高齢者のためのからだづくり


高齢者の健康づくりはどの年齢層よりも真剣によいレッスン内容が求めらます。加齢による体力低下ばかりではなく、健康づくりのために必要と考える運動が、関節痛により思うようにできないことが多くなるからです。


しかも傷みの部位数が多くなることで、からだ全体のバランスが崩れています。どの年齢層よりも、からだのゆがみや変形による動きの変化を見つけながら、痛みの原点を見つけなければなりません。単純な動きの繰り返しによる有酸素運動や見かけだけのストレッチ体操だけでは、むしろ痛みを増幅することにもつながりかねません。

元気な高齢者への運動奨励から更に一歩進んで、からだのゆがみからくる体調不良や関節痛の解消が超高齢化社会にとって重要な問題となります。


これまで、歩行と日常的な運動を正すことで、膝の手術を免れ、痛みの軽減だけではなく、生活が一変し、出来なかった旅行が海外まで足を伸ばすに至った例を筆頭に、様々な症例があります。

これらの多くは60代がそのほとんどでした。


しかし参加者の年齢も上がり、70代後半に至る年齢層までレッスンが広がっています。一人暮らしの90歳を筆頭に、長く参加してレッスンを受けてこられた方々が年齢を重ね、指導者自身も年齢を重ねてレッスン内容も磨きがかかり、病院では全て「加齢」と片づけられるという高齢者の話を耳にしながら、個々人の癖直しから、個々人の動きのチェックができるようになりました。

 レッスン内容は開催場所と参加者の求めに応じて3種類のレッスンを展開していますが、各人がそれぞれがどのように生活してきたか、動き方や生活習慣などと深く観察しながらすすめることが重要となってきました。元気に運動の変化を組み込みながらのレッスン、座ったまま、寝たままのレッスン(自己整体的)、からだの芯まで響く、体幹重視とからだ全体をつなげる意識的レッスンなど年齢と参加者のニーズに合わせて行っています。その3種類全てを受けている方々は、みるみる元気になりますので、加齢と共に週3から4回の運動を心がけることが大切なようです。

 他にポールウォーキングでは、準備運動で脈を上げて、真駒内公園内を45分くらい歩きます。ポールを使うことで、全身のバランスがよくなり、全身への有効な働きがあることを実感しています。
 最近、真駒内公園内で、ポールを持って歩く方をよく見かけます。歩くことが不自由になってからポールを持つのではなく、上肢を有効に使うことで、下半身とのバランスがよくなり、1時間の運動も30分で同様の効果があるといわれる全身運動とするならば、是非歩き方を直し、バランスが整う良い歩き方を知ってほしいと思います。

<レッスン受講者の結果報告>

全員がこのレッスンを「良い」と認める理由は、人間のからだの動きとして自然であることと無理なく、しかしかなりきつい運動もこなせるからです。いつの間にか色々な痛みが軽減、解消しています。特に外科手術を受けている人は(股関節、腰、内科的手術など)時間がかかりますが、手術部位の癒着が徐々に取れていき、血流がよくなることが実感として分かるようです。

やせていた人が太ることも合わせて、体重の安定が見られ、姿勢がよくなり、歩き方が変化し、肩こり、膝の痛み、各関節の痛みが軽減及び解消するなど、全員によい結果が出ています。



高齢者に対する運動はなかなか成果が出にくいのですがが、ここでは全ての人が何らかの成果を感じ、超高齢化に向かう不安がいくらか軽減されています。10年後を目指した配慮の元に行うレッスンは、低体温者が体温向上することで血流の変化を感じて痛みが消えたり、上がらなかった腕が1回のレッスンで上がる、日々の生活に支障をきたしていた人の腰痛が全くなくなるなどの成果がでています。


効果を実感し自信を持てる事により、生活にはりが出て、顔つきが変化することをお互いに認めています。


来た時には足を引きずりながら来られた方が、80歳を超えても帰りは左右差のないバランスの良い歩行となりました。


布上恭子/ライフスタイル研究所













当サイトは@wikiにて作成されています
Copyright(c): 2007 Kyoko Nunogami, All rights reserved. 禁無断転載
最終更新:2020年02月01日 15:12
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。