有野課長と白濁少女とガンガン行く僧侶と ◆V0UKospP9w
「ゲームセンターシーエーックス! かちょオーン!」
真夜中のビル街でやたらテンションの高い声が響き渡る。
謎の掛け声を発したのは、冴えない普通の中年の男であった。
男は作業着を着て、高々とゲームの開始を宣言したのだった。
その男の名は、有野晋也。有野課長で有名ないわずと知れたCSのプリンスである。
謎の掛け声を発したのは、冴えない普通の中年の男であった。
男は作業着を着て、高々とゲームの開始を宣言したのだった。
その男の名は、有野晋也。有野課長で有名ないわずと知れたCSのプリンスである。
「けど、これゲームやのうて、殺し合いなんやなぁ……」
高々と宣言して、直ぐにうな垂れてしまう有野課長。
そう、これはただの簡単なゲームではなく、命をかけた殺し合いなのであった。
一つのミスで、簡単に死んでしまう恐ろしいゲームに慄く有野課長。
そう、これはただの簡単なゲームではなく、命をかけた殺し合いなのであった。
一つのミスで、簡単に死んでしまう恐ろしいゲームに慄く有野課長。
「俺が死んだら…………まあどうにかなるんやのうなぁ」
その時脳裏に浮かぶのは彼の相方であった男。
自分が死んだら彼はどうなるのだろうか。
そう考えたものの、ピンでもうまくやってそうと思って更にうな垂れる有野課長。
たくましくとったどー!といってるに違いない。
一度ネガティブに入ると、この男とことん、どつぼにはまる。
自分が死んだら彼はどうなるのだろうか。
そう考えたものの、ピンでもうまくやってそうと思って更にうな垂れる有野課長。
たくましくとったどー!といってるに違いない。
一度ネガティブに入ると、この男とことん、どつぼにはまる。
「はあ~……どうにもならんなぁ」
思いっきり溜め息を吐くが現状は何も変わりはしないのだ。
だが、解決策も浮かぶわけも無く、ただ只管に無意味な時間が過ぎていく。
その時だった、有野課長の脳裏に閃きが走る。
だが、解決策も浮かぶわけも無く、ただ只管に無意味な時間が過ぎていく。
その時だった、有野課長の脳裏に閃きが走る。
「そや……嫁も娘も居るしなぁ……頑張らないとあかん」
それは、愛しき嫁と娘の事である。
今も有野の帰りを待っているはずだった。
何時も収録が長引いてる時だって彼女達は待ってくれていた。
ならば、有野課長は待っている彼女達の為にも帰らないといけないのである。
こんな所でうな垂れてる場合ではないのだ。
今も有野の帰りを待っているはずだった。
何時も収録が長引いてる時だって彼女達は待ってくれていた。
ならば、有野課長は待っている彼女達の為にも帰らないといけないのである。
こんな所でうな垂れてる場合ではないのだ。
「といっても、人殺しなんてできんしなぁ…………それ以外の方法で頑張るしかないなぁ」
元々人が良い有野課長。
当然殺し合いなど出来る訳もなく、殺し合いに乗らない方向で考える事にした。
嫁と娘の為に帰る決意をした有野課長。
次に有野課長が行うのは、殺し合いに大切な支給品の確認である。
当然殺し合いなど出来る訳もなく、殺し合いに乗らない方向で考える事にした。
嫁と娘の為に帰る決意をした有野課長。
次に有野課長が行うのは、殺し合いに大切な支給品の確認である。
「おお……凄いやん」
デイバックのチャックを開けると其処にあるのは、一丁のショットガンだった。
いかにも重厚そうで、それが有野課長にとっては頼もしく見えたのである。
有野課長はその銃を見つめ、笑顔でふと呟く。
いかにも重厚そうで、それが有野課長にとっては頼もしく見えたのである。
有野課長はその銃を見つめ、笑顔でふと呟く。
「これは早く帰れるかも……晩飯いらんかもなぁ」
有効な支給品の前で、調子に乗る有野課長。
何時もの彼の悪い癖である。
そして、調子に乗った後に、
何時もの彼の悪い癖である。
そして、調子に乗った後に、
「…………お前、何してるんダ?」
難関にぶつかるのが何時ものパターンであるのであった。
突然の声に驚いて、後ろを振り向く有野課長。
其処には軍服を来た外国の少女が怪訝そうに、此方を見ている。
穿いてないとか色々気になる所があったが、今の状況は有野課長にとってやばい。
傍から見ると有野課長は銃を見つめて、にやついていたのである。
どう考えても変態の何ものでもないのだ。
突然の声に驚いて、後ろを振り向く有野課長。
其処には軍服を来た外国の少女が怪訝そうに、此方を見ている。
穿いてないとか色々気になる所があったが、今の状況は有野課長にとってやばい。
傍から見ると有野課長は銃を見つめて、にやついていたのである。
どう考えても変態の何ものでもないのだ。
「何や……あかんっ!」
そして、焦ると操作をミスってしまうのも有野課長の悪い癖であった。
振り返ると同時に、うっかり銃のトリガーを引いてしまう。
銃から無慈悲に発射される銃弾。
あわや、外国の少女は凶弾に倒れ………………
振り返ると同時に、うっかり銃のトリガーを引いてしまう。
銃から無慈悲に発射される銃弾。
あわや、外国の少女は凶弾に倒れ………………
「っ!? ナンダ……ベタベタするゾ!?」
否、白濁とした液体塗れとなった。
髪から顔、服にかけて全身、白濁とした液体が彼女にかかっているのである。
それも、有野課長の銃から発射されたもののせいであった
髪から顔、服にかけて全身、白濁とした液体が彼女にかかっているのである。
それも、有野課長の銃から発射されたもののせいであった
有野課長はよく説明書を読まず、ゲームをプレイする事が有る。
今回もご多忙にもれず、銃の説明書を見る事はしなかった。
銃にかかれてあったのはただ一つ。
今回もご多忙にもれず、銃の説明書を見る事はしなかった。
銃にかかれてあったのはただ一つ。
「ヨーグルト。いいえ、ケフィアです。ケフィア入り水鉄砲」
と。
故に、少女――エイラ・イルマタル・ユーティライネンはケフィア塗れになったのである。
故に、少女――エイラ・イルマタル・ユーティライネンはケフィア塗れになったのである。
「な、何すんだ、オメー!」
エイラが激昂し、有野課長に詰め寄ろうとしたその時、
「―――いざ、南無三!」
そんな、掛け声が響いていたのである。
◆
「さて……困ったわ」
妙齢の女性、聖白蓮はとことことビル街を歩いていた。
自分は寺でのんびりしていたはずなのに、こんな殺し合いに巻き込まれてしまった。
一刻も早く仲間の下に戻りたいと白蓮は思う。
自分は寺でのんびりしていたはずなのに、こんな殺し合いに巻き込まれてしまった。
一刻も早く仲間の下に戻りたいと白蓮は思う。
「……しかし、弱き者を見捨てる訳には行きませんね」
けれど、そうもいかない。
この殺し合いで、無辜に殺される儚い命があるだろう。
弱いから、殺されてしまう人達が。
そんな人達を、心の底から護りたいと白蓮は考える。
それが、自分の考えなのだから。
この殺し合いで、無辜に殺される儚い命があるだろう。
弱いから、殺されてしまう人達が。
そんな人達を、心の底から護りたいと白蓮は考える。
それが、自分の考えなのだから。
「負ける訳には、屈する訳にはいきませんね」
そう心に誓い、前を見る。
ゆるぎない決意を胸に白蓮は、一歩踏み出す。
ゆるぎない決意を胸に白蓮は、一歩踏み出す。
そして、彼女が見たのは
中年の男と白濁塗れになって、涙目になっている少女。
何が起きたか、直ぐに解かってしまった。
つまり、少女は、男に、乱暴されたのだと。
つまり、少女は、男に、乱暴されたのだと。
白蓮は、理解した瞬間
「……人間は変わらないものなのですね」
静かに、怒り出して。
「誠に愚かで、自分勝手である!」
弾幕を展開させて、男に襲い掛かるのであった。
少女を守る為に。
少女を守る為に。
「――――いざ、南無三!」
それが、勘違いと知らずに。
◆
◆
「何ダ、何が起きてるんダ!?」
エイラは混乱の境地に至っていた。
殺し合いに巻き込まれて、殺しはしないときめたものの、混乱しているというのに。
いきなり男に白濁液塗れにされて。
そして、無数の光の弾が自分達に襲い掛かろうとしているのだ。
殺し合いに巻き込まれて、殺しはしないときめたものの、混乱しているというのに。
いきなり男に白濁液塗れにされて。
そして、無数の光の弾が自分達に襲い掛かろうとしているのだ。
自分は、どうすればいい。
早くしなければ、最悪な事態に。
そう考えた、その時。
早くしなければ、最悪な事態に。
そう考えた、その時。
「おっちゃんに任せろ、おっちゃん、実はちょっと、ゲーム得意なんや!」
自分を白濁塗れにしたおっちゃんが弾幕の元に飛び出していったのである。
◆
有野課長は、義憤の心にもえていた。
自分が不安にした少女を護らないといけないと。
そして、殺し合いに乗っているだろう女性から護らないといけないと。
此処で逃げては男が廃るというものである。
自分が不安にした少女を護らないといけないと。
そして、殺し合いに乗っているだろう女性から護らないといけないと。
此処で逃げては男が廃るというものである。
幸い、こういう弾幕はゲームで見慣れている。
よける事が、出来るはず。
そう考えて、有野課長は駆け出した。
よける事が、出来るはず。
そう考えて、有野課長は駆け出した。
しかし、この男、肝心なことを忘れている。
ピチュン。
「あ、あかん、俺……STG苦手やったわ」
ゲームの中でも、有野課長はSTGは苦手だったのだ。
あえなく、弾の一発を喰らい地に伏せる有野課長。
しかし、死ぬほどのダメージではなかった。
きっと練習すれば、避けられるはず。
有野課長は、そう確信する。
あえなく、弾の一発を喰らい地に伏せる有野課長。
しかし、死ぬほどのダメージではなかった。
きっと練習すれば、避けられるはず。
有野課長は、そう確信する。
「次は、避けたるで!」
そう、いき込んでまた無数の弾幕に飛び込もうとする有野課長。
この男、へこたれることはないのである。
そう、
この男、へこたれることはないのである。
そう、
「諦めたら、あかん」
そう、強く宣言すると同時に、無数の弾幕が一瞬に破壊される。
何事かと有野がきょろきょろすると同時に、
何事かと有野がきょろきょろすると同時に、
「おっちゃん、逃げるゾ!」
「練習すれば、避けられるで!」
「その前に、死んでしまうゾ」
「…………ガメオペラは避けんとあかん」
「練習すれば、避けられるで!」
「その前に、死んでしまうゾ」
「…………ガメオペラは避けんとあかん」
エイラが有野課長の手を引っ張って駆け出す。
幸い、エイラが投げ込んだボムによって、弾幕は一気に消えた。
そういう支給品だと説明書があったので、安心はしていたが。
弾幕を展開した女も驚き、こちらを見てるだけで追撃はしてこない。
今は好機だと、エイラは有野を連れ出して一目散に逃げ出す。
幸い、エイラが投げ込んだボムによって、弾幕は一気に消えた。
そういう支給品だと説明書があったので、安心はしていたが。
弾幕を展開した女も驚き、こちらを見てるだけで追撃はしてこない。
今は好機だと、エイラは有野を連れ出して一目散に逃げ出す。
(まあ、信用してもいいカ)
自分を白濁塗れにした男と逃げるのは正直迷った。
だが、自分を護ろうとした。無力なのにそれでも諦めずに。
だから、此処で置いていくのも目覚めが悪い。
そう思って、エイラは有野と一緒に行くことにしたのだ。
だが、自分を護ろうとした。無力なのにそれでも諦めずに。
だから、此処で置いていくのも目覚めが悪い。
そう思って、エイラは有野と一緒に行くことにしたのだ。
「避けられる気がするんやけどなぁ……まあ、頑張るしかないなぁ」
そして、少女に引っ張られる有野課長は未だ諦めていないのだ。
そう、彼は諦めずに、何度も挑戦する。
故に、有野課長の挑戦は、未だ終わっていない。
◆
「一緒に逃げた……?」
白蓮は、少し混乱しながら、驚いていた。
まさか一緒に逃げるとは思ってもいなかったからだ。
自分を白濁塗れにした男と逃げるとは。
何があったのだろうと白蓮は考え巡らせ……
まさか一緒に逃げるとは思ってもいなかったからだ。
自分を白濁塗れにした男と逃げるとは。
何があったのだろうと白蓮は考え巡らせ……
「洗脳されてるのかしら…………可哀想に」
あまりに乱暴にされて、服従関係を結ばされたのかとさえ考えてしまう。
だとしたら、尚更、許せるわけが無かった。
故に、白蓮も諦めない。
だとしたら、尚更、許せるわけが無かった。
故に、白蓮も諦めない。
「ならば…………尚更弱き人を救わねば……そして、あの男は許すわけにはいきませんね」
自ら信じる理想の為に。
白蓮は進み続ける。
白蓮は進み続ける。
致命的な勘違いを抱えたまま。
【B-2/1日目深夜/市街地】
【有野晋也@現実】
[状態]:ダメージ小
[装備]:ケフィア入り水鉄砲
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
1:少女と一緒に逃げる
2:殺し合いはしない。
3:避けれる気がする。
[状態]:ダメージ小
[装備]:ケフィア入り水鉄砲
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:嫁の下にかえらんとなぁ
1:少女と一緒に逃げる
2:殺し合いはしない。
3:避けれる気がする。
【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】
[状態]:ケフィア塗れ
[装備]:ボム@東方×3
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
1:おっさんと一緒に逃げる
2:殺し合いはしない。
3:妙齢な尼に警戒
[状態]:ケフィア塗れ
[装備]:ボム@東方×3
[道具]:基本支給品、不明支給品0~2
[思考・状況]
基本:殺し合いはしない
1:おっさんと一緒に逃げる
2:殺し合いはしない。
3:妙齢な尼に警戒
【聖白蓮@東方Project】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
1:弱き人を助ける
2:殺し合いはしない。
3:あの男は許さない。少女を助ける。
※細かい出展は後継にお任せします。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1~3
[思考・状況]
基本:弱きものを助ける。殺しはしない
1:弱き人を助ける
2:殺し合いはしない。
3:あの男は許さない。少女を助ける。
※細かい出展は後継にお任せします。
sm25:対戦車戦で満足するしかねぇ!鬼柳京介のバトルロワイアル | 時系列順 | sm27:響チャレンジ!バトルロワイアル編 |
sm25:対戦車戦で満足するしかねぇ!鬼柳京介のバトルロワイアル | 投下順 | sm27:響チャレンジ!バトルロワイアル編 |
有野晋哉 | sm37:煩悩恥遊戯 | |
エイラ・イルマタル・ユーティライネン | sm37:煩悩恥遊戯 | |
聖白蓮 | sm37:煩悩恥遊戯 |