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真夏の夜の淫夢!グレイト・クレイジー・ティロフィナーレ ◆EeLndG7GpI




(くそ……なんで、あいつがここに居るんだよ……)

念願のゲキド街に命からがら辿りついた野獣先輩だったが、目の前に居るある参加者が彼を悩ませていた。
それは、最初に野獣先輩が出会った巴マミである。

(あいつ俺を追ってきたのか?)

マミ自身、野獣先輩を追ってゲキド街に来たわけではない。
彼女は、ただ目的地も定めず森林の中を彷徨った結果、ゲキド街に辿り着いた。いわば、まったくの偶然。
しかし、その偶然が野獣先輩を悩ませているのだが、マミは知る由も無い。

(今はまだ見つかってないけど……どうする?)

野獣先輩は丁度近くのビル内に隠れている為、マミには気付かれていない。
そっと窓からマミの様子を伺うが、自分の居るビルには目も暮れず街中を彷徨っている。

(――このままやり過ごせるか……)

マミの様子にホッと胸を撫で下ろし緊張がほぐれた時である。

「誰!?」

――パァン……!

マミが野獣先輩の居るビルの窓に向かって、マスケット銃を発砲した。

「うわあああああああああああ!!!!」

自分の中に存在した、恐怖が混乱に変わり無我夢中で駆け出す。
この民家の中に居れば自分は殺される、早く逃げなければ。

『逃げる』

ただそれだけが、野獣先輩の中を駆け巡った。





ここで疑問が生じる。
何故マミは、野獣先輩に気付いたのか。
答えは簡単で窓からマミの様子を伺う野獣先輩が丁度近くにあった、カーブミラーに写りマミはそれを目にしてしまった。
何とも間抜けな理由だが少なくとも一般人で、殺し合いという異常事態の下、そこまで気が回る者はそうそう居ないだろう。
しかも、野獣先輩はマミとの再遭遇という想定外の事態に、極度の緊張状態であったのも災いした。
こうして幾つかの偶然が重なり、マミは野獣先輩を見つける事となる。




「はぁ……はぁ……」


ビルを飛び出て何分経っただろうか、野獣先輩は息を上げながら走るのを止めない。
裏口からビルを出た、お陰かマミが追いかけてきている様子は無い。
何とか逃げ切れたのかと、野獣先輩が思った時である。
後方より、リボンが飛んできた。
「なっ」
こちらに向かってくる、リボンから逃げようとする野獣先輩の足にリボンが巻きつく。
そのまま足を引っ掛けられた形になり、野獣先輩は前のめりに倒れてしまった。

「こ、これやべぇよ……」

足に巻きついたリボンを必死に解こうとするが、かなりきつく縛られているのか一向に解ける様子は無い。
そうしている間に、野獣先輩の元へ巴マミが向かってくる。
その手には一丁のマスケット銃が握られている。

「や、やめてくれええええ」
「う……ひっく」

もうリボンを解くのも忘れ、野獣先輩はマミに対して命乞いを始める。

「助けてくれ頼む……」
「――うっ……ぅう……」

しかしマミは泣いているだけで、野獣先輩の言葉をまったく聞いていない。

「い、嫌だアアアアああ死にたくねえよおオオオオオ!!!!」
「皆死ぬしかないのよオオオオオ!!!!」

野獣と美女の咆哮がゲキド街に木霊した。



「――君達に問う!!!」



その時、一人の少年の声が二人に問いかけた。







気絶から目覚めた松岡勝治は、頭が痛むのを抑えながら森林の中を移動していた。
体が弱く病弱な勝治だが、1エリアを横断するくらいなら、問題は無い。

「ともかく、リュウセイ君とケンを探さないと……。それにしても、あの女の人は大丈夫かな?」

リュウセイとケンを探すとは言いつつ、内心ではアルセーヌの着替えの続きが気になっている勝治。
無論いやらしい意味では無く、自分を襲った者に襲われたか気になっているだけである。
決していやらしい、意味ではない。仮にいやらしい意味でも、男だから仕方ない。

「街だ」

森林を抜けしばらく歩き続けると、勝治はゲキド街に着いた。
「ちょっと休んでいこう」
流石に歩き疲れたのか、勝治はゲキド街で休憩する事にした。

周りを警戒しつつ、勝治は体を休められそうな場所を探す。

「や、やめてくれええええ」
「う……ひっく」

その時、野獣先輩とマミの叫び声が聞こえてきた。
「叫び声?」
勝治は声の元へ向かう。
そこには命乞いを続ける野獣先輩と、泣きじゃくりながら人の話を聞かないマミの姿があった。
それを見た勝治は、哀れんだ声で一言呟く。

「――醜い」

勝治は更に二人の下へ歩み寄る。

「君達に問う……」
「助けてくれ頼む……」
「――うっ……ぅう……」

そして言葉を掛けるが二人はまったく聞いていない。

「……」

一瞬、間を置き次は更に大きな声で――

「い、嫌だアアアアああ死にたくねえよおオオオオオ!!!!」
「皆死ぬしかないのよオオオオオ!!!!」

「君達に問う!!!」

――言葉を掛けた。


「ほぇ?」
「何?」

野獣先輩とマミが同時に勝治の方を向く。
ついでに『ほぇ』っと言ったのは野獣先輩だ。

「君達は人間か?」
「は?」
「な、何言ってるんだよ?」

いきなりの問いかけに二人は良く分からないまま返答する。

「君達は人間か!!!」

そんな二人に対し、勝治は更に声を強め同じ事を問いかけた

「あ、当たり前だろ……俺が何に見えるんだよ……」
「魔法少女って人間……なのかしら?」
「じゃあ、この痛みが分かる筈だ!!!」

――パンッ
――パンッ

「「!?」」

訳の分からない問いで動揺する二人を勝治は平手打ちした。


「な、何するんだよぉ!!」
「黙れ!馬鹿ホモが!!!」

野獣先輩を一喝した勝治は、今度は目に涙を浮かべながら言った。

「なんと愚かな人達なんだろう……同じ人間としてこの世に生を受けながら、互いにいがみ合うなんて……」



マミはその涙を見て、今までの自分を思い返す。

――なんと愚かだったのだろう。

いずれ魔女になる魔法少女はともかく、この場に呼ばれて者達は殆どが何の罪も無い人々。
何故、自分は魔法少女を殺そうとしたのか?それは、そんな人達を守る為だ。
やり方は歪になろうとも、自分は人を守ろうとして仲間を殺そうとした。
だというのに、何故守るべき対象に向け自分は銃を向けているのか?

「――貴方の名前は?」

気付けばマミは勝治の名を聞いていた。




野獣先輩はその涙を見て、今までの自分を思い返す。

――なんと愚かだったのだろう。

野獣先輩は思う。
あの時マミから逃げずに、ちゃんと話を聞いて説得すれば良かったのではないかと――。
ここに来てから――いや、その前から自分は自らの保身の事しか考えていなかった。
水泳部の後輩に強姦で告白しようと思ったのも、結局は正面から向き合い、告白するのが怖くて逃げただけだ。
そう自分を拒否されるのが、怖くて保身に走っただけだ。
そして、マミの時もすぐに保身に走ってしまった。
こんな自分が愚かではなく、何が愚かなのだろう?

「――貴方の名前は?」

気付けば野獣先輩は勝治の名を聞いていた。








情報交換を行った3人は一先ず今後の行動方針を決める事にした。

「僕はこんな命を弄ぶ殺し合いなんて断固反対です!!」

勝治は主催への反逆の意思を二人に伝える。
それを聞き、マミはフッと不適に笑う。

「そうね……それが私達、魔法少女……契約した者の役目よね……協力するわ勝治君」
マミは落ち着いたお陰か、言動が徐々に厨二っぽくなってきている。

「俺も……もうこんなクズみたいな生き方は嫌だ……何の力になれないかもしれないけど……着いてイかせてくれ」
野獣先輩も、保身優先の考えを捨てたその様は『いい男』だった。

「ありがとう……二人共……」

勝治は心の底から二人に礼を言う。
こんな状態でも人は信じあえる。勝治は改めて、それを再認識した。

「そうだ、アイスティあるけど飲む?」
そんな中、唐突に野獣先輩が支給品のアイスティをマミと勝治に渡す。
二人共ここに来るまでの間、色々あり喉が渇いていたので、一言お礼を言いながらそれを受け取った。

「ふぅ……生きk うっ!?」

勝治はアイスティを飲んだ瞬間、胸を押さえ苦しそうに呻き始めた。
それを見たマミはアイスティを投げ捨て、勝治を抱きかかえるが勝治の苦しそうな呻き声は止みそうにない。

「う、うわあああああああああああ!!!!」

野獣先輩はそれを見て、その場から走り出そうとしてしまう。
目の前で人が死に掛けている。
その事実が、野獣先輩に恐怖を植え付け混乱へと導いてしまった。
結果、野獣先輩は保身の為、その場から逃げ出そうとしてしまう。

(……待って? 勝治君はアイスティを飲んでから苦しんでいる……まさか毒を入れられたの?)

そして不運な事に、マミは野獣先輩が毒入りアイスティを渡したのだと推理してしまう。
無理も無い、明らかに怪しいのは野獣先輩だ。
しかも、この場から逃げ出そうとしているという事は完璧にクロだ。

マミがマスケット銃を野獣先輩に向かって撃つ。

「ひっ」

だが幸いにもマミの手が怒りによって震えていた為、狙いは外れ野獣先輩は事無きを得た。
しかし、マミが撃ってきたことで野獣先輩は完全に理性を忘れ、その場から走り去ってしまった。


「勝治君……」


マミは野獣先輩が去った後、一人呟く。
でも勝治は何の反応も示さない。

「…………」

マミは腕の中で冷たくなった勝治を近くのベンチに寝かせる。

「――結局、信じた私が馬鹿だったんだわ……」

マミは拳をグッと握り締める。

「行きましょう……」

勝治を寝かしたベンチに背を向け、野獣先輩が逃げた方向を向く。

「あいつだけは……許さない……」

その身に耐えし難い怒りを抱きマミは野獣を追う――。



しかしマミは知る由も無いが、勝治が死んだのは野獣先輩のせいではない。
その病弱過ぎる体が原因だったのだ。
彼はゲキド街に来るまでの間、体を酷使し過ぎた。
結果、足に豆も一杯出来た挙句、心臓に負担が掛かりすぎ彼は命を落とした。

全ては不幸な事故だった。
野獣先輩も慌てず冷静な対処をしていれば、こんな勘違いはされなかったかもしれない。
だがもう遅い。マミは野獣先輩を許すことは無いだろう。

誰も居なくなった、その場所には勝治の遺体だけが残された。


【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】死亡






【E-02 ゲキド街/1日目・黎明】

【野獣先輩@真夏の夜の淫夢】
【状態】疲労(中)、狼狽、恐怖、混乱
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、不明支給品0~2、アイスティ×1@真夏の夜の淫夢
【思考・状況】
基本:とにかく生き残りたい
1:とりあえずマミから逃げる。それから今後どうするかを考える
2:何で勝治は死んだんだ? 訳分からねえよ!!!
【備考】
※「昏睡レイプ!野獣と化した先輩」本編開始直前からの参戦です

【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ(死ぬしかないじゃないシリーズ)】
【状態】SGの穢れ(大)、絶望、人間不信、少し冷静さを取り戻す
【装備】ソウルジェム(マミ)、魔法少女服、マスケット銃
【道具】基本支給品一式、不明支給品0~3
【思考・状況】
基本:取り合えず魔法少女は皆殺しにせざるを得ない……他は……
1:野獣先輩を追い殺す!

【松岡勝治@人造昆虫カブトボーグ V×V】
[状態]:疲労(大)、頭部に打撲の跡、足に豆が出来た、発作が治まった、気絶
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム品(1~3)
[思考・状況]
基本:殺し合いを止める。
0:……
1:リュウセイ、ケンを探す。
2:マミさん……田所(野獣先輩)さん……。
※発作が治まり奇跡的に生きてました。


【アイスティ@真夏の夜の淫夢】
淫夢本編で、野獣先輩が後輩の遠野を強姦する為に睡眠薬を仕込んだ。
本ロワでは特に何も仕込まれていない。

sm33:The Fantasy Flaps in Starlit Sky ~果実の罪をお許しください、星の光にガラスの羽は煌めくから~ 時系列順 sm31:ループ実装! ゴンさんを守れ!
sm29:総統閣下は自分の現状にお怒りのようです 投下順 sm31:ループ実装! ゴンさんを守れ!
sm05:ティロ・フィナーレ!野獣と化した先輩 野獣先輩 sm:40人間の屑
sm05:ティロ・フィナーレ!野獣と化した先輩 巴マミ sm:40人間の屑
sm10:勝治死す!ポヨヨン・ウェイ・スター 松岡勝治 sm65:眠れる恐怖




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