5日目 グラナダ

7/23

 朝食はバルでパンとコーヒーを飲み、郵便局へ。ポストがライオンの形をしている。ライオンの口が投函口。ライオンの顔真似をして写真撮影。

 グラナダに来た目的は、アルハンブラ宮殿を見ること。アルハンブラ宮殿は当日のチケットは朝早くなくなってしまうということで、数日前にマドリッドの銀行で予約券を購入しておいた。宮殿は入場制限を行っており、指定された時間帯に入場しなければならない。自分達のチケットは午後5時半~6時の入場。アルハンブラ宮殿の入場まで時間があるのでこの日は夕方まで街を観ることにする。この時はまだ我々は、この後に起こる事件を予想だにしなかった。。。

 店が並んでる通りを散策。相方はサンダルを買う。オサレな店が多い。2時ごろ店が昼休みに入ったので、ヌエバ広場の近くにもどり、ケバブを食べる。マヨネーズが多い。

 アルハンブラバス(市内の循環バス)に乗ってアルバイシン地区へ。アルバイシンはかつてのアラブ人地区。建物はみな白い壁で、他とは違う雰囲気。グラナダ最古の町並みらしい。アルバイシンの高台にあるサン・ニコラス展望台でバスを降りる。ここからはアルハンブラ宮殿と市街が見える。相方はここでアイスを購入。相方はアイス大好き。
 少し下の展望台(グラナダの駅が見えた)まで歩き、そこでアルハンブラ宮殿まで行くバスに乗る。


 そしてついに「その時」がやってきます(NHK「その時歴史が動いた」風に)。


 バスの中でガイドブックを読んでいた相方が衝撃の事実を発見。
 アルハンブラ宮殿の予約券は入場2時間前までにチケット売り場に行き、入場券と引き換えなくてはいけない事が判明。このとき時刻は5時15分くらい。既に入場15分前。。。

 一瞬二人とも言葉を失うが、頼めば何とかなるかもと思いとりあえずチケット売り場まで行ってみる事にする。

 チケット売り場は結構混雑していた。特に、予約券交換の列が。われらは急いでいるので、当日券のカウンターに行き、おばちゃんに予約券と入場券の交換をしてくれないか頼む。すると、意外にもおばちゃんは焦らなくても良いよというようにすんなりと入場券を出してくれる。拍子抜け。2時間前に交換ってのは何だったんだ。
 よく見たら、当日券もまだ販売しているようだ。案外チケット予約は必要なかったのかも。

 幸い入場券が手に入り、5時40分に入場する。しかしここで、チケットもぎりのおっちゃんに、パレスには6時までに入らないといけないから急げと言われる。アルカサルには庭園と宮殿(パレス)があり、チケットに書かれた入場時間というのは宮殿への入場時間らしい。しかし、宮殿がどこにあるのかわからない。とりあえず奥に進むが、庭園が広がるばかり。かなり奥まで行っても宮殿らしいものは見えてこない。タイムリミットの6時まで残り10分ほどになったとき、外国人夫婦に宮殿は反対側だと教えてもらう。
 確かに、そこから宮殿らしきものが遠くに見える。遠い。残り10分。

 宮殿まで猛ダッシュした。
 優雅なアルハンブラの庭園を疾走する東洋人を、他の観光客はどう見ただろうか。
 我々はこのダッシュを「アルハンブラ・ダッシュ」として後々まで語り継ぐだろう。

 結局、宮殿は敷地の入口を入って直進せず、すぐに横の道に曲がらなくてはいけなかった。チケットもぎりの兄ちゃんも教えてくれれば良いのに。。
 宮殿に着いたのは6時ほぼジャスト。入口の係りのおばちゃんに入れてくれと頼んだら、6時~6時半の入場組と一緒に入れてくれると言う。アルハンブラのおばちゃんはみな親切だ。
 6時、アルハンブラの宮殿に入る。立体的な構造で、どの部屋も装飾が細かい。これは入場できて本当に良かった。宮殿内は噴水や池など、水を使っているところが多い。あれだけ暑いと水は特別な意味があるのかも。
 宮殿からは市街が見渡せる。アルバイシンの白い街並みが綺麗。宮殿の外にある要塞アルカサバの跡から見える街並みもすごい。

 7時半頃アルハンブラを出て、宿に預けてた荷物を回収。ケバブを買ってバスでバルセロナ行きのTRENHOTEL(寝台特急)に乗る駅へ。バスの運転手に教えてもらったバス停で降りたが、駅はまだ先。質問が通じてなかったのか?駅まで歩き、ケバブを食べて、売店でジュースやお菓子を買う。
 9時30ごろ、列車に乗り込む。二段ベッドの二人部屋。
 夜行列車はベトナム、トルコに続いて3度目だが、今回は100ユーロと高い金を出しただけあり、部屋もゆったり。洗面台付き。アメニティグッズも付いている。

 9時45分、列車出発。ジュースで乾杯。そして相方は再び乗り物酔い。こんなに乗り物に弱かったっけ?自分は車内のカフェでコーヒーを飲みながら、バルセロナでどこ行こうか考える。12時ごろ就寝。
最終更新:2007年07月29日 07:46
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