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食戟のにとり ◆FbzPVNOXDo



「うわわわ!」
魔法により強化された聖の左拳による連撃。
右肩が使え無い事により手数は減ったが、それでもにとりを圧倒するには十分すぎる。
にとりも爪楊枝で辛うじて応戦するが、やはり手数が足りない。
防ぎきれなかった拳が、にとりの身体を徐々に蝕んでいく。
このまま押し切れば、最小限のダメージでにとりを止める事が出来るかもしれない。
そう考えた聖の拳に更に力が加わった。

「しまっ――」
「いざ、南無三――!」

聖の予想通りこの連撃の末、にとりに隙が生まれる。
決して大きくは無い。だが攻めるには絶好の好機。
拳に込めた魔法を更に高め、にとりの鳩尾へと狙いを定める。
そして――聖の拳が放たれた。
だが、それはにとりの身体に触れることは無く。触れたのは、透き通った透明のガラスのようなもの。
いや手につくこの冷たさはガラスの比ではない。これは、氷。
氷がにとりと聖の間に現われ、防壁となって聖の拳を受けたのだ。

(何故、氷が…。しかも私の拳を受けて尚、傷一つ無いとは…)

元々、聖ににとりを殺すつもりは無い。故に最小限の怪我で済むようある程度の加減はしていた。
しかし、にとりも妖怪の端くれ。加減とは言っても、こんな氷如きに防がれるほど柔な力では戦っていない。
思考を巡らせながらも一旦距離を取り、そして気付いた。
にとりの手に一本の刀がある事を。
何時の間に取り出したのかは知らないが、恐らくにとりに支給されたものの一つか。
その刀の周りに白い冷気が目に見える。
妖刀の類だろう。あの刀により、先ほどの凍りを生み出したに違いない。

「聖さん。下がって!」
「バトルドーム!」

今度は聖のかわりにもこみちとバトルドームが前に出る。
後ろに下がった聖とバトルドームは弾幕を。
もこみちはオリーブオイルを操作し加圧する事により、即席のウォータカッターを生み出す。
窓から入る日光を美しく照らしながらもにとりを屠ろうとする様は正に宝剣。

「(料理に)掛けるべき黄金の調味料(オリーブバーン)」

かの騎士王の聖剣に勝らぬとも劣らない剣戟が立ちふさがる氷壁を次々と粉砕していく。
にとりの表情に焦りが見え、再度氷壁を生み出すが同じこと。
この程度の壁、毎朝MOCO'Sキッチン開始前に切り刻んでいるキャベツとさして違いは無い。
氷壁をもこみちが崩し、にとりが生み出す。だが、その光景も数度同じ事を繰り返し終焉を迎える。
聖達の放った弾幕が氷壁とオリーブオイルの間を縫いにとりへと向かって行く。
オリーブに手間り反応が遅れたにとりが回避出来る道理など無く、地面を数度バウンドしながら後方へと吹っ飛ばされる。

「――約束された追いオリーブ(MOCO'Sカリバー)…」

今日はこれで決まり!と、言わんばかりの追撃のオリーブオイル。
にとりが刀を手に取ろうにも間に合うはずも無い。文字通り無駄な足掻き。

「な、に…?」

その筈だった――。

白く凝固したオリーブオイル。
にとりの刀により胸を貫かれた速水もこみち。
誰もが、聖が、バトルドームが、勝利を確信した二人が捕らえたのは有り得ない筈の、有り得てはならない絶望の光景。

何が起こったのか、傍目で見ていた一人と一体にも。もこみち本人ですら分からない。
そんな二人と一体ににとりはこう言い放つ。

「――白濁凝固って知ってるか?」

どっかのツンツンそげぶが言いそうな言い回し。そして聞いた事も無い単語。

「オリーブオイルは10℃以下くらいで凝固する。水って0℃で凍るよね?
 それと同じようにオリーブオイルのビタミンE成分の一部が低温で固まって起こってしまう。
 真冬のキッチンでは良く見かける現象だよ」

(し、知らなかった…。オリーブオイルの保存は何時もスタッフがしていたから…)

オリーブオイルを知り尽くした男の意外な弱点。
血濡れの刀が胸から引き抜かれもこみちが地へと崩れる。

「逆に10℃以下でも凍らないオリーブオイルも存在する。
 ただその場合、純粋なオリーブオイルではなく別の油が配合されている事が多い。
 つまり品質の悪いオリーブオイルは固まらず、品質の良いオリーブオイルは固まる。
 その点、この人間のオリーブオイルはとても上質のものだったようだから助かったよ」

刀に着いた血を払い、聖達へと視線を向ける。

「私の持っているこの刀。名を『氷輪丸』と言うんだけど氷雪系最強の刀と言うらしくてね。
 氷雪系最強なんて、どっかで聞いたような通り名だけど、それは置いておくとして。
 この刀の基本能力に天候を支配する能力があって、それを使ってこの室内を真冬並みの温度にした」

真冬と言われて聖は気が付いた。
確かに先ほどまでと違い鳥肌が立つほどに寒い。

「運動をしているとどうしても体温は上がるからね。
 細かな温度の変化に気付けなくてもおかしくは無いよ」

もしかしたら、この戦いの勝敗は最初から決まっていたのかも知れない。

(ま、負けだ…。何てこった、僕はオリーブオイルを使いこなしていたが。
 その実、オリーブオイルの事は何も知ってはいなかったんだ…)

にとりは聖達に押されていると見せて
実際は相手の武器、自らの戦力。エンジニアとして持っている科学的な知識も合わせ、全てを客観的に捉え戦術を組み立てていた。

「取り合えず、この人間はここで殺すとして――」

氷輪丸が再びもこみちの体を貫こうと迫る。

―――嫌だ。死にたくない

―――僕はもっともっと、生きて料理して……

「オッチャン!!!」
「分かってるで!!」

氷輪丸の切っ先がもこみちに触れようかという時、M202ロケットランチャーの銃身が受け止める。
何事かと驚いた、にとりへお返しと言わんばかりにボムが放り込まれ後方へと退く。

「な、なんで…」

聖はもこみちの前に立つ二人の男女を知っている。

それは、自分が逃がした筈の有野とエイラだった。



――――――――




有野とエイラを連れ学校から離れたアルセーヌは近くの民家を発見した。
このまま気絶した二人を連れ移動を続けるのもあまり得策では無いと思い、民家で一先ず休憩がてら二人が起きるのを待つことにする。
ドアを開け中に人が居ないか確認した後、屋内を散策しベッドを見つける。
そのまま、気絶した二人をベッドに寝かせアルセーヌは一息ついた。

(彼らは…大丈夫でしょうか)

本当ならば、ここで休憩などせずに聖達の応援に向かった方が良いのかも知れない。
だが有野達をここに放置する訳にも行かない上に、自分達を逃がしてくれたもこみちの意思を無碍にする事にもなる。
今はただ彼らを信じるしか無い。

「お邪魔しまーす」

ほっと息を着いたのも束の間。響く少年の声。
物陰に身を隠しそっと玄関の様子を伺う。
そこには赤いジャンパーを羽織った少年が全身黄色のタイツの少年をおぶっていた。

(全身黄色のタイツ…。泉研!?)





「――へえ。あんた研の知り合いだったのか」
「知り合いと言っても、出会って数時間も経っていませんけどね」

互いに泉研が知り合いというのもあって天野河リュウセイとアルセーヌの情報交換は比較的スムーズに行われた。
今までに出会った人物を中心に話し合い。その過程でもこみちが一応殺し合いには反対である事。
リュウセイがアルセーヌの探しているシャーロックの知り合いである事が分かった。
その結果、アルセーヌは先にシャロとの合流を図ることに決めた。
話を聞くに位置的にそう遠い場所に居るという訳でも無いので合流は容易。

「まあ、シャロは近いところに居るしそれも良いかもな」

アルセーヌから説明を受けたリュウセイもそれに賛同する。

「では決まりですね。
 今すぐシャロの元へ…と言いたいところですが。先ずは有野さん達が目覚めるのを待ってからですわね」
二人を寝かせたベッドへと様子を見に行き…数秒後一枚の紙切れを持って彼女は戻ってきた。
「おいどうしたんだよ。有野とエイラって奴は?」
「…この紙を」
リュウセイはアルセーヌの手から紙きれを受け取り、そこに書かれたいた字面に視線を移す。
「えーとなになに…『ごめんなさい。やっぱり、聖はんが心配なので様子を見に行ってきます』
 …どういうこったよ。学校に戻ったって事か?」
「でしょうね」
「どうすんだよ。殺し合いに乗った奴が居る学校になんて俺は行きたか無いぜ」

アルセーヌは指でこめかみを押さえる。
有野とエイラは仲間思いだった。例え出会って数時間程度の仲でもだとしても、それはアルセーヌが思っているよりも遥かに。
故に説得しなければならない。聖は大丈夫だと、彼女は必ず生きて再会できると。
しかし、アルセーヌはそれを無意識の内に軽視していた。でなければ数分とはいえ有野達から目を離すはずが無い。
そして目を離した結果がこれだ。

無論、結果論に過ぎずアルセーヌに全ての責任がある訳ではないが、それでも彼女は改めて自分のミスを痛感していた。

「二人を連れ戻して説得します」
「あっそ。頑張れよ」

これはアルセーヌのミス。
あの二人を傷つける前に何とか連れ戻さねばならない。そう彼女は考えている。
だが、リュウセイにとっては全く関係の無い事。面倒ごとに巻き込まれるのは御免だった。

(いや、でも待てよ。
 あのヘルメットとの戦いで俺は疲れてるし、研も寝てるし、もし誰かに襲われたりでもしたら…一溜まりもないよな。
 研は置いてったとしても逃げ切れるか分からないし)

ふと脳裏を過ぎる保身的思考。
そう。ここでアルセーヌと分かれれば、今自分を守ってくれる者が居なくなる。
それは困る。非常に困る。

「では私は行きますわ。シャーロックに会ったら「いや、やっぱ俺も行くぜ!」

先ほどとは打って変わるリュウセイの態度にアルセーヌは驚くが確かにここに小学生を置いていくのも危険ではある。
少し悩みながらも、リュウセイの申し出を承諾し二人は民家を出た。



――――――――



「有野さん、エイラさん…」
「聖はん。ごめんな、色々言いたいことはあると思う」
「まあ説教は後ダナ」

どうしてここに来た? と、問える時間も余裕も無かった。
現に彼らがこなければもこみちは死んでいたし聖も危なかった。
今更、逃げろと言っても頑なに拒否されるだろうし、もう言う気も起きない。

「有野さん、エイラさん…。二分、いや一分で構いません。
 時間を稼いでいただけませんか」

だから聖が取るべきは有野とエイラを逃がし、自分が足止めをする為の策ではなく。
彼らと共に戦い。そして生き延びる為の策。

この戦いで分かったのは生半可な攻撃ではにとりを倒すのはおろか撤退させるのも難しい。
今度は、本気で、生半可な加減はせずにやる。
その為には肉体を今よりももっと魔法で強化せねばならないが、この場における制限のせいか。或いは疲労の蓄積故か魔力を溜めるのに時間が掛かる。
だから、時間を稼いで貰う必要がある。

「任せとき!」
「一分ナラ、ナントカナルナ」

何の疑いも無く。首を縦に振る。
ああ、彼らは何があっても死なせてはいけない。
そして彼らを悲しませない為に、自分自身も絶対に死んではいけない。

硬く拳を握り。決意した。

「超エキサイティンッ!!」

先に動いたのは、にとりでも有野でもエイラでもなくバトルドーム。
弾幕を放ちつつ一気ににとりへと肉薄する。
しかし、にとりは氷輪丸を振るい氷壁で防ぐ。だが、それを読んでいたかのように真横にエイラが立っていた。
エイラの手にはボム。先程、もこみちの止めを刺そうとした時に投げられた物だ。
防御の為に氷輪丸で氷壁を生み出す。だが、エイラはボムを更に真横へと放る。

(どうしてボムを…)

「ナイスボールや! エイラちゃん!」

にとりの死角。エイラがボムを放った方向には有野が。
ボムを上手い事キャッチし、にとりへと野球ボールを投げるかの如く投げ込む。
氷壁を生み出す暇も無くボムはにとりへと命中し瞬間、爆ぜた。
エイラが先手を予知し攻め込み、隙が出来たところを有野が追撃。単純ながらも、チームワークが無ければ到底為し得ぬ戦法。
服や皮膚を焦がしながらも、にとりは即座に攻撃へと切り替える。
速攻だ。チームワークなどさせる暇も無いくらいの速度で連中を蹴散らす。
下手に長引かせるとこちらが不利になる。
氷輪丸を左手に右手には近過去狙撃銃を構える。
バトルドームの弾幕を氷壁で防ぎ、エイラへと狙撃銃を撃つ。過去のエイラに向かって放たれた弾丸が明確にエイラの眉間を貫き――空を貫いた。
過去狙撃銃は近過去に向けて銃弾を放つ狙撃銃。
いくら今のエイラが銃弾をかわそうにも過去のエイラが当たれば結果として、今に居る過去から見て未来のエイラが狙撃される。
だが、既に過去のエイラには銃弾が迫ってくるのが見えていた。
だからかわせた。未来を予知できるエイラだからこそ出来た回避。

「な、なんで…」

無論そんな事をにとりが知るはずも無く。
目の前で起きた光景に何が起こったのか理解できぬまま、腹部へと強い衝撃が走り吐き気と激痛がこみ上げてくる。
見れば、さっき氷輪丸を受け止めたM202ロケットランチャーがめり込んでいる。
横には有野がロケットランチャーを鈍器かわりに振りかぶっている姿が見えた。

「ぐっ…」

たかが食糧如きになんて様だろう。
人食い妖怪のプライドなんてものは無いが、これは堪えた。
小さい呻きを上げ身体が俯きかかった瞬間、眼前には聖が。
そう丁度、今が聖が稼げと言った一分ジャスト。

「これで――」

弾幕、スペルカード。いや生半可な攻撃では防御にもならない。
それだけの力がこの拳にはある。

「今ダ!聖!!!!」
「頼んだで!!聖はん!!!」

仲間の声援が聖の拳に更なる力を宿す。
例え共にした時間は少なくとも、彼らにはそれを上回る絆があった。

「――南無三!!!!」

閃光が視界を白く染め空間を爆音が支配する。
それはまるで宇宙が生まれた原因であるというビッグバンのように爆ぜては消えていく。




――――――――



(なんだ…どうなったんだ…?)

ただでさえボロボロだった保健室は最早見る影も無く。形容するなら廃墟とするのが正しい程、無残な姿へと変わっていた。
そんな中、もこみちは倒れた体を無理に起こし辺りを見渡していた。

…クチャ

最初に耳に入ってきたのは何かを咀嚼する不快な物音。
次に目に入ってきたのは無残に転がる二体の死体と一体の玩具。
そして最後に見たのは、エイラの服を裂き、四肢を引き抜いて、頭蓋を割り脳を啜り、腹部を切り内臓を抜き出し、捕食している血濡れの少女。

「嘘だ…そんな何で…」

生きて、その場に居たのは他の誰でも無い、河城にとりその人。



「オ イ シ ソ ウ」



身体の芯が凍りそうになる程冷たい声。
これが、この世に生きる生物が出せるものなのかも分からない。
氷というものを、そのまま言葉へと変換したような声色。
にとりはエイラを捕食したまま。徐々に徐々に近づいてくる。
血を滴らせながら、ピチャピチャと音を立てながら――。

「く、そ…。研君、せめて君だけは、生き残ってムラクモを殺し合いを――」







「イ タ ダ キ マ ス」







最後にもこみちの耳に入ったのはその一言。そして彼の意識は永遠の闇へと落ちた。










正直な所、にとりは再起不能を覚悟した。
あの拳をモロに喰らっていれば、それだけの事も在り得た。いや確実にそうなっていただろう。
では、何故にとりはここに生きて存在しているのか。
それはにとりにとっては運が良く、聖からすれば最悪の事態が発生した。

(あの時、もし拳を完全に叩き込まれる前に死んでなかったら…)

聖の右肩の刺し傷。
ありがとウサギに付けられたそれは決して浅くは無い。ましてや治癒が出来ないという事は如何に万全な治療を施そうが血を完全に止める等不可能。
聖が安静にしていれば話は別だったかも知れない。だが、彼女は再度にとりとの戦いの望んだ。
結果、それは傷は深まり致命傷となり、血を流し過ぎて死んだ。
後は赤子の手を捻るより簡単。聖が勝ったと信じて疑わない有野とエイラをスタイリッシュ爪楊枝で刺し殺し、バトルドームを完全に粉砕。
だが、放たれた拳は聖の死により、それでも不完全ながらにとりに致命傷を与えたのも事実。

「だから、もっと…人間を食べて体力を…」

血が足りない。肉が足りない。
生前の面影すら微塵も見せないエイラだった物を骨意外全て食いつくし、残った目玉を口に放り込み、それでも足りない。
今度はもこみちの死体をそのまま無理やり口の中へ。骨ごと噛み砕く。
次は有野だ。同じく無理やり強引に噛み砕き食べる食べる。

――バリッ、クチャ、ムシャッ

まだ満たされない。人間三人分食い尽くしても、まだ食い足りない。
きゅうりチャーハンも食い尽くした。でも足りない足りない。困難じゃ満足できない。
傷を癒すにはもっと…

「何、か、食べ物は…」

あるじゃないか。目の前に。

――だ、駄目だ。け、結果として死んだとしても妖怪を食べるなんて

でも美味しそうじゃないか。

――そんな事は…ちゃんと弔って…

でも耐えられない。

――ああ、そんなでも…。


駄目だ。耐えられない。凄く、タベタイ。


聖の衣服を引きちぎる。
たわわに実った乳房が露になる。
見るものが見れば目が釘付けになる程のそれをにとりは引きちぎりかぶりついた。

口の中に広がる血と肉、そして乳房を構成する脂肪の味。
堪らない味の濃さに柔らかさ。

――美味い。

乳房を食い尽くし次は両腕を口にする。
穢れないその腕はとても舌触りが良い。それで居て肉の甘みが染み渡る。

――美味イ。

次は両足を口に運ぶ。
これもまた引き締まった肉で弾力が堪らない。
噛めば噛むだけ、味が広がり風味も深まる。

――美マイ。

四肢が?げ達磨になった聖の腹部を裂く。
中から無数の臓器が顔を覗かす。
それらを手で掬い、果物を口にするような要領で食べる。
今までの肉とは違いとても柔らかい。それでいて腕や足とは違う。だが、決して劣らぬ風味と味がある。

――ウマイ

ああ、これ本当に…オイシイ。

臓器も全て食い尽くし残った胴も全部食べた。そして最後に残った頭を手に取りかぶりつく。
その時、にとりは気付かなかったが、聖の残った目からまるで涙の様に一筋の血が流れ落ちた。




体中から妖気が魔力が溢れてくる。聖の肉体を食した事による影響か。
ああ、堪らない。最高の快感。


「オイシイ。こんなにオイシカッタンダ。妖怪って」

今までは人間が大好きだった。そしてこれからも大好きだ。

そう何も変わらない。ただ、あれは不可抗力、生きるためだ。
確かに美味しかったが、もう二度と口にはしない。

取り合えずこれからどうするか。
首輪の解除をしつつ殺し合いからの脱出。それとお腹が空いたらまた食べる。
地面に落ちた近過去狙撃銃を拾い上げる。
聖の拳により完膚なきまでに壊されている。これは修復のしようが無い。仕方ない捨てていこう。
同じく落ちていた氷輪丸も刀身が折れてはいるが、まだ使えはする。これは持っていく。


「ああ…また食べたいな」

ふと呟いた。
その言葉に、にとりは何の違和感も抱かなかった。


【有野晋哉@現実】死亡
【エイラ・イルマタル・ユーティライネン@ストライクウィッチーズ】死亡
【聖白蓮@東方Project】死亡
【速水もこみち@現実】死亡

【バトルドーム@バトルドーム】破壊
【近過去狙撃銃@古明地こいしのドキドキ大冒険】破壊

【C-03 見滝原中学校保健室/一日目・昼】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中)
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     氷輪丸@BLEACH
[道具]:基本支給品×2、ランダム支給品×2(確認済み)
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:オリーブオイルを探しておく?
9:人間……大好き!!
10:そういやドラえもん回収しとこうかな
11:美味しかったな…。
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。


《支給品紹介》

【氷輪丸@BLEACH】
氷雪系最強の斬魄刀。でも結構負けてる。
氷雪系最強というだけあって物を凍らせたり氷を操る能力を備えている。
制限により始解までは使用可能だが卍解は使用不可。






【C-03 民家 /一日目・昼】

【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ】
[状態]:健康、アルセーヌの怪盗服
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム品×1、 シャロの探偵服@探偵オペラミルキィホームズ
[思考・状況]基本思考:殺し合いを壊し主催から願いを叶える方法を盗み出す。
0:有野とエイラを連れ戻す。
1:施設を巡り調査する。
2:シャーロック・シェリンフォードを探し出す。
4:アルセーヌとして行動するが、協力者を集める。
4:男声の女(譲治)とロックオンを警戒。
5:自分の推測が正しいか確かめる為、情報を集める。
6:黒幕は神……そんなわけないですわね。
7:オリーブオイルを一応探しておく?
8:頭の中に爆弾がある事も考慮。
9:0を終えた後、シャーロックと合流したい。
※幻惑のトイズは制限により弱まっています(具現化も不可能)。
※トイズの制限に気付いています。
※デッドライジング、スクライド世界の話を聞きましたが半信半疑です。
※有野、もこみち達と情報交換しました。

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、気絶
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ扱い、2時間変装出来ません)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:……。
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。

【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、左肩に刺し傷、オリーブオイル臭い、もこみちに怒り
[装備]: トムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:基本支給品、スコップ@現実
[思考・状況]
基本:殺し合いに乗るつもりはない。
0:アルセーヌに守ってもらう。やばくなったら研を置いてでも逃げる。
1:取りあえず、もこみちは保留。
2:ケン、勝治…… 。





sm125:胴長のクマにカブトボーグを与えてみた 時系列順 sm127:第二回定時放送
sm125:胴長のクマにカブトボーグを与えてみた 投下順 sm127:第二回定時放送
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 河城にとり sm152:最期の戦い
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 聖白蓮 GAME OVER
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 速水もこみち GAME OVER
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 有野晋哉 GAME OVER
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 エイラ・イルマタル・ユーティライネン GAME OVER
sm112:渚先生「あらにちょり君。まだ早いですよ」 アルセーヌ sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!!
sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル! 天野河リュウセイ sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!!
sm119:激戦の!ソウル・バーニングバトル! 泉研 sm146:お前に夢中だ!! エイラァァァァァ!!!




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