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ニビシティをあとにするサトシとピカチュウさん。
オツキミ山へ向かう道中に出くわすトレーナーからはすでに畏怖の目を向けられている。
夜のニュースで『タケシ、敗れる』この報道は一夜にしてニビを包んだ。
くわえてトキワジム襲撃の報もあり知る人ぞ知るトレーナーとなっていた。
オツキミ山へ向かう途中バトルの申し込みは一度としてなく、ポスト四天王の噂さえ立ちはじめていた。
当然、ピカチュウさんは四天王になど興味は示していない。
戦い、勝利し、制圧する・・・それこそがピカチュウさんの覇業・・・
サトシはその生き様を直に見ることで少しづつ大人になってゆく


オツキミ山・・・鬱蒼と茂る樹海の中の洞窟部にあたる所を人はそう呼ぶ。
ピカチュウさんは黒装束の男を目にやると
ピカチュウ「ここはもう天然の洞窟じゃあない・・・
ゴミクズ共の気配がないからな・・・」
サトシも感づいてはいたが確証がなかった
ピカチュウさんは顔を引きつらせながら続ける
ピカチュウ「フン・・・森だ穴だと忙しい奴らだ・・・
代価はてめぇの五体で払ってもらうぜッッ・・!!サカキィィィ・・・ククク」


外から見たものと実際の洞窟内部はかなり違っていた。
センサー機器らしきもの、培養カプセルに入れられたポケモン。
生体実験が繰り返されてきたのは言うまでもない。
外に居たロケット団員の一人を歩けるが抵抗できない程度に痛めつけ、地下への道案内をさせた。
無論、他の団員は帰らぬ人となった。
ピカチュウさんは常に放電状態で、あらゆる機器を破壊しながら歩いていた。
ロケット団員「こ・・・ここだ・・」
ピカチュウさんが激昂する
ピカチュウ「チッ・・・立場がわかってないようだな?
『ここです、お入り下さい』だろうが・・・と言え」
サトシ「ここですお入り下さい、だろうが」
サトシの言葉にはまったく迫力がなかった・・・
ロケット団員「んだとクルァ?」
見かねたピカチュウさんが助け舟を出して下さった。
電気を帯びた尻尾をロケット団員の喉下に突きつける。嬉しそうに、楽しそうに。
ロケット団員「ここです!お入り下さいッッ!!」
小便を垂れながらはきはきと話す団員を見て、ピカチュウさんはとても満足されたようだった。


扉が開き、そこには拉致監禁されたトキワの森のポケモンたちがいたが、すでに息は無かった。
あるのはサカキの置手紙が一通
内容はこうだ
「やあ、待ちくたびれてしまったよ。
この手紙を手に取っているということは、ここに居る同胞たちは
もう亡骸となっていることだろう。
我々も残念でならないよ。
そうそう、我々も忙しくてね。
今度のことはこれで痛み分けということでよろしく頼むよ。
君達ばかりに構ってられるほどマフィア稼業は暇じゃあないんだ。
では、また会おう。
                         サカキ」
ピカチュウさんの眉間にしわが走った。
サトシは忘れはしないだろう、その瞬間から
オツキミ山という地名はこの世界の地図上から消滅してしまったのだ・・・
当然サトシは病院に搬送された。次なる街、ハナダシティの病床で目を覚ましたのはそれから2日後の事だった。