勝ちを望む者と、敗北を覆したい者

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汐音達が謎の襲撃者に慌てふためいてる時と同時刻、D-5付近にて。 デュエルに負けてデッキを奪われた誠護は、宛てもなくぶらぶらとさ迷っていた。 別に、勝者である巧に対して嫌悪感の様な物はない。(デッキが違えば、勝てる自信はあったから、と言うのが一番大きいが) いつかはリベンジするつもりだが、何よりも無くなったデッキを何とかしなくては話にならない。 ……正直、デッキをどうにかする方法なんて誠護には判らなかった。 誰かからデッキを奪うなり、借りるなりすれば話は違うと思うが……自分のデッキを貸し与えれる位に、赤の人物と、この短時間で信頼関係を結べるとは思えない。 かと言って、デッキを奪いたいかと聞かれればそうでもない。 ……結局は、誰か知り合いが居る事を願いながら、ぶらぶらする事しか出来ない自分に、歯痒い思いをするしか無いのだ。 「……くそっ」 沈黙に居たたまれなくなり、道端に落ちていた小石を、自分の鬱憤を込めて蹴り上げる。 放物線を描いて飛んでいく小石を目で追いかけていると……小石の先、詳しく言うなら小石が飛んで行った方向に、二人の人影を見つけたのだ。 小石の落下音に気付いたのか、向こうもこちらへと向かって歩いて来ている。 誠護は、少しだけ考えた後、自分のその人影へ向かって歩きだした。 何をするにも、まずは情報。 仮に相手がなりふり構わずデュエルを仕掛けてくる相手でも、自分はデュエルを行えないのだから関係ない。 自分の利を打算しつつ、誠護は真っ直ぐ歩いていく。 最終的にはどうするのかは判らないが、今の彼を動かす気持ちは、とりあえずはただ一つ。   巧へのリベンジ、それだけだった。 {D-5―4:30頃} 【滝山遊大@LIAR遊戯王SeasonⅣ】 [時間軸]不明 [状態]健康 [デッキ]A・O@水巻汐音(E・G・O) [思考・状況] 1:目の前の人物と接触。 2:自分のデッキがどこにいったか気になる。 3:この世界から脱出する(とりあえずは参加者を倒すつもり) [備考] ※とりあえず、汐音の事は諦めました。 【新羅 誠護@遊戯王soul・link】 [参戦時間軸]不明 [状態]敗北によりストレス溜まり気味。 [デッキ]無し [思考・状況] 1:巧にリベンジ 2:デッキと情報の確保 3:目の前の二人と接触 [備考] ※オーシャンを人間と勘違いしていますが、流石に近付けば判ります。

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