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**2007.7.30
-&bold(){「Sync」}
同期現象
複雑系の醍醐味は、同期現象にあると思う。
昨晩、ティーヴン・ストロガッツ著「Sync」を読んでいたところ、自分の周りにめまぐるしいイメージが取り巻いた。自分をはじめ、原子の塊である周りのあらゆるものが持つ独自のブルブルとした振動が、さまざまなレベルで同期し合い、うごめいているイメージだ。それはミクロなレベルから日常レベルから、果ては宇宙レベルにまで広がって感じられた。
「人間は同期を探し求める動物である」(P410)この記述を見て、まさにそのとおりだと感じた。加えて、これは人間に限ったことではなく、物質でも同じことが言えるのではないかと思う。主体の核となるものを振動子だとして、コミュニケーション、相互作用しようとする、それ自体がもう同期を求めてさまよっている行動に思える。
周りのあらゆる振動子からの自分に対する影響を考えると計り知れない。個々の振動子は常に変化しているようである。それがリアルタイムで変化しあいながら影響しあい、その対象が数え切れないほど存在する。これは複雑すぎて計算不可能である。さらに、その影響が及ぶまでの距離/時間を考えると途方もない。
考えていくうちに、こういった計算できない複雑さに対して行われてきたアプローチの重要性に気がつく。カオス理論、というか非線形動力学が明らかにしてきたもの、量子力学・熱力学からの考察・・・。
イリヤ・プリゴジンらは「自己組織化」、秩序の創発はエントロピー
に対する苦しい「勝ち戦」によるものであると言う。つまり、複雑系
は環境から流れ込んでくるエネルギーによって支えられていると言う。
パターン形成を考える物理学者らは、流体力学にキーを求める。乱流
によって絶え間なく渦巻きやプリュームのようなコヒーレント構造が
生み出され、穏やかで均一な状態が現れることはないと言う。
世界をレーザーのようなものと見る物理学者のヘルマン・ハーケンら
は、ランダム性と正のフィードバックが、日常世界で見られるあらゆ
る組織形態を生み出そうとしていると言う。
昨晩はまりこんで同期現象に魅了されてしまって、興奮状態で考えたところ、これらすべて、世の中のすべての現象が、「同期現象」という構造で説明ができるんじゃないかと先走ってしまったが、この本の結びにそれをなだめるような一言が書いてあった。
「とはいえ、ここでくれぐれも誤解のないようにしていただきたい点がある。それは、同期現象の研究が、とてつもなく裾野の広い複雑系研究のごく一部に過ぎず、けっして、その唯一のアプローチではないという点だ。」
…なるほど。
自分の影響されやすさを表した日常の1コマ。
でも、同期現象の可能性は捨てていないです。そして、誤解のないように書いておくと、自分は世界を表す一つの「方程式」を知りたいのではなく、そこにある人と人のかかわりで起こりうることが知りたいのです。人間の営みが一番興味深い。
>&bold(){コメント}
#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
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**2007.8.12
-&bold(){進捗}
最近は、実家の手伝いをしつつ、プログラムを間違って消してしまった!と思い込んでたりしていた。消されてなくてよかった!
思ったより進んでいない。
本・論文をいくつか読んだ。発話時の呼吸のことを考えると、熱電対でなく口元に当てる風圧?センサーのほうが適当なような気がしてきている。マイク(音量センサー)で駄目な点は、呼吸は音量に依存しないことと、息を吸うときも音をセンサする可能性があるから。
このプログラムのうまく書けなさは、時間制御の部分がうまく書けてないからだと思う。ハードウェアはほぼ完璧。(ヘッドフォン部を覗いて)
書けなさを補うには、ハードウェアの改造か。プログラム、誰かにバイト頼むか。何かこの、単純なところがうまくいってない。思ったより時間がかかりすぎている。アアもう!イライラする。
早く赤外線通信に移らないと間に合わないー!!
・ハードウェアの改造
光の発光、消灯部を黄色LEDだけにし、赤→青LEDを背景色にしてみるとか。
あるいは、delay()を使うか。delay()が危険なのは、ポケモン現象に近いの光周波数が思わぬところで発生するから嫌いだー。
はやく全部終わってマンガまとめ読みしてー!
>&bold(){コメント}
#comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
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**2007.7.30
-&bold(){「Sync」}
同期現象
複雑系の醍醐味は、同期現象にあると思う。
昨晩、ティーヴン・ストロガッツ著「Sync」を読んでいたところ、自分の周りにめまぐるしいイメージが取り巻いた。自分をはじめ、原子の塊である周りのあらゆるものが持つ独自のブルブルとした振動が、さまざまなレベルで同期し合い、うごめいているイメージだ。それはミクロなレベルから日常レベルから、果ては宇宙レベルにまで広がって感じられた。
「人間は同期を探し求める動物である」(P410)この記述を見て、まさにそのとおりだと感じた。加えて、これは人間に限ったことではなく、物質でも同じことが言えるのではないかと思う。主体の核となるものを振動子だとして、コミュニケーション、相互作用しようとする、それ自体がもう同期を求めてさまよっている行動に思える。
周りのあらゆる振動子からの自分に対する影響を考えると計り知れない。個々の振動子は常に変化しているようである。それがリアルタイムで変化しあいながら影響しあい、その対象が数え切れないほど存在する。これは複雑すぎて計算不可能である。さらに、その影響が及ぶまでの距離/時間を考えると途方もない。
考えていくうちに、こういった計算できない複雑さに対して行われてきたアプローチの重要性に気がつく。カオス理論、というか非線形動力学が明らかにしてきたもの、量子力学・熱力学からの考察・・・。
イリヤ・プリゴジンらは「自己組織化」、秩序の創発はエントロピー
に対する苦しい「勝ち戦」によるものであると言う。つまり、複雑系
は環境から流れ込んでくるエネルギーによって支えられていると言う。
パターン形成を考える物理学者らは、流体力学にキーを求める。乱流
によって絶え間なく渦巻きやプリュームのようなコヒーレント構造が
生み出され、穏やかで均一な状態が現れることはないと言う。
世界をレーザーのようなものと見る物理学者のヘルマン・ハーケンら
は、ランダム性と正のフィードバックが、日常世界で見られるあらゆ
る組織形態を生み出そうとしていると言う。
昨晩はまりこんで同期現象に魅了されてしまって、興奮状態で考えたところ、これらすべて、世の中のすべての現象が、「同期現象」という構造で説明ができるんじゃないかと先走ってしまったが、この本の結びにそれをなだめるような一言が書いてあった。
「とはいえ、ここでくれぐれも誤解のないようにしていただきたい点がある。それは、同期現象の研究が、とてつもなく裾野の広い複雑系研究のごく一部に過ぎず、けっして、その唯一のアプローチではないという点だ。」
…なるほど。
自分の影響されやすさを表した日常の1コマ。
でも、同期現象の可能性は捨てていないです。そして、誤解のないように書いておくと、自分は世界を表す一つの「方程式」を知りたいのではなく、そこにある人と人のかかわりで起こりうることが知りたいのです。人間の営みが一番興味深い。
>&bold(){コメント}
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