ジェットコース



戸狩ペガサスゲレンデ最西端に位置する上級コース。
簡単に言っちゃえば「こぶ」である。
こいやさんとトップさんの陰謀により、
まんまとついてきたロンに早くも終了のお知らせが・・・

しかし、ロンの目は死んではいなかった。
意を決して雪山の魔物達に飛び込んだ。
滑るというより転げ落ちながらも、なんとか下り切ったロン。

誇らしげに前を向く。
だが皆しばらく行った所で止まっている。

-なぜだろう?

恐る恐る先へ進むと・・・嫌な予感は的中した。

眼下には、さらに急傾斜のこぶ第二段が広がっていた。
絶句するロン。

-だがここで負けてなるものか!

徐に滑り・・・転び出すロン。
ボーダー組とこいやさんはもう下に行ってしまった。
あと少しだ。これを下りれば・・・。

そこでふと気付いた。
ここまで苦楽を共にしてきたルディさんの姿が・・・見当たらない。
俺の心の支えのルディさんがいない!

そして次の瞬間、彼は信じがたい光景を目にした。

あのルディ先生が、板を外して既に下山行動に移っているではないか!

ロンの心の何かが音をたてて崩れていった。


しばらくして、二段目のこぶを下り切ったロン。
これでもう何も恐くないやろ?というこいやさん。

「そうですね」

遭難3日後のような疲れきった声で、彼は力なく答えた。