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To the beginning ◆n.Wq36A6lg





「・・・・・・」



魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは覚醒した。
どうやら食事の後、いつの間にか寝てしまったらしい。
あの化け物との長い"鬼ごっこ"でケイネスは体力や精神力をかなり消耗した。

だが今は殺し合いの最中なのだ。
ただの睡魔に負けて眠ってしまうなど間抜けにも程がある。
私は仇をとらなくてはならない。
婚約者の、愛娘の、そして――――――

そうして立ちろうとしたケイネスは自分が"何か"に寄り掛かっていることに気づいた。


―――――ひんやりと冷たいが感触は生物のソレだ。


ケイネスが自分の状況を把握したときはもう全てが遅かった。

「――――――ッッ!!」

何か盾になる支給品を、
――――遅い。
月霊髄液を、
――――遅すぎる。

振り向けば、あの死んだ筈のブルーベリー色の化け物が大口を開いて―――――



「フフフ……」
「!?」

今まで言葉という言葉を発しなかった化け物が突然笑い声を漏らした。

「ケイネス…」

しかも馴れ馴れしく名前を呼んでくる。
突然の事態にケイネスは混乱するがそんなケイネスの様子も気にせずに化け物は続ける。


「私よ私。」

化け物がそう言うと―――その胴体に割に合わない首がまるで某魔法少女の様にポトリと地面に落ちた。


尤も、彼女と違うのは首のない胴に新たな首がある事だが。

「ソラウ・・・?」
目の前にあるのは紛れもなく許婚の顔である。
「なぜ・・・・・・・」

「ハッピバースデイトゥユー」

「!?」

声がした方へ振り返るとそこにいたのはさっき死んだ筈ののメアリーとジャックだ。
いや、自分の従者である槍兵・ディルムッドまでそこにはいた。
「ハッピバースデイトゥユー」
そんなケイネスの狼狽振りを気にする事もなく彼らは祝歌を歌い続ける。
「ハッピバースデイディアケイネス~」


「Happy Birthday dear Kayneth~」


「Happy Birthday HAGE-Melloi~」

聞き捨てならない悪口が流暢な英語で聞こえた様な気もするがそんなこともはやどうでもいい。


「ハハハハハハハハッ……!!ケイネスッ…!死んだと思ったか?このキングが……?くたばったと!?」


「もう……!おじさん、笑いすぎだよ!」

「そうか……今日は私の―――――――」


      ◇







そして魔術師ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは二度目の覚醒をした。
慌てて周りを見渡す。―――当然そこには誰もいない。
在るのは愛娘と恩人の墓だけである。
今度こそ本当に笑えない。
月霊髄液の起動のための詠唱をしながらケイネスは考える。
―――確かにケイネスは度重なる月霊髄液の行使で魔力を消費していた事やかなり疲労が溜まっていた事は認める。
だが、それが生死が関わるこの緊迫した状況の中でアーチボルト家⑨代目頭首ケイネス・エルメロイ・アーチボルトが居眠りする程の疲労だろうか?
「・・・・・・フン、なるほど奴らも無能ではないようだな。」

若干の魔術回路の乱れを感じる。この首輪の為か、それともこの島自体がそういう異界なのか知らないがどうやら魔術の行使による疲労が溜まりやすくなっているようだ。
そうなると月霊髄液の多様は控えたほうがよいであろう。
それに一々声を出されては最悪、先ほどの化け物のように殺し合いに乗った者も集まってくるかもしれない。
回収した四人分の支給品の中に何か良い魔術礼装はないかと探していると参加者の名簿が出てきた。
そういえば埋葬の後に名簿を見るのだった。さっそく見てみる。
「・・・ランサー・・・やはりか・・・」
言うと共に左手に視線を移す。
そこには三つの文様がある。いや、正確言えばに在るのは"二画"だが。
今この場で令呪を使ってランサーを呼び寄せても良いのだが―――もし彼が叛意を抱いていればケイネスの命などたやすく奪える。
それに制限によって令呪自体が無効化されるかもしれないので危機が訪れた時使うことにする。

しかし疑問がある。ランサーは令呪保持者と魔力供給者を分け変則的に召喚された。
令呪保持者であるケイネスはまだ生きているが、魔力供給者であるソラウは―――もう死んでいる。
ならば―――いったい誰がランサーの魔力を供給しているのだろうか?
他の魔術師と契約したのならケイネスの左手に令呪は無い筈だ。
しかし依然として其処に令呪は存在しており、二つの令呪は魔力を帯びている。
他に現界の方法は―――人の魂を喰らい自分の魔力とすることぐらいだが愚かしいとはいえ奴も騎士の端くれだ。おそらくそんなことはしないだろう。

いくら考えても答えは出ないので続けて名簿を見る事にする。
だが見ていくうちに気になる名前が幾つかあった。

アサシン、ルシフェル、イーノック、ギルガメッシュ、アドルフ・ヒトラー、ラミエル、グレーテル

まず、初めのアサシンだが奴は聖杯戦争中、黄金のサーヴァント・アーチャーに殺され脱落したはずだ。
残る四人は英雄や神話、童話の住人の名だが聖杯に招かれたサーヴァントなのかもしれない。
そこでケイネスはあの会場でディアズという男が言っていた〝何でも願いを叶えてやる"という言葉を思い出す。

もしかしたら―――――――この殺し合いは聖杯戦争の一部なのだろうか?

この疑問も考えても答えが出ない。
ケイネスは二つの疑問を頭の片隅に置きつつ支給品を確認することにした。



ジャックのディバック、化け物のディバック、そして持ち主の分からないディバック、メアリーの剣、ここに来る前に回収したキメラ、ジャックに支給された黒い宝石。

そして化け物が使っていた月霊髄液を弾いた謎のマント。


マントは防御の役に立つかもしれないので服の下に巻きつけておくことにした。

残ったものは二つ程あったが一つはケイネスにとっては役に立たないものだった。

そしてもう一つは
「これは―――――剣?」

ソレは剣と呼ぶにはあまりにもカタチが禍々しすぎた。
美しい装飾の施された黄金の柄の先から伸びるのは、赤い線の走る螺旋を描いた三段の黒い円柱。

形状から剣だろうと判断できる。
おそらく宝具の類であろうがランサーの必滅の黄薔薇や破魔の紅薔薇よりも格の高い宝具であることはケイネスにも分かる。

もちろん剣にはその大きさに見合った重みがある。
魔術師であるケイネスにはこの剣で戦うどころか長時間剣を構えているのも難しいだろう。


ふむ。と誰に言うでもなく相槌を打ってケイネスは剣をディバックの中にしまった。

この剣は自分には使えない。どうやらまだ月霊髄液で戦っていくしかないようだ。

そう判断を下し、他の道具もティバックに仕舞いケイネスは最後に一度だけ目の前の二つの墓標をまっすぐ見据える。

―――――ソラウ、メアリー、ジャック。私は必ずや主催者を打倒し、貴君等の仇をとろう。



静かにそう誓ってケイネスはその場を後にした。



【G-06 こんなところ近く/1日目・朝】
【ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/Zero】
[状態]:疲労(中) 魔力消費(極小) 令呪残り二画
[装備]:メタルまゆしぃ@Fate/Zero(ケイネスの礼装をCv.花澤香菜にしてみた)、 ヒラリマント@ドラえもん
[道具]:基本支給品×4(食料1消費)、アカツキのディバック、ジャックのデイパック、青鬼のデイパック
   ブック・オブ・ジエンド@BLEACH、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ 
   ハリボテエレジー(破損状態、濡れてる)@JAPAN WORLD CUP
   乖離剣・エア@Fate/stay night、ランダム支給品1
[思考・状況]
基本思考:主催者の打倒
1:不動遊星と鬼柳京介を探す
2:ランサーとの合流も考えておく
3:ランサーの魔力は誰が・・・?
4:ギルガメッシュ、アサシン、ラミエル、グレーテルを警戒
5:このゲームは聖杯戦争と関連している・・・?

※ハリボテエレジーはデイバッグの中で修復するかもしれません。
※令呪を使ったとき発動するかどうかは他の書き手さんに任せます。
※この首輪、または会場の所為で魔力の消費が著しくなっていると考えています。
※ランダム支給品はケイネスは役に立たないと判断したものです。




魔術師は知らない。
青鬼に支給された剣―――銘をエアと言う。
それは彼の英雄王の持つ世界を切り裂いた剣である。
本来、宝具の真名を開放することは本人しか出来ないのだがこの場では殺し合いを促進させる為かそのような制限はない。
よってその気になればケイネスにもこの剣の真の力を開放することも出来る。
しかし出来るのはあくまで"真名開放"のみである。

その剣を担えるのは伝説の英雄王・ギルガメッシュ以外にはほとんどいないだろう。

彼しか持つことを許されないその剣を考えもなしに真名を開放すれば最後、対峙する敵も剣を構える人間もすべてを破壊するだろう。

加えてこの会場には英雄王本人もいる。
もし彼が有象無象が犇めくこの会場に、このゲームに飽いて最大出力で天地

乖離す開闢の星を最大出力で放てば――――この会場はどうなるのだろうか。

それは誰も知らない。



【乖離剣・エア@Fate/stay/night】
 ランク:EX
 種別:対界宝具
 レンジ:1~99
 最大捕捉:1000人
その気になれば固有結界も掻き消せる英雄王の切り札。

参考動画
Zero&stay night エヌマ・エリシュ比較

ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm18283889




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