6月.

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**6-1、6日(昼休み)/教室 ―キーンコーンカーン チャイムが鳴って午前の授業が終了した。 昼休みが始まり、教室の中が騒がしくなりだす。 羽「よっし、それじゃ食堂行くか?」 主「うん!」 今日の昼食は羽生治と一緒に学食で食べることにしていた。 なんでも、うちの学食は結構美味いらしいし、興味あったんだよな…! 値段も安いとか聞くし、楽しみだ。 ------------------------------------------- **6-2、6日(昼休み)/廊下 主「あ、そう言えばさ…」 羽「ん、何だ?」 主「昼休みって食堂けっこう混むんじゃないか?」 羽「ああ、まあ…そうだな。」 主「やっぱり。座れるかな…急ぐか?」 羽「いや、その心配はしなくていいぞ。」 主「へ?」 羽「いいからいいから。」 主「?うん。」 ---------------------------------------- **6-3、6日(昼休み)/食堂 食堂に着くと、やはり大量の生徒達で混雑していた。 主「うわー…さすがに人が多いな…」 羽「ほら、突っ立ってないで早く決めろよ。」 主「あ、ああ…」 無事に座って食べれるかと言うことが心配になりながらもメニューを選ぶ。 ラーメンやうどん、カレーなどのオーソドックスな物も豊富だが…やっぱりここは日替わりランチにするか。 Aランチは鶏のから揚げで、Bランチがオムライス、Cランチが八宝菜か…。 …よし、ここはAランチにしよう。 食券を買い、カウンターに並んでAランチを受け取る。 おお…!噂通り美味そうだ…! 羽「そんじゃ行きますか。」 そう言って、同じくカツカレーを持った羽生治が歩き出す。 俺も急いで後ろについて歩く…が、しかし。 主「これ…どこもいっぱいじゃね?」 どこを見渡しても席がいっぱいだ。 ポツリポツリと開いている席はあるものの、一人分づつしかない。 主「一人席なら開いてるっぽいけど…」 羽「まあ待てって…あ、いた!」 主「ん?」 羽生治が示す方向を見ると、そこには垂髪がいた。 窓際の席に座って、こちらに手を振っている。 ち「おーい、こっちこっちー!!」 しかも、ちゃんと席を二人分取ってくれているようだ。 羽「行くぞ。」 主「うん。」 ・ ・ ・ 垂髪のおかげで、なんとか席に付くことが出来た。 ち「もう、おっそーい!待ちくたびれちゃったよー!」 羽「悪い悪い。」 ち「こっちはお腹空かせて待ってたのにー!」 羽「…オムライスが3分の1ほど減ってますけど。」 ち「え…いやー、ははは!待ちきれなくってさー…一口だけ!」 羽「いや、お前それ一口って量じゃねーだろ…。」 ち「あは、ははははは!と、とにかく食べよう食べよう!いっただっきまーす!」 羽「ああ。」 主「いただきます。」 そうしてやっと昼食にありつくことが出来た。 ち「…ねえ、羽生治…カレー美味しそうねえ…」 羽「ああ、美味いぞ。」 ち「ねえ、一口…」 羽「却下。」 ち「なによケチー!!!」 主「…二人って仲良いよなあ。」 羽「は?」 ち「え?」 ふと思ったことを口にすると二人の動きが止まる。 主「思えば初めて会ったときも二人一緒だったし…あ、もしかして付き合ってたりとか…」 羽「…………」 ち「…………」 二人とも、ぽかんとした表情でこちらを見つめ、しばしの沈黙が流れる。 羽「…っく、ははははははははッ!」 その沈黙を破ったのは羽生治の笑い声だった。 主「え、な、何?どうしたの!?」 ち「ないないないないない!」 主「え、あ、え?」 羽「いやー、お前があんまり面白いこと言うから…やー、でもそりゃないわ。」 主「へ?」 羽「俺がこいつと付き合ってるなんて在りえないって。」 ち「ホント!いやー、行き成り何を言い出すかと思って吃驚しちゃったわー。こいつとはただの腐れ縁!」 羽「そ、所謂幼馴染ってやつな。」 なるほど、幼馴染だったのか…。 なら、この仲の良さも納得だな。 主「なんだ、そうだったのか。」 羽「そうそう。」 ち「もうホント●●ってばー!行き成り変なこと言いだすんだからー!」 主「いや、悪い悪い。ふと思ったもんだからさー…」 ち「あはは!…あ、ところでー…その唐揚げ美味しそうねー…」 主「へ?」 そう言うと垂髪は、すごく物欲しそうな目でこちらを見つめてきた。 主「…………」 ち「美味しそうって言うかー…絶対美味しいって言うかー…」 主「………1個食うか?」 ち「え、良いの!?やったー!」 垂髪は待ってましたとばかりに俺の皿から唐揚げを1つ摘んでいった。 学食、結構ボリュームもあるし1つくらいは良いか。 それにあんな期待された目で見られちゃ、やらないわけにはいけない気になるし… ち「うーん、美味しいー!」 …それに、凄く嬉しそうだし良いか。 ち「いやー、悪いねーなんだか催促しちゃったみたいでー…あ、そうだ!オムライスも一口食べる!?」 主「え!?」 ち「今日のBランチのやつ!これも美味しいのよー!」 主「いいの?」 ち「もっちろん!あたしはどっかの誰かさんみたいにケチじゃないしー。」 羽「ケチで悪かったな。」 主「それじゃ貰おうかな。」 ち「おっけー!はい、あーん!」 主「え…」 そう言うと垂髪はオムライスを一サジすくって俺の口の前に持ってきた。 主「……………」 ち「あれ?食べないのー?」 主「いや、食べるけど…」 ち「だったら、ほら!口あけて!」 そう言われて俺は口を開く。 すると、すかさずオムライスが入ってきた。 …あ、美味い。 主「…美味いな。」 ち「えへへ、でしょー?」 羽「…俺から見たらお前らの方が付き合ってるように見えるけどな。」 主「え!?」 ち「ち、ちょ!羽生治!!!?」 羽「ははは、何でもないって!」 ち「…もうっ!」 その後も俺たちは楽しく談笑しながら昼食を食べた。 ------------------------------------------------
**6-1、6日(昼休み)/教室 ―キーンコーンカーン チャイムが鳴って午前の授業が終了した。 昼休みが始まり、教室の中が騒がしくなりだす。 羽「よっし、それじゃ食堂行くか?」 主「うん!」 今日の昼食は羽生治と一緒に学食で食べる予定だ。 俺たちは教室を出た。 ------------------------------------------- **6-2、6日(昼休み)/廊下 主「あ、そう言えばさ…」 羽「ん、何だ?」 主「昼休みって食堂けっこう混むんじゃないか?」 ふと思った疑問を口にする。 そう言えば俺は昼は込むだろうからと避け、放課後にしか行ったことがなかった。 羽「ああ、まあ…そうだな。」 主「やっぱり。座れるかな…急ぐか?」 羽「いや、その心配はしなくていいぞ。」 主「へ?」 羽「いいからいいから。」 主「?うん。」 ---------------------------------------- **6-3、6日(昼休み)/食堂 食堂に着くと、やはり大量の生徒達で混雑していた。 主「うわー…さすがに人が多いな…」 羽「ほら、突っ立ってないで早く決めろよ。」 主「あ、ああ…」 無事に座って食べれるかと言うことが心配になりながらもメニューを選ぶ。 ラーメンやうどん、カレーなどのオーソドックスな物も豊富だが…やっぱりここは日替わりランチにするか。 Aランチは鶏のから揚げで、Bランチがオムライス、Cランチが八宝菜か…。 …よし、ここはAランチにしよう。 食券を買い、カウンターに並んでAランチを受け取る。 おお…!噂通り美味そうだ…! 羽「そんじゃ行きますか。」 そう言って、同じくカツカレーを持った羽生治が歩き出す。 俺も急いで後ろについて歩く…が、しかし。 主「これ…どこもいっぱいじゃね?」 どこを見渡しても席がいっぱいだ。 ポツリポツリと開いている席はあるものの、一人分づつしかない。 主「一人席なら開いてるっぽいけど…」 羽「まあ待てって…あ、いた!」 主「ん?」 羽生治が示す方向を見ると、そこには垂髪がいた。 窓際の席に座って、こちらに手を振っている。 ち「おーい、こっちこっちー!!」 しかも、ちゃんと席を二人分取ってくれているようだ。 羽「行くぞ。」 主「うん。」 ・ ・ ・ 垂髪のおかげで、なんとか席に付くことが出来た。 ち「もう、おっそーい!待ちくたびれちゃったよー!」 羽「悪い悪い。」 ち「こっちはお腹空かせて待ってたのにー!」 羽「…オムライスが3分の1ほど減ってますけど。」 ち「え…いやー、ははは!待ちきれなくってさー…一口だけ!」 羽「いや、お前それ一口って量じゃねーだろ…。」 ち「あは、ははははは!と、とにかく食べよう食べよう!いっただっきまーす!」 羽「ああ。」 主「いただきます。」 そうしてやっと昼食にありつくことが出来た。 ち「…ねえ、羽生治…カレー美味しそうねえ…」 羽「ああ、美味いぞ。」 ち「ねえ、一口…」 羽「却下。」 ち「なによケチー!!!」 主「…二人って仲良いよなあ。」 羽「は?」 ち「え?」 ふと思ったことを口にすると二人の動きが止まる。 主「思えば初めて会ったときも二人一緒だったし…あ、もしかして付き合ってたりとか…」 羽「…………」 ち「…………」 二人とも、ぽかんとした表情でこちらを見つめ、しばしの沈黙が流れる。 羽「…っく、ははははははははッ!」 その沈黙を破ったのは羽生治の笑い声だった。 主「え、な、何?どうしたの!?」 ち「ないないないないない!」 主「え、あ、え?」 羽「いやー、お前があんまり面白いこと言うから…やー、でもそりゃないわ。」 主「へ?」 羽「俺がこいつと付き合ってるなんて在りえないって。」 ち「ホント!いやー、行き成り何を言い出すかと思って吃驚しちゃったわー。こいつとはただの腐れ縁!」 羽「そ、所謂幼馴染ってやつな。」 なるほど、幼馴染だったのか…。 なら、この仲の良さも納得だな。 主「なんだ、そうだったのか。」 羽「そうそう。」 ち「もうホント●●ってばー!行き成り変なこと言いだすんだからー!」 主「いや、悪い悪い。ふと思ったもんだからさー…」 ち「あはは!…あ、ところでー…その唐揚げ美味しそうねー…」 主「へ?」 そう言うと垂髪は、すごく物欲しそうな目でこちらを見つめてきた。 主「…………」 ち「美味しそうって言うかー…絶対美味しいって言うかー…」 主「………1個食うか?」 ち「え、良いの!?やったー!」 垂髪は待ってましたとばかりに俺の皿から唐揚げを1つ摘んでいった。 学食、結構ボリュームもあるし1つくらいは良いか。 それにあんな期待された目で見られちゃ、やらないわけにはいけない気になるし… ち「うーん、美味しいー!」 …それに、凄く嬉しそうだし良いか。 ち「いやー、悪いねーなんだか催促しちゃったみたいでー…あ、そうだ!オムライスも一口食べる!?」 主「え!?」 ち「今日のBランチのやつ!これも美味しいのよー!」 主「いいの?」 ち「もっちろん!あたしはどっかの誰かさんみたいにケチじゃないしー。」 羽「ケチで悪かったな。」 主「それじゃ貰おうかな。」 ち「おっけー!はい、あーん!」 主「え…」 そう言うと垂髪はオムライスを一サジすくって俺の口の前に持ってきた。 主「……………」 ち「あれ?食べないのー?」 主「いや、食べるけど…」 ち「だったら、ほら!口あけて!」 そう言われて俺は口を開く。 すると、すかさずオムライスが入ってきた。 …あ、美味い。 主「…美味いな。」 ち「えへへ、でしょー?」 羽「…俺から見たらお前らの方が付き合ってるように見えるけどな。」 主「え!?」 ち「ち、ちょ!羽生治!!!?」 羽「ははは、何でもないって!」 ち「…もうっ!」 その後も俺たちは楽しく談笑しながら昼食を食べた。 ------------------------------------------------

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