降水量補正(過去の研究)

新バケツモデルを用いた地域の土壌水分量、流出量、積雪水当量、及び河川水温の研究 近藤ほか(1995)

<補足率による補正>
平地の観測
P = f× Pobs
f = 1.25 + 0.15cos[ω(day - 20)] 
山岳の観測
P = fm× Pobs
fm= 1.2×f

ただし、ω=2π/365、dayは1月1日からの日数。
冬季は風が強く、かつ降水の頻度が高いことが考慮されている。
<標高補正>
T<5℃の日の降水は、平地での降水量は少なくても、山地ではかなりの
積雪量となる。この条件をここでは寒冷日と呼ぶ。T≧5℃を温暖日と呼ぶ。
アメダス2地点の日降水量の平均値(修正値)をPaとして、

P(Z)= [1 + c(Z-Za)]×Pa
Za=143m
c= c1=0.001[m~-1](寒冷日)
    c2=0.00064[m^-1](温暖日)

暖候期6/1~10/15(day=152~288)
不忘山の降水量の修正値をPfuboとして
P(Z)=[1 + c2(Z-Zb)]×Pb
Pb=(Pa+Pfubo)/2
Zb= (Za+Zfubo)/2 =597m



積雪モデルと衛星積雪面情報を用いた東北地方の積雪分布と融雪係数の解析 戸塚、風間ほか(2004)

※対象期間は11月~4月。冬季のみ。
※以下の通り、降水量を推定した後、判別気温により降雪量を推定した。
 ↑雨か雪か判別する前に補足率の補正をするのか?積雪のみを考慮するから雨の推定
  が間違っても良いということか?
<補足率の補正>
大野ら(1998)「北陸地方における降水量計の固体降水補足率」の方法に従う。
<標高による降水量補正>
P(Z)=[1 + c(Z - Za)]×Pa
cは近藤ら(1995)「新バケツモデルを用いた~」の係数。
Zaは各アメダス観測点の標高
メッシュの値は、最も近いアメダス3箇所の補正値を用いて重み付距離平均法で内挿。

近藤ら(1995)は季節関係なく、雨でも雪でも共通の補足率補正の式を使い、その後
に標高補正をした。標高補正の式だけ単独で持ってきて使えるのか?

広域に適用可能な融雪・積雪水量モデル

<補足率の補正>
気温と降雪の発生確率を直線で近似。
発生確率に応じた割合の降雪、降雨があるとする。

雪の場合に、大野ら(1998)にしたがって補正
<標高による降水量補正>
地形とかいろいろ使って、重回帰分析。標高による一次関数的な補正ではない。

Nasiriさん博論

<補足率による補正>
ゲージの種類がわからない時は、近藤の式。
ただし、雪の割合は、湿球温度Twの時の雪の割合をs(Tw)とすると、
where s(Tw) is the snow ratio, Tw (º C) is the wet bulb temperature, T (º C) is the air temperature, and e (hPa) is the water vapor pressure at the reference height.
降水計の種類がわかるとき(日本の降水計とわかるとき)は、
ただし、Uは日平均風速。
これらをプロットすると、

大野らの補足率補正関連のリンク

最終更新:2008年01月15日 16:12
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