司令 希望か絶望か

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司令 希望か絶望か」(2012/06/01 (金) 17:15:38) の最新版変更点

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「あわわわわわ!!ど、どうしましょう!?」 千明が涙目であたふたと勢櫻に助けを乞うように尋ねるが対する勢櫻も混乱していた。 「どうしようって言ったって……どうすりゃ良いんだ!?」 時刻はすでに6時。 管理者側から来るという定時連絡が送られてくる時間だ。 「!……来たみたい」 叶が死の宣告を言い放つようなトーンで慌てる二人に告げる。 「~~!!仕方ない!覚悟を決めて連絡を見るぞ!!」 「はっ、はい!!」 必死の表情の勢櫻が泣き出す寸前の千明に声をかけると、千明は涙声で返事をして祈るような思いでD・パッドを見る。 『予告通り第2の司令を君達に通達する』 最初の司令と同様のフォントで書かれた文章がD・パッドに映されていた。 『が、その前に先ずは見事司令を達成した者達、つまりエントリーカードを2枚以上集めた者には報酬が配られる』 「!……これ、いつの間に?」 そう呟く叶は懐から何かを2つの物を取り出した。 取り出した物の1つは金属のようなもので作られた小さなパズル状のカードの一部だった。 2つ目は画面といくつかのボタンが配置された何かの装置のようだった。 『それらは運営側が君達に用意したプレゼントだ。第2の司令はその内のパズルカードに纏わるものだ』 「パズルカード……その金属のカードの事か?」 『ノルマ達成を果たした者達にはそれが配られている。第2の司令とはズバリ、そのパズルカードを他の参加者からデュエルで勝ち取り、元の1枚のカードに復元させる事だ』 「という事は正真正銘の勝ち抜き戦ですね」 『尚、エントリーカード同様にデュエル以外でパズルカードを譲渡、及び略奪は認めない』 「……これはさっきと同じか」 『さて……惜しくも初戦で敗退した者達、若しくは未だ1度もデュエルを行っていない参加者には別の司令を通達する』 「いよいよか」 勢櫻が緊張した面持ちで画面を見つめる。 『君達にはこちらが用意した決闘者……通称【ネメシス】と対峙してもらう』 「【ネメシス】?」 「運営側が動きだしたのか?」 『【ネメシス】とデュエルし、見事勝利を手にした者には第3の司令からの特別な復帰を認める』 「つまり、敗者にとっても俺のようにデュエルを行っていない奴にもチャンスってことか」 『【ネメシス】は強敵だ。油断なくデュエルに全力を尽くしてくれ。必要とあれば他の参加者とタッグで挑むことも可能だ。因みに【ネメシス】にデュエルを挑まれた者は強制的にデュエルをしなければならない。敗者がデュエルを受ける場合、自動的にこちらからデッキをランダムに支給する。万が一敗北した場合、ある措置をとらせてもらう。それについては随時連絡する』 「ハイリスク・ハイリターンですね……」 千明がブルッと体を震わせる。 『君達の健闘を祈る』 そこで文章は途切れていた。 「さて……つまりこれからは叶はパズルカードを手に入れるために他の参加者を、俺達は【ネメシス】って奴を相手にしなきゃ先に進めない訳だ」 「……僕のリチュアも手元に戻ったし、問題ないよ」 「でも私はデッキもないですし……」 千明が俯いた瞬間。 PPPPPP!! 「「!?」」 突然音が鳴り叶と千明は驚き、音の出所である勢櫻は懐からCODEγを取り出した。 「なんだ天城?」 勢櫻は不機嫌なトーンでCODEγを耳にあててくれ天城に話す。 『あら?どうしたのかな勢櫻くん?折角私がとんでもない情報を手に入れたから連絡入れたんだけどな~?』 無線機の向こうでは勢櫻をおちょくるような話し方で天城が笑う。 「有益な情報?」 『ええ♪あ、それとセスナの居場所も分かったからそっちのγに転送しとくわね♪』 勢櫻は無線機の画面に映し出された映像を見る。 「つか、セスナとの連絡が取れないんだが?」 『運営側からジャミングされてるみたいね。でも私を介せば連絡はとれるかも。後で調整しておくわ』 「頼む」 『で有益な情報ってのはね……その前にそちらにいるお嬢さんに聞かせなくていいの?』 突然話を振られ二人はビックリするが叶は落ち着きを取り戻し、 「その声の人誰?」 と短く尋ねた。 「ああ。こいつは俺の昔からの腐れ縁でマッドサイエンティス……」 『麗しい美貌の持ち主、希代の女性天才科学者、天城神楽よ!!』 勢櫻の言葉を遮るように天城が自己紹介する。 「希代の」 「女性天才科学者?」 叶と千明は余計に混乱したようだった。勢櫻はため息をつく。 「もういいからさっさと話してくれ」 『オッケー♪』 〔e-8 一日目 6:00〕 【遊凪 勢櫻@Xs】 【時間軸】本編 アガスティア到達後 【状態】天城により疲労 【デッキ】三幻神(神孝司@symphonic) 【思考】 1天城の情報が気になる 2セスナと合流 3ネメシスを警戒 【備考】 天城によりセスナと連絡が取れるようになりました。 【綾小路 叶@symphonic】 【時間軸】本編 大会以前 【デッキ】リチュア(自身) レベル3魚族(不知火敦也@championshipにっ!) 【状態】リチュアが戻り一安心 【思考】 1リチュアが戻り安堵 2天城の情報が気になる 3新谷兄妹と合流 【備考】 リチュアが戻ったので若干上機嫌です。 【寺海 千明@ASS】 【時間軸】vs勢櫻戦終了後 【状態】司令の内容に希望と恐怖を感じる 【デッキ】なし 【思考】 1天城の情報が気になる 2優希と巧に合流 3ネメシスを警戒 【備考】 ネメシスとデュエルを行う場合、運営側から何らかのデッキが支給されます。 [Twitter] [修正] [削除]
「あわわわわわ!!ど、どうしましょう!?」 千明が涙目であたふたと勢櫻に助けを乞うように尋ねるが対する勢櫻も混乱していた。 「どうしようって言ったって……どうすりゃ良いんだ!?」 時刻はすでに6時。 管理者側から来るという定時連絡が送られてくる時間だ。 「!……来たみたい」 叶が死の宣告を言い放つようなトーンで慌てる二人に告げる。 「~~!!仕方ない!覚悟を決めて連絡を見るぞ!!」 「はっ、はい!!」 必死の表情の勢櫻が泣き出す寸前の千明に声をかけると、千明は涙声で返事をして祈るような思いでD・パッドを見る。 『予告通り第2の司令を君達に通達する』 最初の司令と同様のフォントで書かれた文章がD・パッドに映されていた。 『が、その前に先ずは見事司令を達成した者達、つまりエントリーカードを2枚以上集めた者には報酬が配られる』 「!……これ、いつの間に?」 そう呟く叶は懐から何かを2つの物を取り出した。 取り出した物の1つは金属のようなもので作られた小さなパズル状のカードの一部だった。 2つ目は画面といくつかのボタンが配置された何かの装置のようだった。 『それらは運営側が君達に用意したプレゼントだ。第2の司令はその内のパズルカードに纏わるものだ』 「パズルカード……その金属のカードの事か?」 『ノルマ達成を果たした者達にはそれが配られている。第2の司令とはズバリ、そのパズルカードを他の参加者からデュエルで勝ち取り、元の1枚のカードに復元させる事だ』 「という事は正真正銘の勝ち抜き戦ですね」 『尚、エントリーカード同様にデュエル以外でパズルカードを譲渡、及び略奪は認めない』 「……これはさっきと同じか」 『さて……惜しくも初戦で敗退した者達、若しくは未だ1度もデュエルを行っていない参加者には別の司令を通達する』 「いよいよか」 勢櫻が緊張した面持ちで画面を見つめる。 『君達にはこちらが用意した決闘者……通称【ネメシス】と対峙してもらう』 「【ネメシス】?」 「運営側が動きだしたのか?」 『【ネメシス】とデュエルし、見事勝利を手にした者には第3の司令からの特別な復帰を認める』 「つまり、敗者にとっても俺のようにデュエルを行っていない奴にもチャンスってことか」 『【ネメシス】は強敵だ。油断なくデュエルに全力を尽くしてくれ。必要とあれば他の参加者とタッグで挑むことも可能だ。因みに【ネメシス】にデュエルを挑まれた者は強制的にデュエルをしなければならない。敗者がデュエルを受ける場合、自動的にこちらからデッキをランダムに支給する。万が一敗北した場合、ある措置をとらせてもらう。それについては随時連絡する』 「ハイリスク・ハイリターンですね……」 千明がブルッと体を震わせる。 『君達の健闘を祈る』 そこで文章は途切れていた。 「さて……つまりこれからは叶はパズルカードを手に入れるために他の参加者を、俺達は【ネメシス】って奴を相手にしなきゃ先に進めない訳だ」 「……僕のリチュアも手元に戻ったし、問題ないよ」 「でも私はデッキもないですし……」 千明が俯いた瞬間。 PPPPPP!! 「「!?」」 突然音が鳴り叶と千明は驚き、音の出所である勢櫻は懐からCODEγを取り出した。 「なんだ天城?」 勢櫻は不機嫌なトーンでCODEγを耳にあててくれ天城に話す。 『あら?どうしたのかな勢櫻くん?折角私がとんでもない情報を手に入れたから連絡入れたんだけどな~?』 無線機の向こうでは勢櫻をおちょくるような話し方で天城が笑う。 「有益な情報?」 『ええ♪あ、それとセスナの居場所も分かったからそっちのγに転送しとくわね♪』 勢櫻は無線機の画面に映し出された映像を見る。 「つか、セスナとの連絡が取れないんだが?」 『運営側からジャミングされてるみたいね。でも私を介せば連絡はとれるかも。後で調整しておくわ』 「頼む」 『で有益な情報ってのはね……その前にそちらにいるお嬢さんに聞かせなくていいの?』 突然話を振られ二人はビックリするが叶は落ち着きを取り戻し、 「その声の人誰?」 と短く尋ねた。 「ああ。こいつは俺の昔からの腐れ縁でマッドサイエンティス……」 『麗しい美貌の持ち主、希代の女性天才科学者、天城神楽よ!!』 勢櫻の言葉を遮るように天城が自己紹介する。 「希代の」 「女性天才科学者?」 叶と千明は余計に混乱したようだった。勢櫻はため息をつく。 「もういいからさっさと話してくれ」 『オッケー♪』 〔e-8 一日目 6:00〕 【遊凪 勢櫻@Xs】 【時間軸】本編 アガスティア到達後 【状態】天城により疲労 【デッキ】三幻神(神孝司@symphonic) 【思考】 1天城の情報が気になる 2セスナと合流 3ネメシスを警戒 【備考】 天城によりセスナと連絡が取れるようになりました。 【綾小路 叶@symphonic】 【時間軸】本編 大会以前 【デッキ】リチュア(自身) レベル3魚族(不知火敦也@championshipにっ!) 【状態】リチュアが戻り一安心 【思考】 1リチュアが戻り安堵 2天城の情報が気になる 3新谷兄妹と合流 【備考】 リチュアが戻ったので若干上機嫌です。 【寺海 千明@ASS】 【時間軸】vs勢櫻戦終了後 【状態】司令の内容に希望と恐怖を感じる 【デッキ】なし 【思考】 1天城の情報が気になる 2優希と巧に合流 3ネメシスを警戒 【備考】 ネメシスとデュエルを行う場合、運営側から何らかのデッキが支給されます。 [Twitter] [修正] [削除]

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