4月:


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4-1、2日目(昼休み)/教室


主「ご馳走様!」
羽「ごちそーさん。」

初めての昼食は羽生治と摂った。
…とは言っても席が前後なので、そのまま自分の席で軽く世間話を交わしながら食べただけだが。
………あと自分は購買のパンで栄養が偏るからとか何とか言い分けつけて、弁当のおかずを何個か取られたりもしたが。…ちくしょう。

羽「あー…それにしても眠いな…。」
主「ん?夜更かしでもしてたとか?」
羽「ああ…まあ、そんなとこ。」

羽生治は欠伸交じりに眠そうに答える。
次は5時間目…確かにお腹もいっぱいになって、そろそろ一番睡魔が襲ってきやすい時間帯だ。

羽「俺、次の授業まで寝とくわ。おやすみー…。」

羽生治はそう言うと机に突っ伏した。

主「うん、おやすみー…って、お前次の授業も続けて寝るつもりだろ。」
羽「…ぐー…」
主「……………。」

は、早い…!
…しかし、昼休みはこのまま羽生治と話していようと思ったのに行き成り暇になったな。
あわよくば校内の案内もしてもらおうと思ってたのに…結局有栖川は謝ってくれはしたものの、案内してくれないままだし。
どうしよっかなー…まだ40分もある…俺もこのまま寝ようかな…。

暁「ねえ、●●くん!」
主「え?」

名前を呼ばれ、顔を上げると暁子ちゃんがいた。

主「暁子ちゃん!」
暁「●●くん、今暇かな?」
主「あ、うん。かなり暇だけど。」
暁「そっか、良かった!ちょっと来てくれる?」
主「うん、かまわないけど…どうかしたの?」
暁「ふふ、秘密!」
主「?」

何があるのか分からないけど、俺はそのまま暁子ちゃんについていってみることにした。

  • →4-2へ



4-2、2日目(昼休み)/屋上


暁「●●くん、こっち!」

暁子ちゃんに案内されるまま階段を上っていくと、1つのドアに突き当たった。

暁「ここよ。」

暁子ちゃんがそのままドアを開ける。
そこは屋上だった。
周りよりも高いその場所からは周りが一望できる。

主「おー…ここが屋上かー…結構景色が良いなあ…。」

意外と景色が良く、また天気が良いこともあってかぽかぽかと暖かくて爽やかな風も吹いている。
居心地が良さそうな場所に、思わず独り言のように呟いた。

暁「…●●くん。」
主「ん?あ、そうだそうだ、何か用があったんだっけ?」
暁「実は昨日、校内案内してもらってないでしょ。」
主「へ!?」

い、いかん…ここはちゃんと謝ってくれた有栖川のためにも面目を立てておかねば…!

主「い、いや、そんなことはないぞー、うん!ちゃんと丁寧に案内してくれてー…」
暁「でもさっき"ここが屋上か"って。」

…!!!俺の馬鹿!

主「えーっと…そ、それはだなー…。」
暁「ふふ、隠さなくっても良いよ。小兎ちゃんには何にも言わないから。」
主「い、いや、そうじゃなくって…。」

有栖川はもちろんなんだが、一番言ってほしくないのは日向くんなんだがー…。

暁「…て言うか、誰にも言わないよ。」
主「え?」
暁「2人だけの秘密!だから、ね?」
主「ううー…分かりました。実は案内されてません…。」
暁「ふふふ、よろしい!」
主「はあ…。」

俺が白状すると暁子ちゃんは満足そうに微笑んだ。

暁「それじゃ行こっか!」
主「へ、どこに?て言うかここで用があるんじゃなかったの?」
暁「あ、それならもう終わったよ!」
主「???」
暁「ここが屋上、覚えておいてね!じゃ、次行こう?」
主「!!!」

なるほど、そう言うことか。
暁子ちゃんが有栖川に変わって案内してくれるらしい。ありがたい…!

主「あ、ありがとう!」
暁「うん!まかせて!」

そのまま俺は、また来たときと同じように暁子ちゃんについて屋上を後にした。

  • →4-3へ



4-3、2日目(昼休み)/校内


(裏庭)
暁「ここは裏庭。とても静かで落ち着くの。」

(中庭)
暁「ここは中庭。日当たりが良くて日向ぼっこには最適なの!」

(図書室)
暁「ここが図書室。結構本の品揃えが良いのよ。お昼休みと放課後に図書委員さんがいるから、本を借りたいならそのときにね。」


(選択画面で行ける場所、それぞれについて暁子から説明)

  • →4-4へ



4-4、2日目(昼休み)/廊下


暁「うーん、とりあえず案内しなきゃいけないのはこんなところかな?」
主「うん、大体分かったよ。ありがとう。」
暁「どういたしまして!」

案内も終わり、そろそろ昼休みも終わりに近づいている。
そろそろ教室に戻ろうかと廊下を歩いていると、前方に見覚えのある人がいた。
日向くんと有栖川だ。
…できれば今会いたくなかった2人組みだ…。

日「あ、姉さん!」
小「!?」

どうやら向こうもこっちに気づいたようだ。

日「姉さん、どこ行ってたの?」
暁「あ、ちょっと●●くんに案な」
主「!!!!!!!?」

俺はとっさに暁子ちゃんの口を押さえた。

暁「!?●●くん、ふぁにふうのー?(何するのー?)」
主「き、暁子ちゃん!案内のことは…!(小声)」
暁「!!!ふぁ、ふぉうあった!(はっ、そうだった!)」
主「はあ…。」

気づいてくれたみたいで良かった…。
俺はやっと暁子ちゃんの口から手を離す。
暁子ちゃんてしっかりしてると思ってたけど…意外と天然なのか…。

暁「え、えーっと、私はちょっと用があって、職員室行っててー…あ、●●くんとは、さっき偶然そこで会ったの!」
日「へー…そうなんだ。」
主「そうそう!な、暁子ちゃん!」
暁「ね、●●くん!」
日「そっか…。あ、ところで姉さん、」

良かった、どうやら隠し通せたみたいだ…。
日向くんは暁子ちゃんに用事があったようで、2人で何やら話し始めた。

小「………。」
主「………。」

…しかしさっきから無言な有栖川が怖い。

小「…ねえ、」

!!!!!
きた!何だかいつもより声が低くいらっしゃるようで…怖いって…!

主「な、なんでしょうか…?」
小「あんた、何か余計なこと喋ったんじゃないでしょうね?」
主「めめめ滅相もございません!」
小「た、たとえば…あ、あ、あ、あたしが、ひ、日向くんをすすす好きってこと、とか…!」
主「あ、何だそのことか。何にも言ってないよ。」
小「ほっ。…って、何!?"何だそのこと"って!あんた他に何かー…」

―キーンコーンカーン…

と、その時チャイムが鳴った。
まさに天の助け!

主「あ、ほ、ほらチャイムが鳴ったぞ!」
小「ちょ、ちょっと!あんた逃げる気ぃ!?」
日「ホントだ、教室に戻らなきゃね。」
小「!?う、うん、そうだね!!」

…変わり身早いなあ。

暁「急がなきゃね!」

そのままみんなで小走りで教室に向かう。

日「…ねえ。」
主「あれ、日向くん、どうしたの?」
日「さっき、姉さんと何してたの?」
主「え!?あ、い、いや、だから偶然会っただけでー…」
日「…そっか。あ、そう言えばさっきも同じこと聞いたっけ。忘れてたよ、何度もごめんね。」
主「いやいや、大丈夫大丈夫!」

その後、何とか先生がくる前に教室につけた。
…案の定、羽生治はまだ寝たままだ。