無題11


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 遊璃と美玲は迷い迷ってやっとのことで、城の入口らしき場所についた。

 「やっと、出口ね。なかなか大変だったわ、ここまで」

 「そうだね。いやぁ遊璃ちゃんに会えなかったらどうなってたか」

 2人は迷路のようになっていた城を抜け出し、一安心したようで表情も明るい。

 「それじゃ、街に向かおうよ」

 「そうね、兄さんが心配だし」

 (遊璃殿は兄上が本当に心配なのだな)

 クリスタが茶化すようにそういうと、遊璃は顔を真っ赤にして、否定する。

 「だーかーらー!そうじゃないって言ってるじゃない!」

 そんな否定の言葉も、今までの言動を見てきたクリスタにとっては意味がない。

 美玲も笑いながらそのやりとりを見ていた。

◆◆

 「ったく、クリスタ。どこ行ったんだ?」

 自分の精霊の行方を案じ、街へと急ぐ少年。

 「おーい」

 後ろから声をかけられ、少年、暁桐谷は自らが進んできた道を振り返る。

 するとその方向に2つの人影が見える。

 「おーい、おーい」

 その人影の1つは手を大きく振りながら何度もこちらに声をかける。

 その声から判断すると、その人は自分と同い年くらいの女の子だと思った桐谷は自然な表情に戻る。

 そのまま2つの人影はこちらに近づいてきた。

 しかし、桐谷はその片方の女の子の引き連れている精霊に驚愕する。

 「クリスタっ!」

 (桐谷殿ではないか!?いや、早急に出会えてよかった)

 「え?なに、あなたがクリスタの御主人?」

 「ああ、暁桐谷だ。よろしく」

 「あ、新谷遊璃です」

 お互いに自己紹介をし終えた後で、桐谷は遊璃の後ろにいる少女を見つける。

 「そっちの子は?」

 「私?私は御堂美玲。よろしくね、桐谷君」

 「ああ、よろしく。それで、遊璃さん。君のデッキを俺に返してもらえないだろうか」

 無理な提案だと思いつつ、桐谷は遊璃に交渉する。

 「うーん、私としてはそれで良いんだけど、運営側からのペナルティとかあったら嫌だしね」

 遊璃も、桐谷の思いに答えてやりたいがやはりこの状況だ。何が自分を襲うか分からない。

 そこで、美玲が思いついたように声を出す。

 「それじゃあ、デュエルで決めればいいんだよ!」

 するとクリスタも同じように声を発する。

 (それが1番であるな。桐谷殿も遊璃殿もそれでよかろう?)

 「しょうがない。そうするしかないようだしな」

 「そうね、それじゃあやりましょうか」

 お互いにD・パッドにデッキをセットしデュエル開始の宣言をする。

 「「デュエル!」」
桐谷VS遊璃
4000/4000

 先攻は遊璃から。

 「私のターン、ドロー。私はモンスターとカードを1枚ずつセットしてターンエンド」

遊璃 手札4枚 フィールド2枚 伏せモンスター1枚 伏せカード1枚

 慣れないデッキではあるが、見たことのないデッキではない。

 それ故、遊璃は何となくだがデッキを回せるだろう、という考えに至った。

 「俺のターン、ドロー。俺は≪サイレント・レディ≫を召喚しその効果によって手札から≪サイレント・コントローラー≫を特殊召喚!」

 何度も確認したデッキの動かし方。

 桐谷はその通りに動かせてまずは安心している。

≪サイレント・レディ≫
☆1 ATK100

≪サイレント・コントローラー≫
☆3 ATK900

 「さらに≪コントローラー≫が召喚、特殊召喚に成功した場合、デッキから≪静寂≫と名のつく魔法かトラップをサーチできる。≪再臨する静寂≫を手札に加える」

 人型の白いロボットによって桐谷の手札にカードが加わる。

 「レベル3の≪コントローラー≫にレベル1の≪レディ≫をチューニング。シンクロ召喚、≪サイレント・ローズ≫!」

 フィールドに静寂が訪れ、大輪の薔薇が咲き誇る。

≪サイレント・ローズ≫
☆4 ATK2100

 「バトル。≪サイレント・ローズ≫で伏せモンスターを攻撃する」

 薔薇は棘を鞭のように振り、伏せモンスターに襲いかかる。

 伏せモンスターは≪ジェムタートル≫。

ATK2100 VS DEF2000

 宝石の甲羅の亀が薔薇に締めつけられ、砕け散った。

 「でも、≪ジェムタートル≫のリバース効果でデッキから≪ジェムナイト・フュージョン≫をサーチする」

 「俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」

桐谷 手札4枚 フィールド2枚 サイレント・ローズ 伏せカード1枚

 「私のターン、ドロー。≪ジェムレシス≫を召喚しその効果でデッキから≪ジェムナイト・クリスタ≫を手札に加えるわ」

 遊璃のフィールドに小さなアルマジロが現れ、デッキから1人の戦士を手札に呼び込む。

≪ジェムレシス≫
☆4 ATK1700

 「そして≪ジェムナイト・フュージョン≫を発動。≪クリスタ≫と≪ルマリン≫を融合し≪ジェムナイト・プリズムオーラ≫を融合召喚する!」

 プリズムのような多彩な輝きを放つ、騎士がフィールドに現れる。

 その身は雷を帯びている。

≪ジェムナイト・プリズムオーラ≫
☆7 ATK2450

 「墓地の≪ジェムナイト・ルマリン≫を除外して≪ジェムナイト・フュージョン≫を手札に加え、≪プリズムオーラ≫の効果で≪ジェムナイト・フュージョン≫を捨てて≪サイレント・ローズ≫を破壊するわ」

 プリズムオーラの持っている剣から稲妻が生じ、サイレント・ローズを襲うが、依然としてサイレント・ローズはフィールドに留まっている。

 「≪サイレント・ローズ≫は効果モンスターの効果を受けない」

 「えっ!?それじゃあ、戦闘。≪プリズムオーラ≫で≪サイレント・ローズ≫を攻撃するわよ」

 その命令と同時に騎士は雷の宿った剣をふり、薔薇を襲う。

 「甘い!手札から≪サイレント・ガードナー≫を捨てることで俺の≪サイレント≫の戦闘破壊を無効にする」

 薔薇と騎士の間に1人の戦士が現れ、騎士の剣を受け止めた。

 「でも、ダメージは通るはずよ」

 「くっ」

桐谷4000→3650

 「よっし。ターンエンド」

遊璃 手札3枚 フィールド3枚 ジェムレシス プリズムオーラ 伏せカード1枚

 「俺のターン、ドロー。≪サイレント・コープス≫を召喚。その効果で墓地より≪サイレント・レディ≫を蘇生」

 白いゾンビが現れ、唸ると墓地に眠っていた女性が復活する。

≪サイレント・コープス≫
☆4 ATK1700

≪サイレント・レディ≫
☆1 ATK100

 「≪コープス≫に≪レディ≫をチューニング。シンクロ召喚、≪サイレント・アリゲーター≫!」

 フィールドに突如現れたのは、鋭い牙と爪を持った白い鰐。

 その鰐は遊璃と、プリズムオーラをにらみつける。

≪サイレント・アリゲーター≫
☆5 ATK1800

 「≪アリゲーター≫で≪プリズムオーラ≫を攻撃する」

 「どうして?攻撃力はこっちが上なのに」

 「≪アリゲーター≫が効果モンスターとバトルする時、ダメージ計算せずに相手モンスターをデッキに戻す」

 鰐が起こした波はいとも簡単に騎士を呑みこんでしまった。

 「≪サイレント・ローズ≫で≪ジェムレシス≫を攻撃」

ATK2100 VS ATK1700

 薔薇の棘がアルマジロを襲った。

 「きゃあああ」

遊璃4000→3600

 「俺はカードを1枚セットしてターンエンド」

桐谷 手札2枚 フィールド4枚 ローズ アリゲーター 伏せカード2枚

 「私のターン、ドロー。永続トラップ≪リビングデッドの呼び声≫で墓地の≪ジェムナイト・クリスタ≫を特殊召喚」

 (やっと出番であるな)

 「来たか、クリスタ!」

 クリスタルの施された鎧に身を包まれた騎士、ジェムナイト・クリスタがフィールドに姿を現した。

≪ジェムナイト・クリスタ≫
☆7 ATK2450

 「更に≪ジェムナイト・ガネット≫を召喚するわよ」

 遊璃のフィールドに燃えるように赤い宝石の騎士が現れた。

≪ジェムナイト・ガネット≫
☆4 ATK1900

 「≪ガネット≫で≪アリゲーター≫を攻撃!」

 「残念だが≪聖なるバリア-ミラーフォース≫を発動させてもらう」

 こちらへ向かって来るガネットの前に光り輝くバリアが生じ、それによって遊璃のフィールドの攻撃表示モンスターは全滅させられた。

 「まだ諦めないわ!カードを1枚セットしてターンエンド!」

遊璃 手札2枚 フィールド1枚 伏せカード1枚

 「俺のターン、ドロー。すまないが、これもデッキを取り戻すため!セットしていた≪大嵐≫、発動!」

 フィールドに突風が吹き荒れ、セットされた魔法・罠を容赦なく破壊していく。

 「チェーン発動、≪廃石融合≫。≪廃石融合≫で墓地の≪ガネット≫と≪クリスタ≫で融合して≪ジェムナイト・マディラ≫を融合召喚」

 嵐が吹き荒れる中、遊璃は真っ赤な宝石の騎士を融合させた。

≪ジェムナイト・マディラ≫
☆7 ATK2200

 「終わりだよ、遊璃さん。≪再臨する静寂≫で墓地の≪サイレント・レディ≫を回収して召喚。その効果で手札から≪サイレント・ラビット≫を特殊召喚」

 静寂を引き連れた女性と兎がフィールドに同時に現れた。

 そして兎は更に仲間を呼ぶ。

 「≪ラビット≫が特殊召喚に成功した場合、同名モンスターを1体特殊召喚する」

≪サイレント・レディ≫
☆1 ATK100

≪サイレント・ラビット≫
☆4 ATK1300

 「そしてシンクロ!≪サイレント・トライ・ドラゴン≫!」

 フィールドに三つ尾の光り輝く龍が現れる。

 「……キレイ」

 その姿はこのデュエルを見守っている美玲やデュエルしている遊璃でさえもその龍の美しさに見入る。

 「≪トライ・ドラゴン≫はシンクロした時、他の効果モンスターがいれば除外される。バトル!≪アリゲーター≫で≪マディラ≫を攻撃」

 マディラはあっけなくアリゲーターの起こした波に飲み込まれた。

 「≪ローズ≫でダイレクトアタック」

 「いやぁぁぁ」

遊璃3600→1500

 「カードをセットしてターンエンド」

桐谷 手札0枚 フィールド3枚 ローズ アリゲーター 伏せカード1枚

 「わ、私のターン、ドロー!≪ジェムナイト・オブシディア≫を召喚してターンエンド」

遊璃 手札2枚 フィールド1枚 オブシディア

 「エンドフェイズに≪リビングデッドの呼び声≫で≪サイレント・ラビット≫を特殊召喚して効果で墓地の同名モンスターを蘇生」

≪サイレント・ラビット≫
☆4 ATK1300

 「ドロー。スタンバイフェイズに≪トライ・ドラゴン≫は特殊召喚される」

 次元の扉をこじ開けて龍はフィールドに舞い戻る。

 「除外された≪トライ・ドラゴン≫が特殊召喚された時、効果モンスターを3体除外する。≪ラビット≫2体と≪オブシディア≫を除外」

 3体のモンスターはトライ・ドラゴンの放った光に包まれ異次元へと旅立った。

 「≪トライ・ドラゴン≫でダイレクトアタック」

 「きゃあああああ」

遊璃1500→0

◆◆

 「負けちゃったんで、これ。デッキとエントリーカードです」

 少し沈んだ様子でそれらを桐谷に差しだす遊璃。

 「こうやっておいて何だけど、遊璃さんと美玲さん。2人とも、俺をチームに加えてもらえないだろうか?」

 「ええっ?」

 「どうしてかな、教えて桐谷君」

 「ああ、いまここで俺がこの場を去ったら君たち2人にあるデッキは1つ。はっきり言って圧倒的に不利だ。それにその様子だと美玲さん、まだデッキ使いこなせてないだろ?」

 「う、うん」

 「だから、少しでも人の役に立とうと思ったら君たちに仲間入りするのが1番かなって」

 「うん、全然良いよ。遊璃ちゃんは?」

 「そうね……私は」


{g-3 1日目 午前1時00分}
【暁桐谷@遊戯王FINE】
[時間軸]不明
[状態]デッキを取り返せて少し安堵。
[デッキ]サイレント(優希@遊戯王ASS) ジェムナイト(桐谷@FINE)
[思考・状況]
1.とりあえず2人の仲間になりたい
2.サイレントはなかなか強い。もっておいて損はない
3.ゲームから脱出
[備考]
勝利したことによってジェムナイトを取り戻しました。
遊璃たちの仲間になったかは他の作者さんにバトンタッチです。

{g-3 1日目 午前1時00分}
【新谷遊璃@遊戯王Symphonic】
[時間軸]本編、大会前夜
[状態]意気消沈
[デッキ]なし
[思考・状況]
1.デッキがなくなってしまった
2.街に向かおう
3.兄さんが心配
[備考]
デッキとエントリーカードを桐谷に回収されました。

{g-3 1日目 午前1時00分}
【御堂美玲@遊戯王soul link】
[時間軸]不明
[状態]健康
[デッキ]タイムルーラー(ソウル@DA)
[思考・状況]
1.遊璃ちゃんが負けちゃった
2.桐谷君を仲間にしたい
3.街に向かおう
[備考]