「世紀末吸血主」(2013/11/04 (月) 15:14:40) の最新版変更点
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*世紀末吸血主 ◆FbzPVNOXDo
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「くそっ面倒な事になってきやがった!」
あの黒服の男とクマから逃げる為にゲギド街を離れたロックオン。
だが彼は未だに第二の隠れ家を見つけられずに居た。
気付けば、第二放送まで迎えてしまう有様。
流石のロックオンにも焦りが見え始める。
(“民家”や“建物”だけなら幾らかあったが、少なくとも身を隠すには向いてはいなかった。
……あの古本屋のように“娯楽”や“調理場”があるのが理想だが、早々あるものじゃないか。
となると、孤城して殺し合いをやり過ごすって方針は変えるべきかな)
むしろ今までが順調過ぎたのかもしれない。
あの男達の襲来まで気付かなかったが、本来あそこまで参加者に出会わなかった事自体が奇跡だった。
どこぞのボッチだって、最近は人と遭遇したのだからロックオンなら尚更だ。
(参加者との遭遇を避けるのは止めて、むしろ殺し合いに否定的な参加者と行動を共にする。
ある意味こいつが一番現実的で理想か。フランクの件もあるんであまり他人とは関わりたくは無かったんだが)
一先ず何時でも戦闘を行えるよう銃を構え辺りを警戒しつつ歩く。
殺し合いに積極的な参加者が、待ち伏せや何らかの罠を張ってる可能性もある。
バトルフェーダーも使ってしまった以上、警戒をするに越した事は無い。
(ん? 人か。 随分とふらついてるが)
そうしてから数分後。一人の男を見つけた。
体格は優に180cmは超えており、青い衣類を纏っている。
更にただデカイだけではなく、がっしりとしたその肉体は見るだけで人を圧倒させる程だ。
(あんまし関わりたくは無いが。まあ銃があるこっちの方が有利だろう)
この判断は間違いでは無かった。
あの男は素手で武器を持っている様子も無かった。それにあの体つきを見るに格闘家の類ともみえる。
近距離ならば戦闘では不利になるが、逆に遠距離ならばこちらが有利。
つまりある程度距離を以って接すれば、例え殺し合いに積極的な者でも恐れるに足らない。
無論、最初にあった男声の女のような妙な技を使う可能性もあるが。
その時はその時、リスクなしで成果は早々得られるものではない。
「よお。お互い災難だな」
先ずは軽く親友にでも話しかけるような感じで話しかける。
少し馴れ馴れしいかとも思ったが、あまり暗く警戒心むき出しよりかは良いだろう。
「水」
「? 何だ水だって?」
「“水”!!」
「――!」
十分に距離は取ったはずだった。
ロックオンもプロだ。狙いを外すことはあっても間合いを見誤るようなことはしない。
ただ、それ以上に男の踏み込みが強く速過ぎた。ロックオンですら反応が遅れるほどに。
気付けば、手を伸ばせば届くほどの距離に接近を許してしまった。
「この――」
混乱に陥り、正常な思考が出来なくても無理もないこの状況で、銃を構え、狙って、打つ。
この三つの動作を僅か1秒足らずで成し得たロックオンは良くやったと言える。
だが対する男は手刀でロックオンの胸を貫くという一つの動作。
「ぐ、ぁァ」
一瞬で勝敗は決した。
ロックオンは心臓を貫かれ、血を撒き散らしながら地面へと崩れ落ちた。
ケンシロウは絶命していくロックオンなど脇目もくれず、バックを引っ手繰ると水を取り出して口に流し込んだ。
「やっとまともな水だ……」
このところ碌な水が全く飲めなかった。
誰かが毒を放り込んだのか、川の水は触れれば痛くて飲めたモノではなかったし。かなり前にあった二人組はうろ覚えだが逃げられた。
海水を飲むというのも考えたが、不味いので却下。
さらに一時期記憶も曖昧だったりと災難続きだ。
幸い赤い海が元の青い海に戻ってから、また記憶は安定してきたが。
「もう、無いのか……」
どうすれば良い。
このままでは干からびて大変な事になる。
もうこの際何か水分なら何でも……。
「……仕方ない」
この時、ケンシロウの脳裏に恐るべき思考が走る。
絶え間なく流れ続ける赤い液体。
地を赤く染めていくそれは血液。
「飲んでみるか」
とうとうケンシロウは我慢の限界ゆえその狂気に身を任せた。
ロックオンの死体を抱き上げ、胸に開けた穴に口を付けズズズッと啜っていく。
(こ、これは……)
美味しかった。
水の次ぐらいに。
「……水、血でもいい」
ロックオンの血を吸い尽くしたケンシロウはまた新たな水と血を探し始めた。
これもう(何処向かってるのか)わかんねえな。
&color(red){【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】 死亡}
【D-04/1日目・午後】
【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、片腕回復、屍人化停止…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水か血が欲しい(優先は水)
1:水か血を飲む。出会った参加者からどちらか分けてもらう。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
5:水を汚した奴(譲治)を探し殺す。
※堕辰子が帰った影響か屍人化は停止し思考力も戻ってきています。
|sm140:[[きょうのわんこ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm143:[[D.K. ディケイドは世界を紡ぐのか? 最終鬼畜ホモディーノ]]|
|sm140:[[きょうのわんこ]]|[[投下順>101~150]]|sm142:[[私気になります!]]|
|sm107:[[損をするのはいつも優しい人ばかり]]|ケンシロウ|sm:[[]]|
|sm125:[[胴長のクマにカブトボーグを与えてみた]]|ロックオン・ストラトス|&color(red){GAME OVER}|
*世紀末吸血主 ◆FbzPVNOXDo
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「くそっ面倒な事になってきやがった!」
あの黒服の男とクマから逃げる為にゲギド街を離れたロックオン。
だが彼は未だに第二の隠れ家を見つけられずに居た。
気付けば、第二放送まで迎えてしまう有様。
流石のロックオンにも焦りが見え始める。
(“民家”や“建物”だけなら幾らかあったが、少なくとも身を隠すには向いてはいなかった。
……あの古本屋のように“娯楽”や“調理場”があるのが理想だが、早々あるものじゃないか。
となると、孤城して殺し合いをやり過ごすって方針は変えるべきかな)
むしろ今までが順調過ぎたのかもしれない。
あの男達の襲来まで気付かなかったが、本来あそこまで参加者に出会わなかった事自体が奇跡だった。
どこぞのボッチだって、最近は人と遭遇したのだからロックオンなら尚更だ。
(参加者との遭遇を避けるのは止めて、むしろ殺し合いに否定的な参加者と行動を共にする。
ある意味こいつが一番現実的で理想か。フランクの件もあるんであまり他人とは関わりたくは無かったんだが)
一先ず何時でも戦闘を行えるよう銃を構え辺りを警戒しつつ歩く。
殺し合いに積極的な参加者が、待ち伏せや何らかの罠を張ってる可能性もある。
バトルフェーダーも使ってしまった以上、警戒をするに越した事は無い。
(ん? 人か。 随分とふらついてるが)
そうしてから数分後。一人の男を見つけた。
体格は優に180cmは超えており、青い衣類を纏っている。
更にただデカイだけではなく、がっしりとしたその肉体は見るだけで人を圧倒させる程だ。
(あんまし関わりたくは無いが。まあ銃があるこっちの方が有利だろう)
この判断は間違いでは無かった。
あの男は素手で武器を持っている様子も無かった。それにあの体つきを見るに格闘家の類ともみえる。
近距離ならば戦闘では不利になるが、逆に遠距離ならばこちらが有利。
つまりある程度距離を以って接すれば、例え殺し合いに積極的な者でも恐れるに足らない。
無論、最初にあった男声の女のような妙な技を使う可能性もあるが。
その時はその時、リスクなしで成果は早々得られるものではない。
「よお。お互い災難だな」
先ずは軽く親友にでも話しかけるような感じで話しかける。
少し馴れ馴れしいかとも思ったが、あまり暗く警戒心むき出しよりかは良いだろう。
「水」
「? 何だ水だって?」
「“水”!!」
「――!」
十分に距離は取ったはずだった。
ロックオンもプロだ。狙いを外すことはあっても間合いを見誤るようなことはしない。
ただ、それ以上に男の踏み込みが強く速過ぎた。ロックオンですら反応が遅れるほどに。
気付けば、手を伸ばせば届くほどの距離に接近を許してしまった。
「この――」
混乱に陥り、正常な思考が出来なくても無理もないこの状況で、銃を構え、狙って、打つ。
この三つの動作を僅か1秒足らずで成し得たロックオンは良くやったと言える。
だが対する男は手刀でロックオンの胸を貫くという一つの動作。
「ぐ、ぁァ」
一瞬で勝敗は決した。
ロックオンは心臓を貫かれ、血を撒き散らしながら地面へと崩れ落ちた。
ケンシロウは絶命していくロックオンなど脇目もくれず、バックを引っ手繰ると水を取り出して口に流し込んだ。
「やっとまともな水だ……」
このところ碌な水が全く飲めなかった。
誰かが毒を放り込んだのか、川の水は触れれば痛くて飲めたモノではなかったし。かなり前にあった二人組はうろ覚えだが逃げられた。
海水を飲むというのも考えたが、不味いので却下。
さらに一時期記憶も曖昧だったりと災難続きだ。
幸い赤い海が元の青い海に戻ってから、また記憶は安定してきたが。
「もう、無いのか……」
どうすれば良い。
このままでは干からびて大変な事になる。
もうこの際何か水分なら何でも……。
「……仕方ない」
この時、ケンシロウの脳裏に恐るべき思考が走る。
絶え間なく流れ続ける赤い液体。
地を赤く染めていくそれは血液。
「飲んでみるか」
とうとうケンシロウは我慢の限界ゆえその狂気に身を任せた。
ロックオンの死体を抱き上げ、胸に開けた穴に口を付けズズズッと啜っていく。
(こ、これは……)
美味しかった。
水の次ぐらいに。
「……水、血でもいい」
ロックオンの血を吸い尽くしたケンシロウはまた新たな水と血を探し始めた。
これもう(何処向かってるのか)わかんねえな。
&color(red){【ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)@武力介入できないCBシリーズ】 死亡}
【D-04/1日目・午後】
【ケンシロウ@北斗の拳(真・世紀末死あたぁ伝説 )】
[状態]:ダメージ小(水により回復)、片腕回復、屍人化停止…
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式(水無し)、不明支給品×3
[思考・状況]
基本:水か血が欲しい(優先は水)
1:水か血を飲む。出会った参加者からどちらか分けてもらう。
2:湧水があるなら確保しておきたい。
3:ラオウを追い、今度こそ確実に倒す。
4:士(名前は知らない)はいいやつだ。
5:水を汚した奴(譲治)を探し殺す。
※堕辰子が帰った影響か屍人化は停止し思考力も戻ってきています。
|sm140:[[きょうのわんこ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm143:[[D.K. ディケイドは世界を紡ぐのか? 最終鬼畜ホモディーノ]]|
|sm140:[[きょうのわんこ]]|[[投下順>101~150]]|sm142:[[私気になります!]]|
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