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( ´ω`)「腹減ったお・・・」


部屋を見渡すが食べられそうな物は何一つない。

いや、正確には『見付けられない』だろうか。

部屋の中は散乱したゴミと、衣服で埋め尽されている。

それでも彼は何か無いかと、
全部引っくり返しては空腹と戦っていた。


( ^ω^)「!」


ふと白い箱がゴミの中から頭を覗かせていた。


(;^ω^)「名無三・・・」


彼は恐る恐るその物体を手にとる。

グッとした確かな重さと共に、箱を持ち上げた。

( ;ω;)「やったお!中身が入ってるお!」


それは何年前かに興味本意で買った、
スーパービックペヤング焼そばだった。

意気揚々と開封し早速お湯を入れようとして彼は気が付いた。


(;^ω^)「電気も水道も止められてて、
          お湯が作れねーお・・・」


( ^ω^)「そうだお!コンビニならタダでお湯をくれるお!」


すぐさまお湯をゲットする旅に旅だった。

( ^ω^)「ずぞぞっ!ずぞぞっ!」


まるでバキュームカーのように、
巨大な容器から麺を吸い上げる。

コンビニの前で人目も気にせずその掃除機は稼働し続ける。


( ^ω^)「ずぞっ(そろそろ金が尽きてきたお)
       ずぞっ(単発のバイトでも探すかお)」


直径1mもある巨大なペヤング焼きそばを1分で平らげたブーンは、
コンビニで求人広告を漁りだす。


( ^ω^)「なかなか楽そうなのが無いお~」


御所望の楽なバイトが見つからず、
やる気も無さげにペラペラとページをめくる。

その時、本当に小さな広告だがやけに目に付く広告があった。

対象年齢 18~28歳

当日のみのお仕事です。

給与:成功報酬型
基本給:日給1万円+成功時99万円~

  • お仕事内容は簡単なゲームを1日体験していただくだけです!
 誰でもできるものです!特に体力に自信のあるかたは奮って御応募ください。

掲載期限 ○月○日

有限会社トゥエンティーフォー


( ^ω^)「!ゲームやるだけで日給1万かお!!!
       しかも成功すれば99万以上!!!」

何のゲームかは明らかにされていないが、
ゲームに自信のあったブーンはすぐさま公衆電話を取った。


( ^ω^)(でも、そんなに報酬が出るならよっぽど難しいゲームなのかお)


ぴぴるぴるぴる!ぴぴるぴる!


ガチャ

「お電話ありがとうございます、トゥエンティフォーです」


聞くからに惹かれる声。
間違いなく美人に違いない。




(* ^ω^)「済みませんお、※1ワークインザ・ビップを見て電話しましたお」

※1ワークインザ・ビップ VIP内最も多いい求人フリーペーパー

「お問い合わせありがとうございます。
 ゲーム体験の御応募でよろしいでしょうか?」

( ^ω^)「ですお!是非やらせて欲しいですお」

「ありがとうございます。それでは受付を致しますので、
  お名前、ご住所……」


色々な個人情報を相手先に教えた上で、
アルバイトの日時を言われた。


「それでは、明日の午後8時よりゲームのスタートとなります。
 内藤様は夕方5時にVIP駅前シャトルバス乗り場までお越しください」

( ^ω^)「把握しましたお」

「それでは後日お待ちしております」

変な受付電話だった。

アルバイトなのに、履歴書も必要なく
家族の事まで聞かれた。

まぁ、あんだけ報酬が出るんだから成功は無理だろう。
日給の1万だけでも貰えればいいや。

そんな気持ちでいた。
気楽な感じで…。






~翌日~

(; ^ω^)「ここでいいはずだお…」


既に周りは暗くなり始めている。

遠目に24と書かれたバスが見えた。


バスの横では添乗員らしき女性が紙に何かを記入しながら
応対しているのが見える。


ソロソロと近づき話しかける。


(; ^ω^)「あのー、すみません
       先日お電話したものですが…」

从'ー'从「あ、お名前をお願いします♪」


かわいい

(* ^ω^)「内藤ホライゾンですお」

从'ー'从「内藤…内藤っと、あ!ありました。
       座席は18番になります~。
       お弁当と飲み物を受け取ってくださいね♪」


思いがけない食事だ!

対応も良い、事務員も可愛い



何かいい事が起きそうな気がした






从'ー'从「本日はお越しいただきまして、誠にありがとうございます。
      乗務員の渡辺です、本日1日よろしくお願いします」


バスが走り出し、事務員さんがマイクで喋りだす。

从'ー'从「今回は20人もの方が参加してくださいました。
       お弁当を食べながらでも結構ですので、
       お渡しした書類に目を通し、ご記入お願いします」


渡された書類には、ゲームによって生じた身体的影響、
万が一の怪我などの保険の事が書いてあった。

また、その保険の料金は、全額会社側で負担してくれる旨。


( ^ω^)「ハムハムッ!(僕が出さなくていいなら何の問題も無いお)」

('A`)「…」


( ^ω^) !


隣に座っている根暗そうな男が、穴が開きそうなほど書類に見入っている。



( ^ω^)「そんなに心配することないお!
       もっと気楽に行けばいいお」

('A`)「ん?あ、あぁ…」


( ^ω^)「僕はブーンだお、君もゲームが得意なのかお?」

('A`)「いや、先月リストラされて金に困ってな…」

(; ^ω^)「そうかお…(こうはなりたくないお)」

('A`)「そうだな…何でも考え込むのは悪い癖だ。
    気楽に行こう!俺はドクオだ、今日一日よろしくな」

( ^ω^)「よろしくお願いしますお」


そんなこんなでバスは市内を出、
山奥へと走っていく。

ゲームの体験テストでこんな山奥に?
と、流石に周りの参加者もざわざわしだした。

ξ゚⊿゚)ξ「ねぇ、渡辺さん?」


耐えかねたのか、ドリル髪した女が渡辺さんに問いかける。


从'ー'从「はい、なんでしょう?」

ξ゚⊿゚)ξ「ゲームのテストでこんな山奥まで行くの?」

从'ー'从「申し訳ありません、
      当社の意向でして、自然の多いところでのテストが望ましい。
      との報告があるんです」


マト^д^)メ「気を使ってくれてんだな」

ξ゚⊿゚)ξ「まぁ…しょうがない…か」

从'ー'从「御理解、ありがとうございます」

それから1時間ほどうねうねした山道を走り、
ようやくバスが停まった。


从'ー'从「皆さんお待たせしました。
      到着しました、バスから降りてください~」



( ^ω^)「長旅で疲れたお~」

('A`)「ここ…は?」


見渡す限り森森森

まるで樹海のような深い森の中に、
明らかに場違いな立派なビルが建っていた。

だが、そのビルからは有刺鉄線が左右に伸び、
その奥には何人とも立ち入れないような柵が作られている。

鬱蒼とした中に聳え立つビルは、なんとも奇怪でいて


そして不気味だった。

ξ゚⊿゚)ξ「へぇ~、こんな所にこんな立派なビルがねぇ(あるのかお)」(^ω^ )


( ^ω^)「…」


(*^ω^*)


ξ#゚⊿゚)ξ「こっちみんな、この豚」




(; ^ω^)「豚…口の悪い女だお、やっぱりおにゃのこは2次元のほうがいいお」

ξ#゚⊿゚)ξ「顔だけじゃなく、頭も悪いようね」


从;'ー'从「落ち着いてくださいね~。
       このゲームは皆さんで一気に参加していただく物になるので、
       参加者さんのチームワークも重要ですよ~」

( ^ω^)(オンラインゲームかなんかのテストかお…?)

ξ゚⊿゚)ξ「こんな男と協力するくらいなら、他の人と協力するわよ」

(# ^ω^)「この女…」

(;'A`)「まぁまぁ、ここは暗くて気味が悪いし、
    ビルに入ろうぜ」

(# ^ω^)「そうするお」

ξ#゚⊿゚)ξ「ふんっ」


参加者が全員ビルに入っていく。




从'ー'从「こちらですよ~」


通された部屋はガランとしていて、
部屋の真ん中にリュックサックがまとめで置いてある。

( ^ω^)(パソコンは何処だお?)

从'ー'从「それでは、今から当社の代表からゲームの説明がありますので、
       その場でお待ちになってください~」


それだけ言うと、渡辺さんは部屋を後にした。

そして入れ替わるように、1人のスーツの男が部屋に入ってきた。


(´・ω・`)「初めまして、トゥエンティーフォー代表のショボンです」


見るからに雰囲気を纏った男。

見た目は怖くは無いのだが、何故かとてつもない威圧感を感じた。




(´・ω・`)「これから、皆さんにやっていただくゲームの説明をさせて頂きます」


他の参加者も何かを感じたのか、シーンと静まり返り
ショボンと言う男の話に耳を傾ける。

(´・ω・`)「これより、PM8時から24時間鬼ごっこをしてもらいます」


(; ^ω^)「お、鬼ごっこ?」

(´・ω・`)「えぇ、24時間鬼に捕まらなければ成功です」

(;'A`)「はぁ…」

(´・ω・`)「説明に戻ります。

       範囲はこのビルから有刺鉄線で囲まれている直径2kmの森の中。
       如何なる方法を使ってでも結構です」

ξ゚⊿゚)ξ「で、鬼って誰よ?」

(´・ω・`)「鬼さんは全員で5人、後で御紹介します」


男は淡々と話を進める

(´・ω・`)「皆さんが何をしてもいいように、鬼も何でもやってきます。
      くれぐれも怪我等にお気をつけください」

(;-_-)「怪我って…何で怪我するのさ?」

(´・ω・`)「そうですね…銃とか日本刀とか、鬼の好みで違いますね」

ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ!銃って…」


「ふざけんな!」「やってられるかよ!」「帰る」「氏ね!死ねじゃなく氏ね」


様々な罵倒が飛び交う。

それもそうだ、銃や刀を使う鬼ごっこなんて正気の沙汰じゃない。

(# ^ω^)「そんな危険な鬼ごっこなんて、やってられるかお!」

(#'A`)「そうだ!さっさと帰してくれ」

(´・ω・`)「困りましたねぇ、もう契約は成立してるんですが」

マト#>д<)メ「この詐欺師!」

(´・ω・`)「しょうがない、理解していただくために…」


パンッ!


        •  マト#゚д゚)メ・∵.


男が赤と黄色い液体を頭から流し、床に転がる

「うわぁぁぁぁぁああ」「あsfなどfじなおぢさd」「あっちょんぶりけ」


悲鳴が部屋を支配する


(´・ω・`)「やれやれ」


パンッ!


ショボンがもう1発銃を撃つ

同時に参加者全員がビクッとし静まり返る


(´・ω・`)「ようやく、自分達の立場を分かっていただけたようですね」


震えるもの、泣き出すもの、縮こまるもの


(; ^ω^)

(´・ω・`)「予定通り、PM8時より『ゲーム』の開始です。
       ちなみに、有刺鉄線には100万ボルトの電流が流れています。
       超えようとか、触ったりとかすれば即死なので気を付けて下さい。
       それでは鬼さんを御紹介しましょう」



開いた扉から入ってきたのは初老の男。

だが、肩には古っぽい銃を担ぎ
眼にはギラギラとした力が宿っていた。


/ ,' 3 「ふぉっふぉ、荒巻と申しますじゃ」

(;'A`)(!この人は…)

(´・ω・`)「知っての通り、彼は荒巻商事の社長さんで、当社のお得意様です」

/ ,' 3 「いや~、鳥やら鹿やらを撃つのに飽きちゃってねぇ。
      前回の獲物は歯ごたえが無かったから、君らには期待してるよ」

(; ^ω^)「狂ってるお…」

次に入ってきたのは袴を着た、いかにも『好青年』という感じの若い男だった。

腰には侍のように刀を2本差している。



( ・∀・)「こんにちは、モララーと言います」

(´・ω・`)「彼は剣道の学生日本チャンピオンだ。
       実際に人を切る感触を求めて、今回初参加になる」

川 ゚ -゚)「…」

( ・∀・)「剣を極めるために、申し訳ないですが容赦はしないつもりです」

ξ;゚⊿゚)ξ「あの人…テレビで見たことあるわ…」

次はカットソーにジーンズというラフな格好をした
女の子が入ってきた。

虫をも殺せないような、可愛らしい女の子に見える。



(*゚ー゚)「しぃ、と申します。お初にお目にかかります」

(´・ω・`)「彼女は元看護婦さんで、今回初参加になる」

(*゚ー゚)「人を救うだけじゃなくて、殺すことも勉強だと思い参加しました。
     よろしくお願いします。」

(;'A`)「…」

(*゚ー゚)「今まで死は何度となく見てきましたが、
      手を下すのは初めてです、殺しちゃった方はごめんなさい」

(,,゚Д゚)「…」

最後は瓜二つの男が2人入ってきた。

迷彩服に全身を包み、銃を背負っている。


( ´_ゝ`)「流石兄者と申す者、ここでお別れを言っておこう」

(´<_` )「おいおい、兄者なんで侍口調なんだ?」

(´・ω・`)「彼らは流石兄弟。元々サバイバルチームとしてエアガンで野戦ゲームをしていたが、
        よりリアルを求めて参加してくれている。今回で5回目だ」

( ´_ゝ`)「いい声で鳴いてくれよ」

(´<_` )「漫画の見すぎだ」



(´・ω・`)「以上5人が今回の鬼さんだ。
       くれぐれも見つからないように。
       あ、ちなみに報酬は1人あたり100万の計算で、
       全員生き残れば、全員に合計100万ずつ。
       参加者は20人だから、1人だけ生還すれば2000万の報酬だよ」


今逃げれば、撃ち殺される。

異を唱えても撃ち殺される。



もはや逃れられない




(; ^ω^)                 ('A`;)

        ξ;゚⊿゚)ξ  (-_-;)

   川 ゚ -゚)       (゚∀゚ ;)    (´∀` ;)

         (,,゚Д゚)      ミ゚Д゚,;彡



生き残るためには



『 逃 げ る 事 』





(´・ω・`)「さぁ、ゲームスタートだ。
       皆さん、フィールドに散ってください」




こうしてゲームは始まった。




~( ^ω^)が死の一日に挑むようです~   プロロ~グ 完