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夜が明け、トキワの森を後にしたサトシとピカチュウさん
森を出た後は、何も言わず指定席の頭の玉座に座られる。
サカキの手紙も気になるが、ピカチュウさんが覇業を成すには
ニビシティジムも当然制圧する必要がある。
しばらくなにもおっしゃられないピカチュウさんに恐る恐る質問をする。
サトシ「もうすぐニビシティですが、いかがなされます?トキワ
のポケモンたちの救出を最優先されますか?」
御一考された後、ピカチュウさんはおっしゃった。
ピカチュウ「・・・今日は貴様に、覇業とは何か問うてみたい」
サトシ「覇業・・・私には見当もつきません・・・」
ピカチュウさんは少々落胆したおももちで続けられた
ピカチュウ「フン・・・下郎にはわからんか・・・
俺様のいう覇業とは・・・犠牲の上に成るものと考える・・・
矮小なものの屍を幾千、幾億と積み重ねてこそ成るッッ!!」
サトシ「では・・・」
ピカチュウ「あぁ・・・このまますぐに向かってはサカキに人質
という物の有効性を示すこととなろう・・・
しかし、我が覇業においてそれはあってはならん・・・!!
覇業を成すに情は要らぬのだ!!」
サトシ「なるほど、では時間稼ぎ、サカキへの牽制を兼ねて」
ピカチュウ「まずは・・・ニビジム、タケシとイワークの首を取り・・・ニビシティを制圧する!!」
そして一行はニビシティジムへ向かうのであった


ニビシティにトキワ襲撃事件のトレーナーが降り立ったことは
朝の報道で一番に伝えられた・・・
しかし思いのほかジム前は静かで、タケシへの信仰は厚いようだ
ピカチュウ「ほう・・・なかなかの器を持っているようだな・・・
腐ってもジムリーダー・・三下とは格が違うということか・・・おもしろい」
ピカチュウさんの顔が野生のそれに戻っていく
不安を隠しながらサトシはドアを叩く
サトシ「たのもー!!たのもー!!」
岩石に覆われ、殺伐とした雰囲気のジム内
突然一人の男が現れる
ザコ「タケシさんとやろうなんざ!一千光年早いんっだよッッ!!」
見ていられなかった。あまりに痛く、学の無い言動にピカチュウさんはお怒りだ。
当然このザコは瞬く間に気絶させられる。
お優しいピカチュウさんは倒れ際におっしゃった。
ピカチュウ「クズが・・・光年は時間じゃない・・・距離だ・・・」と。
その言葉を聴き深く意識を失ったザコは今日一番の幸せ者だろう・・・
ピカチュウさんがそんなお戯れに興じている時、ひとりの若者が現れた
タケシ「俺の名はタケシ・・・この街を任されている俺の固い意思
存分に味あわせてやる!!」
ピカチュウさんに笑顔が戻った。ケタケタと笑いながらピカチュウさんは言う
ピカチュウ「負けるとわかって戦うか!!いいだろう・・・遊んでやる・・・!!
来るがいい!!下郎ッッ!!・・・と言え」
サトシは言えなかった・・・器ではないからだ・・・
軽く電撃を浴びたのは言うまでもない・・・



ピカチュウさんの身体を電流がほとばしり
暗く陰鬱なジム内はまばゆく輝きだした
ピカチュウ「デコスケ・・・貴様はそこで見物してろ・・・」
サトシは思った・・・まだサトシとは呼んでいただけれないのだと
タケシ「うわさは聞いている・・・それが君の隠し玉か・・・」
口をとざすサトシ
サトシ「・・・」
当然、言わないのではなく言えないのである
主従関係は通常のそれとは真逆だ。
突然岩陰から何かの気配が!!
ピカチュウ「フン・・・おでましか・・・・」
イワーク「今日の相手はまた可愛いな・・・餌にするにはちょうどいい」
ピカチュウさんは表情を変える。格下に餌扱いされたのだ・・・
笑みは消え表情を歪ませながらこういう
ピカチュウ「ずいぶんな物言いだが・・・でかいだけのザコは掃いて捨てるほどいる・・・
貴様もそのひとりじゃなきゃあいいなぁッッ!!」



先手をうったのはもちろんピカチュウさんだ。
電光石火・・・いや神速・・・形容するには後者だろう
おびただしい数の打撃がイワークの僅かな身体の隙間に収束される。
イワーク「ぐぉぉぉぉぉぁぁあ!!」
苦悶の表情を浮かべるイワーク。
なおも激しく攻め立てるピカチュウさん
イワークが痛みに耐えかね暴れだす!!ジム内の岩のオブジェは
音を立てて崩れだす!!
イワークの身体にはヒビが入り、いつ崩壊してもおかしくない状態だ・・・
タケシ「イワーク!!こっちへこい!!きずぐすりだ!!」
ヒビ割れた身体をはいずらせタケシのもとへ急ぐイワーク
ピカチュウ「・・・させん」



ピカチュウさんは冷酷だ。事、勝負に関してこれほどストイックになれる
ポケモンなどいないだろう。
『別格』・・・サトシはもちろんタケシの頭にさえその言葉はよぎる
雷鳴のごとき疾さでタケシとイワークの間を分かつ!!
ピカチュウさんは紅蓮の電気袋からあふれんばかりのどす黒い電撃をちらつかせ、こうおっしゃった
ピカチュウ「ククク・・・貴様ごときが・・・この俺に遊んでもらえただけでも生涯の喜びと覚えておけ
      • もっともこれをうけて無事ですんだらの話だがなッッッ・・クク・・・!!」
嘲笑、屈辱、憤慨あらゆる感情がイワークの中に沸き起こるも、それを口にすることは出来なかった
そしてこの言葉を放ったとき、イワークの自我は崩壊した
イワーク「こ・・・ころ・・殺さっ・・ないで・・ッッ・・・」
タケシ「お・・俺の負けだ・・頼む、見逃してくれ・・・」
この時、ピカチュウさんのニビシティジム完全制圧が終了した
試合終了後、ピカチュウさんの身体にはかすり傷ひとつ無く、むしろ毛艶さえよく感じられた
こうしてサトシとピカチュウさんはニビシティを後に
サカキの待つオツキミ山へと向かうのであった