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「開幕―ど素人参上?…いや、惨状?」(2012/03/24 (土) 20:29:47) の最新版変更点
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――見渡す限り墓・墓・墓。
そんな場所に一人の少女の姿が見える。
帽子にパーカー、ミニスカートという服装。口に加えたポップキャンディーが特徴的な少女――リムだった。
CCD―体感型デュエルシステム。どこかにそういった物があることは知っていたつもりだった。
しかし、彼女はデュエルとかそういう類のものには縁がなく、システムの誤作動でここに連れてこられたのかもしれない。
現に、彼女は少し戸惑っているようにも見える。
「何かいきなり真っ暗に――ってここ墓地じゃん!? ドウイウコトナノ」
状況が把握できない。
自分はさっきまで墓地にはいなかったはずだし、そもそも一人で行動していなかった。
ふと腕を見れば、Dパッドと呼ばれるCCDのデータを管理している物があることに気付き、そこに表示された文字を読んでみることにした。
「何々? 『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝』…ナニコレ」
愕然とした。
彼女にはデュエルはもちろんデッキが何かすらもわからない。
そんな者にいきなりデュエルしろというのはなんとも酷な話。
ログアウトも試みたが、何回やってもログアウト出来ない。どうやら諦めるしかないらしい。
一つ大きく息を吐いた後、自分の手を見れば、先ほどは存在していなかったデッキが握られていた。
「…サイバー・ドラゴン…? …このカード束がデッキってヤツ?」
握られていたデッキはサイバー・ドラゴンおよび、それらに関わるカードがおよそ40枚の束になっていた。
そのデッキは所謂サイバー流と呼ばれる物だった。
「サイバー」と名のつく機械族が主で、その中でもサイバー・ドラゴン一族が中心となっている。
こうして見慣れないカード束を見るのは楽しいが、相変わらず意味は分からない。
「ATK DEFは攻撃力と守備力だよね?高い方が強いとは思うけど…。 …効果って何?」
恐らく、このカードゲームをやる上で一番難しいのがカード効果とその処理の仕方。
まるで素人のリムには見ただけでは全く理解できないであろう。
何せ、効果どころか基本的なルールすらわからないのだから。
「…融合って何なの。 …見れば見るほどわからなくなってきた。誰かに教えて貰おうかな?」
わからないモノはいくら見てみたところでわからない。
ならばわかる人に教えてもらえばいい。 リムの出した結論はこうだった。
悩んでいても道は開かれるわけではないし、選ばれた以上はやるしかないのだ。
とりあえず、誰か人がいることを信じてその腰を上げる。
「教えてもらうついでに誰かと組むのも手だよね。 別に組んだらダメって書いてなかったし」
何かひらめいたように、ピンと人差し指を立てる。頭にライトのマークでも付きそうな勢いだ。
一人よりは二人の方が良いだろう。何より心細くない。
何があるかわからない以上、誰かと一緒に行動するに越したことはない。
ルールのわからないカードゲームを握らされた上、現在地は墓地。普通の女の子が寂しくないわけがない。とにかく誰かに会いたいのだ。
――探索に向け一歩踏み出そうとした時、リムは異変に気付いた。
「あれ、帽子がないよ? …え、どこ行ったの?私の大事な帽子!」
リムは普段からキャスケットという帽子をかぶっているが、なぜかその帽子がない。
帽子がないと力が発揮できないわけではないにしろ、帽子がないと落ち着かなくなってしまう。
彼女にとって帽子はなくてはいけないモノであり、彼女に欠かせないモノだ。
「あーん、人より先に帽子探さないと。 もー、どこ行ったのー!」
―リム―
【場所・時間】b-3 午前0時15分
【参戦時間軸】不明
【状態】色々混乱中。
【デッキ】サイバー流@西院柚木Ver.
【思考】
1・帽子探す
2・人探す 誰かと組みたい
3・ルール教えて
【備考】
お喋りと帽子大好き。トーク力が高くムードメーカー向け。交友には積極的。
OCGルールが分から無いため、出来ればデュエルはしたくない
※本文では言及していないが、OCGがわからないのに連れてこられたのは「OCGを知らない者がどこまでやれるかを運営側が見たかった事」
時系列順 [←前へ|次へ→]
投下順 [[黒太陽、昇る>http://www34.atwiki.jp/novelcollaboration/m/pages/10.html?guid=on]]←前へ|次へ→ 無題2(未)
キャラ別
リム [←前へ|次へ→
――見渡す限り墓・墓・墓。
そんな場所に一人の少女の姿が見える。
帽子にパーカー、ミニスカートという服装。口に加えたポップキャンディーが特徴的な少女――リムだった。
CCD―体感型デュエルシステム。どこかにそういった物があることは知っていたつもりだった。
しかし、彼女はデュエルとかそういう類のものには縁がなく、システムの誤作動でここに連れてこられたのかもしれない。
現に、彼女は少し戸惑っているようにも見える。
「何かいきなり真っ暗に――ってここ墓地じゃん!? ドウイウコトナノ」
状況が把握できない。
自分はさっきまで墓地にはいなかったはずだし、そもそも一人で行動していなかった。
ふと腕を見れば、Dパッドと呼ばれるCCDのデータを管理している物があることに気付き、そこに表示された文字を読んでみることにした。
「何々? 『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝』…ナニコレ」
愕然とした。
彼女にはデュエルはもちろんデッキが何かすらもわからない。
そんな者にいきなりデュエルしろというのはなんとも酷な話。
ログアウトも試みたが、何回やってもログアウト出来ない。どうやら諦めるしかないらしい。
一つ大きく息を吐いた後、自分の手を見れば、先ほどは存在していなかったデッキが握られていた。
「…サイバー・ドラゴン…? …このカード束がデッキってヤツ?」
握られていたデッキはサイバー・ドラゴンおよび、それらに関わるカードがおよそ40枚の束になっていた。
そのデッキは所謂サイバー流と呼ばれる物だった。
「サイバー」と名のつく機械族が主で、その中でもサイバー・ドラゴン一族が中心となっている。
こうして見慣れないカード束を見るのは楽しいが、相変わらず意味は分からない。
「ATK DEFは攻撃力と守備力だよね?高い方が強いとは思うけど…。 …効果って何?」
恐らく、このカードゲームをやる上で一番難しいのがカード効果とその処理の仕方。
まるで素人のリムには見ただけでは全く理解できないであろう。
何せ、効果どころか基本的なルールすらわからないのだから。
「…融合って何なの。 …見れば見るほどわからなくなってきた。誰かに教えて貰おうかな?」
わからないモノはいくら見てみたところでわからない。
ならばわかる人に教えてもらえばいい。 リムの出した結論はこうだった。
悩んでいても道は開かれるわけではないし、選ばれた以上はやるしかないのだ。
とりあえず、誰か人がいることを信じてその腰を上げる。
「教えてもらうついでに誰かと組むのも手だよね。 別に組んだらダメって書いてなかったし」
何かひらめいたように、ピンと人差し指を立てる。頭にライトのマークでも付きそうな勢いだ。
一人よりは二人の方が良いだろう。何より心細くない。
何があるかわからない以上、誰かと一緒に行動するに越したことはない。
ルールのわからないカードゲームを握らされた上、現在地は墓地。普通の女の子が寂しくないわけがない。とにかく誰かに会いたいのだ。
――探索に向け一歩踏み出そうとした時、リムは異変に気付いた。
「あれ、帽子がないよ? …え、どこ行ったの?私の大事な帽子!」
リムは普段からキャスケットという帽子をかぶっているが、なぜかその帽子がない。
帽子がないと力が発揮できないわけではないにしろ、帽子がないと落ち着かなくなってしまう。
彼女にとって帽子はなくてはいけないモノであり、彼女に欠かせないモノだ。
「あーん、人より先に帽子探さないと。 もー、どこ行ったのー!」
―リム―
【場所・時間】b-3 午前0時15分
【参戦時間軸】不明
【状態】色々混乱中。
【デッキ】サイバー流@西院柚木Ver.
【思考】
1・帽子探す
2・人探す 誰かと組みたい
3・ルール教えて
【備考】
お喋りと帽子大好き。トーク力が高くムードメーカー向け。交友には積極的。
OCGルールが分から無いため、出来ればデュエルはしたくない
※本文では言及していないが、OCGがわからないのに連れてこられたのは「OCGを知らない者がどこまでやれるかを運営側が見たかった事」
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