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757 名前:&color(blue){('A`)} sage 投稿日:2007/09/10(月) 19:52:57 0 俺も書かせてくれ。つまんなかったらスルーで。反応なきゃ続き書かないんで。 待ちに待った16歳の誕生日が来た。 今日からが人生逆転の日だ。 思い返せばこの15年間本当に碌な事が無かった。 俺の親父が生きていた頃は俺の家は全盛期だったらしい。 と、言うのも俺の親父は勇者だったらしいのだ。 勇者といえばこの世界でただ1人。全人類の憧れで金持ちでモテモテでウハウハだったに違いない。 しかし、俺の記憶に残っている限りの我が家は行方不明で生死不明の親父の写真(怪しげな覆面のおっさん) と生活を維持する為に毎晩知らない酒クセー臭いの男を連れ込むオカン以外に何もない。 俺自身はというと顔は最悪クラスの醜男(恐らく親父似。親父の写真が覆面なのは醜男だからであろう)、 母親が売女、でも誰もが羨む勇者の家系って事で幼稚園から引篭もり生活を始め、当然中学を卒業しても 高校なんかには行けはしないただのウンコ製造装置であった。 だが、しかし。 最近になってオカンから16歳になれば俺が勇者を継ぐ事を聞かされたのだ。 ビバ!勇者!!!ビヴァ!!世襲!!!!! どんなに俺に能力が無くても(親父はすげー腕っぷしが強かったらしいが俺は多くの一流スポーツ選手のJr. が三流選手である様に体力皆無。小学校、中学校の出席日数0で当然おつむ不足。そして醜男。)勇者になれ るのだ! 親父!ありがとう!!! 勇者といえば王様直属。国家公務員。これまで俺をあざ笑ってきた愚民共の税金で碌な仕事をせずに一生を ぬくぬくと生きていけるのだ! しかし、その日の夕方には閉まった城の門の外で王様から投げつけるようにして渡された重いだけの大量の ゴミみたいな装備の山とはした金を横に体育座りで涙を流している俺がいた。 門番の兵士でさえキモそうにして俺を退かせるどころか話しかけるのも見るのも嫌そうな気配を見せている。 「勇者って、、、勇者って、、、プーだったのかよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお('A`) 」 758 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/10(月) 20:06:57 O なんかおもしろそうだ。 期待age 762 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/11(火) 02:22:47 O >>757 おもしろそうじゃないか。 反応なくてもROM専もいるだろうし完結してくれ 763 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/11(火) 13:30:55 0 続きです。 俺は醜い顔をさらに醜く見せる泣き顔で大量のゴミ(装備)の詰まった袋を引きずりながら家路へと足を向けた。 玄関前で深く深呼吸をし、涙をぬぐって考えた。 「確かに勇者って給料無いかもしれない。でも考えてみれば勇者ってそれだけでステータスなんよな。 職業欄に『ゆ』ってあるだけでみんなの憧れ。言わば議員バッチや弁護士バッチみたいなもんだ。 何だっけ?あの汚いものを見る様な目で見るようにして嫌々そうに俺に話しかけてた王様も酒場へ 行けば勇者特権で無料で人を雇えるみたいな事言ってたよな。 無料で下民共をこき使える特権があるんだったらそいつらを働かせてうまい汁だけ吸えばいいんじゃ ねーか!これならある意味公務員なんかよりも断然おいしい事になりそうだぜ!!」 俺は薔薇色の生活の妄想に包まれながら家のドアノブに手をかけた。 ガチャ、、、ガチャッガチャ、、、 ちょwww鍵閉まってるwwwwww オカン何してんだよwwww勇者様のご帰還だろwwww ぶざけんなババァ!!! どこ出かけてんだよ! しょうがねーな。おかんが帰ってくるまで酒場で俺の奴隷候補の目星でもつけに行くか。 そう考えた時、家の中からおかんと男の声が聞こえた。 「何か玄関から音がしねーか?息子が帰ってきたんじゃねーのか」 「うちの子は今日から旅に出たからそんな事ないわよー。気のせいよ。そんなことよりねえ、もっと・・・」 ・・・そして俺は今日、二度目の体育座りで涙をしていた。 暫くして泣き止み、決断した。 酒場へ行こう!まず酒場で女を雇ってを奴隷1号にして犯し倒してから次の事を考えよう!! 772 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/14(金) 21:06:42 0 続きです。 無理やりに明るい顔を作って酒場の前で気合を入れる。 「ルイーダの酒場」 この街で唯一の酒場であり、24時間営業の利点を生かして酒場以外としての機能も生かせる様にさまざまな 店が入っている。 荷物の預かり所もあり、これから俺が目指す人材紹介所もそうだ。 幼稚園の頃から苛めに会い、引き篭もりを始めた俺は当然中に入るのは初めてだ。 しかし、今の俺は勇者様だ。 初めての場所であろうが勇者様の後光効果でいきなり美人でぱっつんぱっつんなねーちゃんが胸押し付けながら 案内してくれるんだろな。なんて期待を持ちながら扉を開ける。 中に入ってみたが・・・ 暗い。 明かりもそうだが人がいない。 なんか入り口付近のカウンターにいきなり太った怖そうなデブがいる。 いや、臆するな、俺。このデブも俺に跪く愚民の一人であるべきなのだ。 このデブに俺が勇者であることを明かして俺の案内役の美人を連れて来させよう。 そう決意を固めてデブに話しかけてみる。 「あ、あの・・・」 うわっ、、、いきなりこっちを睨み付けやがった。このデブ。 こええ。ちょっと泣いちゃったじゃねーかよ。 このデブは後回しにして店の奥に行って別の人間を探す事にした。 774 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/15(土) 19:52:07 0 なぜ共感してしまうポイントがこんなに多いのか 775 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/16(日) 10:57:54 0 続きです。 店の奥へと進むとカウンターがあって行き止まりだ。 カウンターの向こう側の壁に「旅の仲間紹介」とビラが貼ってある。 ここだな。 カウンターの中の人物に注意を寄せながら席に腰を降ろした。 ・・・・・ 何も話しかけてこねえ!!! ちょっと待てよ。カウンターの女!普通注文とか用事とか聞きにくるだろ!! 意を決して話しかけてみようとしたがさっきのデブの反応が脳内にフラッシュバックしてきて思わずうつむいてしまう。 ・・・・・ 更に無常なまでに時間は進むが俺の時間は凍りついたままだ。 我慢できずに俺が声をかける。 「あ、あの・・・」 ・・・無視かよ。 様々な考えが頭に浮かぶ。 ここはこういう店なのか?それとも酒場ってものがこんな感じなのか? いや、まさか俺がキモいからか?未成年だからか?いやいや、そんな事はねーだろ。 大体王様から勇者に協力しろって御触れが出てるはずだろ。 じゃぁ何でだ?もしかして俺は試されてるのか? そうだ!そうに違いない!俺がこの沈黙の状況に耐えられる勇者か試されているに違いない!!! 俺は負けないぜ!見事に耐えてみせる!そう、俺は空気、空気と化して待つんだ! そうやって考えが纏まった瞬間、カウンターの中の女に話しかけられた。 「あのー、いつまでもそうやって注文もしないつもり?邪魔なんだけど」 776 名前:757 sage 投稿日:2007/09/16(日) 11:19:04 0 びっくりしてしどろもどろになりながら喋り返す。 「いや、あの、その・・・勇者で、いや、俺が、その・・・仲間・・・」 女は眉の端を下げながら不思議そうに俺を見ている。 そして急に理解したのか話をまとめてきた。 「あー、あなたが新しい勇者なのね。で、仲間を探しにきたの?」 俺は言葉を発する事もできず懸命に首を縦に振る。 「そっかー、あんたが勇者ねぇー。  で、仲間はどんな職業がいいの?  今は強い人はみんな旅に出ててそこまで強い人はいないけど登録してる人はまだ結構いるよ。」 うっわー、優しい!この人女神だよ!! 思わず涙が出てくる。 顔を上げなおすとカウンターのお姉さんの顔が引きつってる。 いかん、思わず泣いてしまったのを見られて引かれたか。 毛恥ずかしさを誤魔化す為に俺は会話を続ける。 「あ、あの、美人で、素直で優しくて、強い・・・」 「あー、男の子だもんねー、そりゃ華のある女の子がいいよねー、ちょっと待ってね。」 そう言うとお姉さんは店の奥に消えて行った。 いや、今思いました。僕はあなたがいいです。 しばらくするとお姉さんは女の子を連れて出てきた。 結構かわいいっぽいかな?店の照明暗くてよく見えないけど。 あの服は武道家かな? 「お待たせー、この子が今、手空いてるのよ」 お姉さんが話しかけてきて俺はすかさず返事をした。 「あ、はい。お願いします」 「じゃー決まりね。まだ武器屋は開いてる筈だから装備整えて行くといいわよ」 お姉さん、あなた本当に優しいです。俺は生まれて初めて優しくされた感動に浸りながら武道家の女の子に話しかける。 「じゃぁ、行こうか。」 その時、初めてまともにその女の子の顔を見たが、、、 こいつ!幼稚園の頃、俺を苛め抜いてた奴じゃねーか!!! 783 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/17(月) 13:56:14 0 続きです。 俺を苛めてた女はにっこり笑って 「はい。じゃぁ行きましょうか。勇者様!」 と、元気そうに返事をしてきた。 た、助かった・・・ こっちに気づいてない?焦らせやがって。 心臓の鼓動を押さえつけながら顔の引きつりを戻そうとする。 そうだ!こいつは俺があの頃のいじめられっ子とは気付いてないんだ。 今の俺はいじめられっ子ではなく勇者様なんだ! こいつを犯しつくして扱き使う事で俺の暗い過去を払拭してやるんだ! こいつには二度と俺に文句いえねー位ひどい目に合わせてやるしかねーな!! 「どうしたんですか?勇者様」 うわっ、一瞬思考を無理矢理に中断させられ、驚きと後ろめたさが俺の思考をその場に引き戻した。 「い、いや、何でもないよ。行こうか」 そう言うと俺は店の出口へと足を急がせた。 歩いてる間にまた考える。 吃驚させやがって、この女!やっぱりこいつは今日から俺の肉奴隷決定だな。 まぁ今日のところは宿屋にでも行って優しそうな勇者様ってとこを見せてやるけど明日からその幻想をずたずたに 引き裂いて死んだほうがマシって目に合わせて俺を苛めてた事を後悔させてやるぜ。 そこまで考えたところで店の出口に着いた。 扉を開け、外に出ながら話しかけた。 「今日はもう遅いし、宿屋にでも行ってゆっくり休もうか」 784 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/17(月) 13:58:39 0 その時、急に下腹のあたりに痛烈な痛みを感じた。 あまりの痛みに思わずその場にしゃがみ込む。 そしてすかさず後頭部にすごい力を加えられ、俺の顔は地面にめり込む。 な、何だ!?何が起こったんだ!? パニくって何もできないでいると女の声が聞こえた。 「よぉ、久しぶりだな。  まさかオメーが本当に勇者なんてよー。  勇者ってのは何か色々優遇されるみてーだからこれからはわたしがオメーを  使って色々と美味しい思いさせてもらうよ。  言っとくけど逃げようなんて思うなよ。  今日のところは挨拶代わりにこれくらいで勘弁してやるけどもし逃げたり他の人間に告口したりしたら  どうなるかわかってんだろーな?こんくらいじゃすまねーぞ!」 俺はやっと今の状況を理解した。 この女は俺の事覚えてて俺の勇者って立場を利用しようとしてるんだ。 そして最初の下腹の痛みは蹴られたからで、その次の後頭部への力は踏まれていたのだ。 女が足を離したのか後頭部の押さえつける力は無くなったが俺は今起こった事が信じられずそのまま動けないでいた。 しばらくして急に髪の毛を引っ張られ、無理に顔を上げさせられた。 「オイ、わかってんのか!?わかったんなら返事しろよ!」 俺は土と涙で汚れて更に醜くなった顔で反射的に返事をしていた。 「は、はい。お願いしますから苛めないで下さい・・・」 794 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 06:47:59 0 続きです。 「まぁいいわ。今日は疲れたから宿屋にでも行きましょか。ゆ、う、しゃ、さ、ま!」 俺は呆然としながら意識せずに返事をする。 「は、はい・・・」 宿屋に行くと言う言葉と今さっき起こったばかりの出来事が頭の中でごちゃごちゃに なって混乱している。 瞬間、側頭部に物理的な衝撃が走る。 「何ボケッとしてんだよ!宿屋に行くっつたろ!  金だろ、金!さっさと出せよ!」 痛みで遠のきそうになる意識状態でその言葉を聴いた。 またも反射で言葉を発する。 「は、はい。今出しますから苛めないで下さい・・・」 その自分の言葉で側頭部を蹴られたのだと言う事に気がついた。 「い、今、お金出しますから・・・」 俺はずっと引きずっていたゴミ(装備)の袋から王様に貰ったはした金の入った小袋を取出し 女に手渡す。 「よし。じゃぁ行くよ」 女が言って歩き出す。 俺はその後ろをゴミ(装備)の袋を引きずりながらついて行く。 宿屋?この女、宿屋に俺と一緒にって言ったよな。もしかしてこの女、屋内だと優しくなる 新手のツンデレか?俺の事、好きでそれを言えなくて苛めてたのか? よく見ると結構かわいいし、勇者様の奴隷としては合格点だな。 よし、今日の宿屋のベッドで素直にさせてやるか。 でも俺、初めてだし巧くやれるかな? そんな事を考えている内に宿屋に到着した。 795 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 07:00:56 0 「ヨシ。じゃぁわたしは泊まるから明日の朝、またここに集合な。  あ、あと明日から別の奴を騙して雇うからお前の親父みたいにそのマズいツラ隠せる  覆面を今夜中に作っとけよ。  じゃぁな。」 そう言うと女は宿屋の中に入って行った。 ちょっ、ちょっと待て!今の言葉はどういう意味だ?別々の部屋って事か!? 慌てて女を追いかけて宿屋に入り、受付カウンターを眺める。 ちょwwwwwもういねえwwwwww チェックイン済みかよwwwwww早すぎだろ!!! 仕方がないので宿屋の親父に話しかける。 「あの、さっきチェックインした武道家の女の人の連れなんですが・・・」 「いらっしゃいませ。あ、お連れ様は先ほどチェックインなされましたよ。  お二人様ですと追加で5ゴールドとなります」 え!?俺の分の金払ってないのかよ! あ、いや、俺勇者なんだから勇者特権で金いらないんだよな。勇者って言い忘れてたからか。 「あの、俺、勇者なんですが・・・」 「あ、新しい勇者様でしたか。でしたら割引で2ゴールドとなります」 ちょっ、勇者特権って宿屋無料じゃなくて割引なのかよ!!! 俺は全財産をあの女に手渡したので当然現在無一文だ。 が、その時、俺の頭脳で閃光の如くナイスアイテアが光臨した。 「あの、連れが払った料金の勇者割引の差額分で払わせて下さい」 さすが俺だぜ!勇者割引であの女も2ゴールドになるなら3ゴールドのお釣りが出るのだ! 「あの、お連れ様はレディース割引で2ゴールドのお支払いですので割引の併用はできませんので」 宿屋の親父のその一言で、俺は記念すべき日になるはずだった16歳の誕生日を 大量のゴミ(装備)と共に宿屋の脇の小道で終える事が確定した。 俺はもう今日何度目になるかわからない体育座りでの涙で勇者1日目を終えた。 796 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 07:06:17 0 思わず長くなりそうです。 最初は女に足でキンタマグリグリされる様な勇者を書きたかっただけなのですが、 勇者ニートが戻るまでだらだら書き続けたいと思います。 レスもついてまとめにも載せてもらえて気持ち的には満腹ですが考えれるとこまで 書かせてもらえると嬉しいです。 797 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/20(木) 08:42:55 0 >>796 いやいや、俺はかなり期待してるよ。面白い。 得する人は居ても損する人は居ないんだし、 好きなだけ書いておくれ。 個人的には、勇者ニートが戻って来ても 続けてもらいたいくらいだ 798 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/20(木) 17:27:51 O 頑張って書いてくれ 799 名前:('A`) 投稿日:2007/09/20(木) 19:14:04 O これはこれでチンコたつし面白いから俺は完結まで読みたい 勇者ニートと2本立てとかなったら最高だな 807 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/23(日) 09:30:10 0 続きです。 肌寒さを感じる中、俺の目覚めは痛みと共にやってきた。 「何やってんだよ!覆面用意しとけっつったろーが!」 ゴミ(装備)の袋に突っ伏したまま寝ていた俺は背中の蹴られた痛みと腹の袋の中の棒に当たった 痛みでしばらく声も出せなかった。 「お、おはようございま、すっ・・・」 引きつった顔でキョドりながら相手の顔色を伺う。 「とっとと酒場行くから準備しろよ。あとそのキタネー顔見せんな」 そう言うと女は俺の頭に何かを被せた。 「そのパンツ被った顔でも少しはマシだろ。じゃぁ行くぞ」 その言葉で頭にかぶされた物が女の下着である事が判り、俺は痛みも悔しさも忘れて興奮していた。 オナニーしよう! そう思った時、腰の辺りを蹴られた。 「何ボケっとしてんだよ!とっとと行くぞ」 酒場の前に着くと女が説明を始めた。 「人材紹介に登録してるムカツク女で僧侶のアリアってのがいるからソイツ仲間にしてこい。  あと覆面取るなよ。いくら勇者ってもお前みたいなキモいの相手にする奴いねーんだからな」 そう言うと女は俺の背中を蹴飛ばし、俺はその弾みで酒場の扉をくぐった。 809 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/23(日) 14:17:59 0 はあはあ 816 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/25(火) 23:30:27 0 続きです。 酒場に入り一時の自由を手に入れた俺が最初に向かったのは当然トイレだった。 ルーラよりも早い速度でトイレの個室に駆け込むとリレミトでズボンから脱出するくらいの 勢いでズボンとパンツを下に降ろし、戦闘準備を整える。 そして30秒後、昨日のオナニーを欠かしていた俺は改心の一撃を解き放つ。 イカン。興奮して大切な妄想タイムを飛ばしてしまった。 2発目はその教訓を生かしてシチュエーションを組み立てる。 勇者様を独り占めしたくて自分以外に勇者の顔を見せない様にする為に脱ぎたての自分の パンツを勇者に手渡しそっと被せる女。 「あ、あの・・・こんなものしか無いんですけど我慢して下さいね」 頬を赤く染めながらうつむき加減に上目遣いで俺にささやく女。 「今何も履いてないの。勇者様のを触らせてくれたら触ってもいいですよ。  あっ、ごめんなさい。触って欲しいし触りたいの・・・」 遠慮がちに触ってきた女だがその手の動きはすぐに激しいものとなる。 女の手の動きにあわせて俺も女の本来ならば下着に隠されていた場所を探る手の動きを早める。 そこで俺は満足感と共に現実との違いを思い出して何とも言い表しがたい気分に襲われた。 しばらく放心した後、正気に戻る。 あ、店の奥でアリアって子を仲間にしないと。あの女と違って優しい女の子だといいな。 手についた汚れを洗うために俺はズボンを履いて個室を出る。 手を洗い終えて正面を向き、何気なく鏡に映った自分を見てみると、、、 ちょwwwwwこれ男物のパンツじゃねーかよっ!!!!!! そして鏡の前で先ほど個室で味わったのとは全く異なる気持ちに襲われ、膝を折って涙で 被ったパンツを濡らしている俺がそこに存在していた。 839 名前:('A`) sage 投稿日:2007/10/08(月) 14:54:46 0 ニート君、>>757マダー? 841 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/10/09(火) 21:08:13 0 誰も待ってないのかと思って。 ''>>''839と俺の為に続きです。 どれ程その場で呆然としていただろうか。 被ったパンツ(男物)のゴムのあたりに名前らしきものが書いてあるのに気づいても それを確認する気力もパンツ(男物)を脱ぐ気力もない。 それでも少し冷静さを取り戻して来るとあの女に対しての悔しさが込み上げてきた。 ・・・畜生!あの女フザケやがって!俺が勇者としての実力を示せば俺に媚びるしか脳 がない売女のくせに!俺のレベルが上がったらあの女はアナルを犯し尽くして俺に 従順にさせた後トロルに処女膜ぶち破らせてスライム突っ込んで引きずり回してやる! 悔しさを晴らす妄想をしながら冷静になった俺の理性がささやき返してくる。 「できない想像はやめてあのおんなの言ってた女を仲間にして帰らないと今度はどんな  目に遭うかわからないぞ。あんまり時間を使うのも不味い。早く戻らないと・・・」 その冷水を浴びせかける様な考えが俺の脚を動かし、トイレから店内へと向かわせる。 無気力な両足に無理矢理に言うことを聞かせながらトイレを出た瞬間、何かの衝撃で俺 は突き飛ばされ、再びしゃがみ込んでいた。 色々な考えが俺の頭の中を過ぎり、何が起こったのかを理解できない状況にいたとき、 俺に話し掛けている様な声が再び俺の意識を呼び戻す。 「大丈夫ですか!すみません!私、急いでたんでよく確認もしないで・・・」 見上げると「これぞ正しく美女」との言葉の標本の様な美人が俺の顔を覗き込んでいた。 この作品の感想を投稿 #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)
757 名前:&color(blue){('A`)} sage 投稿日:2007/09/10(月) 19:52:57 0 俺も書かせてくれ。つまんなかったらスルーで。反応なきゃ続き書かないんで。 待ちに待った16歳の誕生日が来た。 今日からが人生逆転の日だ。 思い返せばこの15年間本当に碌な事が無かった。 俺の親父が生きていた頃は俺の家は全盛期だったらしい。 と、言うのも俺の親父は勇者だったらしいのだ。 勇者といえばこの世界でただ1人。全人類の憧れで金持ちでモテモテでウハウハだったに違いない。 しかし、俺の記憶に残っている限りの我が家は行方不明で生死不明の親父の写真(怪しげな覆面のおっさん) と生活を維持する為に毎晩知らない酒クセー臭いの男を連れ込むオカン以外に何もない。 俺自身はというと顔は最悪クラスの醜男(恐らく親父似。親父の写真が覆面なのは醜男だからであろう)、 母親が売女、でも誰もが羨む勇者の家系って事で幼稚園から引篭もり生活を始め、当然中学を卒業しても 高校なんかには行けはしないただのウンコ製造装置であった。 だが、しかし。 最近になってオカンから16歳になれば俺が勇者を継ぐ事を聞かされたのだ。 ビバ!勇者!!!ビヴァ!!世襲!!!!! どんなに俺に能力が無くても(親父はすげー腕っぷしが強かったらしいが俺は多くの一流スポーツ選手のJr. が三流選手である様に体力皆無。小学校、中学校の出席日数0で当然おつむ不足。そして醜男。)勇者になれ るのだ! 親父!ありがとう!!! 勇者といえば王様直属。国家公務員。これまで俺をあざ笑ってきた愚民共の税金で碌な仕事をせずに一生を ぬくぬくと生きていけるのだ! しかし、その日の夕方には閉まった城の門の外で王様から投げつけるようにして渡された重いだけの大量の ゴミみたいな装備の山とはした金を横に体育座りで涙を流している俺がいた。 門番の兵士でさえキモそうにして俺を退かせるどころか話しかけるのも見るのも嫌そうな気配を見せている。 「勇者って、、、勇者って、、、プーだったのかよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおお('A`) 」 758 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/10(月) 20:06:57 O なんかおもしろそうだ。 期待age 762 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/11(火) 02:22:47 O >>757 おもしろそうじゃないか。 反応なくてもROM専もいるだろうし完結してくれ 763 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/11(火) 13:30:55 0 続きです。 俺は醜い顔をさらに醜く見せる泣き顔で大量のゴミ(装備)の詰まった袋を引きずりながら家路へと足を向けた。 玄関前で深く深呼吸をし、涙をぬぐって考えた。 「確かに勇者って給料無いかもしれない。でも考えてみれば勇者ってそれだけでステータスなんよな。 職業欄に『ゆ』ってあるだけでみんなの憧れ。言わば議員バッチや弁護士バッチみたいなもんだ。 何だっけ?あの汚いものを見る様な目で見るようにして嫌々そうに俺に話しかけてた王様も酒場へ 行けば勇者特権で無料で人を雇えるみたいな事言ってたよな。 無料で下民共をこき使える特権があるんだったらそいつらを働かせてうまい汁だけ吸えばいいんじゃ ねーか!これならある意味公務員なんかよりも断然おいしい事になりそうだぜ!!」 俺は薔薇色の生活の妄想に包まれながら家のドアノブに手をかけた。 ガチャ、、、ガチャッガチャ、、、 ちょwww鍵閉まってるwwwwww オカン何してんだよwwww勇者様のご帰還だろwwww ぶざけんなババァ!!! どこ出かけてんだよ! しょうがねーな。おかんが帰ってくるまで酒場で俺の奴隷候補の目星でもつけに行くか。 そう考えた時、家の中からおかんと男の声が聞こえた。 「何か玄関から音がしねーか?息子が帰ってきたんじゃねーのか」 「うちの子は今日から旅に出たからそんな事ないわよー。気のせいよ。そんなことよりねえ、もっと・・・」 ・・・そして俺は今日、二度目の体育座りで涙をしていた。 暫くして泣き止み、決断した。 酒場へ行こう!まず酒場で女を雇ってを奴隷1号にして犯し倒してから次の事を考えよう!! 772 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/14(金) 21:06:42 0 続きです。 無理やりに明るい顔を作って酒場の前で気合を入れる。 「ルイーダの酒場」 この街で唯一の酒場であり、24時間営業の利点を生かして酒場以外としての機能も生かせる様にさまざまな 店が入っている。 荷物の預かり所もあり、これから俺が目指す人材紹介所もそうだ。 幼稚園の頃から苛めに会い、引き篭もりを始めた俺は当然中に入るのは初めてだ。 しかし、今の俺は勇者様だ。 初めての場所であろうが勇者様の後光効果でいきなり美人でぱっつんぱっつんなねーちゃんが胸押し付けながら 案内してくれるんだろな。なんて期待を持ちながら扉を開ける。 中に入ってみたが・・・ 暗い。 明かりもそうだが人がいない。 なんか入り口付近のカウンターにいきなり太った怖そうなデブがいる。 いや、臆するな、俺。このデブも俺に跪く愚民の一人であるべきなのだ。 このデブに俺が勇者であることを明かして俺の案内役の美人を連れて来させよう。 そう決意を固めてデブに話しかけてみる。 「あ、あの・・・」 うわっ、、、いきなりこっちを睨み付けやがった。このデブ。 こええ。ちょっと泣いちゃったじゃねーかよ。 このデブは後回しにして店の奥に行って別の人間を探す事にした。 774 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/15(土) 19:52:07 0 なぜ共感してしまうポイントがこんなに多いのか 775 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/16(日) 10:57:54 0 続きです。 店の奥へと進むとカウンターがあって行き止まりだ。 カウンターの向こう側の壁に「旅の仲間紹介」とビラが貼ってある。 ここだな。 カウンターの中の人物に注意を寄せながら席に腰を降ろした。 ・・・・・ 何も話しかけてこねえ!!! ちょっと待てよ。カウンターの女!普通注文とか用事とか聞きにくるだろ!! 意を決して話しかけてみようとしたがさっきのデブの反応が脳内にフラッシュバックしてきて思わずうつむいてしまう。 ・・・・・ 更に無常なまでに時間は進むが俺の時間は凍りついたままだ。 我慢できずに俺が声をかける。 「あ、あの・・・」 ・・・無視かよ。 様々な考えが頭に浮かぶ。 ここはこういう店なのか?それとも酒場ってものがこんな感じなのか? いや、まさか俺がキモいからか?未成年だからか?いやいや、そんな事はねーだろ。 大体王様から勇者に協力しろって御触れが出てるはずだろ。 じゃぁ何でだ?もしかして俺は試されてるのか? そうだ!そうに違いない!俺がこの沈黙の状況に耐えられる勇者か試されているに違いない!!! 俺は負けないぜ!見事に耐えてみせる!そう、俺は空気、空気と化して待つんだ! そうやって考えが纏まった瞬間、カウンターの中の女に話しかけられた。 「あのー、いつまでもそうやって注文もしないつもり?邪魔なんだけど」 776 名前:757 sage 投稿日:2007/09/16(日) 11:19:04 0 びっくりしてしどろもどろになりながら喋り返す。 「いや、あの、その・・・勇者で、いや、俺が、その・・・仲間・・・」 女は眉の端を下げながら不思議そうに俺を見ている。 そして急に理解したのか話をまとめてきた。 「あー、あなたが新しい勇者なのね。で、仲間を探しにきたの?」 俺は言葉を発する事もできず懸命に首を縦に振る。 「そっかー、あんたが勇者ねぇー。  で、仲間はどんな職業がいいの?  今は強い人はみんな旅に出ててそこまで強い人はいないけど登録してる人はまだ結構いるよ。」 うっわー、優しい!この人女神だよ!! 思わず涙が出てくる。 顔を上げなおすとカウンターのお姉さんの顔が引きつってる。 いかん、思わず泣いてしまったのを見られて引かれたか。 毛恥ずかしさを誤魔化す為に俺は会話を続ける。 「あ、あの、美人で、素直で優しくて、強い・・・」 「あー、男の子だもんねー、そりゃ華のある女の子がいいよねー、ちょっと待ってね。」 そう言うとお姉さんは店の奥に消えて行った。 いや、今思いました。僕はあなたがいいです。 しばらくするとお姉さんは女の子を連れて出てきた。 結構かわいいっぽいかな?店の照明暗くてよく見えないけど。 あの服は武道家かな? 「お待たせー、この子が今、手空いてるのよ」 お姉さんが話しかけてきて俺はすかさず返事をした。 「あ、はい。お願いします」 「じゃー決まりね。まだ武器屋は開いてる筈だから装備整えて行くといいわよ」 お姉さん、あなた本当に優しいです。俺は生まれて初めて優しくされた感動に浸りながら武道家の女の子に話しかける。 「じゃぁ、行こうか。」 その時、初めてまともにその女の子の顔を見たが、、、 こいつ!幼稚園の頃、俺を苛め抜いてた奴じゃねーか!!! 783 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/17(月) 13:56:14 0 続きです。 俺を苛めてた女はにっこり笑って 「はい。じゃぁ行きましょうか。勇者様!」 と、元気そうに返事をしてきた。 た、助かった・・・ こっちに気づいてない?焦らせやがって。 心臓の鼓動を押さえつけながら顔の引きつりを戻そうとする。 そうだ!こいつは俺があの頃のいじめられっ子とは気付いてないんだ。 今の俺はいじめられっ子ではなく勇者様なんだ! こいつを犯しつくして扱き使う事で俺の暗い過去を払拭してやるんだ! こいつには二度と俺に文句いえねー位ひどい目に合わせてやるしかねーな!! 「どうしたんですか?勇者様」 うわっ、一瞬思考を無理矢理に中断させられ、驚きと後ろめたさが俺の思考をその場に引き戻した。 「い、いや、何でもないよ。行こうか」 そう言うと俺は店の出口へと足を急がせた。 歩いてる間にまた考える。 吃驚させやがって、この女!やっぱりこいつは今日から俺の肉奴隷決定だな。 まぁ今日のところは宿屋にでも行って優しそうな勇者様ってとこを見せてやるけど明日からその幻想をずたずたに 引き裂いて死んだほうがマシって目に合わせて俺を苛めてた事を後悔させてやるぜ。 そこまで考えたところで店の出口に着いた。 扉を開け、外に出ながら話しかけた。 「今日はもう遅いし、宿屋にでも行ってゆっくり休もうか」 784 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/17(月) 13:58:39 0 その時、急に下腹のあたりに痛烈な痛みを感じた。 あまりの痛みに思わずその場にしゃがみ込む。 そしてすかさず後頭部にすごい力を加えられ、俺の顔は地面にめり込む。 な、何だ!?何が起こったんだ!? パニくって何もできないでいると女の声が聞こえた。 「よぉ、久しぶりだな。  まさかオメーが本当に勇者なんてよー。  勇者ってのは何か色々優遇されるみてーだからこれからはわたしがオメーを  使って色々と美味しい思いさせてもらうよ。  言っとくけど逃げようなんて思うなよ。  今日のところは挨拶代わりにこれくらいで勘弁してやるけどもし逃げたり他の人間に告口したりしたら  どうなるかわかってんだろーな?こんくらいじゃすまねーぞ!」 俺はやっと今の状況を理解した。 この女は俺の事覚えてて俺の勇者って立場を利用しようとしてるんだ。 そして最初の下腹の痛みは蹴られたからで、その次の後頭部への力は踏まれていたのだ。 女が足を離したのか後頭部の押さえつける力は無くなったが俺は今起こった事が信じられずそのまま動けないでいた。 しばらくして急に髪の毛を引っ張られ、無理に顔を上げさせられた。 「オイ、わかってんのか!?わかったんなら返事しろよ!」 俺は土と涙で汚れて更に醜くなった顔で反射的に返事をしていた。 「は、はい。お願いしますから苛めないで下さい・・・」 794 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 06:47:59 0 続きです。 「まぁいいわ。今日は疲れたから宿屋にでも行きましょか。ゆ、う、しゃ、さ、ま!」 俺は呆然としながら意識せずに返事をする。 「は、はい・・・」 宿屋に行くと言う言葉と今さっき起こったばかりの出来事が頭の中でごちゃごちゃに なって混乱している。 瞬間、側頭部に物理的な衝撃が走る。 「何ボケッとしてんだよ!宿屋に行くっつたろ!  金だろ、金!さっさと出せよ!」 痛みで遠のきそうになる意識状態でその言葉を聴いた。 またも反射で言葉を発する。 「は、はい。今出しますから苛めないで下さい・・・」 その自分の言葉で側頭部を蹴られたのだと言う事に気がついた。 「い、今、お金出しますから・・・」 俺はずっと引きずっていたゴミ(装備)の袋から王様に貰ったはした金の入った小袋を取出し 女に手渡す。 「よし。じゃぁ行くよ」 女が言って歩き出す。 俺はその後ろをゴミ(装備)の袋を引きずりながらついて行く。 宿屋?この女、宿屋に俺と一緒にって言ったよな。もしかしてこの女、屋内だと優しくなる 新手のツンデレか?俺の事、好きでそれを言えなくて苛めてたのか? よく見ると結構かわいいし、勇者様の奴隷としては合格点だな。 よし、今日の宿屋のベッドで素直にさせてやるか。 でも俺、初めてだし巧くやれるかな? そんな事を考えている内に宿屋に到着した。 795 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 07:00:56 0 「ヨシ。じゃぁわたしは泊まるから明日の朝、またここに集合な。  あ、あと明日から別の奴を騙して雇うからお前の親父みたいにそのマズいツラ隠せる  覆面を今夜中に作っとけよ。  じゃぁな。」 そう言うと女は宿屋の中に入って行った。 ちょっ、ちょっと待て!今の言葉はどういう意味だ?別々の部屋って事か!? 慌てて女を追いかけて宿屋に入り、受付カウンターを眺める。 ちょwwwwwもういねえwwwwww チェックイン済みかよwwwwww早すぎだろ!!! 仕方がないので宿屋の親父に話しかける。 「あの、さっきチェックインした武道家の女の人の連れなんですが・・・」 「いらっしゃいませ。あ、お連れ様は先ほどチェックインなされましたよ。  お二人様ですと追加で5ゴールドとなります」 え!?俺の分の金払ってないのかよ! あ、いや、俺勇者なんだから勇者特権で金いらないんだよな。勇者って言い忘れてたからか。 「あの、俺、勇者なんですが・・・」 「あ、新しい勇者様でしたか。でしたら割引で2ゴールドとなります」 ちょっ、勇者特権って宿屋無料じゃなくて割引なのかよ!!! 俺は全財産をあの女に手渡したので当然現在無一文だ。 が、その時、俺の頭脳で閃光の如くナイスアイテアが光臨した。 「あの、連れが払った料金の勇者割引の差額分で払わせて下さい」 さすが俺だぜ!勇者割引であの女も2ゴールドになるなら3ゴールドのお釣りが出るのだ! 「あの、お連れ様はレディース割引で2ゴールドのお支払いですので割引の併用はできませんので」 宿屋の親父のその一言で、俺は記念すべき日になるはずだった16歳の誕生日を 大量のゴミ(装備)と共に宿屋の脇の小道で終える事が確定した。 俺はもう今日何度目になるかわからない体育座りでの涙で勇者1日目を終えた。 796 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/20(木) 07:06:17 0 思わず長くなりそうです。 最初は女に足でキンタマグリグリされる様な勇者を書きたかっただけなのですが、 勇者ニートが戻るまでだらだら書き続けたいと思います。 レスもついてまとめにも載せてもらえて気持ち的には満腹ですが考えれるとこまで 書かせてもらえると嬉しいです。 797 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/20(木) 08:42:55 0 >>796 いやいや、俺はかなり期待してるよ。面白い。 得する人は居ても損する人は居ないんだし、 好きなだけ書いておくれ。 個人的には、勇者ニートが戻って来ても 続けてもらいたいくらいだ 798 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/20(木) 17:27:51 O 頑張って書いてくれ 799 名前:('A`) 投稿日:2007/09/20(木) 19:14:04 O これはこれでチンコたつし面白いから俺は完結まで読みたい 勇者ニートと2本立てとかなったら最高だな 807 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/23(日) 09:30:10 0 続きです。 肌寒さを感じる中、俺の目覚めは痛みと共にやってきた。 「何やってんだよ!覆面用意しとけっつったろーが!」 ゴミ(装備)の袋に突っ伏したまま寝ていた俺は背中の蹴られた痛みと腹の袋の中の棒に当たった 痛みでしばらく声も出せなかった。 「お、おはようございま、すっ・・・」 引きつった顔でキョドりながら相手の顔色を伺う。 「とっとと酒場行くから準備しろよ。あとそのキタネー顔見せんな」 そう言うと女は俺の頭に何かを被せた。 「そのパンツ被った顔でも少しはマシだろ。じゃぁ行くぞ」 その言葉で頭にかぶされた物が女の下着である事が判り、俺は痛みも悔しさも忘れて興奮していた。 オナニーしよう! そう思った時、腰の辺りを蹴られた。 「何ボケっとしてんだよ!とっとと行くぞ」 酒場の前に着くと女が説明を始めた。 「人材紹介に登録してるムカツク女で僧侶のアリアってのがいるからソイツ仲間にしてこい。  あと覆面取るなよ。いくら勇者ってもお前みたいなキモいの相手にする奴いねーんだからな」 そう言うと女は俺の背中を蹴飛ばし、俺はその弾みで酒場の扉をくぐった。 809 名前:('A`) sage 投稿日:2007/09/23(日) 14:17:59 0 はあはあ 816 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/09/25(火) 23:30:27 0 続きです。 酒場に入り一時の自由を手に入れた俺が最初に向かったのは当然トイレだった。 ルーラよりも早い速度でトイレの個室に駆け込むとリレミトでズボンから脱出するくらいの 勢いでズボンとパンツを下に降ろし、戦闘準備を整える。 そして30秒後、昨日のオナニーを欠かしていた俺は改心の一撃を解き放つ。 イカン。興奮して大切な妄想タイムを飛ばしてしまった。 2発目はその教訓を生かしてシチュエーションを組み立てる。 勇者様を独り占めしたくて自分以外に勇者の顔を見せない様にする為に脱ぎたての自分の パンツを勇者に手渡しそっと被せる女。 「あ、あの・・・こんなものしか無いんですけど我慢して下さいね」 頬を赤く染めながらうつむき加減に上目遣いで俺にささやく女。 「今何も履いてないの。勇者様のを触らせてくれたら触ってもいいですよ。  あっ、ごめんなさい。触って欲しいし触りたいの・・・」 遠慮がちに触ってきた女だがその手の動きはすぐに激しいものとなる。 女の手の動きにあわせて俺も女の本来ならば下着に隠されていた場所を探る手の動きを早める。 そこで俺は満足感と共に現実との違いを思い出して何とも言い表しがたい気分に襲われた。 しばらく放心した後、正気に戻る。 あ、店の奥でアリアって子を仲間にしないと。あの女と違って優しい女の子だといいな。 手についた汚れを洗うために俺はズボンを履いて個室を出る。 手を洗い終えて正面を向き、何気なく鏡に映った自分を見てみると、、、 ちょwwwwwこれ男物のパンツじゃねーかよっ!!!!!! そして鏡の前で先ほど個室で味わったのとは全く異なる気持ちに襲われ、膝を折って涙で 被ったパンツを濡らしている俺がそこに存在していた。 839 名前:('A`) sage 投稿日:2007/10/08(月) 14:54:46 0 ニート君、>>757マダー? 841 名前:&color(blue){757} sage 投稿日:2007/10/09(火) 21:08:13 0 誰も待ってないのかと思って。 ''>>''839と俺の為に続きです。 どれ程その場で呆然としていただろうか。 被ったパンツ(男物)のゴムのあたりに名前らしきものが書いてあるのに気づいても それを確認する気力もパンツ(男物)を脱ぐ気力もない。 それでも少し冷静さを取り戻して来るとあの女に対しての悔しさが込み上げてきた。 ・・・畜生!あの女フザケやがって!俺が勇者としての実力を示せば俺に媚びるしか脳 がない売女のくせに!俺のレベルが上がったらあの女はアナルを犯し尽くして俺に 従順にさせた後トロルに処女膜ぶち破らせてスライム突っ込んで引きずり回してやる! 悔しさを晴らす妄想をしながら冷静になった俺の理性がささやき返してくる。 「できない想像はやめてあのおんなの言ってた女を仲間にして帰らないと今度はどんな  目に遭うかわからないぞ。あんまり時間を使うのも不味い。早く戻らないと・・・」 その冷水を浴びせかける様な考えが俺の脚を動かし、トイレから店内へと向かわせる。 無気力な両足に無理矢理に言うことを聞かせながらトイレを出た瞬間、何かの衝撃で俺 は突き飛ばされ、再びしゃがみ込んでいた。 色々な考えが俺の頭の中を過ぎり、何が起こったのかを理解できない状況にいたとき、 俺に話し掛けている様な声が再び俺の意識を呼び戻す。 「大丈夫ですか!すみません!私、急いでたんでよく確認もしないで・・・」 見上げると「これぞ正しく美女」との言葉の標本の様な美人が俺の顔を覗き込んでいた。 この作品の感想を投稿 - 続き期待 -- 名無しさん (2007-10-20 19:33:18) #comment(vsize=2,nsize=20,size=40)

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