二回戦 激戦開始

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二回戦開始! 対戦カードはミルフィオーレチーム対餓狼チーム! そして日本チーム対炎の一匹狼チーム! 残りの試合はシナリオにはかかねえ。 京「それじゃあ」 庵「始まるぞ。」 ---- あ~あ~、テステステス、ただいまマイクのテスト中…あ~…よし 『KOFR!二回戦の開幕だアアアアアアアッ!!!』 うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!! ニューヨーク中に響き渡る大歓声。いよいよKOFの二回戦が始まるのである。 『では出場チームの紹介だあ!まずはボンゴレチーム、初出場ながら高校生のボクシングチャンピオンを初めとした強豪の集うダークホース!続いて極限流チーム、 ご存じ常連、極限流空手一門!次は優勝候補!餓狼伝説チーム!ワイルドウルフ、ハリケーンアッパーといったサウスタウンの使い手ばかりの優勝候補ナンバー2! 更にK'チーム、優勝候補で他とは一線を画す特殊性が強みだ!次は炎の一匹狼チーム、超常連八神庵率いる単騎、総合力共に一二を争うぞ!続いてアンチ斎祁チーム、 飛賊に武神、天才と総合力にかけては常連にも勝るとも劣らない!更に更にイ!日本チーム!優勝候補筆頭の超常連チームだァ!最後はミルフィオーレチーム、ラルフ選手 のギャラクティカファントムさえ防ぎきるザクロ選手を初め、歩く八岐大蛇、特殊性及びおぞましさナンバー1の桔梗選手、龍を従えた白蘭選手に謎の青年灰崎紅蓮。 まさしく謎のチーム!それでは第一試合!餓狼伝説チーム対ミルフィオーレチーム!』 「oh my god…ギャラクティカファントムまで弾く奴が相手かよ…」 テリーが顔を青くして呟くと隣にいた金の長髪に拳法着のアンディが 「まあまあ、落ち着いてくれよ兄さん。リングアウトがあるみたいだからジョーがいれば大丈夫だよ。」 とフォローする。追随して日の丸の鉢巻にトランクス一丁の試合用の正装に身を包んだジョーも 「オウよ!このハリケーンアッパーのジョーが全員まとめてリングアウトにしてやる!」 と続く。横からいやに露出の多い女性、舞が 「ハリケーンアッパーありきだけどね。」 と茶々を入れたのもジョーの耳には入っていないらしい。 「フフッ、面白いチームだね。とっても強そうだし♪」 「ワイルドウルフに全身凶器、ハリケーンアッパーに不知火流忍術継承者、腕が鳴るじゃねえか!!」 白蘭とザクロのいかにも楽しそうな感想に対し、桔梗と紅蓮は 「落ち着きなさいザクロ、今回あなたはストライカーなんですからね。」 「ダイナソースキンで全部弾き返したから戦いにすらならなかったんですから、今回は僕が先鋒ですよ。」 と主にザクロに釘を刺す。 『それでは両チームの先鋒、ジョー・ヒガシ選手、灰崎紅蓮選手、前へ!』 「なんだァ?どっかで見たことある顔だなあ…お前、俺と会ったことは?」 「知らない、記憶もない。一番古い記憶が白蘭さんのところに拾われた半年前だ。」 「記憶喪失かあ?そりゃまたかわいそうなことで。まあ、試合じゃ手加減は無しだ。始めようぜ!」 「いくぞ!」 『試合開始いいいいい!』 ジョーが駆け出し、体を沈め、拳を引く。 「ハリケーンアッパー!」 拳が突き上げられ、その軌跡の延長線上に竜巻が巻き起こる。 ギリギリで体を晒してその竜巻を躱し、続いて後ろに回り込み、拳を振り下ろす。そこから続けての膝蹴り、アッパーと繋ぐ。 「グハッ!(おかしい、これ、どこかで喰らったことがある…次に来るのは…多分…)」 飛び上がって逆落としの姿勢で踵を使い蹴り上げる。そこから踵落としでリング外にたたき落とした。 『次鋒、アンディ選手!あがって下さい!』 「行くぞ!斬影拳!」 アンディが残像を残して突進して肘鉄を繰り出す。 「あまいね♪」 斬影拳の勢いを利用して紅蓮はアンディをリング外へ無造作に投げ飛ばした。誰も気付いてはいないが紅蓮の口調が一瞬変わっていた。 『リーダー、テリー選手、あがって下さい!』 「OK!楽しもうぜ!」 「ええ…行きます!」 気迫を込めて紅蓮が走り、勢いと気迫を乗せた手刀を振るい、反対の腕もぐるりと回し、裏拳の姿勢に入る。とても半年前からの記憶しかないとは思えない程の格闘センスと場慣れ、 疑問に思うテリーの横っ面に手刀が入り、続けて振り抜き様の裏拳がクリーンヒットする。 「グッ!POWER DUNK!」 ダメージを堪え、テリーは紅蓮にショルダータックルをぶちかまし、跳び上がる。そこからの打ち落とすような気を纏った拳。 テリーの十八番の一つ、パワーダンクだ。紅蓮に入ったダメージはさっきの手刀からの裏拳の比ではない。紅蓮の体は地面に叩き付けられ、更に跳ね上がる。ようやく受け身をとったが ふらつく足もとは隠しようもない。 「どーします?白蘭様?手助けしますか?」 「いや、まだだよ。見なよ、灰崎クンの右手。」 ザクロがストライカーとして飛び込むか白蘭に伺うと白蘭は首を横に振り、紅蓮の右手を指さした。 「陽炎…?何故こんな至適温度で陽炎が…」 次鋒の桔梗が疑問の声を漏らすと同時に泡状の緑の炎が紅蓮の右手から吹き上がり、 「うおおおおおおおああああああああああ!!!!!!!」 紅蓮はその右手を円を描くように動かし、火球を放った。 「うおあッ!?POWER GAZER!」 テリーも地面を打ち叩き、気の柱を作って盾にする。 しかし、それで両方が消滅したときにはすでに紅蓮の表情が一変している。 人を食ったような笑みを浮かべてテリーの懐に飛び込み、連打。 「もっといい声出してよ!」 アッシュの連撃にテリーが大きく吹き飛ばされる、そこへ更に 「舞い上がれ!」 ジョーとの戦いで見せた逆落とし状態での蹴り上げを炎を付加して放つ。 そして一足早く着地して全身から炎を吹き出す。そして巻き上げたテリーに向けて突っ込み、すれ違い様に炎で焼いてリング外にはじき出す。 「ハア…ハア…ッ!どうなったんだ?」 紅蓮は豹変しての逆転劇について全く知らないように疑問符を浮かべた。 とにもかくにもまずは一勝。隣のリングで行われていた極限流チーム対ボンゴレチームはボンゴレチームが先鋒の山本一人で全勝して駒を進めた。 『さて、では第三試合と第四試合を行います!日本チーム対炎の一匹狼チーム、アンチ斎祁チーム対K'チーム!始めて下さい!』 「まさかこのようなタイミングで貴様とぶつかるとはな…」 「ハッ!ザケんじゃねえ。俺はおめえとぶつかるのはもうご免だぜ。いい加減諦めろよ。」 日本チームの先鋒は京、相手は庵。非常に仲の悪い二人は試合開始直前まで言い争いをしていた。 しかし試合開始が告げられると表情が一変、両の拳に炎を纏い、撃ち合う。 拳と拳、蹴りと蹴り。ショルダータックルと頭突き、炎と炎。 紅蓮と紫の火の粉が周囲を明るく、凄惨に照らし出す。 何合拳を重ねたか分からぬ程の互角の戦い。二人の顔に小さな笑みが浮かび、傷ついていく。 そして数分が過ぎた。未だ決定打は出ない。やがて庵の体がぐらついてくる。 「どうした?もう疲れたのか?まだまだだな」 「フンッ。貴様こそ足がふらついているぞ。」 二人とも体力の消費に体が追いついていない。しかしなおも拳を振るい、蹴りを出す。 「クッ!埒が明かん!八酒杯!」 動きを封じる火柱が京の体に迫るがそれを紙一重で躱し、胸倉を掴みあげる。 「遊びは終わりだア!」 そして爆発を起こし、右の拳を引く。そして勢いよく突き上げる。 「ぶっ飛ばしてやるァ!」 思い切りのアッパーカットで爆発を引き起こし、続けて無式、天叢雲へと繋ぎ、庵をリング外に大きく吹き飛ばす。 「グッ…貴様ァ…このままでは終わらんぞ!」 「ヘッ!テメエの生き甲斐を奪っちゃかわいそうだからな。むざむざと負けちゃあやれねえんだよ。」 「ストライカー三人で手出し無用だったからね。僕らの負け…かな。仕方ない。また今度噛み殺してあげるよ。」 雲雀の悪態に京は目を丸くする。 「へ?じゃあ二回戦はあいつとやり合っただけで勝ちなのかよ?」 『そう言うことですね。二人の試合の間にK'チームがアンチ斎祁チームを破って準決勝進出です。』 そして二回戦は終わり、インターバルとして一日の休養が与えられた。 ---- 準決勝は日本チーム対ミルフィオーレチーム、K'チーム対ボンゴレチームです。 アッシュは言っときますが表記揺れじゃないですぜ? 次も息抜きですが、そこから先は大混乱。 京「それじゃあ次回で」 ツナ「しっかり休んでね!」

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