無題5


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人が見当たらない遊園地に一人の少年がいた。

黒髪の短髪に、後頭部の毛が少しはねている少年。

彼、高槻 遊善は自分が置かれている状況を冷静に分析していた。

彼は数ヶ月前まである中学校で二人の友人と共にある研究会として活動していた。

オカルト研究会。たった三人の同好会で、三年間一回も正式な部として認めてもらえなかった小さな同好会止まりの組織だった。

幼い時より異質な存在――『精霊』を見ることが出来た遊善はそれが属するオカルト的事象にそれなりの興味がある。

自分と同じく精霊を見ることが出来た幼馴染、菜崎 梨江、そして見えないにしてもその存在を信じている悪友・井鳴 誠宜と共にオカルト的事象の調査をよくしていた。

それは中学校を卒業し高校に入学した今でも変わらず、時々集まっては調査をしていた。

そして今日、ある都市伝説の調査をするためにこの体感型オンラインデュエルシステム『CCD』をプレイしていた。

その都市伝説と言うのが、『CCDには違う世界のデュエリストが現れる』とか『CCDのプレイヤーがゲームの中に閉じ込められて試験を受けさせられる』というものだ。

そして、今。遊善はたしかに後者を体験している。

突然のことだった。目の前が真っ暗になり……気がつけば先ほどまで梨江と一緒にいた場所ではなく、この人気のない遊園地のど真ん中で立った状態で目が覚めた。

そして、D・パッドに文章が浮かんできた。

「……さて、と。この都市伝説にどう挑むか……どうするアイボー?」

彼がアイボーと呼ぶ存在……遊善の精霊《サイレント・マジシャンLV4》に話しかける。

だが、いつもならすぐに生真面目な声が返ってくるはずだが……なぜか反応がない。

「……ん?おい無視すんなよアイボー。おいどうした……」

呆れた様子で、自分のD・パッドに差さっているデッキを引っこ抜く。話すときはカードを見ながらだと手っ取り早いからそうしようとして――

「……なんじゃこりゃ」

ポカン、と呆けた顔になったことが自分でも分かった。何故なら、そのデッキは遊善のデッキではなかったからだ。

遊善のデッキは能動的に魔力カウンターを乗せることができるカードと《魔法都市エンディミオン》を組み合わせた《魔力カウンター》と分類されるデッキだ。

だが今の彼が持つデッキは《堕天使ゼラート》や《アテナ》《堕天使スペルビア》《神の居城‐ヴァルハラ》などの大型天使族を使ったデッキ、俗に言う《堕天使》と呼ばれるデッキになっていたのだ。

「……そういえばッ!!」

あわてて、先ほどD・パッドに記された文章を反復する。

「――『これから配付するデッキとエントリーカード』……そういうことか!!」

遊善は納得する。ポケットを探ると、黄金のカードが出てきた。『高槻 遊善』と薄く名前が記されている。

(デッキの配付、エントリーカード……わからないことがあるけど、とりあえず進むだけ進むか!!)

とりあえず、遊善は歩を進めることにする。さっきまで一緒に『CCD』をやっていた梨江や誠宜もここに来ているかもしれない。

もし来ているようならば、二人と合流したいと思いつつ、人気のない遊園地を散策し始めた。


【場所・時間】c-6・午前0時07分
【名前】高槻 遊善
【参戦時間軸】[Night School]開催(本編開始)から数ヶ月前。誠宜が入院する以前。
【状態】オカルト的事象に出会えて少し舞いあがっている
【デッキ】堕天使(遊戯王Symphonic・椎名 葵)
【思考】
1.梨江、誠宜を探す(ただし二人ともいるとは思っていない)
2.協力者集め
3.自分のデッキを取り戻す
【備考】
自ら進んで動くことが多いが、実は参謀に向いている人物。
人との協力を一番に考えており、また物事を第三者の立場で考えることを信条としている。
また梨江、誠宜など大切な人のためならば自分への被害を省みない一面がある。


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キャラ別
高槻 遊善 ←前へ|次へ→メイアン