※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

現人乱舞 ◆J/0wGHN.4E







「…そう、みんな生き返らせてしまえばいいんDA」

それは、他でもないさやかにとって救いの光であった。


「みんな…生き返らせる…」

さやかは星君の吐いた言葉を呟く。
なおも星君は続ける。

「うん、始めのあのとき主催者は『優秀者には何でも一つ願いを叶える』と言っていただろう?」

だが、同時にそれはある種の悪魔の囁きのようにも感じられた。

「君や僕たちが、優勝して願いを『生き返らせてみんなを元の世界に返してほしい』と言えばこの殺し合いは実質無かった事にできるんDA」

「そうすればあの遊星やらを殺す事になっても、少しの間『痛い思い』をしてもらう程度の感覚で済む」

ムラクモが付け加える。

「痛い…思い…」

さやかは与えられた情報を反芻するのが精一杯であった。
それだけ、さやかの心理的葛藤は大きいのだ。

「で、でも…本当に願いを叶えるなんて…」

あるはずが無い。

心の中で言ったのかも判らない程小さな声でさやかが言う。

「信憑性に関しては保証できるはずだ。あれほど高度な制限能力を持つ首輪を作ったかとおもえば、
 首輪を外されてエリアを爆破したりする辺り主催者の絶対性が伺える」

ムラクモが小さく付け加える。

「最もそれが主催の狙いなのかもしれないけどね」



なんでこんな簡単な事に気付かなかったんだろう。

誰も不幸にならない方法がこんな所にあったなんて。



さやかの心の迷いは、すっかり息を潜めていた。
殺すのではなく、少しの間痛い思いをしてもらう。
さやかにとって一番幸福な解釈であり、救いの光であった。



「…わかった」

さやかが応えた。









ーー



「…でもやっぱり私、殺し合いはしたくない」


「軟弱かもしれないけど、例えやり直せるとしても私は、もう間違いは犯したくない」


「…ごめんなさい」




さやかの言葉尻は、途切れる事は無くはっきりしている。
その様子を見て星君は心のなかで軽く舌打ちした。

(使えないな)

そう星君が思った矢先、ムラクモが僅かな笑みを浮かべて前に出た。

(もう少し子供向けの脚本でいくとしよう)




「無理に殺し合えとは言っていない。」

「え?」


「我々はあくまで協力を求めているのだ。

 必ずしも優勝しなければいけないのではない。

 あの主催どもの場所に殴り込みを掛けて脅せばもっと簡単に願いを叶えられるかもしれぬ。

 彼奴らはああ見えて、何故か命が惜しい様だからな。」

「協力…」

さやかにとっていムラクモの打診は想定外だった。
先ほどの星君の誘いとは違って、今度はれっきとした対主催の考えである。
さやかかにとって、犠牲無しでみんなを救う考え方。いわば正義。

「人数が大いに越した事は無い。どうかね?」


ムラクモが手を差し伸べる。
もうさやかに否定の色は無かった。


添えるようにさやかはムラクモの手を握る。

交渉は成立した。


(正義とはこれまた便利なものだ)

ムラクモはまた人とは思えぬどこか邪悪な笑みを浮かべた。



ーー





時は少し過ぎ、現在3人は北に向かっていた。

協力関係も築けた事なので情報交換でもすべきかとと思ったが、そうもいかない。
自分達の居るエリアであるG-04は23時から禁止エリアに指定される。
そして現在時刻は10時になろうかという時である。故にまず此処から離れなければならなかった。



「…いいのか?」

歩きながら星君がムラクモに問う。

「ああ、姑息的手段とは言え表向きは対主催を装っていた方が動きやすい。

 元より先ほどの騒動のせいでかなりの数の参加者が固まってしまった。

 故にこの周辺で参加者を殺して回るのは分が悪い」

「敢えて考えるならはっきり孤立していると言えるのは海東くらいだろうな。無論生きていればの話だけど」

星君が口にした海東という孤立した存在。
だが二人ともその存在に手を出す気にはならなかった。

「生きているとして奴は追われの身だろう。それに奴があんな切り札を持っていた以上、ただで死ぬとは思えん」

「アフターケアも考えているだろうね。人質とか」

「うむ。ちょうど良すぎる奴が居るからな」

東風谷早苗。
現人神を名乗る奇妙な少女。
彼女は海東に信頼を寄せており、海東が生き残るには良質な手札となり得る。

「こちらが海東を殺める分にはいっこうに構わないし、早苗の命もどうなろうと知った事は無いが、

 海東が死ねば、どのような形であれほぼ確実に早苗は死ぬ。

 そして早苗が死んだとあれば、今度は自分達が遊星らに追われる事になるだろうな」

「厄介な事だ」

こういう形で人質が活きるようになった事は海東も計算済みだったのだろうか。
星君はそのような事を心中で呟いた。



「…それとさやかだが、少なくとも今晩の内は生かしておく」

唐突にムラクモは星君の顔に近づき、さやかに聞こえないように話す。
今、さやかには10m程はなれて後を歩かせている。
現在の所はさやかは周囲に気を配っているようであり、こちらに意識が向いている気配はない。

「…何か理由が?」

「今から話す。まず私らが向かっている場所だが、目的地は学校と埠頭だ

 学校は単に此処から離れていて人が群がりそうな場所だからだ。

 もしだれかいたならば、我々は被害者の振りをする。海東がやった。海東に脅されたとな。

 チャージマン研が広めていくだろう私らへの悪評を海東に擦り付けるのだ」

 「安全である事を装うと同時に遊星に出会ったときの為か」

 「そうだ、騙し切れたならそれで良い。

 実際の所、私の凶行を直接見た者は既に死んだもこみちくらいなのだ。

 だが二人きりでは遅かれ早かれ何処かに襤褸が出るだろう。海東を利用していた事実はそう簡単には覆せん

 そのためのさやかだ。要は気休めなのだがな」

 「なるほど、一時的とは言え信用している第三者が居れば印象操作として機能しそうだしね」

 「だが所詮はその場しのぎに過ぎない。誤摩化し切れなくなった時や攻め時だと思ったらさやかも含めて構わず殺す

 今晩の間は周りを戦いやすい環境に変えておくという事だ」

星君は感嘆を漏らす。

 「うん それで埠頭の方は?」

 「まあ似た理由だ。埠頭と言えば船の着く場。

 主催どもはあれだけ大それた仕掛けを持っている辺りエリア外にもそういう小細工はしているだろう。

 此処から出るのは難しいだろうが脱出を試みようとする人間が集まっていく可能性がある」



 「…それと攻め時に付いてだが、大体4回目か5回目の放送が境目になるだろう。

 それぐらいの時間帯になれば残り人数も20人を切ってくる。

 そうなると参加者の消耗もそれなりになるだろう。寝首を掻くには丁度いい」

 「それまで遊星や研との接触は避けるべきかもしれないな」

 「少々癪だがそういう事だ」

言い終えるとムラクモが星君から離れる。
さやかにはこの邪悪な会話に感付く気配はない。
それきり2人の会話は途切れ、3人は学校へ歩みを進めた。


【f-4 南部/一日目・真夜中】


【ムラクモ@アカツキ電光戦記】
[状態]:貧血、疲労(中)、ダメージ(中)、右足に刺し傷(処置済)、身体が十二歳程になっています 首輪解除
[装備]: 六〇式電光被服@アカツキ電光戦記、十六夜咲夜のスカート
[道具]:基本支給品(一食分消費)、マッド博士の整形マシーン、ポラロイドカメラ、
[思考・状況]
基本:主催も含めて皆殺し。
1:さやかには対主催を装い、一時的に利用する。
2:星君と一先ず組む。
3:海東とは合流すべきか、だが……。
4:無力な少年を装うのはあくまで一時しのぎ
5:怪我の回復にも専念する。
6:オリーブオイルはもう要らないか
7:もこみちざまあwwwwwwwwwwwww
8:早苗はいずれ殺す。
※権兵衛の考察メモを読みました。
※早苗が現人神である事、奇跡を起こす程度の能力の一部を知りました。


【星君@チャージマン研!】
[状態]:疲労(中)、首輪解除
[装備]:金属バット@現実 、キリン装備@モンスターハンター、地の石@仮面ライダーディケイド
[道具]:基本支給品(一食分消費)、双子シグナーカードセット@遊戯王5D's、謎の白い液体@THE 世界遺産、王宮内で手に入れた食料と武器、フランクのカメラ@デッドライジング、
   射命丸のカメラ(30/30)@東方Project、士のカメラ(30/30)@仮面ライダーディケイド、
   射影機(30/30)@零~zero~、カメラのバッテリー@現実×2、十四式フィルム(30/30)@零~zero~×2、フィルム@現実(30/30)×3
   カブドボーグとチャ-ジマン研のDVD、早苗のフィギュア
[思考・状況]基本思考:母星や仲間のために殺し合いに乗る。
1:遊星や研との正面からの合流は避ける。
2:チャージマン研は最優先で抹殺する。
3:チャージマン研、遊星達、アルセーヌ(名前は知らない)を警戒(特にチャージマン研)。
4:これから毎日、不意討ちしようぜ!
5:さやかや他の参加者を利用し殺し合いを進める。
※参戦時期は不明ですが精神病院の事は知らないようです。



【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]:鬼柳京介の肉体。まどかに発情、戸惑い 、混乱、精神的ショック(大)、シャロを殺した罪悪感、小さな救い
[装備]:さやかのソウルジェム(濁り:大)@魔法少女まどか☆マギカ
[道具]:基本支給品、「スピード・ウォリアー」のカード@遊戯王OCG、
    「くず鉄のかかし」のカード@遊戯王OCG、「???」のカード@遊戯王OCG、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本:殺し合いをぶち壊して鬼柳の分まで満足する。
0:とりあえず2人に協力する。
1:私が殺したの……?
2:みんな生き返らせる……?
※ショウさんの話を聞く直前からの参戦。
※肉体は鬼柳京介のものになっています。
※第一放送を聞き逃しました。
※遊星、フランク達と情報交換しました。
※まどか達と情報交換(嘘を含む)しました。

sm167:新にとり計画 時系列順 sm:[[]]
sm167:新にとり計画 投下順 sm:[[]]
sm166:ニコロワγ流星群(後編) ムラクモ sm:[[]]
sm166:ニコロワγ流星群(後編) 星君 sm:[[]]
sm166:ニコロワγ流星群(後編) 美樹さやか sm:[[]]




| 新しいページ | 編集 | 差分 | 編集履歴 | ページ名変更 | アップロード | 検索 | ページ一覧 | タグ | RSS | ご利用ガイド | 管理者に問合せ |
@wiki - 無料レンタルウィキサービス | プライバシーポリシー