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雷神君臨 ◆bSnn/Gm4XU



白の軍服に身を包み、天をも貫く勢いの逆立った髪の男――――名を、アカツキと言う。
彼がこの場に来て真っ先に対峙したものは。

一台の、戦車だった。

アカツキはこの戦車をよく知っている。
人体を動力源とし、電力を生み出して攻撃する禁断兵器、電光戦車だ。
出力を最大にして放たれる光線をまともに食らっては、その場に立っていることは難しいだろう。
人を殺すという観点からすれば、これほど適した兵器も無い。

自由を得た戦車は徐々に動作を開始し、アカツキに向けて攻撃を開始しようとしている。
臨戦態勢。応じるようにアカツキも電光機関を起動させる。
アカツキを中心に一本の雷柱が立ち、全身から枝のように放電が繰り出される。

先手を仕掛けたのは戦車。
前門の機銃より軽い音を立てながら数発の弾丸を射出する。
それに対してアカツキは……避けず、正面から特殊な構えを取って立ち向かう。
すると、不思議なことに射出された銃弾たちは勢いを失い、ぽとぽとと落ちていく。

――――攻性防禦。
相手の力を受け止めて利用し、無力化や反撃を行う帝国陸軍兵に伝えられる防禦の構え。
飛び道具は力を失い、直接殴ればその力を利用した反撃を食らう。
さらに連続して構えを取ることで、多段の技も無力化することができる。
が、受ける力を変えるために一点に意識を集中するため、読みをはずした際に少し大きな隙を背負う。
また、「剛」を制すための構えであるため、投げや組み手の「柔」に対してはその力を発揮できない。
そのような弱点こそあれど、使いどころを間違えなければ強力な盾となる。
そしてアカツキは、この戦車を知り尽くしている。あとは読みを通せばよい。


戦車がアカツキに向かって進んでくる。アカツキはそれに合わせて空へと攻める。
足刀を振り下ろさんとしたその時、戦車の前門から火焔が吹き出される。
「やるな……」
電光戦車には、生半可な攻撃は通用しない。その程度で怯むような兵器では無いのだ。
常人の力ではその装甲の前にどうすることも出来ない。
アカツキは電光機関の出力をわずかに上げ、今度は地上から戦車へと肉薄していく。
戦車の頭部から、電光機関を利用した紫電が放たれる。
アカツキへと確実に、まっすぐ伸びていくが、冷静に攻性を取って対処をする。
次にアカツキは腕に電気を溜め、一つの雷弾として放つ。
戦車は雷弾を認識し、その体を青白く発光させる。
自身の体に電気を纏わせることによって、飛び道具を無力化させる戦車の技だ。
アカツキはその技から生まれた隙を逃さず、前進して行く。
すると、突然戦車の前門が大きく開いた。
発電された電気エネルギーを集中させ、現れた大砲へと充填させていく。
そして、紫の大きな球となった次の瞬間。
球は弾けるように、極太の光線となって飛び出した。
草木をなぎ倒し、あらゆる命を刈り取っていく光線。
その中心に……男、アカツキは立っていた。
「電光機関……」
吐き捨てるように呟き。
「開放!!」
大砲発射の影響で、守りの構えを取れない戦車に、超速の拳で殴り抜く。
それを起点に始まる、連撃、連撃、連撃。
四肢をふんだんに使った一撃一撃が、戦車の装甲を貫いていく。
「歯を……」
右手に膨大な電気エネルギーが蓄えられる。
渾身の力で振り上げた左手で戦車を僅かに宙に浮かせ、現れた胴体に向かい――――
「食いしばれェッ!」
アカツキの右の拳が爆ぜ、戦車の装甲を溶かす。
動けなくなった戦車の巨体が吹き飛ばされ、巨木にぶつかり、力なく地面へと倒れ込んだ。

「電光戦車を従えるとは……あの西洋人達も電光機関に関わりがあるのか?」
破壊した電光戦車を一瞥しながら、アカツキはこの悪趣味な遊戯について思考する。
電光戦車を従えていること、戦車とこの一体の複製體をこの変哲も無い袋に閉じ込める技術を持っていること。
自分の所持している分が没収されていたのも謎だが、何よりも特秘であるはずの電光機関について少なからず向こう側に知識があること。
「目的は……?」
嘗て零号が企んでいたコトとは違う、何か別の巨悪の存在を、僅かながらにアカツキは感じ取った。
ともかく、この場で行うことは殺し合いではない。
一刻も早く首枷を取り払い、あの西洋人たちが所持しているであろう電光機関を破壊する。
急ごしらえの任務だが、急務であることは間違いない。
あの西洋人たちが何故電光機関について知っているのかも、問いたださねばならないのだから。



この殺し合いという悪魔の宴の中を、一匹の戦鬼が行く。

彼の行く先は地獄か、天国か。

まだ、誰もわからない。

【F-04中央部/1日目・深夜】
【アカツキ@アカツキ電光戦記】
[状態]:健康
[装備]:試作型電光機関@アカツキ電光戦記
[道具]:基本支給品一式、草薙京のクローン(機能停止後)@THE KING OF FIGHTERS
[思考・状況]
基本行動方針:殺しあうつもりは無い、まずは……?

※電光戦車@アカツキ電光戦記(アカツキの支給品)の残骸が放置されています。機械に詳しい人間なら何かに使えるかもしれません。

【試作型電光機関@アカツキ電光戦記】
着脱式の電光機関。
強力な電力で敵の装甲を溶かし、発生する電磁波により電子兵器を一切無効化する。また「電光服(電光被服、戦術電光服とも)」と組み合わさる事により、使用者に超人的な身体能力をも与える無敵の兵器だが、その代償として使用者に多大な消耗を強いるという欠点を持つ。それゆえに「一種の動物兵器であり特攻兵器」であるとされる。
元々は半世紀前に、ナチスドイツの研究機関「アーネンエルベ」(ゲゼルシャフトは当時の隠語)によって、チベットの秘境で発掘された古代文明アガルタの超科学技術を元に開発された。その原理は「人体の生体エネルギー源である『ATP』を電気に強制変換する装置」で、それに耐えるにはATP合成酵素を大量に生み出す特定細胞群が必要となる(ATP自体は実在するもので、エネルギーを用いる生物体ならほとんどが所持している。電気ウナギの発電などでも有名)。
(格ゲー.comより転載)

【電光戦車@アカツキ電光戦記】
研究機関ゲゼルシャフトにより開発された巨大戦車。大戦末期に開発が中止されていたはずであったが、後に秘密結社ゲゼルシャフトにより復元される。
電光機関を搭載した自律稼動の兵器で、電力を用いた放電や高出力の光学兵器による攻撃、果ては電磁波による電子妨害(ジャミング)さえも単独で行う。
この為、秘密結社ゲゼルシャフトの世界侵攻において切り札として扱われている。
しかし電光機関の性質から人間の命(正確には生体エネルギー)を動力とする必要がある為、主な動力源として戦力にならなくなった負傷兵が複数(勝利台詞などからおそらくエレクトロゾルダートも含まれていると思われる)搭載されている。
またそのせいで自我に目覚める機体が出る事もあり、その場合は複数の人間の意識が混濁した形になる為暴走してしまうという欠点も持っている。『エヌアイン完全世界』でも新聖堂騎士団の戦力として使われているが、自律稼動の機能は取り除かれている。
現在、アカツキが完膚なきまでに破壊したので動作を完全停止中。
(格ゲー.comより転載)

【草薙京のクローン@THE KING OF FIGHTERS】
KOF99のエンディング後、ハイデルン達によってその機能を停止した草薙京のクローンたち。
既に意識は無く、ただのクローン体としての価値しかない。





sm20:磁力と絶望のコンチェルト 時系列順 sm22:ボ【ゴンさん】
sm20:磁力と絶望のコンチェルト 投下順 sm22:ボ【ゴンさん】
アカツキ sm34:青鬼ごっこ




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