職員室*

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**・1回目 主「失礼しまーす…」 ドアを開け、恐る恐る職員室の中へと入る。 やっぱり職員室と言うものは何回きても何だか緊張するな…。 キョロキョロと見渡してお目当ての先生を探す。 今日俺が用事があるのは英語の先生だ。 次の授業で小テスト、しかも70点未満は特別課題を出すって言ってたからなあ… 今のうちに分からないところを聞いて勉強しておかないと…! …と、意気込んできたのは良いものの、肝心の先生が見つからない。 いないのかな… 礼「○○くん…どうしたんですか?」 主「ひ…!」 いきなり背後から声をかけられ、振り向くと担任の青木先生がいた。 主「せ、先生…」 礼「おやおや、随分な驚きようですねぇ。」 主「あ、いや、いきなりだったもので…!」 礼「それは失礼しました。で、どうしたんですか?」 主「えっと、英語の先生に用があって…」 礼「それは困りましたね…ちょうど今日午後から不在でして…」 主「え、そうなんですか?」 礼「急ぎの用事ですか?」 主「あ、いえ…ちょっと分からないところがあって聞きにきただけですのでまた後日にでも…」 礼「それなら私が教えましょう。」 主「え?」 礼「こっちに来てください。」 主「あ、ちょ、先生…!?」 案内された先は給湯室のようだ。 職員室からそのまま繋がっていて、流し台と小さなコンロ、そして少し大きめのテーブルと椅子がいくつか備え付けられていた。 礼「向こうだと○○くんが立ちっぱなしになってしまいますからね。どうぞ、座ってください。」 主「はあ…」 何だか先生と2人きりという空間が微妙だな…先生方の大勢いる職員室よりも逆に緊張する。 とりあえず俺は大人しく椅子に座る。 礼「まあどうぞ。」 主「あ、ありがとうございます。」 机に英語の教科書、ノート、筆箱やらを出していると先生がお茶を2人分持ってきてくれた。 礼「で、どこなんです?」 主「ここなんですけど…」 ・ ・ ・ 礼「と、言うことです。分かりましたか?」 主「あ、はい。ありがとうございます!」 それから俺は分からないところを青木先生に教えてもらった。 意外と青木先生は教えるのが上手く、俺も十分理解することができた。 …もしかしたら英語の先生よりも分かりやすかったかもしれない。 礼「ふふ、また何か分からないところがあったらいつでも聞きに来てくださいね。」 主「はい、ありがとうございます。」 そうして職員室を後にした。 これで今度の小テスト、上手くいきそうだ…! -------------------- **・2回目 ―ガラッ ドアを開き職員室の中に入る。 前に先生に勉強を分かりやすく教えてもらえたこともあり、今日も俺は先生に勉強を見てもらうことにした。 主「失礼します…えっと、青木先生いらっしゃいますか?」 礼「●●くん、どうかしたんですか?」 主「あ、先生!」 礼「何か用事でも?」 主「あ、いえ、ちょっと分からない問題があって…」 礼「分からない問題?」 主「はい、今日は数学なんですけど…」 礼「私の専門ですね。いいでしょう。ではこっちへ。」 また今日も前と同じく給湯室に通されお茶を出される。 礼「で、どこが分からないんですか?」 主「あ、ここです!」 ・ ・ ・ 礼「…だから、こうなるわけです。」 主「あー、なるほど!」 礼「理解できましたか?」 主「はい、ありがとうございます。」 それにしても本当に青木先生は教えるのが上手いな…つくづくそう思う。 主「…先生って教えるのが上手いですよね。」 礼「そうですか?」 主「はい。この前の英語も専門外なのに教えるのが上手かったし…」 礼「一応、教師になる前は家庭教師のバイトをしていて、5教科は全て教えていましたからね。」 主「あ、なるほど…」 確かにそれなら納得がいく。 礼「それでは、今日はこれで。また何かあれば来てくださいね、勉強熱心な生徒は大歓迎ですよ。」 主「はい、ありがとうございました。」 -------------------------- **・3回目 今日の英語の授業でまた分からないところがあったため、俺は職員室へと脚を運んだ。 ―ガラッ 主「失礼します。」 礼「おや、●●くん。」 主「あのー、ちょっと英語で分からない問題があって…」 礼「それで聞きに来たわけですか。」 主「はい。」 礼「良かったですね、今日は丁度英語の先生がいますよ。」 主「あ、いえ…できれば先生にお願いしたいんですが…」 何せ前に英語を教えてもらったとき、ぶっちゃけ英語の先生よりも教え方が上手かったしな… 礼「私…ですか?」 主「はい…だめでしょうか…?」 礼「いえ、私は構いませんけど…」 主「じゃあぜひお願いします!」 礼「そうですか?ならこちらへ。」 そうしていつものように給湯室に通され教えてもらう。 やはり先生の説明は分かりやすい。 主「それにしても先生の説明は本当に分かりやすいですね、助かります。」 礼「そう言ってもらえれば教師として本望ですね。」 主「先生って家庭教師してたんですよね?」 礼「はい、そうですけど…?」 主「あー、俺も高校受験のとき、先生みたいな家庭教師がいたら楽できたかもなあ…」 礼「おやおや、どんなに教える人の腕が良くても努力しなければ何にもなりませんよ?」 主「…それもそうですね。」 礼「それに、先生が教えてた子達も頑張ってましたしね。」 主「達ってことは、何人かに教えてたんですか?」 礼「はい。君も良く知ってる子達ですよ。」 主「俺も…?」 礼「ふふ、茨さんたち姉弟と、上城さんですよ。」 主「え、そうだったんですか?」 そういえば、暁子ちゃんなんかは先生のこと凄く尊敬してるみたいだったしなあ… 礼「はい。みんな努力してたからこそ第一志望のこの高校にも無事に入学できたわけです。○○くんも、努力は怠らないことですよ?」 主「は、はい…」 それからしばらく、先生に家庭教師時代の話などを聞いたりした。 俺も少し暁子ちゃんの気持ちが分かったかもしれない。

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