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蒸しかえるように暑い体育館の倉庫
用具に溜まった埃の臭いを覆うように、吐き気を催すような腐臭が漂っていた。
僕はその中で全身に汗を、この蒸し暑さとは違う理由で流している。
震える手で床に落ちた血塗れの携帯電話を拾い、ゆっくりと耳につける。
ひんやりと、僕の身体が血の冷たさを感じる
「何で…彼が?」
誰に繋がっているかもわからない携帯に、思わず呟いてしまう。
下を見ると、頭から血を流し冷たくなっている親友の姿が嫌でも目に入る。
少し沈黙が訪れ、次に聞こえてきたのは、
ボイスチェンジゃーで変えられた、不気味な声と、
僕を困惑させる言葉だった。
「…君は選ばれたんだ。」
「この学校にいる、600人の命を失いたくないなら」
「命令をこなしてもらうよ、ドッグ」

これは僕がこの高校に来る前、通っていた高校で起きた事件の話だ。
事故として取り扱われているが、これは事件なんだ。
多分、僕の人生の中で一番の、忘れられない出来事…
これから起こるどんな出来事よりも、きっと強烈な体験…

誰にも言わなかった、僕だけの秘密…
それを今から語っていこうと思う。
話す理由を今言ったら面白くなくなるから…最後に説明したい。
それでもよかったら、僕の話に付き合ってくれ。

アレは、夏の学校での出来事。
ちょうど、学園祭が行われたときだった…
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