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燃え滾る魂! 王者と魔術師! ◆ei404TFNOs



 鬱蒼と生い茂る森の中に、白いコートをなびかせた金髪の男が居た。
 男の名はジャック・アトラス。チーム5D'sの一員にして、伝説の赤き竜に選ばれたシグナーの一人だ。
「殺し合いだと! あの男、ふざけたことをぬかしおって!」
 ジャックは感情に任せて、木に拳を叩きつけた。
「しかも女を殺し、少女を人質に取るとは。このジャック・アトラスが必ず成敗してくれよう!」
 ジャックの心は主催者への怒りに燃えたぎっていた。しかし、彼もなんども修羅場をくぐり抜けて来た身だ。逸る気持ちを抑え、まずは支給品を確認することにした。

 最初に出てきたのは黒い宝石の様な物だった。
 もしかしたら高価なものかもしれないが、ジャックに宝石の知識はない。どのみちここで役に立つとは思えなかった。
「こちらはなかなか役に立ちそうだな」
 次に出てきたのはトランプのカードだ。市販の物より硬い材質でできている。
 ジャックはトランプのカードを、腰につけているデッキケースに入れた。
 彼のカード投合技術を持ってすれば、十分な飛び道具となるだろう。
 他にも何かないか探したが、後は基本的な支給品だけだった。
 ジャックは最後に見つけた地図を見る。するとそこに気にかかる名前を見つけた。

「サティスファクションタウンだと?」
 それはジャックの友の一人、鬼柳京介が住んでいる町だ。
 一瞬、ここはあの町の近くなのか、と考えたがあの町の近くにこんな森はないと思い直した。では偶然にも同じ名前なのだろうか?
「まあいい。行けば判ることだ」
 そう結論付けたジャックは、早速サティスファクションタウンに向かった。
 もともと行くアテがあったわけでもない。ならばそこを目的地にしても、別に問題はないだろう。

 だが少し歩いた所でジャックの足が止まった。前に男がいたからだ。
 その男はすぐ後ろにジャックがいるというのに、全く気づく素振りがなかった。殺し合いが行われている、この場においてはあまりに無防備だ。
 最初はジャックも警戒したが、ここまでは無防備な男が殺し合いに乗っているとも思えない。ジャックはこの男に話しかける事にした


 その時のケイネス・エルメロイ・アーチボルトの感情を表現したければ、絶望の一言で十分だろう。
 突然殺し合いをしろと言われたのだ。絶望したっておかしくはないだろう。だがケイネスの絶望はそれとは別のものだった。

 ケイネスは愛するものを失ったのだ。

 この会場に送られる前、まるで見せしめのように……いや間違いなく見せしめとして殺された女性は、ケイネスの婚約者だった。
 彼女は由緒ある家の女性で、ケイネスとの婚約も政略的なものに過ぎなかった。
 しかし、ケイネスは政略的な意味以上に、彼女を深く愛していた。
 幼少の時に人目見てから、ずっと愛し続けた女性だった。
 しかし、彼女は死んだ。
 首から上がはじけ飛んだ見るも無残な姿で。
 それからケイネスは、頭が真っ白になりずっと呆然としていたのだ。
 支給品を確かめることもなく、どこかに向かうこともなく、ただここに立ち尽くしていたのだ。


「おい、そこのお前」
 突如発せられた声に驚き、振り向くとそこには白いコートを金髪の男が立っていた。
 男は長身でガタイが良く、一見しただけでもケイネスより身体能力が上だと判る。
 対するケイネスは丸腰の状態で、デイバックの中身すら見ていない。
 今この男が自分を殺そうとすれば容易く殺せるだろう。ケイネスは自分の死期を悟った。

「ふっ、どうやら、私もすぐに君の所に逝けそうだ」
 ケイネスは自分の死を容易く受け入れた。というより生きる気力が湧かなかった。
「貴様、何か勘違いしていないか。俺は殺し合いなどするつもりはない」
「騙す必要などない。さっさと殺せ」
 この言葉に男も一瞬驚いたが、すぐに言葉を返した。
「どういうつもりだ」
「ソラウが死んだのだ。私も死ぬ。それだけだ」
「ソラウ?……そうか。貴様はあの時叫んでいた……」
 ソラウが殺された時、ケイネスがその名を読んだのが聞こえていたのだろう。男はそう言った。
「ではこういうことか。愛する女が死んだ。だから自分も後を追って死ぬと、そう言っているのか」
「そうだ。だからさっさと殺……」
「ふざけるな!」
 男はケイネスの胸倉を掴み上げた。


「貴様! それであの女が喜ぶとでも思っているのか!」
「彼女の為ではない。私はもう生きる気力がないのだ……」
「腑抜けが! こんな男に惚れられたとは。あの女も不幸だな!」
「何?」
「貴様が真にあの女を愛しているのなら、あの女の記憶を胸に刻み、生きるべきだ!
それを貴様は、さっさと殺してくれだと? 甘えるのも大概にしろ!」
「黙って聞いていれば、偉そうなことを……!」
 ケイネスは男の手を弾く。
「知ったふうな口を聞くな! 貴様に愛するものを失う気持ちがわかるのか!」
「わかる!」
「なっ!」
「俺もかつて愛する女を失った事がある。その時は俺も共に死のうとした! だが、その女に止められた」
 ケイネスは言葉を失った。この男も自分と同じ思いをしたことがあったのか。
「あいつは俺に生き、夢を叶えることを望んだ。だから俺は今も夢に生きている。
ソラウという女がお前をどう思っているかは知らん。だが、少なくともあの女には、絶望も怯えも見えなかった」
「ソラウを知っているのか」
「たまたま近くに居てな。話しこそしなかったが、この目で確かに見た」

 その言葉を聞いて、ケイネスは少し嬉しくなった。
 それはきっと、この男が多少なりとも、ソラウのことを胸に刻んだからだろう。
 ケイネスの心は決まった。

「貴様の言うとおりだな。本当にソラウを愛するなら、私はここで死ぬべきではない」
「ようやくわかったか」
 男はフッと笑った。
「では貴様はこれからどうするのだ?」
「決まっている。ソラウを殺した奴らと戦うのだ。連中の思いどおりにはさせん。
 奴らが殺し合いをしろと言うなら、私は一人でも多くの人間を生かすまでだ」
 ケイネスは高らかに宣言した。

「ならば、この会場にいる間、俺とお前は同じ思いを持つ仲間だ」
 男が言う。
「俺はジャック・アトラスだ。お前は?」
ジャックは右手を差し出した。
「ケイネス・エルメロイ・アーチボルトだ。よろしく頼むぞ、ジャック」
ケイネスはその手を硬く掴んだ。

【D-7 森林/1日目・深夜】
【ジャック・アトラス@遊戯王5D's】
[状態]:健康
[装備]:トゥエンティのトランプ@探偵オペラミルキィホームズ
[道具]:基本支給品 グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1 サティスファクションタウンに向かう
2 ケイネスと行動を共にする
3 出来る限り死人は出さない


【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】

[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダムアイテム1~3
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1 まずは支給品を確かめる
2 ジャックと行動を共にする
3 出来る限り死人は出さない


【支給品紹介】


【グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ】
魔女の卵。ソウルジェムに使うことで穢れを移せる。
本来は穢れが溜まると孵化するが、このグリーフシードは孵化しない





sm22:ボ【ゴンさん】 時系列順 sm24:冷静になった結果がこれだよ
sm22:ボ【ゴンさん】 投下順 sm24:冷静になった結果がこれだよ
sm00:オープニング ケイネス・エルメロイ・アーチボルト sm42:また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー!
ジャック・アトラス sm42:また支給品が参加者を襲ったじゃないすか! やだー!




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