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「マーダーにしてはかなり控えめで邪悪ではない方だ!」(2013/07/12 (金) 05:55:13) の最新版変更点
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*マーダーにしてはかなり控えめで邪悪ではない方だ! ◆k5V1srvipM
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「さて、食休みも済んだし、食べ物を探しにいこうかな」
ゆっくりと、血とオリーブオイルに塗れた少女、河城にとりは立ち上がる。
どちらにせよ、もはや廃墟と化したこの部屋_否、部屋だった場所に居着いても決して気持ちのいい物ではない。
そう思って歩いて廊下に出た時、ふと彼女は思い出した。
(そういえばドラえもんと支給品と首輪を回収してなかったっけ)
なんだかんだでにとりはドラえもんの修理を済ませておきたかったし、
彼らのデイバックの中にはまだ武器となる物もあるかもしれない。
それに首輪のサンプルが4つも手に入るのは大きな収穫だ
ニトリは踵を返し、死体のデイバックを物色する。
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にとりはまた後悔をした。これもまた自業自得といえばそうなのだが。
彼らのデイバックの中に武器と成り得る物はほぼ無かった。
あれだけ派手に戦ってしまったため、みんな武器を消費しきってしまったのだ。
とはいえ、どれもこれも気になる機械が多いので元の世界に戻ったらいろいろ弄ってみたいのであらかた持っていく事にした。
一応食料となる物は基本支給品合わせて余るほど手に入ったが、既に一線を越えた彼女がこんな物で満足できるはずが無い。
一人のデイバックの中からは散弾銃と思わしき物が出てきたが、中の弾を確認すると構造的に見てただの水鉄砲であった。
他のバックからは刃の入った容器のような物も発見したが、説明書を読むと容器に入れた物を粉砕する機械らしい。
非常に強力で、電球、磁石、喋る人形、牡蠣(殻ごと)、ビデオカメラ、iPod、iPhone、果てはコーラを缶ごと粉砕してしまう物と書いてある。
iPodやiPhoneが何の物体を意味するのかはよくわからないが、磁石やカメラを壊せるなら人間や妖怪の骨も壊せるだろう。
骨ごと砕けるなら調理には最適かもしれない。
少し興味を持ったにとりは試しにコンセントのある場所を探し、
狙撃中の残骸を粉砕してみる事にした。
早速その残骸を容器に入れ、スイッチをポチッと入れる。
が、
動かない。
「あれ〜?壊れてるのかな〜?」
にとりは首を傾げる。
別にこのミキサーが壊れていたわけではない。
このミキサーの消費電力は1500Wであり。通常のコンセントの許容電力も1500Wである。
他の電力を使用しなければギリギリ使えるように思えるが、実はそうでもない。
『待機電力』という物を皆さんはご存知だろうか。
コンセントに接続された家電製品などが、電源の切れている状態で消費する電力の事である。
ここには他にコンセントに差さっている物など無いように思えるが、待機電力は必ずしもコンセントに差さった製品だけにあるわけでは無い。
そう、部屋の照明である。
普通、照明器具の待機電力は無いのだが、最近の蛍光灯式電球は瞬間点灯方式のものがあり、
それらは余熱回路などで待機電力がかかっているのだ。
最近の学校施設の設備の充実さは目をみはる物がある。
結果、消費電力が高すぎてスイッチを入れたと同時にブレーカーが落ちてしまったのである。
無論今は昼間であるため電灯は点いておらず、ブレーカーが落ちたと判断できる物も無い。
仕方ないのでにとりはミキサーを調理器具として使うのは保留し、後々修理する事にした。
もっとも、ミンチにしたいだけなら、アレがあるからそこまで重要でもないのだが、アレでは臭いが着いてしまうのでやはり使えるようにした方がいいか。
一通り支給品を自分のデイバックに入れた後再び食料探しに戻ろうとした所で2回目の定時放送の時間となった。
____
___フフフ…。ここからじゃ返事が聞こえないのが残念だよ。
そうそう、次の放送はこの俺が担当する。それまで精々生きててくれ』
アルセーヌが地に伏せる。
遅かった。
間に合わなかった。
震える手で地図を取り出し、そこに禁止エリアを書き込む。
あの場にいた仲間は全滅したのだ。4人全員__
自分が判断を誤った事より、自分だけが別の場所で生きている事を悔いた。
「お、おい!どうしたんだ!まさか…お前の言ってる奴らが死んだのか?」
「ええ…みんな…死んだわ…全員…」
「っ…!」
リュウセイは絶句した。
そして、急にアルセーヌは走り出した。
「あ!おい!待て!落ち着くんだ!」
リュウセイは困惑した。
何故二人が殺されているとわかっているなら殺人者がいるかもしれない場所に向かうのか?
死体探しにしても少し時間が経ってからでも良い筈だ。
何故二人の後を追うような事をするのか?
最も、アルセーヌと離れるのはそれ以上に心配だったので結局自分も追いかける事になった。
道中、リュウセイは何故また勝治が死んでいるのかという事に疑問を持ったが、後で考える事にした。
____
「ふむふむ、近くに禁止エリアは無しと」
職員室に移ったにとりはその場で見つけたタオルで血とオリーブオイルを拭きとり、その手で地図に禁止エリアを書き込む。
「し、しかしあの風見幽香までもが死んじゃうなんて…」
百年単位で生きている妖怪で幻想郷トップクラスの力を持ち、花園を荒らす物は人間、妖怪、幽霊、妖精、関係なく虐殺する真性のドS
絶大な力を持つ吸血鬼や毘沙門天の代理に続き、彼女まで殺されるとは…
一体どんなチート級参加者がいるんだ…?
この時、にとりは改めてここが恐ろしい殺し合いの場である事を理解した。
デイバックから工具とドラえもんとバトルドームをを取り出し、修理を再開する。
にとりは武器としても使えるかもしれないと思い、ちゃっかりバトルドームも回収していた。
修理の間、にとりは気になった事があった。
先ほどの放送で心臓発作で死んだといわれていた松岡勝治である。
最初の放送で二回呼ばれた時点で変だとは思っていたが、またしても呼ばれるのはどう見てもおかしい。
もし主催者側に何らかの思惑があるのなら本人に出会っていろいろ調べてみたい所だが、生憎彼らからは本人を知る者こそいたものの居場所についてはわからなかったので、今はあきらめざるを得なかった。
もしかすると人間ではない不死の妖怪か何かなのかもしれない。そう思うと、にとりはまた腹の虫がなりだした。
キ ッ ト 、 オ イ シ イ ン ダ ロ ウ ナ ァ … … …
---
「はぁ…やっと追いついた…」
アルセーヌとリュウセイが校舎の前に建つ頃には、リュウセイは肩で息をしていた。
リュウセイは息を切らしながらアルセーヌを説得する。
「な、なんでここに来る必要があるんだよ…
お前のいう奴らも全員殺した奴なのに…そんな奴にお前だけで勝てるわけないだろ!
敵討ちのつもりかよ!」
「…そうね、勝てる可能性は低いわ…でも」
「あれ!?おい!消えた!?」
リュウセイが動揺して辺りを見回す。
なんと今まで目の前にいたアルセーヌが突如消えたのだ。
「ここよ」
リュウセイが声の方を振り向くと元通りアルセーヌがいた。
「な、なんだよ今の!?」
(幻惑の使用も制限されているようだわ…自分を透明化させるのが限界みたいね…
それも数秒間だけ…連発もできない…)
「これはトイズと言って、特定の人間が使用できる特殊な能力みたいなものよ
でも、今はこの殺し合いの主催者かなにかによってその能力を制限されているようね。
あなたがさっき出会ったシャロも使用できたはずよ」
「あれ?でもあいつそのトイズって奴を失ったとか言ってたぞ」
「そう、彼女はその能力を今は失っているの、最も私のトイズもかなり弱体化されているから、
彼女のトイズが復活してもおそらく大きな戦力にはなり得ないでしょうけど」
「ところであんたはシャロとどういう関係なんだ?」
「親友みたいなものよ…ただ……いや、なんでもないわ」
アンリエッタは扉を開けて校舎に入っていった。
それをリュウセイが引き止める。
「先に聞いておきたいんだが…研はここに置いといてもいいよな?」
「今は足手まといになるでしょうし…かまいませんけど…私たちが中にいる間に目を覚ますとどこかへいってしまうかもしれないわ。
メモかなにかを置いていけばいいと思いますが」
「OK、わかった。後それと…支給品見てもいいか?
まあ…俺のはこのトムキャット・レッド・ビートルと…スコップだけだけどさ」
「…いいわ」
アルセーヌはバックをおろし、さっきまで着ていたシャロの服を取り出し、
「この服と…それから…これね」
アルセーヌが取り出した最後の支給品は棒状の物だった。
「何だそれ?」
「おそらく発煙筒ね」
持っていれば後々連絡手段として役に立つだろう。
とはいえ今は使うあては無いので、それを服と一緒にデイバックの中にしまう。
リュウセイが研へ現在位置と自分たちが中にいる事を知らせるメモをデイバックの中へ入れ、二人は校舎の中に足を踏み入れていった。
リュウセイにとっては彼が言った通り、ただの敵討ちでしかないかもしれない。
しかしアルセーヌはそれ以上にシャロに危害を加える可能性のある敵をどうにかしておきたかった。
シャロたちと合流してから倒すという手もあり、その方が確実性が高まるが、シャロに危険が及ぶのは避けたかった。
彼らを全滅させた敵ならば寧ろシャロを先回りして保護すべきだと考えたが、一つ問題点がある事に気がついた。
今の自分はアンリエットではなくシャロと敵対するアルセーヌである。
この殺し合いにおいて参加者の名前がアルセーヌで登録されている以上、アンリエットとして行動するわけにもいかない。
お互い殺し合いに巻き込まれている状況と言えど、協力関係になれるかまではわからない。
彼女の性格上可能性は低いかもしれないがもしかするとこの場で決着をつけてくる可能性もある。
ならばここはいつも通り彼女を影から助ける形になろうと考えた。
「…ところで、一体どこから探すんd「伏せて!!」
リュウセイは驚いて尻餅をつくと同時にアルセーヌは木刀を構えた。
緊張が走り一抹の沈黙の後、ふと聞き覚えのある音声が聞こえる。
「「…ラ…えも…ん…ドームも…出たぁ!!!!!」」
「だ、誰だ!?」
「静かに!」
アルセーヌは精神を研ぎ澄まして音の方向を確かめる。
周囲を探るが人の気配はない。
(罠と見て間違いないでしょうね…なら)
ゆっくりと二人は音のする方向へ向かう。
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
二人は五月蝿いくらい音が聞こえる職員室の前にたどり着いた。
「罠かもしれないぜ」
「それは最初からわかっているわ」
敵は待ち伏せをしていた。まずこの音は囮と見て間違いないだろう。
そうなれば敵は必ずこの部屋の中にいる。ここまでくると、逃げるわけにはいかない。
「あなた、武器は持ってる?」
「俺のトムキャット・レッド・ビートルならあるぜ!」
「玩具じゃないのそれ?」
「そうじゃないんだぜ!コイツには無限のパワーがあるんだぜ!まあ見てろって!」
リュウセイはトムキャット・レッド・ビートルをチャージインする。
それだけで辺りの埃が巻き上がり、周囲に大きな気が放たれた。
アルセーヌはちょっと理解できなかったが、期待度はともかく、武器として使える物では有るようだ。
リュウセイは別に戦いたいわけではなかったが、さすがに彼女一人では勝てそうにないと思い、一緒に戦う事にした。
敵は透明だが有効な攻撃を一度でも当てれば、畳み掛ける事は不可能ではない。
では敵に攻撃を当てやすい瞬間はいつか?
まず姿を現した時、そして襲いかかるときだ。
前者の状況はほぼ有り得ないので襲いかかる時を狙うしか無い。
問題は襲いかかる時が敵が見えないという性質上、いつかはわからない事だ。
だが、どこから襲ってくるかさえ分かれば、タイミングに関してはある程度カバーできる。
まず敵が隠れていると考えられる場所は_
透明なので扉の真正面に立てばいきなり襲う事ができるだろう。
しかし、そこまでストレートな手ならば、誰しも思いつくだろう。
寧ろ読まれているという事前提で行動しているのかもしれない。
そうなると扉の上から襲いかかってくるだろうか、そうすれば急所である頭や首を狙いやすい。
だが__
「そういえば聞いてなかったけどさ、敵はどんな奴なんだ?」
リュウセイが唐突に質問する。
「見えないの、」
「え?」
「敵は少なくとも姿が見えなくなるようなトイズかそれに近い能力を持っているわ」
「_つまり、透明人間ってことかよ」
「そうね、でも今まで襲ってこなかった以上はこの中で獲物を待っているでしょうね」
「ふーん」
リュウセイは生返事を返す。
「あのさ、ちょっといいか?
昔、俺が何かのSF映画でみたんだけどさ、その映画に透明人間が出てくるんだよ。
んでその透明人間に襲われそうになった女の人が透明人間を判断するために輸血の血をぶちまけて、
そこに何も無いのにいきなり勝手についた足跡で透明人間を見分けるシーンがあるんだ」
「それがどうしたのかしら」
「だからそれをさっきの発煙筒で応用できないかなって…」
なるほど、とアルセーヌは思った。
発煙筒の煙であれば、透明人間の位置を避けて広がる。
確かに効果的な方法だ。
「なかなかいい手ね」
(あちらが罠を仕掛けたつもりならば…)
アルセーヌがそっと扉に手をかける。
額に一滴の雫が溢れる。
「開けるわよ」
ゆっくり、ゆっくりと戸を開いていく。
気配はない。
そっと、二人は部屋の中を覗く。
しかしそこにあるのは未だ一つの机の上で喋り続けているドラえもんBDだけである
部屋の中に何者かが動いているという様子はない。
「誰も…いない__?」
「逃げたのか?」
そんな筈は無い。
二人は慎重に入り口に足を踏み入れる。
念のため発煙筒に着火し、部屋の中に転がす。
「__もしかして、本当は逃げるための囮d」
その時、リュウセイは不思議な感覚に陥った。
首に何かが当たったと思うと急に視界が床を向き、その床が急接近してきたのだ。
少し遅れて、ガラスがくだけるような音、同時にリュウセイの顔が地面と激突し、意識を暗闇へと変えた。
___
作戦は成功した。
さっき食べた人間たちの中に離脱した仲間が3人ほどいた。
その後結局戻ってきていた仲間もいたわけだが数が合わない。放送で仲間の死を聞きつければ死体を確認しに彼らが戻ってくる可能性も考えられた。
結局首輪の研究や修理に夢中になってしまい、窓からここに向かってくる二人を見るまで待ち伏せの方法を練ってなかった。
二人を確認したにとりは大方修理を終えたドラえもんのスピーカー部分を改造し、音量をできる限り上げた。
そしてそれをそのまま喋らせ注意を引かせる囮にした。
さらに自分は職員室の扉の廊下を挟んで反対側の窓を開け、そこから出て窓を閉め、窓枠に捕まって待機し二人が扉を開けて中に入るのを待った。
案の定、二人が囮にかかり扉を開け中に入ろうとした所を鎖付きバズソーで襲う事に成功したのである。
よもや部屋の外から襲ってくるなど誰もが考えつかなかっただろう。
普通、あのような囮があれば扉を開けた瞬間襲いかかってくるか、ドラえもんを手にした瞬間襲いかかってくるかぐらいの罠しか思いつかない物である。
「すごいなぁ…これ」
自らが手にした武器、鎖付きバズソーのヤバイ級破壊力ににとりは驚嘆する。
二人めがけて飛ばされた円盤の刃は窓ガラスを突き破って二人を切り裂くだけでなく、職員室の入り口までズタズタにしてしまった!コワイ!
この武器は確かに爪楊枝や氷輪丸に比べて非常に強力であるのだが、複数の欠点からにとりは使用できなかった。
まず、モーター音や鎖のかち合う音のせいで工学迷彩で身を隠しても存在が敵にばれてしまうのだ。
これは、工学迷彩スーツで隠れながら行動するにとりにとっては致命的な欠点だった。
最も普通の人間を殺すだけなのであれば工学迷彩関係なしに殺せるような代物なのだが、
さらにさっきの戦いにおいても、この長い鎖のせいで取り出すのに時間がかかってしまうため、使えなかった。
しかし今回はこのドラえもんの声と窓ガラスでなんとかこのモーター音を隠せたのである。
そして短期決戦であれば姿がバレてしまうというデメリットも小さくなる。
取り出して装着するのも少し手間取ったがなんとか間に合わせる事ができた。
割れた窓ガラスから中に入り様子を確認する。
すると横から急に何かが襲いかかってきた、にとりはそれを爪楊枝で受ける。
それはさっきの一撃を間一髪で回避したアルセーヌであった。
割れたガラスを踏んだ音でにとりの居場所を摑んだのである。
しかし致命傷を免れたといえど彼女は片腕を切り落とされていた。
アルセーヌが問う。
「…ぐっ…何故あなたは人を殺すの!?」
「誤解だよ!殺してないんかいないよ!私は人間が大好きだよ。あと妖怪も好きかも!
それと…あなたも人間だよね?」
嫌な気配を感じたアルセーヌは素早くバックステップする。
その軌道をバズソーがバウンドし、廊下を破壊しながら追いかける。
モーター音と火花に合わせて抉れる床で武器の動きは掴みにくいもののある程度予想できる。
こちらに近づく刃のようなものを木刀で打ちかえそうしたが、諦めて右手前に避けた。左肩をかするも浅い。
再びこちらに戻ってくる刃のようなものをジャンプで避ける。
今のアルセーヌの判断は正解であった。
もし、今投げられたのが日本刀のような物であれば受ける事はできたかもしれない
これは日本刀が『切る』武器だからである。
バズソーを木刀で受ければ木刀はちぎれ、彼女はネギトロめいた惨殺死体へと姿を変えていたであろう。
なぜなら、バズソーは元々鋸である、つまり『切る』武器ではなく『削る』武器だからである。
「…避ける事しかできないとなると、厄介ね…」
はっきり言ってあの武器は厄介だ、モーター音と鎖の音からしてチェーンソーかなにかに鎖を繋いで改良した物だろう。
そしてこの圧倒的なリーチに加え、予測しづらい刃の軌道により近づく事すらままならない
だがどのような武器も弱点は有る筈だ。
徐々に後退しつつも、アルセーヌは攻撃を避けていた。
しかし、少しずつかすりや小さなダメージを繰り返しているが故に、既に彼女の衣服はボロボロであった。
さらに彼女は片腕を失っており、碌に治療もしていない。
どうにかして敵を倒すか逃げるかしなければ、どちらにせよ血液が足りなくなり死ぬ。
結果的に考えれば彼女はジリ貧である。
(鎖を千切れれば無効化できるでしょうけど…木刀じゃそれは無理ね…)
ここでアルセーヌは一つの策を思いついた。
鎖を足で押さえつければ動きを止められるのではないか?
しかしそれには問題点が有る。
足で押さえつけるだけでは返ってくる刃の餌食になってしまうであろう。
それを考えれば手で鎖を押さえつけ、それを一気にたぐればいい。
そうすれば敵はこちらに近づいてくる形になる筈である。
だが、今は片腕なので手が開いていない。そのため今持っている木刀を口にくわえるかしなければならないのだ。
口にくわえた武器では小回りが利かない。刃が顔の横を通れば木刀は千切れて使い物にならないだろう。
制限により幻惑のトイズを使えるかどうかも分からない。
しかし、今現在でそれ以外の手は無い。
破れかぶれでも、やるしかないわね_
アルセーヌは手に持った木刀を口にくわえ、一気に敵に近づいた。
にとりがバズソーを投げると同時に、アルセーヌは幻惑を使用し姿を消す。
(あの軌道だと木刀に当たる…!)
瞬時に上半身を曲げ木刀ごと体を回避させる。
しかし、避けきるには至らず、刃が腰の肉を抉る。
(ぐっ…でも…これで…!)
その瞬間、アルセーヌは虚空へ手を伸ばし、見えない鎖を____
捕まえた。
手応えと同時に、鎖を一気に手繰る。
「うわわわわっ!」
すると目の前で何かが倒れる音がした。敵が突如鎖を引っ張られたので、バランスを崩し倒れたのだ。
(倒れた音からして敵との距離は1mも無いはず…!)
アルセーヌは手繰った鎖を足で押さえ、くわえた木刀を手に持つ。
同時に幻惑の効力が切れる。そして
鎖の延びる方向へ木刀を力の限り突き刺した。
ぐしゃり。血と肉がはじける音。
--
「な…なんで…」
アルセーヌの上半身が地面へ崩れ落ちる。
「シャロ_」
かすかな声でそう言い漏らすと、彼女は『食べ物』へと姿を変えた。
---
「ふぅ…危なかったよ…」
モーター駆動を止めたバズソーはゆっくりとにとりの手首に戻っていった。
「バズソーが2枚セットになっててよかったよ…」
先ほどまでの戦いではにとりはバズソーを左手しか使っていなかった。
右手は爪楊枝を手にしていたためである。それに左手だけでも十分な威力があった。
しかし、鎖を引っ張られ転んでしまった際に爪楊枝を落としてしまったのである。
結果として手が開き右手のバズソーを使って人間を倒せたのであった。
もし、あそこでバズソーで木刀ごと胴を切断せず、爪楊枝を持ったまま、それで応戦していれば、勢いを殺しきれず、致命傷を受けただろう。
運良く助かったにとりであったが…
「うぅ…酒臭い…」
神社にいる大酒飲みの鬼でもこんなきつい臭いはしないだろう。
服にも酒の臭いが染み付いてしまった。元々血の臭いが染み付いていたのだが、
この武器を使用しなかった理由はさっき挙げた理由に加え、この強烈なアルコール臭もあった。
このバズソーの元々の使用者、ジェノサイドはINWが作り出したゾンビーニンジャでありゾンビ特有の腐臭を隠すため、
常に酒を浴びるように飲んでいるのである。武器にまで臭いがこびり付いていても不思議ではない。
でも今は取り敢えず食事につく事にしよう。
ーーさっきはもう口にしないとは言ったけど…
人間では少し満足できないが、まだエネルギーが足りないのでしかたなく食べる事にした。
今度は調理器具やオリーブオイルも用意できたので少しはおいしく仕上げられるだろう。
&color(red){【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ@死亡】}
&color(red){【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V@死亡】}
&color(blue){【ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ 修復】}
【C-03 見滝原中学校廊下/一日目・昼】
【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中) 、酒臭い
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー
[道具]:基本支給品×6、ランダム支給品×1(確認済み)
お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ、氷輪丸@BLEACH、速水もこみち御用達調味料一式@現実
うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム(未修復)
大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:人間……大好き!!
9:美味しかったな…。
10:松岡勝治…美味しいのかな?
11:さっきはもう二度と口にしないとは言ったけど、改めて見るとやっぱりガマンできないや♪
12:この人間、さっきいきなり透明になったけど妖怪か何かだったのかな?
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。
※氷輪丸@BLEACHはデイバックの中に入れました。
※リュウセイのデイバックとトムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×Vが職員室前に落ちています。
※アルセーヌのデイバックが廊下に落ちています。
※バトルドーム@バトルドームの修復はまだ終わっていません。
※ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズはリュウセイの死体と一緒に回収するつもりです。
* * * * * *
「ん…うん…」
日に晒された顔がゆっくりと瞼を開ける。
「ここは…?」
太陽の位置を見る限り、気絶してからそれほどたっていないようだ。
研は体を起こして立ち上がるが、大きくよろめく。
「だめだ…さっきのダメージが大きすぎる…もう少し休まないと…」
研はぼんやりと周囲を見回す。
「ここは…一体どこだ…リュウセイは…?
っ…ともかく今は休もう…どこかに休める場所は…」
ふと研が背後の建物に気づく。
「ここにしよう…」
ふらついた足取りで研は校舎の中に入っていった。
【C-03 見滝原中学校入り口/一日目・昼】
【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ分扱い、2時間変装出来ません)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し、リュウセイのメモ
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:取り敢えずここで休む
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
7:リュウセイを探す。
8:ここは一体どこなんだろう?
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。
※第二回定時放送を聞いていません。
【支給品紹介】
『発煙筒@現実』
火薬を利用して点火することにより大量の煙を吹き上げる物。
よく自動車についている炎を上げる発炎筒とは微妙に違う。
『鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー』
その名の通り鎖につながれたモーター丸ノコ(バズソー)。
ニンジャスレイヤーのライバル、ジェノサイドが手首部分につないだ鎖の先端に装着し、武器として使用している。
手を使わず手首だけの操縦で変幻自在の軌道を取って敵に襲い掛からせることが可能。
ヨーヨーめいた中距離型投擲武器としても使用でき、ヤバイ級の殺傷力を誇る。
ただし最大距離まで飛ばした場合、次の攻撃までに多少のラグが生じるのが欠点。
本ロワではモーター駆動のためにカラテ・ジツを必要としないが、使用者特有の強烈なアルコール臭が漂う。
|sm130:[[何だ!ルシフェルっていい奴じゃん!]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm:[[]]|
|sm130:[[何だ!ルシフェルっていい奴じゃん!]]|[[投下順>00~50]]|sm:[[]]|
|sm126:[[食戟のにとり]]|河城にとり|sm:[[]]|
|sm126:[[食戟のにとり]]|天野河リュウセイ|&color(red){GAME OVER}|
|sm126:[[食戟のにとり]]|アルセーヌ|&color(red){GAME OVER}|
|sm126:[[食戟のにとり]]|泉研|sm:[[]]|
*マーダーにしてはかなり控えめで邪悪ではない方だ! ◆k5V1srvipM
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「さて、食休みも済んだし、食べ物を探しにいこうかな」
ゆっくりと、血とオリーブオイルに塗れた少女、河城にとりは立ち上がる。
どちらにせよ、もはや廃墟と化したこの部屋_否、部屋だった場所に居着いても決して気持ちのいい物ではない。
そう思って歩いて廊下に出た時、ふと彼女は思い出した。
(そういえばドラえもんと支給品と首輪を回収してなかったっけ)
なんだかんだでにとりはドラえもんの修理を済ませておきたかったし、
彼らのデイバックの中にはまだ武器となる物もあるかもしれない。
それに首輪のサンプルが4つも手に入るのは大きな収穫だ
ニトリは踵を返し、死体のデイバックを物色する。
---
にとりはまた後悔をした。これもまた自業自得といえばそうなのだが。
彼らのデイバックの中に武器と成り得る物はほぼ無かった。
あれだけ派手に戦ってしまったため、みんな武器を消費しきってしまったのだ。
とはいえ、どれもこれも気になる機械が多いので元の世界に戻ったらいろいろ弄ってみたいのであらかた持っていく事にした。
一応食料となる物は基本支給品合わせて余るほど手に入ったが、既に一線を越えた彼女がこんな物で満足できるはずが無い。
一人のデイバックの中からは散弾銃と思わしき物が出てきたが、中の弾を確認すると構造的に見てただの水鉄砲であった。
他のバックからは刃の入った容器のような物も発見したが、説明書を読むと容器に入れた物を粉砕する機械らしい。
非常に強力で、電球、磁石、喋る人形、牡蠣(殻ごと)、ビデオカメラ、iPod、iPhone、果てはコーラを缶ごと粉砕してしまう物と書いてある。
iPodやiPhoneが何の物体を意味するのかはよくわからないが、磁石やカメラを壊せるなら人間や妖怪の骨も壊せるだろう。
骨ごと砕けるなら調理には最適かもしれない。
少し興味を持ったにとりは試しにコンセントのある場所を探し、
狙撃中の残骸を粉砕してみる事にした。
早速その残骸を容器に入れ、スイッチをポチッと入れる。
が、
動かない。
「あれ〜?壊れてるのかな〜?」
にとりは首を傾げる。
別にこのミキサーが壊れていたわけではない。
このミキサーの消費電力は1500Wであり。通常のコンセントの許容電力も1500Wである。
他の電力を使用しなければギリギリ使えるように思えるが、実はそうでもない。
『待機電力』という物を皆さんはご存知だろうか。
コンセントに接続された家電製品などが、電源の切れている状態で消費する電力の事である。
ここには他にコンセントに差さっている物など無いように思えるが、待機電力は必ずしもコンセントに差さった製品だけにあるわけでは無い。
そう、部屋の照明である。
普通、照明器具の待機電力は無いのだが、最近の蛍光灯式電球は瞬間点灯方式のものがあり、
それらは余熱回路などで待機電力がかかっているのだ。
最近の学校施設の設備の充実さは目をみはる物がある。
結果、消費電力が高すぎてスイッチを入れたと同時にブレーカーが落ちてしまったのである。
無論今は昼間であるため電灯は点いておらず、ブレーカーが落ちたと判断できる物も無い。
仕方ないのでにとりはミキサーを調理器具として使うのは保留し、後々修理する事にした。
もっとも、ミンチにしたいだけなら、アレがあるからそこまで重要でもないのだが、アレでは臭いが着いてしまうのでやはり使えるようにした方がいいか。
一通り支給品を自分のデイバックに入れた後再び食料探しに戻ろうとした所で2回目の定時放送の時間となった。
____
___フフフ…。ここからじゃ返事が聞こえないのが残念だよ。
そうそう、次の放送はこの俺が担当する。それまで精々生きててくれ』
アルセーヌが地に伏せる。
遅かった。
間に合わなかった。
震える手で地図を取り出し、そこに禁止エリアを書き込む。
あの場にいた仲間は全滅したのだ。4人全員__
自分が判断を誤った事より、自分だけが別の場所で生きている事を悔いた。
「お、おい!どうしたんだ!まさか…お前の言ってる奴らが死んだのか?」
「ええ…みんな…死んだわ…全員…」
「っ…!」
リュウセイは絶句した。
そして、急にアルセーヌは走り出した。
「あ!おい!待て!落ち着くんだ!」
リュウセイは困惑した。
何故二人が殺されているとわかっているなら殺人者がいるかもしれない場所に向かうのか?
死体探しにしても少し時間が経ってからでも良い筈だ。
何故二人の後を追うような事をするのか?
最も、アルセーヌと離れるのはそれ以上に心配だったので結局自分も追いかける事になった。
道中、リュウセイは何故また勝治が死んでいるのかという事に疑問を持ったが、後で考える事にした。
____
「ふむふむ、近くに禁止エリアは無しと」
職員室に移ったにとりはその場で見つけたタオルで血とオリーブオイルを拭きとり、その手で地図に禁止エリアを書き込む。
「し、しかしあの風見幽香までもが死んじゃうなんて…」
百年単位で生きている妖怪で幻想郷トップクラスの力を持ち、花園を荒らす物は人間、妖怪、幽霊、妖精、関係なく虐殺する真性のドS
絶大な力を持つ吸血鬼や毘沙門天の代理に続き、彼女まで殺されるとは…
一体どんなチート級参加者がいるんだ…?
この時、にとりは改めてここが恐ろしい殺し合いの場である事を理解した。
デイバックから工具とドラえもんとバトルドームをを取り出し、修理を再開する。
にとりは武器としても使えるかもしれないと思い、ちゃっかりバトルドームも回収していた。
修理の間、にとりは気になった事があった。
先ほどの放送で心臓発作で死んだといわれていた松岡勝治である。
最初の放送で二回呼ばれた時点で変だとは思っていたが、またしても呼ばれるのはどう見てもおかしい。
もし主催者側に何らかの思惑があるのなら本人に出会っていろいろ調べてみたい所だが、生憎彼らからは本人を知る者こそいたものの居場所についてはわからなかったので、今はあきらめざるを得なかった。
もしかすると人間ではない不死の妖怪か何かなのかもしれない。そう思うと、にとりはまた腹の虫がなりだした。
キ ッ ト 、 オ イ シ イ ン ダ ロ ウ ナ ァ … … …
---
「はぁ…やっと追いついた…」
アルセーヌとリュウセイが校舎の前に建つ頃には、リュウセイは肩で息をしていた。
リュウセイは息を切らしながらアルセーヌを説得する。
「な、なんでここに来る必要があるんだよ…
お前のいう奴らも全員殺した奴なのに…そんな奴にお前だけで勝てるわけないだろ!
敵討ちのつもりかよ!」
「…そうね、勝てる可能性は低いわ…でも」
「あれ!?おい!消えた!?」
リュウセイが動揺して辺りを見回す。
なんと今まで目の前にいたアルセーヌが突如消えたのだ。
「ここよ」
リュウセイが声の方を振り向くと元通りアルセーヌがいた。
「な、なんだよ今の!?」
(幻惑の使用も制限されているようだわ…自分を透明化させるのが限界みたいね…
それも数秒間だけ…連発もできない…)
「これはトイズと言って、特定の人間が使用できる特殊な能力みたいなものよ
でも、今はこの殺し合いの主催者かなにかによってその能力を制限されているようね。
あなたがさっき出会ったシャロも使用できたはずよ」
「あれ?でもあいつそのトイズって奴を失ったとか言ってたぞ」
「そう、彼女はその能力を今は失っているの、最も私のトイズもかなり弱体化されているから、
彼女のトイズが復活してもおそらく大きな戦力にはなり得ないでしょうけど」
「ところであんたはシャロとどういう関係なんだ?」
「親友みたいなものよ…ただ……いや、なんでもないわ」
アンリエッタは扉を開けて校舎に入っていった。
それをリュウセイが引き止める。
「先に聞いておきたいんだが…研はここに置いといてもいいよな?」
「今は足手まといになるでしょうし…かまいませんけど…私たちが中にいる間に目を覚ますとどこかへいってしまうかもしれないわ。
メモかなにかを置いていけばいいと思いますが」
「OK、わかった。後それと…支給品見てもいいか?
まあ…俺のはこのトムキャット・レッド・ビートルと…スコップだけだけどさ」
「…いいわ」
アルセーヌはバックをおろし、さっきまで着ていたシャロの服を取り出し、
「この服と…それから…これね」
アルセーヌが取り出した最後の支給品は棒状の物だった。
「何だそれ?」
「おそらく発煙筒ね」
持っていれば後々連絡手段として役に立つだろう。
とはいえ今は使うあては無いので、それを服と一緒にデイバックの中にしまう。
リュウセイが研へ現在位置と自分たちが中にいる事を知らせるメモをデイバックの中へ入れ、二人は校舎の中に足を踏み入れていった。
リュウセイにとっては彼が言った通り、ただの敵討ちでしかないかもしれない。
しかしアルセーヌはそれ以上にシャロに危害を加える可能性のある敵をどうにかしておきたかった。
シャロたちと合流してから倒すという手もあり、その方が確実性が高まるが、シャロに危険が及ぶのは避けたかった。
彼らを全滅させた敵ならば寧ろシャロを先回りして保護すべきだと考えたが、一つ問題点がある事に気がついた。
今の自分はアンリエットではなくシャロと敵対するアルセーヌである。
この殺し合いにおいて参加者の名前がアルセーヌで登録されている以上、アンリエットとして行動するわけにもいかない。
お互い殺し合いに巻き込まれている状況と言えど、協力関係になれるかまではわからない。
彼女の性格上可能性は低いかもしれないがもしかするとこの場で決着をつけてくる可能性もある。
ならばここはいつも通り彼女を影から助ける形になろうと考えた。
「…ところで、一体どこから探すんd「伏せて!!」
リュウセイは驚いて尻餅をつくと同時にアルセーヌは木刀を構えた。
緊張が走り一抹の沈黙の後、ふと聞き覚えのある音声が聞こえる。
「「…ラ…えも…ん…ドームも…出たぁ!!!!!」」
「だ、誰だ!?」
「静かに!」
アルセーヌは精神を研ぎ澄まして音の方向を確かめる。
周囲を探るが人の気配はない。
(罠と見て間違いないでしょうね…なら)
ゆっくりと二人は音のする方向へ向かう。
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ~~!!!!!」」
二人は五月蝿いくらい音が聞こえる職員室の前にたどり着いた。
「罠かもしれないぜ」
「それは最初からわかっているわ」
敵は待ち伏せをしていた。まずこの音は囮と見て間違いないだろう。
そうなれば敵は必ずこの部屋の中にいる。ここまでくると、逃げるわけにはいかない。
「あなた、武器は持ってる?」
「俺のトムキャット・レッド・ビートルならあるぜ!」
「玩具じゃないのそれ?」
「そうじゃないんだぜ!コイツには無限のパワーがあるんだぜ!まあ見てろって!」
リュウセイはトムキャット・レッド・ビートルをチャージインする。
それだけで辺りの埃が巻き上がり、周囲に大きな気が放たれた。
アルセーヌはちょっと理解できなかったが、期待度はともかく、武器として使える物では有るようだ。
リュウセイは別に戦いたいわけではなかったが、さすがに彼女一人では勝てそうにないと思い、一緒に戦う事にした。
敵は透明だが有効な攻撃を一度でも当てれば、畳み掛ける事は不可能ではない。
では敵に攻撃を当てやすい瞬間はいつか?
まず姿を現した時、そして襲いかかるときだ。
前者の状況はほぼ有り得ないので襲いかかる時を狙うしか無い。
問題は襲いかかる時が敵が見えないという性質上、いつかはわからない事だ。
だが、どこから襲ってくるかさえ分かれば、タイミングに関してはある程度カバーできる。
まず敵が隠れていると考えられる場所は_
透明なので扉の真正面に立てばいきなり襲う事ができるだろう。
しかし、そこまでストレートな手ならば、誰しも思いつくだろう。
寧ろ読まれているという事前提で行動しているのかもしれない。
そうなると扉の上から襲いかかってくるだろうか、そうすれば急所である頭や首を狙いやすい。
だが__
「そういえば聞いてなかったけどさ、敵はどんな奴なんだ?」
リュウセイが唐突に質問する。
「見えないの、」
「え?」
「敵は少なくとも姿が見えなくなるようなトイズかそれに近い能力を持っているわ」
「_つまり、透明人間ってことかよ」
「そうね、でも今まで襲ってこなかった以上はこの中で獲物を待っているでしょうね」
「ふーん」
リュウセイは生返事を返す。
「あのさ、ちょっといいか?
昔、俺が何かのSF映画でみたんだけどさ、その映画に透明人間が出てくるんだよ。
んでその透明人間に襲われそうになった女の人が透明人間を判断するために輸血の血をぶちまけて、
そこに何も無いのにいきなり勝手についた足跡で透明人間を見分けるシーンがあるんだ」
「それがどうしたのかしら」
「だからそれをさっきの発煙筒で応用できないかなって…」
なるほど、とアルセーヌは思った。
発煙筒の煙であれば、透明人間の位置を避けて広がる。
確かに効果的な方法だ。
「なかなかいい手ね」
(あちらが罠を仕掛けたつもりならば…)
アルセーヌがそっと扉に手をかける。
額に一滴の雫が溢れる。
「開けるわよ」
ゆっくり、ゆっくりと戸を開いていく。
気配はない。
そっと、二人は部屋の中を覗く。
しかしそこにあるのは未だ一つの机の上で喋り続けているドラえもんBDだけである
部屋の中に何者かが動いているという様子はない。
「誰も…いない__?」
「逃げたのか?」
そんな筈は無い。
二人は慎重に入り口に足を踏み入れる。
念のため発煙筒に着火し、部屋の中に転がす。
「__もしかして、本当は逃げるための囮d」
その時、リュウセイは不思議な感覚に陥った。
首に何かが当たったと思うと急に視界が床を向き、その床が急接近してきたのだ。
少し遅れて、ガラスがくだけるような音、同時にリュウセイの顔が地面と激突し、意識を暗闇へと変えた。
___
作戦は成功した。
さっき食べた人間たちの中に離脱した仲間が3人ほどいた。
その後結局戻ってきていた仲間もいたわけだが数が合わない。放送で仲間の死を聞きつければ死体を確認しに彼らが戻ってくる可能性も考えられた。
結局首輪の研究や修理に夢中になってしまい、窓からここに向かってくる二人を見るまで待ち伏せの方法を練ってなかった。
二人を確認したにとりは大方修理を終えたドラえもんのスピーカー部分を改造し、音量をできる限り上げた。
そしてそれをそのまま喋らせ注意を引かせる囮にした。
さらに自分は職員室の扉の廊下を挟んで反対側の窓を開け、そこから出て窓を閉め、窓枠に捕まって待機し二人が扉を開けて中に入るのを待った。
案の定、二人が囮にかかり扉を開け中に入ろうとした所を鎖付きバズソーで襲う事に成功したのである。
よもや部屋の外から襲ってくるなど誰もが考えつかなかっただろう。
普通、あのような囮があれば扉を開けた瞬間襲いかかってくるか、ドラえもんを手にした瞬間襲いかかってくるかぐらいの罠しか思いつかない物である。
「すごいなぁ…これ」
自らが手にした武器、鎖付きバズソーのヤバイ級破壊力ににとりは驚嘆する。
二人めがけて飛ばされた円盤の刃は窓ガラスを突き破って二人を切り裂くだけでなく、職員室の入り口までズタズタにしてしまった!コワイ!
この武器は確かに爪楊枝や氷輪丸に比べて非常に強力であるのだが、複数の欠点からにとりは使用できなかった。
まず、モーター音や鎖のかち合う音のせいで工学迷彩で身を隠しても存在が敵にばれてしまうのだ。
これは、工学迷彩スーツで隠れながら行動するにとりにとっては致命的な欠点だった。
最も普通の人間を殺すだけなのであれば工学迷彩関係なしに殺せるような代物なのだが、
さらにさっきの戦いにおいても、この長い鎖のせいで取り出すのに時間がかかってしまうため、使えなかった。
しかし今回はこのドラえもんの声と窓ガラスでなんとかこのモーター音を隠せたのである。
そして短期決戦であれば姿がバレてしまうというデメリットも小さくなる。
取り出して装着するのも少し手間取ったがなんとか間に合わせる事ができた。
割れた窓ガラスから中に入り様子を確認する。
すると横から急に何かが襲いかかってきた、にとりはそれを爪楊枝で受ける。
それはさっきの一撃を間一髪で回避したアルセーヌであった。
割れたガラスを踏んだ音でにとりの居場所を摑んだのである。
しかし致命傷を免れたといえど彼女は片腕を切り落とされていた。
アルセーヌが問う。
「…ぐっ…何故あなたは人を殺すの!?」
「誤解だよ!殺してないんかいないよ!私は人間が大好きだよ。あと妖怪も好きかも!
それと…あなたも人間だよね?」
嫌な気配を感じたアルセーヌは素早くバックステップする。
その軌道をバズソーがバウンドし、廊下を破壊しながら追いかける。
モーター音と火花に合わせて抉れる床で武器の動きは掴みにくいもののある程度予想できる。
こちらに近づく刃のようなものを木刀で打ちかえそうしたが、諦めて右手前に避けた。左肩をかするも浅い。
再びこちらに戻ってくる刃のようなものをジャンプで避ける。
今のアルセーヌの判断は正解であった。
もし、今投げられたのが日本刀のような物であれば受ける事はできたかもしれない
これは日本刀が『切る』武器だからである。
バズソーを木刀で受ければ木刀はちぎれ、彼女はネギトロめいた惨殺死体へと姿を変えていたであろう。
なぜなら、バズソーは元々鋸である、つまり『切る』武器ではなく『削る』武器だからである。
「…避ける事しかできないとなると、厄介ね…」
はっきり言ってあの武器は厄介だ、モーター音と鎖の音からしてチェーンソーかなにかに鎖を繋いで改良した物だろう。
そしてこの圧倒的なリーチに加え、予測しづらい刃の軌道により近づく事すらままならない
だがどのような武器も弱点は有る筈だ。
徐々に後退しつつも、アルセーヌは攻撃を避けていた。
しかし、少しずつかすりや小さなダメージを繰り返しているが故に、既に彼女の衣服はボロボロであった。
さらに彼女は片腕を失っており、碌に治療もしていない。
どうにかして敵を倒すか逃げるかしなければ、どちらにせよ血液が足りなくなり死ぬ。
結果的に考えれば彼女はジリ貧である。
(鎖を千切れれば無効化できるでしょうけど…木刀じゃそれは無理ね…)
ここでアルセーヌは一つの策を思いついた。
鎖を足で押さえつければ動きを止められるのではないか?
しかしそれには問題点が有る。
足で押さえつけるだけでは返ってくる刃の餌食になってしまうであろう。
それを考えれば手で鎖を押さえつけ、それを一気にたぐればいい。
そうすれば敵はこちらに近づいてくる形になる筈である。
だが、今は片腕なので手が開いていない。そのため今持っている木刀を口にくわえるかしなければならないのだ。
口にくわえた武器では小回りが利かない。刃が顔の横を通れば木刀は千切れて使い物にならないだろう。
制限により幻惑のトイズを使えるかどうかも分からない。
しかし、今現在でそれ以外の手は無い。
破れかぶれでも、やるしかないわね_
アルセーヌは手に持った木刀を口にくわえ、一気に敵に近づいた。
にとりがバズソーを投げると同時に、アルセーヌは幻惑を使用し姿を消す。
(あの軌道だと木刀に当たる…!)
瞬時に上半身を曲げ木刀ごと体を回避させる。
しかし、避けきるには至らず、刃が腰の肉を抉る。
(ぐっ…でも…これで…!)
その瞬間、アルセーヌは虚空へ手を伸ばし、見えない鎖を____
捕まえた。
手応えと同時に、鎖を一気に手繰る。
「うわわわわっ!」
すると目の前で何かが倒れる音がした。敵が突如鎖を引っ張られたので、バランスを崩し倒れたのだ。
(倒れた音からして敵との距離は1mも無いはず…!)
アルセーヌは手繰った鎖を足で押さえ、くわえた木刀を手に持つ。
同時に幻惑の効力が切れる。そして
鎖の延びる方向へ木刀を力の限り突き刺した。
ぐしゃり。血と肉がはじける音。
--
「な…なんで…」
アルセーヌの上半身が地面へ崩れ落ちる。
「シャロ_」
かすかな声でそう言い漏らすと、彼女は『食べ物』へと姿を変えた。
---
「ふぅ…危なかったよ…」
モーター駆動を止めたバズソーはゆっくりとにとりの手首に戻っていった。
「バズソーが2枚セットになっててよかったよ…」
先ほどまでの戦いではにとりはバズソーを左手しか使っていなかった。
右手は爪楊枝を手にしていたためである。それに左手だけでも十分な威力があった。
しかし、鎖を引っ張られ転んでしまった際に爪楊枝を落としてしまったのである。
結果として手が開き右手のバズソーを使って人間を倒せたのであった。
もし、あそこでバズソーで木刀ごと胴を切断せず、爪楊枝を持ったまま、それで応戦していれば、勢いを殺しきれず、致命傷を受けただろう。
運良く助かったにとりであったが…
「うぅ…酒臭い…」
神社にいる大酒飲みの鬼でもこんなきつい臭いはしないだろう。
服にも酒の臭いが染み付いてしまった。元々血の臭いが染み付いていたのだが、
この武器を使用しなかった理由はさっき挙げた理由に加え、この強烈なアルコール臭もあった。
このバズソーの元々の使用者、ジェノサイドはINWが作り出したゾンビーニンジャでありゾンビ特有の腐臭を隠すため、
常に酒を浴びるように飲んでいるのである。武器にまで臭いがこびり付いていても不思議ではない。
でも今は取り敢えず食事につく事にしよう。
ーーさっきはもう口にしないとは言ったけど…
人間では少し満足できないが、まだエネルギーが足りないのでしかたなく食べる事にした。
今度は調理器具やオリーブオイルも用意できたので少しはおいしく仕上げられるだろう。
&color(red){【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ@死亡】}
&color(red){【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V@死亡】}
&color(blue){【ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ 修復】}
【C-03 見滝原中学校廊下/一日目・昼】
【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中) 、酒臭い
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー
[道具]:基本支給品×6、ランダム支給品×1(確認済み)
お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ、氷輪丸@BLEACH、速水もこみち御用達調味料一式@現実
うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム(未修復)
大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:人間……大好き!!
9:美味しかったな…。
10:松岡勝治…美味しいのかな?
11:さっきはもう二度と口にしないとは言ったけど、改めて見るとやっぱりガマンできないや♪
12:この人間、さっきいきなり透明になったけど妖怪か何かだったのかな?
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。
※氷輪丸@BLEACHはデイバックの中に入れました。
※リュウセイのデイバックとトムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×Vが職員室前に落ちています。
※アルセーヌのデイバックが廊下に落ちています。
※バトルドーム@バトルドームの修復はまだ終わっていません。
※ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズはリュウセイの死体と一緒に回収するつもりです。
* * * * * *
「ん…うん…」
日に晒された顔がゆっくりと瞼を開ける。
「ここは…?」
太陽の位置を見る限り、気絶してからそれほどたっていないようだ。
研は体を起こして立ち上がるが、大きくよろめく。
「だめだ…さっきのダメージが大きすぎる…もう少し休まないと…」
研はぼんやりと周囲を見回す。
「ここは…一体どこだ…リュウセイは…?
っ…ともかく今は休もう…どこかに休める場所は…」
ふと研が背後の建物に気づく。
「ここにしよう…」
ふらついた足取りで研は校舎の中に入っていった。
【C-03 見滝原中学校入り口/一日目・昼】
【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ分扱い、2時間変装出来ません)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し、リュウセイのメモ
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:取り敢えずここで休む
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
7:リュウセイを探す。
8:ここは一体どこなんだろう?
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。
※第二回定時放送を聞いていません。
【支給品紹介】
『発煙筒@現実』
火薬を利用して点火することにより大量の煙を吹き上げる物。
よく自動車についている炎を上げる発炎筒とは微妙に違う。
『鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー』
その名の通り鎖につながれたモーター丸ノコ(バズソー)。
ニンジャスレイヤーのライバル、ジェノサイドが手首部分につないだ鎖の先端に装着し、武器として使用している。
手を使わず手首だけの操縦で変幻自在の軌道を取って敵に襲い掛からせることが可能。
ヨーヨーめいた中距離型投擲武器としても使用でき、ヤバイ級の殺傷力を誇る。
ただし最大距離まで飛ばした場合、次の攻撃までに多少のラグが生じるのが欠点。
本ロワではモーター駆動のためにカラテ・ジツを必要としないが、使用者特有の強烈なアルコール臭が漂う。
|sm130:[[何だ!ルシフェルっていい奴じゃん!]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|sm:[[]]|
|sm130:[[何だ!ルシフェルっていい奴じゃん!]]|[[投下順>00~50]]|sm:[[]]|
|sm126:[[食戟のにとり]]|河城にとり|sm:[[]]|
|sm126:[[食戟のにとり]]|天野河リュウセイ|&color(red){GAME OVER}|
|sm126:[[食戟のにとり]]|アルセーヌ|&color(red){GAME OVER}|
|sm126:[[食戟のにとり]]|泉研|sm:[[]]|
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