超・カオス空間に潜む悪役


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そこは、どこにでもありそうな家々が立ち並ぶ街だった。



 特に変わったものがなさそうなそこで、3人のデュエリストは出会うことになる。



 しかも彼らが分けられたデッキには『精霊』がいた……





 ……いたのだが、

 「…………な、な、ななななな…………なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

 多分、ここからそう遠くはない場所から聞こえた叫べ声がした。その声に反応した巻貝のような特徴的な帽子をかぶる少女――水巻 汐音はその場で立ち止まる。D-パッドでのこの世界のルール説明を受けた直後であった彼女はいきなりのことで少し驚いた様子だった。

 「全く、さっきから何なのよ。……あっちでは悲鳴が聞こえるし…………こっちでは変な精霊が……」

 もしかしたら不敗神話が崩壊されるかもしれない木下 遊吉郎の悲鳴なんて今の彼女にはどうでもいいことだったから、今はそんなことよりもデッキが今まで使ってきた【A・O(アクア・オリジン)】じゃなく…………

 ≪いいかお前らァ! 今は郷を見つけるまではこの女の言うことを聞くしかないんだ! そんな訳だから期限付きだけでよろしく頼むぜ! あたしはこの島を仕切るお姫様こと……ヒータちゃんだ!≫

 ≪そんなこと言われましてもね…………でも、そうなりますよね。私はアウスです≫

 ≪ハロー、私はエリア。初めまして汐音≫

 ≪ウィンの名前は…………ウィンなのだ~≫

 「…………」

 なんなんだこいつらは、最高に面白すぎるんですけど。いつも一緒に行動してたオーシャンよりも強烈なインパクトがありすぎるんだけど。

 「…………あ、そう。あたしは水巻 汐音」

 ≪おう、よろしくな汐音! 郷が見つかるまではあたしらも協力してやるから安心しな≫

 「(なにこの精霊、……まぁいっか、そんなこと)」

 ヒータの対応に若干の疲れが見えるものの、この子たちとならなんとかやっていけると汐音は確信する。決して悪い奴じゃあないんだから、その郷って人を探すまでは彼女たちも自分を手助けしてくれるはずだ。






 そのとき、汐音の前に1人の青年が近寄ってきたのだが、汐音はヒータ達の対応に追われていたためそのことに気づかなかった。





 ≪汐音、前見て前!≫

 ≪誰かこっちに来るのだ~見たことない男なのだ~≫

 「確かにあの男は、あのときの世界にはいなかった…………だから警戒はしておかないと」

 しかし彼女がそう思った時には既に青年は半径50mあたりまで近づいていた。だから逃げようとして走り出したとしても、男子が全力で走ったら負ける、そしてデュエルするはめになる。

 正直に言うと、使い慣れている【A・O】ではないデッキで勝てるかと言われるとかなり危うい。頼みの綱はBWSDの召喚だが、それをするのは至難の業だ。相手のデッキ次第では敗北の可能性もある。

 始まってから10分も経っていないこの時点で負けたくはない。自身とヒータ達を守るためにできればこの男と組んでおきたい、そう考えた汐音は勇気をもって、一か八かの賭けにでる。

 「…………あんた「おお! やっと声かけてくらたから安心したよ。まぁあんなルール見せられたら仕方ないよね~」……………………」

 台詞を被せてまで話してきた青年を前に汐音は安堵した。それと同時に彼をこちら側につけることを決意した。
 その青年もまた同じ考えであった。不慣れな場所、不慣れなデッキを使用して生き残るなんて簡単にできないことは彼でも分っていた。

 「ねぇねぇ俺と組まない? こういうときってさー、やっぱチームとかつくっておいた方が楽じゃん♪」

 少々ナンパ口調であるのが気に食わないが、今はそんなことを気にしていても仕方ない。彼以外にこの場にいそうになかったこともあり、汐音は彼と組むことを決意する。

 「俺は谷原 風威だ」
 「あたしは水巻 汐音」



 「うはっ、開始10分足らずでカップル成立とか。君たちは幸せ者なんだね」

 その場に現れた第3者に驚きの声を上げる風威と戸惑いの表情を見せる汐音がいた。そんな2人を前に、黒を基調とした服装の彼はニコニコと不敵な笑みを浮かべながら近づいてくる。
 女としての直感からか、あの男は危険だと判断した汐音はその場から風威を引っ張って走り出した。なるべく遠くへ逃げないと…………その思いだけが彼女を突き動かす。

 「今はできるだけ闘わないで……それで、できたらあたしのデッキを探さないと。行くよ風威!」
 「お、おう!」




 逃げていく彼ら2人を男は追わなかった。

 ≪あれでよかったの? なんか怖がられてたみたいだけど≫

 その男の前に現れた≪マッハ・シンクロン≫は心配しているようだった。せっかく仲間を作るチャンスだったのにと。しかし男は、たとえ仲間がいなくてもどんなときでもヘラヘラ笑っていた。 

 「あははははッ! 君はそんなことを心配してるのかい? おっかしーなーww」
 ≪え? だってこのままじゃあ君は1人……≫
 「そんなこと心配してたら悪役キャラなんてやってられないじゃん! この世が週刊少年ジャンプだったら、きっと1人ぐらいはいる設定だと思うから安心してよね☆」

 男の名は不老 不死。この世界に現れた参加者の中でも唯一の悪役キャラはどういった動きを見せるのか。


 {e-5→?}
 【水巻 汐音@E・G・O】
 [参戦時間軸]不明
 [状態]健康、全速前進、焦り、若干の疲れ
 [デッキ]表意装着ビート
 [思考・状況]
 1・不死から逃げる
 2・自分の本当のデッキを探す
 3・できればもう少し仲間を募集
 [備考]
 ※不死から逃げるべく、別のエリアへと逃走。どのエリアへ行くかは他の作者様にお任せします。


 {e-5→?} 
 【谷原 風威@PERSONA】
 [参戦時間軸]NBC直前
 [状態]健康、全速前進
 [デッキ]エナジー
 [思考・状況]
 1・不死から逃走
 2・自分の本当のデッキを探す
 3・焔たちと合流したい
 [備考]
 ※汐音と共に逃走中。


 {e-5}
 【不老 不死@championsip】
 [参戦時間軸]SHADOWとの最終決戦前日
 [状態]健康
 [デッキ]闇属性戦士族
 [思考・状況]
 1・とりあえずこのエリア内に留まる
 2・誰か来たらまずは観察
 3・自分の使命である精霊の奪取

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投下順輝く月下の衝撃←前へ|次へ→赤の雄叫び


キャラ別
水巻 汐音 ←前へ|次へ→最初の脱落者
谷原 風威 ←前へ|次へ→最初の脱落者
不老 不死 ←前へ|次へ→不敗神話