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「無題8」(2012/06/01 (金) 09:55:34) の最新版変更点
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本物の静寂と作り物の熱波に包まれたバーチャルの砂漠地帯を二人の人影が一歩一歩砂を踏み締める音が響く。
「「…………」」
二人は一向に口を開かずただひたすら歩を進める。
勢櫻と叶は出会ってから彼此五時間以上休憩を挟みながら砂漠地帯をさ迷い歩き、その間沈黙が二人の間に流れていた。
「……な、なあ叶。君は何でこのゲームを?」
辛い沈黙に耐え兼ねた勢櫻が雰囲気を変えようと叶に質問する。
「……僕の先輩に強引にやらされた。…………僕は嫌だって言ったのに…………」
叶は勢櫻に背中を向けて歩きながら答える。
(何だか昔の俺が天城に無理矢理実験材料にさせられたのと同じだな……)
勢櫻は身の毛がよだつような恐ろしい記憶が甦りそうになり慌てて記憶の奥底に沈めた。
「……そういう君は?」
「俺か?俺も同じようなもんだな。ある腐れ縁の奴がこのゲームやれっていって嫌々で連れと一緒に始めたらこの様だよ」
勢櫻は苦笑しながら事実半分、嘘半分で答える。
本当は勢櫻とこの場にはいないがセスナも実は生身で電脳世界に入っているようなものである。
天城の提案で創世神であるロクスノスと因果の力を司るグナエウスの力で決闘者が集まるこの世界にパワーアップ目的で入って来たのは良いが、入った途端に謎の力で勢櫻とセスナは離れ離れになり、デッキも勢櫻が使用するBAではなく何故か三幻神を正規召喚するのに特化したデッキにすり変わっていた。
「……じゃあ君も誰かと一緒にこのゲームを?」
「ああ。少なくとも俺達は連れと会うことを優先した方がいいな」
「……そうだね………………それにしても君は良く喋るね。こんなに暑いのに……」
叶は額から一筋の雫を滴ながら疲労混じり尋ねる。
バーチャルとはいえ感覚は本物であるため、熱風が吹きわたるとより暑さがます。
「あー……実は昔に実験に巻き込まれてしばらく高熱にうなされてたからあれと比べたら特に何とも」
「そ、そう……!」
突然叶が歩みを止め、ある一点を見つめる。
「どうした?」
「あれ……あそこ何かある」
叶が指を指した先を見るとそこにあるのは……
「あれは……三幻魔!?」
砂漠の中に突然現れた岩山に三方向に向かいそれぞれに勢櫻が現在所有している三幻神と対をなすモンスターが象られていた。
「……悪趣味」
叶はそれを見てぼそりと呟いた。
「なんであんな物が……?」
勢櫻と叶がそれを眺めていると
「あ~!!!!」
突然後ろから大声で驚いたような声が聞こえ、勢櫻は身構えるように後ろを向き、叶は勢櫻の背後に慌てて隠れた。
「勢櫻さん!どうしてここに!?」
「君は……千明か!?」
そこには息を切らせ滝のような汗を流している赤みがかった茶髪の少女がいた。
「どうしてここに?」
「それは私が一番聞きたいですよ!ゲームをやってたらいきなり目の前が真っ暗になって、気が付いたら砂漠の真ん中に放置されてたんですよ!」
千明は涙目で口早で現状説明をする。
「君がいるなら優希もこのゲームに?」
「はい!後もう1人いますけど一先ず人にあえて良かった~!」
「……!ねえ…………ちょっといいかな?」
勢櫻の背後に隠れていた叶が千明に尋ねる
「えと、あなたは?」
「……ぼ、僕は綾小路 叶……」
「私は寺海 千明!よろしく叶!」
「う、うんよろしく……」
「でどうしたの叶?」
「…………ちょっとデッキを見せて欲しいんだ」
「私の?いいわよ。はい」
叶は千明からデッキを受けとると素早くデッキ内容を確認する。
「間違いない…………このデッキ僕のだ」
「ええっ!?」
「叶のデッキ!?」
「うん…………僕はリチュア使いだから…………」
「えと…………どうしよう?」
千明は唖然としながら勢櫻に尋ねる。
「どうするって……デッキをそのまま交換するわけにもな……下手をするとゲーム管理者からペナルティ的なものをくらったらまずいし……ここはやっぱりデュエルかな?」
勢櫻が結論をだすと叶は直ぐにD・パッドを取りだし千明に身構える。
「ちょっ、叶!?」
「…………聞こえてなかった?僕のデッキを取り戻すために…………君とデュエルをするよ」
「いきなり言われても!?」
「…………このゲームでデュエルに拒否権はないよ」
「そ、そんな~」
そして叶と千明のデュエルが行われた。
(E-8一日目 5:30)
【遊凪勢櫻@Xs】
〔時間軸〕霊峰到達後
〔デッキ〕正規召喚型三幻神(神孝司@symphonic)
〔状態〕健康
〔思考・状況〕
1、敵を倒しセスナと合流する
2、叶を守る
3、三幻魔の像が気になる
〔備考〕
自分がお節介から頼みこんで組んだので叶の後を大人しく付いていく。
(E-8一日目 5:30)
【綾小路叶@symphonic】
〔時間軸〕大会以前
〔デッキ〕レベル3軸魚族(不知火敦也@championshipにっ!)
〔状態〕暑さで精神的疲労。自分のデッキを見つけ殺る気まんまん?
〔思考・状況〕
1、……デュエルでデッキを取り戻す
2、……砂漠地帯から脱出したい
3、……新谷兄妹と合流しないと
〔備考〕
特になし。
(E-8一日目 5:30)
【寺海千明@ASS】
〔時間軸〕vs勢櫻戦後
〔デッキ〕リチュア(綾小路叶@symphonic)
〔状態〕砂漠地帯を走ったために疲労困憊
〔思考・状況〕
1、いきなりデュエルを申し込まれ困惑
2、人と出会えて安堵
3、デッキを取り戻す
〔備考〕
特になし。
本物の静寂と作り物の熱波に包まれたバーチャルの砂漠地帯を二人の人影が一歩一歩砂を踏み締める音が響く。
「「…………」」
二人は一向に口を開かずただひたすら歩を進める。
勢櫻と叶は出会ってから彼此五時間以上休憩を挟みながら砂漠地帯をさ迷い歩き、その間沈黙が二人の間に流れていた。
「……な、なあ叶。君は何でこのゲームを?」
辛い沈黙に耐え兼ねた勢櫻が雰囲気を変えようと叶に質問する。
「……僕の先輩に強引にやらされた。…………僕は嫌だって言ったのに…………」
叶は勢櫻に背中を向けて歩きながら答える。
(何だか昔の俺が天城に無理矢理実験材料にさせられたのと同じだな……)
勢櫻は身の毛がよだつような恐ろしい記憶が甦りそうになり慌てて記憶の奥底に沈めた。
「……そういう君は?」
「俺か?俺も同じようなもんだな。ある腐れ縁の奴がこのゲームやれっていって嫌々で連れと一緒に始めたらこの様だよ」
勢櫻は苦笑しながら事実半分、嘘半分で答える。
本当は勢櫻とこの場にはいないがセスナも実は生身で電脳世界に入っているようなものである。
天城の提案で創世神であるロクスノスと因果の力を司るグナエウスの力で決闘者が集まるこの世界にパワーアップ目的で入って来たのは良いが、入った途端に謎の力で勢櫻とセスナは離れ離れになり、デッキも勢櫻が使用するBAではなく何故か三幻神を正規召喚するのに特化したデッキにすり変わっていた。
「……じゃあ君も誰かと一緒にこのゲームを?」
「ああ。少なくとも俺達は連れと会うことを優先した方がいいな」
「……そうだね………………それにしても君は良く喋るね。こんなに暑いのに……」
叶は額から一筋の雫を滴ながら疲労混じり尋ねる。
バーチャルとはいえ感覚は本物であるため、熱風が吹きわたるとより暑さがます。
「あー……実は昔に実験に巻き込まれてしばらく高熱にうなされてたからあれと比べたら特に何とも」
「そ、そう……!」
突然叶が歩みを止め、ある一点を見つめる。
「どうした?」
「あれ……あそこ何かある」
叶が指を指した先を見るとそこにあるのは……
「あれは……三幻魔!?」
砂漠の中に突然現れた岩山に三方向に向かいそれぞれに勢櫻が現在所有している三幻神と対をなすモンスターが象られていた。
「……悪趣味」
叶はそれを見てぼそりと呟いた。
「なんであんな物が……?」
勢櫻と叶がそれを眺めていると
「あ~!!!!」
突然後ろから大声で驚いたような声が聞こえ、勢櫻は身構えるように後ろを向き、叶は勢櫻の背後に慌てて隠れた。
「勢櫻さん!どうしてここに!?」
「君は……千明か!?」
そこには息を切らせ滝のような汗を流している赤みがかった茶髪の少女がいた。
「どうしてここに?」
「それは私が一番聞きたいですよ!ゲームをやってたらいきなり目の前が真っ暗になって、気が付いたら砂漠の真ん中に放置されてたんですよ!」
千明は涙目で口早で現状説明をする。
「君がいるなら優希もこのゲームに?」
「はい!後もう1人いますけど一先ず人にあえて良かった~!」
「……!ねえ…………ちょっといいかな?」
勢櫻の背後に隠れていた叶が千明に尋ねる
「えと、あなたは?」
「……ぼ、僕は綾小路 叶……」
「私は寺海 千明!よろしく叶!」
「う、うんよろしく……」
「でどうしたの叶?」
「…………ちょっとデッキを見せて欲しいんだ」
「私の?いいわよ。はい」
叶は千明からデッキを受けとると素早くデッキ内容を確認する。
「間違いない…………このデッキ僕のだ」
「ええっ!?」
「叶のデッキ!?」
「うん…………僕はリチュア使いだから…………」
「えと…………どうしよう?」
千明は唖然としながら勢櫻に尋ねる。
「どうするって……デッキをそのまま交換するわけにもな……下手をするとゲーム管理者からペナルティ的なものをくらったらまずいし……ここはやっぱりデュエルかな?」
勢櫻が結論をだすと叶は直ぐにD・パッドを取りだし千明に身構える。
「ちょっ、叶!?」
「…………聞こえてなかった?僕のデッキを取り戻すために…………君とデュエルをするよ」
「いきなり言われても!?」
「…………このゲームでデュエルに拒否権はないよ」
「そ、そんな~」
そして叶と千明のデュエルが行われた。
(E-8一日目 5:30)
【遊凪勢櫻@Xs】
〔時間軸〕霊峰到達後
〔デッキ〕正規召喚型三幻神(神孝司@symphonic)
〔状態〕健康
〔思考・状況〕
1、敵を倒しセスナと合流する
2、叶を守る
3、三幻魔の像が気になる
〔備考〕
自分がお節介から頼みこんで組んだので叶の後を大人しく付いていく。
(E-8一日目 5:30)
【綾小路叶@symphonic】
〔時間軸〕大会以前
〔デッキ〕レベル3軸魚族(不知火敦也@championshipにっ!)
〔状態〕暑さで精神的疲労。自分のデッキを見つけ殺る気まんまん?
〔思考・状況〕
1、……デュエルでデッキを取り戻す
2、……砂漠地帯から脱出したい
3、……新谷兄妹と合流しないと
〔備考〕
特になし。
(E-8一日目 5:30)
【寺海千明@ASS】
〔時間軸〕vs勢櫻戦後
〔デッキ〕リチュア(綾小路叶@symphonic)
〔状態〕砂漠地帯を走ったために疲労困憊
〔思考・状況〕
1、いきなりデュエルを申し込まれ困惑
2、人と出会えて安堵
3、デッキを取り戻す
〔備考〕
特になし。