開幕―ど素人参上?…いや、惨状?

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――見渡す限り墓・墓・墓。 そんな場所に一人の少女の姿が見える。 帽子にパーカー、ミニスカートという服装。口に加えたポップキャンディーが特徴的な少女――リムだった。 CCD―体感型デュエルシステム。どこかにそういった物があることは知っていたつもりだった。 しかし、彼女はデュエルとかそういう類のものには縁がなく、システムの誤作動でここに連れてこられたのかもしれない。 現に、彼女は少し戸惑っているようにも見える。 「何かいきなり真っ暗に――ってここ墓地じゃん!? ドウイウコトナノ」 状況が把握できない。 自分はさっきまで墓地にはいなかったはずだし、そもそも一人で行動していなかった。 ふと腕を見れば、Dパッドと呼ばれるCCDのデータを管理している物があることに気付き、そこに表示された文字を読んでみることにした。 「何々? 『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝』…ナニコレ」 愕然とした。 彼女にはデュエルはもちろんデッキが何かすらもわからない。 そんな者にいきなりデュエルしろというのはなんとも酷な話。 ログアウトも試みたが、何回やってもログアウト出来ない。どうやら諦めるしかないらしい。 一つ大きく息を吐いた後、自分の手を見れば、先ほどは存在していなかったデッキが握られていた。 「…サイバー・ドラゴン…? …このカード束がデッキってヤツ?」 握られていたデッキはサイバー・ドラゴンおよび、それらに関わるカードがおよそ40枚の束になっていた。 そのデッキは所謂サイバー流と呼ばれる物だった。 「サイバー」と名のつく機械族が主で、その中でもサイバー・ドラゴン一族が中心となっている。 こうして見慣れないカード束を見るのは楽しいが、相変わらず意味は分からない。 「ATK DEFは攻撃力と守備力だよね?高い方が強いとは思うけど…。 …効果って何?」 恐らく、このカードゲームをやる上で一番難しいのがカード効果とその処理の仕方。 まるで素人のリムには見ただけでは全く理解できないであろう。 何せ、効果どころか基本的なルールすらわからないのだから。 「…融合って何なの。 …見れば見るほどわからなくなってきた。誰かに教えて貰おうかな?」 わからないモノはいくら見てみたところでわからない。 ならばわかる人に教えてもらえばいい。 リムの出した結論はこうだった。 悩んでいても道は開かれるわけではないし、選ばれた以上はやるしかないのだ。 とりあえず、誰か人がいることを信じてその腰を上げる。 「教えてもらうついでに誰かと組むのも手だよね。 別に組んだらダメって書いてなかったし」 何かひらめいたように、ピンと人差し指を立てる。頭にライトのマークでも付きそうな勢いだ。 一人よりは二人の方が良いだろう。何より心細くない。 何があるかわからない以上、誰かと一緒に行動するに越したことはない。 ルールのわからないカードゲームを握らされた上、現在地は墓地。普通の女の子が寂しくないわけがない。とにかく誰かに会いたいのだ。 ――探索に向け一歩踏み出そうとした時、リムは異変に気付いた。 「あれ、帽子がないよ? …え、どこ行ったの?私の大事な帽子!」 リムは普段からキャスケットという帽子をかぶっているが、なぜかその帽子がない。 帽子がないと力が発揮できないわけではないにしろ、帽子がないと落ち着かなくなってしまう。 彼女にとって帽子はなくてはいけないモノであり、彼女に欠かせないモノだ。 「あーん、人より先に帽子探さないと。 もー、どこ行ったのー!」 ―リム― 【場所・時間】b-3 午前0時15分 【参戦時間軸】不明 【状態】色々混乱中。 【デッキ】サイバー流@西院柚木Ver. 【思考】 1・帽子探す 2・人探す 誰かと組みたい 3・ルール教えて 【備考】 お喋りと帽子大好き。トーク力が高くムードメーカー向け。交友には積極的。 OCGルールが分から無いため、出来ればデュエルはしたくない ※本文では言及していないが、OCGがわからないのに連れてこられたのは「OCGを知らない者がどこまでやれるかを運営側が見たかった事」 時系列順 [←前へ|次へ→] 投下順 [[黒太陽、昇る>http://www34.atwiki.jp/novelcollaboration/m/pages/10.html?guid=on]]←前へ|次へ→ 無題2(未) キャラ別 リム [←前へ|次へ→
――見渡す限り墓・墓・墓。 そんな場所に一人の少女の姿が見える。 帽子にパーカー、ミニスカートという服装。口に加えたポップキャンディーが特徴的な少女――リムだった。 CCD―体感型デュエルシステム。どこかにそういった物があることは知っていたつもりだった。 しかし、彼女はデュエルとかそういう類のものには縁がなく、システムの誤作動でここに連れてこられたのかもしれない。 現に、彼女は少し戸惑っているようにも見える。 「何かいきなり真っ暗に――ってここ墓地じゃん!? ドウイウコトナノ」 状況が把握できない。 自分はさっきまで墓地にはいなかったはずだし、そもそも一人で行動していなかった。 ふと腕を見れば、Dパッドと呼ばれるCCDのデータを管理している物があることに気付き、そこに表示された文字を読んでみることにした。 「何々? 『このエリア内ではデュエルし頂点を競い合ってもらう。敗北したものは配布されたデッキとエントリカードを相手に譲渡する。すべてのエントリーカードを集めたものが優勝』…ナニコレ」 愕然とした。 彼女にはデュエルはもちろんデッキが何かすらもわからない。 そんな者にいきなりデュエルしろというのはなんとも酷な話。 ログアウトも試みたが、何回やってもログアウト出来ない。どうやら諦めるしかないらしい。 一つ大きく息を吐いた後、自分の手を見れば、先ほどは存在していなかったデッキが握られていた。 「…サイバー・ドラゴン…? …このカード束がデッキってヤツ?」 握られていたデッキはサイバー・ドラゴンおよび、それらに関わるカードがおよそ40枚の束になっていた。 そのデッキは所謂サイバー流と呼ばれる物だった。 「サイバー」と名のつく機械族が主で、その中でもサイバー・ドラゴン一族が中心となっている。 こうして見慣れないカード束を見るのは楽しいが、相変わらず意味は分からない。 「ATK DEFは攻撃力と守備力だよね?高い方が強いとは思うけど…。 …効果って何?」 恐らく、このカードゲームをやる上で一番難しいのがカード効果とその処理の仕方。 まるで素人のリムには見ただけでは全く理解できないであろう。 何せ、効果どころか基本的なルールすらわからないのだから。 「…融合って何なの。 …見れば見るほどわからなくなってきた。誰かに教えて貰おうかな?」 わからないモノはいくら見てみたところでわからない。 ならばわかる人に教えてもらえばいい。 リムの出した結論はこうだった。 悩んでいても道は開かれるわけではないし、選ばれた以上はやるしかないのだ。 とりあえず、誰か人がいることを信じてその腰を上げる。 「教えてもらうついでに誰かと組むのも手だよね。 別に組んだらダメって書いてなかったし」 何かひらめいたように、ピンと人差し指を立てる。頭にライトのマークでも付きそうな勢いだ。 一人よりは二人の方が良いだろう。何より心細くない。 何があるかわからない以上、誰かと一緒に行動するに越したことはない。 ルールのわからないカードゲームを握らされた上、現在地は墓地。普通の女の子が寂しくないわけがない。とにかく誰かに会いたいのだ。 ――探索に向け一歩踏み出そうとした時、リムは異変に気付いた。 「あれ、帽子がないよ? …え、どこ行ったの?私の大事な帽子!」 リムは普段からキャスケットという帽子をかぶっているが、なぜかその帽子がない。 帽子がないと力が発揮できないわけではないにしろ、帽子がないと落ち着かなくなってしまう。 彼女にとって帽子はなくてはいけないモノであり、彼女に欠かせないモノだ。 「あーん、人より先に帽子探さないと。 もー、どこ行ったのー!」 ―リム― 【場所・時間】b-3 午前0時15分 【参戦時間軸】不明 【状態】色々混乱中。 【デッキ】サイバー流@西院柚木Ver. 【思考】 1・帽子探す 2・人探す 誰かと組みたい 3・ルール教えて 【備考】 お喋りと帽子大好き。トーク力が高くムードメーカー向け。交友には積極的。 OCGルールが分から無いため、出来ればデュエルはしたくない ※本文では言及していないが、OCGがわからないのに連れてこられたのは「OCGを知らない者がどこまでやれるかを運営側が見たかった事」 時系列順 [←前へ|次へ→] 投下順 [[黒太陽、昇る]]←前へ|次へ→[[無題2]] キャラ別 リム [←前へ|次へ→

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