DMS-072B


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半月斬

詞:Dahiz


椿の花がぼとり、と落ちるのが見たかったのです。
ぼとり。
ぼとり。
私は毎日あの木を見に往きました。

願いは叶いませんでした。
願いは叶わなかったのです。

散りばめた千の蝶が孵って
羽火をシンと降らせて舞っていた
指先はもうあの枝みたいでしょう?

椿を着けた枝がばさり、と切り落とされていました。
綺麗に切り落とされていました。
辺りに目を泳がせると、
椿は枝にしがみついたまま樹の根元に横たわっていました。

私は、少しの間ですが、それを眺めていました。
見つめる、程の熱を持つことが出来なかったのです。
椿には土を掛けてやることにしました。
大きな赤い目の友人を思い出したからです。

ふと、顔を上げると、月が瞳に映りました。
大きな、白い半月です。

降り止まぬ千の蝶と帰って
花火をランと纏わせ舞っていた
髪先がもう枯葉落葉みたいでしょう?

天に抗う眼で月を睨んで、闇に吠えて剣と舞う
道は赤に死を示していた
笑う鬼が映る

星と舞う少女—鬼—は笑って
花を浴び、月を斬る
夜空から解き放たれた片割の夢
——夢。

夢喰らう化物か。
死を喰らう化物か。
身は透ける様な白で黒い夜に溶けもせずに

大きな、白い半月です。
鋭く確かな傷口を持つ白い半月です。
その傷は、なぞると椿の傷に、すう、と重なります。
嗚呼。
私は想いました。
半月を斬り落としたのか、と。
そこにあった枝ごと月の半身を斬り落としたのだ、と。

私はその人に会ってみたい、と思いました。

散りばめた千の蝶が孵って
羽火を凛と鳴らして舞っていた
指先はもうあの枝みたいでしょう?

天に抗う眼で月を睨んで、闇にそっと唇づける
道は赤に死を示していた
踊る鬼の姿

星と舞う少女、恋だ、と笑って
花を浴び、月を斬る
夜空に縛られ眠る片割の夢
——夢。

思い出・・・?
あの娘に似てる笑い声と
あの娘に似てる後ろ姿と
あの娘に似てる赤い瞳
あの娘に似てるはずが無・・・い

思い出せるの?あの夜の事
思い出せるの?閉じた記憶よ
思い出せるわ!二人の事
思い出せるわ!貴方は・・・Elise!

現実侵す化物か。
生を犯す化物か。
瞳は透ける様な赤で冬の夜に溶けもせず・・・

天に抗う眼で月を睨んで、闇に吠えて剣と舞う
道は赤に死を示していた
笑う鬼が映る

星と舞う少女—鬼—は笑って
花を浴び、月を斬る
夜空から解き放たれた片割の思い出

天に抗う眼で月を睨んで、愛しさに唇づける
道は赤に死を示していた
踊る鬼の姿

星と舞う少女、恋はいつだって
花を浴び、月を斬る
夜空に縛られ眠る片割の夢
——夢。
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