2016年06月某日、事件は起きた。

事件当時、覇権ゲームであった「裏切りの工作員」。
近年では真面目な部員が増え、ただでさえ蛍光灯が点きづらいのにより一層暗く映る夜の工部室であったが、
この日ばかりはその魔力に吸い寄せられるかのように人が集まっていた。

何故かちょくちょく工部にいる名人家吾朗。ボードゲームをしながらも酒を煽っていた彼は人肌が恋しくなったのだろう。
いつものように近くの落研男子にしなだれかかる。たまたま隣りにいた六太に甘えている。
しかし、次第に飽きてきたのか
「席替わろう。」
と言うと颯爽と獅子の隣に移動した。
「流石に六太くんたちより下には手は出せないよね。」
彼なりの線引があるらしい。(六太、獅子は第50代、彼は第47代)
そっと獅子に触れると指を這わせるように動かす。

六太「あれっ、獅子感じてない?」
獅子「感じてないっ!っん…。」

そこには、我々が幾度と無くバイブルで目にした女の子の姿があった。