!」

初瀬「去年の決勝の後、先輩部活に来なくなっちゃうし……」

初瀬「すっごく心配してたんですからねっ……」 グスッ

やえ「す、すまなかった……」

初瀬「……何でいなくなったりしたんですか……」 ウルウル

やえ「……あの試合で、インコースへ投げる恐怖心が芽生えてイップスになってしまってな」

やえ「一人リハビリをしにいったんだ」

やえが……皆に言って止められると、ずるずる残ってしまいそうだったから……・だから黙って行かせてもらった」

やえ「それに、私の離脱であまり動揺をさせたくなかったから」

初瀬「でも、せめて私にくらい言ってくれたらいいじゃないですかっ……!」

初瀬「レギュラーの先輩がたには言えなくても、私にくらい……」

やえ「悪かったな、初瀬……」

初瀬「そりゃ私は後輩ですし、当時ベンチにも入れなかった路傍の石の一人かもしれませんけど……」

初瀬「私、小走先輩のことは本当に慕ってるんですからっ!」

やえ「……本当に、ごめん」

やえ「説得力がないかもしれんが――私はお前を路傍の石とは思ってないよ」

やえ「じゃあなきゃ、名前なんて覚えているものか」

初瀬「じゃぁ次どこかに行っちゃう時は、ちゃんと報告してくださいね……?」 グジッ

やえ「ああ」

初瀬「じゃなきゃまた捜索願を出さなきゃいけなくなりますから」

やえ「あ、ああ……」 タラーリ

やえ(明日警察に頭下げにいこう……)

977 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:10:03.58 ID:KslEoBaXo [48/55]

良子「な、お前は――!!」

ザワザワザワ

やえ「……久しいな、我が母校」

紀子「……帰ってきたか、やえ」

やえ「あいにく、やられっぱなしは趣味じゃないからな」

日菜「まったく……1年近くどこ行ってたんですか」

良子「ホントだよ! 追いコンでの伝統・2年による一発芸大会すっぽかしやがって!」

やえ「わ、悪かったよ……」

由華「終わったことはどうでもいい」

由華「それより……今更ノコノコ戻ってきたということは、イップスは治ったんだろうな」

初瀬(巽先輩、気付いてたんだ……)

やえ「勿論。それに、ひとつ言っておこう」

やえ「1年間も休養して、単なる復活で帰ってこられると思うか?」

やえ「去年よりも数倍パワーアップしている」

やえ「1年前の私は相手にならんよ」 ドヤ

980 名前:そーいや安価ってもっとわんさかやった方がええのかな[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:24:13.21 ID:KslEoBaXo [49/55]

由華「そうか」

由華「だが……我々とて、ただ漫然と1年を過ごしたわけではない」

やえ「……分かっているさ」

由華「レギュラーの座、再びもぎ取ってもらうぞ!」

やえ「テストというわけか、面白い」

やえ「見せてやろう、王者の打ち方を!」

良子「え? 野手転向してきたのか?」

やえ「……言ってみたかっただけだ///」

やえ「だが――打者転向を考えたこともあっただけあって、打撃技術も向上したがな」

由華「ほほう……」

983 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:28:44.79 ID:KslEoBaXo [50/55]

由華「ならば、三打席勝負をやってもらおうか」

良子「!」

紀子「……!」

日菜「えっぐー……」

やえ「三者三振にでも仕留めろ……か?」

由華「いや……アウトの取り方は好きにして構わない」

由華「それどころか、1打席でもアウトに出来ればその場ですぐさまレギュラーだ」

やえ「……随分ヌルいじゃないか」

やえ「かつてのよしみでハードルを下げているならお断りだ」

やえ「正々堂々真正面からレギュラーを勝ち取らないと、アイツに顔向けできないんでね」



984 名前:んじゃまパワポケ頻度ってことで現行くらいの頻度でいくわ[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:34:29.30 ID:KslEoBaXo [51/55]

紀子「……由華が手心なんて加えるわけないでしょ」

良子「あいつからアウト一つでも取れりゃあ晩成1のピッチャーってことになるんだよ……悔しいけどな」

やえ「何……?」

由華「今のエース打者は私ではない」

やえ「なんだと……」

やえ「お前以上の打者がいるのか……?」

初瀬「……小走先輩……」

初瀬「晩成が吸収合併したことはご存知ですか」

やえ「……?」

やえ「いや……」

初瀬「生徒数激減にともなって、吸収合併した高校があるんです」

初瀬「……そしてそこの野球部員もそのまま流れてきた……」

初瀬「その高校の名は、阿知賀」

やえ「!!」

初瀬「あの年の、因縁の相手です……」

985 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:39:18.26 ID:KslEoBaXo [52/55]

紀子「ほれ、準備しな」

???「え?」

良子「ウチのナンバーワンバッターはアンタしかいないだろ」

紀子「癪だけどね」

やえ「…………」

由華「そういうわけだ」

由華「アレからアウトを取ってもらうぞ」

やえ「全く人が悪い」

やえ「イップスの種を持ち出すとは……」

日菜「アレ相手にもインコースをズバッと決められて初めてイップス完治したって言えると思いますしねえ」

由華「不満か?」

やえ「いや、逆だよ」

やえ「感謝しているくらいだ」

やえ「大会じゃ戦えない状況なら、こんな機会を設けて貰えていなかったら一生リベンジ出来ないところだった」

やえ「蹴散らしてやるよ――――松実玄ッ!」

玄「はじめまして、よろしくお願いしまーす」

988 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:44:29.92 ID:KslEoBaXo [53/55]

良子「それじゃあ審判はやらせてもらうぞ」

良子「……いらねえとは、思うけどな」

由華(……松実は晩成でぶっちぎりの出塁率を誇る……)

由華(死球率100%)

由華(我が晩成に、松実の頭にボールを当てない投手はいない……)

由華(おかげで軒並みインコースに恐怖心を抱いて準イップス祭だ)

由華(やえ……お前がこの呪いにも似た力に勝るのか、見せてもらうぞ……!)

991 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:49:41.61 ID:KslEoBaXo [54/55]

やえ「今度こそ、私の名前と顔、忘れられないようにしてやる……っ!」 ビュッ

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

ドグシャッ!

玄「あうっ」

良子「……デッドボール!」

由華(やはりやえでもダメなのか……?)

やえ「……凹むな」

やえ「ワイルドピッチ上等でワンバンするほど鋭いカーブを放ったというのに……」

やえ「まだまだ新球種『ニワカーブ』には改善の余地があるということか」

やえ「だが――私がアイツに教わったものは、何もニワカーブだけじゃない……!」

やえ「見せてやろう、王者から転落してなお、這い上がろうとする者の投球をッ!!」 ビュッ

ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!

992 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/20(水) 23:56:29.31 ID:KslEoBaXo [55/55]

ドグシャァァーーーーz_______ッ!

良子「で、デッドボール……!」

紀子「くそっ……やえでもダメだというの……!?」

紀子「あれが……奈良の生んだ次世代のマモノ……」

紀子「『ドタマに死球を喰らいまくる野郎』――略して『ドラロー』は誰にも止められないというのかよっ……!」

日菜「い、いや、違う……」

日菜「あれをよく見て下さいっ」

良子「松実、最終打席だ」

良子「……松実?」

玄「…………」 ガクガクガクガク

由華「あれだけ死球に慣れた松実がKOだと……!?」

995 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/21(木) 00:02:32.68 ID:0aCPfa6fo [1/2]

由華「……ただの速球ではこんなことにはならない」

由華「やえ、お前……」

由華「死球を恐れず持てる力を出せるようになったのか!」

やえ「私の球はどうせ軽い」

やえ「恐れる理由などどこにある!」

良子「お前……イップスを克服したんだな!」

やえ「……悔しいが……松実玄。お前の能力には私じゃ対抗できないようだ」

やえ「だがしかし――お前の“能力”に負けても、お前に“野球で”負けるわけじゃない」

やえ「……甲子園で会わなきゃならないヤツがいるんでね」

やえ「私に出来る全力を尽くさせてもらった」

由華「やれやれ、松実の奴は今日はもう立てないな」

日菜「救急車、呼んどきました」

由華「来い、やえ。最後の打席は私自ら立ってやる」

由華(もっとも……あれだけの投球を見た後だ、この結果など関係はないだろうがな)

やえ「約束は、守らなくちゃならないからな」

やえ「ニワカだろうが、マモノだろうが、関係ない――」

やえ「今の私には――何人たりとも相手にならんよっ!」






【番外編 俄-yae-  完】

998 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/21(木) 00:09:40.96 ID:0aCPfa6fo [2/2]

[河川敷]

洋榎「あの~~~~~……」

杏子「あ゙?」

杏子「んだよまた来たのか?」

杏子「野球はしないっつってんだろ、帰れ帰れ」

洋榎「あ、いや、そうじゃなくて……」

洋榎「て、テントに泊めてもらえへんかなー……なんて」

杏子「…………は?」

洋榎「その……カクカクシカジカで……」

杏子「……大変だな、あんたも」 タラーリ

洋榎「いや、ほんま、ここで泊めてもらえへんと洒落にならんっつーか……」

杏子「分かったよ、ったく、しゃーねーな」

洋榎「ほ、ほんまですか!?」 パァァァァァァ

杏子「とりあえず、食うかい?」

洋榎「あ、いただきま――――――」

ゴキブリの塩焼き

洋榎「…………」

杏子「おいおいどうした」

杏子「お前は私が分けてやった食料を、いただきますって言ったんだぜ……?」

杏子「食い物を粗末にするなよ」

杏子「それとも……ミディアムだからイヤか?」

洋榎「…………」

洋榎「大阪帰りたい……」 グスン






【番外編 スレ終了~tsuraidesu~  完】