舞台が舞台だから問題ないはず


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《やっぱりさ、最強のスタンドってのは究極カーズ様を倒せるスタンドだと思うんだよ、アタシ的に》

「その意見は判りますが……戦う相手がどんな手段を使うのか、その人間の知恵次第では、どんなスタンドでもカーズ様を倒せるでしょう。 一概にカーズ様を倒せる=最強とは言えないんじゃないですか?」

《だから、あくまでスタンドとしての能力だけで倒せるかどうかを判断するんだって。 いくら最強のスタープラチナでも、拳だけじゃカーズ様には勝てない。 って風にさ? あ、もちろんレクイエムは除外な》

「……しかし、その案ではほぼ全てのスタンドが勝てないでしょう。 勝てるとしても、デメリットが付き物。 そんなスタンドで倒した所で、本当にそのスタンドを最強と言っても良いんでしょうか」

《あぁ、なるほどな~。 ローリングストーンもチープトリックもノートリアスBIGも、前提条件が必要だもんな……けど、正直それ以外で勝てるのあるか?(もちろんクリームは除く)》

「そうですね……キンクリは、勝てるかも。 あれは殴ったダメージが結果としてしか残らないから、細胞ごと喰われる心配もないだろうし(もちろんクリームは絶対に勝てるけど)」

《流石は帝王だ。 後は……1チャンでホワイトスネイク位か? 究極じゃないなら、インアサイレントウェイとエコーズで楽勝なんだけどな~》



……先程から、私の目の前で、私の(今の)デッキの精霊と漫画の話で談笑をしている少年(もっとも、私と1~2つ位しか歳は違わないが)に、私達は救われたのかと考えると、何だかやるせない気分になる。



私達が助けられて(不本意な表現だが、事実なので仕方ない)から、二時間だろうか。
私は、ダイニングらしい、ゆったりとくつろげる様な空間のソファに座っている……つまり、まだこの家の中に居た。

理由としては、A・Oを持つ決闘者に会いたくないから……と言うのも間違ってないが、これからの行動方針が定まっていないから、というのが一番だろう。

個人的には、やはりA・Oを取り返したいが……今の私のデッキでは、まず不可能だ。勝負にすらならない。

《……誰か今、物凄く失礼な事言わなかったか?》



となると、誰かに取り返してもらうか、デッキを貸して貰ってそれで決闘するか、どちらかだろう。

……昔の私なら、他人に頼るなんて全くしなかっただろうな……



《汐音?大丈夫?》

っと、いけない。遠い目をしてた。

私を気遣ってくれた【憑依装着―エリア】(名前もそのままエリアらしい)の精霊に、大丈夫という風に笑いかける。

思えば、この精霊達には迷惑を掛けて(&掛けられて)きた。

ソウルという少年にこの家にとどまる事になってから、風威は一人にしてほしいと言って家の奥へと行ってしまったし、彼女達が居なければ真っ暗な家の中で男性と二人きりと言う状況だった。
……いやまぁ、別にそれがどうした。って話な訳だが。



《だから!ホワルバのあの冷凍技術があればカーズ様だって倒せるって!》

「それは宇宙空間なみに大気を冷やして、考える事を辞めさせたいって事か? 宇宙空間と違って、地球じゃ氷はいつか溶ける!まさか一生カーズ様の横でホアルバを発動し続けるつもりか?」



ソウルの相手はあの【憑依装着―ヒータ】の精霊(名前はもちろんヒータ)がしてくれて……もとい、してもらっているし、私の話相手にはエリアがいてくれる。
何気にエリアとは話があう。たぶんこの精霊達の中で一番女子力が高いからだろう。

……あれ、そういえば残りの二人は何処行った?



《今度レオン達に会ったら、ウィンが説得するから安心するのだ、ちゃんとオジサンの気持ちを相手に伝えてみせるのだ!》

「……ありがとな、ただ俺はオジサンって歳じゃない」



……どうやら、【憑依装着―ウィン】(もちろん名前もウィン)の方は、上手くやってくれているみたいだ。
風威の元のデッキは風属性だったらしいし、そこら辺も相性が良いのかもしれない。


……あれ?一人足りない様な……



《ちょ、ちょっと!皆さん来て下さい!!》


……っと、言ってるそばから来た。

私達が居る部屋から少し離れた廊下の先……玄関の他に、確か書斎らしき部屋に繋がっていたはずのその方向から、最後の一人となる精霊【憑依装着―アウス】(もちろんアウス)の声が響き渡る。

ヒータと熱い討論を繰り広げていたソウルも、会話を中断してアウスが居るであろう方へと視線を動かしていた。



明らかに「凄いの見つけた!」的な声を出されて、行かない訳にもいかないだろう。
私達は、席を立ってアウスが居るであろう場所へ、書斎と向かう。

書斎の扉を開けると、声を聞き付けたのか風威達も書斎の中にいた。

これで家内に居る全員が集まり、全員の視線がアウスへと注がれる。

そして、アウスは………パソコンの前に座り、キーボードを打っていた。



「……何よ、何か話があるんじゃ……」

「待って、水巻さん。 ……俺達を呼んだ理由は、そのパソコンですか?」



私の言葉を遮る様に、ソウルがアウスに向けて話掛ける。
キーボードを打つ手を止めたアウスが、コクリと頷いて、パソコンに表示された画面を私達に見せる。



《最初この家に入る時に、カーテンが開いた窓の内側に、パソコンがあるのが見えたんです。 電脳世界の中に、電子機器があるのもおかしな話だと思って、何気なくデスクトップを立ち上げてみたんです。 サーバやHDDの中には大した物が入ってなかったんですが、一つだけデスクトップ上にあったアイコンをクリックしてみたら……このサイトに飛びました》





「【遊戯王OCGカードのページ】?」

《えぇ……このサイト自体は、何の変哲もないデュエルモンスターズの情報サイトです》

画面を見せたアウスが、試しに検索窓に【憑依装着―アウス】と入力してみる。
するとページが切り替わり、アウスが入っているパックごとにリンクが作られ、そこをクリックするとアウスのカードのテキストが画面に現れた。

「……いや、確かに便利だけど、これの何が……」

「……アウス、少し場所を変わって貰っても?」

……再び私の話に割り込む様に、ソウルが一歩前に出る。
アウスがパソコンの前の椅子から立ち上がると、変わりにソウルがその椅子に腰掛け、マウスを動かしていく。

カーソルが指した先は、『連絡掲示板』

「君が俺達を呼んだ理由は、これか?」

アウスの返事を待たずに、ソウルは雑談掲示板のリンクをクリックする。

本来なら、沢山のトピックで埋まっているであろうそこには、たった一つのトピックしか無かった。



【このサイトを見つけた貴方へ】 CCD管理者



《こ、これって……!》

……私の隣のエリアが、目を見開いて口元を手で隠し、驚いた様子で画面を凝視している。
まぁ、誰でもこんな反応になるだろう。少なくとも、私だって目を見開いているのは確かなんだから。



「……トピックを見てみます」



ソウルがトピックのタイトルのリンクをクリックし、再び画面が切り替わる。

そこには、こう書かれていた。

──────────────────
[1]【このサイトを見つけた貴方へ】
TO:CCD管理者

おめでとう。良くここを見つけたね。
ここサイトには、全ての世界のカードのテキストが書かれている、参考にして相手のデッキを対策すると良い。
そして、掲示板は誰でも書き込み自由だ、他の参加者と情報交換するも良し、それ以外の使い方をしても良し。
もし、暇を持て余しているなら小説掲示板を見るといい。ただし、作品を見たら感想位は書いた方が良いかも知れないぞ?

投稿ルール等は、別記参照だ。
それでは、楽しんでくれたまえ。


──────────────────



《つまり……何だ?》

「管理者が用意した隠し機能か、もしくは何かの罠か……って所か」



風威が難しい表情を浮かべている。
たぶん、ソウルも浮かべているし、私も浮かべているだろう。

謎のサイトに、管理者のメッセージ。胡散臭い事この上ない。

利用するかしないかは、正直私の独断では決められないが……



「……一つ、聞いても?」

ふと、ソウルがアウスの方に顔を向ける。
アウスがコクリと頷いたのを確認すると、ソウルは黙ったままパソコンのディスプレイの電源を落とした。



「いや、パソコンに関する事じゃない。 ただ、一つ聞いて起きたかった」

視界が暗闇に切り替わり、その中でソウルの声がする。

今、この部屋の中を照らすのは、窓から見える朝の空の若干の明るさと、サーバのLEDの光のみ。
ほとんど真っ暗だ。正直、ここからじゃアウスの表情も見えはしない。

……けど、誰も電気を付けとしない。
いくら視界が悪くても、電気は絶対に付けない。何故ならそれが、ここに留まるにあたって一番最初にソウルが話した『注意点』だからだ。

「暗闇の中で、電気の光は気付き安い。 他の参加者に見つからない為にも、電気は付けない。 確か俺はそう言ったはずですが」

……あぁ、なるほど。
私の隣では、エリアが目元を押さえて「アウス……」と呟いている。
他のメンバーは、まだキョトンした表情を浮かべていた。
……もちろん、アウスも含めて。

「……判ってます、ですから、電気は付けずに…………あぁッ!!?」



「……ハァ……ディスプレイの画面の発光を、まさか知らないって事はないよな?」



……そう、これだ。
パソコンやテレビは、光を放つ事で映像を映す。
こんな真っ暗な部屋で、しかもカーテンを全開にして、しかも通りからも見えやすい部屋でそんな光が出ていたら……まず間違いなく、誰かがここに居ると言ってる様な物だ。

《ア~ウ~ス~!!ってめぇまたやらかしやがったな!!》

《ぅぐっ……今回は、完全に私が悪いです……》

《今回も、の間違いだろうがこのやろぉぉぉ!!》



……後々、エリアに聞いた話では、アウスはこういったポカを良くやるらしい。
知識はあるのに、考え足らずなんだとか。

まぁ何より、他の誰かに見つからなくてよかったと……



ガチャリ





……誰かがドアを開ける音。そして真っ直ぐにこちらへ向かって来る足音。

……アウス、とりあえずあんたは後で覚悟しておきなさい。



{D-4(民家)─4:30分頃}
【ソウル・M@DA】
[参戦時間軸]『生徒達の章』、デッキ改造後。
[状態]精神疲労、謎の人物(巧)に対応
[デッキ]レッドアイズ(信凪@遊戯王e-Squire)
[思考・状況]
1:謎の人物に対応
2:正直疲れた
3:レッドアイズに相性いいデッキを狙いたい
[備考]
※しばらく自分からの派手な行動は避ける予定です


【水巻汐音@E・G・O】
[時間軸]不明
[状態]健康、少しの頭痛、謎の人物(巧)を警戒
[デッキ] 憑依装着ビート@桃源郷(Gray foolishness)
[思考、状況]
1:謎の人物に対応
2:まともなデッキ(出来ればA・Oが)欲しい
3:ソウルはどんなデッキなんだろう
[備考]
※未だに遊大とデュエルするか決めかねてます
※不死と対面した精神的疲労、錯乱、戸惑いは、時間経過と霊使い達のお陰で緩和しました


【谷原風威@PERSONA】
[時間軸] NBC直前
[状態]健康、赤也にリベンジ心、謎の人物(巧)を警戒
[デッキ] 紅赤也により剥奪
[思考、状況]
1:赤也にリベンジすべく行動する
2:新たに戦う手段を見つける
3:謎の人物に対応
[備考]
※デッキ及びエントリーカードを奪われました。
※不死と対面した精神的疲労、敗退による戦意激減は、時間経過と霊使い達により緩和しました。


【平松 巧@遊戯王ASS】
[参戦時間軸]不明
[状態]健康
[デッキ]メタボタン@後藤 遊吉(カード達に祝福を)、雲魔物@後藤 遊吉(カード達に祝福を)
[思考・状況]
1:?(詳しい描写が無い為に不明扱い)
[備考]
※汐音達とこの後どうなるかは後続にお任せします。
※タン吉達の会話は聞こえていません。
※デッキのコンセプトを勘違いしています。今のままではまともにタン吉達が使われる事はありません。
※彼は基本的に自分が認める程の強い決闘者じゃなければ言う事を聞きません。