☆第零話‐その4「真夏だ!魅惑のわくわくざぶーんらんど」
ある日、オルニスの少女、テュケは言いました。
「……ふくびきにあたっちゃいました……!」
彼女が手にしたものは、つい最近、水の街の催事広場にオープンしたばかりの施設への招待状。
その名も、「わくわくざぶーんらんど」
今、探索者の前に、巨大リゾートプール施設が立ちはだかる!!
名前からは全く想像もつかないような、豪快で、竹を割ったような性格の、赤髪の巨漢。
人当たり良く陽気ではあるが、実務はおそろかにしないタイプ。
水の街の実質的な支配者で、先代の”水の王”。”火の王”カグツチの、自称友人。
現”水の王”を守護する立場にあり、彼を突破して”水の王”に相対するには、相当な実力と運が必要となるだろう。
それと、娘さんが大好き。目に入れても痛くないくらい好き。
父とは似ても似つかない、シズクの一人娘。いつも父の肩にちょこんと乗っている。
現在の”水の王”でもあるが、まだ幼いため、実質的な街の運営は父であるシズクが行っている。
しかし、父以上に”種”に対する適性と、潜在的な力があるとみられており、
一人一体としか契約できないといわれている”種”との契約を、すでに複数行っているとも言われている。
ちなみに。
今回のわくわくざぶーんらんどでの「宝探しイベント」の発案者は彼女である。
☆登場街☆
「水の街」
道の代わりに水路が多く走る街。
主な移動方法は、乗合カヌー。規則正しく走る水路を、定期的に巡回しているそれに乗って、目的地へ行くことができる。
(もちろん通常の道がないわけではないので、歩いて街を探索することもできるが、
場所によっては遠回りになったり、たどりつかなかったりすることもしばしば)
ありていに言うなら、たぶんベネチアみたいな感じの雰囲気の街のはずである。
水の街と銘打たれているだけあって、恐らく水産物はおいしいハズ。
最終更新:2012年08月24日 19:59