美術室


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・1回目

あれ…美術室の中から人の気配がする…
誰かいるのだろうか…?

少し開いているドアの隙間から覗いてみる。
あれは…白雪だ。
しゃがんで何かをしている様子だ…一体何なんだろう。
気になった俺はドアを開けて聞いてみることにした。

―ガラッ

白「ひゃあ!」

俺がドアを開けると驚いたのだろう、白雪が小さな悲鳴を上げた。

白「な、なんだぁ、●●くんじゃないですかぁ…驚かさないでくださいよぉ…」
主「悪い悪い。で、何やってんだ?」
白「えへへー、これです!」

そう言って掲げた白雪の手にはクレヨンが握られていた。

主「クレヨンか…。それが?」
白「使わないからくれるって美術の先生が言ってたんですよぉ、だから白雪貰っちゃいます!」
主「へぇー、そうなのか。」
白「はいです!あ、●●くんもいりますかぁ?」
主「や…俺はいいよ…」
白「そうですかぁ?」

そう言うとまた白雪はクレヨンに夢中になりだした。
クレヨンであんなに喜ぶなんて変わってるなあ…



・2回目

放課後、美術室の前の廊下を通りかかる。

…と、なんと石膏が前から歩いてくる。
こ、これはまさか学校の七不思議の一つの…

白「は、はぅ~…」

!!!苦しそうな声まで聞こえてきた…って、この声は!

主「白雪!?」
白「ふぇっ?」

そう、それは白雪が石膏を抱えて歩いていたのだった。
大きな石膏の所為で白雪が見えなくなっていたのだ。

主「って大丈夫か!?」
白「だ、大丈夫…じゃないかもですぅ…」

石膏の重さに耐えかねているのか、白雪は今にも落としてしまいかねない勢いだ。
急いで支えてやる。

主「こんなもの物持って何する気だったんだ?」
白「美術室まで運ぶんですよ~」
主「はあ…仕方ないな。貸して。」

白雪にこのまま運ばせるのは不安で仕方がないので代わりに俺が運んでやる。

白「わーい、ありがとうですー、助かりました!」
主「なんでこんなもの…」
白「美術の先生に頼まれたんですよー」
主「美術の先生に…」

それにしても美術の先生…
中は空洞だからたいして見た目ほど重くはないって言っても、こんなものを女の子1人に運ばせるなんて…ちょっと酷くないか?

白「でもでも●●くん、本当にありがとでした!白雪はちょっと用があるからさよならです、それじゃ!」
主「あ、うん、またな。」