Quo Vadis

精霊の守り人 著者:上橋菜穂子

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あらすじ 裏表紙より
老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した子供を疎み、父帝が差し向ける資格や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構成が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。

久々にファンタジーものである。
ちなみに精霊の守り人のアニメは未試聴で、後悔してる。
ファンタジーというと西洋風の剣と魔法の物語を連想させるけど、これはちょっと違う。
僕が読んでみてどこの国を連想したと言えば、中国やモンゴルである。
が、実際のところは好奇心をくすぐるには十分な全く異物である。
文化人類学者の著者が何を参考にして書いたか分からないが、ここまで綿密な世界設定を土台に書かれる物語がつまらないわけ無い!
アニメ化に至った理由もこの土台の設計にあると思われるほどだ。
肝心の中身に奇天烈な内容は無いものの丁寧に磨き上げられたといった印象が強い。
もともとは児童文学らしいので納得といった本筋。
ただし大人が読んでも満足できる内容であり、老若男女幅広く楽しめると言っても過言じゃないはず。

ひたすら褒めた後に困ったところを一つ。
ちょっとした専門用語が多いことだ。
もちろん、世界の雰囲気作りの重要な一因ではあるのだけど。

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小説
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