4月,


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4-1、2日目(朝)/靴箱


2日目の学校。
登校してきた生徒達で賑わう中、見覚えのある人物がいた。

主「あ…」
小「…何?何か文句でもあるの?」
主「…いや、別に。おはよう。」
小「………。」

…無視ですか。
昨日から一体何なのだろう。
何か嫌われるようなことでもしたのだろうか…。
しかし身に覚えはない。

小「…あ、あのさ、」
日「おはよう。」暁「おはよー!」
小「!!???」
主「あ、日向くんおはよ。」

振り向くと日向くんと暁子ちゃんがいた。

小「お、お、おはよう!!」
日「うん。あ、昨日は学校の中ちゃんと回れたかい?」
主「あ…」
小「!?」
暁「この学校意外と広いから覚えるの大変でしょ?」
主「いやー…何て言うか…」

ガッ!!!!!!!!!!

主「!!!!!????」

……ッ!!足…!て言うか一番痛い弁慶の泣き所蹴られた…!!

日「?」
暁「どうしたの??」
主「い、今…、」
小「………チッ。」

多分俺にしか聞こえていないであろう小さな舌打ちを聞いて、
隣を見ると有栖川さんが凄い顔で俺を睨んでいた。

主「…い、いや、何でもないよ…。」
暁「そう?」
日「なら、いいけど…。」
小「昨日はちゃんと案内してあげたわよ、ねえ?」

い、痛い…、足踏んですけど…。
と言うより隣から何か有無を言わさない怖いオーラが出ている…。

小「…ねえ?」

一層足に痛みが増す。
こんなに小さいのに、どれだけ力があるんだよ…!

小「ねえ?」
主「…はい、大変丁寧に案内していただきました。」

身を守るためには時には嘘も必要だ。
ようやく足を開放されて胸を撫で下ろす。

暁「………、そっか、そんなに丁寧にしてもらったんなら小兎ちゃんに任せて正解だったね!」
小「………。」

…分かったからそんなに睨まないでください。

主「う、うん、ホントに助かったよー…はは。」
日「本当に良かったね。あ、そろそろ教室に行こうか。」

時間を見ると予鈴の5分ほど前だった。
そのままみんなで談笑(?)しながら教室へと向かった。
…それにしてもまだ足が痛い。


4-2、2日目(休み時間)/廊下


昨日ちゃんと案内はされなかったものの、今のところたいして困ったことはない。
教室移動なんかは周りについて行けばどうにかなるし、他に一人で何処かに行くこともない。
強いて言えばトイレくらいだが、トイレの場所は分かりやすく、すぐに見つかった。
現に今も用を足してきたところだ。
次の授業は何だったかな、などと考えながら廊下を歩く。

ぐいっ!

行き成り手を引っ張られて振り向く。

主「……?誰もいないな。」
小「ちょっ…ちょっと!」

目線を下にやると有栖川さんがいた。
…て、まあ見えてたけどね。

主「ああ、何かと思えば有栖川さんか!いやー、小さいからまったく気づかなかったよ!」
小「な、なんですってー!?」

ささやかな朝の復讐だ。

主「はいはい悪かった悪かった。で、何?」
小「あんた全然悪いと思ってないでしょう…。」
主「いやいや、心のそこから悪かったと思ってますって。」
小「…まあ、良いんだけどさ。」

お、何だか朝と違ってそんなに攻撃的ではないな。

小「………。」
主「…?何か用があったんじゃないの?」
小「……ったわね。」
主「え?」
小「だから悪かったわね!…って言ってんのよ…。」
主「ああ、今朝足蹴ったり踏んだりしたことかー、あれは痛かったなあ…。」
小「う…そ、それもだったけど昨日案内しなかったこととか…。」
主「へ?」

…何だ、一応悪いとは思ってたのか。

小「き、昨日はちょっと機嫌が悪かったっていうか…。後で考えて、ちょっと無責任だったかな…って、さ…。」
主「その機嫌に俺がどれだけ振り回されたことか…。」
小「だ、だからこうやって謝ってるでしょう!…ホントは今朝謝ろうと思ってたんだけど、いろいろあったって言うか何て言うか…。」

俺が嫌われてたわけじゃないのか。とりあえず一安心。
それに素直な良い奴じゃないか。

主「よしよし、よく謝れましたー。」
小「ちょっ…!やめなさいよ!!」
主「ご褒美だご褒美。」
小「ちっとも嬉しくなんてないわよ!ちょっ、手を退けなさい!!」
主「はいはいっと。」
小「まったく…髪の毛ぐちゃぐちゃだわ…。」

あ、そう言えば…。

主「有栖川って日向くんのこと好きだろ?」
小「!?qあwせdrftgyふじこlpななななな何言ってんのよ!て言うかいつの間に呼び捨てになってんのよ!」
主「いやー、何かあんな目にあったのに敬称つけるのって癪だし。」
小「だからそのことはちゃんと謝ったでしょう!」
主「あれー教室どっちだったかな分からないなー、そして足が朝からずっと痛いんだよなー…。」
小「う…わ、分かったわよ!もう好きなように呼びなさいよ!!」
主「そうさせていただきます。て言うか話題そらしてない?」
小「な、何のことかしら?」
主「だから日向くんのこと好きなんでしょ?」
小「……~~~~ッ!!」
主「図星か。」
小「そそそそのこと誰かに言ったら承知しないんだからね!!」

よっぽど恥ずかしかったのか真っ赤な顔をしたまま有栖川は走り去って行ってしまった。
やっぱり日向くんのことが好きだったのか。
と言うより俺が誰かに言わなくてもあの態度はバレバレだと思うが…。