Quo Vadis内検索 / 「【小説】」で検索した結果

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  • 殺人の門 著者:東野圭吾
    【東野圭吾】【小説】【2007】【10】 殺人の門をアマゾンでチェックする。 はいはい、東野圭吾東野圭吾。 出来るだけ時間つぶしになるように……と考えて割りと分厚めのこの本を手に取ったわけですが。 これは……黒い黒すぎる。 読んでいてかなりブルーになりました。 あと話のテンポがかなり悪い。 最後のラストスパートにスピード感を出すための土台作りとは言え、回想シーンが長すぎる。 もっと短く強烈に憎しみを表す方法は無かったのだろうか。 最後の尻切れトンボ感も否めない。 と、ここまで書くとかなり悪い作品のようだけど。 かなーり深いものを感じる。 ここまで嫌な人物をよく書けるものだ感心するのも確か。 名前 ...
  • そのときは彼によろしく 著者:市川拓司
    【市川拓司】【小説】【2007】【10】 そのときは彼によろしくをアマゾンでチェックする。 この作者の小説はこの間の I LOVE YOUの一遍で初めて読んだ。 その中では可もなく不可もなく、といった評価妥当なところだった。 実はこの本以前暇つぶしに30分近く大学の生協で立ち読みしたことがあった。 1/5ぐらい読んで、家に帰ったら残りが気になった。 後日、大学に行ったら文庫本の棚に教科書がずらっと並んでいたわけですけど。 記憶が曖昧でタイトルもカバーも覚えてない。 うーん、気になる。と思ってたところで最近になってめぐり合えた一冊です。 個人的には非常に現実味の薄い恋愛小説だった。 なんたって僕にはまだ主人公達三十才手前の恋心なんて分からないから。 ちょっと無理矢理なところもあって、夢物語を眺めてるような一冊でした。 ただ人同士には引力がある、そんなものを...
  • 東京DOLL 著者:石田衣良
    【石田衣良】【小説】【2007】【10】 東京DOLLをアマゾンでチェックする。 また石田衣良か。 なんというかもうあとには引けないって感じて手に取ります。 主人公が朦朧と不安定なキャラなので、石田衣良独特のロマンチックな文が良く会合ってます。 ただ、題材が題材なだけに(主人公はゲームプランナー)、読んでる僕の目が冷めてきます。 ふひひ、オタクなんですみません。 そんなことは置いておいても主人公の影が曖昧なんですよね。 もちろん、ゲーム絡みのセリフに重みを感じるかは個人個人になりますし。 主人公の生い立ちが特に書かれて無いので、いまいち感情移入が出来ません。 加えて物語の焦点が常に揺らいでる印象があった。 ヨリの彼氏と、主人公の彼女はいる必要があったのか……。 もっとゲーム会社運営か、ヨリの魅力か、主人公についてか深く切り込んでくれれば、こっちも深くのめりこめ...
  • 13階段 著者:高野和明
    【高野和明】【小説】【2007】【11】 アマゾンで13階段をチェックする。 あらすじ 裏表紙より 犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官、南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に蘇った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩史上に燦然と輝く傑作長編。 やはり上手い。そう改めて実感させられる一冊だった。 僕の中で、お気に入り作家にレベルアップ。 極上の平凡、そんなものを感じさせる一冊でもある。 内容的にはそこまでぶっ飛んだものがある訳ではない。 ただただ、丁寧に仕上げられたミステリー。 丁寧すぎるゆえに、裏をかかれるようなことはない。 しかし、その裏表のなさが、更に作者の技術力を強調するのだ。 なんにしても、圧倒的な技巧、...
  • 夢にも思わない 著者:宮部みゆき
    【宮部みゆき】【小説】【2007】【10】 夢にも思わないをアマゾンでチェック。 はい、連続で宮部みゆきの小説で更新です。 この小説は一つ前の今夜は眠れないの続編に当たります。 一つ言える事は展開が速すぎる! 前作の大騒動が夏、そして近作は秋から冬。 こんなてんやわんやの1年を主人公が過ごしたかと思うとこっちまで疲れが来る(アホ こういうシリーズものを読んでいると面白いつまらないに関わらず最後まで絶対読みたくなるのが僕の悪い癖だ。 全部読み終わって、もっと読みたいorもうおなかいっぱいの二択で評価を決めてる節もある。 今回のこのシリーズは……。 実は二択の間ってところです。 登場人物は好きなのですが、いかんせん子供過ぎる。 高校生になったこいつらを見てみたいな、そう思いました。 まぁそれはちょっとがっくり来る最後の結末のせいもありましたけど。 ...
  • 深爪 著者:中山可穂
    【中山可穂】【小説】【2007】【12】 深爪をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より どうしようもなく好きになった。体が溶けるように求め合い、もう二度と離れられないと知った。運命の恋なのに、涙が止まらない。何故ならあなたは人妻だから――。強く惹かれあい、もつれあい、傷つけあう二人二人の女性「なつめ」と「吹雪」。幼い子供を守るために、壊れかけた家庭を再生しようとする「マツキヨ」。相容れぬ二つの絆で結ばれたものたちが織り成す、愛と赦しの物語。 また、当然のようにレズものです。 仕方ありません、作者が作者だから。 今までいくつかこの作者の本は読んできたけれど、今回の一番の注目点は、男性の「マツキヨ」の存在。 一人だけ、優しく、暖かくて、理想を絵に描いたような夫の「マツキヨ」。 一人の男、一人の父親として真摯な姿勢に心打たれた。 そして衝撃を受けるのは、その...
  • 今夜は眠れない 著者:宮部みゆき
    【宮部みゆき】【小説】【2007】【10】 今夜は眠れないをアマゾンでチェックする。 一番最初に書いて置く事があります。 僕は宮部みゆきの文章があまり好きでは無いということ。 と言っても、今まで宮部みゆきの小説はあの有名なブレイブストーリーぐらいしか読んだことは無いのだけど。 詰まらないというより肌に合わないってのが印象にあった。 なぜ僕がこの本を手に取ったのかって。 あの志村貴子がカバーイラスト描いてたからですよ。 これは仕方ない、大ファンだから仕方ない。 結構前の本なので平積みなんてされるはずない。 加えて宮部みゆきの本。 僕が手に取ったなんて奇跡みたいなもんです。 はてさて内容と言いますと……。 ふむ、確かにブレイブストーリーよりは面白かった。 少年探偵のような側面を持った小説なんですが、いかんせん主人公が子供すぎます。 話が展開してい...
  • グレイヴディッガー 著者:高野和明
    【高野和明】【小説】【2007】【11】 グレイヴディッガーをアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 改心した悪党・八神は、骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。だが移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。謎の殺戮者、墓堀人(グレイヴディッガー)の正体は? 圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編。 乗ってきた後のスピード感が凄い。 登場人物が多く、若干スロウスターターな出だしだったけど、物語の流れや登場人物が掴めて来ると凄い。 かなり良作名サスペンス、これは面白かった。 ただし心残りなところもある。 あやふやで終わらせてしまったところもある。 結果、始めと終わりがイマイチで、中盤の盛り上がり時がとんでもなく面白い。 平均して良作と言ったと...
  • 殺戮にいたる病 著者:我孫子武丸
    【我孫子武丸】【小説】【2008】【1】 殺戮にいたる病をアマゾンでチェックする。 紹介 永遠の愛をつかみたいと男は願った――東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔! くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。 我孫子武丸……。 この覚えやすい名前から、あのゲームをプレイした人にはピン!と来るだろう。 そう、あの『かまいたちの夜』に関わった小説家だ。 小説の方で我孫子の文章を読むのは初めてです。 ここで改めて気づくのは、その技巧の幅広さだ。 テンポと小説内の空気を調整出来ると言ってもいい感じだ。 今回読んだ『殺戮にいたる病』、とても有名な一作だ。 読んでみて、思ったこと。 最後の数ペー...
  • てのひらの迷路 著者:石田衣良
    【石田衣良】【小説】【2007】【10】 てのひらの迷路をアマゾンでチェックする。 裏表紙より 二十代の頃の恋愛、作家デビュー、そして母との別れ……。川端康成の『掌の小説』に触発された著者が「ささやくように」書きつづった、美しく、小さな二十四の物語。私小説のような味わいを持つ掌編のストーリーと切れを楽しみながら、人気作家の素顔を垣間見ることができる、あなたのための特別な一冊。 石田衣良である、またである。 もう信者って言われても気にしない。 石田衣良の名前が目に入るだけで、購入確定な僕であるが、そこまで石田衣良の本を褒めたりはしない。 だってそこまで心が動かされないもの。 ただ石田衣良という人物には結構憧れちゃうミーハーなのだ。 今回のこの本でそれがよく分かった。 これでもか!っといった具合の大盤振る舞いな24編。 少なくとも一つはあなたのお気に入りが見つ...
  • 太陽の塔 著者:森見登美彦
    【森見登美彦】【小説】【2007】【11】 太陽の塔をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁が無い。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった! クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本のファンタジーノベル大賞受賞作。 大学生の時に読めて良かった、そう思えた一冊。 実に時間の有り余ってる大学生にありがちなアホな話を、ひたすら難しい語調で書いてある。 作者の妄想と現実が入り混じっており、読み解くのにちょっと難があるかもしれない。 でも読み解いてみれば実に親近感の沸くことに気づく。 そしてその難解さを差し引いても輝かんばかりで男臭い一...
  • 間宮兄弟 著者:江國香織
    【江國香織】【小説】【2008】【1】 間宮兄弟をアマゾンでチェックする。 有名な江國香織である(少々変換が煩わしい あまり小説を読まない人でも名前を知ってるかもしれない。 そう、冷静と情熱の間の作者だ。 僕は結構この人の本は読む。 好んで読むわけじゃないけれど、無心になって読める系の作家だ。 大抵の場合、女性感を前面に出してあって、男の僕には共感しつつ反感しつつ痛し痒しな内容なことが多い。 でも、そこが評価されてることも、何故されるのかということも分かる感じだ。 深く考えて読んではいけない作家である。 僕が深く考えて読むと頭の中で自問自答を始めそうだ。 いつも書いてるあらすじがこの本にはない。 本の裏表紙を見ても作者のあとがきから一部抜粋してあるだけだ。 中身は、なんのことはない二人の男兄弟の生活をだら~っとただ描写してあるだけ。 繊細な二人はちょ...
  • サグラダ・ファミリア[聖家族] 著者:中山可穂
    【中山可穂】【小説】【2007】【11】 サグラダ・ファミリア[聖家族]をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 将来を嘱望されながら、ある事件をきっかけに落ちぶれてしまったピアニスト響子。酒に溺れながらに孤独に生きる彼女のもとに、かつて恋人だった透子が戻ってきた。ある日突然、赤ん坊を抱いて。しかし、女同士のカップルと赤ん坊の不思議な関係は、突然の透子の市によって壊されてしまう。希望を失いかけた響子の前に一人の青年が現れた――。切ない愛のと新しい家族の形を描く、恋愛小説の傑作。 作者名でピンと来た方、こんにちは。 あらすじ読んでちょっと驚いた方いらっしゃいませ。 そう、中山可穂はガチレズ小説家である。 人を選ぶと思うけど、この脊髄反射で書かれたかのようにストレートな文体はハマる人にはハマる。 毎回、なにか大事なものが欠けてるような印象を受ける中山可穂の小...
  • 花伽藍 著者:中山可穂
    【中山可穂】【小説】【2007】【12】 花伽藍をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より ひと夏の狂おしく濃密な恋を描く「鶴」。失恋したばかりの女性が経験する一夜の出来事「七夕」。別れた亭主が転がり込んだことから始まる再生の物語「花伽藍」。別れた余韻が静かに漂う「偽アマント」。未来への祈りにも似た「燦雨」。結婚というルールを越えて結ばれた無垢で生々しい愛の喜びと痛み、そして愛にあぶりだされた孤独を、鮮烈に彩り豊かに描いた珠玉の短編集。 今まででの 中山可穂の作品で一番良かったかもしれない。 どちらかというと石頭の方な僕は、「レズなんて夢物語だよ」という考えがあった。もちろん、文学作品としては好きなのだけど。 経済的にも社会的にも、そして将来的にもだ。 そんな僕の石頭を柔らかくしてくれたのがこの花伽藍。 今まで読んできた 中山可穂の作品とは比べ物にならない...
  • 幽霊人命救助隊 著者:高野和明
    【高野和明】【小説】【2007】【12】 幽霊人命救助隊をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 浪人生の高岡祐一は、奇妙な断崖の上で3人の男女と出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。そこへ神が現れ、天国行きの条件に、自殺志願者100人の命を救えと命令する。祐一たちは自殺した幽霊だったのだ。地上に戻った彼らが繰り広げる怒涛の救助作戦。傑作エンタテインメント、遂に文庫化。 流石に3連続で同じ作者のものを読むと辟易もの。 もちろん、上手くて面白いから故出来るんだけどね。 少々おじさん臭いのも確か、文章も内容も。 僕は、ちょっとでも不可思議な現象があるのならば、可能な限り文章で読者のイマジネーションをつつくべきだと思ってるのだけど、それがない。 痛みとかもうちょっと内面的な感情を繊細な文章で、くわっ!と食らいたい気分になる。 そういう意味じゃ...
  • 愛のひだりがわ 著者:筒井康隆
    【筒井康隆】【小説】【2008】【1】 愛のひだりがわをアマゾンでチェックする。 裏表紙より 幼いとき犬にかまれ、左腕が不自由な小学六年生の少女・月岡愛。母を亡くして居場所を失った彼女は、仲良しの大型犬デンを連れて行方不明の父を探す旅に出た。暴力が支配する無法の世界で次々と事件に巻き込まれながら、不思議なご隠居さんや出会った仲間に助けられて危機を乗り越えていく愛。近未来の日本を舞台に、勇気と希望を失わずに生きる少女の成長を描く傑作ジュヴナイル。 あの『時をかける少女』で有名な筒井康隆である。 今までなんとな~く敬遠してたのだけど、ものは試しと手にとって見た。 アニメしか見てなかったけど、『時をかける少女』は中々良かったからね。 読んでいって、その世界観にすぐに引きこまれた。 舞台は近未来の日本なのに、日本じゃないような世界。 いつケンシロウが出てきてくれ...
  • 七つの黒い夢 著者:多数
    ...坂洋】【岩井志麻子】【小説】【2008】【1】 七つの黒い夢をアマゾンでチェックする。 裏表紙より 天使のように美しい顔をした私の息子。幼稚園児の彼が無邪気に描く絵には、想像を絶するパワーがあった。そしてある日―。乙一の傑作「この子の絵は未完成」をはじめ、恩田陸、北村薫、岩井志麻子ら、新感覚小説の旗手七人によるアンソロジー。ささやかな違和感と奇妙な感触が積み重なり、遂に現実が崩壊する瞬間を描いたダーク・ファンタジー七篇。静かな恐怖を湛えたオリジナル文庫。 んん、暇つぶしにと思って手に取ったけれど……。 乙一の名前に釣られたかもしれない、微妙かも知れん、うん。 乙一に関しては信者なので、もう言うことはない。 他に名前を知ってるのは恩田陸ぐらい。 恩田陸の本は結構読んだ、けれどどれも微妙だった。 この人は描写力が凄いんだけれど、余りに現実味が無く、読者...
  • 黒祠の島 著者:小野不由美
    【小野不由美】【小説】【2007】【11】 黒祠の島をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 「そう――ここは黒祠なのですよ」 近代国家が存在を許さなかった"邪教"が伝わる、夜叉島。式部剛は失踪した作家・葛城志保の姿を追い求め、その地に足を踏み入れた。だがよそ者を忌み嫌う住民は口を閉ざし、調査を妨害するのだった。惨事の名残を留める廃屋。神域で磔にされていた女。島は、死の匂いに満ちていた。闇を統べるのは何者なのか? 式部が最後にたどり着いた真実とは。 あの十二国記や屍鬼で有名な小野不由美である。 とは言っても実際に小野不由美の本を手に取ったのはこれが初めてだった。 読んでて思ったことは、なんと言っても"落ち着かない"。 しょっちゅう視点や時間軸が動くので、斜め読みをしていたら、度々符合が合わず壁にぶつかった。 もちろ...
  • 精霊の守り人 著者:上橋菜穂子
    【上橋菜穂子】【小説】【2007】【10】 精霊の守り人をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 老練な女用心棒バルサは、新ヨゴ皇国の二ノ妃から皇子チャグムを託される。精霊の卵を宿した子供を疎み、父帝が差し向ける資格や、異界の魔物から幼いチャグムを守るため、バルサは身体を張って戦い続ける。建国神話の秘密、先住民の伝承など文化人類学者らしい緻密な世界構成が評判を呼び、数多くの受賞歴を誇るロングセラーがついに文庫化。痛快で新しい冒険シリーズが今始まる。 久々にファンタジーものである。 ちなみに精霊の守り人のアニメは未試聴で、後悔してる。 ファンタジーというと西洋風の剣と魔法の物語を連想させるけど、これはちょっと違う。 僕が読んでみてどこの国を連想したと言えば、中国やモンゴルである。 が、実際のところは好奇心をくすぐるには十分な全く異物である。 文化人類学者...
  • 夢の守り人 著者:上橋菜穂子
    【上橋菜穂子】【小説】【2008】【1】 夢の守り人をアマゾンでチェックする。 あらすじ 人の夢を糧とする異界の"花"に囚われ、人鬼と化したタンダ。女用心棒のバルサは幼馴染を救うため、命を賭ける。心の絆は"花"の魔力に打ち克てるのか? 開花の時を迎えた"花"は、その力を増していく。不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は? そして今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは? いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。 守り人の三作目でござる。 もうすっかりこの世界観の虜になってる僕には全く問題のない一冊だった。 けれども、やはりいきなりこれから手を出すのはおすすめは出来ない本でもあった。 もちろん、説明が必要という意味でもそうだけれども、三冊目のこれはちょっと趣が違うのだ。 1冊目、...
  • 狐笛のかなた 著者:上橋菜穂子
    【上橋菜穂子】【小説】【2007】【11】 狐笛のかなたをアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 小夜は12歳。人の声が聞こえる 聞き耳 の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の あわい に棲む霊狐・野火だった。隣り合う国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる……。ひたすらに、真直ぐに、呪いの彼方へと駆けていく、二つの魂の物語。 上橋菜穂子の作品である。 この間読んだ守り人のニ作品が面白かったので当然買い。 守り人とは全く関係の無い作品で、物語の舞台は擬似的な日本。 具体的な地名は指されていないものの、名前や雰囲気、地形や風習は全く日本のものだ。 ↑のあらすじは正直的外れって感じが否めない。 あまりあらすじは当てにして買わ...
  • 闇の守り人 著者:上橋菜穂子
    【上橋菜穂子】【小説】【2007】【10】 闇の守り人をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より 女用心棒バルサは、25年ぶりに生まれ故郷に戻ってきた。己の人生のすべてを捨てて自分を守り育ててくれた、養父ジグロの汚名を晴らすために。短槍に刻まれた模様を頼りに、雪の峰々の底に広がる洞窟を抜けていく彼女を出迎えたのは―――。バルサの帰郷は、山国の底に潜んでいた闇を目覚めさせる。壮大なスケールで語られる魂の物語。読むものの心を深く揺さぶるシリーズ第2弾。 精霊の守り人の続きである。 精霊の守り人とは一緒に購入したので、一冊目がつまらなかったらもったいないなぁと心配した。 ところが全くの杞憂だったのでこちらも勢いで一気に読み終わった。 読み始めて著者の引き出しの多さに驚いた。 どの程度シリーズで書くことを前提にしていたのかは分からないが、一つの国を綿密に作り上げた...
  • セル 著者:スティーヴン・キング
    【スティーヴン・キング】【小説】【2008】【1】 セル[上]をアマゾンでチェックする。 セル[下]をアマゾンでチェックする。 あらすじ 裏表紙より ~上巻~ 穏やかな日差しが落ちる秋の一日、ボストン午後3時3分。世界は地獄へと姿を変えた。《パルス》。そのとき携帯電話を使用していたすべての人々が、一瞬にして怪物へと変貌したのだ。残虐極まる行為もいとわず、犠牲を求め続ける凶悪な存在に――。目前で突然繰り広げられる惨劇、町中に溢れる恐怖。クレイは茫然としていた。いったい何が? 別居中の妻と息子は? 巨匠の会心作、開幕。 ~下巻~ 口ひげの小男トム、十五歳の少女アリスが仲間に加わった。クレイは彼らとともに最愛の息子の無事を祈りながら「我が家」のあるメイン州を目指す。だがその一方で携帯狂人は、群れを形成するようになり、立ち振る舞いも進化していく。そして、リーダーらしき人物の登...
  • 小生物語 著者:乙一
    しょうせい せう― 1 【小生】 (代) 一人称。手紙文などで、男子が自分をへりくだっていう語。わたくし。 つまりあの乙一の日記ということである。 他人の日記なんて読んで面白いのか?yes、面白いのである。 日記やエッセイは素人玄人の境の曖昧なジャンルではあるけれど、これを日記やエッセイに分類していいものか。 "小生"という架空のキャラクターの日記と考えて読むと入りやすいかもしれない。 それぐらい真実かどうかの曖昧さが入り混じっていて、どこまで信じて良いのか混乱する。 まさに"奇書"である。 8割真実と考えて読んで楽しむか、全部虚構と考えて読んで楽しむか。 人それぞれの楽しみ方が出来そうである。 ちなみに僕は半々って感じで読んだ。 とは言いつつ、リアルの人付き合い云々については真面目に読める。 この本に名前の知...
  • 1ポンドの悲しみ 著者:石田衣良
    久々に石田衣良を読んだ。 これでもかってぐらい石田衣良。 ええ、石田衣良の恋愛小説です。 30台の恋愛について書いてある10編からなる短編小説なんです。 飛びぬけた事件があるわけでもない、そんな日常からの大人の恋愛。 こういうの書けるのって格好良いですねぇ。 あとがきでは『自分の体験では足りない』と言ってますけど、これだけ毎度ロマンティックなもの一定の間隔で生産出来るって凄いと思うなぁ。 本当に憧れちゃうね☆ 中身はいつも通りの石田衣良調でかる~く読めた。 1ポンドの悲しみをアマゾンでチェックする。 名前 コメント
  • CODE-E 第05話『憂鬱と親子のこと。』
    CODE-E#5 ニコニコ この親父さんが書く小説読みてぇ……。 そして聞きたい、年頃の娘にエロサイト見せてどう思った?(最悪 なんて暢気なこと考えながら見ていたのだけど、小説家としては今時PCとは離れられない職業だし、大変だなぁ。良い親父さんだよ。 そんなことよりバカ二人が本格的に活動するのはいつになるのか。 あと犬を連れてる女の子、EDでずーっと出てるんだけどなにかの伏線なんだろうか。 人間電子レンジ。かっこいい……。 コントロール出来るようになったら本当便利そうだわぁ(あほな顔で イジイジしてる主人公と対照的にソノソノがどんどん株価を上げているんだが……。 展開が遅いから尚更だぁね。もうちょっときびきび展開しても良いと思われ。 だってもう5話目なんだぜ! ソノソノはほんと良い子やで……。科学バカにはもったいない……。 ほんと良い親...
  • 毒笑物語 著者:東野圭吾
    また東野圭吾である。 いきなり、余談なのだけれど、"ひがしの"と読む。 身近で間違ってる人が二人もいたのでなんとなく書いてみる。 うちの兄貴にいたっては本屋でバイトしてた時に間違って赤っ恥書いたそうだ。 タイトルからも分かるように怪笑小説と同じようにお笑いものである。 どちらかというと、こちらの方がマイルドな笑いが多い気がする。 読み終わって最初に思ったことは、テレビで見てみたいな、だった。 どれもテレビで流せば、ゴールデンタイムでも余裕で戦えそうなネタばかりだ。 特に名探偵絡みの話は、別に一冊出していて連続12話は耐えられそうなクォリティだ。 白夜行で実写ドラマもいけたし、なんとかギャグ方面でも東野の力を感じたいなぁ。 変な言い方で誤解されそうだけども、別に今のゴールデンタイムの番組を馬鹿にしてるわけじゃないです。 ……最近テレビ見てはいな...
  • デビルメイクライ 第08話『Once Upon a Time』
    DMC#8-A ニコニコ DMC#8-B ニコニコ なんだ、この電波男は……。 すっきり爽快デビルメイクライでこんなに不快なキャラが出るとは想定外。 gdgd言いながらも、結局付き合ってくれるいい男ダンテ。 写真見る限りじゃ電波男の言い分も納得だけど……。 うほっ、マジでダンテはトミーだったのか。 小説での設定に忠実らしく興味沸いた。今度探してみよーっと。 ……やっぱり電波男うぜぇ!勝手に勘違いするなよ! なんというか素材は、"ダンテの過去"という最高のものだったのにちょっとがっかり。素材が良いだけにがっかり。 もうちょっと楽天的でも良いからダンテのリップサービスがあっても良かった気がする。 ちらっ弱いところも見せるから男ってのは格好良いんだぜ! ...
  • 怪笑物語 著者:東野圭吾
    実のところ、僕は東野圭吾の本を読むのはこれが初めてである。 なんとなく硬い本格ミステリーの匂いがして避けてきた。 あの有名な白夜行などもドラマともどもスルーしてきた。 結構周りから薦められてはいたが、こういう嗜好品は結局のところ主観が肝心なので、それらの素晴らしいアドバイスも加えてスルーしてきた。 ミステリー?なんだそれは。 そう言いたくなる東野圭吾のブラックジョーク満載の短編集である。 ううむ、これは食わず嫌いしてて損していた。 久々に、人生に裏づけされた一冊を読んだ気がする。 何気ない生活の一欠けらに、ありえないようなスパイスを加えて自分の世界を作る。 素晴らしい手腕である。 ちなみに僕は無人島大相撲中継が好き。 怪笑小説をアマゾンでチェックする。 ...
  • 分身 著者:東野圭吾
    当分は東野圭吾で暇は潰せそうである。 それぐらい著書に層のある作家だ。 この”分身”の単行本が出版されたのは1993年のこと。 実に14年も前の小説だ。 しかも取り扱う内容が、体外受精だの代理母だの、果てはクローンだのとSFじみた話だ。 もちろん、現在ではそれなりに浸透してきた言葉ではあるが、時節を考えると先駆と言っても過言では無いレベルだと思う。 しかし、そういう背景を踏まえても少し古臭い。 ババーンと種明かしする前にほとんどの話が見通せてしまうのだ。 「おいおい、そこまで引っ張るネタでも無いだろ」とさえ感じてしまった。 当然、作品中で一番重要なのは複雑な人物関係にあるのだけど、土台が緩いイメージが払拭できない。 それと一番納得できないのが、あの結末だ……。 もうちょっとすっきりさせてくれても良かったんじゃないの(汗 分身をアマゾンでチェックする。 ...
  • 時生 著者:東野圭吾
    この間読んだ分身は正直微妙だった。 なので東野圭吾の小説はちょっと間を置こうかな、そう考えてた。 しかし、やっぱり時間を長時間潰すならミステリーだ。 ミステリーなんて東野ぐらいしか読んだこと無いし、やっぱり東野の作品に自然と手が伸びる。 ってことでやっぱり買ってきました東野作品。 読み終わって一言。 手を出してよかった……。ええ、面白かったです。 550ページ手前ほどある少し厚めの文庫本なんですが、一日で読み終わっちゃいましたよ。 んな馬鹿なことあるかって設定が土台にあるのに、不自然さを感じさせずに物語を展開させるスピーディーさにハラハラ。 最初に手の内を晒しておいて、話を進めるってのは難しいことだと思う。 どうやってあの場面に繋がるんだろう、そう考えると頁をめくる手が止まらない。 そして最初から最後まで無駄がほとんど無い。 読み終わった今そう感じてます...
  • 発火点 著者:真保祐一
    なんとなく手に取ってみた。 これは人を選びそうな小説である。 父親を父親の友人に殺された青年の話なのだが、事件当時と現在で時間軸が行ったり来たりするので、僕にはテンポが悪く感じた。 おいおい、そこで過去に戻るなよという感じだ。 あくまで主観の話だが、過去の話に魅力が無いからこう感じてしまったのだと思う。 現在の話は面白いのに……結果の分かってる過去は面白みに欠ける、なにかしら一味欲しかったな。 加えて主人公の精神が少し独特なのも、読み手を選びそうだ。 何度も何度も自分は『子供だ、甘えてる』と自分に言い聞かせているのだが、行動はちゃんとしてるところもあるし、そんなに甘えてるようには見えなかった。 何故か主人公だけが大人子供の曖昧さに固執してるイメージが強い。 主人公はかなり頭も回るようで、さらにそんな印象を強めてる。 誰かにオススメ!って感じの一冊では無いけれ...
  • ゼロの使い魔~双月の騎士~ 第06話『女王の休日』
    ゼロ#6 ニコニコ 店長キタワー!やっぱり一期でも好評だったんだろうか。 こういう説明不要のアレなキャラは大好きだ! 憎めないキャラってのは物語に必要不可欠だ! 劇の衣装を見て英雄伝説の某お姫様を思い出したのは僕だけで良い……。 ずっとロイヤルビッチのターン! シャツ一枚とか危ないだろ……乳首的に考えて……。 ロイヤルビッチの行動力と、店の連中のタフさに感動した。 早仕舞いだからとかそういうレベルじゃねぇぞ! ぶちゅー×2 最中だったら、空気を読んでくれる人たちに乾杯! なんか兵士の舌打ちが生々しくて実に良かった(ちっ! アニエスとルイズの百合には結構ときめいた。 これはイケる! やべぇ、この劇見てぇ(本気 役者のルックスも含めて喜劇としてならかなり面白そう。 そして事実は小説より奇なりってレベルじゃないその後の流れ。...
  • どすこい 著者:京極夏彦
    京極夏彦には珍しいギャグ小説である。 なんてしたり顔で言えるほど、京極夏彦の作品を読んだことは無い。 なにしろこれが始めての作品だ。 しかし、京極夏彦と言えば文庫とは思えない厚さと、血も凍るような妖怪もの!に硬い文体というイメージしか無かったのも事実。 とは言え、こんな表紙に京極夏彦の名前がついていたのだから、驚き桃の木20世紀である。 中身は京極夏彦の完全自己満的なギャグである。 しかし、はてはてこれが心地良い。 文庫本に際し、色々とネタをいじくってるのがかなり好印象で、ギャグとしても"イケ"てた。 例えば次のようなところである 「ははあ。僕の自慢の綾波の転校生ヴァージョンが欲しいのか」 「違うよ」 「じゃあ復刻版のバイラスのソフビ」 「違うよ」 「古かった? じゃあ鋼の錬金術師の絵コンテか」 「あのな、お前の話のパートは時事ネタ流行...
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