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小説読書会*開催記録

  • 『ヴェニスに死す』トーマス・マン

渋谷のとあるCAFEにて読書会を開催しました。
参加者7名のうち、おふたりの方が読書会初体験とのことでした。

今回の課題本は、トーマス・マン『ヴェニスに死す』


初老作家の美少年への愛と死を描いた名作小説。ヴィスコンティの映画でも有名です。

タッジオの神々しい美しさ、魅惑的な振る舞い、アシェンバッハの劇的な変化、作中の夢の意味、愛と芸術、肉体と精神、
映画と原作の違い、ヴェニスの地理、マーラーの音楽、作家の私生活など、さまざま語り合いました。




映画をご覧になった方は多数いらっしゃいましたが、中にはオペラを観たという方もいて、興味深いお話を伺うことができました。
また、作品のラストの1文について、どの訳が一番良いかなど、複数の訳本を読み比べ、英訳も参照して話し合いました。


私は、物語としては二人の間には「なにも起こらない」ままでありながら、愛と美と芸術への供物のように、屹立した作品として
成り立っているこの小説のクオリティ、トーマス・マンの力量に驚かされました。



今回も語れども語れども話題が尽きず、2時間半にわたる長い読書会となりました。